- 正直興行収入伸び悩んでるみたいで悲しい奴★16
860 :名無しで叶える物語(庭)[]:2019/01/12(土) 00:20:39.68 ID:3sJDVsr0 - 他の映画は何周もすでにやってサンシャインの限界点が通過点な作品ばっか
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- 待受にしてもドン引きされないAqoursの画像下さい
18 :名無しで叶える物語(たこやき)[sage]:2019/01/12(土) 21:14:50.30 ID:3sJDVsr0 - https://i.imgur.com/eYlx0oD.jpg
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- 千歌「ねぇ善子ちゃん、すっごい可愛いって言われない?」←これってもはや告白★2.5
695 :名無しで叶える物語(たこやき)[sage]:2019/01/12(土) 22:20:38.27 ID:3sJDVsr0 - >>689
私は、今までの自分の行いを後悔したことなんて、なかった。 ずっと幼馴染だった曜ちゃんや果南ちゃんは、私がどんなことを言っても、どんなことをしても笑顔で付き合ってくれたし。 高校生になってから知り合った梨子ちゃんや花丸ちゃんたちも、私の無茶に全力で向き合ってくれた。 だから私、今まで後悔なんて知らなかった。 諦めたり挫折したことはあったけど、やったことに後悔をしたことは……なかった。だって仲間が、友達が、いつも付いてきてくれたから。 ずっと一緒にいてくれたから。 だから、これからも今まで通り頑張っていけると思ってた。 ずっとずっと、変わらないままで。 いられると、思ってた。 「高海ってちょっとウザくね?」 ─────それは、大学を卒業した後の話。 地元を離れて入社した、職場での出来事。 「わー、わかる。なんでも明るく振舞ってるみたいな感じ、ちょっとウザいよね」 まだ入社して1ヶ月も経ってない頃。 私はまだ同じ部署で仲のいい人はいなくて、別の部署に入社した大学の同期とご飯を食べてて。 それで、昼休憩が終わろうとして……トイレに行った後。 喫煙所で話す、同僚と先輩の声だった。
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696 :名無しで叶える物語(たこやき)[sage]:2019/01/12(土) 22:21:28.17 ID:3sJDVsr0 - 「ていうかあいつさぁ、高校の時にスクールアイドルやってたんでしょ? それって自分のこと可愛いって思ってるってことじゃん、やっばww」
「うわぁ、ちょっとキモいですね」 「ていうかあの人うるさいんだよね。無駄に元気振りまいてうちらに絡んでくんの」 「見た目に自信あんのか知らないけどさ、誰に対しても絡んできますしね」 「媚び売ってんのかっつーの。しかもなんか目があったらニコってすんだよ、キモすぎてやばいって」 「最近露骨に話しかけてくんなオーラ出してんのにそれにも気づかないでズカズカ踏み込んでくるしさぁ」 「ちょっと声大きいですよ先輩ww」 その声逃げ出すように、自分のデスクへ向かった。 ────私の今までって、ダメだったのかな。 今まで私と仲良くしてくれてた人は、私のことどうだったのかな。 Aqoursのみんなは、私のこと好きでいてくれてたのかな。 ……ダメだな、私。信じなくちゃいけない人たちまで疑っちゃう。 でも、少なくとも。 私は……今までが恵まれすぎてただけなのかもしれない。 文句のひとつも言わず、嫌味のひとつも言わず、付いてきてくれた友達がいてくれた。 私と仲良くしてくれた……そんな人が周りにいたことが、恵まれすぎてたんだ。 「無駄に存在感ありすぎてウザいって────」 「あのテンションがマジで不快だから喋らないでほしいわ────」 だから、本当は同僚や先輩たちの反応が正しくて。 だから、本当の私は、もっと静かに目立たないで。 誰にも、迷惑をかけないようにしなくちゃダメだったのかな。
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697 :名無しで叶える物語(たこやき)[sage]:2019/01/12(土) 22:21:55.86 ID:3sJDVsr0 - その日から……私は、会社での振る舞い方が分からなくなってしまった。
それから私は、少しでも周りに不快に思われないように務めた。 とにかく。 目立たないように。 静かに。 それからというもの、みんなの視線が分かるようになった。 私を見る────話しかけるな、という視線。 私が会議で発言したときの、またお前かよ────という視線。 だけど、振る舞い方を変えたら……それもなくなった。 誰も私を不快だと思わなくなった。 よかった、頑張ってよかった。 これでもう、誰にもウザがられたりなんか──── 「最近、高海の様子変じゃない?」 「あ、思ってました。ちょっと変わりましたよね」 それは、またお昼休みから帰ってきた時だった。 喫煙所で話す、同僚と先輩の声。 「静かっていうか、なんか大人しくなった?」 「はい」 「いやあ、前よりだいぶ楽だわ。あのうるさい声が響いてないだけで全然違う」 「ふふww」 ……よかった。不快に思われてなかったみたい。 あとは頑張って仕事だけしてれば──── 「でも、それもそれでウザいんすよね」 ────え?
