- 梨子「は、は……ハグ、しよ……！」
20 ：名無しで叶える物語(神宮)[sage]：2018/01/16(火) 00:00:15.93 ID:dMvzXXio - ーーーそして
梨子「……こんな感じで、どうかな……？｣ﾌｧｻｯ
果南「うん、いい感じに私っぽいね。私はどうかな？」ﾌﾌｯ
梨子「オッケーですっ。ふふっ……なんか、変な感じ。まるで鏡を見てるみたい｣ｸｽｸｽ
果南「これ、ヘアピンで前髪を『ピョコン』って跳ねらせるの、難しいね……。梨子ちゃんのこだわりがわかったよ……」
梨子「確かに前髪は……梨子も、こだわってるかな？ ……地味だから」
果南「こんな前髪跳ねさせてる時点で、それなりに目立ってるよ｣ｸｽｸｽ
梨子「……それ、あんまり褒めてないでしょ｣ﾑｽｯ
|
- 梨子「は、は……ハグ、しよ……！」
23 ：名無しで叶える物語(神宮)[sage]：2018/01/16(火) 00:05:03.13 ID:dMvzXXio - 果南「髪型変えたし、あとはお互いのセーラーのタイも交換して……」
ｽﾙｯ
果南「……これで良し。うん、どこからどう見ても、今の梨子ちゃんは松浦果南だ｣ﾌﾌｯ
梨子「果南ちゃんも、立派に桜内梨子になってますよ｣ﾌﾌｯ
果南「よしっ、それじゃあシミュレーション、始めっ！｣ﾊﾟﾝｯ
梨子「えっ、あ、いきなり！？」
|
- 梨子「は、は……ハグ、しよ……！」
24 ：名無しで叶える物語(神宮)[sage]：2018/01/16(火) 00:08:48.09 ID:dMvzXXio - 果南「……｣ﾓｼﾞﾓｼﾞ
梨子(えー、いきなり黙っちゃったよ果南ちゃん……。なんて声かければいいのかな……)
梨子「えーっと、果南ち……」
果南「……今の私は梨子ちゃんだよ｣ﾎﾞｿｯ
梨子「ああっと、そうだった。……り、こちゃん？ さ……作曲の方は、順調かな……？」
果南「……順調かなん？｣ﾎﾞｿｯ
梨子「そこ拘る必要あります？」
|
- 梨子「は、は……ハグ、しよ……！」
25 ：名無しで叶える物語(神宮)[sage]：2018/01/16(火) 00:13:09.86 ID:dMvzXXio - 果南「えっとぉ……作曲の方はぁ……まだ、そんなに進んでなくてぇ……｣ﾓｼﾞﾓｼﾞ
梨子「そ、そうなの。……早く、梨子ちゃんの作曲した新曲、聴いてみたいなぁ……」
果南「はっ……はい！ が、頑張ります……っ！｣ﾓｼﾞﾓｼﾞ
梨子「あ、あの……ちょっと、ちょっといいですか？」
果南「な、なあに果南ちゃん……？｣ﾓｼﾞﾓｼﾞ
梨子「とりあえず、シミュレーション中断で」
|
- 梨子「は、は……ハグ、しよ……！」
26 ：名無しで叶える物語(神宮)[sage]：2018/01/16(火) 00:17:08.54 ID:dMvzXXio - 果南「一体どうしたの、梨子ちゃん。何か、気になるところでもあった？」
梨子「あの……果南ちゃん。私……そんなにモジモジしてますか？」
果南「……ん？」
梨子「さっきから果南ちゃん、手をモジモジしっぱなしなんだけど……」
果南「えっ、梨子ちゃんって大体こんな感じじゃない？」
梨子「えっ」
|
- 梨子「は、は……ハグ、しよ……！」
28 ：名無しで叶える物語(神宮)[sage]：2018/01/16(火) 00:21:24.45 ID:dMvzXXio - 果南「例えば、千歌が梨子ちゃんのお弁当、つまみ食いした時……」
果南「『ち、千歌ちゃんやめてよぉ、抱おかず食べないでよぉ……///』ﾓｼﾞﾓｼﾞ」
果南「……こんな感じだし、曜が梨子ちゃんに抱きついた時も……」
果南「『曜ちゃん、いきなり抱きついてこないでぁ……///』ﾓｼﾞﾓｼﾞ」
果南「ざっとこんな感じ」
梨子「……そこまで私モジモジしてないよぉ……///｣ﾓｼﾞﾓｼﾞ
果南「いいや、してる。十分してる」
