トップページ > ラブライブ! > 2018年11月09日 > KYLg5ESY

書き込み順位&時間帯一覧

9 位/2267 ID中時間01234567891011121314151617181920212223Total
書き込み数240000000000000000000000024



使用した名前一覧書き込んだスレッド一覧
名無しで叶える物語(もんじゃ)
真姫「ダイヤモンドプリンセスの憂鬱」

書き込みレス一覧

真姫「ダイヤモンドプリンセスの憂鬱」
59 :名無しで叶える物語(もんじゃ)[]:2018/11/09(金) 00:00:56.89 ID:KYLg5ESY
−−−−−マーキュリークーガー-車内

リン「暑い……」

ハナヨ「さすがに狭いですね…」

エリ「それで、何であのドイツ人がマキを狙ったのよ」

リン「あのね、ノゾミちゃんはドイツのスパイで…」

エリ「それは知ってるわ。マキにどう狙われる理由があるのかって事よ」

海未「マキの父親は、秘密裏に撃墜されたナチの試作秘密兵器を解析、そのデータを複数のメモリに保存し、1つをマキの太腿に埋めこみました。
ノゾミは残りのメモリを全て回収し、最後の1つをマキから奪おうとしています。マキがその理由まで知っているかはわかりませんが…」

エリ「沈みゆく第三帝国号、最後の希望というわけね。それはアメリカに取られる訳には行かないでしょう。
ただ、ドイツが力を取り戻すのはうちも頂けないわ…やはり、止めた方がいいわね」

海未「まぁ、ノゾミ曰く、総統殿はそれを最後の希望と見ていないようですが」

エリ「…そんなんだから負けるのよ。当然ね」

エリ「貴女は、日本はどうするの?」

海未「負けるでしょうね。大日本帝国も沈みゆく船に同じ。
ですから今のうちにアメリカに媚を売っておこうかと思いまして」

エリ「ふーん」

この協力が功を奏したのか、後の国際軍事裁判において園田海未は一切その咎を責められることは無かった。
これにはアメリカの某研究者からの強い要望があったとか、なかったとか。
真姫「ダイヤモンドプリンセスの憂鬱」
60 :名無しで叶える物語(もんじゃ)[]:2018/11/09(金) 00:01:31.78 ID:KYLg5ESY
−−−−−ロサンゼルス国際空港-空き倉庫

マキ「……………」スゥ……スゥ……


ノゾミ「よく寝てるわ…すまんな、マキちゃん、ちょーっとだけ、脚にメス入れさせてもらうよ…」

ノゾミ「おぉ…スベスベや…わっかいなぁ…」サワサワ

ノゾミ「さて…そんなことはええねん…早速…太腿っちゅうても太腿のどこなのかは把握しきれてへん…適当にザクザク切って起きられても面倒やしな……」

ノゾミ「(上から押して異物感を確認するしかないか…すると…うん……やっぱり起こした方が早いな)」

マキ「……………!?…んー!んー!」モガモガ

ノゾミ「悪いけどマキちゃん、ちょーっとだけ、協力してもらうで?な?ウチがマキちゃんの太腿を圧す。その時異物感があるか教えて欲しいんよ。あったら頷く。無かったら首を振る。ええ?」

マキ「……………」ウン

ノゾミ「偉いな。嘘言ったら痛い目見るのマキちゃんやからな?そこはわかっとくんやで?」
真姫「ダイヤモンドプリンセスの憂鬱」
61 :名無しで叶える物語(もんじゃ)[]:2018/11/09(金) 00:03:08.45 ID:KYLg5ESY
ノゾミ「……………じゃあ、ここ」グイッ ジーッ

マキ「……………」フルフル

ノゾミ「……(本当やね)じゃ、こっち」グイッ ジーッ

マキ「……………」フルフル

ノゾミ「………(さっきより少し…でも嘘ではない。もう少しこっちか?)」グイッ ジーッ

マキ「……………」キッ!

