- 穂乃果「学校から脱出しろ」
1 :名無しで叶える物語(しうまい)[]:2019/12/14(土) 21:20:20.80 ID:DnyRkZw3 - 穂乃果「はあ…足が痛い…」
凛「こんな所で正座してろって…海未ちゃん鬼だよね」 穂乃果「ね〜」 にこ「はあ。なんで私までこんな目に」 穂乃果「当たり前だよ。にこちゃんだって一緒になってふざけてたんだから」 にこ「はあ?にこはただあんた達に巻き込まれただけじゃない」 凛「凛にはにこちゃんが一番楽しそうに見えたけど」 にこ「そんな訳ないじゃない。あ〜この後配信見たかったのに…」 穂乃果「諦めるんだね」
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2 :名無しで叶える物語(しうまい)[]:2019/12/14(土) 21:23:15.09 ID:DnyRkZw3 - にこ「も〜」
ぐぅ〜 にこ「どっち?」 穂乃果「私じゃないよ!」 にこ「なるほど。穂乃果ね」 穂乃果「なぜ!?」 にこ「真っ先に言うからよ」 穂乃果「そんな事で決めないでよ。はあ…お腹空いた…」 にこ「やっぱりそうじゃない」 凛「すぅ…すぅ…」 にこ「うわっ!?正座しながら寝てる」 穂乃果「羨ましい性格してるなぁ」 にこ「…ねえ?」 穂乃果「何?」
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3 :名無しで叶える物語(しうまい)[]:2019/12/14(土) 21:32:13.64 ID:DnyRkZw3 - にこ「こんなバカ正直に正座する意味あるかな?」
穂乃果「だって海未ちゃんがしてろって」 にこ「海未になんの権限があるのよ?」 穂乃果「確かに」 にこ「だいたい海未は私より歳下なのよ?なんでこんな…なんかバカバカしくなって来た」 穂乃果「え?やめるの?海未ちゃん怖いよ?」 にこ「大丈夫よ。明日になれば怒りもおさまってるわよ」 穂乃果「そうかなぁ」 にこ「そうよ。ちょっと凛!!」 凛「無理にゃ〜…凛がシナチクのかわりになるなんて…むにゃむにゃ」 穂乃果「何の夢を見てるんだろう」 にこ「アホの極みね。凛!!!起きなさい!!! 」 凛「せめてナルトにぃ…ん?ここは?夢?」 にこ「あんたこの短時間でよくそこまで熟睡出来るわね」 凛「ん〜?」 穂乃果「にこちゃん。夢を見てる時って睡眠が浅い時なんだって。だから、今の場合は熟睡じゃなくて」 にこ「そんな事はどうでもいいのよ!!!凛、帰るわよ」
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4 :名無しで叶える物語(しうまい)[]:2019/12/14(土) 21:38:32.96 ID:DnyRkZw3 - 凛「帰る?どんぶりに?」
にこ「はあ?違うわよ。家によ」 凛「家に…?あれ?今って反省中じゃなかったっけ?」 にこ「あのね。私と穂乃果はやめる事にしたのよ」 穂乃果「ちょっと待ってよ。私はまだ賛成さてないよ」 にこ「何言ってんのよ」 穂乃果「だって…」 ぐぅ〜 穂乃果「また…」 にこ「ほら!あんたのお腹も限界だって!痩せ我慢はよくないわよ」 穂乃果「でも………まっ!そうだね!!」 にこ「でしょ?じゃあ、行きましょう!」 凛「え?凛も行くの?」 にこ「当たり前!!」 凛「ん〜。まっ、いっか!」
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5 :名無しで叶える物語(しうまい)[]:2019/12/14(土) 21:40:16.46 ID:DnyRkZw3 - ガララ
にこ「穂乃果?そっちの方は誰も居ない?」 穂乃果「ん〜誰も居ないよ」 にこ「じゃあ、行くわよ」 穂乃果「はあ…これで私も脱獄犯かぁ」 凛「そうだね」
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6 :名無しで叶える物語(しうまい)[]:2019/12/14(土) 21:46:44.16 ID:DnyRkZw3 - にこ「さっ!このまま下駄箱までダッシュよ!」
ダッ! 穂乃果「はあ。上手くいくかなぁ」ダッ! にこ「大丈夫よ。下駄箱なんてすぐそこじゃない」 穂乃果「そう言う事じゃなくて…もういいや」 凛「ね〜ね〜」 にこ「何よ?」 凛「カバンを持って帰らなくていいの?」 にこ「へ?」 凛「部室にカバンを置きっぱなしだよね?」 にこ「た、確かに…」 穂乃果「ほら〜。どうするの?取りに帰るの?部室には海未ちゃんもいるかもよ?」 にこ「確かに」 穂乃果「戻って大人しく反省してようよ」 にこ「ここまで来て?」 穂乃果「まだ引き返せるよ」
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8 :名無しで叶える物語(しうまい)[]:2019/12/14(土) 21:53:52.01 ID:DnyRkZw3 - にこ「いや…ダメよ。配信終わっちゃうし…」
真姫「何がダメなのよ?」 にこ「何って…決まってるじゃない。抜け出すのをやめ…」 真姫「抜け出す?」 にこ「げっ!?真姫…」 穂乃果「うわぁ。タイミング悪っ」 真姫「はあ?何言ってるのよ?またしょうもない事してる訳じゃないわよね?」 穂乃果「な、な、なにを言ってるのさ」 にこ「ちょっと!なに動揺してるのよ!!」 穂乃果「いや…だって…」 凛「真姫ちゃんは何をしてるの?」 真姫「私?私は先生からの頼まれ事をしてたのよ。で、今から部室に向かうって訳」 凛「へ〜そうなんだ。真姫ちゃんはお勉強も出来るし真面目だから先生からの信頼も厚いんだね」 真姫「べ、別に普通よ」
