- 梨子「ロストソングD.C.」
350 : ◆sHtux8fZAE (舞妓 どすえ)[]:2018/09/21(金) 01:20:34.10 ID:EcsXiCNj - オーラーイ
ユックリー オケーイ イイヨーアゲテー 9人「お疲れ様でしたー」 千歌「いやぁ楽しかったー♪」 曜「うーん、踊るとなんかスッキリするね♪」ノビー ダイヤ「たまにはこういったイベントも良い刺激になりますわね」 鞠莉「普段と違って一体感みたいなのがあるからね♪」 ルビィ「はぁぁ♪ルビィはとにかくμ'sやA‐RISEの立った舞台に上がれただけで満足ぅ♪」ルンルン 花丸「オラにぱそこんの知識があれば昔の動画も観れるのになぁ……気になるズラぁ……」 善子「それくらいすぐ覚えられるわよ……」 果南「内浦でもこういうイベントやれば人集まったりしないかなぁ?」 ルビィ「うーん、こういうのは東京とかの方が豪華だったりするからどうなんだろぉ……」 曜「飾り付けとかも凄いもんねー」 善子「その分、片付けが大変そうだけどね」 ダイヤ「明日にはまた通常営業に戻られるでしょうからね」 花丸「そう簡単にはいかないよねぇ……」 ミシッ… 善子「ん……?」キョロキョロ
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351 : ◆sHtux8fZAE (舞妓 どすえ)[]:2018/09/21(金) 01:21:15.86 ID:EcsXiCNj - ギギギ…
千歌「善子ちゃんどうかしたー?」 善子「あ、いや、なんか砂みたいなのが降ってきてーー」 ギギ…バキィッ! 梨子「っ!!」ダッ 鞠莉「梨子っち!?」 果南「善子ちゃん!!」 善子「えっーー」 梨子「ーーーー!!」 ガッシャァァン!
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352 : ◆sHtux8fZAE (舞妓 どすえ)[]:2018/09/21(金) 01:21:42.59 ID:EcsXiCNj - ナンダー!?
ゲートガクズレタゾー! 花丸「……えっ……」 ルビィ「善子ちゃん!!」 ダイヤ「ルビィ、待ちなさい!」ガシッ ルビィ「だって善子ちゃんが!!梨子先輩がっ!!」 「君達、危ないから離れて!」 果南「あのっ!私達の友達がーー千歌っ!」 「君っ!待ちなさい!」ガシッ 千歌「嘘だっ!善子ちゃん!梨子ちゃん!」ジタバタ 「誰か手貸して!女の子がいる!救急車も!」 曜「あっ……」ゾワッ 鞠莉「……離れてましょう」グイッ ルビィ「嫌だ……やだやだやだ……」ギュッ ダイヤ「……っ」ギュゥッ 果南「みんなは待ってて」 花丸「か、果南さん!?」
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353 : ◆sHtux8fZAE (舞妓 どすえ)[]:2018/09/21(金) 01:22:36.47 ID:EcsXiCNj - 「貴女、大丈夫?立てる?」
善子「だ、大丈夫です……ちょっと擦りむいただけで」ヨロッ 「君っ、おいっ、しっかり!聞こえてる!?」 梨子「……」グッタリ 善子「リリー……?」 「呼吸確認、脈拍……大丈夫、担架!急いで!」 「気を失ってる、気をつけて、1、2、3!」 梨子「……」グッタリ 善子「リリー……!リリー!」 「落ち着いて、彼女はきっと大丈夫だから、貴女も念のため病院に」 善子「は、はい……」 果南「善子ちゃん!」 善子「松浦先輩!?」 果南「善子ちゃん、大丈夫?怪我は!?」 善子「私はちょっと擦りむいただけ……でも……」
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354 : ◆sHtux8fZAE (舞妓 どすえ)[]:2018/09/21(金) 01:23:55.07 ID:EcsXiCNj - 果南「……梨子ちゃんは……?」
善子「先に救急車で……気を失ってて……」グスッ 「貴女お友達?」 果南「はいっ!」 「念のためにこの子を今から病院へ送りますね」 果南「私も付き添います」 「分かりました、貴女歩ける?」 善子「は、はい、大丈夫です……」 果南「……もしもし?ダイヤ?私、今から二人の病院に付き添うから……善子ちゃんは少し怪我してるけど大丈夫」 善子「……」 果南「梨子ちゃんはまだわかんない……うん、善子ちゃんの家と梨子ちゃんの家に連絡入れてくれる?うん、ありがと、みんなは先に内浦帰ってていいから、病院の場所は後で送る」 善子「……」 果南「うん、それじゃ」
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355 : ◆sHtux8fZAE (舞妓 どすえ)[]:2018/09/21(金) 01:24:45.93 ID:EcsXiCNj - ーーー
