- 黒澤ダイヤの事情
26 :名無しで叶える物語(プーアル茶)[]:2018/05/17(木) 00:12:44.76 ID:XatjNRom - 果南「そこまではわかんないけど……すごいとこから転入してきたらしいんだよ。どこだと思う?」
ダイヤ「わかんないわよそんなの……。沖縄とか」 果南「なんとアメリカ」 ダイヤ「ア、アメリカ!? アメリカ人なの!?」 果南「うーん、一応日本人らしいんだけどさ。なんかハーフだとかなんとか……? でもさでもさ、 実は驚くべきことはそれだけじゃないんだよ」 ダイヤ「な、なに……? まだなにかあるの?」 果南「なんとその子……編入試験で全科目満点を叩き出したらしいんだよね」 ダイヤ「なっ……ま……!?」 果南「ふふふ……これはダイヤにとって強力なライバルの出現かもねー」 ダイヤ「…………」
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- 黒澤ダイヤの事情
27 :名無しで叶える物語(プーアル茶)[]:2018/05/17(木) 00:31:10.30 ID:XatjNRom - 新学期初日、ホームルーム
ダイヤ(ふ、ふん……。なにがアメリカからの転入生よ。ちょっと勉強が出来るくらいじゃわた しの位置は揺るがせないわよ) 先生「それじゃあここで転校生を紹介します。入って」 先生に呼ばれて教室に入ってきたのは
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- 黒澤ダイヤの事情
28 :名無しで叶える物語(プーアル茶)[]:2018/05/17(木) 00:34:22.08 ID:XatjNRom - あかんなんかNGワードに引っかかって書き込めん
何がNGかわからん
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- 黒澤ダイヤの事情
29 :名無しで叶える物語(プーアル茶)[]:2018/05/17(木) 00:35:42.14 ID:XatjNRom - 果南「……わぁ」
美しいブロンドの髪をなびかせ キャ- スゴ-イ 透き通るような白い肌に宝石の様な輝く瞳を宿し 「みなさん……はじめまして……」 そして、抜群のプロモーション……その全身からほとばしるオーラを放つ…… そう、その姿はまるで…… キレ-イ ガイコクノヒト-? 「小原鞠莉です……シャイニー☆」 テレビの前で何度も見た……アイドル!!!
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- 黒澤ダイヤの事情
31 :名無しで叶える物語(プーアル茶)[]:2018/05/17(木) 00:44:43.33 ID:XatjNRom - 鞠莉「父がイタリア系のアメリカ人で、母が日本人。この間までアメリカの学校に通っていた
けれど、父の仕事の都合でこの度こちらに引っ越してきました。 あ、父はホテルグループの経営者で……ほら、淡島にホテルがあるでしょ? あそこもうちが経 営してるホテルなの♪ 私も今はそこに住んでるのよ。良かったらみんな遊びにきてちょうだい! 趣味は乗馬にスポーツ全般。あ、そうそうみんな私の事は気軽にマリーって呼んでネ☆」 ……案の定 やつはクラスの話題をひとりじめした しかもっ!!
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- 黒澤ダイヤの事情
32 :名無しで叶える物語(プーアル茶)[]:2018/05/17(木) 07:37:11.17 ID:XatjNRom - −−−鞠莉転入から数日後
先生「今日は先日行った小テストを返すぞ。今回は100点が一名いた」 ダイヤ(フフフ……それは間違いなくわたしね。ふふん、転入生め。ちょっと編入試験で良い点 とったからって良い気になるんじゃないわよ。そう簡単にアンタの天下なんて取らせない んだから!) 先生「……小原。見事だな。まだ日本に越してきて間もないのに流石だよ。素晴らしい!」 鞠莉「フフッありがとうございマース!」←100点 ダイヤ(……えっ?) 先生「……黒澤。実に惜しかったな。次は頑張れよ」 ダイヤ「……ハイ」←98点 人生17年…… こんな屈辱ははじめてだわっ!!!
