- ダイヤ「並行世界に行ける装置?」
43 :名無しで叶える物語(しまむら)[]:2019/11/13(水) 00:00:40.03 ID:JjtnncT7 - ダイヤ(メンバー間の関係性は変わらないものもあれば大きく変わっているものがありました)
ダイヤ(大きく変わったのはやはりわたくしと千歌さん、善子さん、梨子さんの関係性でしょう) ダイヤ(千歌さんとわたくしは、どうやら昔馴染みだったようです) ダイヤ(そして高校進学と共に、善子さんとクラスメートになり) ダイヤ(いつの間にか意気投合して一緒に行動するようになったと) ダイヤ(2年生になって梨子さんが転校してくるのは変わりません) ダイヤ(わたくしと千歌さんと梨子さんは内浦組なので帰る方向も一緒ですし) ダイヤ(善子さんは梨子さんと波長が合うみたいで) ダイヤ(4人で行動するようになるまでそう時間はかからなかったみたいです) ダイヤ(そして、Aqoursの結成)
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- ダイヤ「並行世界に行ける装置?」
45 :名無しで叶える物語(しまむら)[]:2019/11/13(水) 00:02:13.32 ID:JjtnncT7 - ダイヤ(千歌さんが発起人となって“今”のAqoursが結成された事実に変わりはありません)
ダイヤ(ですが“前”のAqours……) ダイヤ(わたくしと果南さんと鞠莉さんでAqoursを結成した事実はありませんでした) ダイヤ(とまぁ、この数日で手に入れた情報はこれくらいですが) ダイヤ「はぁ……」 ダイヤ(いつになったら元の世界に戻れるのでしょうか……)
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- ダイヤ「並行世界に行ける装置?」
46 :名無しで叶える物語(しまむら)[]:2019/11/13(水) 00:02:41.83 ID:JjtnncT7 - 善子「いつになく今日のダイヤは難しい顔してるわね」
梨子「やっぱり何かあったんじゃないかな」 千歌「なになにー?何の話?」 梨子「あ、千歌ちゃん」 善子「先生から呼び出されるって今度は何したのよ」 千歌「むぅ、問題児みたいに言わないでよー!」 千歌「最近よく宿題忘れるから気をつけるようにって言われただけだよ」 善子「十分問題児じゃない……」
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- ダイヤ「並行世界に行ける装置?」
47 :名無しで叶える物語(しまむら)[]:2019/11/13(水) 00:03:57.56 ID:JjtnncT7 - 千歌「それで、何の話してたの?」
善子「別に。ダイヤが般若みたいな顔してるって話してただけよ」 ダイヤ「そこ!聞こえてますわよ!」クワッ 千歌「うわぁ!般若だ!」 ダイヤ「ち・か・さ・ん?」ゴゴゴゴゴゴゴ 千歌「ごごごごごごごめんなさい」 梨子「あはは……。そうだ、今日の練習オフだし気晴らしに行かない?」 千歌「さんせー!」 善子「まぁ良いわよ」 梨子「ダイヤちゃんは?」 ダイヤ「わたくしは……」 ダイヤ(流石に気晴らしに行く気分では) 千歌「ダイヤちゃん今日無理なの?」ウルウル ダイヤ「うっ……」 ダイヤ(千歌さん、それは流石にずるいですわ……) ダイヤ「はぁ……。お供しましょう」 千歌「やった!」
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- ダイヤ「並行世界に行ける装置?」
48 :名無しで叶える物語(しまむら)[]:2019/11/13(水) 00:04:52.05 ID:JjtnncT7 - 〜放課後〜
梨子「この4人で遊ぶのも久しぶりな気がするね」 善子「確かに言われてみれば、Aqoursの活動始まってからはあまり無かったかもね」 千歌「ねーねー、ゲーセン行こうよ!」 梨子「異議なし♪」 善子「右に同じく」 ダイヤ「わたくしも構いませんわ」 千歌「じゃあレッツゴー!」
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- ダイヤ「並行世界に行ける装置?」
49 :名無しで叶える物語(しまむら)[]:2019/11/13(水) 00:06:12.86 ID:JjtnncT7 - 〜ゲーセン〜
千歌「何からやろっか?」 ダイヤ「わたくしは特にやりたいものも無いので、皆さんにお任せしますわ」 千歌「えーつまんなーい」 ダイヤ「そう言われましても」 梨子「じゃあそこのガンシューティングにしない?」 千歌「梨子ちゃんああいうの得意なんだっけ?」 梨子「ううん。私じゃなくて善子ちゃんが」 善子「なっ!」 梨子「さっきからやりたそうにチラチラ見てたの知ってるよ?」 善子「うぅ……」 千歌「いいねいいねー!善子ちゃんの銃さばき見せてよ!」 善子「し、仕方ないわね!そこまで言うなら見せてあげるわ」 善子「沼津の猟犬と呼ばれた実力を!」 ダイヤ(何ですかその渾名は) 千歌(あっはっはっ)
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- ダイヤ「並行世界に行ける装置?」
50 :名無しで叶える物語(しまむら)[]:2019/11/13(水) 00:07:36.17 ID:JjtnncT7 - 善子「それで、誰か一緒にやる?別に私は1人でも良いけど」
梨子「じゃあ折角だし私がやろっかな♪」 善子「梨子が?」 梨子「駄目?」 善子「別に良いけど」 梨子「じゃあよろしくね、善子ちゃん」 ダイヤ「梨子さんってこういうの得意なんですの?」ヒソヒソ 千歌「聞いたことないよ」ヒソヒソ 善子「さぁ、血戦の幕開けよ!」
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- ダイヤ「並行世界に行ける装置?」
51 :名無しで叶える物語(しまむら)[]:2019/11/13(水) 00:08:56.02 ID:JjtnncT7 - バン!バン!バン!バン!