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- 梨子「は、は……ハグ、しよ……！」
31 ：名無しで叶える物語(神宮)[sage]：2018/01/16(火) 00:25:44.80 ID:dMvzXXio - 果南「あっはは。まあ、なかなか自分の癖とかって自分ではわからないからね……｣ｸｽｸｽ
梨子(私……そこまで自覚なかったのにぃ……///)
果南「……そういえば、前によっちゃんにちょっかいかけられてた時も……」
果南「『よ、よっちゃん……！ 私……///』ﾓｼﾞﾓｼﾞ」
梨子(うぅぅ……もうっ！)
|
- 梨子「は、は……ハグ、しよ……！」
32 ：名無しで叶える物語(神宮)[sage]：2018/01/16(火) 00:29:12.98 ID:dMvzXXio - 梨子「り、り……梨子ちゃん！」
果南「えっ、あ、突然再開？ ……なあに、果南ちゃん……｣ﾓｼﾞﾓｼﾞ
梨子(……果南ちゃん、悪ふざけの度がすぎてる！ だから……)
梨子「は、は……ハグ、しよ……！」
果南「え、は、ハグは恥ずかしいよぉ……｣ﾓｼﾞﾓｼﾞ
梨子「いいからっ、ハグっ、しよ！」
|
- 梨子「は、は……ハグ、しよ……！」
33 ：名無しで叶える物語(神宮)[sage]：2018/01/16(火) 00:33:49.13 ID:dMvzXXio - ｶﾞﾊﾞｯ
梨子「……！｣ﾊｸﾞｩｰｯ
果南「ちょ、ちょっと、果南ちゃん、力がつよ……」
梨子「……｣ｸﾞｽｯ
果南「……泣いてるの？ 梨子ちゃん……」
梨子「だって、あまりにひどいんだもん……私のこと、バカにしてる……｣ｸﾞｽｯ
|
- 梨子「は、は……ハグ、しよ……！」
34 ：名無しで叶える物語(神宮)[sage]：2018/01/16(火) 00:39:27.56 ID:dMvzXXio - 果南「……とりあえず、ハグを解こう、ね？」
梨子「……うん」
|
- 梨子「は、は……ハグ、しよ……！」
35 ：名無しで叶える物語(神宮)[sage]：2018/01/16(火) 00:47:35.28 ID:dMvzXXio - 果南「……ごめん、ちょっとふざけ過ぎた」
梨子「……｣ｸﾞｽｯ
果南「だからごめん、ってば……」
梨子「……果南ちゃんのバカ……｣ﾎﾞｿｯ
果南「うおっ、まさかの言葉……」
|
- 梨子「は、は……ハグ、しよ……！」
36 ：名無しで叶える物語(神宮)[sage]：2018/01/16(火) 00:52:15.52 ID:dMvzXXio - 梨子「……やっぱり千歌ちゃんと曜ちゃんの幼馴染だ……梨子のことからかって、楽しんでるんだ……｣ﾎﾞｿｯ
果南「……んーまあ、からかいやすい、っていうのは否定しないけど……」
梨子「……果南ちゃんのバカ……｣ﾎﾞｿｯ
果南「だから、ごめん。ごめんってば……」
|
- 梨子「は、は……ハグ、しよ……！」
39 ：名無しで叶える物語(神宮)[sage]：2018/01/16(火) 01:00:44.68 ID:dMvzXXio - 梨子「……果南ちゃんのバカ……｣ﾎﾞｿｯ
果南(んー参ったなぁ……まさかこうなっちゃうとは……)
果南「ねぇ梨子ちゃん……今度からあんまりからかったりしないから、ね？」
梨子「……あんまりじゃなくって、からかわないでください……」
果南「……ごめん、それは無理、あんまりぐらいしか約束できないよ……」
梨子「……正直だね。……それならそれでいいです……」
果南「ほっ、以外に許してれた……」
|
- 梨子「は、は……ハグ、しよ……！」
41 ：名無しで叶える物語(神宮)[sage]：2018/01/16(火) 01:06:09.99 ID:dMvzXXio - 果南「……とにかく、泣き止んでくれてよかった……｣ﾎｯ
梨子「果南ちゃん……」
果南「ん？ なあに梨子ちゃん……」
梨子「……ハグ、してください……」
