- ダイヤ「並行世界に行ける装置?」
127 :名無しで叶える物語(しまむら)[]:2019/11/13(水) 22:10:10.40 ID:JjtnncT7 - 〜次の休日〜
ザーーーーーザーーーーー ダイヤ「凄い雨ですわね」 ダイヤ「東京に行った梨子さんや、旅行に行った善子さんは大丈夫でしょうか」 オジャマシマース ダイヤ「あら、千歌さんのご到着ですわね」 千歌「ダイヤちゃんこんちかー!」 ダイヤ「いらっしゃい、千歌さん。濡れてませんか?」 千歌「大丈夫!でもごめんね?お家の人にわざわざ車で迎えに来てもらっちゃって」 ダイヤ「こんな天気ですもの、当然ですわ」 ダイヤ「まさかこの時期にこんな大雨になるなんて」 千歌「あはは……」 ダイヤ「とりあえず、わたくしの部屋に行きましょうか」 千歌「はーい!」
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- ダイヤ「並行世界に行ける装置?」
128 :名無しで叶える物語(しまむら)[]:2019/11/13(水) 22:10:46.81 ID:JjtnncT7 - 千歌「〜♪」
ダイヤ(それにしても、わたくしの家で遊びたいと言い出したかと思えば) ダイヤ(やりたい事は歌詞の仕上げとは真面目なんだか何なのか) ダイヤ(そこは千歌さんらしいとも言えますが)クスッ 千歌「ほぇ?ダイヤちゃんどうしたの?」 ダイヤ「何でもありませんわ。それより、歌詞の方は順調ですか?」 千歌「うん!梨子ちゃんがすっごい良い曲作ってくれたからね」 千歌「それに応えられるような歌詞を作らなきゃ!」 ダイヤ「ふふっ。それにしても何故わたくしの家なのですか?」 千歌「う〜ん、なんとなく!」 ダイヤ「なんとなくって」 千歌「うそうそ。何かね、ダイヤちゃんと一緒に居ると良い歌詞が降りてきそうだなぁって」 ダイヤ「全く、調子が良いんですから」 千歌「本当だってばー。よし、これで完成!」
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- ダイヤ「並行世界に行ける装置?」
129 :名無しで叶える物語(しまむら)[]:2019/11/13(水) 22:14:13.92 ID:JjtnncT7 - ダイヤ「お疲れ様です、千歌さん」
千歌「会心の出来だよ!」 ダイヤ「よろしければ、見させてもらっても?」 千歌「もちろん!はい、どうぞ」 ダイヤ「では失礼して……」 ダイヤ(……なるほど、とても“千歌さんらしい”歌詞ですわね) ダイヤ(言葉の端々から、キラキラ輝くものを感じれて) ダイヤ(きっと、どの世界の千歌さんも、見えている景色は一緒なのでしょう)
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- ダイヤ「並行世界に行ける装置?」
130 :名無しで叶える物語(しまむら)[]:2019/11/13(水) 22:14:50.38 ID:JjtnncT7 - 千歌「何か、そうやって目の前でまじまじと見られると照れちゃうね」
ダイヤ「ふふっ、1番に見せて頂いて光栄ですわ」 ダイヤ「とても……とても素晴らしい歌詞だと思います」 千歌「本当!?」 ダイヤ「えぇ。よく頑張りました」ナデナデ 千歌「えへへ。じゃあさ、何かご褒美が欲しいな」 ダイヤ「ご褒美ですか?すぐに用意出来るものであれば構いませんが」 千歌「すぐに用意出来るよー。えいっ!」 ダイヤ「ちょ、千歌さん!?」 千歌「ダイヤちゃんの膝枕〜」 ダイヤ「あらあら。今日の千歌さんは甘えん坊さんですわね」 千歌「もっとなでなでしてー」 ダイヤ「はいはい」ナデナデ 千歌「えへへっ」
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- ダイヤ「並行世界に行ける装置?」
131 :名無しで叶える物語(しまむら)[]:2019/11/13(水) 22:15:43.06 ID:JjtnncT7 - ダイヤ「それにしても、千歌さんの髪ってサラサラですわね」
