- 【安価SS】黒澤ダイヤの実況、六日目
632 :>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)[sage]:2019/09/05(木) 18:44:46.90 ID:lCjXcQ3J - 『もくたんは 1号室のカギを 使った!』
『カギが あいて 中に 入れるようになった!』 ダイヤ「開いた…!いえ、対応するカギを使ったのだから当然なのだけれど…」 ダイヤ「なんだかちょっぴり冒険をしているみたいで胸がざわついてしまいますわね」ドキドキ… もくたん ガチャ… 不思議姉妹『!』 ダイヤ「!」 不思議姉『誰かしら、この聖域を侵そうとする不届き者は…?』 不思議妹『お姉さまの結界を破っちゃうなんて、なんて人…!』 『不思議姉妹が 勝負を 仕掛けてきた!』 ダイヤ「この館内やべえ二人組しかいないのですが」
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- 【安価SS】黒澤ダイヤの実況、六日目
633 :>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)[sage]:2019/09/05(木) 18:47:05.03 ID:lCjXcQ3J - 『不思議姉妹は リーシャンと キルリアを 繰り出してきた!』
ダイヤ「リーシャン…は、初めて見るポケモンね。その名の通り鈴を模したポケモンですか。見た目は愛らしいけれど、果たしてどの程度の力量か──」 もくたん『いっておいで!マル!まりのママ!』 マル『バッバッジジジ!』 まりのママ『ぐらぐらるぅぅぅ!』 ダイヤ「わたくし達が見てあげるとしましょう!」
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- 【安価SS】黒澤ダイヤの実況、六日目
634 :>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)[sage]:2019/09/05(木) 18:54:34.86 ID:lCjXcQ3J - 『──不思議姉妹との 勝負に 勝利した!』
ダイヤ「あっさりと勝ってしまった」 ダイヤ「レベルがレベルだから当然だけれど、ここしばらく戦闘が物足りなくて仕方がありませんわ…」ムゥ 不思議姉『わたし達の絆が破れるなんて…!』 ダイヤ「姉妹としての結び付きでも、数字の差は埋められなかったようね。ま、わたくしと妹のルビィほどの信頼関係があれば後れを取ることなどそうそうないのですが──」 不思議妹『わたしの力が破れるなんて…!』 ダイヤ「いや信頼信頼ィ!妹さんと意識に乖離があるようですわよ!」
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- 【安価SS】黒澤ダイヤの実況、六日目
636 :>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)[sage]:2019/09/05(木) 19:01:35.43 ID:lCjXcQ3J - 【コメント】姉妹の絆なら、ルビィとダイヤの絆も負けてない
ダイヤ「この方々の前では、あまり手放しでその事実を喜べない…というか、まさかこの姉妹にも劣っているなどとは考えたくないという方が適切ですわ」 ダイヤ「それにしても期せずして立ち入ることができた1号室ですが、この方々がいる以外にはなにも…」キョロ ダイヤ「…いかにもなにかありますと言わんばかりのキャビネット以外には、なにも」 ダイヤ カチカチ… 『もくたんは ガラス棚を 調べた…』 『奥の 方に なにかが あるようだ!』 ダイヤ「人が離れて久しいはずだから、ガラスの破片などには充分に気を付けてね」ハラハラ… 『もくたんは 2号室のカギを 手に入れた!』 ダイヤ「!」 ダイヤ「またカギが…」
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- 【安価SS】黒澤ダイヤの実況、六日目
637 :>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)[sage]:2019/09/05(木) 19:11:46.75 ID:lCjXcQ3J - ダイヤ「2号室は、このすぐ隣でしたか」
ダイヤ「3号室ではラブラブカップルが、この1号室では不思議姉妹が待ち受けておりそれぞれポケモンバトルになったけれど、2号室にもクセのある方々がいるのかと思うと…」カチカチ 『もくたんは 2号室のカギを 使った!』 『カギが あいて 中に 入れるようになった!』 ダイヤ「無人の部屋に4号室のカギをかかえた可愛いポケモンがいるとかにしてくださいな!」ママヨ! 先輩『!』 ダイヤ「!」 先輩『ちょ、ちょっと…誰!?』 ダイヤ「誰と言われると、物見遊山のポケモントレーナーですが…」 ダイヤ (この部屋にも二人組。だけど、これまでとはなんだか雰囲気が違うような…?)