果南「えっ、梨子ちゃんの方から頼むの？」
梨子「……なんだか、そんな気分なんで……」
|
- 梨子「は、は……ハグ、しよ……！」
43 ：名無しで叶える物語(神宮)[sage]：2018/01/16(火) 01:09:53.32 ID:dMvzXXio - 果南「そんな気分というならば……やらないわけにもいかない、っか」
果南「……いいよ、さっきのお詫びも込めて……」
果南「ハグ、してあげる｣ﾌﾌｯ
梨子「……果南ちゃん……！」
|
- 梨子「は、は……ハグ、しよ……！」
44 ：名無しで叶える物語(神宮)[sage]：2018/01/16(火) 01:15:23.76 ID:dMvzXXio - ｶﾞﾊﾞｯ
果南「……｣ﾊｸﾞｯ
梨子「……やっぱり、果南ちゃんのハグって、優しい……」
果南「梨子ちゃんのさっきのハグは強すぎるよ。ハグはもっと、優しく包み込むようにしないと……」
梨子「……肝に命じますっ｣ﾌﾌｯ
果南「それにしても……梨子ちゃんって、抱き心地がいいね……。なんていうか、体のラインが抱きやすい、っていうか……」
梨子「……何を言い出すんです、果南ちゃん……///」
果南「抱き枕として抱いて寝たら、いい睡眠が取れるかも｣ｸｽｸｽ
梨子「……やっぱり、そうやってからかうんだ、果南ちゃんは……///」
終わり
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- 梨子「は、は……ハグ、しよ……！」
45 ：名無しで叶える物語(神宮)[sage]：2018/01/16(火) 01:16:10.88 ID:dMvzXXio - なんか梨子ちゃん、面倒くさい女の子になっちゃった
みんな、ごめんなっ
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- 千歌ちゃんの衣装どっちがかわいいかトーナメント
457 ：名無しで叶える物語(神宮)[sage]：2018/01/16(火) 01:49:50.56 ID:dMvzXXio - 青ジャンっち
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- SS作者、イキる
160 ：名無しで叶える物語(神宮)[sage]：2018/01/16(火) 08:14:09.63 ID:dMvzXXio - SS作者って、SSに一生でも賭けてるの？
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- 花丸「部室からいい匂いが……｣ｸﾝｸﾝ
308 ：名無しで叶える物語(神宮)[sage]：2018/01/16(火) 17:30:52.36 ID:dMvzXXio - ーーー浦の星 中庭
花丸「……梨子ちゃん、髪の毛にゴミが付いてるよ？」
梨子「あれっ、やだな……いつの間に付いちゃったんだろ……」
花丸「ふふっ、取ってあげるね」
ｽｯ
梨子「……ありがとう、マルちゃ……」
花丸「……｣ﾎﾟｹｰｯ
梨子「どうしたの、何を見つめているの？」
花丸「梨子ちゃんの髪……綺麗だなあ、って……」
|
- 花丸「部室からいい匂いが……｣ｸﾝｸﾝ
309 ：名無しで叶える物語(神宮)[sage]：2018/01/16(火) 17:34:20.02 ID:dMvzXXio - 梨子「そ、そうかな……？」
花丸「艶やかで、流れるようにサラサラで……羨ましいずら……」
梨子「……私はマルちゃんの髪の毛の方が、綺麗だと思うよ？」
花丸「お、オラの髪なんて……全然そんなことない……」
梨子「そんなことあるよ、マルちゃんの亜麻色の髪……梨子は好きだな」
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- 花丸「部室からいい匂いが……｣ｸﾝｸﾝ
