- 小原鞠莉との新婚夢(百合)生活
157 :sage ◆4csCGL8y4rQL (なし)[sage]:2020/03/25(水) 20:15:48.04 ID:V41D4upo - 夕方 沼津から内浦へ
「明日からは待ちに待った旅行だし、そろそろ解散しよっか」 「えぇ、荷物作りの最終確認でもしないとね」 「はいはーい、鞠莉のホテルに泊まりたいです」 「旅行用の服や浦女の制服、日用品も既に揃えていますわ。出港するまで待っていただけますか?」 「オフコース! じゃあ、港で待ってるから日が暮れる前にね!」 「また送迎してもらうので、そう遅くはなりませんよ」 「いやぁ、今日も楽しかったわ」 「まだまだ続きますよ。それでは」 ダイヤは手を振ると、家の方向へ歩いて行く。 まだ夏の終わりで秋など感じさせないような暑い夏。 今日は8月31日である。しかし、高校を卒業組し大学と専門学校に進んだ彼女達にとっては2ヶ月長の休みの合間の日でしかなかった。 過ぎ去っていく日々に焦る要因は何もない。 大親友兼幼馴染と過ごす日々は、夢を叶えるため尽力した結果に対する休憩地点として彼女達に存在していた。 「1年生の頃は、またこうやって3人で遊べるなんて思わなかったな」 「それ、3年生の時も言ってたよ?」 「だって、鞠莉はずっと帰って来ないはずだと思い込んでたから」 夕焼けに反射し、橙色に染まった海を背景にして果南は鞠莉を強く抱きしめた。 「私とダイヤが鞠莉のことで気まずくなってたのも、鞠莉が戻って千歌達に呼びかけてくれたおかげで。ダイヤがAqoursの名前を千歌達に伝えてくれたおかげで解消できたの。ぎこちなくなっていた仲を戻してくれてありがとう」 「果南のために帰るのは当たり前よ。ダイヤも同じ。二人は、私の大好きで大好きでーーーー何よりも大事な大親友なんだから」 「恋人よりも大事?」 「大親友達も、恋人も1番大事よ?」 「あはは、ほんとに全部大事だよね。それも、全部叶えちゃう。留学もスクールアイドルも進学も、何よりも私達のことも諦めなかった」 「今はAqoursの皆が1番大事だし、もしもの時には窮地を救えるぐらい強くなるわ。叶えたい夢は諦めるまで、叶ってないことにはならないもの」 「それ、俗に重いっていうんだよ」 「浦の星女学院の廃校阻止だけはできなかったけどね」 「大丈夫だよ。鞠莉やダイヤたちが居てくれるだけで、私は満足してるから」
|
- 小原鞠莉との新婚夢(百合)生活
158 :sage ◆4csCGL8y4rQL (なし)[sage]:2020/03/25(水) 20:36:15.40 ID:V41D4upo - 「でもねぇ……」
「大丈夫だよ」 「ねぇ、果南」 「どうしたの?鞠莉」 「私は先に19歳になったけれど。これからも叶わないかもしれない夢を、諦めずに叶えようとしていいと思う? 叶えるまで、頑張ってみてもいいと思う?」 「そうだね、うーん」 果南は腕を組んで目を瞑り、腕を組む。 真面目に考えてくれてる果南を鞠莉はじっと見つめていた。 港から流れる波、橙色から茜色へと色濃く変わっていく水面。太陽の逆光となる淡島。 空も暗くなる頃に果南は目を開けて鞠莉の手を取った。 「それは鞠莉が決めることだと思う」 「果南なら私の自由意志に任せてそう言ってくれるだろうと思った。だけど、不安になるの」 「どうして? 私もダイヤも、千歌達Aqoursも、鞠莉の彼女さんだっているよ? 不安になったら、頼ってすがればいいよ」 「あ……」 「鞠莉はよく泣いてた印象があったけど、それは諦めずに強くなりたいと思ったり、叶えたいと思ってるからだよ。 鞠莉は、泣いた分だけ強くなるために頑張ってる。 鞠莉が留学を短くするために学業頑張って、私を元気にする計画を立てて、必死に努力してきたのも、雰囲気だけで分かるようになったよ。 2年間振り回した私が、鞠莉の諦めない強さを保証する。ネバーギブアップってのを1番体現しているんだから」 「あぁ……」ポロポロ 「これから、もっと難しい夢に立ち向かうことがあると思うけど。 鞠莉には笑顔で居て欲しい。私が話さず勘違いさせるように仕向けて傷つけた分、ずっと笑っていて欲しい。 辛くなったら、周りの人を頼って。どんなことでも受け止めて、秘密なんて漏らしやしないんだから」 「かなぁ〜ん」ポロポロ 「鞠莉が泣くのは、いつも自分のためじゃないんだから。よしよし」トントン 「私、あなたとの絆を諦めないでよかったよぉ……」 「留学から帰った時も、絶交してなかったでしょ」 「そうだけど、最初は果南は冷たかったしすっごく不安だったもん……」 「ごめんね、鞠莉。大好きだよ」 「果南ー」ギュゥ-
