- ダイヤ「皆さんバイトしてるんですか!?」
1 :名無しで叶える物語(やわらか銀行)[]:2019/03/14(木) 20:29:35.70 ID:jgmGJYrD - ダイヤ「今日は練習お休み……?」
千歌「うん。今日はみんな忙しいみたいでさ〜……チカも旅館手伝えって言われてるし」 ダイヤ「忙しいって……何かありますの?」 千歌「バイトだってさ」 ダイヤ「全く、学業と練習を怠ってまで働くなんて……って」 ダイヤ「え……バイト……」 ダイヤ「皆さんバイトしてるんですか!?」
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- ダイヤ「皆さんバイトしてるんですか!?」
3 :名無しで叶える物語(やわらか銀行)[]:2019/03/14(木) 20:30:22.69 ID:jgmGJYrD - 千歌「えぇ……ダイヤちゃんなんでそんな驚いてるの」
ダイヤ「え、だってわたくし皆さんがアルバイトをしているなんて一言も聞いたことありませんし……少し前の資金集めの時は皆さんやってなかったじゃないですか……」 千歌「やっぱり私たち高校生だしお金欲しいな〜って……まあチカはバイトっていうか家の手伝いだからお小遣いって感じだけど」 千歌「ていうかダイヤちゃんって今働いてないの?」 ダイヤ「いや……だってスクールアイドル活動もありますし……」 千歌「練習ない日とかなにしてるの?」 ダイヤ「……」 ダイヤ「勉学と習い事を……」 千歌「え、なに今の間」
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- ダイヤ「皆さんバイトしてるんですか!?」
5 :名無しで叶える物語(やわらか銀行)[]:2019/03/14(木) 20:31:09.48 ID:jgmGJYrD - ダイヤ「何か問題でも!?バイトしてるからって偉いわけじゃありませんわ!」
千歌「けど高校生のうちから働く経験をしておくって大事だと思うな〜……社会に出てから世間知らずって思われたくないし」 ダイヤ「せ、世間知らず……」 千歌「けど、ダイヤちゃんじゃバイトはやっぱ無理か〜あはは、なんか向いてなさそう」 ダイヤ「はぁ!?千歌さん、あなたわたくしのこと馬鹿にしてるんですか!?」ムキ- 千歌「そんなことないよ〜、でも得意不得意あるし……」 ダイヤ「わたくしにできないことがあるわけないでしょう!?働けないのなんてウチのルビィくらいじゃなくて!?」 千歌「うわ……普通にルビィちゃん馬鹿にしてるよ」 千歌「でもルビィちゃんマジメに働いてるし……」 ダイヤ「は……?」 ダイヤ「ルビィってアルバイトしてるんですか!?」 千歌「えぇ……」
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- ダイヤ「皆さんバイトしてるんですか!?」
7 :名無しで叶える物語(やわらか銀行)[]:2019/03/14(木) 20:32:06.79 ID:jgmGJYrD - 千歌「妹が働いてること知らないって……それは流石に……」
千歌「帰り遅い時とか気付かない?」 ダイヤ「そういえばたしかに最近帰りが遅い日がありますわね……遊んでいたのかと…」 ダイヤ「しかしそんな……ルビィが……あんなのがまともに社会でやっていけるはずが……」 千歌「ぼろくそ言うね」 千歌「あ……ということは今ダイヤちゃんってルビィちゃんより収入少ないんだw」 ダイヤ「!?」 千歌「少ないっていうかゼロだよね……」 千歌「ふふ、ゼロ、ダイヤちゃんはゼロ……」 ダイヤ「わ、わたくしが……ルビィより下……?」プルプル
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- ダイヤ「皆さんバイトしてるんですか!?」
9 :名無しで叶える物語(やわらか銀行)[]:2019/03/14(木) 20:34:17.36 ID:jgmGJYrD - 千歌「みんなで遊びに行ったりご飯食べる時とかルビィちゃんは自分で稼いだお金使ってるけどダイヤちゃんは家族からもらったお小遣いでやりくりしてるってことだよね」