310 ：名無しで叶える物語(神宮)[sage]：2018/01/16(火) 17:49:01.36 ID:dMvzXXio - ーーーそう言って彼女は優しく微笑んで、そっと近づき、私の髪に手をかけた
ーーー突然のことで不意を突かれた格好になった私は、体を固くしてしまい、近づいた彼女の顔に、思わず目を背けた
ーーー可憐な花のような香りが、一気に鼻をくすぐって、瞬間、顔が赤く染まってしまったのを、私は自覚した
「亜麻色の髪……淡く優しい光の色……私は好きよ……」
ーーー彼女は私の髪を撫でながら、耳元で囁く。その言葉は甘く、艶やかで、私の体温を更に上げさせたのだった
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- 花丸「部室からいい匂いが……｣ｸﾝｸﾝ
311 ：名無しで叶える物語(神宮)[sage]：2018/01/16(火) 18:19:13.50 ID:dMvzXXio - 「亜麻色の、長い髪を、風が優しく包む」
ーーー突然彼女が歌い出したそれは、半世紀前に発表され、最近でも有名な歌手がカバーをし、今も広く親しまれる歌謡曲の一節だ
ーーー彼女は歌を続けた
「乙女は、胸に白い、花束を」
ーーーこの歌は、恋の歌だ。まだ初恋も知らなかった少女が、運命の人と出会い、恋を覚え、女性へと成長していく過程を歌った歌だ
ーーー彼女の歌声は、セイレーンのそれだ。聴くものを惑わし、誘惑させてしまう、魔性の歌声だ。聴いてしまえば最後、彼女の虜になってしまう
「羽のように、丘を下り、優しい彼の許へ」
ーーー私はふと、背けた目線を彼女の顔に戻してしまった
ーーーその微笑みは、聖母のように慈愛に満ちた、暖かい輝きを持った笑みだ。けど、今の私には、それは妖しく輝いて見えた
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- 花丸「部室からいい匂いが……｣ｸﾝｸﾝ
312 ：名無しで叶える物語(神宮)[sage]：2018/01/16(火) 18:29:36.30 ID:dMvzXXio - ーーーダメだ、聴いてはならない、見てはならないと、意識を彼女から反らそうと足掻いてみたが、それはもう無駄であった
ーーーいや、無駄な足掻きというのは、間違った例え方だ。何故ならそれは、表面的にただ拒んでいただけだったからだ
ーーー本質的、私の心はもう、足掻くことなく既に彼女に囚われていた
「明るい、歌声は、恋をしているから」
ーーーそうだ、私は彼女に恋をしていたのだ
ーーーあの歌の、亜麻色の髪の乙女のように
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- 花丸「部室からいい匂いが……｣ｸﾝｸﾝ
313 ：名無しで叶える物語(神宮)[sage]：2018/01/16(火) 18:32:00.31 ID:dMvzXXio - 花丸「……ぬああああああ！｣ｶｵﾏｯｶｯｶﾉｶｰ
梨子「ど、どうしたのマルちゃん！？」
花丸「オラは何を考えてるのー！？ は、破廉恥ずらあああ！」
ｼｭﾊﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞｯ
梨子「ちょ、ちょっと待ってマルちゃん！？ 何が破廉恥なの、ねぇ！」
終わり
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- 花丸「部室からいい匂いが……｣ｸﾝｸﾝ
314 ：名無しで叶える物語(神宮)[sage]：2018/01/16(火) 18:32:41.20 ID:dMvzXXio - 魔が差して、くっさい文章書いてしまった
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- SS総合