|
- 小原鞠莉との新婚夢(百合)生活
159 :sage ◆4csCGL8y4rQL (なし)[sage]:2020/03/25(水) 20:46:47.94 ID:V41D4upo - 「(私が高校時代、唯一叶えられなかった大きな夢は一つある)」
「(私はどう考えても欲張りなのだろう。 幼馴染の確執を解決し、大好きな仲間達と最後の言葉を青春を謳歌し、部活動では優勝という成果を挙げたにも関わらず。 心の中にはまだ未練が残っている)」 「(それは廃校が確定した時から、描いていた物語だ。夢で終わらせたり諦めたりしないけど、大親友にそれで本当にいいのか聞きたかった。 そのために、私はもっといろんなことを学び修める必要がある)」 「(留学してから、10万円が皆にとっての1円ほどの価値にもならないような価値観だった。 多額のお金でマネーゲームを何度も行い、負けないように進んできた。 第1段階の浦の星女学院の買収はできた。 もう、計画を始めた時点で私は諦める気がなかったんだ。きっと。 だからこそ、これからも負けないように、できるなら勝ち進まなければいけない)」 「(愛してる人と、最愛の友達。全部満ち足りている。 失敗しても取り返せばいい。焦る必要は無い。 第2段階はきっと数十年かかる。でも、やり遂げてみせる……)」 「ありがとう、果南」 「どういたしまして! いつかその夢を教えてね。私も力になりたいから」 「えぇ。近いうちに、ね」
|
- 小原鞠莉との新婚夢(百合)生活
160 :sage ◆4csCGL8y4rQL (なし)[sage]:2020/03/25(水) 20:56:05.46 ID:V41D4upo - 鞠莉と果南が見える位置
「今回も送迎、ありがとうございます。おかげで1時間以内に着きました」 「また戻る時は連絡致します。それでは、ごきげんよう」 ブロロロロロロロロロ 「(あらあら、あの時みたいにまた鞠莉さんと果南さんが抱き合ってますね……今日は混ぜてもらうのはやめてもらいましょう)」 「(果南さんが鞠莉さんの背中をさすったり叩いたりして、そろそろ落ち着いた頃でしょうか。写真でも撮っておきましょう)」 パシャ 「(あ、船頭さんもわたくしに気が付きましたわね)」 「(果南さんも気が付いた)」 「ダイヤー! 三人でもハグしよー!」 「あらー♡ ダイヤ、3人で交ざり合いましょう♡」 「言い方が嫌ですわ! ふふ、ではお言葉に甘えて……!」ダッ ゴロゴロゴロゴロゴロ 「あはは、赤いスーツケースの音がシュールだ」 「ダイヤー! 私、夢叶えるわよー!」 「あとでじっくり聞かせてください!」 ぎゅー♡ 「おーい、日が暮れちまうからそろそろ淡島に戻るぞぉ」 「「「はーい/分かったよ/了解いたしました」」」
|
- 小原鞠莉との新婚夢(百合)生活
161 :sage ◆4csCGL8y4rQL (なし)[sage]:2020/03/25(水) 21:14:23.69 ID:V41D4upo - 淡島港
「それじゃ、私は自宅からスーツケース持って行くからね」 「野生動物と不審者には気を付けるのよー」 「鞠莉さんと果南さんしか住んでいませんよ」 「また連絡するから」 「気を付けてねー!」「鞠莉さんの部屋で待ってますわ」 鞠莉の部屋 「ふ〜。ダイヤ、ホテルのパジャマ貸すから一緒にお風呂入ろ〜♡」 「えぇ? わざわざ二人で入らなくても」 「いやぁ、裸の付き合いで果南に話したこと教えるからさぁ」 「果南さんがひとりぼっちになって、ちょっとばかし可哀想ですから」 「受付にお風呂入ってるから果南もおいでって伝えとくから!」 「それでは、私も鞠莉さんとイチャイチャしましょう」 「ホワッツ!? マリーのグラマラスボディの魅力、ついにダイヤも分かってもらえたのね!」 「はぁ? 最初から知っていますとも」 「早くお風呂お風呂〜! 入ろ〜!」キャッキャ 「ありがたく借りておきますね」 プルルルルル 「ハロー? こちらマリー。果南が入って来たら、お風呂に入ってるから入っておいでって伝えて。よろしくお願いします」