ダイヤ「あ……あぁ……!!」 千歌「果たしてそこに姉としての尊厳はあるのだろうか……!!」 ダイヤ「おだまらっしゃい!」 ダイヤ(く、屈辱ですわ……!ルビィよりわたくしが……なんて……) ダイヤ(……はっ!?そういえば先日……) ホワンホワンホワ〜ン –––––––––– ––––
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- ダイヤ「皆さんバイトしてるんですか!?」
10 :名無しで叶える物語(やわらか銀行)[]:2019/03/14(木) 20:36:08.75 ID:jgmGJYrD - ルビィ「〜♪」パクパク
ダイヤ「!?ルビィ!あなた何を食べているの!?」 ルビィ「うぇ!?なにって……アイスだけど…」 ダイヤ「そんな高いアイスお小遣い日前に帰るわけないでしょう!?さてはお母様に買ってもらったのね!」 ルビィ「えぇ……」 ダイヤ「わ、わたくしの分は!?」 ルビィ「な、ないよお姉ちゃんの分は……」 ダイヤ「そんな!お母様、何故ルビィにだけ……!!」 ルビィ「だってこれルビィが……」 ダイヤ「少しはしたないですがねだりに……いやしかし……」 ルビィ「……はぁ」 ルビィ「お姉ちゃん」 ダイヤ「なんですか!わたくし今からお母様のところに……」 ルビィ「ん、あげるよ…まだ半分以上あるし」 ダイヤ「え……?いいんですか……?」 ルビィ「うん……ルビィがおとなげなかったね」 –––––––––––– ––––––
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- ダイヤ「皆さんバイトしてるんですか!?」
12 :名無しで叶える物語(やわらか銀行)[]:2019/03/14(木) 20:39:08.53 ID:jgmGJYrD - ダイヤ「」
千歌「ダイヤちゃんが突然かたまっちゃった!!」 千歌「ダイヤ≠セけに!硬度10だけに!」 ダイヤ「おだまらっしゃい!」 千歌「ひえ!?」 ダイヤ「こうなったらわたくしもやりますわ!」 千歌「え……やるって?」 ダイヤ「決まってるでしょう?」 ダイヤ「アルバイトですわ!!」
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- ダイヤ「皆さんバイトしてるんですか!?」
13 :名無しで叶える物語(やわらか銀行)[]:2019/03/14(木) 20:40:33.82 ID:jgmGJYrD - 千歌「本気で言ってるの?」
ダイヤ「当たり前ですわ!この黒澤ダイヤ、本気じゃないことなんてありません!」 千歌「はあ……でもバイトってどこで?アテはあるの?」 ダイヤ「……」 千歌(ないんだ……) 千歌「じゃ、じゃあさ……参考がてらAqoursのみんなが働いてるところ行ってみる……?そこで働けそうなら働いてみるのも悪くないと思うよ」 ダイヤ「!!それですわ!」 ダイヤ「そうと決まれば千歌さん!行きますわよ!」 千歌「は〜い」
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- ダイヤ「皆さんバイトしてるんですか!?」
16 :名無しで叶える物語(やわらか銀行)[]:2019/03/14(木) 20:44:56.91 ID:jgmGJYrD - ダイビングショップ