95 ：名無しで叶える物語(神宮)[sage]：2018/01/16(火) 19:58:36.97 ID:dMvzXXio - SS書くときってage進行の方がいいの？
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- SS総合
98 ：名無しで叶える物語(神宮)[sage]：2018/01/16(火) 20:02:53.51 ID:dMvzXXio - なるほどね
立てたSSに「なんでsage進行なん？」ってレスがあったから、気になって……ありがとう
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- 千歌「漢字クイズしよーよ、梨子ちゃん！」
1 ：名無しで叶える物語(神宮)[]：2018/01/16(火) 20:25:45.44 ID:dMvzXXio - ーーー千歌の部屋
梨子「……漢字クイズ？」
千歌「そうだよ！ 漢字クーイズっ！」
曜「梨子ちゃん、漢字は得意？」
梨子「苦手ってわけでもないし、得意ってわけでもないから……普通、かな？」
千歌「なら、ちょうどいーじゃん！」
曜「漢字のお勉強がてら、漢字クイズしようよ！」
|
- 千歌「漢字クイズしよーよ、梨子ちゃん！」
2 ：名無しで叶える物語(神宮)[sage]：2018/01/16(火) 20:28:53.26 ID:dMvzXXio - 梨子「んー、まあ、お勉強するのは、悪いことじゃないから……」
千歌「でしょでしょー？」
曜「だからやろうよ、ねっ？」
梨子「……わかった、やろうかな、漢字ｸｲｽﾞ｣ﾌﾌｯ
ようちか「うおっしゃー！｣ｶﾞｯﾂﾎﾟ
梨子「そんなガッツポーズするほど、喜ばなくていいんじゃない？」
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- 千歌「漢字クイズしよーよ、梨子ちゃん！」
3 ：名無しで叶える物語(神宮)[sage]：2018/01/16(火) 20:31:56.27 ID:dMvzXXio - ｶﾞｻｶﾞｻ
千歌「実はねぇ……」
ｺﾞﾄﾝｯ
千歌「こんなことがあろーかと、漢字クイズの問題、もう用意してあるんだー！」
梨子「用意周到だね」
曜「『ヤマトの真田さん』ばりの用意周到っぷりだよ、千歌ちゃん！」
千歌「ていうか、曜ちゃんは知ってて当然じゃん、この問題一緒に考えたんだから」
曜「まあね」
ようちか「あはははっ！」
|
- 千歌「漢字クイズしよーよ、梨子ちゃん！」
4 ：名無しで叶える物語(神宮)[sage]：2018/01/16(火) 20:34:28.59 ID:dMvzXXio - 梨子「千歌ちゃんと曜ちゃんで、クイズの問題考えたの？」
曜「その通りでありまーすっ！」
千歌「曜ちゃんが問題考えて、チカの達筆で漢字書いたんだよ！」
梨子「へぇ……そうなの……」
曜「どうしたの、なんか不安そうだね」
梨子「……ちょっと、ね……。嫌な予感が少し……」
|
- 千歌「漢字クイズしよーよ、梨子ちゃん！」
5 ：名無しで叶える物語(神宮)[sage]：2018/01/16(火) 20:36:38.36 ID:dMvzXXio - 曜「嫌な予感なんて、ひどいなあ梨子ちゃん！｣ﾌﾟﾝｽｺ
千歌「ちゃんとした漢字クイズに決まってんじゃん！」
梨子「んー……不安だ……」
千歌「……わかった、そんなに悩むなら、この漢字クイズに全問正解したら、ご褒美あげよう！」
梨子「……ご褒美？」
|
- 千歌「漢字クイズしよーよ、梨子ちゃん！」
6 ：名無しで叶える物語(神宮)[sage]：2018/01/16(火) 20:40:14.24 ID:dMvzXXio - 千歌「そー、ご褒美！ ……全問正解したら、チカがハーゲンダッツを奢ってあげるのだ！」
曜「おー、千歌ちゃん太っ腹ー！」