善子「ちょっと梨子!全く当たってないんですけど!?」 梨子「ひーん!だって怖いんだもん!」バン!バン! 善子「あ゛ーーー!何で回復アイテムだけ取ってくのよ!」 梨子「ごめんなさーーーい」バン!バン! 善子「またぁ!?私が回復出来ないんですけどーーー!?」 ダイヤ「これは酷い血戦ですわね」 千歌「善子ちゃん1人でやった方が良かったかもね」
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- ダイヤ「並行世界に行ける装置?」
52 :名無しで叶える物語(しまむら)[]:2019/11/13(水) 00:10:13.93 ID:JjtnncT7 - 善子「もう!梨子が回復アイテムばっか取ってくから私が先にやられちゃったじゃない!」
千歌「梨子ちゃん1人になったら瞬殺だったね」 梨子「ぐすん」 ダイヤ「まぁまぁ、梨子さんも梨子さんなりに頑張ったのですから」 善子「何かもうどっと疲れたわ……」 梨子「本当にごめんなさい……」 善子「良いわよ、別に。楽しいは楽しかったし」 梨子「善子ちゃん……!」パァァ 善子「でも疲れたのは事実だし次は千歌とダイヤが遊んだら?」 梨子「そうだね。私たちは後ろから見てるよ」 ダイヤ「と言われましても、わたくしこういうゲームはあまり得意では……」 千歌「じゃーあれやろーよダイヤちゃん!」
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- ダイヤ「並行世界に行ける装置?」
53 :名無しで叶える物語(しまむら)[]:2019/11/13(水) 00:12:02.22 ID:JjtnncT7 - ダイヤ「レースゲームですか」
千歌「ふふふー、内浦の彗星と呼ばれた実力を見せてやるのだ!」 ダイヤ「だから何ですのその渾名は。まぁ良いでしょう」 ダイヤ「そこまで言うならこの勝負、受けて立ちますわ!」 善子「おぉ、ダイヤがいつになく本気に」 梨子「それでダイヤちゃんはどの車を選ぶの?」 ダイヤ「わたくしはこのじーてぃーあーるにしますわ」 善子(ダイヤがGT-Rって違和感凄いわね) 千歌「さぁ準備は出来た?」 ダイヤ「えぇ。お手柔らかにお願いしますわ」
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- ダイヤ「並行世界に行ける装置?」
55 :名無しで叶える物語(しまむら)[]:2019/11/13(水) 00:13:33.37 ID:JjtnncT7 - 3……2……1……GO!
千歌「いっけー!」ブォーーーン 梨子「千歌ちゃんはロケットスタートね」 善子「対するダイヤは」 ダイヤ「あら?スピードが上がりませんわ?」 善子「ってあんたそれMTじゃない!シフトアップしなさい!」 ダイヤ「こ、こうですか?」ガコッガコッ 善子「はぁ……。素直にATにしとけば良いものを」 善子「この勝負千歌の勝ちね」 梨子「待って善子ちゃん」 善子「なに?」 梨子「差がどんどん……縮まってる」
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- ダイヤ「並行世界に行ける装置?」
56 :名無しで叶える物語(しまむら)[]:2019/11/13(水) 00:14:04.09 ID:JjtnncT7 - 千歌「ふふーん、これは余裕の勝利だね」
ダイヤ「させませんわよ」 千歌「ええっ!?そんな、何で!?あんなに差があったのに」 善子「的確なライン取り、限界ギリギリまで攻めるブレーキング」 善子「走りに一切のムダがない……これじゃまるでイニシャル」 梨子「善子ちゃん、ストップ」 善子「はい」
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- ダイヤ「並行世界に行ける装置?」
57 :名無しで叶える物語(しまむら)[]:2019/11/13(水) 00:15:44.93 ID:JjtnncT7 - 千歌「むぅ〜!ダイヤちゃん何でそんなに速いのー!?」
ダイヤ「コツを掴んでしまえば造作もありませんわ」 千歌「さっきまでシフトアップすら出来なかったくせにー!」 ダイヤ「そんな事より、お喋りばかりしてて良いのですか?」 千歌「ふぇ?」 ダイヤ「がら空きですわよ?」キィィィィィ 千歌「うわぁ!」 善子「インベタのさらにイン!」 梨子「普通にインコースから抜いただけじゃないかなぁ」
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- ダイヤ「並行世界に行ける装置?」
58 :名無しで叶える物語(しまむら)[]:2019/11/13(水) 00:18:23.91 ID:JjtnncT7 - FINISH!
