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名無しで叶える物語(もんじゃ)
名無しで叶える物語(もんじゃ)
曜「代替品」

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曜「代替品」
774 :名無しで叶える物語(もんじゃ)[sage]:2018/09/13(木) 06:44:16.56 ID:RWWyMvIq
―渡辺家―


曜(あれから数日が経った)


曜(善子ちゃんからは連絡がない)

曜(私から連絡しようにも、全て拒否されている)

曜(直接話をしようにも、彼女は部活どころか学校も休んでいて)


曜(そもそも私自身だって練習は休みっぱなし)

曜(怖いんだ、善子ちゃんに会うこと)

曜(再びあんな風に責められること――)
曜「代替品」
775 :名無しで叶える物語(もんじゃ)[]:2018/09/13(木) 06:45:15.16 ID:RWWyMvIq
 ピーンポーン


曜「っ」ビクッ

曜(だ、誰だろ)


梨子「曜ちゃーん、いないのー」

曜(り、梨子ちゃん?)

梨子「練習休んでるから、心配で――」


曜「ちょ、ちょっと待って」

梨子「あっ、曜ちゃん」

曜「す、すぐそっち行くから」

梨子「わかったわ」
曜「代替品」
776 :名無しで叶える物語(もんじゃ)[sage]:2018/09/13(木) 06:46:02.15 ID:RWWyMvIq
 ガチャ

曜「梨子ちゃん……」

梨子「よかった、会えなかったらどうしようかと――

曜「梨子ちゃん!」ダキッ


梨子「ど、どうしたの」

曜「どうしよう、私、私――」

梨子「お、落ち着いて」

梨子「ちゃんと話を聞くから、ね」

曜「うん……」
曜「代替品」
777 :名無しで叶える物語(もんじゃ)[sage]:2018/09/13(木) 06:47:46.63 ID:RWWyMvIq
  ※


梨子「……それで、全部」

曜「うん」

梨子「あの後、どうしてそんな……」

曜「分かんないよ、私も全然」

梨子「そりゃ、そうよね」
曜「代替品」
778 :名無しで叶える物語(もんじゃ)[sage]:2018/09/13(木) 06:48:17.56 ID:RWWyMvIq
梨子「ごめんなさい、軽率だった」

梨子「誤解をされるような話をしていたつもりはなかったんだけど……」


曜「気にしないで」

曜「きっと梨子ちゃん達が悪いわけじゃないよ」

曜「たまたま変な部分だけ聞いちゃったとか、解釈の違いとか」

曜「たぶん、そんな感じで……」

梨子「曜ちゃん……」
曜「代替品」
779 :名無しで叶える物語(もんじゃ)[]:2018/09/13(木) 06:49:10.04 ID:RWWyMvIq
梨子「けど、それだったらまだ可能性はあるんじゃないかな」

梨子「ちゃんと説明して、納得してもらえば」


曜「無理だよ」

曜「そんな簡単に解決するとは思えない」

曜「あの時の善子ちゃんの様子からして、納得はしてくれない」

曜「私に裏切られたと、心の底から思ってる」

曜「私が最低の人間だって、思い込んでる」

梨子「そんな……」
曜「代替品」
780 :名無しで叶える物語(もんじゃ)[sage]:2018/09/13(木) 06:49:58.35 ID:RWWyMvIq
梨子「でも、そんな簡単に諦められるの」

梨子「千歌ちゃんと同じぐらい――それ以上に好きだったんでしょ」


曜「そうだね」

曜「私だって、諦めたくないよ」

曜「でももう、疲れちゃったんだ」


曜「ずっと想っていた千歌ちゃんにはあっさりフラれて」

曜「せっかく見つけた新しい恋も、こんな風に終わって」

曜「嫌いだって、顔も見たくないって吐き捨てられて」
曜「代替品」
781 :名無しで叶える物語(もんじゃ)[sage]:2018/09/13(木) 06:50:41.96 ID:RWWyMvIq
曜「そもそも、善子ちゃんの言葉を完全に否定できない」