果南「え?ダイヤがバイト〜?やめといたほうがいいんじゃない?」 ダイヤ「果南さんには言われたくはありませんでしたわ……」 果南「まあ私も家業手伝ってるだけだからバイトって言うのもなんかアレだけどさ……お金はもらってるけど」 千歌「果南ちゃんには昔からなにかと奢ってもらってたのだ♪」 ダイヤ「稼げますの?」 果南「結構俗っぽいこと聞くね……う〜ん…自営業だから時給も決まったお金ってわけでもないし……お客さんの数次第って時もあるね」 ダイヤ「あまり気にしなかったのですが普段ってなんのお仕事してるんですか?」 果南「潜らないときはお店の商品の手入れしたり、発注したり……あとボート、タンクとかの整備とか……」 果南「あと波の調査とか水温調査とかもしてるよ」 ダイヤ「お、思ったより仕事あるんですわね……」 ダイヤ「果南さんってカラダ動かすくらいしかできないのかと思ってましたわ」 果南「結構ひどくない!?」 千歌「どう?果南ちゃん。ダイヤちゃんって出来そう?」 果南「う〜ん……結構力いるし、ダイヤは厳しいと思うなぁ」 果南「それこそ曜くらい筋肉あれば即戦力なんだけどね」 千歌「よーちゃん腹筋とかバッキバキだからね」 ダイヤ「確かにわたくしでは無理そうですね……」 千歌「次行こっか」
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- ダイヤ「皆さんバイトしてるんですか!?」
17 :名無しで叶える物語(やわらか銀行)[]:2019/03/14(木) 20:49:21.15 ID:jgmGJYrD - ダイヤ「次はどこに?」
千歌「ここだよ」 ウィ-ン 梨子「っらしゃいませー」(低音) ダイヤ「り、梨子さん!?」 千歌「そ、梨子ちゃん。セブンイレブンで働いてるの」つカゴ ダイヤ「というか……わたくし達に気付いてないの……?」 千歌「そういえばいちいち入って来る客なんて見てないって言ってたね」 ダイヤ「マスクもして凄くテンション低いような……」 千歌「バイト入りたての頃よーちゃんと来たときは入った瞬間顔真っ赤にしてお客さんが来た時もテンパってたのになー」 梨子「……」ピピ ダイヤ「目を伏せながらタブレットのようなもの操作してますわね」 千歌「商品発注だろうね、最近やらされるようになってめんどくさいって愚痴ってたよ」
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- ダイヤ「皆さんバイトしてるんですか!?」
18 :名無しで叶える物語(やわらか銀行)[]:2019/03/14(木) 20:55:02.47 ID:jgmGJYrD - ダイヤ「あ、お客さんがレジへ来ましたわ」
梨子「……」 コト 梨子「…いらっしゃいませー」(さっきより低音) 千歌「あ、今絶対梨子ちゃんイラっときたね、多分もう少しで発注終わりそうだったのに中断されたから」 ピッ 梨子「108円です(散々立ち読みしてガムって……気を使ったか知らないけど買い物しないでそのまま帰ってくれたほうが私は楽なのに)」 客「……」スッ 梨子「……1万円お預かりします」 ダイヤ「……露骨に嫌な顔しましたわね」 梨子「……9892円のお返しです」 お客「……あ、8円ありました」スッ 梨子「……」ニコニコ 千歌「あ、あれやばいやつだ」 ダイヤ「……帰りましょう千歌さんコンビニはダメです。何か大切なものを失いそうな気がします」 千歌「うん……あのオドオドしてるけど優しい梨子ちゃんがあんな表情するまで変わるなんて……今度から梨子ちゃんには優しく接してあげよう……」
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- ダイヤ「皆さんバイトしてるんですか!?」
20 :名無しで叶える物語(やわらか銀行)[]:2019/03/14(木) 21:01:33.44 ID:jgmGJYrD - トコトコ