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- 【安価SS】黒澤ダイヤの実況、六日目
638 :>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)[sage]:2019/09/05(木) 19:16:39.02 ID:lCjXcQ3J - 先輩『せっかくカギかけてたのに、なんで入ってきちゃうのよ!』
ダイヤ「むしろなぜカギをかけていたのですか!公共の場で勝手なことをするのではありません!」 ダイヤ「そもそもこんなところでカギをかけてまでなにをすることがあるというのですか…」 先輩『こ、この子に先輩としての大切なことを教えてたのよ!』 ダイヤ「…ほう」 ──『1.朝のアイサツ 腹から声を』 ──『2.職場に ポケモン 持ち込むべからず』 ──『3.遅刻厳禁 残業上等』 ダイヤ「後進を育てようという心構えは立派なものですが、カギをかけて密室で行う必要などないでしょう。正しいと信じることをするならば、不要な部分で後ろ指をさされるようなやり方は避けることをお勧めしますわ」
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639 :>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)[sage]:2019/09/05(木) 19:18:50.87 ID:lCjXcQ3J - 先輩『まったく〜、いいところだったのに』
先輩『これあげるから、あなたも部屋を使いたいんだったらどこか他のところに行ってよ!』 『もくたんは 6号室のカギを 手に入れた!』 ダイヤ「いえ、別に部屋を使いたかったわけではありませんが…まあ、そこまでおっしゃるのなら引き上げますけれど」 ダイヤ「…」 ダイヤ「あなたは一言も話しませんわね」カチ 後輩『………………ぽっ』 ダイヤ「は?」
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- 【安価SS】黒澤ダイヤの実況、六日目
640 :>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)[sage]:2019/09/05(木) 19:26:47.19 ID:lCjXcQ3J - ダイヤ カチカチ…
ダイヤ「なんだか、閉鎖的な空間だからでしょうか…妙な雰囲気の方が多いように感じるわね…」 もくたん ガチャ ダイヤ「ここは4号室ですか、あるのは簡素なベッドとキャビネットだけ」カチカチ 『ベッドの 下に 大量の 雑誌が 落ちている!』 ダイヤ「だから、出ていくときには私物を片付けることくらいできないものかしら」ハァ 『特選!世界の おとなのおねえさん!』 ダイヤ「………」
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641 :>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)[sage]:2019/09/05(木) 19:33:42.84 ID:lCjXcQ3J - ダイヤ「ここは…」
『5号室』 ダイヤ「カギはかかっていないようですわね」カチ もくたん ガチャ ダイヤ「あら、他の部屋に比べて物が多いような…ベッドに机、キャビネットも二つ…」 『なんだか どこかから 見られているような 気がする…』 ダイヤ「!?」 ダイヤ「ななな──なんですか!?」バッ ダイヤ「もくたんちゃん以外には誰も見当たらないけれど、一体──」 ──『どこかから 視線を 感じる…』 ──からくり大王『見付かってしまったか!』 ダイヤ「ははあん…」ピーン
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642 :>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)[sage]:2019/09/05(木) 19:43:40.40 ID:lCjXcQ3J - ダイヤ「この部屋にも奇人が潜んでいるということですか。あるいは雰囲気に誘われてかくれんぼの真似事をしている少年少女か…」
ダイヤ「いずれにせよ取り合う義理はないのだけれど、もしも子どもならば遊び場にするには危険だと説かなければなりませんわね」 ダイヤ「奇人に絡まれる可能性も多分にあるのがイヤだけど、子どもである可能性に思い至った以上、その程度の些事はわたくしが呑み込めばよいものとして、捜すとしましょうか」 ダイヤ「ベッドの下」カチ 『マットレスから 変な ニオイがする!』 ダイヤ「いらぬ報告をありがとう」 ダイヤ「机の下」カチ 『机には いくつもの 切り傷が ついている…』 ダイヤ「知りたくない事実でした」