ノゾミ「そんな目で見んでよ…終わったらすぐ帰すから…」
真姫「ダイヤモンドプリンセスの憂鬱」
62 :名無しで叶える物語(もんじゃ)[]:2018/11/09(金) 00:03:54.47 ID:KYLg5ESY
−−−−−ロサンゼルス国際空港ホテル

海未「ロス市警のソノダです。こちらに、先程この人物が部屋を借りませんでした?」

受付嬢「すみません、そういったことは警察の方でも…」

海未「はぁ…(“あのニシングストン家”の令嬢の身の上に関わることです。どうか)」

受付嬢「しかし………ぁ!」

ニコリン「…………」ニヤニヤ

受付嬢「!?……(“ドラムマガジンシンデレラ”と“リボルバー・ワイルドキャット”じゃない!面倒ごとはごめんよ……)いえ、そのようなお客様は…」

海未「…?そうですか、ご協力感謝します。行きますよ」

リン「はーい」

ニコ「この悪名も、捨てたもんじゃないわね」

ハナヨ「……?」

ニコ「なんでもないわ、で、どうするの?」
真姫「ダイヤモンドプリンセスの憂鬱」
63 :名無しで叶える物語(もんじゃ)[]:2018/11/09(金) 00:06:34.85 ID:KYLg5ESY
海未「ホテルにいなければ空港自体でしょう。どこか空き倉庫でも見つけ、中から鍵をかけ短時間稼いで作業を終わらせる。
ドイツらしくない雑なやり口ですが、ノゾミは東欧仕込みのこれを好んでやっていた覚えがあります」

−−−−−−

−−−−−−−−−

−−−−−−−−−−−−−

−−−−−−−−−

−−−−−−

−−−−−ロサンゼルス国際空港-警備部

海未「ロス市警です。この空港に空き倉庫は?」

警備員「3階のf-6番、地下のU-αとにIV-Ωの3つです」

海未「鍵を。…どうも、ニコとハナヨはf-6へ、私とリンはU-α、貴女はIV-Ωへお願いします」
真姫「ダイヤモンドプリンセスの憂鬱」
64 :名無しで叶える物語(もんじゃ)[]:2018/11/09(金) 00:07:45.06 ID:KYLg5ESY
エリ「あら、1人」

海未「1人でも平気な人間だと記憶していますが?」カキカキ

エリ「ふふ…まぁ、そうね」

ニコ「行くわよ」

ハナヨ「う…うん」

海未「リンも」 カキカキ

リン「何書いてるの?」

海未「作戦です。このウミちゃんメモを各自持ってください」

ハナヨ「(ウミちゃんメモ…)」

ニコ「(なによそれ…)」

リン「(怖)」

エリ「だっさ。まぁいいわ」

海未「……………………………」

ハナヨ「(なんとも言えないよ)」

ニコ「(ちょっと可哀想ね…)」

リン「(スパイってどいつもこいつもろくでもないにゃ)」

エリ「あ…ちょっと待って…」

ニコ「こんな時に何よ」

エリ「もしマキに会ったら伝えてくれる…?あのね……」
真姫「ダイヤモンドプリンセスの憂鬱」
65 :名無しで叶える物語(もんじゃ)[]:2018/11/09(金) 00:08:25.91 ID:KYLg5ESY
ーーーーーロサンゼルス国際空港−地下−第8ブロック『II -α倉庫』


リン「マキちゃん!!」

……………………。

海未「外れか…」

ーーーーーロサンゼルス国際空港−地下−第2ブロック『W−Ω格納庫』


エリ「Жалко…(残念…)」

ーーーーーロサンゼルス国際空港−3階−北棟『f−6番倉庫』

ニコ「マキ!!!」

マキ「んーーー!!ぅーー!!!」

ノゾミ「おぉっと、動かんといてな…この子、なかなかポーカーフェイスが上手やのよ…どこにあるのか……ここか?」

マキ「………」フルフル

ニコ「マキっ!!」

ノゾミ「動かんといてって。切るの、太腿だけじゃすまんよ?」

ニコ「そうだ、伝言があるの、マキ」

ハナヨ「エリさんからです…あのソ連の」

マキ「(え?何であの人が?)」

ニコ「いい、マキ………」
真姫「ダイヤモンドプリンセスの憂鬱」
66 :名無しで叶える物語(もんじゃ)[]:2018/11/09(金) 00:09:28.29 ID:KYLg5ESY
−−−−−−−