曜「私はあの子を千歌ちゃんの代わりにしていた」

曜「善子ちゃんの言葉を、事実じゃないかって、自分でも思い始めちゃってる」

曜「無意識の内に、彼女を利用して、傷を癒して」

曜「そんな、最低の人間なんじゃないかって」


梨子「ち、違うわよ」

梨子「それは絶対に違う」

梨子「曜ちゃんはそんな人じゃない」
曜「代替品」
782 :名無しで叶える物語(もんじゃ)[sage]:2018/09/13(木) 06:51:13.96 ID:RWWyMvIq
曜「……なんでそんな風に言い切れるの」

曜「梨子ちゃん、私と恋愛したわけじゃないでしょ」


梨子「分かるわよ」

梨子「そんな酷いことなんて絶対にできない、やさしい人だってことぐらい」

梨子「ずっと傍で見てきたんだもん、曜ちゃんのこと」

梨子「私はポッと出の転校生だけど、誰よりも貴女の本音を聞いてきた」

梨子「本当の曜ちゃんの姿は、誰よりも知ってる」

梨子「千歌ちゃんや果南ちゃんみたいな幼馴染にも負けてないわ」
曜「代替品」
783 :名無しで叶える物語(もんじゃ)[]:2018/09/13(木) 06:51:53.09 ID:RWWyMvIq
曜「……ありがとう、嬉しいよ」

曜「そんな風に私を信頼してくれて」

梨子「だ、だから――


曜「でもさ、もういいんだよ」

曜「もういいんだ、恋愛とかは」

曜「恋が怖い、相手を傷つけるのが怖い」

曜「私はさ、恋愛にむいてなかったんだよ」

梨子「……」
曜「代替品」
784 :名無しで叶える物語(もんじゃ)[]:2018/09/13(木) 06:53:06.17 ID:RWWyMvIq
曜「……ありがとう、来てくれて嬉しかった」

曜「でも、もういいかな」

曜「今は色々、考えたくないの」

梨子「曜ちゃん……」


曜「大丈夫、もう少ししたら元気なるから」

曜「千歌ちゃんの時みたいに、立ち直るから」

梨子「でもそれは善子ちゃんがいたから――


曜「大丈夫だから、本当に」

曜「だから今は、悪いけど帰って」
曜「代替品」
785 :名無しで叶える物語(もんじゃ)[]:2018/09/13(木) 06:54:28.42 ID:RWWyMvIq
 バタン


梨子「曜ちゃん……」


梨子(……私は諦めない)

梨子(こんな結末、認められない)

梨子(困難でも、絶対に誤解を解いてみせる)

梨子(善子ちゃんが誤解したのは、私の言葉が原因)

梨子(私が、何とかしないと)

梨子(元の幸せな二人に戻してあげないと)
曜「代替品」
786 :名無しで叶える物語(もんじゃ)[sage]:2018/09/13(木) 06:55:07.14 ID:RWWyMvIq
 ―1年生教室―


ルビィ「善子ちゃん、今日も休みなのかな」

花丸「心配だよね」

花丸「ここ数日、連絡も取れてないから」


ルビィ「もしかして、病気になっちゃったとか?」

花丸「年中かかってる中二病が原因の可能性もあるけどね」

花丸「何かの儀式に夢中で――とか」
曜「代替品」
787 :名無しで叶える物語(もんじゃ)[]:2018/09/13(木) 06:55:43.98 ID:RWWyMvIq
ルビィ「そ、それは流石に」

花丸「善子ちゃんだから分からないよ〜」

ルビィ「そ、そうかなぁ」

花丸「悪魔の召喚とか、そんなのに夢中になって――


善子「そんなわけないでしょ」

花丸「あっ」

善子「流石にそこまで拗らせてないわよ、私も」
曜「代替品」
788 :名無しで叶える物語(もんじゃ)[]:2018/09/13(木) 06:56:33.39 ID:RWWyMvIq
花丸「善子ちゃん!」