果南「本当に申し訳ありませんでしたっ!」 善子「ごめんなさい……っ」 母「二人共、顔を上げて、みんなのせいじゃないんだから」 善子「でもっ、私がぼんやりしてたせいで……」グスッ 果南「私がもっと早く気付いてたら梨子さんがこんな目に合わなくて済んだんです……」 母「大丈夫、大丈夫だから、ね?そんなに自分を責めないで?」 果南「はい……」 善子「……」グスッ 父「あ、いたっ、梨子は!?」 母「お父さん、梨子はまだ……でも命に別状はないそうよ」 父「っ……そうか、良かった……君達は?」 果南「梨子さんと同じ学校の松浦果南といいます」 善子「津島善子……です」グスッ
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356 : ◆sHtux8fZAE (舞妓 どすえ)[]:2018/09/21(金) 01:25:14.32 ID:EcsXiCNj - 母「彼女達と一緒にいた時に事故にあったみたいで……」
父「そうか……君達は怪我は?」 果南「私は何も……」 善子「梨子先輩が助けてくれたから……少し擦りむいたくらいで……」 父「梨子が……助けた……?」 母「そう……みたい」 父「それじゃ、梨子は……」 母「ううん、そうじゃないみたい……」 父「……そうか……それなのにあの子は……全く……いつも人の事ばっかり考えて……」 果南「あの……すみません……一体何の話ですか……?」 父「あぁ、すまないね、こちらの話ばかりして、君達梨子の事情は?」 果南「本人から記憶喪失だという話は……」 母「あまり人に話す話ではないのだけども……実はね、あの子の記憶喪失の原因はーー」
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357 : ◆sHtux8fZAE (舞妓 どすえ)[]:2018/09/21(金) 01:25:58.98 ID:EcsXiCNj - ーーー
母「梨子!」 梨子「あ……お母さん……」 母「良かった……もう、心配したんだから」ギュッ 梨子「ごめん……なさい……」 母「ここ、どこか分かる?ちゃんと覚えてる?」 梨子「うん……さっき先生から聞いたし……なんでここにいるかも分かってる」 母「良かった……」 梨子「……みんなは?」 母「内浦で梨子の事待っててくれてるわ」 梨子「……ナナは?大丈夫だった?」 母「……えっ?」 梨子「……?」
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358 : ◆sHtux8fZAE (舞妓 どすえ)[]:2018/09/21(金) 01:27:00.31 ID:EcsXiCNj - 母「梨子……今なんて……?」
梨子「ん……?あれ……違う……えっと……」ズキッ 母「梨子……?」 梨子「あ……よっちゃん……よっちゃんだ……」 母「……津島さんなら大丈夫よ」 梨子「良かった……」 母「梨子……今日が何日か分かる?」 梨子「えっ?うん、さっき教えてもらって……えっと……12月?……違う……ハロウィンのイベントだったから……11月だ……」ズキッ 母「梨子……」 梨子「あっ、先生が今日と明日は様子を見て、明後日には退院出来るって」 母「そう……じゃあお母さんも先生とお話ししてこなきゃね」 梨子「うん、心配かけてごめんなさい……」 母「いいのよ、貴女が無事ならそれで、じゃあ無理しないでね」ナデナデ 梨子「うん」 ガラッ 梨子「……痛っ」ズキッ 梨子「……頭が……割れ、そう……っ」ギュッ
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359 : ◆sHtux8fZAE (舞妓 どすえ)[]:2018/09/21(金) 01:27:29.59 ID:EcsXiCNj - ーーー
千歌「だめなのだ!」 梨子「えっ?」 ダイヤ「病み上がりなんですから大人しくしててください」 梨子「でも……冬のラブライブもあるし……」 曜「だからだよ、練習したい気持ちも分かるけど、まだ本調子じゃないでしょ?」 梨子「でも……」 善子「じゃあヤモリの干物食べる?」スッ 梨子「……大人しく休んでます」 花丸「なんでそんなもの持ち歩いてるズラ……」 善子「私がヨハネだからよっ!」ギランッ ルビィ「梨子先輩♪歌の練習は一緒にしましょうね♪」 梨子「うん、ありがとう♪」 果南「じゃあ行ってくるね、こっそりついてきたりしたらダメだよ」 梨子「果南さんじゃないんですから、そんなことしません」 果南「ちょっとどういう意味っ!?」ガーン 鞠莉「梨子っち分かってるー♪」 果南「鞠莉まで!」 梨子「ふふっ♪」 梨子「さて……じゃあ何してよっかな……」キョロキョロ 梨子「……先に音楽室で歌の練習でもしてよっかな」
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360 : ◆sHtux8fZAE (舞妓 どすえ)[]:2018/09/21(金) 01:36:16.56 ID:EcsXiCNj - ーーー
