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名無しで叶える物語(やわらか銀行)
サイコレズ─監視官高海千歌

書き込みレス一覧

サイコレズ─監視官高海千歌
330 :名無しで叶える物語(やわらか銀行)[]:2019/05/12(日) 00:39:19.45 ID:5832G0EV
朝さいかい
サイコレズ─監視官高海千歌
333 :名無しで叶える物語(やわらか銀行)[]:2019/05/12(日) 15:50:44.75 ID:5832G0EV
ーーー

ことり(とまった…)

ことり(どこまで来たんだろう…)

ことり(なんにせよ、動いたってことは…やっぱりなにかしらの罠だったってことだね)

ことり「……物音」

ことり(誰かいる? ……!)


曜「……」

ことり(この子は……?)
サイコレズ─監視官高海千歌
334 :名無しで叶える物語(やわらか銀行)[]:2019/05/12(日) 16:02:01.00 ID:5832G0EV
ことり「……生きてる?」

曜(ん、ん……)パチッ

曜「わっ!? え、え、こ、ここ、どこ…あなたは…」

ことり「落ち着いて。公安局の者だよ……」

ことり「助けに来たよ」

ーーー

ことり「…じゃあ、あなた。監視官ちゃんの友達の」

曜「は、はい……」

ことり「で、どういうわけか、気づいたらこんなところにいた、と」

ことり(やっぱり罠か…だとしたら、どうするべきか)

ことり「外に出るしかないかなです」
サイコレズ─監視官高海千歌
335 :名無しで叶える物語(やわらか銀行)[]:2019/05/12(日) 16:09:13.08 ID:5832G0EV
ことり「ちゃんとついてきてね」

ーーー

曜「…あ、あの」

ことり「ん?」

曜「執行官…なんですよね」

ことり「そうだよ。…怖い?」

曜「い、いえ…そういうわけじゃ」

ことり「いいよ、別に」

ことり「それより、ちょっと止まって」

曜「?」
サイコレズ─監視官高海千歌
336 :名無しで叶える物語(やわらか銀行)[]:2019/05/12(日) 16:17:45.80 ID:5832G0EV
ことり(誰かいる…今度はなに?)

ーーー
ーーー

花丸「今度は、どうするずら?」

梨子「ちょっと面白い人を呼んでみたわ」

花丸「面白い人?」


果南「どうも〜」

花丸「いやだれずら」
サイコレズ─監視官高海千歌
337 :名無しで叶える物語(やわらか銀行)[]:2019/05/12(日) 16:25:22.88 ID:5832G0EV
梨子「ノックアッパーよ」

花丸「ノックアッパー?」

梨子「ノックアップからの造語よ。本人がそう呼べっていうから」

梨子「孕ませる者とでも呼べば良いのかしら」

花丸「結構ひどい呼び名」

果南「へへ」
サイコレズ─監視官高海千歌
338 :名無しで叶える物語(やわらか銀行)[]:2019/05/12(日) 16:34:14.22 ID:5832G0EV
梨子「ゲームよ、これからこの人にはあの二人を襲ってもらうわ」

果南「大丈夫? 私結構腕っぷしには自信あるよ?」

梨子「相手は執行官、向こうだってただの女ではない」

梨子「でも勝てるならそのまま頂いてくれて結構よ」
サイコレズ─監視官高海千歌
339 :名無しで叶える物語(やわらか銀行)[]:2019/05/12(日) 16:46:31.74 ID:5832G0EV
花丸「でもなんで孕ませる者だなんて。……ん?」

果南「人口精液と人口陰茎。…それらを私は溜め込んでいて」

果南「下半身だけなら男だよ」

花丸(ひでぇ話ずら)
サイコレズ─監視官高海千歌
340 :名無しで叶える物語(やわらか銀行)[]:2019/05/12(日) 16:51:36.11 ID:5832G0EV
果南「でも、相手拳銃あるんでしょ? せめてこれだけもってくね」

花丸(メリケンサックて)

花丸「ゴリラみたい」

果南「はっはっは」

果南「梨子ちゃん、この子犯していい?」

梨子「ゲームに勝てたらボーナスステージみたいな感覚でやってもいいわよ」

花丸(絶対に負けないで執行官!!)
サイコレズ─監視官高海千歌
341 :名無しで叶える物語(やわらか銀行)[]:2019/05/12(日) 21:30:42.54 ID:5832G0EV
ことり「……なにはともあれ、地上の人等に連絡がとれないと困るな」

曜「…ねえ、執行官さん」

ことり「なに?」

曜「千歌ちゃんって……いつも、こんなことしてるんですか?」

ことり「そうだね。…この前は暴走トラックとカーチェイスを繰り広げていたみたいだし」

曜「……そうなんだ」

曜「すごいな、千歌ちゃん…」
サイコレズ─監視官高海千歌
342 :名無しで叶える物語(やわらか銀行)[]:2019/05/12(日) 23:06:42.12 ID:5832G0EV
ことり「とまって」

曜「あ、はい…」

ことり「広いところに出た……なんだろう、ここ」

ことり「まるで闘技場……遮蔽物もある」


果南「れでぃーえーんどれでぃーず」

ことり「は?」


曜「え…あ、あの人、の、ノックアッパー…」

ことり「あぁ、男性器をつけて女の人を犯して回るっていう趣味の悪い」

ことり「テクノロジーが進歩すると、余計なことも出来るようになるんだね」
サイコレズ─監視官高海千歌
344 :名無しで叶える物語(やわらか銀行)[]:2019/05/12(日) 23:37:32.51 ID:5832G0EV
ことり「で、あなたがこの子をさらった犯人?」

果南「そういうことにしておこうかな。簡単に言えば、私を倒せば二人は自由になれるってわけで──」

言い終わる前に、一発の弾丸が果南の頬を掠める。

ことり「ふざけないで」

果南「いまの当てなかったこと、後悔するよ」

そう言い、暗闇に消える。
照明はあるけれども、薄暗く至近距離まで近づかないと気づけない。

ことり「曜ちゃん、これもって壁を背後にして身を守ってて」

曜「は、はい…」

ことり「さっきのが来たら躊躇せずうって良いよ」

ーーー

海未「ことりはここに?」

千歌「はい…」

海未「確か…ここには昔、西に向かう地下鉄があったはず」

海未「確か最終駅は…」

海未「監視官、いきますよ、ありったけのドローンも用意しなさい!」

千歌「は、はい!」

ーーー
サイコレズ─監視官高海千歌
345 :名無しで叶える物語(やわらか銀行)[]:2019/05/12(日) 23:39:08.56 ID:5832G0EV
>>343
それは私ではないです。
サイコレズ─監視官高海千歌
346 :名無しで叶える物語(やわらか銀行)[]:2019/05/12(日) 23:58:39.55 ID:5832G0EV
ことり「……」

ことり(素手での戦闘、苦手ではないけれど、こう暗くちゃ…まともなやりあう、というよりも不意打ちで先に仕掛けた方が勝つかもしれない…)

ことり「……」ジリ


果南「……」

わずかな足音と呼吸の音。
先手をとる方が圧倒的に有利。強気に煽った果南も、そこは油断できない所ではある。

ことり(ただ……やっぱり、素人の喧嘩上がりみたいな)

ことり(殺気が駄々もれ。…私たちはいま、この大きめなドラム缶で背中を向けあっている。向こうがそれに気づいているかはわからないけど)

ことり(先に仕掛ける…!)


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