千歌「え〜そうかな?ダイヤちゃんの方がサラサラだと思うけど」 ダイヤ「自分の髪質の事はいまいち分かりませんもの」 ダイヤ「ところで今日は何故髪を編んでないのですか?」 千歌「実は寝坊しちゃって……」 千歌「起きたら土砂降りで慌ててダイヤちゃんに電話して」 千歌「そしたら迎えをよこすから待っててって言われて身支度する余裕が無かったと言いますか」 ダイヤ「そうだったのですね。申し訳ありません、急かしてしまったみたいで」 千歌「ううん!元はと言えば私が寝坊しちゃったのが悪いんだし」 ダイヤ「大方、今日が楽しみで寝れなかったのでしょう?」 千歌「うっ、流石ダイヤちゃん。正解です……」 ダイヤ「ふふっ。では、お詫びも兼ねてわたくしが編んで差し上げましょう」 千歌「えっ、良いの!?」 ダイヤ「髪を下ろした千歌さんも素敵ですが、三つ編みの千歌さんも好きですからね」 千歌「うぅ……。そういうことを平然と言っちゃうのずるいと思うな」 ダイヤ「?」
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- ダイヤ「並行世界に行ける装置?」
132 :名無しで叶える物語(しまむら)[]:2019/11/13(水) 22:16:26.72 ID:JjtnncT7 - 千歌「〜♪」
ダイヤ「ご機嫌ですわね」アミアミ 千歌「うん。何かダイヤちゃんに髪を編んでもらってると、心がポカポカする」 ダイヤ「何ですかそれは」クスクス 千歌「ねぇ、ダイヤちゃん」 ダイヤ「何ですか?」 千歌「今度のライブ、頑張ろうね」 千歌「一生忘れないような、最高のライブにしよっ」 ダイヤ「当たり前ですわ」 ダイヤ「梨子さんが作った曲に、千歌さんがコトバを乗せてくれて」 ダイヤ「そうして出来上がった曲を、ルビィたちが作った衣装を着て ダイヤ「果南さんたちが考えた振付で踊って、歌うんですもの」 ダイヤ「絶対に、最高のライブになりますわ」 千歌「そう、だよね」 ダイヤ「はい、出来ましたわ。……千歌さん?」 千歌「すぅ……Zzz」 ダイヤ「もう、器用に寝るんですから」クスッ
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- ダイヤ「並行世界に行ける装置?」
133 :名無しで叶える物語(しまむら)[]:2019/11/13(水) 22:17:54.48 ID:JjtnncT7 - 〜〜〜〜〜
千歌「ごめん!ダイヤちゃん!」 千歌「せっかく遊びに来たのに歌詞書いて、お昼寝して終わっちゃうなんて」 ダイヤ「気にしないで下さい。それだけ、リラックスして頂けたと思えば」 ダイヤ「わたくしとしては嬉しいですわ」 千歌「でも……」 ダイヤ「それなら、次は晴れた日に一緒にお出かけしましょう」 千歌「……次、か」 ダイヤ「千歌さん?」 千歌「そうだね、そうしよっか!」 千歌「じゃあ雨も上がったことだし、今日は帰るね」 ダイヤ「えぇ。お気をつけて……あ、千歌さん?」 千歌「なぁに?」 ダイヤ「やっぱり、千歌さんは三つ編みが似合ってますわね」 千歌「もう!ダイヤちゃんの天然たらし!」
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- ダイヤ「並行世界に行ける装置?」
134 :名無しで叶える物語(しまむら)[]:2019/11/13(水) 22:18:56.52 ID:JjtnncT7 - 〜週明け〜
善子「いやほんと酷い目に遭ったわ」 梨子「何というかご愁傷さま」 千歌「あ、善子ちゃんに梨子ちゃん。おはよー」 ダイヤ「おはようございます。善子さん、梨子さん」 梨子「おはよう千歌ちゃん、ダイヤちゃん」 善子「はよー」 千歌「何の話してたの?ていうか善子ちゃん旅行は大丈夫だった?」 善子「まさにその話をしてたところよ」 梨子「季節外れの大雨でずっとホテルに缶詰めだったんだって」 千歌「あーやっぱそんな落とし穴が」 善子「ま、温泉宿だったからずっと温泉に入ってたし」 善子「美味しいものも食べれたからこれはこれで楽しかったけどね」 千歌「そっかぁ。でも楽しめたんなら何よりだね」
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- ダイヤ「並行世界に行ける装置?」
135 :名無しで叶える物語(しまむら)[]:2019/11/13(水) 22:19:50.64 ID:JjtnncT7 - 梨子「そういえば、2人とも遅かったね?」