|
- 小原鞠莉との新婚夢(百合)生活
162 :sage ◆4csCGL8y4rQL (なし)[sage]:2020/03/25(水) 21:29:25.82 ID:V41D4upo - 鞠莉の部屋の脱衣場
「ねぇ、鞠莉さん。先程の話を今聞いてみても?」バサッ 「要約すると、叶う確率が低いかもしれない難しい夢を諦めずに追いかけていいのかって私が質問して、果南が皇帝も否定もしなかったってことよ」ファサッ 「ふむ。新たな夢とは聞いてみても?」 「伝えてぬか喜びさせてはいけないから、まだ伝えるかは考えてるのだけど……」バサッ 「言ってください。果南さんより早く聞きたいですわ。へくちゅ」 「それはね…………ってことでね、ダイヤには…………って面で協力して欲しいんだ」 「あら、黒澤家が内浦に居ることを見透かされてしまいましたわね。私も将来はどうするか分かりませんが、その提案は面白そうなので是非とも参加しますわ」 「でしょ?」 「私も、その夢を叶えたいです。スクールアイドルを終えて、空白期間とも休憩期間ともいえる今。唯一の後悔であるのでそれを叶えたいのです」 「いいの!? もしいいなら、ダイヤを支援するわ」 「しかし、それでは賄賂になるのでは?」 「他の人を立てる必要があるかな……、まぁいいや。お風呂入ろっ!」 「ふふ、これはこれは大きな夢であり鞠莉さんが一生かける輝きかもしれませんね……」 「でしょでしょ? ダイヤならきっと分かってくれると思った!」 「あなたの彼女にも話してみてはいかが?」 「受け入れてくれるかしら? まだ過去に未練があるような重い女と思われたくなくて」 「果南さんのために留学を早めたぐらいですから、果南さんのストーカーだからとも言ってましたよね? 重い女だなんてすぐバレますから伝えても大丈夫かと」 「あのストーカーって言葉は、それ果南のことが大好きだってことだからね!? ダイヤには気の置けない最高の信頼感を置いてるつもり」 「光栄ですわ。私も所属している学部が政治・経済系なので頑張ります」 「えへへー♡ 期待してるぅ♡」 「鞠莉、ダイヤ、入るよー」 「「はーい」」
|
- 小原鞠莉との新婚夢(百合)生活
163 :sage ◆4csCGL8y4rQL (なし)[sage]:2020/03/25(水) 21:52:29.76 ID:V41D4upo - 鞠莉の部屋
「いやー、最高に気持ちよかったわぁ」 「果南さんもはより引き締まったのに、わたくしと鞠莉さんはけっこう太ってませんでした? 特に鞠莉さん……」 「イタリアはチーズとパスタがおいしいもん!」 「久々に背中流し合いっこして楽しかったよ、また明日もしようね」 「てへへっ そろそろ皆で寝よっか」 「遠慮してる?」「惚気けてくださいませ」 「えーーーっ、でもさすがに10年来の親友の前で電話するのはその……ベリーシャイになっちゃうっていうか」 「いいからいいから!」 「交際して1週間以内なら、連絡して電話しても大丈夫ですって」 「そう? それならちょっと……連絡送ってみよっかな」 小原鞠莉:チャオ♡ 帰省一日目は楽しめた? マリーはAqoursの後輩と大親友といっぱい楽しんできたのでーす 21:44 小原鞠莉:写真を送信しました(Aqours全体のツーショット) 小原鞠莉:写真を送信しました(Guilty Kissでのツーショット) 小原鞠莉:写真を送信しました(新生Aqoursの皆との胡烈のツーショットを合成したもの) 小原鞠莉:写真を送信しました(新旧Aqoursの全体写真) 小原鞠莉:写真を送信しました(ダイヤと果南とのツーショットを1枚に集約したもの) 小原鞠莉:写真を送信しました(卒業組の街での自撮り) 小原鞠莉:写真を送信しました(ホテルでの自撮り) 「写真送りすぎじゃない?」 「彼女さん、嫉妬しますよそれ」 「いいもん、友達時代からいっぱい過ごしてるし……嫉妬ファイヤーかもしれなかったら電話するし」
