- 梨子「チョコでお酒が」曜「止まらない」
1 :名無しで叶える物語(湖北省)[]:2018/02/14(水) 22:36:48.41 ID:bU42C6qG - ※酒飲みシリーズ、ようりこ同棲設定です。
梨子「――ぷはぁーっ! 今日もお酒がうまいっ!」 曜「もーっ、また飲み過ぎじゃないの梨子ちゃん? バレンタインだからってチョコも一緒になんて……」ゴクゴク 梨子「いや曜ちゃんも結構飲んでるじゃん」 曜「うん……意外と合うもんなんだね、チョコレートとアルコールって」 梨子「そうそう、味が結構ついてるお酒とかにはチョコレート合うんだよね。ウイスキーとかワインとか」 曜「でも今日のはビールなんだよね。黒いビールって飲みにくいイメージあったけど……これはちょっと違うね」 梨子「同じ黒ビールでもすっごい苦かったり、どこかチョコみたいな香りがあったりするものもあって、結構いろいろあるんだよねぇ」 曜「ふぅん、世界は広いんだねぇ」ゴクゴク 梨子「……曜ちゃん、今日は飲むねぇ? なんかいいことでもあったの?」 曜「ん? いや、そんなことはないけど……」 梨子「ふぅん……そうなんだ」 梨子「……チョコ、いっぱいもらってるのに?」 曜「ぶふーっ!」
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2 :名無しで叶える物語(湖北省)[sage]:2018/02/14(水) 22:41:25.87 ID:bU42C6qG - 曜「ケホッ、ケホッ……梨子ちゃん、なぜそれを知って……?」
梨子「んー? 曜ちゃんならきっとたくさん貰ってるんじゃないかなーって思って、さっきカバンの中見ちゃったんだよね」 曜「ひどいよ勝手に見るなんて……!」 梨子「それで? どのくらい貰ったの?」 曜「え、えと、その……」 梨子「……」 曜「ご、5個! 5個くらい、もらった……」 梨子「ふぅん……」 曜「いや、全部義理だよ?義理、だと思う……」 梨子「……ハート形のやつとかあったよね?」 曜「あ、あれはさっ! よくあるやつでさっ……ね?」 梨子「ふぅん……」 曜「さっきからその返答怖いよ!」
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3 :名無しで叶える物語(湖北省)[sage]:2018/02/14(水) 22:46:39.08 ID:bU42C6qG - 梨子「はぁ……曜ちゃんがモテるのは分かってるつもりだけど、毎年この日は不安だなぁ」
曜「ご、ごめんなさい……」 梨子「別に謝ることじゃないよ。それに……曜ちゃんが優しいから受け取っちゃうのも、よく分かってるつもりだし」 曜「……梨子ちゃん」 梨子「まぁ私のモヤモヤは解消されないんですけどね。酒持ってこいコラァ!」 曜「ひぃぃぃ! 悪かったってばー!」 梨子「なーんて、半分冗談ですけどね」 曜「よかったー……って、半分なのか……」 梨子「そんな優しい曜ちゃんには、はい、これ」 曜「……ん?」 梨子「私からのチョコレート、受け取ってくれるよね?」 曜「っ! も、もちろんっ! すごい嬉しいよっ!」
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4 :名無しで叶える物語(湖北省)[sage]:2018/02/14(水) 22:50:46.05 ID:bU42C6qG - 梨子「ふふっ、よかったぁ……早速開けてみてよ」
曜「うんっ! ……わぁ、なんかおしゃれな箱だね、高そう」 梨子「今日の為に奮発したんだ、すごいでしょ」 曜「そんな、わざわざそんなことしなくても……」 梨子「曜ちゃんには良いものあげたいと思ったから……ダメだったかな?」 曜「ううん、そんなことない。……正直、梨子ちゃんから貰ったのが一番嬉しいよ」 梨子「ふふ、照れちゃうな……味もちゃんと良いものだよ? 食べてみて?」 曜「うんっ!」パクッ 梨子「……」 曜「……うーん、なんか不思議な風味だね、でもおいしいよ!」 梨子「そう? よかった。どんどん食べてね、どんどん」 曜「? う、うん……」