ダイヤ「えぇ。少し先生に呼び止められてしまいまして」 善子「千歌だけならまた何かやらかしたのってなるけど、ダイヤもってことは大事な話?」 千歌「私に対するイメージ酷くない!?」 梨子「まぁまぁ」 ダイヤ「実は、お昼休みの校内放送をやってくれないかと頼まれまして」 善子「校内放送?」 ダイヤ「いつもは放送部がやっているのですが、大会で不在の日があるらしく」 千歌「そこで私たちになんとかの矢が立ったんだって!」 梨子「白羽の矢ね」 ダイヤ「内容はわたくしたちのやりたいようにやって良いとの事です」 善子「良いんじゃない?」 梨子「そうね。放送部の人にはライブの機材とかで色々お世話になるし」 善子「今のうちに恩を売っておこうってわけね」 梨子「そういうつもりじゃないよ!?」 ダイヤ「恩を売るかどうかは置いておいて、決まりで良いですわね」 梨子「ダイヤちゃんまで!?」
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- ダイヤ「並行世界に行ける装置?」
136 :名無しで叶える物語(しまむら)[]:2019/11/13(水) 22:21:34.40 ID:JjtnncT7 - 善子「でも内容は自由って結構難しいわね」
千歌「じゃあラジオっぽくしようよ!」 善子「ラジオ〜?」 千歌「お便り募集して、お悩みとか解決してあげるの!」 梨子「面白そう♪」 ダイヤ「生徒会に届いている要望を紹介するのも良いかもしれませんね」 善子「それならついでにAqoursの宣伝もすれば一石二鳥ね」 千歌「ナイスアイデアだよ善子ちゃん!」 ダイヤ「段々と内容が固まってきましたね」 梨子「本番が楽しみだね」 善子「生放送なんだから変な失敗しないでよね」 千歌「そうだよ梨子ちゃん」 善子「あんたに言ってんのよ……」
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- ダイヤ「並行世界に行ける装置?」
137 :名無しで叶える物語(しまむら)[]:2019/11/13(水) 22:23:24.22 ID:JjtnncT7 - 〜放送当日〜
千歌『あ、あ……。テステス、マイクのテスト中。本日は晴天なり』 千歌『あ、でも今日夕方から雨だったんだ。善子ちゃん今日も傘無し?』 善子『うっさいわ!いつも傘忘れてるみたいに言うな!』 ダイヤ『ちょっとお二人とも!本番中ですわよ!』 梨子『しーっ!ダイヤちゃんマイク入ってるから……』 ダイヤ『あっ……///』 鞠莉「相変わらずファニーな4人組ね〜」 果南「あはは、このぐだぐだな感じはダイヤたちらしいね」
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- ダイヤ「並行世界に行ける装置?」
138 :名無しで叶える物語(しまむら)[]:2019/11/13(水) 22:25:29.94 ID:JjtnncT7 - ダイヤ『こほん。改めまして、全校生徒の皆さん。ごきげんよう』
ダイヤ『生徒会長の黒澤ダイヤです』 ダイヤ『今日はこのお昼休みという時間をお借りして』 千歌『ちょっとダイヤちゃん!堅いよ堅すぎるよ!』 善子『政見放送じゃないんだから』 ダイヤ『なっ、挨拶は基本ですわよ!』 ギャーギャー 梨子『え、えーっと。今日は放送部の方に代わってお昼休み放送を』 梨子『お聴きの通り、愉快な仲間たちでお送りしまーす』 ダイヤ・千歌・善子『愉快な仲間たち言うな!(ですわ!)』 梨子『フォローしたのに〜』 花丸「随分先が思いやられる放送ずらね」 曜・ルビィ「あはは……」
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- ダイヤ「並行世界に行ける装置?」
139 :名無しで叶える物語(しまむら)[]:2019/11/13(水) 22:25:53.93 ID:JjtnncT7 - 千歌『えーそれでは今日のメンバーを紹介します』
千歌『先ずは私、高海千歌と』 ダイヤ『先程は大変失礼致しました。黒澤ダイヤです』 善子『津島善子よ』 千歌『そして!』 梨子『桜内梨子です♪』 千歌『以上、この4人でお送りしていきます!』
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- ダイヤ「並行世界に行ける装置?」