梨子「……」 梨子「……ピアノ」スッ… 『ーー先輩に憧れてーーしたいと思ってーーしました』 ポロンッ… 梨子「……あ……」ゾワッ 『ーーだよね』 『だってーー』 『どうしてーー』 『ーーが部長でしょ』 『まぁまぁーー』 梨子「いっ……つぅ……」ズキズキッ 梨子「はぁ……はぁ……」 梨子「……っ」ギュッ 『改めて、ようこそーーアイドル研究部へ!』
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361 : ◆sHtux8fZAE (舞妓 どすえ)[]:2018/09/21(金) 01:37:08.71 ID:EcsXiCNj - ーーー
千歌「おーい梨子ちゃーん」 花丸「しんどくて帰っちゃったとかかな?」 曜「それなら何か言ってくれると思うけど……」 ルビィ「……?」ピクッ 鞠莉「……ん?」キョロキョロ 果南「どうしたの二人共」 ルビィ「なんか聞こえない?」 ダイヤ「……?」 千歌「……」 善子「……これ、ピアノ?」 果南「誰か弾いてるのかな?」 花丸「……っ!」ダッ ルビィ「思い出した!これμ'sの曲だよっ!」ダッ ダイヤ「ちょっと、校舎内で走らない!」 曜「何っ!?」ダッ 鞠莉「いいから!」ダッ 千歌「……!」ダッ 果南「二人共置いてくよ♪」ダッ 善子「あっ!そういうこと!?」ダッ ダイヤ「もう!」ダッ
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362 : ◆sHtux8fZAE (舞妓 どすえ)[]:2018/09/21(金) 01:38:43.96 ID:EcsXiCNj - ーーー
ガラッ ルビィ「はぁ……はぁ……!」 花丸「あっ……!」 果南「……!」 〜♪〜♪ 鞠莉「そんな……」 善子「まさか……」 曜「すごい……」 梨子「……♪」 ダイヤ「……優しい音」 千歌「うん……分かる……これが梨子ちゃんの音なんだ……」
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363 : ◆sHtux8fZAE (舞妓 どすえ)[]:2018/09/21(金) 01:39:24.84 ID:EcsXiCNj - 梨子「……弾けた」
パチパチパチパチ 梨子「……!?」ガタッ 千歌「梨子ちゃーーうぐぇっ!?」 果南「すぐ抱きつかないの」グイッ 鞠莉「ビューティフォー♪」 ダイヤ「素晴らしい音色でしたわ」 梨子「み、みんないつから!?」 ルビィ「少し前から♪」 花丸「うぐっ……感動的な曲じゅらぁ」ズビッ 善子「えっ、泣き過ぎでしょ!?」 梨子「……」 千歌「梨子ちゃん……?」 梨子「……私……私ね……」ギュッ 鞠莉「梨子っち……」
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364 : ◆sHtux8fZAE (舞妓 どすえ)[]:2018/09/21(金) 01:40:21.72 ID:EcsXiCNj - 梨子「ずっと弾いてなかったから……全然指が動かなくってね……本当はもう少し上手に弾けたんだけど……」
ダイヤ「……」 梨子「頭も痛くって……集中も出来なくて……人に聴かせてあげられるような出来じゃないし……」 ルビィ「……」 梨子「でもっ……でも……」グスッ 曜「梨子ちゃん……」 梨子「私……ピアノが……スクールアイドルが好きなの……」ポロポロ 善子「っ……!」 梨子「私……ちゃんと覚えてた……ぐすっ……好きなこと……少しだけど……思い出せた……!」 千歌「……梨子ちゃん」 梨子「ぐすっ……ごめんな、さい……」ゴシゴシ 千歌「……私、もっと聴きたいな!」 梨子「……えっ?」 千歌「もっと……もっと私達に聴かせてよ!梨子ちゃんの好きな音!」 ルビィ「ルビィも聴きたい!」 鞠莉「これで作曲家マリーは引退ねー♪」 果南「元々梨子ちゃんが書いた曲が土台でしょー」
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365 : ◆sHtux8fZAE (舞妓 どすえ)[]:2018/09/21(金) 01:42:41.55 ID:EcsXiCNj - 梨子「でも……まだ全然……」
ダイヤ「上手い下手は関係ありませんわ」 善子「そうね、上手い曲が聴きたいんじゃなくて、リリーの曲が聴きたいわ」 花丸「オラも……じぇんぱいのぎょく……ひぐっ……きぎだいじゅらぁ……」スビッ 曜「マルちゃん……梨子ちゃんより泣いてる……」アハハ… 梨子「……どんなに下手でも笑わないでね……」 千歌「うん、笑わないよ」 曜「そもそも上手いとか下手とか分かんないしね」 果南「私も」 ダイヤ「心のこもったものを笑う様な人はここにはいませんわ」 梨子「……ありがとう」 鞠莉「じゃあせっかくだから今日は梨子っちの伴奏で歌のレッスンしましょうか♪」 梨子「えっ!?そ、それはちょっと……!」 花丸「ずびっ……よーし、全員整列!」ゴシゴシ 善子「諦めなさい」ニヤリ 梨子「えっ……えー……」 ダイヤ「みんな嬉しいんですよ、貴女のピアノが聴けて」 梨子「……ありがとうございます」