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- 黒澤ダイヤの事情
34 :名無しで叶える物語(プーアル茶)[]:2018/05/17(木) 08:00:07.57 ID:XatjNRom - ダイヤ「だから決めたのよ! さらに自分を磨き上げて必ずやつ倒すってね! そして私のステ
キさをみんなに再び気付かせなければいけないの!」 ルビィ「それってただの逆恨みじゃ……」 ダイヤ「うるさいわね! 常に頂点に立ってみんなから誉められるのがわたしの生きがいなのよ!」 果南「でもさ〜。鞠莉ってば勉強だけじゃなくて運動神経もバツグン。性格だって気さくでフレ ンドリーでさ。しかも、有名ホテルグループの社長令嬢。正真正銘、本物のお嬢様。 ハリボテお嬢様のダイヤじゃ流石に今回は勝ち目ないって〜」 ダイヤ「なによアンタまでっ! ってか何ふつうにアイツの名前呼び捨ててんのよ! アンタあ いつの友達になったの!? じゃあアンタも敵ね!? 敵! 裏切り者!」 果南「なによー裏切り者って」 果南「やれやれ……」スタスタ
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- グリーンピースよけるチカ
75 :名無しで叶える物語(プーアル茶)[]:2018/05/17(木) 08:08:36.92 ID:XatjNRom - https://i.imgur.com/NQ3RvXO.jpg
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- 黒澤ダイヤの事情
35 :名無しで叶える物語(プーアル茶)[]:2018/05/17(木) 08:11:32.62 ID:XatjNRom - ダイヤ「な、なによ……」
果南「私はいつだって」 ダイヤ「へっ……」 果南「……ダイヤの味方だよ」ハグッ ダイヤ「な……ななっ」ドキ 果南「ふふっ……ダイヤ、愛してるよ」 ダイヤ「なによっ! うっとうしいわね! 邪魔だから離れてよっ!」ジタバタ 果南「えー、なによせっかく親愛の情を示してるのに」 ダイヤ「あーもう! とにかくもう二度と奴に一番なんか取らせはしない! ジャマしてジャマ して……お嬢ちゃまに人生の厳しさを教えてやらなければならないわっ!!!」 果南「庶民のヒガミは見苦しいよダイヤ」 ダイヤ「うるさいっ! だいたいアンタいつまでいんのよ! さっさと帰れ!」 ルビィ「うゅ……怖いよ……見栄のためだけにここまで人を憎めるお姉ちゃんが……」
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- 黒澤ダイヤの事情
36 :名無しで叶える物語(プーアル茶)[]:2018/05/17(木) 08:29:14.80 ID:XatjNRom - 翌朝、7時過ぎ
黒澤ダイヤが教室のドアを開けるとそこには一足先に鞠莉が来ていた ダイヤ「おはようございます、小原さん」 げっ、小原鞠莉なんでこんな時間にいるのよ! 鞠莉「グッモーニン、ダイヤ! ずいぶん早いのね」 ダイヤ「小原さんこそ」
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- 黒澤ダイヤの事情
37 :名無しで叶える物語(プーアル茶)[]:2018/05/17(木) 08:44:48.58 ID:XatjNRom - 朝っぱらから会いたくないヤツにあってしまった!
……でもわたしの鉄壁のマスクはこんなことでは崩れないけどねっ! 鞠莉「今日はなんだか早く目が覚めちゃってね。でもフレッシュなシャイニーを独り占めしてる 様な気分で歩けて……たまにこんなのも良いものね」 ダイヤ「そうですか」 こっちはアンタのおかげで朝から気分が台無しだわ
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- リ´・-・) あーもっぺん穂乃果の時代こねえかなぁ ほの3
809 :名無しで叶える物語(プーアル茶)[]:2018/05/17(木) 08:56:56.57 ID:XatjNRom - >>657
https://i.imgur.com/AF2PPXz.jpg
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- 黒澤ダイヤの事情
38 :名無しで叶える物語(プーアル茶)[]:2018/05/17(木) 09:04:49.44 ID:XatjNRom - 鞠莉「ダイヤはいつもこんな時間に学校きてるの?」
ダイヤ「ええ……そうですわね。生徒会の仕事もありますし」 てかなに気安く人の事呼び捨てにしてんのよ。馴れ馴れしい 鞠莉「そうなんだ、大変ね。でもハッピーだわ。こうしてダイヤと二人きりで会えるなんて」 ダイヤ「あら、どうして? 小原さん」 鞠莉「それっ!」 ダイヤ「えっ?」 鞠莉「ダイヤったら私の事ずっと小原さん≠チて。私、転入してきた時も言ったでしょう。私 の事は気軽にマリーって呼んでって」 ダイヤ「で、ですが……」 鞠莉「私ね、ダイヤともっとフレンドリーになりたいの」
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- グリーンピースよけるチカ
77 :名無しで叶える物語(プーアル茶)[]:2018/05/17(木) 09:11:28.97 ID:XatjNRom - えりちが学校にこないんよ……
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- お客様の中に三年×二年のss書きはいませんかー!