ダイヤ「1位ですわー!」 千歌「負けたー」 ダイヤ「ふふ、わたくしに勝とうなんて100年早いですわ」 善子「ダイヤってハンドル握ると性格変わるタイプなのね」 ダイヤ「はっ……!い、いえ少しはしゃいでしまっただけで別にそういうわけでは///」 千歌「でも楽しかったー!ダイヤちゃんは?」 ダイヤ「……楽しかったですわ」 梨子「2人とも子供みたいだったもんね」 ダイヤ「そ、そんなにはしゃいでいましたか!?」 千歌「あはは。さ、時間はまだあるんだしいっぱい遊ぼー!」
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- ダイヤ「並行世界に行ける装置?」
59 :名無しで叶える物語(しまむら)[]:2019/11/13(水) 00:20:26.89 ID:JjtnncT7 - 〜〜〜〜〜
千歌「んーーー!満喫満喫!」 善子「ひっさびさにこんなに遊んだわね」 ダイヤ「練習が休みのはずなのに同じくらい疲れましたわ……」 梨子「ふふふ、エアホッケーのダイヤちゃんは面白かったなぁ」 善子「マレットが飛んでくるとは思わなかったわね」 ダイヤ「い、言わないでください!」 千歌「何かこのまま帰るのが勿体ないねぇ」 梨子「お茶でもしていく?」 千歌「んーそれよりも……そうだ!うちでお泊り会しようよ!」 善子「いくらなんでも急すぎでしょ」 ダイヤ「そうですわ。それに明日が休みならともかく、学校があるではないですか」 千歌「ぶーぶー。久々に4人で遊んだんだから良いじゃん、しよーよー」 梨子「ふふ、千歌ちゃんがこうなった以上、諦めるしかないね」 善子「ったく、仕方ないわねぇ」 千歌「やたっ!ダイヤちゃんは?」 ダイヤ「わたくしは……」 千歌「来てくれないの……?」ウルウル ダイヤ「……はぁ。もう好きにして下さい」 千歌「わーい!」
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- ダイヤ「並行世界に行ける装置?」
60 :名無しで叶える物語(しまむら)[]:2019/11/13(水) 00:21:53.98 ID:JjtnncT7 - 〜千歌の部屋〜
千歌「さ、あがってあがってー」 梨子「お邪魔しまーす」 善子「ねぇ、何か物が散乱してるんだけど」 千歌「あ、あはは。今日泊める事ことになるとは思ってなくて」 ダイヤ「それでよくお泊り会やろうなんて言えますわね」 千歌「めんぼくありません」 梨子「じゃあ役割分担しない?」 ダイヤ「役割分担?」 梨子「千歌ちゃんと一緒にお部屋のお片付けする人と」 梨子「買い出しに行く人で分かれるの」 千歌「なるほどーって、私選択権無くない!?」
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- ダイヤ「並行世界に行ける装置?」
61 :名無しで叶える物語(しまむら)[]:2019/11/13(水) 00:22:26.89 ID:JjtnncT7 - 善子「なら私は買い出し行くわね」
千歌「その心は」 善子「千歌の部屋何が出てくるか分からないし大変そうだから」 千歌「ひどい!」 梨子「あはは。ダイヤちゃんはどっちが良い?」 ダイヤ「そうですね……わたくしも買い出しに行きますわ」 ダイヤ「善子さんに任せてたら変なものばっか買ってきそうですし」 善子「どういう意味よ!」 梨子「ふふっ。じゃあ私は千歌ちゃんとお片付けしてるね」
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- ダイヤ「並行世界に行ける装置?」
62 :名無しで叶える物語(しまむら)[]:2019/11/13(水) 00:23:15.85 ID:JjtnncT7 - 〜コンビニ〜
善子「でも意外ね。ダイヤだったら千歌の部屋の片付けやると思ったけど」 ダイヤ「そうでしょうか?」 善子「そうよ。千歌がだらしなくしてるといつも叱ってたし」 ダイヤ「それは善子さんも同じでは?」 善子「うぐっ、私の事は良いのよ」 ダイヤ「まぁそれに、先程からチョコレートばかりカゴに入れてる善子さんを見てたら」 ダイヤ「こちらに来て大正解だと思いましたけどね」 善子「あぁ!戻さないで!」 ダイヤ「確かに千歌さんと梨子さんから夜のお菓子パーティー用のお菓子も買ってきてと言われました」 ダイヤ「寝る前の間食など言語道断ですが、まぁ今回はそういう催しなので大目に見ましょう」 ダイヤ「で・す・が!こんなにもチョコレートを買う必要は無いでしょう!?」 善子「だって好きなんだもん……」
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- ダイヤ「並行世界に行ける装置?」
63 :名無しで叶える物語(しまむら)[]:2019/11/13(水) 00:24:30.82 ID:JjtnncT7 - ダイヤ「好きだからと言ってこの量は認められません!」
善子「けちー」 ダイヤ「はぁ……。善子さんのチョコレート好きがここまでだったとは」 ダイヤ「それにしてもチョコレートってこんなに種類があったのですね」 善子「当然よ!」 ダイヤ「したり顔で言わないで下さい……んん?」 善子「どうしたのよ?」 ダイヤ「いえ、抹茶チョコレートなんていうのもあるのだなと」 善子「あぁ、ダイヤ抹茶好きだったわね」 ダイヤ「えぇ、まぁ」 善子「戻さないの?」 ダイヤ「も、戻しますとも!」 善子「……」 ダイヤ「……」 善子「戻さないの?」ニヤニヤ ダイヤ「う〜〜〜!」
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- ダイヤ「並行世界に行ける装置?」
64 :名無しで叶える物語(しまむら)[]:2019/11/13(水) 00:25:22.12 ID:JjtnncT7 - アリガトウゴザイマシター