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366 : ◆sHtux8fZAE (舞妓 どすえ)[]:2018/09/21(金) 01:43:09.68 ID:EcsXiCNj - とりあえずここまで
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369 : ◆sHtux8fZAE (舞妓 どすえ)[]:2018/09/21(金) 19:13:19.10 ID:EcsXiCNj - ーーー
鞠莉「お待ちかねの新曲よー♪」 果南「あれ?作曲家マリーは引退したんじゃなかったの?」 鞠莉「ノンノン♪今回はなんと梨子っちが作ったのよー♪」 花丸「いつも桜内先輩の作った曲なんじゃ……」 鞠莉「それはそうだけど、そうじゃなくって、今回のは未完成だったのを梨子っちが新しく作り直したのよ」 曜「ホントに!?」 梨子「うん……まだ技術的に不安だったから打ち込みを鞠莉さんにお願いしたけど」 千歌「聴きたーい!」 鞠莉「じゃあ流すわよー」 〜♪
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370 : ◆sHtux8fZAE (舞妓 どすえ)[]:2018/09/21(金) 19:14:09.55 ID:EcsXiCNj - ルビィ「わぁ……♪」
ダイヤ「とても良いと思いますわ」 梨子「なんか、恥ずかしい……」 千歌「難しいことはよく分からないけど、梨子ちゃんらしい曲だと思う!」 曜「うん!優しくて暖かい気持ちになるね!」 梨子「気に入ってもらえたなら良かった♪」 千歌「これで冬のラブライブは必勝だ!」 果南「また、そんな大口叩いて……」 花丸「作詞するの楽しみズラ〜♪」 ルビィ「善子ちゃん」 善子「ん?」 ルビィ「そろそろ冬のエントリーが始まると思うけど連絡きた?」 善子「んー、まだだったと思うけど来てたらエントリーしておくわ」 ルビィ「えっ……あ、うん」 善子「……」
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371 : ◆sHtux8fZAE (舞妓 どすえ)[]:2018/09/21(金) 19:14:15.90 ID:EcsXiCNj - ーーー
善子「ただいまー……」 善子「ふぅ……」 善子「……」カチカチッ 善子「……」 善子「……」ギリッ 善子「あとは私が何とかしなきゃ……」 善子「大丈夫……私はヨハネなんだから……」 善子「……」 善子「これ以上……」 善子「……嫌な思いはさせたくないのよ……」
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372 : ◆sHtux8fZAE (舞妓 どすえ)[]:2018/09/21(金) 19:16:01.24 ID:EcsXiCNj - ーーー
ダイヤ「貴女……寒くないんですか」 果南「ん?んー……そんなに」 鞠莉「クシュンッ……これで寒くないとかなんなのよ……」 果南「でも海の中の方が冷えるし」 ダイヤ「どんな理屈ですか……」 鞠莉「もうウィンターよ!北海道は雪降ってるのよ?」 果南「えー、でもここ降ってないじゃん」 ダイヤ「……もう冬なんですよね」 鞠莉「ダイヤ……?」 ダイヤ「私達、あと3ヵ月もすれば卒業なんですね」 鞠莉「……そうね」 ダイヤ「鞠莉さんはどこを受験するんですか?」 鞠莉「しないわよ?」 果南「えっ?」 鞠莉「だってもう大学決まってるし」 ダイヤ「どういうことですの?」
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373 : ◆sHtux8fZAE (舞妓 どすえ)[]:2018/09/21(金) 19:16:50.68 ID:EcsXiCNj - 鞠莉「あれ?言ってなかった?私留学中に飛び級してるから大学受験終わってるのよ?」
ダイヤ「……聞いてませんが……」 果南「じゃあ本当に浦の星を卒業するためだけに戻ってきたの?」 鞠莉「ええ、だから卒業したらまた向こうに戻るの」 ダイヤ「そう……でしたか」 鞠莉「大学卒業したらまたこっちに戻って来るつもりだけどね♪果南は?」 果南「私はそのまま店で働くよ、お父さんも怪我してからあんまり無理出来なくなっちゃったし」 鞠莉「そう……ダイヤは?」 ダイヤ「鞠莉さんと似たようなものですわ、県外に進学してから、家を継ぐために戻って来ます」 鞠莉「そっか」 果南「二人共、ちゃんと戻ってきてよねー、私待ってるから」 ダイヤ「当然ですわ」 鞠莉「意地でも帰ってくるわ」
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374 : ◆sHtux8fZAE (舞妓 どすえ)[]:2018/09/21(金) 19:17:38.54 ID:EcsXiCNj - ーーー