13 :名無しで叶える物語(プーアル茶)[]:2018/05/17(木) 09:31:19.20 ID:XatjNRom - かなりこのマンガならこの前描いた
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- グリーンピースよけるチカ
80 :名無しで叶える物語(プーアル茶)[]:2018/05/17(木) 10:00:42.85 ID:XatjNRom - そんなしょうもない事言いに中学まで来る暇あったら
さっさと学校いけば? お姉ちゃん https://i.imgur.com/FO8ISxv.jpg
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- 黒澤ダイヤの事情
39 :名無しで叶える物語(プーアル茶)[]:2018/05/17(木) 10:04:15.60 ID:XatjNRom - ダイヤ「いや……その……」
鞠莉「ねぇねぇダイヤ。一回でいいから私の事マリー≠チて呼んでみて?」 ダイヤ「えっと……」 鞠莉「ね? お願ぁい」 ダイヤ「……まり……さん」 鞠莉「……ぷっ。フフフフ、アハハハッ」 ダイヤ「なっ……なんで笑うんですか!」 鞠莉「だってぇ……ふふ、OKいいわ。今日の所はそれで許しといてあげる。これからゆっくり仲良くな っていきましょうダイヤ」 ダイヤ「…………はぁ」 ったく、なんなのよコイツのこの強引さは!!! まぁいいわ。今のうちにせいぜい余裕こいて高笑いしておきなさい。目の前のナイスな級友はや がてアンタを地獄に突き落とす女なのよ
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- Amazon全巻購入特典ドラマCD「Aqoursの女子会パーティー」
75 :名無しで叶える物語(プーアル茶)[]:2018/05/17(木) 10:17:28.98 ID:XatjNRom - なにこれ?
アニメDVD各巻に特典CD付けてるのに 更にamazonで全巻セット買うとこのCDが貰えるっけ事?
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- 小泉花陽ちゃんの日常
120 :名無しで叶える物語(プーアル茶)[]:2018/05/17(木) 10:22:02.16 ID:XatjNRom - 高ラ連から出場停止食らうぞ
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- どっちのことえりが好きですか?
2 :名無しで叶える物語(プーアル茶)[]:2018/05/17(木) 10:34:33.69 ID:XatjNRom - A
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- グリーンピースよけるチカ
83 :名無しで叶える物語(プーアル茶)[]:2018/05/17(木) 11:06:43.34 ID:XatjNRom - お尻は自分で塗れるだろ!
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- 小泉花陽ちゃんの日常
126 :名無しで叶える物語(プーアル茶)[]:2018/05/17(木) 13:42:36.40 ID:XatjNRom - 1時間当たりのスケジュールが濃厚すぎる
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- なんで部活の練習中に私服を着ているのかしら?
1 :名無しで叶える物語(プーアル茶)[]:2018/05/17(木) 14:27:00.72 ID:XatjNRom - それは校則違反よ?
今すぐ脱ぎなさい
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- グリーンピースよけるチカ
85 :名無しで叶える物語(プーアル茶)[]:2018/05/17(木) 14:43:09.02 ID:XatjNRom - 今日はぅ絵里ちゃんお休みなの?