ダイヤ「さ、買う物も買えましたし千歌さんの家に戻りましょう」 善子「そうね。でも本当に抹茶チョコ買わなくて良かったの?」 ダイヤ「善子さんにあぁまで言ったのですから当然ですわ」 善子「別に私は気にしないし買っちゃえば良かったのに。ほんと強情なんだから」 ダイヤ「強情って」 善子「……そうだ。日を改めてならダイヤも気にしないわよね?」 ダイヤ「どういう意味です?」 善子「駅前にチョコレートの専門店が出来たんだけど、今度の休みに一緒に行かない?」 ダイヤ「チョコレートの専門店、ですか」 善子「多分抹茶チョコもあると思うけど」 ダイヤ「それは大変魅力的ですわね。ですが……」 善子「ですが?」 ダイヤ「千歌さんや梨子さんではなく、わたくしでよろしいのですか?」 善子「ダイヤと行きたいと思ったんだから良いの!」 ダイヤ「……っ!」 ダイヤ「で、ではお言葉に甘えて」 善子「ふふっ、約束よ」
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- ダイヤ「並行世界に行ける装置?」
65 :名無しで叶える物語(しまむら)[]:2019/11/13(水) 00:26:09.80 ID:JjtnncT7 - 〜千歌の部屋〜
千歌「さ、夜も更けてきたしお菓子パーティーの始まりだよ!」 ダイヤ「お夕飯あれだけ食べておいてまだ食べるのですか……」 千歌「お菓子は別腹だもん!」 ダイヤ「はぁ」 善子「そう言いつつダイヤもお菓子に手を伸ばしてるけどね」ニヤニヤ ダイヤ「こ、これは!ついと言いますか何と言いますか」 梨子「ふふっ、ダイヤちゃんもお泊り会久々だからね。つい気が緩んじゃうじゃない?」 ダイヤ「そ、そうかもしれませんわね」 千歌「でもほんとこの4人でお泊り会って最近やってなかったよね」 善子「練習もハードでそれどころじゃなかったしね」 梨子「じゃあ積もり積もった話でもする?」 千歌「するー!」
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- ダイヤ「並行世界に行ける装置?」
66 :名無しで叶える物語(しまむら)[]:2019/11/13(水) 00:27:03.62 ID:JjtnncT7 - ワイワイワイワイ
ダイヤ「ふふっ」 ダイヤ(何故でしょう、楽しくて仕方ありません) ダイヤ(千歌さん、梨子さん、そして善子さんとこんなにも距離が近くなって) ダイヤ(他愛もない会話に花を咲かせているのも、わたくしにはとても刺激的なのかもしれません) ダイヤ(……それと同時に、頭のどこかで、記憶のどこかで引っかかるものがありました) ダイヤ(わたくしにとって、このメンバーだけのお泊り会は初めてのはずです) ダイヤ(でも、先程の千歌さんの久しぶりのお泊り会という言葉に) ダイヤ(わたくしは確かに、と思ってしまったのです) ダイヤ(記憶に無いはずのものが、記憶のどこかにあるような感覚……) ダイヤ(わたくしはこの光景を知っている……?何故……?) ダイヤ(もしかしたら、それが元の世界に戻る為の手がかりなのかもしれません) 千歌「ダイヤちゃん?ぼーっとしてどうしたの?」 ダイヤ「いえ、何でもありませんわ。それで、何の話でしたっけ?」 千歌「えっとねぇ」 ダイヤ(わたくしがこの世界に来た理由が……元の世界に戻れない理由が) ダイヤ(もしかしたらあるのかもしれません……)
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- ダイヤ「並行世界に行ける装置?」
67 :名無しで叶える物語(しまむら)[]:2019/11/13(水) 00:28:05.93 ID:JjtnncT7 - 今日はここまで!寝るびぃ!
続きはまた明日(多分)
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- ダイヤ「並行世界に行ける装置?」
98 :名無しで叶える物語(しまむら)[]:2019/11/13(水) 21:17:18.10 ID:JjtnncT7 - 〜次の休日〜
ダイヤ(先日の約束通り、今日は善子さんとお出かけの日です) ダイヤ「ふぅ……少し緊張しますわね」 ダイヤ(現実世界では善子さんと2人でお出かけなんてした事が無かったですしね……) 善子「お待たせ」 ダイヤ「あ、善子さん」 善子「待たせちゃったかしら?」 ダイヤ「いえ、わたくしも今来たところで」 善子「良かった。じゃあ早速行きましょ?」 ダイヤ「えぇ!」
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- ダイヤ「並行世界に行ける装置?」
99 :名無しで叶える物語(しまむら)[]:2019/11/13(水) 21:18:36.73 ID:JjtnncT7 - 〜チョコレート屋〜
ダイヤ「色々な種類があるのですねぇ」 善子「そうねぇ」キラキラ ダイヤ「……ぷっ」 善子「な、何よ!」 ダイヤ「いえ、善子さんもそんな表情をするのだなと」 善子「う、うっさい!」カァァァ ダイヤ「ふふ、とても可愛らしかったですわ」 善子「うぅ〜そういうダイヤだってさっきから抹茶チョコレートばっか気にしてるじゃない!」 ダイヤ「そ、それは!」 善子「ダイヤも好きなものには目がないものねぇ」ニヤニヤ ダイヤ「良いじゃないですか別に!」
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- ダイヤ「並行世界に行ける装置?」
100 :名無しで叶える物語(しまむら)[]:2019/11/13(水) 21:23:00.71 ID:JjtnncT7 - 善子「ま、今日はそれが目的の1つだしね」