−−−−−−

−−−−−

エリ『 “夢”と“現実”、確かに選択しづらいわよね。じゃあ、その2つは何が違うのかしら?』

エリ『私は、“時間”だと思うのよ。
“夢”を構成するものは、経験だったり、知識だったり、必ず過去の物よね。ある意味予定調和。自分の内にあるものからしか生まれないわ。
外の世界から堅固なダイヤモンドで守られてきたお姫様が見がちなのよ。彼女たちは、内にあるもので満たされてるから。
幸せ者よね。』

エリ『じゃあ、“現実”は?確かに“現実”も過去の積み重ねよ。
殆どはそう…でも、“現実”には未来があるの。
まだ知らない、既知でなく未知の要素が。だから、“現実”には時々、“夢にも思わないこと”が起こったりするのよ』

エリ『不幸者は大抵それを願っているわ。
あぁ、いつか“夢にも思わないような”奇跡が起これば…ってね。
“夢のような生活”とは、自分の頭の中の理想がただ淡々と消費されていくという事。
“現実”に生きるなら…それはもう、予想外の連続よ。
“プリンセス”には無理かもしれないわね。でも、今までの自分を変えたいなら……まぁ、貴女に任せるわ?』

ニコ「だそうよ?」

マキ「(“夢にも思わないこと”か…)」
真姫「ダイヤモンドプリンセスの憂鬱」
67 :名無しで叶える物語(もんじゃ)[]:2018/11/09(金) 00:11:19.41 ID:KYLg5ESY
ノゾミ「ふーん、(あのソ連人もマキちゃんに相談されたんかな?…まぁ、今はどうでもいいけど…いやてか、なんであいつから伝言が届くんや…)じゃあここは?」グイッ

マキ「…………」フルフル

ノゾミ「(近い…?いや、わからんなぁ…)」

ニコ「…………」チラッ

ハナヨ「…………」マダデス

ノゾミ「…………ここ」グイッ

マキ「…………」フルフル

ノゾミ「(………怪しかった。今のは、嘘の目だった)」グイッ

ノゾミ「ほんとに、ここやない?」

ニコ「…………」チラッ

ハナヨ「…………」ハイ

ニコ「…………そのマキの顔、嘘よ」

マキ「!?」
真姫「ダイヤモンドプリンセスの憂鬱」
68 :名無しで叶える物語(もんじゃ)[]:2018/11/09(金) 00:12:07.76 ID:KYLg5ESY
ノゾミ「ほぅ……根拠は?」

ニコ「信じても信じなくてもいいわ。でも、私はあんたよりマキの事を知ってる。それだけよ」

ノゾミ「(これ以上嬲られるマキちゃんを見たくないんか…?まぁ、ウチもそろそろ飛行機の時間が丁度いい…乗りかかった船やん?賭けよ…)」

スーーーーーッ ジワァァ

マキ「!?っ……………(痛いっ……!こんなに痛いの!?)」

ニコ「(悪いわね…マキ)」

ハナヨ「(ごめんね、ごめんね)」

ノゾミ「(これか………)」グリッ

マキ「ぁっ……ぅわぁっっっ!………」

ノゾミ「はーい、回収完了…マキちゃん、ほんまにごめんな?マキちゃんの事、後は頼むわ…じゃ、御三方とも、お元気で!」タッ

ハナヨ「マキちゃん!」

マキ「ぷはぁ!はぁ…はぁ…やっと息が…」

ニコ「待たせたわね…」

マキ「ほんとよ、でもどうするの?アイツ、あのデータ持ったままドイツ帰っちゃうわよ」

ハナヨ「良いんです。これが“ウミちゃんメモ”の計画通りですから」

マキ「可愛い名前ね?」

ニコ「そ……そうね!」

ハナヨ「そうだね…そうかも」
真姫「ダイヤモンドプリンセスの憂鬱」
69 :名無しで叶える物語(もんじゃ)[]:2018/11/09(金) 00:12:58.57 ID:KYLg5ESY
−−−−−ロサンゼルス国際空港-発着場