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- 黒澤ダイヤの事情
42 : ◆VTaIb0hvhA (プーアル茶)[]:2018/05/17(木) 18:16:23.40 ID:XatjNRom - 休み時間
「あ〜ん、ここわかんな〜い」 鞠莉「あら、ドウシマシタカー?」 「鞠莉ちゃ〜ん、この問題がわかんなくて〜」 鞠莉「ああ、これはね−−−」 「−−−あ、そうか!」 「流石マリー。ねぇ私達にも教えてよ」 鞠莉「イイわよ♪ せっかくだからグループ作ってやっちゃいましょうか」 「それいー! 机合わせちゃお」 ダイヤ「……」
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- 黒澤ダイヤの事情
43 :名無しで叶える物語(プーアル茶)[]:2018/05/17(木) 18:25:39.00 ID:XatjNRom - 体育
ダイヤ「ですから。手で投げると方向が狂ってしまうのでなるべくヒザから……こう」 「うんうん、うまーい!」 「ねぇねぇ見て! マリーがさっきからスーパープレイ連続なの!!」 「キャーすごーい! カッコイイー!!」 「この間、乗馬やってる時の写真見せて貰ったんだけどさ。その姿もすっごく似合ってて」 「鞠莉ちゃんって勉強だけじゃなくスポーツもなんでも出来てホントかっこいいよね」 「憧れちゃーう」 ダイヤ「……」
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- 黒澤ダイヤの事情
44 :名無しで叶える物語(プーアル茶)[]:2018/05/17(木) 18:36:47.63 ID:XatjNRom - 古文
先生「それじゃあこの問題を……小原さん」 鞠莉「ハイ! そこは−−−」 先生「ーーーはい、結構。素晴らしいわ」 \ キャ- / \ スゴ-イ / ダイヤ「……」イラッ
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- 黒澤ダイヤの事情
45 :名無しで叶える物語(プーアル茶)[]:2018/05/17(木) 18:37:55.88 ID:XatjNRom - いままでは……
みんなの注目を集めるのも、先生に信頼されるのも私の役割だったのに…… くっそ〜〜〜あいつさえいなきゃほっといても私が注目されたのに! 寒い! 寒いのよ! 一般市民として埋没してるのがっ! みんなに褒められたい! 認められたい! かまわれたーーーい!!! くっそ〜〜〜目ざわりだわ小原鞠莉!! 見てなさい! あんたを地獄に突き落とすのはわたしよ!!!
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- 黒澤ダイヤの事情
46 :名無しで叶える物語(プーアル茶)[]:2018/05/17(木) 18:44:02.82 ID:XatjNRom - 間違えた>>44古文じゃなくて数学のつもりで書いてたのに
まあ古文でもなんでも良いけど
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- 黒澤ダイヤの事情
47 :名無しで叶える物語(プーアル茶)[]:2018/05/17(木) 18:46:56.08 ID:XatjNRom - −−−
ルビィ「お姉ちゃん、スクスタ始まっちゃうよ〜。観ないの〜?」 ※スクスタとはスクールアイドルスタジアム=Bこの世界で放送されてる、全国のスクー ルアイドルの紹介やライブを披露するテレビ番組です ダイヤ「うぅ……観たい……けど! 今は勉強に集中よ! 今度の中間テストでは絶対にあの調子に 乗って天狗になってる小原鞠莉を完膚なきまでに倒さなきゃいけないんだから!」 ルビィ「うぅ……お姉ちゃんが小原さんにとられちゃったよう……前は毎週いっしょに楽しみに観てたのに」 果南「よしよしルビィ」 ルビィ「だいたい、調子に乗って天狗になってるのってお姉ちゃんのことじゃん」 ダイヤ「かーっっ、どうしてそうつっこむのよッッ」 ルビィ「ピギィ!」
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- 黒澤ダイヤの事情
48 :名無しで叶える物語(プーアル茶)[]:2018/05/17(木) 18:54:40.32 ID:XatjNRom - 果南「ダイヤ、図星を突かれたからってルビィにあたっちゃダメだよ」
ダイヤ「アンタもうっさいわね! なんでアンタは当たり前の様にウチにいるのよ!」 ルビィ「前は一緒にスクールアイドルごっこもしてくれたのに最近は全然してくれないし…… つまんないよぅ」シクシク 果南「いやーしかし、まさかあの時のあの子がうちに転校してくるとはねぇ〜。あの子が最初に 教室に入って来た時はビックリしちゃったよ〜。ねっダイヤ」 ダイヤ「……」 そうなのだ わたし達とあの小原鞠莉が初めて出会ったのは実はあの始業式の日ではない 話は始業式より更に前 今年の1月初旬まで遡る
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- 花陽「ちっ、うっせーな」