善子「それで、ダイヤのお眼鏡にかなう物は見つかった?」 ダイヤ「えぇ、勿論ですわ」タンマリ 善子「いやいやいや!何か涼しい顔して言ってるけど明らかに買いすぎでしょ!」 善子「この間私が買ってた量より多いんですけど!?」 ダイヤ「だってどれも美味しそうだったので仕方ないでしょう!?」 善子「しかもこれ全部抹茶チョコなのね……。抹茶チョコがこんなに種類あったとは」 善子「まさかこれ全部1人で食べる気……?」 ダイヤ「さ、流石にそんなわけありませんわ。皆さんにいくつか配ります……多分」 善子「めちゃくちゃ不安になるんだけど」
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- ダイヤ「並行世界に行ける装置?」
101 :名無しで叶える物語(しまむら)[]:2019/11/13(水) 21:25:06.62 ID:JjtnncT7 - ダイヤ「それより善子さんはどうなのですか?」
善子「私はまぁ、それなりにって感じね」 ダイヤ「善子さんも善子さんで結構買っているじゃないですか」 善子「でもダイヤと違って色んな種類買ってまーす」 ダイヤ「ぐっ……」 善子「そうだ、そこのイートインスペースで休憩しない?」 善子「お互いが買ったものの試食会も兼ねてね」 ダイヤ「良いですね」
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- ダイヤ「並行世界に行ける装置?」
102 :名無しで叶える物語(しまむら)[]:2019/11/13(水) 21:26:55.23 ID:JjtnncT7 - 善子「って、飲み物まで抹茶なのね……」
ダイヤ「つい抹茶チョコラテという文字に心躍らされまして……」 善子「何かダイヤって店側の手のひらで簡単に転がりそうよね」 ダイヤ「失礼な!」 善子「ま、早速試食タイムといきましょ」 ダイヤ「改めて見ても、善子さんは色々な種類を買ってますわね」 善子「抹茶オンリーのダイヤとは違うのよ」 ダイヤ「ふふっ、でも気のせいか、いちごチョコが多いように見えますけど?」 善子「うっ、観察眼鋭いわね……」 ダイヤ「好きなものに目がないのは一緒ですわね」クスクス 善子「そうね……そうだ、ダイヤ」 ダイヤ「?」
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- ダイヤ「並行世界に行ける装置?」
103 :名無しで叶える物語(しまむら)[]:2019/11/13(水) 21:28:48.31 ID:JjtnncT7 - 善子「せっかくだし私の選んだチョコ1つあげるわ」
ダイヤ「まぁ、それではわたくしの抹茶チョコも差し上げますわ」 善子「ありがと。じゃあ先ずは私のチョコからね」 ダイヤ「えぇ。いただきますわ……って善子さん?」 善子「なーに?」 ダイヤ「いつまでチョコを持っているのですか?それでは食べられないのですが」 善子「私が食べさせるんだから当然じゃない」 ダイヤ「は、はぁ!?」 善子「ほら、口開けて。あ〜ん」 ダイヤ「え、え、え……あ、あ〜ん」パクッ 善子「美味しい?」 ダイヤ「……///」コクッコクッ 善子「照れてる照れてる」ニシシ ダイヤ「むっ、ではわたくしの抹茶チョコも食べさせて差し上げますわ」 善子「の、望むところよ!」
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- ダイヤ「並行世界に行ける装置?」
104 :名無しで叶える物語(しまむら)[]:2019/11/13(水) 21:31:56.92 ID:JjtnncT7 - ダイヤ「はい、口を開けて下さいな」
善子「あ〜ん///」パクッ ダイヤ「美味しいですか?」 善子「そ、そうね!ダイヤにしては良いセンスしてるんじゃないかしら!」 ダイヤ「素直に美味しいと言えば良いものを」 善子「うっさい!ほら、こっちのチョコもあげる!」 ダイヤ「あぁもう、そんなにチョコを広げないで下さい!」 グラッ ダイヤ「おや?地震ですか?」 善子「……そうみたいね」 ダイヤ「少し大きいですわね。そういえば最近地震多いですし日頃から……」 善子「……」ボー ダイヤ「善子さん?」 善子「な、何!?」 ダイヤ「いえ、ボーッとしてどうしたのですか?」 善子「な、何でもない!さ、揺れも収まったしチョコ食べましょ!」 ダイヤ「?」
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- ダイヤ「並行世界に行ける装置?」
105 :名無しで叶える物語(しまむら)[]:2019/11/13(水) 21:32:56.48 ID:JjtnncT7 - 〜〜〜〜〜
善子「……いやー食べた食べた」 ダイヤ「お陰でお口の中が甘ったるいですわ……」 善子「結局買ったチョコの半分は食べちゃったわね」 ダイヤ「しばらくは糖分の摂取を控えましょう」 善子「そうね……でも楽しかったわ」 ダイヤ「えぇ、わたくしも楽しかったですわ」 善子「ねっ、また今度2人で出掛けない?」 ダイヤ「またチョコですか?」 善子「ううん、チョコじゃなくても。買い物行ったり映画でも観に行ったり」 ダイヤ「そうですわね。その時は是非誘って下さい」 善子「え〜、今度はダイヤから誘ってよ〜」 ダイヤ「ぜ、善処しますわ」 善子「約束よ……あ、バスが来たみたい」 ダイヤ「それでは善子さん、また学校で」 善子「えぇ、またね」
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- ダイヤ「並行世界に行ける装置?」
106 :名無しで叶える物語(しまむら)[]:2019/11/13(水) 21:35:53.25 ID:JjtnncT7 - ダイヤ「はぁ……しばらくチョコは遠慮したいですわね」
ダイヤ「それにしても……」 善子『そうねぇ』キラキラ 善子『あ〜ん///』パクッ ダイヤ「善子さんって、あんな表情を見せてくれるのですね」 ダイヤ「これは発見と言いますか、驚きと言いますか」 ダイヤ「現実世界の善子さんも、ああいう表情を見せてくれるのでしょうか」 ダイヤ「まぁ、2人でお出かけなんてした事が無いですし」 ダイヤ「きっと物凄く警戒されるのでしょうね」クスッ ダイヤ「……わたくしは、元の世界に戻る事が出来るのでしょうか」