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6 :名無しで叶える物語(湖北省)[sage]:2018/02/14(水) 22:54:23.56 ID:bU42C6qG - 曜「……う、うぅん……」
梨子「……あれ? どうしたの曜ちゃん?」 曜「うん……なんかすごい頭ぼーっとしてきた……なんか今日、すごいお酒が回ってるみたい」 梨子「ホント? やっぱりこのチョコ、結構すごかったんだぁ」 曜「……え? どういうこと?」 梨子「ああ、さっき曜ちゃんにあげたチョコ、あれお酒入りなの。しかも結構強めの」 曜「お酒入りぃ? あー、どうりで回り方が……」 梨子「そうそう、手に入れるの苦労したんだからー。でもおいしかったでしょ?」 曜「もー、なんてことするの梨子ちゃん……まー、もうどーでもよくなってきたけどー……」 梨子「ふふ、もっとお酒、飲む?」 曜「うんっ! 飲む〜」
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7 :名無しで叶える物語(湖北省)[sage]:2018/02/14(水) 22:57:33.04 ID:bU42C6qG - 曜「ふぃー…えへ、えへへぇ……」
梨子「早速酔っ払ってきたね、曜ちゃん」 曜「だってさぁ……梨子ちゃんから貰ったチョコとお酒、すっごい合うんだもん……どんどん飲んじゃうよ」 梨子「あのかわいい曜ちゃん、久しぶりに見られるかなー?」 曜「かわいい? かわいいのは梨子ちゃんの方でしょー? 私のかわいいおよめさん、むふふ」 梨子「……」 曜「? 梨子ちゃん……?」 梨子「あーもうっ! 我慢できない!」ムギュー 曜「んー、苦しいよ梨子ちゃん……お返ししてやるー」ムギュー 梨子「ふわぁぁ……!」
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8 :名無しで叶える物語(湖北省)[sage]:2018/02/14(水) 23:05:10.51 ID:bU42C6qG - 曜「えへへぇ、梨子ちゃぁん……」
梨子「いい感じに酔ってるなぁ……曜ちゃん、もっとチョコ食べる?」 曜「食べるっ! あーん……」 梨子「はい、あーん……普段の曜ちゃんならあんまりやらせてくれないよなぁ、これ」 曜「んぐ、んぐ……おいしい! 梨子ちゃん、もっともっと」 梨子「あーもう何このかわいい生き物は……もっとチョコあげたくなっちゃう!」 曜「あーんっ……んー、あまぁい! おいしいよ、梨子ちゃん!」 梨子「あぁ……この笑顔、最高……」 曜「そうだ! 梨子ちゃんもこれ食べてよ!」 梨子「えっ? それって……私がさっき曜ちゃんにあげたやつ……」 曜「……食べてくれないの?」ウル 梨子「ああっ!? 食べる食べる!」 曜「えへへ、じゃああーん、して?」 梨子「あ、あーん……」 曜「……どぉ? おいしい?」 梨子「うん、曜ちゃんが食べさせてくれたチョコ、おいしいよ」 曜「ふっふっふ、曜ちゃんの愛がたっぷりだからね!」 梨子(お酒がたっぷりなんだけどね……)
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9 :名無しで叶える物語(湖北省)[sage]:2018/02/14(水) 23:10:04.94 ID:bU42C6qG - 曜「えへへ、チョコレートでいっぱーい。たのしー、えへへー!」
梨子「ホント、チョコがいっぱい……曜ちゃんどれだけモテモテなのよ。……浮気とかしてないよね?」 曜「むっ! するわけないじゃん! 曜ちゃんは梨子ちゃんひとすじなんだからねっ!」 梨子「まっ! ふふふ、ありがとう、曜ちゃん」ナデナデ 曜「にへぇ……なでなで気持ちいい……」 梨子「か、かわいいすぎ……あ、曜ちゃんお口にチョコついてるよ? 拭いてあげるね」フキフキ 曜「んんっ……ありがとー。梨子ちゃんの口にもチョコついてるよ?」 梨子「え、ホント? どこかな……?」 曜「取ってあげる! えいっ――」 梨子「え、え……!?」 曜「んちゅ……ちゅる――ぷはぁっ。にへへー、あまぁい」 梨子「……」 曜「……梨子ちゃん?」 梨子「……はっ! 今何が起きたの……?」 曜「んー? 梨子ちゃんの口についたチョコを取ってあげただけだよ?」 梨子「……ああ、そうよね、そうだった。ありがとう曜ちゃん」 曜「うんっ、どういたしまして」 梨子「……」 梨子(……なんか口元が変に温かい気がする……)