ノゾミ「はぁ…はぁ…(この技術…これさえあればドイツはまた…!)」タッタッタ

ノゾミ「やっほーー!気分最高やわぁ!」

ゴオオオオオオオオオ ゴオオオオオオオオオ

ノゾミ「飛行機のおかげでいくら叫んでも聞こえへんし…叫び放題やなぁ」タッタッタ

ゴオオオオオオオオオ“パァン!”ゴオオオオオオオオオ

ノゾミ「っぅぁあっ!!!っつ!(なんや!?撃たれた!?)」バタッ

エリ「……………」

海未「良く来てくれましたね、ノゾミ」

ノゾミ「(エリ…海未ちゃん……何で!?)」

海未「確かに貴女の計画は緻密で、合理的でした。しかし、いささか合理的過ぎましたね」

海未「正直、貴女がどこで作業を進めるかというのがネックでした……そこは完全に不確定。もしかしたら私たちの選んだ3つの空き部屋でない可能性すらあった」

海未「しかし、一度居場所が確定すれば、後の貴女の行動は自ずと決まってくる……
鍵となったのは、“飛行機の出発時刻”それと“逃走経路”です」

ノゾミ「……!!」
真姫「ダイヤモンドプリンセスの憂鬱」
70 :名無しで叶える物語(もんじゃ)[]:2018/11/09(金) 00:13:31.81 ID:KYLg5ESY
海未「わかってきましたか?幸いこの空港は短間隔で飛行機の出る場所ではありません」

海未「その為貴女が何時に発着場に行こうとするかは把握していました…16:00発、15:45分には発着場に着いていたかったはずです」

海未「そして“逃走経路”…几帳面な貴女の事、多数の経路を用意していたはず…私たちに追われる事も想定したルートもあったはずです。撒く事を想定した複雑な…」

海未「だから私達はその可能性を潰すことにした、時間をギリギリまで引き伸ばし、“最短距離で発着場に着くルート”だけを貴女が走るようにしたんです」

ノゾミ「…………………(くそっ…こんな所で)」

エリ「そして、私たちがここに張り込んだ…“外れ”組の私たちがね。ここなら飛行機の発着音で銃声も聞こえない…急拵えの割には良い作戦だったわね」

ニコ「…………残念だったわね。私たちはあんたの計画を阻止しに行った訳じゃない、成功させたかったのよ」
真姫「ダイヤモンドプリンセスの憂鬱」
71 :名無しで叶える物語(もんじゃ)[]:2018/11/09(金) 00:15:22.82 ID:KYLg5ESY
マキ「そのせいで私、すごい足痛いんだけど」

ハナヨ「大丈夫?」

海未「お、無事でしたか」

エリ「良かったわね」

ニコ「悪かったわよ、マキには…じゃあ、ノゾミ、これ貰うわね」サッ

ノゾミ「あっ………(データ…)」
ニコ「ほら。持ってきなさい。データとチケット」

マキ「え………?」

海未「貴女がDr.ニシングストンの娘という事実は変わりません…今回のようなことがまたいくつあるか…わかりません」

エリ「足の療養ついでに、身隠してなさい」
真姫「ダイヤモンドプリンセスの憂鬱」
72 :名無しで叶える物語(もんじゃ)[]:2018/11/09(金) 00:16:58.41 ID:KYLg5ESY
ニコ「ほら行きなさい。これチケット2人分」

マキ「ニコちゃん…」

ハナヨ「いいんですか。貴女はこんな結末が、貴女の…!」

ニコ「私たちには戻るべき現実がある。それがマキにとっては貴女との未来なのよ」

ハナヨ「そう…ですか。そうですね。いえ、そうします」

ニコ「それで良いのよ。時期戦争も終わる。カンザス辺りで平和に暮らしなさい」

マキ「……いつかは帰るわ。私の家は、サンタモニカだもの」

ニコ「そう…ま、良いわ。行きなさい」

マキ「あ…でも、コトリ……」

ニコ「…………」ヒョイッ

マキ「えっ……何これ」キャッチ!!