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- ダイヤ「並行世界に行ける装置?」
107 :名無しで叶える物語(しまむら)[]:2019/11/13(水) 21:36:34.64 ID:JjtnncT7 - ====================================================================
今日…… 近づいてるんだね…… まだ大丈夫……時間はまだあるよ…… ====================================================================
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- ダイヤ「並行世界に行ける装置?」
108 :名無しで叶える物語(しまむら)[]:2019/11/13(水) 21:38:36.94 ID:JjtnncT7 - 〜生徒会室〜
ダイヤ「ライブ?」 千歌「うん!学園祭のステージで!」 ダイヤ「そういえば、ステージの枠は全部埋まってなかったですね」 千歌「そこに私たちスクールアイドル部が立候補して、ライブをやるってわけだよ!」 千歌「せっかくだし学園祭用の新曲も作ったりして!」 ダイヤ「まぁ、問題はないでしょうけど……」 千歌「けど?」 ダイヤ「もうあまり日がありませんわよ?急に決めて準備が間に合う算段はついてますか?」 千歌「えっと〜何とかなるよ!」 ダイヤ「無計画なんですから……」アキレ 千歌「でもでも!どうしても学園祭のステージで歌いたいの!」 千歌「じゃないと……」 ダイヤ「?」 千歌「と、とにかく!お願いダイヤちゃん!」
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- ダイヤ「並行世界に行ける装置?」
109 :名無しで叶える物語(しまむら)[]:2019/11/13(水) 21:39:42.39 ID:JjtnncT7 - ダイヤ「はぁ。わたくしは別に反対しているわけではありません」
千歌「ダイヤちゃん?」 ダイヤ「衣装や曲、他にも準備しなきゃいけないものは山程あります」 ダイヤ「ライブを目前にして『間に合いませんでした』は絶対にあってはいけません」 ダイヤ「そうならない為の青写真は描けていますか?」 千歌「そ、それは勿論……って言いたいけど」 梨子「曲は大丈夫だよ」 千歌「梨子ちゃん!」 ダイヤ「いつから聞いていたのですか?」 梨子「ふふっ、実は最初から♪」 梨子「ねっ?みんな」 ダイヤ「みんな?」
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- ダイヤ「並行世界に行ける装置?」
111 :名無しで叶える物語(しまむら)[]:2019/11/13(水) 21:42:49.38 ID:JjtnncT7 - 曜「衣装もお任せであります!」
ルビィ「うゆ!」 花丸「マルも手伝うずら!」 ダイヤ「曜さん、ルビィ、花丸さん……」 果南「振付とフォーメーションは任せてよ」 鞠莉「とびっきりシャイニーなパフォーマンスにするわよ!」 ダイヤ「果南さん、鞠莉さん……」 善子「みんなすっかりやる気だけど、どうするわけ?」 ダイヤ「これではわたくしが悪者ではないですか、反対してるわけではないと言いましたのに」 ダイヤ「良いでしょう、わたくしの方からライブの申請を出しておきます」 千歌「やったー!」
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- ダイヤ「並行世界に行ける装置?」
112 :名無しで叶える物語(しまむら)[]:2019/11/13(水) 21:43:52.22 ID:JjtnncT7 - ダイヤ「ですが千歌さん?」
千歌「な、なにかな?」 ダイヤ「わたくしが1番心配しているのは、あなたが歌詞をちゃんと書いてくれるかどうかなのですが」 千歌「やだなー、ちゃんと書くに決まってるよー」 千歌「……」 ダイヤ「……」 千歌「いいいい今から書き始めまーす!」 ダイヤ「あぁちょっと!千歌さん!」 梨子「まだ私の曲が出来てないんだけどなぁ」アハハ
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- ダイヤ「並行世界に行ける装置?」
113 :名無しで叶える物語(しまむら)[]:2019/11/13(水) 21:45:26.84 ID:JjtnncT7 - 〜屋上〜
ダイヤ「とりあえず、大まかな曲の方向性は別途話し合うとして」 ダイヤ「今日からはライブを意識した練習に取り組みましょう」 「「「はーい!」」」 梨子「ダイヤちゃん、一緒に柔軟やらない?」 ダイヤ「えぇ。お願いしますわ」 梨子「背中押すね?」 ダイヤ「はい」 梨子「それっ。大丈夫?きつくない?」 ダイヤ「大丈夫ですわ」 梨子「良かった。それはそうと、ダイヤちゃん」 ダイヤ「何ですか?」 梨子「この間善子ちゃんとデートしたんでしょ?」 ダイヤ「デデデデート!?いきなり何を!」
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- ダイヤ「並行世界に行ける装置?」
114 :名無しで叶える物語(しまむら)[]:2019/11/13(水) 21:48:32.63 ID:JjtnncT7 - 梨子「クラスの子が言ってたよ?2人で仲良さそうに歩いてるとこを見たって」