千歌「そういえば梨子ちゃん」 梨子「ん?」 千歌「ν-tralの二人にはもう連絡したの?」 梨子「……ううん」 曜「なんで?せっかく記憶戻ってきてるのに」 梨子「まだ断片的にしか思い出せてないし、何か失礼な事とか言っちゃったら悪いし……」 千歌「それでいいの?」 梨子「うん……それに、まだあの二人と友達だった実感もなくて……」 曜「そっか……」 梨子「だから……もう少し思い出せるまでは、今のままでいようかなと思って……」 千歌「じゃあその時は改めて私達の事紹介してほしいな!」 曜「そだね!」 梨子「ふふっ♪もちろん!」
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375 : ◆sHtux8fZAE (舞妓 どすえ)[]:2018/09/21(金) 23:22:24.28 ID:EcsXiCNj - ーーー
ルビィ「……」 花丸「無限の選択肢……うーん、ちょっと言葉が堅い気がする……うーん」 善子「……」 ルビィ「善子ちゃん」 善子「ん?」 ルビィ「何か……ルビィ達に隠してない?」 善子「は?何の話よ」 花丸「……?」 ルビィ「……じゃあ最近どうしてパソコン持ってこないの?」 善子「慣れてきたから家で作業するだけで十分だし、なんだかんだ重いしねー」 ルビィ「……本当にそれだけ?」 花丸「……ルビィちゃん?」 善子「……何が言いたいの」 ルビィ「夏のラブライブの時はわざわざ千歌ちゃんにエントリーするように言ってたのに、今回は善子ちゃんがエントリーしちゃったよね」 善子「……あれは初めてのエントリーだから花を持たせてあげただけよ、誰がエントリーしたって結局一緒なんだからいいでしょ」 ルビィ「……みんなでランクとかコメントとか見るの楽しかったのに……」 善子「……別にそれぞれアカウント用意して見ればいいでしょそんなの」 ルビィ「……だから見たよ」 善子「……っ」
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376 : ◆sHtux8fZAE (舞妓 どすえ)[]:2018/09/21(金) 23:22:55.31 ID:EcsXiCNj - 花丸「あの……何の話ズラ?」
ルビィ「……今までは出来るだけみんなで見たいと思ったから、Aqoursのページは見ないようにしてたけど……善子ちゃんが全然見せてくれないから……ルビィのアカウントで見てみた……」 善子「……あっそ」 ルビィ「……なんでコメント非表示になってるの」 善子「……」 ルビィ「……ねぇ」 善子「私あれなのよねー、あれ、画面に文字流れるの嫌いなのよ、だから」 ルビィ「……そんなの見る人が自由に出来るでしょ……」 善子「そうだっけ、それは気付かなかったわねー」 ルビィ「……」 善子「聞きたいのはそれだけ?私が管理任されてるんだから私の好きにして何か問題ある?」イラッ 花丸「あの……二人とも……」オロオロ ルビィ「……動画編集とか出来るからって……善子ちゃんに全部任せちゃってるのは悪いと思ってるよ……」 善子「別にいいわよ、そんなの」
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377 : ◆sHtux8fZAE (舞妓 どすえ)[]:2018/09/21(金) 23:23:59.22 ID:EcsXiCNj - ルビィ「でも、だからってルビィ達にまで見せないようにする必要ないよね……」
善子「……だから私が任されてるんだから、私がどうしようと関係ないでしょ!」 ルビィ「あるよ!」 善子「っ……」 ルビィ「ルビィ達みんなでAqoursだもん!」 善子「……」 ルビィ「……だから見せてほしい……見てる人がどんな風に思ってくれてるか、知りたいから」 善子「……いやよ」 ルビィ「なんで!」 善子「なんでも」 ルビィ「いやだっ!見せて!」 善子「しつこいっ!」 ルビィ「なんで見せてくれないの!」 花丸「る、ルビィちゃん落ち着いて」オロオロ 善子「あんなもの見せられるわけないでしょ!」
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378 : ◆sHtux8fZAE (舞妓 どすえ)[]:2018/09/21(金) 23:24:30.61 ID:EcsXiCNj - 花丸「善子……ちゃん……?」
ルビィ「……」 善子「……チッ……」 ルビィ「……やっぱり」 善子「……っ!?」 ルビィ「……ルビィはね、善子ちゃんが思ってるよりずっとスクールアイドルが好きなんだよ……」 善子「……」 ルビィ「だから“そういう事”があるのも知ってる……」 善子「……っ」ギリッ ルビィ「善子ちゃん……いつもぶっきらぼうだけど本当は優しいのも知ってる……」 善子「……違う」 ルビィ「だからルビィ達の事思って、コメントを隠しちゃったんだよね?」 善子「……私は」 ルビィ「でもね、善子ちゃん1人だけで背負ってほしくないな……」 善子「……」 ルビィ「ルビィ達、9人でAqoursなんだから……嬉しいことも嫌なことも9人で感じてたいから……」 善子「っ……」 ルビィ「だから、見せてほしい」 善子「……」 善子「……わかったわ」 ルビィ「善子ちゃん……!」 善子「ただし」 花丸「……?」 善子「まだ……リリーには黙ってて」