ルビィ「久しぶりだね!」

善子「そうね」

花丸「なにしてたの、ここ最近」

善子「……別にいいでしょ、何でも」


ルビィ「あれ、機嫌悪い?」

花丸「みたいだね」
曜「代替品」
789 :名無しで叶える物語(もんじゃ)[]:2018/09/13(木) 06:57:25.12 ID:RWWyMvIq
ルビィ「曜ちゃんと喧嘩でもしたの?」

花丸「あー、なるほど」


善子「……なんで曜さんの名前が出てくるの」

花丸「だって、善子ちゃんは曜ちゃんに恋しちゃってるから」

善子「な、なんで」

ルビィ「そりゃ知ってるよ」

ルビィ「善子ちゃんが曜ちゃんを好きなことぐらい」

花丸「ね〜」
曜「代替品」
790 :名無しで叶える物語(もんじゃ)[sage]:2018/09/13(木) 06:57:50.72 ID:RWWyMvIq
善子「いつ気づいたのよ」

善子「私、話した記憶ないんだけど」


花丸「二人の様子を見ていれば気づくよ」

花丸「確信を持ったのは合宿の時ぐらいかな」

花丸「なんか距離感が縮まった感じがして」

ルビィ「その前から怪しいねぇ〜って話してはいたんだけど」

花丸「三人で遊びに行っても、曜ちゃんの話ばっかりしてたもんね」

善子「……無意識だったわ、それ」
曜「代替品」
791 :名無しで叶える物語(もんじゃ)[sage]:2018/09/13(木) 06:58:33.88 ID:RWWyMvIq
ルビィ「仕方ないよ、自然に出ちゃうものだから」

ルビィ「いつもルビィがマルちゃんの話ばっかりするみたいにね」

花丸「マルがルビィちゃんの話をばっかりするのも同じずら」

ルビィ「仲良しさんの証だから、気にすることないんだよぉ」

花丸「そうそう」


善子「……本当に幸せそうでいいわね、あんたたち」

花丸「その言い方だと」

ルビィ「善子ちゃんは幸せじゃないの?」
曜「代替品」
792 :名無しで叶える物語(もんじゃ)[]:2018/09/13(木) 06:59:47.55 ID:RWWyMvIq
善子「まあ、そうね」

花丸「やっぱり、なにかあったの」

ルビィ「話、聞こうか?」

花丸「そうだよ、相談にぐらい乗るよ」

花丸「どこまで力になれるかは、分からないけど」

善子「二人とも……」


花丸「ここだと話しにくいかもだから、放課後部室で話そう」

花丸「今日は練習休みらしいから、ちょうどいいよ」
曜「代替品」
793 :名無しで叶える物語(もんじゃ)[sage]:2018/09/13(木) 07:00:31.91 ID:RWWyMvIq
 ―部室―


善子「――――とまあ、だいたいそんな感じよ」

ルビィ「……善子ちゃん」

花丸「……信じられない、曜ちゃんがそんなこと」


善子「私だって信じたくないわよ」

善子「でも聞いちゃったんだから、実際に」
曜「代替品」
794 :名無しで叶える物語(もんじゃ)[]:2018/09/13(木) 07:01:26.69 ID:RWWyMvIq
ルビィ「聞き間違いの可能性とかは?」

善子「あり得ないわ」

善子「何度思い返しても確かなはず」


善子「それに、何度かリリーが釈明の為に家に来た時に確認したの」

善子「あの人はその言葉を話したことは否定しなかった」

善子「だから、間違いないの」

ルビィ「そんな……」
曜「代替品」
795 :名無しで叶える物語(もんじゃ)[sage]:2018/09/13(木) 07:01:58.88 ID:RWWyMvIq
花丸「そもそも、曜さんと善子ちゃんが付き合ってたことから驚きだったよ」