140 :名無しで叶える物語(しまむら)[]:2019/11/13(水) 22:28:55.90 ID:JjtnncT7 - 千歌『と、言うわけで記念すべき最初のお便りいってみよー!』
ダイヤ『はい。ラジオネーム、シャイニーレモンさんから頂きました』 ダイヤ『最近、後輩の幼馴染が構ってくれなくてベリー寂しいでーす』 ダイヤ『どうすれば良いですか?教えてポンコツ生徒会長!』 ダイヤ『との事なので次のお便りに参りましょう』 善子『ちょっとちょっと!お悩みに答えてあげなさいよ!』 ダイヤ『百歩譲ってこれがお悩みだとしても、相談してる態度では無いのですが!?』 梨子『そういうところもちゃんと汲み取ってあげなきゃダメだよ』 千歌『そうだそうだー!』 ダイヤ『え、わたくしが悪いのですか?』 果南「シャイニーレモンさん」 鞠莉「あっはっはっはっ!」
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- ダイヤ「並行世界に行ける装置?」
141 :名無しで叶える物語(しまむら)[]:2019/11/13(水) 22:31:13.60 ID:JjtnncT7 - ダイヤ『はぁ……。分かりましたわ』
ダイヤ『きっとその幼馴染さんもいつかシャイニーレモンさんの事を』 ダイヤ『頼ってくる時があると思います』 ダイヤ『だからその時が来るまで、優しく見守ってあげてれば良いと思いますわ』 千歌『おぉ、凄い』 善子『完璧な解答ね』 梨子『まるで聖母みたい』 ダイヤ『も、もう!おだてても何も出ませんわよ!それより次のお便りを』 梨子『じゃあ私が読むね』 梨子『ラジオネーム、スイポ大好きさんからです』 梨子『お姉ちゃんが食べるのを楽しみにしていた、高級抹茶プリンを食べちゃいました』 梨子『悪気は無いので許してほしいのですが、怒られないようにするには』 梨子『どういう風にお姉ちゃんに謝れば良いでしょうか?』
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- ダイヤ「並行世界に行ける装置?」
142 :名無しで叶える物語(しまむら)[]:2019/11/13(水) 22:32:15.06 ID:JjtnncT7 - 梨子『との事ですが、実際に妹が居るダイヤちゃん』
ダイヤ『はい』 梨子『ダイヤちゃんは似たような経験ある?』 ダイヤ『しょっちゅうですわね』 千歌『そういう時はやっぱり怒るの?』 ダイヤ『えぇ勿論。ですがわたくしの妹はちゃんと自分の非を認めて』 ダイヤ『しっかり反省をするのでそれ以上追求はしませんわ』 ダイヤ『ですからスイポ大好きさん?』 ダイヤ『お姉さんときちんと向き合って、心をこめて謝りましょう』 ダイヤ『妹がそこまで気持ちを見せてるのに、許さない姉など居ませんわよ』 千歌『うっ……うっ……良い話だねぇ』 ダイヤ『泣くほどの事ですか!?』 梨子(……というかしょっちゅう経験してるってことは) 善子(あんまり反省してないんじゃ) 花丸「スイポ大好きさん」 ルビィ「余計謝りにくくなったよぉ……」 曜「じゃあ何であんなお便り送ったの……」
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- ダイヤ「並行世界に行ける装置?」
143 :名無しで叶える物語(しまむら)[]:2019/11/13(水) 22:35:09.00 ID:JjtnncT7 - 善子『えー次は生徒会に寄せられた要望を紹介していくわね』
善子『ラジオネーム、ヨーソロー船長さんからです』 善子『お昼を食べると眠くなっちゃうので午後の授業はお昼寝させて下さい』 善子『だそうです生徒会長』 ダイヤ『却下です』 千歌『賛成!』 ダイヤ『千歌さん!?』 千歌『お腹いっぱいになると眠くなっちゃうよね〜だから私も賛成!』 ダイヤ『そんなの認めるわけにはいきませんわ!』 千歌『え〜、じゃあ多数決で決めよう!みんしゅしゅぎだよみんしゅしゅぎ!』 千歌『というわけで梨子ちゃんはどっち派!?』 梨子授業はちゃんと受けようね?』 千歌『むむむ、梨子ちゃんは反対派か……』 善子『なら私は賛成に一票』 ダイヤ『善子さん!?』 千歌『善子ちゃん!』 善子『だって眠いものは眠いし』
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- ダイヤ「並行世界に行ける装置?」