ダイヤ「いやまぁ、2人でお出かけはしましたけど、そういうつもりは一切無いですわ!」 梨子「本当かなぁ?」 ダイヤ「もう、からかってるんですか?」 梨子「う〜ん、そういうわけじゃないんだけど……ただ、良いなぁって」 ダイヤ「何ですって?」 梨子「だって、思えば私もダイヤちゃんと2人でお出かけなんてしたこと無いもの」 梨子「善子ちゃんだけしれっとダイヤちゃん連れ出しちゃって」 ダイヤ「いや、誘って頂ければ別にわたくしはいつでも……」 梨子「本当?なら誘っちゃおっかな〜」 ダイヤ「何ですかその煮え切らない反応は」 梨子「あはは、ごめんごめん。じゃあ今度の休日、2人でお出かけしない?」 ダイヤ「えぇ。勿論構いませんわ」 梨子「やった♪」 ダイヤ「ちなみに、どこへ行くかは決まってるのですか?」 梨子「う〜ん、色々候補はあるけど……内緒かな。当日をお楽しみに」 ダイヤ「はぁ」
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- ダイヤ「並行世界に行ける装置?」
115 :名無しで叶える物語(しまむら)[]:2019/11/13(水) 21:50:45.12 ID:JjtnncT7 - 〜次の休日〜
ダイヤ「先日の善子さんに続いて今日は梨子さん」 ダイヤ「2人で、という経験があまり無い方とのお出かけがこうも連続すると」 ダイヤ「中々気が張りますわね……」 ダイヤ「この世界では同級生なので、何もおかしくはありませんが」 ダイヤ「それにしても、今日は暑いですわね……」 ダイヤ「この時期にこんな暑さになった事って、今まであったでしょうか」 梨子「あ、ダイヤちゃん」 ダイヤ「梨子さん」 梨子「ごめんね。待たせちゃった?」 ダイヤ「いえ、そんな事は」 梨子「ちょっと着てく服迷っちゃって。こんな暑くなるとは思わなくて……」 ダイヤ「夏みたいな暑さですもの。季節外れも良いところですわ」 梨子「そう、だね……」 ダイヤ「梨子さん?」 梨子「ううん、何でもないの!さ、行こっか?」 ダイヤ「えぇ。分かりました」
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- ダイヤ「並行世界に行ける装置?」
117 :名無しで叶える物語(しまむら)[]:2019/11/13(水) 21:52:00.32 ID:JjtnncT7 - ダイヤ「それで今日はどちらへ?」
梨子「えっとね、買い物に付き合ってほしくて」 ダイヤ「買い物ですか?」 梨子「うん。お洋服とか色々買いたいの」 ダイヤ「でもわたくしでよろしいのですか?」 梨子「ほら、善子ちゃんなんかは独特のセンスって感じだし」 梨子「千歌ちゃんはそういうの無頓着なとこがあるから」 梨子「ダイヤちゃんなら色々アドバイスとかしてくれそうだし」 ダイヤ「わたくしもそこまでファッションに詳しいわけではないのですが」 梨子「そんなこと無いと思うけどなぁ」 ダイヤ「そんなことありますって」 梨子「もう、そんなに意地張らなくて良いのに」クスクス
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- ダイヤ「並行世界に行ける装置?」
118 :名無しで叶える物語(しまむら)[]:2019/11/13(水) 21:55:01.98 ID:JjtnncT7 - 〜洋服屋〜
梨子「う〜ん、悩むなぁ。ダイヤちゃんはどっちが良いと思う?」 ダイヤ「そうですね……。わたくしはこっちの方が良いと思いますが……」 梨子「が?」 ダイヤ「第3の選択肢を出してしまって申し訳ありませんが」 ダイヤ「こちらなんていかがでしょう?清楚な梨子さんにはピッタリだと思いますわ」 梨子「清楚だなんてそんな」テレテレ ダイヤ「変な照れ方しないでくださいな」 梨子「こほん。とにかく着てみるね」 ダイヤ「えぇ。お待ちしてますわ」
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- ダイヤ「並行世界に行ける装置?」
119 :名無しで叶える物語(しまむら)[]:2019/11/13(水) 21:56:32.75 ID:JjtnncT7 - 〜〜〜〜〜
梨子「ど、どうかな?」 ダイヤ「まぁ、まぁまぁまぁ!とても似合っていますわ!」 梨子「本当?嬉しいな」 ダイヤ「ホワイトのフレアスカートにトップスはシックな色でコーディネートしていますし」 ダイヤ「より清楚感が増して梨子さんの大人っぽい魅力を引き出せていると思います」 ダイヤ「普段の私服も十分可愛らしいですが、たまには梨子さんもこういう服をと常々……」 梨子「あの、ダイヤちゃん?」 ダイヤ「はっ!わたくしとした事がつい熱中してしまいました……」 ダイヤ「主役は梨子さんなのに申し訳ありません」 梨子「ううん、謝らないで。それに私は嬉しいよ?」 梨子「ダイヤちゃんがそれだけいっぱい考えてくれたって事だし」 ダイヤ「梨子さん……」
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- ダイヤ「並行世界に行ける装置?」
120 :名無しで叶える物語(しまむら)[]:2019/11/13(水) 21:58:58.25 ID:JjtnncT7 - 梨子「うん、せっかくだしダイヤちゃんが選んでくれたのにしよっと」
ダイヤ「本当によろしいのですか?」 梨子「私の魅力、引き出してくれたんじゃないの?」 ダイヤ「それは勿論ですわ!」 梨子「じゃあそれで良いじゃない。って、その後ろにかけられてるのはなぁに?」 ダイヤ「あぁ、えぇとですね、これは梨子さんが着替えてる間に」 ダイヤ「他にも似合いそうなお洋服をいくつか見繕っていまして……」 梨子「……ふふっ、あははっ!」 ダイヤ「な、何故笑うのです!?」 梨子「ごめんごめん。まさかそこまで真剣になってくれてるとは思わなくて」 ダイヤ「梨子さんに似合いそうなコーディネートを考えてたら」 ダイヤ「あれもこれも思い浮かんでしまったので仕方ありません!」 ダイヤ「むしろ考え甲斐のある梨子さんが悪いのですわ!」 梨子「もう、何それ。よーし、じゃあ今日はもうダイヤちゃん主催のファッションショーね!」 ダイヤ「ふふふっ、望む所ですわ!」