|
- 小原鞠莉との新婚夢(百合)生活
164 :sage ◆4csCGL8y4rQL (なし)[sage]:2020/03/25(水) 21:53:17.46 ID:V41D4upo - 「お、既読ついた」
ポコッ 「返信早いですわね」 (君♀の名前),cucciola:わぁ〜! PVで踊っていたAqoursだ! 鞠莉ちゃんも一員だったんだよね、いいね! 小原鞠莉:あなたはどんな1日だった? (君♀の名前),cucciola:おばあちゃんちの夏みかんを収穫したり、地元の友達とカラオケに行ったりしたよ (君♀の名前),cucciola:写真を送信しました(白頭巾を被った君♀と長袖のおばあさんの自撮り) (君♀の名前),cucciola:写真を送信しました(机にお菓子がいっぱいある様子) (君♀の名前),cucciola:写真を送信しました(ズッ友!と書いているツーショットの画像。君♀はピースをしている) (君♀の名前),cucciola:鞠莉ちゃんさえよかったら、電話してもいい? 「きたっ」ガタッ 「きましたわ! しーっ」 「あ……最高にスーパーシャイニーかも/// あの子の声、電話越し……」 「鞠莉が彼女だけの人になっちゃったよ、悲しいよーダイヤー」 「ふふっ(鞠莉さんの首の周りに薄くなったキスマークがあったのは知らせないでおきましょう)」
|
- 小原鞠莉との新婚夢(百合)生活
165 :sage ◆4csCGL8y4rQL (なし)[sage]:2020/03/25(水) 22:01:54.21 ID:V41D4upo - 小原鞠莉:いいよ、電話掛けて♡
プルルルルルルルル 「きゃあ! 来たわ! あの子からの電話が、来た! どうしよどうしよ!!」 「鞠莉さんが1番テンション上がってるのは、流石というか」 「鞠莉が違う女に心を鷲掴みされてるよー、高校時代は私のことが何よりも大好きな感じだったのに!」 「お黙らっしゃい! 果南さん、深い友愛と恋愛感情は別だから告白しようとも思ってなかったでしょう!?」 「果南のことは大好きよ、私の世界の1番の親友の1人よ」 「うわああああああああん」 「よーしよし。果南さん、とりあえず悔しがるのはやめましょう。鞠莉さんが電話できなくなるので」 「ダイヤぁ」 「ごめんね果南。あなたのことは1番の親友だと思ってるから」 「わたくしもですよ」 「ありがと鞠莉いいいいダイヤああああ……んむ」 「口を塞いでおいたので、今のうちに電話に出てください」 「えっ/// 唇で?///」 「このおばかさん! んなわけあるかっ///」 「だよねっ! 電話取るからねっ!」 (君♀の名前),cucciolaから着信... 「ハァイッ、オハラマリです! もしもー し!」
|
- 小原鞠莉との新婚夢(百合)生活
166 :sage ◆4csCGL8y4rQL (なし)[]:2020/03/25(水) 22:07:30.95 ID:V41D4upo - 今日はここまで 明日は多忙になるためお休みします
小原鞠莉さんは幼馴染のためにあれだけ必死になったんだから友達のこと大好だと思うので その時間を丁寧に想像して書きました 小原鞠莉さんと結婚できるまで更新続けるけど、できれば最後まで書いてから終わらせたいな 展開予測は文中でまぁまぁ分かるだろうけどダメダヨー(棒) 見てくれる方がいたら、コメントください(乞食)
|
- 小原鞠莉との新婚夢(百合)生活
167 :sage ◆4csCGL8y4rQL (なし)[]:2020/03/25(水) 22:21:58.46 ID:V41D4upo - というか夢女子スレ見てくれてありがとう
推しのことが恋愛的にも好きで人間的にも好きな人達が、他の推しとの新婚夢百合生活書いてくれないかなって日々思ってます
|
- Aqours×フェンシングコラボのイラストがかっこいい件
173 :名無しで叶える物語(なし)[]:2020/03/25(水) 22:32:27.07 ID:V41D4upo - 小原鞠莉かっこいい抱かれたい
|