ルビィ「そ、そうだよね」

善子「……やっぱり、曜さんは千歌さんが好きだって思ってたの?」

ルビィ「そういうわけじゃ」

花丸「ないけど……」


善子「まあいいわ、もうどうでもいいから」

善子「私たちの関係は既に終わったんだもの」

善子「関係ないわ、曜さんのことなんて」
曜「代替品」
796 :名無しで叶える物語(もんじゃ)[sage]:2018/09/13(木) 07:02:38.44 ID:RWWyMvIq
花丸「だ、駄目だよ」

花丸「そんなこと、簡単に言ったら」

花丸「簡単に放棄したら駄目」

花丸「絶対に後悔する、それをしたら」

善子「そんなこと――」


花丸「あるよ」

花丸「確かに善子ちゃんの話は、関係を絶ってしまうに値するかもしれない」

花丸「でもせっかく繋がれた好きな人との関係をそんな風に切り捨てたら、辛いよ」

善子「……」
曜「代替品」
797 :名無しで叶える物語(もんじゃ)[sage]:2018/09/13(木) 07:03:35.06 ID:RWWyMvIq
花丸「それにさ、別にいいんじゃないかな」

花丸「千歌ちゃんの代わりでも、好きな人と居られれば」

花丸「善子ちゃんは曜さんが好きだったんでしょ」

花丸「少なくとも、曜さんも善子ちゃんの事をある程度は好いているはず」

花丸「例え形は悪くても、好きな人と一緒にいられるなら――


善子「そんな風には、割り切れない」

善子「私はあんたみたいに、強くないのよ」

花丸「それでも――――
曜「代替品」
798 :名無しで叶える物語(もんじゃ)[]:2018/09/13(木) 07:04:22.44 ID:RWWyMvIq
ルビィ「待って、マルちゃん」

花丸「ルビィちゃん?」


ルビィ「ねえ、善子ちゃん」

善子「なによ」

ルビィ「善子ちゃんの話を聞く限り、曜ちゃんはそれを認めたわけじゃないんだよね」

善子「それは、そうだけど」

ルビィ「そして善子ちゃんはまだ、曜ちゃんのことが好き」

善子「…………」
曜「代替品」
799 :名無しで叶える物語(もんじゃ)[]:2018/09/13(木) 07:05:01.41 ID:RWWyMvIq
ルビィ「実際、善子ちゃんの言うことは間違いないようにも聞こえる」

ルビィ「そしてルビィは当事者じゃないから、適当なことは言えない」


ルビィ「けどね、マルちゃんの言うとおり簡単に捨てちゃ駄目」

ルビィ「恋って、そんな簡単に割り切れるものじゃないの」

ルビィ「成就したら天国にも昇る気持ちになる」

ルビィ「逆なら辛くて、とっても落ち込んで」

ルビィ「善子ちゃんだって、だからここ数日は休んでたんでしょ」

善子「それは……」
曜「代替品」
800 :名無しで叶える物語(もんじゃ)[]:2018/09/13(木) 07:06:33.52 ID:RWWyMvIq
ルビィ「代わりであることを受け入れろとも、曜ちゃんを信じてあげろともいわない」

ルビィ「でももう一度、考えて見た方がいいとは思うよ」


ルビィ「ルビィ達の愛は、大多数の人とは違う特別なもの」

ルビィ「いくら周囲が受け入れてくれてる世界でも、子どもはできない、不自由なこともたくさんある」

ルビィ「その分、普通より深い愛がなければ成立がしないもの」


ルビィ「善子ちゃんは、それを簡単に切り捨てられるのかな」

ルビィ「言葉に出しているように、諦められているのかな」

善子「………………」
曜「代替品」
801 :名無しで叶える物語(もんじゃ)[]:2018/09/13(木) 07:07:41.07 ID:RWWyMvIq
とりあえずこの辺で
何事もなければ次かその次の投稿で完結です


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