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- ダイヤ「並行世界に行ける装置?」
121 :名無しで叶える物語(しまむら)[]:2019/11/13(水) 21:59:59.22 ID:JjtnncT7 - 〜数時間後〜
梨子「う〜〜〜ん、楽しかったぁ」 ダイヤ「すいません、色々付き合わせてしまって」 梨子「いいのいいの。ダイヤちゃんの意外な一面も見れたし」 梨子「それに、こんな素敵なお洋服も買えたんだから」 ダイヤ「それなら良いのですが。それにしても、少し買い過ぎでは?」 梨子「うっ……しばらくは節約生活するから大丈夫大丈夫」 ダイヤ「梨子さん……」ジトー 梨子「あ、あはは。そうだダイヤちゃん」 ダイヤ「どうしました?」 梨子「少し、寄り道していかない?」
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- ダイヤ「並行世界に行ける装置?」
122 :名無しで叶える物語(しまむら)[]:2019/11/13(水) 22:02:46.31 ID:JjtnncT7 - 〜三津浜〜
梨子「いつ見ても綺麗な海ね」 ダイヤ「えぇ。わたくしたちの街の誇りですもの」 梨子「そうだね……。私ね、この海が大好き」 梨子「全てを包み込んでくれるような雄大さと、暖かさがあって」 梨子「悩みや不安があっても、この海を見たら全部吹き飛んじゃうの」 梨子「だからこの海が大好き」 ダイヤ「……梨子さん」 ダイヤ「もしかして、何か悩み事でもあるのですか?」 ダイヤ「それか不安に感じてる事とか」 梨子「……」 ダイヤ「梨子さん?」 梨子「……えいっ!」パシャ ダイヤ「ぴぎゃっ!つめたっ!」
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- ダイヤ「並行世界に行ける装置?」
123 :名無しで叶える物語(しまむら)[]:2019/11/13(水) 22:03:43.51 ID:JjtnncT7 - 梨子「言ったでしょ?この海を見たら全部吹き飛んじゃうって」
梨子「だから、今の私はすっっっごく晴れやかだよ!」パシャ ダイヤ「だからって水をかけないでください!」 梨子「あははっ。ほら、ダイヤちゃんも!」パシャ ダイヤ「り〜こ〜さ〜ん!お待ちなさい!」パシャァァ 梨子「ちょっと、ダイヤちゃんかけすぎ!」 ダイヤ「水をかけるという事はかけられる覚悟があるという事でしょう?」 梨子「もう!負けず嫌いなんだから!……あははっ」 ダイヤ「ふふっ、笑いすぎですわ」 梨子「だって〜。……ねぇダイヤちゃん」 ダイヤ「何ですか?」 梨子「私、今凄い良い曲作れそうな気がするの」 ダイヤ「それは楽しみですわ」 梨子「だから、ライブ絶対成功させようね!私たちの、最初で……」 ダイヤ「梨子さん?」 梨子「ううん、何でもないよ。そろそろ帰ろっか?」 ダイヤ「えぇ。今日は楽しかったですわ、梨子さん」 梨子「こちらこそありがとう、ダイヤちゃん」
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- ダイヤ「並行世界に行ける装置?」
124 :名無しで叶える物語(しまむら)[]:2019/11/13(水) 22:04:05.24 ID:JjtnncT7 - ====================================================================
もう少し…… もう少しだけ…… お願い…… ====================================================================
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- ダイヤ「並行世界に行ける装置?」
125 :名無しで叶える物語(しまむら)[]:2019/11/13(水) 22:05:22.99 ID:JjtnncT7 - 千歌「えー!?梨子ちゃん東京行っちゃうの!?」
梨子「うーん、その言い方だと誤解を生んじゃうかな」 梨子「今度の休みの日に東京の親戚のお家に行くだけよ」 千歌「そっかぁ」 ダイヤ「そう言えば善子さんもどこかへお出かけの予定でしたよね?」 善子「そうね。この間商店街の福引きで旅行券当たったから家族旅行に行ってくるわ」 千歌「善子ちゃんのくせに福引き当たるとかずるいぞー」 善子「私のくせにって何!?」 千歌「はぁ。みんな予定があって良いなぁ」 千歌「私なんてヒマヒマの暇人だよー」 善子「じゃあダイヤと遊んだら?」 千歌「ダイヤちゃん?」
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- ダイヤ「並行世界に行ける装置?」
126 :名無しで叶える物語(しまむら)[]:2019/11/13(水) 22:07:30.28 ID:JjtnncT7 - 善子「だってダイヤって予定が無ければ休日はお稽古と勉強くらいしかしてないでしょ」
ダイヤ「凄い偏見ですわね……まぁ否定はしませんが」 千歌「じゃあダイヤちゃん遊ぼ!」 ダイヤ「えぇっと、実は今度のお休みは」 千歌「予定入ってるの!?」 ダイヤ「いえ、ここ最近ずっと遊んでばかりだったので」 ダイヤ「たまには勉強に集中しようかなと」 千歌「最近遊んでたのって善子ちゃんと梨子ちゃんじゃん!」 善子「うっ……」 梨子「あはは……」 千歌「私だけ仲間はずれにするつもり!?」ウルウル ダイヤ「そ、そういうつもりでは……はぁ、分かりましたわ」 千歌「やったー!」 ダイヤ「それで、どこか行きたい所でもありますか?」 千歌「んー、ダイヤちゃん家!」
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