ニコ「開けなさい…コトリからよ」

マキ「“マキお嬢様へ……”」

『マキお嬢様へお小遣い、10ドルです。ハナヨさんとの飛行機の中でのお菓子でも買って下さい。 p.s お嬢様のすることなら私、何でもわかってるんですよ?』

ニコ「こういうこと。良いメイド…いや、友人に恵まれたわね…え、何?5ドル要らないの?」

マキ「……空港で何か買っておいて。コトリへの置き土産にするわ」

海未「ほぅ……メイド孝行ですね…では、そろそろ……」

ノゾミ「待てぇ!!」

マキ「………ノゾミ」

海未「貴女の麻酔銃、ポンコツですか」

エリ「おかしいわね、日本製かしら」

海未「……………」
真姫「ダイヤモンドプリンセスの憂鬱」
74 :名無しで叶える物語(もんじゃ)[]:2018/11/09(金) 00:22:26.37 ID:KYLg5ESY
ノゾミ「ウチは……!ウチはまだ!!
わかっとる、わかっとるんよ、ドイツは負ける…」

ノゾミ「そして大戦全ての責任を押し付けられ“悪夢の独裁者”アドルフヒトラーを生み出した狂気の国家として語られる…二度と立ち直れないかもしれんのや…」

ノゾミ「だがあれが!UFO兵器のあの技術さえ隠し通し、更に更に進化させれば……!!世界を空から支配する…!ドイツ第四帝国の誕生や!!」
真姫「ダイヤモンドプリンセスの憂鬱」
75 :名無しで叶える物語(もんじゃ)[]:2018/11/09(金) 00:24:40.38 ID:KYLg5ESY
マキ「………ダメよ。貴女には気の毒だけど、ドイツはやり過ぎた。一回頭を冷やすことね。いつかきっと、やり直せる日が来るわ」

戦後ドイツは様々な国に分割管理され、もはや原型を留めないまでになる。
その後一部統合されるも、東西ドイツの二分割という悲運からは逃れられなかった。
しかし、西ドイツはやがて「奇跡の復興」を成し遂げみるみる発展。
著しい経済成長を遂げることとなる。
真姫「ダイヤモンドプリンセスの憂鬱」
76 :名無しで叶える物語(もんじゃ)[]:2018/11/09(金) 00:25:10.05 ID:KYLg5ESY
ノゾミ「っ………!海未ちゃんは、日本はこれで良いの!?」

海未「日本は今後、長い長い戦後を生きることになるでしょう」

海未「おそらく連合国のどこかの統制下で…しかし“下からの改革”によって近代を迎えなかった我々は、市井の人々の本気を未だ見ていません」

海未「例えその力の源泉が奴隷道徳であったとしても、日本はまた前を向けます」
真姫「ダイヤモンドプリンセスの憂鬱」
77 :名無しで叶える物語(もんじゃ)[]:2018/11/09(金) 00:28:47.40 ID:KYLg5ESY
ノゾミ「何なんよ…海未ちゃんまで!!………マキちゃん!動かないで!!!」チャキッ

プシュッ ドスッ

ノゾミ「うっ…」

エリ「…やめなさい。往生際、悪いわよ」

海未「……まだ隠し持っていたんですね」

マキ「というか、貴女はそもそも何で…協力してくれてる意味が良くわかんないんだけど…」
真姫「ダイヤモンドプリンセスの憂鬱」
78 :名無しで叶える物語(もんじゃ)[]:2018/11/09(金) 00:29:44.09 ID:KYLg5ESY
エリ「諦めたの。アメリカの核開発が進むのはもう良いわ。でもドイツの復活は困る」