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643 :>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)[sage]:2019/09/05(木) 19:48:58.93 ID:lCjXcQ3J - ダイヤ「キャビネット」カチ
『本や 資料が 並んでいる…』 『おや?なにか 紙が 挟まっていた…』 ダイヤ「ん?」 『始末書 わたくし …ライシ …イゾ…は ク……ネ炭鉱 より 寄贈さ…た かなめいしを 紛… してしま……た』 ダイヤ「…なんですか、これは」 ダイヤ「私、は、炭鉱より寄贈された、かなめいしを紛失してしま…っ、た…?」 ダイヤ「…」 ダイヤ「…ダイキンセツの社員か、それに準じる方が残した…始末書…もちろん意図的に残していったというよりは回収し損ねたものなのでしょうが…」
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644 :>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)[sage]:2019/09/05(木) 19:58:46.25 ID:lCjXcQ3J - ダイヤ「要石…」
ダイヤ「文脈から察するに、なんらかの役石…もしくは神石のことでしょうが、それを紛失したというのは…」 ダイヤ「…まあ、控えめに考えてもごめんなさいで済むことではなさそうね」 ダイヤ「………石…」 ダイヤ カチカチ →バッグ →たいせつなもの →すごそうないし カチ 『見る人に よっては 貴重かも しれない かなり 変わった 石』 ダイヤ「シダケタウンで女の子から頂いたものだけれど、まさかこれが…?いえ、それはさすがに身の回りの点と点を結びたがっただけに過ぎませんか…」
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645 :>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)[sage]:2019/09/05(木) 20:02:42.45 ID:lCjXcQ3J - ダイヤ「もし仮にこれがくだんのかなめいしだとして、どうするべきともわかりませんしね。この方はとっくの昔に責任を取ってしまったでしょうし、その辺のポケモントレーナーが拾って届けてくれたというのも決して格好がつくものではない」
ダイヤ「わたくしにできることは、そのかなめいしとやらがまたいつかどこかでその役目を果たさなければならなくなったとき、どんな形でもいい、正しく現れますようにと祈るくらいのこと──」カチ ┏━━━━━━━ ┃ ┃もく ┃たん ?? ┃ ┃ ダイヤ「ぇ…」 ダイヤ「も──もくたんちゃん!後ろにっ、なにかが──!」 『ユラーッ!』
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646 :>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)[sage]:2019/09/05(木) 20:09:28.83 ID:lCjXcQ3J - 『ミカルゲと 対峙した!』
ダイヤ「ぽ…ポケモン…!?」 ダイヤ「まさか、先ほど感じた視線は…!」 もくたん『いっておいで!マル!』 マル『バッバッジジジ!』 ダイヤ「ゆらゆらと妖しい造形、表情も満足に読み取れないし、本当にポケモン…なの、よね…?名前もレベルも表示されているのだから──」 『ミカルゲ LV50』 ダイヤ「ご…50レベル!?」 『マル LV43』 ダイヤ「マルちゃんより遥かに──どころか、ボックスにいるコまで含めてもわたくしの仲間達の誰よりも…!」
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647 :>>1 ◆1Y9DDrqNbw (茸)[sage]:2019/09/05(木) 20:17:37.94 ID:lCjXcQ3J - ダイヤ (どうする…!)
ダイヤ (レベルが高いとは言え、10も20もというわけではない。相手は一匹に対してこちらは六匹。落ち着いて対処すれば、ここで壊滅させられるという事態は避けられると思うけれど…) ダイヤ (現れた背景も戦闘になった理由も不透明。果たしてここで戦うのは正しい選択なの…!?) ミカルゲ『…』 マル『…』 ダイヤ (ひとまずひかりのかべを張って、相手の出方を窺う──不穏な気配がしてきたら一も二もなく撤退するとしよう) ダイヤ (もしもその余裕があるようならば、捕まえてみたいけれど…決して無理はせずに) カチ
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