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379 : ◆sHtux8fZAE (舞妓 どすえ)[]:2018/09/21(金) 23:25:56.25 ID:EcsXiCNj - ーーー
善子「……」 ルビィ「……」ギュッ 果南「なんなのさ……これ……」 ダイヤ「……」 曜「酷い……」 千歌「……いつから?」 善子「ブロック予選の前くらいから……」 花丸「じゃあ夏休みの初めくらいからずっと……?」 善子「うん……毎日じゃないけど……」 千歌「なんで黙ってたの……」 善子「……」 千歌「ねぇ」 果南「千歌、落ち着いて」 千歌「……ごめん」 善子「……大会前だったし……消したりしてたら……すぐに飽きて止めるだろうと思って……」 ダイヤ「それで……一人で抱え込んでいたわけですね」 善子「ごめんなさい……なんとか出来ると思って……」 ルビィ「善子ちゃんが謝る事じゃないよ……」 曜「でもこのままどうするの?」 善子「打てる手は全部打ったつもりだけど……」 千歌「……」 ダイヤ「このまま隠し通すつもりですか?」 花丸「……」 果南「もう少し何とかなるまでは、そのつもりの方がーー」 ガラッ 梨子「誰かいる……の……?」
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380 : ◆sHtux8fZAE (舞妓 どすえ)[]:2018/09/21(金) 23:26:52.31 ID:EcsXiCNj - 曜「えっ……」
果南「っ……!」 千歌「梨子、ちゃん……」 梨子「……今日休み……だよね……?」 曜「いや、ちょっと……たまたま……」オロオロ 梨子「……みんな揃ってなにしてるの……?」 ダイヤ「……」 花丸「その……これは……えっと……」 梨子「それ……動画?みんなで見てたの……?」 ルビィ「えっと、これは……そうじゃなくて……」 果南「梨子ちゃん、これはたまたまで……」 梨子「……なんで隠すんですか」 ルビィ「っ……」 善子「……」 ダイヤ「ルビィ、果南さん……見せてあげてください」 果南「でも!」 ダイヤ「……」 果南「っ……」 梨子「何の……話を……」 ダイヤ「桜内さん、私達が見ていたのはこれです」スッ 梨子「……っ……なに……こ、れ……」 『ν-tralについていけなかった落ちこぼれ』 『ダブりなのによくスクドルやれるよね』 『ラブライブ出れなかったらまたダブって転校してそう』
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381 : ◆sHtux8fZAE (舞妓 どすえ)[]:2018/09/21(金) 23:27:48.66 ID:EcsXiCNj - 果南「あのね、梨子ちゃん……」
善子「……ごめん、なさい……」 梨子「……」 善子「私がもっと早くちゃんと対処出来てたらこんなことにはならなかったの……だから……ごめんなさい……」 梨子「……」ギュッ… ダイヤ「桜内さん……」 梨子「……私……忘れ物取りに来たんだった……」フラフラ ルビィ「あのね梨子先輩!」 梨子「良かった……やっぱりここにあった……」 曜「梨子ちゃん……」 梨子「……じゃあ、私、先に帰るね……」 千歌「梨子ちゃん!」 梨子「……ごめんなさい……少し、1人になりたいから……」 バタンッ 千歌「……ぁ」
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382 : ◆sHtux8fZAE (舞妓 どすえ)[]:2018/09/21(金) 23:28:40.30 ID:EcsXiCNj - 曜「ど、どうしよう……」
鞠莉「ダイヤ!どうして見せたのよ!ハッキリ言って、一番最悪な状況よ!?」 ダイヤ「遅かれ早かれこうなるのは分かりきっていたことでしょう?」 鞠莉「でも、だからって……」 ルビィ「ルビィのせいだ……」 花丸「ルビィちゃん……何を……」 ルビィ「ルビィが善子ちゃんのこと問いただしたりしなかったら……こんなことには……」 善子「アンタのせいじゃないわよ……私がもっと上手くやれてれば……」 果南「誰の責任とかじゃないでしょ、私達全員被害者なんだから」 花丸「そうだよっ!ルビィちゃんも善子ちゃんも悪くないって」 千歌「……私のせいだ」ボソッ 鞠莉「千歌っち……?」
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383 : ◆sHtux8fZAE (舞妓 どすえ)[]:2018/09/21(金) 23:30:05.58 ID:EcsXiCNj - 千歌「私が……私が無理に誘わなかったらよかったんだ……」