エリ「(ていうか、うちの核開発結構進んでるみたいなのよね。
アメリカの開発状況も調べたけど…あんまり進んでないし…危険を侵してまで止めるリターンが無いのよ…あぁ、こんだけ調べて「必要ありませんでした」って…なんかドッと疲れたわ。私何しに来たのよ…まぁ、でも…)」
真姫「ダイヤモンドプリンセスの憂鬱」
79 :名無しで叶える物語(もんじゃ)[]:2018/11/09(金) 00:30:58.12 ID:KYLg5ESY
警官隊「「どうかされましたか…!」」

海未「!…ロス市警のソノダです。同じくロスのトージェル警部補が撃たれました(ちょうど良いタイミングですよ、さすが野生の勘)」

海未「彼女が犯人です。連行して下さい」

エリ「ちょっと…海未…辞めてよ…」

海未「…!馴れ馴れしく下の名前で呼ばないでください!!」

警官?「さ!行くにゃー!」

エリ「あ…そういう事…はいはい、面倒ね………」

ニコ「あんたエリと初対面よね…?なんかあったの?」

海未「………何もありませんよ……それより、ほら」
真姫「ダイヤモンドプリンセスの憂鬱」
80 :名無しで叶える物語(もんじゃ)[]:2018/11/09(金) 00:31:26.71 ID:KYLg5ESY
マキ「………」

ハナヨ「………」

マキ「私の事…好きだった?」

ニコ「……えぇ。だけど、ここに引き止めては置けない。私、あんたの為に自分を傷つけられるくらいには大人だけど、あんたの為にあんた自身を傷つけられるほど、大人じゃないわ」

マキ「そ…」

ニコ「“君の瞳に乾杯”(Here’s looking at you.)」

マキ「………///」

ニコ「一度言ってみたかったのよ…いい顔見れたわ。じゃあね、二人とも」
真姫「ダイヤモンドプリンセスの憂鬱」
81 :名無しで叶える物語(もんじゃ)[]:2018/11/09(金) 00:32:11.60 ID:KYLg5ESY
ーーーーーーーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーーーー

ーーーーーーー

ニコ「(プロペラ旅客機・DC –3が、雲に消えてゆく。もう5時半だ。
朱より紅い空の色に、何かを思い出す。夢を見ていたのは私だ。見させてくれたのがあの子だ)」

海未「楽しかったですね」

ニコ「……はぁ?」

海未「場違いなセリフだと思いますか?でも私は楽しかったです。
“夢を見ているような現実”でしたよ…こんなご時世です。少しくらい、そんなものを楽しんでも誰も怒りませんよ」

ニコ「…そうね。でもあの子には、“真っ当な現実”を生きて欲しいわ」

海未「そのつもりですよ。彼女は“夢”と“現実”に揺れ、“現実”を取った。でもそれは“夢”を諦めたわけじゃない。時々、“夢にも思わないこと”が起こる。その“現実”の可能性を信じたんです」

ニコ「あんた、良いやつね」

海未「ええ。しばらくはロス市警としてサンタモニカに居ます。仲良くしましょう」

ニコ「“海未、これが私たちの友情の始まりね”」

海未「“カサブランカ”ですか?」

ニコ「……えぇ。」

ーーーーfinーーーー
真姫「ダイヤモンドプリンセスの憂鬱」
82 :名無しで叶える物語(もんじゃ)[]:2018/11/09(金) 00:33:23.03 ID:KYLg5ESY
これに終わりです。「ダイヤモンドプリンセスの憂鬱」の勝手な解釈をしてしまいました。読んでくれた人、ありがとう。
真姫「ダイヤモンドプリンセスの憂鬱」
84 :名無しで叶える物語(もんじゃ)[]:2018/11/09(金) 00:49:13.32 ID:KYLg5ESY
>>83
あ、前も見てくれてましたか。
ありがとう。


※このページは、『2ちゃんねる』の書き込みを基に自動生成したものです。オリジナルはリンク先の2ちゃんねるの書き込みです。
※このサイトでオリジナルの書き込みについては対応できません。
※何か問題のある場合はメールをしてください。対応します。