- 栞子「付き合ってほしい?」
773 :名無しで叶える物語(らっかせい)[]:2020/03/25(水) 23:02:15.69 ID:wEB5Vvhr - 栞子「そういうあなたの方はいつも笑ってますね」
栞子「そんなに笑っていて疲れないんですか?」 栞子「....私と一緒だから、ですか」 栞子「またそういう事を平然と...」 栞子「......」 栞子「以前からお聞きしたかったのですが...」 栞子「何故私の事が好きなんですか?」
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- 栞子「付き合ってほしい?」
774 :名無しで叶える物語(らっかせい)[]:2020/03/25(水) 23:02:53.01 ID:wEB5Vvhr - 栞子「...いえ、そもそも私とあなたは告白される前はほとんど関わりがありませんでした」
栞子「それなのにあの日、いきなりあなたは私に告白してきました」 栞子「だからあなたが私に好意を持つようになった切っ掛けが分からないんです」 栞子「......」 栞子「他人の為に一生懸命になれるところ?」 栞子「どういう事ですか?」 栞子「......」 栞子「それはまぁ...生徒の方達の将来を考えて動いてはいますが...」 栞子「他人の素質を見抜く力が備わっている者として当然の事をしているだけです」 栞子「別に私が優しいからなどではありません...」
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- 栞子「付き合ってほしい?」
775 :名無しで叶える物語(らっかせい)[]:2020/03/25(水) 23:03:30.61 ID:wEB5Vvhr - 栞子「...そんなことない?」
栞子「...そうでしょうか」 栞子「私はあなたに特別優しく接したことはないと思っているのですが...」 栞子「むしろ厳しいことを言ったり、不愛想な態度を取ってしまったりしていた事が多いように思います」 栞子「...そういう所も好き、ですか」 栞子「はぁ...」 栞子「何だか腑に落ちたような、落ちないような変な感覚です」
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- 栞子「付き合ってほしい?」
776 :名無しで叶える物語(らっかせい)[]:2020/03/25(水) 23:04:09.42 ID:wEB5Vvhr - 栞子「ですがあなたの気持ちは理解しました」
栞子「あなたも相当変わってますね」 栞子「他人の為に懸命になる人なんて私以外にもいくらでもいると思うのですが」 栞子「...でも」 栞子「人からそう言って頂いたのは初めてです」 栞子「えぇ、嬉しいです。とても...」 栞子「...そろそろ観覧車が終わりますね」 栞子「降りる準備をしましょう」 栞子「......」
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- 栞子「付き合ってほしい?」
777 :名無しで叶える物語(らっかせい)[]:2020/03/25(水) 23:04:41.73 ID:wEB5Vvhr - ............................
栞子「今日はありがとうございました」 栞子「高校生にもなって楽しめるか不安でしたが、私の杞憂で良かったです」 栞子「......」 栞子「あの」 栞子「月曜日の放課後の方なんですが...」 栞子「時間は空いてますか?」
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- 栞子「付き合ってほしい?」
778 :名無しで叶える物語(らっかせい)[]:2020/03/25(水) 23:05:05.86 ID:wEB5Vvhr - 栞子「もし空いていたら一緒に行きたい所があるんです」
栞子「...ありがとうございます」 栞子「...いえ、別にそんな仰々しい所ではないので安心して下さい」 栞子「はい、お願いします」 栞子「それでは月曜日にまた...」 栞子「おやすみなさい」
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- 栞子「付き合ってほしい?」
779 :名無しで叶える物語(らっかせい)[]:2020/03/25(水) 23:05:29.86 ID:wEB5Vvhr - 栞子「......」
栞子「写真...」 栞子「表情がぎこちないですね...」 栞子「どうもカメラの前だと緊張してしまいます」 栞子「私もあの人みたいに笑って撮れるようになりたいですね」 栞子「ふふっ」
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- 栞子「付き合ってほしい?」
780 :名無しで叶える物語(らっかせい)[sage]:2020/03/25(水) 23:05:48.36 ID:wEB5Vvhr - 今日はここまでです
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