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9 :名無しで叶える物語(しうまい)[]:2019/12/14(土) 22:00:03.61 ID:DnyRkZw3 - 凛「ううん。皆んな言ってるよ。その普通の事がなかなか出来ないから真姫ちゃんは凄いって。だからサンタさんも毎年来るんだなぁ」
真姫「も、もう。そんなに褒めたって何も出ないわよ」 穂乃果「凛ちゃんナイス!」 にこ「上手く話を逸らしたわね」 真姫「まあ。なんでもいいけど。部室に行くんでしょう?早く行きましょうよ」 穂乃果「いや…えっと…どうする?」 にこ「どうするって。どっちにしても部室にカバンを取りに行かなきゃいけないし…」 穂乃果「わざわざ海未ちゃんがいる所に?」
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11 :名無しで叶える物語(しうまい)[]:2019/12/14(土) 22:04:24.77 ID:DnyRkZw3 - にこ「だって…」
真姫「何してるのよ?早く行くわよ」 穂乃果「え〜何とかなるかな?」 にこ「そうよ。何とかなるわよ」 凛「凛は無理だと思うなぁ」 真姫「さあ。早く行きましょう」 穂乃果「う、うん」 にこ「行きましょうか」
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12 :名無しで叶える物語(しうまい)[]:2019/12/14(土) 22:09:25.04 ID:DnyRkZw3 - 絵里「どこに行くつもりなの?」
穂乃果「どこにって。部室に…うわっ!?今度は絵里ちゃん」 にこ「え、絵里?どうしたの?」 絵里「どうもこうもないわ。海未から話を聞いて様子を見に行ってみればこれだもの」 真姫「海未?話?」 穂乃果「絵里ちゃん…状況を把握してるんだ…」 にこ「くっ。最悪の事態ね」 絵里「反省はどうしたの?反省は?」 穂乃果「そ、それは…」 絵里「海未に言われたのよね?正座して反省してろって」 穂乃果「えっと…」
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13 :名無しで叶える物語(しうまい)[]:2019/12/14(土) 22:13:35.91 ID:DnyRkZw3 - 絵里「私ね。海未に言ったのよ。もう許してあげてもいいんじゃないかって。きっとちゃんと反省してるからって」
にこ「そ、その通りよ!ちゃんと反省して…」 絵里「私が間違ってたわ。海未の言う通り全然足りてないみたいね」 穂乃果「い、いや〜…その…」 絵里「覚悟は出来てるのよね?」 真姫「なるほど。何となく状況は把握出来たわ」 凛「流石真姫ちゃん!頭良い!」 真姫「そんな事言っても無駄よ!」 凛「にゃ〜真姫ちゃん怖い」
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14 :名無しで叶える物語(しうまい)[]:2019/12/14(土) 22:19:56.93 ID:DnyRkZw3 - 穂乃果「どうするにこちゃん?」
にこ「どうするって…ここで素直に捕まったって痛い目にあう決まってるわ。どうせ痛い目をみるなら私は配信を見てから痛い目をみるわ!」 穂乃果「と言う事は?」 凛「逃げるの?」 にこ「当然」 絵里「バカね。そんな事が出来ると思ってるの?」 にこ「やるわよ」 絵里「へ〜」
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15 :名無しで叶える物語(しうまい)[]:2019/12/14(土) 22:23:52.99 ID:DnyRkZw3 - にこ「あっ!UFO!!」
絵里「………はあ?」 真姫「いや…そんな使い古された…って言うかここ室内」 凛「え?UFO?どこ?どこ?」 真姫「凛…」 にこ「よしっ!今よ!」ダッ 穂乃果「うん!」ダッ 絵里「し、しまった。余りにもバカらしくて」 凛「UFOどこにゃ?」
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16 :名無しで叶える物語(しうまい)[]:2019/12/14(土) 22:26:26.02 ID:DnyRkZw3 - 穂乃果「ちょ、にこちゃん!?凛ちゃんが…」
にこ「ダメよ。戻ったら私達も捕まるわ」 穂乃果「けど……凛ちゃん!!凛ちゃんの事は忘れないからね〜」 凛「ちょっとにこちゃん〜」 絵里「凛…。取り敢えず部室に行きましょうか?」 凛「ん?」 真姫「バカばっか」
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18 :名無しで叶える物語(しうまい)[]:2019/12/14(土) 22:35:51.16 ID:DnyRkZw3 - 穂乃果「凛ちゃん…」タッタッタッ