144 :名無しで叶える物語(しまむら)[]:2019/11/13(水) 22:36:46.80 ID:JjtnncT7 - 千歌『これで2対2か〜』
ダイヤ『お互い譲りませんわね……』 梨子『4人で多数決取ったらこうなるんじゃないかなぁ』 善子『いえ、まだよ』 千歌『善子ちゃん?』 善子『そもそもこの要望を出したのは誰かしら?』 千歌『……!』 善子『こっちにはヨーソロー船長さんの一票があるのよ!』 ダイヤ『なっ、そんな……!』 千歌『これで賛成派が3票で私たちの勝ちだね!』 千歌『なので今日から午後の授業はお昼寝タイムに』 ダイヤ『認めるわけないでしょう!!!生徒会長権限でこの投票は無効ですわ!!!』 千歌『う〜、横暴だ〜』 善子『民主主義の敗北ね……』 曜「く〜!もう少しだったのに!」 花丸「なんてお便り送ってるずら」 ルビィ「授業はちゃんと受けようね、曜ちゃん」
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- ダイヤ「並行世界に行ける装置?」
145 :名無しで叶える物語(しまむら)[]:2019/11/13(水) 22:38:02.17 ID:JjtnncT7 - 梨子『え、えーっと、次のお便りにいきます!』
梨子『ラジオネーム、のっぽパンさんから頂きました』 梨子『図書室の蔵書を増やしてほしいずら』 ダイヤ『やっとまともな要望が……』 ダイヤ『それにつきましては今後生徒会でも検討し、先生方に提案させて頂きますね』 千歌『おー生徒会長っぽい』パチパチパチパチ ダイヤ『っぽいではなく生徒会長なのですが?』 善子『ん?このお便り続きがあるじゃない』 梨子『だ、駄目!』 善子『追伸、梨子ちゃんから私的な本のリクエストが多くて困ってるずら』 善子『えっと、梨子……?』 梨子『何で読んじゃうのぉ……』 善子『何かその、ごめん』 花丸「諸行無常ずら」 曜「いやいや、余計な一言書いたの花丸ちゃんだからね?」 ルビィ「梨子ちゃんも梨子ちゃんなような」アハハ
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- ダイヤ「並行世界に行ける装置?」
146 :名無しで叶える物語(しまむら)[]:2019/11/13(水) 22:38:42.85 ID:JjtnncT7 - 千歌『え、えーっと……次のお便りにいきます!』
ダイヤ『そ、そうですわね。ではこちらのお便りをお願いします』 千歌『えーラジオネーム、ハグしよさんから頂きました』 千歌『ダイヤー、今度Aqoursのみんなで遊びに行かない?』 ダイヤ『私信じゃないですか!』 鞠莉「ハグしよって、ぷぷっ。そのまんまじゃない」 果南「鞠莉には言われたくないんだけど」
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- ダイヤ「並行世界に行ける装置?」
147 :名無しで叶える物語(しまむら)[]:2019/11/13(水) 22:39:51.37 ID:JjtnncT7 - 善子『それにしてもろくなお便りが来ないわね』
梨子『善子ちゃん、それマイクに乗せちゃダメなやつよ』 善子『あっ』 千歌『あっはっはっ!』 ダイヤ『……次へいっても?」 善子『どうぞどうぞ』 ダイヤ『それではラジオネーム、普通怪獣さんからのお便りです』 ダイヤ『もしも明日が地球最後の日だとしたら、どう過ごしますか?』 ダイヤ『との事ですが、なるほど。心理テストみたいなものですかね』 梨子『こういうのは善子ちゃんが好きそう』 善子『私ぃ!?』 ダイヤ『では先ずは善子さんに聞いてみましょうか』
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- ダイヤ「並行世界に行ける装置?」
148 :名無しで叶える物語(しまむら)[]:2019/11/13(水) 22:40:29.71 ID:JjtnncT7 - 善子『えぇ、急に言われても分かんないわよ』
善子『でもそうね……普段通り過ごすかもね』 梨子『何か意外』 善子『最後って決まってるなら、ジタバタした所で何も変わらないし』 善子『そのまま運命を受け入れるってだけよ』 ダイヤ『理由はとても善子さんらしいですわね。では梨子さんは?』 梨子『う〜ん、私は思い出の場所を巡りたいかな』 ダイヤ『という事は生まれ育った東京へ行ったりですか?』 梨子『確かに向こうにも思い出の場所はあるけど、それよりも今の私は』 梨子『きっとこの街、この学校での思い出を辿ってると思う』 善子『もうすっかり沼津っ子ね梨子は』クスクス