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11 :名無しで叶える物語(湖北省)[sage]:2018/02/14(水) 23:14:13.45 ID:bU42C6qG - 梨子「……」
梨子(今明らかに、口に何か当たっていたような……?) 曜「ん? どうしたの? 口のところ触って……」 梨子「……ううん、何でもない。ちょっと気になっちゃっただけ」 曜「ふぅん……あ、そういえば! 私、梨子ちゃんに渡すものあるよ! もちろんチョコレート!」 梨子「えっ! 曜ちゃんからもくれるの? ありがとー……どんなのかな?」 曜「へっへっへー、きっと梨子ちゃんなら喜ぶこと間違いなしだよ?」 梨子「ホントに? 曜ちゃん、私のこと考えてくれて……」 曜「じゃじゃーん!」 梨子「……ん? 瓶? 曜ちゃん、これは……?」 曜「チョコのお酒だよ?」 梨子「チョコのお酒?」
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12 :名無しで叶える物語(湖北省)[sage]:2018/02/14(水) 23:18:33.53 ID:bU42C6qG - 曜「うんっ! 梨子ちゃんお酒大好きだから、喜んでくれると思ったんだけど……」
梨子「へ、へぇ……なるほどね……私のイメージって、そんな感じよね、うん」 曜「結構高かったんだよ? でも梨子ちゃんの為だから、買っちゃったの……」 梨子「そ、そうなんだぁ……」 曜「……あれ? あんまり嬉しくない?! 私、変なの選んじゃった……?」ウルウル 梨子「ああいやいや! すっごい嬉しい、超嬉しい、まさに私にピッタリ! ありがとう!」 曜「本当? よかったぁ!」 梨子「うん、まぁ悪い気はしないよね、普通に嬉しいし……」 曜「じゃあ私がお酒作ってあげるね! たっくさん飲んでね!」 梨子「えっ? ああ、ありがとう……」 曜「どんどん作るから、どんどん飲んでいいよー」 梨子「……普段の曜ちゃんからは考えられない発言だわ」
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13 :名無しで叶える物語(湖北省)[sage]:2018/02/14(水) 23:27:40.87 ID:bU42C6qG - 曜「ふんふーん……はい、どうぞ!」
梨子「あ、ありがとう……うぷ……」 梨子(……出されるがまま飲んでるけど、このお酒、甘いから全然飲んでる感じがない……危険すぎるわ) 曜「どう、曜ちゃんが買ったお酒おいしい?」 梨子「う、うん、もちろん! すごいおいしいよ」 曜「ホント? 梨子ちゃん喜んでくれてうれしー!」 梨子「あははー……うっぷ」 梨子(でもこの笑顔見たら飲まないわけにはいかないでしょ! ここが踏ん張りどころよ、桜内梨子!) 曜「……あれ? もうお酒なくなっちゃった……どうしよ……」 梨子(ほっ、なくなってくれたか……ていうかもう飲み切っちゃたんだね、我ながら頑張ったよ……) 曜「あ、そうだ! まだ冷蔵庫に別のお酒が――」 梨子「ちょ、ちょっとタンマ! タンマ曜ちゃん!」
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14 :名無しで叶える物語(湖北省)[sage]:2018/02/14(水) 23:31:21.18 ID:bU42C6qG - 曜「ふぇ? なんで? まだお酒飲むでしょ、梨子ちゃん?」
梨子「あー……お酒はもういいかなーって……ちょっと休憩しない?」 曜「ええー?! つまんなーい! なんかやろうよなんかー!」 梨子「うぅ……酔っ払った曜ちゃんすげー甘えんぼだわ……どうしよう……あっ!」 曜「えっ? なになに? なんかやるの?」 梨子「ふっふっふ……そしたら曜ちゃん、今日にピッタリの”ゲーム”、やろうか」 曜「ゲーム? どんなゲーム?」 梨子「それはずばり……ポッキーゲーム!」 曜「ポッキーゲーム?」