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698 :名無しで叶える物語(たこやき)[sage]:2019/01/12(土) 22:22:22.51 ID:3sJDVsr0 - 「わかるわー」
え、え……え? 「なんか周り見てるっていうか? いきなり態度変えてさ、私たちの話聞いてたんじゃね?ってww」 「そうなんですよねww」 「なんかあからさまに、私らになんも言われないように態度変えてきましたもんね」 「喋ってても黙っててもウザいって最悪だわww」 え──── これでも、ダメ……なの? じゃあ、じゃあ私……どうしたらいいの……? 私、分からない。 わからないよ────たすけて、だれか。 もう、わたし、どうやってがんばればいいかわからない──── ・・・ 千歌「……今まで、お世話になりました。ありがとうございました」 私は1年半で、その会社を辞めた。 ある程度貯金ができるまで、それだけは我慢して続けた。 でも目標金額の目処がついたから、だから、辞めた。 もう誰も信じられなくて、ここには、いられなかった。 ううん、本当ならすぐにでも辞めたかったけど……これなら、まだがんばれた方だよね。 でも、これからはひとりで生きていかなくちゃいけない。 辞めるときに、大学の同期とも少し揉めてしまって……地元じゃない場所で、私にはもう頼る相手はいない。
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699 :名無しで叶える物語(たこやき)[sage]:2019/01/12(土) 22:22:57.66 ID:3sJDVsr0 - それから半年。
私はバイトもせず、新たな職探しもしないで……貯金を切り崩しながら堕落した日々を過ごしていた。 貯金はまだ残ってるけど。 半分を切ったあたりから、光熱費の節約のために、昼間は無意味に外を歩き回るようになった。 これ以上寒くなると、それも辛いかな? でも、生きてくためなら仕方ないよね。 ストーブとか、お金かかるし。 あはは……こんな姿、誰にも見せられないや。 こんな腑抜けた生活してるなんて、地元のみんなが知ったらどうなるだろ。 特に、家族にバレたりしたら……怒られるかな。 怒られるよね……志満姉とかカンカンに怒る。
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700 :名無しで叶える物語(たこやき)[sage]:2019/01/12(土) 22:23:34.99 ID:3sJDVsr0 - 暗くなり始めた街中を歩きながら、夢想する。
楽しかった日々を。 私が昔の振る舞い方でいられた日々を。 輝いていた日々を。 大好きだった地元の景色を。 遠く離れてしまった、大切な仲間のことを。 ごめん。 私こんなんになっちゃった。誰にも見せられないくらい、ひどい有様だよ。 どこにも居場所、ないんだ。 私の帰る場所、ないんだ。 みんなに会いたいけど、会いたくない。 こんな私、見せられない。見せたくない。 ねえ、私、もう。もう。 もう、私、死んじゃった方がいいのかな──── 「……千歌?」 千歌「え……?」 誰かに、声をかけられた。久しぶりに名前を呼ばれた。 その声は、少し聞き覚えがあるけど、ちょっと分からなくなってて。 だけど、振り向いたら、すぐにわかった。 その声、その呼び方をするのは。 千歌「善子、ちゃん……?」 善子「やっぱり千歌ね! 久しぶり、元気にしてた?」 ……私は、地元を遠く離れた場所で。 いま、会いたくない人のうちのひとりに再会してしまった。 从c*・ヮ・§「みたいなね」
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706 :名無しで叶える物語(たこやき)[sage]:2019/01/12(土) 23:31:03.99 ID:3sJDVsr0 - 善子「何年振りかしら……ずっと連絡もよこさないし、Aqoursの集まりにも来ないから心配してたのよ?」