果南「千歌!」 千歌「私が梨子ちゃんのこと何にも知らないのに無理矢理誘ったりしたから……梨子ちゃんが嫌な思いしちゃったんだ……わたしがーー」ギリッ バンッ ルビィ「ひっ……!?」ビクッ ダイヤ「貴女達、いい加減にしなさい!」 千歌「っ……」ビクッ ダイヤ「……津島さん、運営に通報は?」 善子「……してる……アカウント凍結とか対応してくれてるけど……余計に逆恨みされる原因になって……」 ダイヤ「少なくとも見捨てられてる訳ではないのですね」 善子「そう、かもしれないけど……」 ダイヤ「けど、けど、けど、とネガティブになるのはやめてください」 善子「そんなこと言われたって!」 ダイヤ「私達が沈んでいていれば、桜内さんは誰を頼ればいいか、分からなくなってしまいますわ!」 鞠莉「ダイヤ……」 ダイヤ「確かに私達に事を解決する力なんて無いかもしれません、ですが……せめて桜内さんを受け止めてあげることは出来るでしょう?」 曜「……」
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384 : ◆sHtux8fZAE (舞妓 どすえ)[]:2018/09/21(金) 23:31:03.06 ID:EcsXiCNj - ダイヤ「千歌さん」
千歌「……」 ダイヤ「桜内さんを誘った自分のせいだと言うのなら、その責任、最後まで背負ってください」 千歌「責任……」 ダイヤ「全く……普段はヘラヘラとおバカなくせに、無理に悩んでどうするんですか」 千歌「お、おバカ!?」 ダイヤ「ええ、ええ、おバカですわ、だからクヨクヨ悩まずにいつも通り根拠もなく前向きにいて下さい」 鞠莉「褒めてるのか、貶してるのかハッキリしなさいよ……」 ダイヤ「桜内さんがどうにもならなくなった時、この部室は、私達がいる場所だけは、彼女の居場所として守ってあげるのが友達というものでしょう?」 千歌「……居場所」 果南「……そうだね」 曜「わかった!私もおバカだから悩まない!」 善子「なによそれ……」 花丸「マル達が桜内先輩を支えてあげなきゃ」 善子「……もう少し出来ることないか粘ってみるわ」 ルビィ「ルビィも!」 千歌「うん……うんっ!……一番苦しいのは梨子ちゃんなんだもんね……!」 ダイヤ「そうですわ」 千歌「だから私が……私達が居場所になってあげなきゃ!」
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- 梨子「ロストソングD.C.」
385 : ◆sHtux8fZAE (舞妓 どすえ)[]:2018/09/21(金) 23:31:32.56 ID:EcsXiCNj - ーーー
むつ「ねぇ、ちょっと」 千歌「どうしたの?」 むつ「……桜内さんと喧嘩でもしたの?」 千歌「えっ?」 いつき「桜内さん、最近授業終わったらすぐ帰ってるみたいだから」 よしみ「なんかあったの?」 曜「そういうわけじゃないけど……」 むつ「……?」 いつき「私達にも何か出来ることない?」 千歌「ありがとう、でも今は待っててあげることしか出来ないから」 よしみ「……」 曜「でも、きっとまた元のAqoursに戻れるから、だからみんなも待っててくれないかな」 いつき「……」 むつ「……わかった、二人がそういうなら」 よしみ「うんっ」 いつき「またライブする時は手伝うからね」 千歌「ありがとう♪」
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386 : ◆sHtux8fZAE (舞妓 どすえ)[]:2018/09/21(金) 23:35:05.35 ID:EcsXiCNj - ーーー
ルビィ「善子ちゃん、これ」 善子「……不味いわね」 鞠莉「どうかしたの?」 善子「ν-tralにまで飛び火しちゃってる」 果南「えっ」 ルビィ「ν-tralは元々人気も凄いから動画も画面いっぱいにコメントが出ちゃって見えなくなるって理由でコメント非表示を推奨してるんだけど……」 花丸「とんでもない理由ズラ……」 ルビィ「そこに多分私達の動画にコメントしたのと同じ人がコメントしてたらしくって、それに気付いた人達がいたみたいで……」 果南「とんでもない奴だね……」 ルビィ「それが広まっちゃって……昨日ν-tralのページに二人からのコメントが出てたの」 ダイヤ「……現在、一部の方よりご指摘を受けている件について……」 鞠莉「プライバシーに関わる事であるため、詳しい内容については伏せさせていただきますが……事実とは全く異なる内容であり、ご指摘にあるようなトラブルは一切なく、現在に至るまで良好な関係であると認識しております……」 ダイヤ「……また今回の件につきまして、私共は一個人を狙った悪質な誹謗中傷であると判断し、このような行為が行われている事に対し、深く遺憾の意を表明します……」 鞠莉「……国立音ノ木坂学院アイドル研究部所属……ν-tral、高坂雪穂、絢瀬亜里沙、及びアイドル研究部部員一同……」 果南「大事になってきちゃったね……」 善子「流石にランキング1位のグループまで巻き込まれたとなるとね……」 ダイヤ「ですが、ここまで大っぴらになれば運営も表立って動きやすくなるのでは?」 鞠莉「確かにね、それがどう転ぶかは分からないけど……」 ルビィ「……梨子先輩」