ダイヤ「わたくし明日から梨子さんをまともに見れない気がします……」 千歌「大丈夫だよ……学校では普段の梨子ちゃんだから……」 ダイヤ「アルバイトとは恐ろしいものですわね……ところで、次は?」 千歌「次はね〜ここ!」 ダイヤ「えぇ……ここって…」 ウィ-ン 善子「来たわね。我が領域、暗黒魔界ヌーマーズへ……!」 ダイヤ「何やってるんですの?」 善子「……ってなによ、ダイヤと千歌じゃない」 ダイヤ「あなたこんなところでアルバイトしてたんですね」 善子「こんなとことは何よ、こんなとことは」 善子「私結構気に入ってるのよ、ここ。看板娘にしてくれたし、お客さんの中にもたくさんのリトルデーモンがいるし」 ダイヤ「は!?看板娘!?あなたが!?」 千歌「驚きすぎでしょ」 ダイヤ「たかが高校一年生のアルバイトの分際で!?そんなバカな!」 ダイヤ「第一あなた働けるんですか!?堕天堕天とばかりぬかしているあなたが!」 千歌「ダイヤちゃんひどいよ!善子ちゃんは善い子なんだよ!?ちゃんと働けるよ!」 善子「な!べ、別に善い子じゃないわよ!テキトーよテキトー!テキトーにやってたら看板娘になれたの!」
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- ダイヤ「皆さんバイトしてるんですか!?」
22 :名無しで叶える物語(やわらか銀行)[]:2019/03/14(木) 21:09:47.41 ID:jgmGJYrD - 善子「ってレジ並んでるじゃない!話はあとで!」
ダッ 客「ふひ……お、お願いします…」 ダイヤ「……見事なステオレタイプのオタクの方って感じですわね」 千歌「この店にいるのだいたいあんな感じの人だよね……きっと善子ちゃんのいうリトルデーモンって……」 善子「あら……全く、また来たの?しかもこのCD昨日も買ってたじゃない」 客「あ、Aqoursの5thの申し込み券が付いているので何枚も積むのでござる……wリトルデーモンとして現地に行かないわけには……」 善子「……ふふ、その気持ちは嬉しいけどそのために破産なんてしたらダメでしょ?そしたらここにきてリトルデーモンとしての活動も厳しくなるじゃない」 客「し、しかし……」 善子「たしかにライブに来てくれるのは嬉しいわ。けど……」 善子「ここで私に会えるのだけじゃ、不満?」ウワメ 客「う、うおー!!!」 千歌「うわ……あんなんただのお渡し会じゃん……」
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- ダイヤ「皆さんバイトしてるんですか!?」
23 :名無しで叶える物語(やわらか銀行)[]:2019/03/14(木) 21:11:32.55 ID:jgmGJYrD - ダイヤ「結局並んでた方全員と親密に話してましたわね」
千歌「まああれじゃ看板娘になれるよね。売り上げどんだけ貢献してんだろ」 ダイヤ「どのような容姿の方にも分け隔てなく接していましたし……正直、わたくしにあのような対応ができるのかと言われたら……」 千歌「こーゆー店ってやっぱ客層に傾きあるからね……慣れない人はキツく感じそうだよね」 千歌「変な人もくるだろうし」チラ 客K「ヨハちゃんヨハちゃん……」 善子「毎日きてるわね、リトルデーモン0号。その忠誠心は誇りに思うけどあなたにも仕事があるでしょ?」 客K「私はヨハちゃんとこうして話すのが仕事だから……ヨハちゃんに近づくことでまた私の仕事に繋がるの……」 善子「相変わらずね」ハァ ダイヤ「……つ、次行きましょう」 千歌「うん……」
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- ダイヤ「皆さんバイトしてるんですか!?」
29 :名無しで叶える物語(やわらか銀行)[]:2019/03/14(木) 21:14:45.00 ID:jgmGJYrD - ワ-ワ-
ガ-ガ- チャリンチャリチャリン 千歌「––––––––、––––!–––––––」 ダイヤ「なんですか千歌さん!聞こえませんわ!」 千歌「––––––––の、バイト先–––––––よ!」 ダイヤ「こ、こんな騒がしいところでバイトを!?一体誰が……」 千歌「ほら、あそこ……」 ダイヤ「……あ」
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- ダイヤ「皆さんバイトしてるんですか!?」
30 :名無しで叶える物語(やわらか銀行)[]:2019/03/14(木) 21:16:28.45 ID:jgmGJYrD - 格ゲーブース&音ゲーブース