にこ「あんたが下を向いてどうするのよ」タッタッタッ 穂乃果「え?」 にこ「ここで立ち止まって。凛が喜ぶと思ってるの?」 穂乃果「それは…」 にこ「凛の事なら大丈夫よ。あの子は強いから」 穂乃果「そうだね」 海未「何がそうだねですか」 穂乃果「げっ!?海未ちゃん!!?」 にこ「もうラスボスが登場って訳?」 海未「誰がラスボスですか!!」
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19 :名無しで叶える物語(しうまい)[]:2019/12/14(土) 22:40:28.96 ID:DnyRkZw3 - 海未「凛はどうしたのです?」
穂乃果「え?……知らない」 海未「へ〜。まあいいです。あなた達はここで何をしているのですか?」 穂乃果「あの…」 海未「言わなくても分かります。絵里から連絡が来ましたから」 穂乃果「聞いて来たのそっちなのに」 にこ「じゃあ凛の事も知ってるんじゃない」 海未「さて…どうしましょうか」
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20 :名無しで叶える物語(しうまい)[]:2019/12/14(土) 22:44:58.27 ID:DnyRkZw3 - 穂乃果「どうしよう…」
にこ「ここで捕まる訳には…」 海未「諦めなさい」 にこ「はっ!?諦めろって?言っておくけどこっちは二人いるのよ?」 海未「そうですか」 絵里「悪いけど。こっちは三人よ」 真姫「全く。なんで私まで」 穂乃果「げっ!?」 にこ「絵里と真姫」
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21 :名無しで叶える物語(しうまい)[]:2019/12/14(土) 22:52:08.95 ID:DnyRkZw3 - 海未「さあ。形勢逆転ですね。もっとも…私一人でもあなた達に勝ち目はなかったと思いますが」
穂乃果「くっ…もう同じ手は通用しないだろうし…」 海未「大人しく降参しなさい」 にこ「ま、まって。これには理由があるのよ」 海未「理由?」 絵里「理由って何よ?」 穂乃果「【理由】物事がそのようになった、わけ。筋道。また、それをそう判断した、よりどころになる、またはする事柄。だよ!」 絵里「そんな事は聞いてないわよ!」 真姫「絵里。冷静に。向こうの思うツボよ」
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22 :名無しで叶える物語(しうまい)[]:2019/12/14(土) 22:55:41.12 ID:DnyRkZw3 - 穂乃果「こうなったら」
にこ「どうするのよ?」 穂乃果「申し訳ありませんでしたぁ」ガバッ にこ「え?土下座?」 穂乃果「いいからにこちゃんも」 にこ「な、何もそこまで…くっ…分かったわよ」ガバッ 海未「あっけないですね」 真姫「そうするなら最初からしなければいいのに」
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26 :名無しで叶える物語(しうまい)[]:2019/12/14(土) 23:43:48.66 ID:DnyRkZw3 - 穂乃果「にこちゃん…」コソコソ
にこ「何よ?」コソコソ 穂乃果「せーので走るよ?」コソコソ にこ「え?」コソコソ 穂乃果「せーの」ダッ にこ「ちょっ」ダッ 真姫「なっ!?」 絵里「しまった!!またやられた」 海未「そうですか。あくまでも…反省はしないと言う事ですね」
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27 :名無しで叶える物語(しうまい)[]:2019/12/14(土) 23:52:02.79 ID:DnyRkZw3 - にこ「はあ…はあ…はあ…。追いかけて来ないわね」
穂乃果「そうだね。なんか不気味だね」 にこ「まあ良いわ。このまま部室行ってカバン取って帰りましょう」 穂乃果「凛ちゃんはどうする?」 にこ「どうするって。どうしようもないでしょう」 穂乃果「見捨てるの?」 にこ「だって仕方ないでしょ」 穂乃果「でも…凛ちゃんを見捨てて自分達だけ助かるなんて」 にこ「じゃあどうするのよ?」 穂乃果「助けに行こうよ」 にこ「どうやって?」 穂乃果「それは…」 にこ「凛を助けに行けば余計なリスクを背負い込む事になるのよ」 穂乃果「そうだけどさ……」 にこ「分かったわよ。とにかくカバンを回収して。話はそれからよ」 穂乃果「うん!」
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28 :名無しで叶える物語(しうまい)[]:2019/12/14(土) 23:57:20.32 ID:DnyRkZw3 - ガチャ
穂乃果「……」 にこ「どう?海未達居ない?」 ことり「穂乃果ちゃん!にこちゃん!」 穂乃果「ことりちゃん」 ことり「二人とも待ってたんだよ」 穂乃果「え?待ってた?」 ことり「うん」 穂乃果「そうなの?」 にこ「ちょっと待ちなさい。穂乃果」 穂乃果「何?」 にこ「ことり?あんた…私達の敵でしょう?」 穂乃果「そうなの?」 ことり「えっと…」 にこ「当たり前じゃない。普通に考えてことりに連絡言ってない訳ないでしょ」 穂乃果「そうだけど。ことりちゃん…」
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