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387 : ◆sHtux8fZAE (舞妓 どすえ)[]:2018/09/21(金) 23:36:01.33 ID:EcsXiCNj - ーーー
花丸「……」グスッ 善子「……」 ガラッ ルビィ「あっ……千歌ちゃん……」 千歌「おはよう、どうしたの?」 果南「ダイヤ……」 ダイヤ「私達が来た時に書き置きが……ご迷惑おかけしました、退部します……とだけ」 曜「そんなっ……」 千歌「……退、部」 鞠莉「さっきから連絡もしてるけど……何も返ってこないわ」 果南「千歌……」
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388 : ◆sHtux8fZAE (舞妓 どすえ)[]:2018/09/21(金) 23:36:28.32 ID:EcsXiCNj - 曜「なんで……梨子ちゃん……」
千歌「……梨子ちゃんの家に行こう」 ダイヤ「全員で行っては家の方にご迷惑ですわ」 千歌「私だけで行ってくる」 善子「私も行くっ!」ガタッ ルビィ「善子ちゃん……」 善子「私があんなの見せちゃったせいなんだから!」 ダイヤ「ですから、そういう話は……」 善子「分かってるわよ!分かってるけど……やっぱりちゃんと謝りたいの!」 鞠莉「……なら、ヨハネちゃんと千歌っちで行ってきて、私達はここで待ってるから」 花丸「……」グスッ 千歌「分かった、善子ちゃん行こう」 善子「絶対リリーを連れ戻してくるから!」 バタンッ
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389 : ◆sHtux8fZAE (舞妓 どすえ)[]:2018/09/21(金) 23:37:05.14 ID:EcsXiCNj - 果南「……これからどうするの?」
ダイヤ「どうもこうもありませんわ、届けが受理されていればそれまで」 ルビィ「お姉ちゃん……!」 ダイヤ「桜内さんの意志を私達の勝手で覆すわけにはいきませんわ……」 鞠莉「ダイヤ……バカ真面目なのはいいけど、あんまり融通利かないなら……」ギリッ ダイヤ「一個人の私が何の融通を利かせろと?」 鞠莉「じゃあ何!?このまま黙って梨子っちを見捨てろって言うの!?」バンッ 花丸「……っ!」ビクッ ダイヤ「誰もそんなこと言ってません!」 曜「やめてよ二人共!」 果南「マルとルビィが怖がってる」 鞠莉「っ……ごめんなさい……」 ダイヤ「すみません……」 果南「……とりあえず千歌と善子ちゃんが梨子ちゃんを連れ戻してくるのを待ってよう」
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390 : ◆sHtux8fZAE (舞妓 どすえ)[]:2018/09/21(金) 23:37:31.54 ID:EcsXiCNj - ーーー
ピンポーン 母「はーい」 ガチャッ 母「あら……貴女達……」 千歌「朝から急にすみません!あのっ、梨子ちゃんに会わせて下さい!」 善子「どうしても話がしたいんです!」 母「……ごめんなさい」 千歌「っ……お願いですっ!少しだけでいいんです」 母「そうじゃなくて……今いないのよ」 善子「えっ……」 母「朝早くにね……出かけちゃったみたいで」 千歌「どこにですか!?」 母「……お父さんに会ってくるって書き置きがあって……」 善子「お父……さん……?」
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391 : ◆sHtux8fZAE (舞妓 どすえ)[]:2018/09/21(金) 23:37:55.53 ID:EcsXiCNj - 母「今、夫が……梨子のお父さんが1人で暮らしてる家……私達が元々住んでた家に行ってるみたい」
善子「元々って……東京……」 母「ええ、だからごめんなさい……」 千歌「そう……ですか……」 善子「突然すみませんでした……」 母「力になれなくてごめんなさいね……」 千歌「……あのっ!」 母「……?」 千歌「梨子ちゃんが帰ってきたら……私達ずっと待ってるからって伝えてあげてください!お願いします!」 母「……ええ……ありがとう、必ず伝えておくわ」
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392 : ◆sHtux8fZAE (舞妓 どすえ)[]:2018/09/21(金) 23:38:50.87 ID:EcsXiCNj - とりあえずここまで
週明けくらいに終わると思う
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