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15 :名無しで叶える物語(湖北省)[sage]:2018/02/14(水) 23:34:32.21 ID:bU42C6qG - 曜「ポッキーゲーム! ……って何?」
梨子「知らないの? じゃあ教えてあげるよ。なずはポッキーを用意して……あれ? さっきまであったはずなのに、なくなった?」 曜「ポッキーならさっき食べたよ?」 梨子「ええっ!? じゃあポッキーゲームできないじゃん!」 曜「うぅ……だって食べたかったんだもん、ポッキー……」 梨子「私だってポッキーゲームしたかったのに……食べちゃったら仕方ないか」 曜「ごめんなさいっ……でも、どういうゲームなの? ポッキーゲームって」 梨子「簡単だよ? 端と端を咥えて、お互いに食べ進めるの」 曜「……それだけ?」 梨子「……うん」 曜「……つまらなさそう」 梨子「なっ! 何を言ってるのよ! カップルの遊びの定番なんだからね?」 曜「えー? どこが面白いのか分かんないよー!」 梨子「ちっちっち……曜ちゃんは大人の遊びが分かってないなー」 曜「むー! バカにすんなー!」
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16 :名無しで叶える物語(湖北省)[sage]:2018/02/14(水) 23:40:15.35 ID:bU42C6qG - 梨子「いい曜ちゃん? 2人が端からポッキーを食べ進めたらどうなる?」
曜「え? そりゃおいしいに決まってるじゃん、ポッキーだもん!」 梨子「いや味のことじゃなくてさ……確かにおいしいけど! もっと大事なことがあるでしょ!」 曜「もっと大事なこと?」 梨子「ほら、2人で食べ進めたら、どんどんポッキーが短くなって2人の顔が近づくでしょ?」 曜「……ふむふむ」 梨子「それで最終的には、口と口がぶつかって……キャーッ! ってここまで言えば分かるでしょ?」 曜「……うん、分かった! 梨子ちゃん、それがやりたかったんだね!」 梨子「そうそう、本当だったらポッキーゲームで2人ドキドキしてー……なんてのがしたかったんだけど、ポッキーがないんじゃ……」 曜「だったら今やればいいじゃん!」 梨子「え――?」 チュッ……
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17 :名無しで叶える物語(湖北省)[sage]:2018/02/14(水) 23:43:24.62 ID:bU42C6qG - 曜「――……えへへ、私もしたかったんだ、梨子ちゃんとキス……」
梨子「……あぇ?」 曜「……ふふ、梨子ちゃんの口、あまか……った……」パタリ 梨子「……え? え?」 曜「……」 梨子「……今、何が起こったのかしら」 曜「……すぅ、すぅ……」 梨子「……もう寝てるし」 曜「……りこ、ちゃぁん……にへへ……」 梨子「……またこのパターンか……これじゃ生殺しだよ、曜ちゃん……」 曜「…………」 梨子「……そして私も相当お酒が回ってきてみたい……さっき飲んでたのが効いてきたわ……」 梨子「……」 曜「……むにゃむにゃ」 梨子「……このまま寝ちゃうか……」
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18 :名無しで叶える物語(湖北省)[sage]:2018/02/14(水) 23:45:46.85 ID:bU42C6qG - チュンチュン
曜「――んぁ? もう……朝ぁ……? うっ……頭いた……飲み過ぎた」 曜「……というか動けない……なんで梨子ちゃんがっちり私をホールドしてるんだ……?」 梨子「んん……ん……」 曜「もう梨子ちゃん起きて――うわっ! 梨子ちゃん鼻血出てるよ鼻血! 起きて、起きて梨子ちゃん!」 梨子「んっ……曜ちゃん?」 曜「あ、起きた! 梨子ちゃん、鼻から血が……」 梨子「……昨日の続きしよ? んー……」 曜「そんなことしてる場合じゃないでしょ! 早く起きてよ!」バシンバシン 梨子「いたっ、いたい……も、もう起きてるってば……」