キ-キ- キャ-キャ- 花丸「はぁ……ここは動物園ずらか?」カチャカチャ ダイヤ「は、花丸さんが手慣れた手つきで複雑そうな筐体の整備している……」 ダイヤ「全然未来じゃありません……」 花丸「ふぅ……終わった…」 花丸「次台パンして壊したら出禁だから」ギロ 客「ひゃ、ひゃい!申し訳ございません!!」 ダイヤ「怖!花丸さん怖くないですか!?訛ってくださいよ!」 千歌「花丸ちゃんってマジな時は訛らないから怖いよね」 花丸「……ん?千歌ちゃんに……ダイヤさん?」 花丸「わ〜どうしたずら〜?二人がこんなとこくるなんて珍しいずら〜」 ダイヤ(ああ……安心しますわこの訛り)
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- ダイヤ「皆さんバイトしてるんですか!?」
32 :名無しで叶える物語(やわらか銀行)[]:2019/03/14(木) 21:28:12.74 ID:jgmGJYrD - 花丸「ほぇ〜……ダイヤさんがアルバイト……」
ダイヤ「それで参考にみなさんのバイト先に訪れているのですわ……ゲホッ」 ダイヤ「ゴホッゲホッ」 千歌「どしたのダイヤちゃん」 花丸「あー……タバコかな、ここらへんのスペースは特に吸う人多いから」 千歌「たしかにちょっとけむいね」 ダイヤ「花丸さん、あ、あなたなんともないのですか……?この煙に囲まれながら……」 花丸「マルは慣れちゃった。最初の頃は嫌だったよ?臭いし咳き込むし匂いついちゃうし」 花丸「けど数日したら慣れちゃったしこの騒音の中でも全然聞き取れるようになったずら」 ダイヤ「すごい適応力……」 千歌「さすが寺生まれ」
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- ダイヤ「皆さんバイトしてるんですか!?」
33 :名無しで叶える物語(やわらか銀行)[]:2019/03/14(木) 21:35:10.54 ID:jgmGJYrD - ダイヤ「花丸さんは普段どのようなお仕事を?」
花丸「んー、特に決まったものをするってわけじゃなくてお客さんの対応とかがメインずら」 花丸「特に音ゲームと対戦ゲームコーナーは地獄ずら。野蛮な猿ばっかで毎日苦労してるよ」 ダイヤ「そ、そんなにですか……」 花丸「うん。奇声あげたり、台殴ったり。カード乞食がいたりで注意の連続ずら」 花丸「こないだ善子ちゃんが一人できて格闘ゲームに負けた時も奇声出してたから外に放り出したし」 千歌「で、でもダイヤさん向いてそうじゃない?ほら、怒るの好きでしょ?」 ダイヤ「別に好きで怒っているわけではありませんわ!怒るようなことが起きるから怒っているだけです!」 千歌「ほ、ほら……」
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- ダイヤ「皆さんバイトしてるんですか!?」
35 :名無しで叶える物語(やわらか銀行)[]:2019/03/14(木) 21:42:43.11 ID:jgmGJYrD - 花丸「大丈夫ずら。他にもお仕事はあるよ。例えばクレーンゲームの商品の補充とか、位置変えとか」
千歌「あ!それいーじゃん!……ところでチカ、ここのクレーンゲーム取れたことないんだけど……」 花丸「……」 千歌「え!?なにその沈黙!」 花丸「企業秘密ずら」 花丸「けどAqoursのみんななら来た時いつでも取れるようにしたあげるから声かけてね」 ダイヤ「そんなことしていいんですか?」 花丸「大丈夫ずら!マル、ここの看板娘だから」 ダイヤ「あ、あなたもですか……看板娘って一体なんなんでしょう」 花丸「この間も果南ちゃんがきて一台分の商品全部100円で取ってったし」 千歌「それいつか破産しそう……」 花丸「大丈夫ずら、どうせ一つの商品の原価は……っと、流石にこれはまずいずらね」
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- ダイヤ「皆さんバイトしてるんですか!?」
