- 善子「ルビィはすぐに孕みたガール」
1 :名無しで叶える物語(わたあめ)[]:2019/05/05(日) 00:01:28.84 ID:yRdXiwzo - よしルビ
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- 善子「ルビィはすぐに孕みたガール」
2 :名無しで叶える物語(わたあめ)[]:2019/05/05(日) 00:02:35.17 ID:yRdXiwzo - 夜が横たわり、スタンドライトの薄明かりだけが灯る寝室。
下半身がモゾモゾする感覚で、私は目を覚ました。 別に驚くことはない──もう慣れっこになってしまっていたから。
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3 :名無しで叶える物語(わたあめ)[]:2019/05/05(日) 00:03:39.33 ID:yRdXiwzo - 視線を違和感へ移す。
掛け布団がこんもりと盛り上がっている。 また、やって来たのね。
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5 :名無しで叶える物語(わたあめ)[]:2019/05/05(日) 00:04:51.07 ID:yRdXiwzo - 私はそこをポンポンと軽く叩いた。
起きているわ、のサイン。 それを合図に腹から胸へつたい、彼女は顔を覗かせた。
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7 :名無しで叶える物語(わたあめ)[]:2019/05/05(日) 00:05:55.19 ID:yRdXiwzo - 「ヨハネちゃん♡」
そう言って、ルビィがうっとりとした表情を私へ向けた。 私が彼女の髪を撫ぜると、嬉しそうにニッコリと笑った。
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8 :名無しで叶える物語(わたあめ)[]:2019/05/05(日) 00:07:04.99 ID:yRdXiwzo - ルビィはいつだって、夜になるとこうして私の元を訪れる。
それはもちろん、私と交わるためだ。 たとえ私が疲れていてもお構いなし──呆れてしまいそうなほどの欲深さ。
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10 :名無しで叶える物語(わたあめ)[]:2019/05/05(日) 00:08:10.65 ID:yRdXiwzo - でも、いいの。
悪魔は邪な心に寛大なものよ。 そもそも──それをあなたへ教えたのは私なのだから。 ………… …… …
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11 :名無しで叶える物語(わたあめ)[]:2019/05/05(日) 00:09:25.14 ID:yRdXiwzo - あの日、ふたりだけが残った教室で夕陽に照らされていたルビィ。
その横顔がとても蠱惑的で──私だけのものにしたくなった。 ルビィはほんのちょっぴり驚いたみたいだったけど、すぐに私を受け入れてくれたわ。
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12 :名無しで叶える物語(わたあめ)[]:2019/05/05(日) 00:10:37.89 ID:yRdXiwzo - ふたりとも、己の欲に身を任せて──。
ひいひい、ふうふう。 はずむ息と汗のにおい。 ぎゅって抱きしめて、お互いの気持ちを溶かし合ったの……。 … …… …………
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13 :名無しで叶える物語(わたあめ)[]:2019/05/05(日) 00:11:47.69 ID:yRdXiwzo - それからというもの、私はルビィから求められる日々を過ごしていて──。
とうとう今宵もその時間。 幾度となく共に迎えた夜。
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14 :名無しで叶える物語(わたあめ)[]:2019/05/05(日) 00:12:54.94 ID:yRdXiwzo - まるでとっておきのデセールのように、私をむさぼるルビィ。
目が爛々としているように見えるのは、きっと私の思い過ごしじゃないわ。 ひょっとしたら、あの子こそホンモノの悪魔なんじゃないかしら?
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15 :名無しで叶える物語(わたあめ)[]:2019/05/05(日) 00:14:09.26 ID:yRdXiwzo - 明くる朝、ルビィは私の傍らにいなかった。
多少の気怠さを感じつつも身体を起こして、私は寝室を後にした。 「よっちゃん、おはよう!」 私の姿を見つけるなり、ルビィから元気な挨拶が飛んで来た。
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16 :名無しで叶える物語(わたあめ)[]:2019/05/05(日) 00:15:29.66 ID:yRdXiwzo - 彼女は朝食の支度をしていた。
髪を後ろでまとめて、エプロンをかけた姿はすっかり様になっていて──。 「おはよう、ルビィ」 そう応えて、私はダイニングテーブルについたわ。
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17 :名無しで叶える物語(わたあめ)[]:2019/05/05(日) 00:16:39.02 ID:yRdXiwzo - そこには、ずらりと並んだ、皿、皿、皿──。
この子はいったい、どれだけの子宝を授かるつもりなの? そんな疑問を浮かべた私へ──ルビィはニッコリと笑いかけた。
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18 :名無しで叶える物語(わたあめ)[]:2019/05/05(日) 00:17:42.41 ID:yRdXiwzo - おしまい
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