- ルビィ「片割れのジュエル」
765 :家 ◆YmvLytuhUo (かぶらずし)[sage]:2019/11/13(水) 13:56:17.45 ID:DByXtnVf - ─翌週、東京
千歌「着いたぞー! 東京ーーーっ!!」 花丸「未来ずらーーっ!」 ダイヤ「千歌さんはともかくとして、花丸さんもここのところ元気ですわね」 花丸「え、そ、そうかな?」 善子「花丸は東京に行ったことなかったっていうし、普通じゃない?」 花丸「そう、そうなんだよ! いやぁドキドキするずら」 ダイヤ「はあ、そうでしたか」
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766 :家 ◆YmvLytuhUo (かぶらずし)[sage]:2019/11/13(水) 13:56:55.38 ID:DByXtnVf - 鞠莉「梨子はどう? 久々の東京は」
梨子「離れてから半年も経ってないけど、そうだね」 梨子「懐かしい感じがする」 鞠莉「それだけ内浦に馴染んだってことね!」 梨子「かもしれませんね」フフッ 果南「……」 ダイヤ「果南さん、どうかしました?」 果南「いや、まあ、それは事実だからなーって」 ダイヤ「…何の話ですか」 千歌・曜「……」
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767 :家 ◆YmvLytuhUo (かぶらずし)[sage]:2019/11/13(水) 13:57:30.07 ID:DByXtnVf - 鞠莉「はいはいじゃあお話しはこれくらいにして!」
鞠莉「大会の説明を千歌っちよろしく!」 千歌「あ、うん」 千歌「大会の開始は午後1時からで、関係者の入場がその一時間前だから」 千歌「もうそろそろ会場に入らなくちゃだね」 千歌「ちなみに私たちAqoursはライブの披露が10組中5組目だから、前半のトリってことになるのかな一応」 善子「へえ、大抜擢じゃない!」 千歌「うーん、でもなんでここまでになったのかいまいち分からないんだよねー」 ダイヤ「千歌さん、それは─」 「それは恐らくあなた達が大きな期待をされているからだと思いますよ」
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768 :家 ◆YmvLytuhUo (かぶらずし)[sage]:2019/11/13(水) 13:58:11.27 ID:DByXtnVf - 千歌「え?」
聖良「初めましてAqoursのみなさん、Saint Snowの鹿角聖良といいます、こちらは妹の理亞」 理亞「……」 千歌「初めまして! 今日はよろしくお願いします!」 聖良「ええこちらこそ、とは言っても初めてではない方もいるんですけどね」 千歌「?」 ダイヤ「ええ、確か以前東京でお会いしたことがありました」 果南「ああ、そういえば……あの時のか!」
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769 :家 ◆YmvLytuhUo (かぶらずし)[sage]:2019/11/13(水) 13:58:42.81 ID:DByXtnVf - 善子「どういうこと?」
鞠莉「私たちがまだ一年生のときに三人でスクールアイドルをやっていた頃、今みたいに東京の会場に呼ばれたことがあって」 鞠莉「そこで偶然出会ったのが、彼女だったのよ」 聖良「ええ、そんなところです」 鞠莉「でもよく覚えていたわね、私たちのこと」 聖良「貴女たちには前から目を付けていましたから」 聖良「それこそ一年の頃から、未熟ながらも他のスクールアイドルにはない強みが貴女たちにはあった」
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770 :家 ◆YmvLytuhUo (かぶらずし)[sage]:2019/11/13(水) 13:59:20.97 ID:DByXtnVf - 聖良「最後までパフォーマンスを崩さない運動能力とそれを維持するための基礎体力」
果南「……」 聖良「大勢を魅了する、抜きん出た歌唱力」 鞠莉「……」 聖良「そして何が何でも高みに昇りつめようと意気込むその信念」 ダイヤ「……」 聖良「それを見たときに思ったんです、いつかこの人たちが私たちの最大の強敵になるのだと」 聖良「結果あなた達はこうしてまた私たちの前に現れた、数々の成功を収めて」 聖良「私の予想よりも遥かにいい形で、PVを見たときにそれを確信しました」
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771 :家 ◆YmvLytuhUo (かぶらずし)[sage]:2019/11/13(水) 13:59:57.68 ID:DByXtnVf - 鞠莉「随分評価してくれてるのね、私たちのこと」
聖良「私だけではありませんよ、だからこその期待なんです」 ルビィ「でもあの、嬉しいです…スクールアイドルの中でも一目置かれるSaint Snowの聖良さんにそう言ってもらえるなんて」 善子「知ってたの?」 ルビィ「その界隈じゃ知らない人はいないくらいの有名人だよ」 理亞「へえ、少しは話の分かる人もいたの」 善子「はあ!?」 花丸「どうどう、善子ちゃん抑えるずら」 聖良「理亞も、すみません妹はあまり会話が得意ではないので」
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772 :家 ◆YmvLytuhUo (かぶらずし)[sage]:2019/11/13(水) 14:00:34.06 ID:DByXtnVf - ルビィ「いえ、あの、全然大丈夫です!」
聖良「なら良かった、今日はお互い頑張りましょう」 聖良「ではまた会場で、理亞」 理亞「……」 理亞「そっちがどれくらい期待されてるのか知らないけど、一番会場を盛り上げるのは私と姉様だから」 聖良「理亞! すみませんこの子なりの激励ですから、ほら」 理亞「……」ジッ ルビィ「……?」 理亞「……ふん」
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773 :家 ◆YmvLytuhUo (かぶらずし)[sage]:2019/11/13(水) 14:01:11.82 ID:DByXtnVf - 千歌「……行っちゃった。なんか、凄かったなあ」
曜「礼儀正しい人だったね、それでいて風格もあるっていうか」 善子「けど妹のほうは愛想悪すぎじゃないの? ずーっと澄ました顔してさ」 花丸「同類?」 善子「喧嘩売ってんのあんたは!」 ルビィ「まあまあ、きっとそんなに悪気はないと思うよ」 ルビィ「自分たちに自信があって、お姉さんを本当に尊敬しているから出た言葉だと思うし」 善子「…ま、ルビィがそう言うなら別にいいんだけどさ」
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774 :家 ◆YmvLytuhUo (かぶらずし)[sage]:2019/11/13(水) 14:01:56.21 ID:DByXtnVf - 千歌「よーしあそこまで言われたんだ、期待に応えられるように頑張ろう!」
千歌「頼むよみんな! 私たちもSaint Snowの二人に負けないくらい会場を盛り上げよーっ!」 「おーっ!」 千歌「……本当に頼むよ皆」ボソッ 梨子「…? 千歌ちゃん今なにか言った?」 千歌「さあそうと決まれば早く行こう!」 千歌「はっはー! 会場の一番乗りは私なのだー!!」ダッ 曜「お、競争? なら私も負けないよ!」ダッ 鞠莉「ほら! 私たちも行くわよ果南!」グイ 果南「えっ何で」ズルズル
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775 :家 ◆YmvLytuhUo (かぶらずし)[sage]:2019/11/13(水) 14:03:22.00 ID:DByXtnVf - 花丸「じゃあマルも!」
善子「まあ準備運動がてらにはいいでしょ」 ルビィ「そうだね! よーいスタート!」 ダイヤ「え、あの」 梨子「ちょっとみんな?」 ダダダダッ ダイヤ・梨子「……小学生みたい(ですか)」クスッ ダイヤ・梨子「え……?」 ダイヤ「……私たちも行きましょうか」 梨子「……そうですね」
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