9 :名無しで叶える物語(プーアル茶)[]:2018/05/17(木) 19:13:47.98 ID:XatjNRom - >>3
この猫の画像思い出したわ https://i.imgur.com/o3SovjQ.jpg https://i.imgur.com/rMZynCZ.jpg
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- 黒澤ダイヤの事情
49 :名無しで叶える物語(プーアル茶)[]:2018/05/17(木) 19:15:40.93 ID:XatjNRom - その日、わたしは果南の冬休みの宿題を手伝う約束をしていて彼女の家に来ていた。
しかし、途中で彼女が「疲れた」だの「気分転換に散歩がしたい」だの駄々をこねるので、仕方 なく外に出るのに付き合っていた時だった。 果南「あれ?……ねぇダイヤ」 ダイヤ「なに?」 果南「ほら……あそこ見て」 ダイヤ「え?……外国の人?」 果南「なんか困ってるみたいだけど……探し物かな?」
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- 黒澤ダイヤの事情
50 :名無しで叶える物語(プーアル茶)[]:2018/05/17(木) 19:31:36.90 ID:XatjNRom - 鞠莉「…………」キョロキョロ
ダイヤ「あの……」 鞠莉「……え?」 果南(ほ、ほらダイヤ)ボソボソ ダイヤ(ちょっと押さないでよ)ボソボソ 鞠莉「……?。あの、なにか?」 果南(お、日本語!) ダイヤ「い、いえ……何かお困りの様に見えましたので……お探し物でも?」
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- 黒澤ダイヤの事情
51 :名無しで叶える物語(プーアル茶)[]:2018/05/17(木) 19:37:27.31 ID:XatjNRom - 鞠莉「……えぇ。たぶんこの辺りで落としたと思うんですけど」
ダイヤ「まぁ……それは大変。私達も探すのをお手伝いいたしますわ」 鞠莉「え!? い、良いわそんなの。申し訳ないもの。それに……大したものではないですし……」 果南「大丈夫だって、気にしないで。困った時はお互い様。ね」 ダイヤ「そうですわ。それに……貴女の様子を見ていると探している物はとても大切な物の様に 見受けられますよ?」 鞠莉「……ありがとう」 果南「それで? 探し物はどんな物?」
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- 黒澤ダイヤの事情
53 :名無しで叶える物語(プーアル茶)[]:2018/05/17(木) 19:53:36.16 ID:XatjNRom - −−−
果南「うーん、ないなぁ……」 鞠莉「…………」 ダイヤ「……あら? あれは」 果南「え? ダイヤみつけたの?」 ダイヤ「ええ、これ……探し物ってこれかしら?」 正直、戸惑った それは、たしかに彼女から聞いた通りの形の物だったけど…… 見るからに高級そうな衣服を身に纏い、何より大人っぽい雰囲気の彼女が 身につけるにはあまりにも…… お世辞にも高級品とは思えない、少し子供っぽい物だったから 鞠莉「あぁ、はい! それです! よかったぁ……」 しかし、彼女は満面の笑みと…… 少し泣き出しそうな安堵の表情を浮かべてそれを受け取った 小さな星の飾りがついた、安物の鎖のブレスレットを
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- 黒澤ダイヤの事情
54 :名無しで叶える物語(プーアル茶)[]:2018/05/17(木) 20:04:44.58 ID:XatjNRom - ダイヤ「見つかって良かったですわ」
鞠莉「ありがとう……ゴメンね、こんなつまらない物を探すのに手伝ってもらってしまって……」 ダイヤ「つまらないなんて……そんな事ありませんわ。とても素敵です」 果南「うんうん。すごくかわいいブレスレットだよ」 鞠莉「ふふ、でも子供っぽいでしょ?……このブレスレットね、小さい頃にパパからプレゼント して貰った物なんです。大事に使っていたつもりだけれど…… いつの間にか留め具の所が壊れていたのね。でも見つかって良かった。 二人とも、本当にありがとう!」ニコッ その輝く眩しい笑顔に一瞬ドキッとしてしまった事は…… 今となっては一生の不覚だ。
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- 黒澤ダイヤの事情
55 :名無しで叶える物語(プーアル茶)[]:2018/05/17(木) 20:14:12.55 ID:XatjNRom - −−−
果南「でもあの時の鞠莉ってさ、なんて言うかちょっと儚げな……どっちかって言うと清楚なお嬢様。 って感じだったけどさ。今とだいぶイメージ違うよね」 ダイヤ「フン、どーせ猫被ってたんでしょ」 果南「どっかの誰かさんみたいに?」 ダイヤ「うるさい」 その時に聞いた話ではあの小原鞠莉は父親の仕事の用事で付いてきて淡島のホテルに泊まってる って話だったけど。 まさかその後にうちの高校に転校してくるなんてね。 こんな事ならあの時に探し物手伝ってるフリして海に突き落として内浦の魚のエサにしておくん だったわ!!!