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- ダイヤ「並行世界に行ける装置?」
149 :名無しで叶える物語(しまむら)[]:2019/11/13(水) 22:41:34.75 ID:JjtnncT7 - ダイヤ『千歌さんはどうですか?……って、千歌さん?』
千歌『ほぇ?』 ダイヤ『生放送中なんですからぼーっとしないで下さいな』 ダイヤ『先程から全然話に入ってきませんし』 千歌『あはは、ごめんごめん。それで何だっけ?地球最後の日の過ごし方だっけ?』 ダイヤ『そうですわ』 千歌『ん〜そうだなぁ……ライブがしたい!』 ダイヤ『はい!?』 梨子『千歌ちゃん……』
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- ダイヤ「並行世界に行ける装置?」
150 :名無しで叶える物語(しまむら)[]:2019/11/13(水) 22:43:25.03 ID:JjtnncT7 - 千歌『だってそうすれば最後の瞬間もみんなで居られるじゃん!』
ダイヤ『それはまぁ、確かにそうですが』 千歌『それに何だかカッコよくない?地球最後の日のライブって』 千歌『これぞまさにグランドフィナーレって感じで』 善子『アンコールなんて無いライブになりそうね』 ダイヤ『縁起でもない事言わないで下さいな』 梨子『でもとっても千歌ちゃんらしいね』 千歌『そういうダイヤちゃんは?』 ダイヤ『わたくしは……でも、千歌さんと似ているかもしれませんわね』 千歌『私と?』 ダイヤ『大切な人たちと、最後を迎えたいですわね』
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- ダイヤ「並行世界に行ける装置?」
151 :名無しで叶える物語(しまむら)[]:2019/11/13(水) 22:45:05.31 ID:JjtnncT7 - 千歌『大切な人たち……』
善子『一体誰なのかしらねぇ』 梨子『気になるなぁ』 ダイヤ『教えませんわ♪』 善子『ダイヤのケチー、石頭、頑固者ー』 ダイヤ『そこまで言われる筋合いは無いのですが!?』 梨子『あははっ。そんなこんなで番組もそろそろお別れの時間になりました』 ダイヤ『では最後にわたくしたちからの告知をさせて頂きます。千歌さん、どうぞ』 千歌『あ、うん!学園祭のステージでAqoursのライブをやります!』 千歌『最高のステージにするので、是非観に来て下さい!』 梨子『今ライブに向けての練習真っ只中だもんね』 善子『お陰で毎日筋肉痛よー』 ダイヤ『鍛え方が甘いのでは?果南さんに相談ですわね』 善子『それだけはダメー!』
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- ダイヤ「並行世界に行ける装置?」
152 :名無しで叶える物語(しまむら)[]:2019/11/13(水) 22:47:52.62 ID:JjtnncT7 - 千歌『それではこの時間のお相手は、高海千歌と』
ダイヤ『黒澤ダイヤと』 善子『津島善子と』 梨子『桜内梨子でした!』 4人『ラディオ〜ス』 〜〜〜〜〜 ダイヤ「ふぅ、やってみると放送部の方の大変さが身にしみますわね」 梨子「でも結構楽しかったかな」 善子「何かいつもの休み時間みたいなノリだったけどあれで良かったの?」 千歌「だいじょーぶだいじょーぶ!」 善子「これほど安心出来ない大丈夫は無いわね」 ダイヤ「何はともあれ、ライブの告知もしましたし」 ダイヤ「あとは最高のステージを届けられるように、わたくしたちも準備をしていきましょう」 千歌「うん!」
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- ダイヤ「並行世界に行ける装置?」
153 :名無しで叶える物語(しまむら)[]:2019/11/13(水) 22:49:29.85 ID:JjtnncT7 - 〜学園祭前日〜