38 :名無しで叶える物語(やわらか銀行)[]:2019/03/14(木) 22:13:58.98 ID:jgmGJYrD - 千歌「……どうする?ダイヤちゃん」
ダイヤ「ダメですわね。仕事内容はともかく、こんな騒がしくてけむい所で働くのはわたくしには出来そうにありません」 ダイヤ「そもそも、ゲームセンターなど不良が集まるところじゃありませんか。そのような場所に黒澤の長女であるわたくしが勤めるなんて……」 千歌「かぁ〜、出来ない出来ないってこれだから仕事をなめくさってる現代っ子は」 花丸「未熟ずらね〜」 ダイヤ「おだまらっしゃい!次行きますわよ!次!」
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- ダイヤ「皆さんバイトしてるんですか!?」
39 :名無しで叶える物語(やわらか銀行)[]:2019/03/14(木) 22:17:23.65 ID:jgmGJYrD - ダイヤ「……」
ダイヤ「どこに来るかと思えばここは前に来た水族館じゃないですか」 千歌「うん。よーちゃんが働いてるの、結構気に入ってるらしいよ」 ダイヤ「たしかに、良い仕事先ではあると思いますが…前のようなことはあまりしたくないですわね」 千歌「あの時はね〜……っあ!よーちゃんだ!」 千歌「おーい!よーちゃーん!!」フリフリ ダイヤ「えっ?曜さん?どこに……」キョロキョロ ドスドスドス うちっちー「……」 ダイヤ「あら、うちっちーさん。こんにちわ」 千歌「もー、ダイヤちゃん。うちっちーじゃなくてよーちゃんだよ」
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- ダイヤ「皆さんバイトしてるんですか!?」
40 :名無しで叶える物語(やわらか銀行)[]:2019/03/14(木) 22:19:06.69 ID:jgmGJYrD - うちっちー「……」フリフリ
ダイヤ「え!?曜さん!?うちっちーになってしまったんですか!?なんてこと…….なんてことなの……」 ダイヤ「これではスクールアイドル活動どころか、普通の生活さえ……そもそも食事は……」ブツブツ うちっちー「……!……!」ワタワタ 千歌「ちょっ、ダイヤちゃん。これ着ぐるみだから!よーちゃんがうちっちーになったわけじゃなくて、中に入ってるだけだから!」 ダイヤ「は?着ぐるみ……中……?」 千歌「あっ……」
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- ダイヤ「皆さんバイトしてるんですか!?」
41 :名無しで叶える物語(やわらか銀行)[]:2019/03/14(木) 22:21:53.91 ID:jgmGJYrD - ……
ダイヤ「まさか、中の人というものが存在するなんて……ということは昔みたネズミさんの中にも……」 千歌「まさか信じてたなんて……多分ルビィちゃんでも知ってたよ…」 ダイヤ「……というか、暑くないんですか?そんなモサモサした巨体の中なんて」 うちっちー「!」フンス 千歌「全然平気だってさ、よーちゃん体力あるし」 うちっちー「……」コクリ ダイヤ「大変そうですわね……着ぐるみはちょっと……わたくしには無理そうですわ」 千歌「うーん、まあこれはよーちゃんが適任だよね。けど他にも色々あると思うよ、お世話とか……ペンギンなんてかわいくてチカいいと思うけど」 ダイヤ「だめです!ペンギンの話はしないでください!」 千歌「え、ええ……」 ダイヤ「そうでした、ここにはペンギンがいるんでした……なら働くのは論外ですわね」 千歌「ペンギンになにかトラウマでもあるの……?」
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- ダイヤ「皆さんバイトしてるんですか!?」
43 :名無しで叶える物語(やわらか銀行)[]:2019/03/14(木) 22:32:35.92 ID:jgmGJYrD - 千歌「しょーがない、次のとこ行こっか」