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- 黒澤ダイヤの事情
56 :名無しで叶える物語(プーアル茶)[]:2018/05/17(木) 20:22:59.67 ID:XatjNRom - 翌日、校内
鞠莉「ねえねえ、ダイヤ」 ダイヤ「なんですか?」 鞠莉「ダイヤはどんな音楽が好きなの?」 ダイヤ「音楽……ですか? そうですわね。私はブラームスなどが……あの重厚で壮麗な音楽は魂 に訴えるものがありますわ」 ホントはスクールアイドル……とくにμ'sが大好きなんだけどね ダイヤ「特にピアノ協奏曲の2番が好きですわね」 特に輝夜≠ニ夏色えがお≠ェ好きなんだけど。あれは秀逸だとおもうの
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- 黒澤ダイヤの事情
57 :名無しで叶える物語(プーアル茶)[]:2018/05/17(木) 20:31:58.21 ID:XatjNRom - 鞠莉「ふーん、クラシックかぁ……」
ダイヤ「……なにか?」 鞠莉「ううん、別に。そうね、ダイヤらしいと言えばらしいわよね。……でも」 ダイヤ「でも?」 鞠莉「なんとなくダイヤはもっとポップでキラキラした歌が好きなんじゃないかと思っちゃって……」 ドキッ なんなのコイツ…… ダイヤ「うふふ……いったいどうしてですの?」 鞠莉「別にー。ただなんとなく? あ、そうだ。クラシックのCDだったら私、色々持ってるわ よ。こんど貸してあげまショーカ?」 ダイヤ「え、えぇ……機会があれば……」ドキドキ
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- 黒澤ダイヤの事情
59 :名無しで叶える物語(プーアル茶)[]:2018/05/17(木) 20:42:42.76 ID:XatjNRom - 放課後、生徒会室
コンコン ダイヤ「はい、どうぞ」 果南「失礼します」 ダイヤ「あら、果南さん。そちらの方達は?」 果南「ほら、入って……」 千歌「う、うん。失礼します」 果南「この子達……私の小さい頃からの知りあいでさ」 千歌「あの、私2年の高海千歌っていいます。こっちは同じクラスの渡辺曜ちゃんと桜内梨子ちゃん」 あぁ……この二人は何度か果南と一緒に居るのを見た事があるわね。 こっちの子は……こんな子うちの学校にいたかしら?
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- 黒澤ダイヤの事情
60 :名無しで叶える物語(プーアル茶)[]:2018/05/17(木) 20:53:52.93 ID:XatjNRom - 千歌「それで……ですね。わたし達、スクールアイドル部を立ち上げたくて!」
ダイヤ「スクールアイドル部……ですか?」 千歌「はい! わたし達スクールアイドルになりたいんです!」 果南「ってことらしいんだよ。そんなわけでさ、新しく部活を作るにはどうしたらいいかとか色 々相談に乗ってあげて欲しくって」 スクールアイドル……我が学校にスクールアイドルが!?
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- 黒澤ダイヤの事情
61 :名無しで叶える物語(プーアル茶)[]:2018/05/17(木) 21:01:41.08 ID:XatjNRom - 千歌「……あのー。生徒会長?」
ダイヤ「……っは!? こ、こほん。失礼。それで、メンバーは今ここに居る3人だけですの?」 千歌「は、はいっ」 ダイヤ「そうですわね……新しく部活を立ち上げるとなると最低でも5人は必要になりますわ。 それにその……スクールアイドルと言うのは作曲のスキルも必要……と聞いたことがありますが」 千歌「あ、作曲については大丈夫ですっ! ここに居る梨子ちゃんはなんとピアノの経験者で しかもあの音ノ木坂学院からの転校生なんです!」 梨子「ちょ、ちょっと千歌ちゃん……」 ダイヤ「お、音ノ木坂!? 音ノ木坂ってまさかあのμ'sの!!?」ガバッ 梨子「ひぃっ!?」 千歌「生徒会長、μ'sを知ってるんですか!?」 ダイヤ「えっ!? えぇ……まあ……テレビでもよく流れてますし有名みたいですしね……名前くらいは」 千歌「そっかぁ……やっぱりμ'sはすごいなぁ! 私、μ'sに憧れてスクールアイドルを目指して るんです!」 あ、危なかったわ……
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- 黒澤ダイヤの事情
62 :名無しで叶える物語(プーアル茶)[]:2018/05/17(木) 21:16:28.61 ID:XatjNRom - 千歌「あ、それでですね……衣装はこっちの曜ちゃんが! 歌詞は私がなんとか頑張って……。