果南「じゃあ今日はここまで!明日に向けて今日は早めに上がろう」 鞠莉「最後の通しリハもパーフェクトだったし、あとは本番を待つのみでーす!」 曜「衣装の調整もバッチリだったね!」 花丸「ルビィちゃんと曜ちゃんが頑張ったお陰ずら」 ルビィ「ルビィたちだけじゃないよ。花丸ちゃんも手伝ってくれたから」 花丸「ううん、おらはそんなに力になれてないよ」 曜「そこは遠慮するとこじゃないぞ〜うりゃうりゃ〜」 花丸「もー!曜ちゃんくすぐったいずら〜」 ルビィ「あははっ」 善子「1年生は楽しそうね」 千歌「だね〜」 ダイヤ「さ、わたくしたちも早く帰りましょう」 千歌「よし!遊びに行こう!」 ダイヤ「話聞いてました?」
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- ダイヤ「並行世界に行ける装置?」
154 :名無しで叶える物語(しまむら)[]:2019/11/13(水) 22:54:02.69 ID:JjtnncT7 - 千歌「いやー何かこのまま帰るのも勿体ないじゃん?」
ダイヤ「じゃん?と言われましても」 梨子「でもその気持ち分かるな」 ダイヤ「梨子さんまで」 梨子「お祭り前のソワソワした気持ち、誰かと共有してたいもの」 千歌「そうそう!それだよそれ」 善子「まぁ景気付けみたいなのがあっても良いかもね」 ダイヤ「あぁもう分かりましたわ。こうなるとわたくしが不利になるのは目に見えてますもの」 千歌「やたっ!」 ダイヤ「その代わり!明日は大事な本番ですし、羽目を外しすぎないこと!」 千歌「はーい」 梨子「ふふっ、何だかんだダイヤちゃんもノリが良いんだから」 ダイヤ「なっ!」 善子「そのくせして真面目ぶってるからねダイヤは」 ダイヤ「ぶってる!?」 千歌「ほらほら早く行こーよー!」 善子「早くしないと千歌に置いてかれるわよ」 ダイヤ「あ、お待ちなさーい!」
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- ダイヤ「並行世界に行ける装置?」
155 :名無しで叶える物語(しまむら)[]:2019/11/13(水) 23:00:02.02 ID:JjtnncT7 - 〜〜〜〜〜
千歌「んー!楽しかったー!」 善子「やっぱダイヤは将来走り屋になる素質あるわね」 ダイヤ「ゲームの中の話じゃないですか!」 千歌「梨子ちゃんもガンシューティング上達してたよね」 梨子「うん♪密かに練習してたからね」 善子「それでも回復アイテム横取りするのは変わってなかったけどね」 梨子「言わないで!」 千歌「あははっ。……そうだ、最後にプリクラ撮らない?」 千歌「4人の友情の記念として!」 梨子「……うん、良いと思う」 善子「……そうね」 ダイヤ(……?) 千歌「ダイヤちゃんも一緒に撮ろーよー」 ダイヤ「え、えぇ。構いませんわ」
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- ダイヤ「並行世界に行ける装置?」
156 :名無しで叶える物語(しまむら)[]:2019/11/13(水) 23:04:35.67 ID:JjtnncT7 - ダイヤ(千歌さんたちの振る舞いから)
善子「ほら、詰めなさいよ」 梨子「あぁちょっと、押さないで」 ダイヤ(ふと、感じてしまった事がありました) 千歌「善子ちゃん全然フレームに収まってないよ?」 善子「ちょっとー!」 ダイヤ(他愛もない、友達同士でプリクラを撮るという行為なのに) 梨子「はい、笑って笑って」 善子「ダイヤ、表情固いわよ」 ダイヤ「あ、はい」 ダイヤ(どうしようもなく胸が締め付けられてしまったのです) 千歌「じゃあいくよ、みんな」 千歌「これが、私たちがここに居た、証なんだ」ボソッ <ハイ、チーズ パシャリ ダイヤ(まるで、別れが迫ってきているかのような)
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- ダイヤ「並行世界に行ける装置?」
157 :名無しで叶える物語(しまむら)[]:2019/11/13(水) 23:07:49.46 ID:JjtnncT7 - 今日はここまで!
分割になってしまいますが明日には最後までいける、はず!
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