千歌「……ぁ、うん。ごめん……」 善子「ふふ、でも久しぶりに千歌の顔が見れてよかった。こんなところで再会するなんて、あなたじゃないけど、奇跡なのかしら」 奇跡、か……懐かしいな。昔は口癖のように言ってたっけ、奇跡。 現実はそんな甘い願いが通用するようなもんじゃなかったけどさ──── 善子「なにそんな惚けた顔してるのよ。仕事帰り?」 千歌「……うん、そんなとこ」 嘘をついた。 本当のことを言ったら、善子ちゃんの笑顔を奪ってしまうと思ったから。 人を不快にさせない振る舞いを1年半続けた私には……それは、できなかった。 昼間から街中を歩くから、見てくれだけは仕事してる風にしておいて助かったかな。 おかげで疑われずに済んだし。 善子「そう……じゃあこれから少し、飲みにでもいかない? 再会を記念して」 千歌「……」 飲み、か。……この言葉も久しぶり……私、あんまり好きじゃなかったんだよね、飲み会。 ひとりになってからは、ずっと飲みっぱなしだけど。 酔ってる間は……嫌なこと全部忘れられるからさ。 千歌「……いいよ、あんまりお金ないから高いとこ行けないけど」 私は善子ちゃんの誘いを受け入れた。 やっぱり、断って彼女を不快にさせるのが嫌だったから。
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707 :名無しで叶える物語(たこやき)[sage]:2019/01/12(土) 23:33:36.49 ID:3sJDVsr0 - ・・・
善子「ここ、私の行きつけなのよ。安いし美味しいの。カウンター席しかないのがつらいとこだけど」 善子ちゃんに連れていかれたのは、大衆居酒屋だった。 あんまり多くのお客さんは入らないけど、そのぶん、ひとりひとりに手間をかけられる立派な居酒屋さん。 何より、本当に安い。 この値段設定は、今の私にはありがたいや。 善子「なに飲む? ビールで良い?」 千歌「いいけど……善子ちゃん、ビールなんて飲めるようになったんだ」 善子「これでも社会人1年生よ? 飲まされまくって慣れちゃったんだから!」 善子「マスター、こっちビール2つね! あと唐揚げと枝豆と────」 言いながら、慣れた様子で善子ちゃんは一通り注文を終えた。 ほぼ同時にビールと枝豆が差し出され、その早さに驚いてるうちに善子ちゃんが乾杯しましょ、と言う。 善子「なにぼーっとしてるのよ。ほら、持って持って」 千歌「う、うん」 善子「はい、再会を記念して……乾杯っ」 千歌「か……乾杯」 かちん、とぶつけ合ったジョッキはいい音が鳴った。 善子「ごく、っん……んく、っく……」 善子「ぷはーっ! このために生きてるって感じだわ!」 千歌「……おじさんみたいだよ」 善子「いいのよ、金曜の夜はこれって決めてるの」 ……ああ、今日って金曜日なんだ。居酒屋も人が多いわけだね。
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708 :名無しで叶える物語(たこやき)[sage]:2019/01/12(土) 23:34:03.36 ID:3sJDVsr0 - 善子「ほら、千歌も飲みなさい? 今日はヨハネが奢ってあげるから。マスターおかわり」
千歌「まだヨハネやってるんだ……」 善子「……バカ、今のは千歌の前だから言っただけ。外じゃもうやってないわよ」 千歌「そうなんだ」 善子「高校卒業したら、さすがにね」 千歌「さすがに恥ずかしい?」 善子「恥ずかしくはないわよ? けど、堕天使は期間限定なのよ。大人になると、名乗るのが難しくなるの」 千歌「そっか……善子ちゃんはもう大人になったんだ」 善子「ええ、それなりにね」 善子「千歌は? ちゃんとやれてる?」 千歌「私は────」 仕事を辞めたよ。 今はバイトも職探しもせず、ただ惰性で毎日を過ごしてるだけ。 頼る人はいないし、家に帰る勇気もない。 地元の人を思い返すだけで胸が苦しくなって死んでしまいたくなるような毎日を過ごしてる。 千歌「────ちゃんとやってるよ。この前、肩書き付きになってお給料も増えたしね」 また、嘘をついた。しかも積み重ねるように。 善子「え、すごいじゃない! やっぱりむしろ奢ってもらおうかしら」 千歌「え〜」 善子「ふふ、冗談よ。言ったからには私が奢るわ。……でも、まあ、千歌のことだし会社のことは心配してなかったけどね」 そっか、私は心配されないんだ。 いいのか、悪いのか、分かんないけど。