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19 :名無しで叶える物語(湖北省)[sage]:2018/02/14(水) 23:47:13.33 ID:bU42C6qG - 梨子「うぅ……頭痛い……ほっぺ痛い……あとなぜ鼻血……」ヒリヒリ
曜「チョコ食べ過ぎたからじゃない? 大丈夫?」 梨子「うぅ〜ん、なんかすごい衝撃的なことがあった気がするんだよね……」 曜「? ……というか梨子ちゃんも二日酔い? 私もなんだけど……原因は間違いなくこれだよね」 梨子「うん……このお酒、甘いから全然気づかないうちに飲み過ぎてる……」 曜「あとこのチョコもね……」 梨子「……さすがは小原製ね」 曜「……やっぱ鞠莉ちゃんに頼んでたのか」 梨子「うん、でもおいしかったでしょ?」 曜「おいしかったけどさぁ……バレンタインチョコがこれかぁ……」 梨子「曜ちゃんだってお酒だったじゃん……もう、私をなんだと思ってるのよ……」 曜「……実はさ、ちゃんと”本命”あるんだよね」 梨子「……曜ちゃんも?」 曜「……え?」
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20 :名無しで叶える物語(湖北省)[sage]:2018/02/14(水) 23:48:22.51 ID:bU42C6qG - 曜「”も”って……じゃあ梨子ちゃんも……」
梨子「うん……せっかくのバレンタインだもん、ちゃんとしたのは用意してあるよ。最初のはちょっとしたお楽しみってやつでさ」 曜「私も……お酒はネタで選んだつもりだったんだ。……まさか梨子ちゃんも同じことしてくるとは」 梨子「ふふ、お互い考えることは同じだったんだね」 曜「なんかちょっと照れるな……はい! というわけで私からはこれ!」 梨子「あっ……これってカバンに入ってたハート形のやつ……」 曜「えへへ、これは”本命”だよ? 受け取ってくれるかな? ……日付変わっちゃったけど」 梨子「……うんっ、もちろん! すっごい嬉しい! 一生大事にするから!」 曜「いや、どうせなら食べてほしいんだけどな……」
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21 :名無しで叶える物語(湖北省)[sage]:2018/02/14(水) 23:50:38.65 ID:bU42C6qG - 梨子「じゃあ私からも本命のチョコ……はいっ」
曜「ありがとー……む? これって最初に貰ったやつと似てる……」 梨子「似てるけどお酒は入ってないよ? 普通の……というか、ちょっと高めなチョコだよ」 曜「……本当?」 梨子「本当だよっ! 嘘だと思うなら食べてみて……あっ、せっかくだし食べさせてあげる!」 曜「えっ、い、いいよ恥ずかしい……」 梨子「いいからいいから、ほら、目瞑って、口開けて?」 曜「なんで目閉じる必要が!?」 梨子「いいから早く閉じて!」 曜「は、はいっ……!」 梨子「……じゃあ、チョコ、あげるね」 曜「う、うん……んん――!?」 梨子「……ちゅぷ、ちゅ――はぁ……はぁ……」 曜「……ぷはぁっ! り、梨子ちゃん?」 梨子「……えへへ、昨日のお返し」 曜「お、お返しって……ええ?」 梨子「どう? 私のバレンタインチョコの味は?」 曜「え、えと、その……」 曜「……すっごい甘かったです」 この後いっぱいおかわりしました。
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- 梨子「チョコでお酒が」曜「止まらない」
22 :名無しで叶える物語(湖北省)[sage]:2018/02/14(水) 23:52:17.68 ID:bU42C6qG - おわりです、ありがとうございました。
お決まりのテーマかもしれませんが、せっかくなんでね……。 チョコなんてもらえるわけがない。
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