ダイヤ「ええ」 うちっちー「……」シュ-ン ダイヤ「ああ!落ち込まないでください曜さん!何もここが嫌いなわけではありませんから!」 千歌「そうそう!今度みんなで遊びに来るから!」 うちっちー「!!」パァ うちっちー「……!!」フリフリ ダイヤ「曜さん行ってしまいましたね」 千歌「結構さびしんぼなんだよねよーちゃん」 曜「ん?私がどうしたの?」 千歌「えっ……」 ダイヤ「!?曜さん!?」 曜「わ、千歌ちゃんにダイヤちゃん。二人で何やってるの?」 千歌「なにって……よーちゃんこそなんで後ろから現れるの?だって今あっちに……」 曜「?私ずっと掃除してたよ?今ちょうど終わったところで」 ダイヤ「……では先ほどまでわたくしたちと一緒にいたうちっちーさんは……」サァ- 曜「?」
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- ダイヤ「皆さんバイトしてるんですか!?」
45 :名無しで叶える物語(やわらか銀行)[]:2019/03/14(木) 22:36:35.95 ID:jgmGJYrD - うちっちー「……」
うちっちー「……」 👀
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- ダイヤ「皆さんバイトしてるんですか!?」
47 :名無しで叶える物語(やわらか銀行)[]:2019/03/14(木) 22:42:03.97 ID:jgmGJYrD - トコトコ
鞠莉「あら、ダイヤ。それにチカっちも」 千歌「鞠莉ちゃん!」 ダイヤ「珍しいですわね、あなたが一人でこんなところを歩いてるなんて」 鞠莉「んもうダイヤったらなんか失礼じゃない?」 鞠莉「アルバイトくらい一人で行けるわよ」 ダイヤ「……えっ」 ダイヤ「鞠莉さんもアルバイトしてたんですか!?」
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- ダイヤ「皆さんバイトしてるんですか!?」
49 :名無しで叶える物語(やわらか銀行)[]:2019/03/14(木) 22:53:31.31 ID:jgmGJYrD - 鞠莉「あら、知らなかった?」
ダイヤ「だってあなた一応理事長ですし仕事してるじゃないですか……それにあなたの家ならそんなことしなくてもいくらでもお金はあるでしょう?」 鞠莉「たしかに、お金は腐るほどあるし、仕事もあるわ」 鞠莉「けど、それだけだとダメだなって思ったの」 鞠莉「私は小原の力がなくてもやっていけるようになりたい。そのために、一般のバイトもして社会経験を積んでいるの」 ダイヤ(めちゃくちゃ真面目な理由ですわ……) 千歌「鞠莉ちゃん、今日バイト先行っていい?」 鞠莉「?全然OKだけど、ダイヤと二人で?」 千歌「うん、実はね––––––––」
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- ダイヤ「皆さんバイトしてるんですか!?」
51 :名無しで叶える物語(やわらか銀行)[]:2019/03/14(木) 23:37:14.29 ID:jgmGJYrD - 鞠莉「あはっ!あははは!」
ダイヤ「何が可笑しい!!」 鞠莉「だって、いつも偉そうにしているダイヤが……ふふっ」 千歌「ま、鞠莉ちゃん……笑っちゃダメだよ……ぷっ」 千歌「ダイヤちゃんだって真剣に考えてるんだから……」プルプル ダイヤ「あ、あなた達……」ワナワナ 鞠莉「sorry sorry、とりあえずお店にいこ?今日はたいして混まない日だから席は空いてるはずよ」
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- ダイヤ「皆さんバイトしてるんですか!?」
53 :名無しで叶える物語(やわらか銀行)[]:2019/03/14(木) 23:39:38.36 ID:jgmGJYrD - ココス