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709 :名無しで叶える物語(たこやき)[sage]:2019/01/12(土) 23:35:47.73 ID:3sJDVsr0 - しばらくすると注文した料理が届いて、それをつまみながら、昔の話に花を咲かせた。
主に、Aqoursのこと。 ラブライブを頑張ったこととか、新しい学校のこととか。 いま、みんなが何してるのか、とか。 そんな話を聞きながら、思い出す。 私、あの頃は輝いてたんだな……って。 何もかも全力で、めいっぱい楽しんでて。 今の私と大違い。 あの頃の私が見てた世界は、確かに光り輝いていたような気がする。 何もかもが鮮やかで、美しくて。 ただ見ているだけで、こっちまで元気になるようで。 ────本当、今とは大違い。 全部が、灰色だ。 輝きなんて、ひとつもない。 なにも美しくない、なにも感じられない世界。 ううん、違うかな──── 世界は鮮やかかもしれない……けれど、私だけが灰色になってるんだ。 私だけが、世界から取り残されてる。 それが、今の私の世界なんだ。 善子「そういえば、千歌ってどこの大学行ったんだっけ?」 千歌「え……っと、◯◯大学だけど」 善子「あ、知ってるわよ! 川沿いにあるとこでしょ」 千歌「うん、そうだよ。善子ちゃんは?」 善子「私はねえ……」 千歌「わあ、すごいね。結構頭いいとこだよ」 善子「ふふん、それだけ頑張ったのよ!」 千歌「すごいね」 善子「んで、今はここで働いてて……」 千歌「……え、すごい」
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710 :名無しで叶える物語(たこやき)[sage]:2019/01/12(土) 23:36:40.93 ID:3sJDVsr0 - 善子「そのぶんハードなとこもあるけど、なんとかやれてるわ」
善子「周りの人も褒めてくれるしね」 千歌「……そう、なんだ」 善子「同僚も先輩もみんな優しくて、Aqoursにいた時のことを思い出しちゃうわ。みんな私のバカにも付き合ってくれるし」 千歌「……」 善子「会社に入ったら人間関係に苦労する……って聞いてて怖かったけど、全然そんなことなくてよかった」 善子「不幸には自信があるけど、これだけはラッキーだわ」 千歌「……そっか」 善子ちゃんは、私と逆なんだね。 善子「昨日も同僚と飲み会で────」 私が失敗した、会社の人との関係を……善子ちゃんは上手く乗り越えたんだ。 すごいな。すごいよ。 私にはできなかったのに、善子ちゃんはできたんだ。 恵まれたね、周りに。 今までの私みたいに。 千歌「じゃあ……善子ちゃんは今も輝けてるんだ」 善子「ん? ……そうね、あなた風に言えば……最高に輝いてるわ」 千歌「……」 そっか。 千歌「よかったね。安心したよ」 最悪だよ。 千歌「善子ちゃんが一番周りと融け込めなさそうだから、心配してたんだよ」 なんで私はダメなのに、善子ちゃんは出来てるの? 善子「え、ひどい! これでも真面目な善子ちゃんなのよ!」 真面目、真面目か。それじゃあ私は真面目じゃないってこと? 千歌「でも堕天使じゃん!」 善子「それは言わないで!」