で、振り付けもみんなで頑張って考えたようって!」 ダイヤ「そ、そうですか……とにかく事情はわかりました。貴女方はなんとかあと二人入部希望 者を集めてこちらの書類に記入をしてきて下さい。部室などの準備は条件が整いしだい用意 が 出来るようにこちらで手配しておきますわ」 千歌「ホントですかぁ! よーし、曜ちゃん、梨子ちゃん! 頑張ってあと二人を集めよう!」 ダイヤ「ただしっ!!! 学生の本分はあくまで勉学です。もうすぐ中間試験もありますしそこで 赤点をとる様ではスクールアイドル部どころではありませんよ!?」 千歌「は、はいっ! もちろんですっ! ……それでは生徒会長、ありがとうございました。 失礼しますっ!!!」
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- 黒澤ダイヤの事情
63 :名無しで叶える物語(プーアル茶)[]:2018/05/17(木) 21:33:48.73 ID:XatjNRom - ダイヤ「ふぅ……」
果南「ダイヤありがとう。千歌に相談されたんだけど私じゃ部活の立ち上げなんてどうすればい いかわかんなかったからさ」 ダイヤ「別に……わたしはただ生徒会長の仕事をしただけよ」 果南「ダイヤ……なんだか嬉しそうだね。顔がにやけてるよ」 ダイヤ「えっ?」 果南「ふふ……ダイヤもスクールアイドル大好きだもんね。ダイヤもメンバーに入ってあげたら 良いのに」 ダイヤ「わ、わたしは生徒会があるし……だいたい、もう3年生なのよ? それに、そういうのはわたしのイメージじゃないわ」 果南「イメージねぇ……」
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- 黒澤ダイヤの事情
64 :名無しで叶える物語(プーアル茶)[]:2018/05/17(木) 21:46:19.63 ID:XatjNRom - ダイヤ「それに、今は……あいつを倒すことに専念しなければならないしね」
果南「……」 わたしはなにかにとりつかれたよーに勉強していた なんとなく一番とって注目されたい……というよりは小原鞠莉に勝ちたい≠ノ少しずつ目的が 変化している様な気がしたが…… 負けたらやつはどんな顔をするかしら? そして……
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- 黒澤ダイヤの事情
65 :名無しで叶える物語(プーアル茶)[]:2018/05/17(木) 21:56:14.77 ID:XatjNRom - 一学期中間試験上位成績者(3年)
1位 黒澤 ダイヤ Aクラス 総合点697 2位 小原 鞠莉 Aクラス 総合点691 「わぁ! すごい黒澤さん。やっぱりすごいんだねーっ」 「おめでとう!」 「鞠莉ちゃんもすごいけどやっぱり黒澤さんは流石よねぇ!」 やっ……やった!!!
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- 黒澤ダイヤの事情
66 :名無しで叶える物語(プーアル茶)[]:2018/05/17(木) 22:09:35.50 ID:XatjNRom - \ スゴ-イ / \ スゴ-イ /
久しぶりね……この賞賛の響き ああっきもちいい………… 小原鞠莉に勝ったーーーっ! 黒澤ダイヤ、再び天下を取ったり!
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- 黒澤ダイヤの事情
67 :名無しで叶える物語(プーアル茶)[]:2018/05/17(木) 22:10:51.04 ID:XatjNRom - 鞠莉「あら、ダイヤ」
くくく、どーだ小原鞠莉 もうあんたの天下は終わったのよ 鞠莉「コングラッチュレーションズ! すごいわねダイヤ!」 ……え?
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- 黒澤ダイヤの事情
68 :名無しで叶える物語(プーアル茶)[]:2018/05/17(木) 22:22:33.49 ID:XatjNRom - まってよ
なにそのリアクションは こんなの予想してなかった わたしは……小原鞠莉を抜きさえすれば奴に勝てるのかと…… なんだろう……勝ったのに嬉しくないわ っていうよりは 考えればわかったのに成績や見栄にこだわってたのはわたし一人で 小原鞠莉はもとからそんなものに構ってはいなかった 勝とうなんて下心がなくても人に認められてた だから…… あの人は……ホンモノなんだ……
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