ダイヤ「ここが鞠莉さんの働いているお店……ファミリーレストランですか」 ダイヤ「その……思った以上に庶民的というか……もっとこう、お洒落なカフェとかかと思っていました」 千歌「チカからするとココスは高く感じるけどね」 鞠莉「実は憧れだったのよ、こういうレストランで働くの」 鞠莉「さ、お客様。メニューはお決まりになりましたか?」 千歌「うーん……どうしよっかなあ」 ダイヤ「わたくしこういうお店詳しくなくて……何かオススメありますか?」 鞠莉「OK♪じゃあ説明するね」
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- ダイヤ「皆さんバイトしてるんですか!?」
54 :名無しで叶える物語(やわらか銀行)[]:2019/03/14(木) 23:41:05.44 ID:jgmGJYrD - 鞠莉「メインメニューだけど、やっぱり人気なのはハンバーグね。色々な種類のハンバーグがあるよ」
ダイヤ「本当ですわ……(ハンバーグ嫌いなんですけど)」 鞠莉「ビーフハンバーグステーキと包み焼きハンバーグはあらゆる層から人気ね」 鞠莉「他にもチーズinハンバーグやモッツァレラトマトチーズハンバーグ、揚げ物とセットのハンバーグもよく注文されるわ」 鞠莉「ちなみに、マリーのオススメは5種チーズの包み焼きハンバーグよ♪中のチーズがトロットロで最高に美味しいの♪」 鞠莉は「後はスパゲティね」(めっちゃ発音がいい) 鞠莉「正直、最初はバカにしていたわ。本場の舌を持つ私を満足させれるスパゲティなんてあるのか、って」 鞠莉「でもココスのスパゲティは本当に美味しいわ!」 鞠莉「少し太めの麺と絡み合うソースが最高にマッチしていてあっという間になくなっちゃうの」 鞠莉「マリーのオススメは粗挽き牛肉のボロネーゼスパゲッティ♪」
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- ダイヤ「皆さんバイトしてるんですか!?」
55 :名無しで叶える物語(やわらか銀行)[]:2019/03/14(木) 23:41:51.11 ID:jgmGJYrD - 鞠莉「他にも和風の料理や中華もあるのよ」
ダイヤ「和風まであるんですか!?すごいですわね……色々な料理が揃えられていて」 鞠莉「あらゆるお客様が楽しくお食事できるように日々努力してるからね」 千歌「はいはい!チカ決まった!」 鞠莉「はぁ〜い♪何になさいますか?」 千歌「チカはデミオムライス!あとココチーズフォンデュ!」 鞠莉「かしこまり〜♪」ピピ ダイヤ「チーズフォンデュまであるんですわね」 鞠莉「そ。サイドメニューも沢山あるわよ」 ダイヤ「ふむ……ではわたくしは鞠莉さんオススメの粗挽き牛肉のボロネーゼスパゲッティとこのやみつきカリカリポテトをお願いします」 鞠莉「OK、ドリンクバーはどうする?」 ダイヤ「ドリンクバー?」
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- ダイヤ「皆さんバイトしてるんですか!?」
56 :名無しで叶える物語(やわらか銀行)[]:2019/03/14(木) 23:42:40.06 ID:jgmGJYrD - 鞠莉「ココスはドリンクバーに力を入れているの。なんてったってプレミアム<hリンクバーって名前ですもの」
ダイヤ「高級感ある名前ですわね」 鞠莉「ジュース、お茶、オレとか全て合わせると40種類を超えるのよ」 ダイヤ「そ、そんなに!?」 鞠莉「それだけ種類があってもセットだと200円ちょっとで飲めるのよ。お陰でお金のない学生はそれだけで10時間以上粘ったりして大変デース」 千歌「う……」(曜、果南と過去12時間以上滞在経験あり) ダイヤ「こんなのもちろん頼みますわ!全ての種類の飲み物制覇してあげます!」 千歌「それ果南ちゃんも言ってたよ……」
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