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711 :名無しで叶える物語(たこやき)[sage]:2019/01/12(土) 23:37:43.82 ID:3sJDVsr0 - 善子「……まあ、でも、今までバカなことはしてたけど」
善子「そのぶん、真面目にやってきたことが今に繋がってるのかも」 じゃあ、私の今までって本当になんだったんだろう。 頑張ってた意味は? そもそも、頑張りってなに? 私は今まで何をどうやってたの? それが全部、ぜんぶぜんぶいまの失敗に繋がってるの? どうして私はこんなになっちゃったのに。 善子ちゃんは、そんなになれたの……? 千歌「……うん。よかった、よかったよほんとに」 もう、笑顔でいられないや。 そもそも笑顔なんて作るの、1年ぶりくらいだし。 善子「千歌?」 千歌「ごめん、用事を思い出しちゃった。今日は帰るよ」 善子「ちょ、待ってよ! 待ちなさいよ!」 もう、善子ちゃんの話を聞きたくなかった。 無理だ……ここにいたら、私がおかしくなる。 私と正反対の彼女の言葉は、いまの私には、つらいだけだ。 千歌「ごめん、お金、置いておくから」 私は財布に入ってたお金を全部置いて、店を出た。 けど。 善子「待って、待ってよ千歌!」 追いかけてきた善子ちゃんに、しがみつかれてしまった。 これじゃあ動けないよ…… 善子「待って……私、何かした……?」 千歌「……善子ちゃんは悪くないよ、何もしてない」 善子「ううん、した……絶対した」 千歌「してないよ」
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712 :名無しで叶える物語(たこやき)[sage]:2019/01/12(土) 23:38:58.77 ID:3sJDVsr0 - 善子「ねえ、謝るから……」
千歌「……参ったな、ほんとに善子ちゃんは悪くないのに」 善子「じゃあ、じゃあお店、戻りましょうよ。みんなびっくりしてたし……あれじゃお金多すぎるし」 千歌「……」 善子「私、あなたに喜んでほしくて話してたのよ……? 今までのバカな私が、今は頑張ってるんだって、褒めてほしくて」 千歌「……」 善子「なのに、千歌、全然笑ってくれないし……むしろどんどん辛そうで……」 千歌「っ……」 善子「……今度は千歌の話、聞かせて? あそこがダメなら、お店変えて……それがダメなら、私の家でもいいから」 千歌「うるさいな……」 善子「!」
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713 :名無しで叶える物語(たこやき)[sage]:2019/01/12(土) 23:40:34.60 ID:3sJDVsr0 - 千歌「善子ちゃんには分かんないよ……私が、私が今どうなってるか!」
千歌「会社なんかもう半年前にやめたよ……人間関係に疲れちゃってさ」 千歌「今はバイトも職探しもしてない、貯金切り崩して生活してる。正直堕落してるよ、最悪レベルまでね」 善子「ぇ、え……そんな、でもさっき……」 千歌「あんなの嘘に決まってるでしょ? 善子ちゃんに気を使わせたくなくていった、ただの嘘」 千歌「いまの私は……ただの無職だよ。何もしてない、なにもない、ただの……」 千歌「ただ、の……社会の、ごみだよ……っ」 善子「…………」 ああ、驚いてる驚いてる。 まあ、そりゃそうだよね? 私がこんなんになってたら、そうなるよね。 ふふ……言っちゃった。 Aqoursには一番知られたくなかったのに……最悪だよ。 お酒入ったせいかな……なんか、もう、涙まで、出てきて……っ。 千歌「ぐ、っ……ぅ、うぅっ……」 善子「……千歌」 なさけ、ない。 みっともない。 こんな大通りで、泣いちゃうなんて。しかも後輩に抱きしめられて。 これ……みんなが見たら、どう思うかな。 ほんと、最悪だよ。 最悪だよ……私。 从c*・ヮ・§「みたいなね」
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