千歌「曜ちゃんも奢るんだよ」
曜「はっ？ 何それ聞いてない」
千歌「当然でしょー？ チカと曜ちゃんで問題出すんだから、梨子ちゃんが全問正解した暁には、二人でハーゲンダッツ奢らなきゃ」
曜「むぅ……しょうがないなあ。わかったよ、私もハーゲンダッツ奢ってあげる！」
千歌「何味でもいーよ！」
|
- 千歌「漢字クイズしよーよ、梨子ちゃん！」
7 ：名無しで叶える物語(神宮)[sage]：2018/01/16(火) 20:42:38.72 ID:dMvzXXio - 梨子「……味は何でもいいんだけど。けど、二人に奢ってもらえる、っていうなら……頑張れるかな？」
千歌「そうこなくっちゃ！ でも、もし全問正解できなかったら……」
梨子「できなかったら……？」
千歌「罰ゲームをやってもらうのだ……｣ﾆﾔﾘ
梨子「……罰ゲーム？」
|
- 千歌「漢字クイズしよーよ、梨子ちゃん！」
8 ：名無しで叶える物語(神宮)[sage]：2018/01/16(火) 20:44:47.36 ID:dMvzXXio - 千歌「そうっ！ 罰ゲーム！」
曜「まあ、豪華景品があるなら、罰ゲームがあって然るべきだよねー」
千歌「何かを得るためには何かを犠牲にしなくちゃ、いけないのだ……」
曜「……それちょっと、ニュアンス違わない？」
千歌「ふいんきだけで言ってみたよ｣ﾌﾊﾊ
梨子「うぅん……罰ゲーム……」
|
- 千歌「漢字クイズしよーよ、梨子ちゃん！」
9 ：名無しで叶える物語(神宮)[sage]：2018/01/16(火) 20:47:07.33 ID:dMvzXXio - 曜「やろうよ、梨子ちゃーん。全問正解すればいいんだよー？」
梨子「……その罰ゲームって、例えば……お笑い芸人さんのモノマネとか、変なダンスだったりしない？」
千歌「しないしない」
曜「何言ってんの。梨子ちゃんに罰ゲームとはいえ、そんなお下品なことさせるわけないじゃん」
梨子「……なんだか、遠い昔にやったことがあるような……」
ようちか「気のせい、気のせい！」
|
- 千歌「漢字クイズしよーよ、梨子ちゃん！」
10 ：名無しで叶える物語(神宮)[sage]：2018/01/16(火) 20:51:45.94 ID:dMvzXXio - 梨子「ちなみに、罰ゲームって……何？」
千歌「お笑い芸人のモノマネでも、変なダンスでもないよ。……うちのカラオケで、歌を歌ってもらいます」
梨子「……カラオケ？」
千歌「そう、カラオケ！ 有名なアイドルソングを、歌ってもらうの！」
曜「よく梨子ちゃん言ってるよね。『歌はあんまり得意じゃなくって。Aqoursの為にも、もっと練習しなくっちゃ』って」
梨子「……まあ、確かによく言ってるね。主に読み込み中に……」
千歌「だったら、練習しよーよ、歌歌ってさー」
|
- 千歌「漢字クイズしよーよ、梨子ちゃん！」
11 ：名無しで叶える物語(神宮)[sage]：2018/01/16(火) 20:55:09.69 ID:dMvzXXio - 梨子「アイドルソングを歌うのなら……まあ、梨子もスクールアイドルだから……」
曜「スクールアイドルだし、いいよね？」
梨子「……うん、わかりましたっ！ 漢字クイズ、受けて立ちます！」
曜「オッケー、そうこなくっちゃねぇ！」
千歌「よーしっ、それじゃあ、漢字クイズスタートなのだぁ！」
|
- 千歌「漢字クイズしよーよ、梨子ちゃん！」
12 ：名無しで叶える物語(神宮)[sage]：2018/01/16(火) 20:58:16.86 ID:dMvzXXio - 曜「それでは、第一問！ デデンッ！」
梨子「……効果音も自分でつけるんだ」
千歌「最初だから、簡単な問題だよ！」
ﾊﾞﾝｯ
千歌「このフリップに書かれた漢字は、なんて読むのでしょーか？」
鰯
梨子「もしかして、魚の名前の漢字クイズ？」
|
- 千歌「漢字クイズしよーよ、梨子ちゃん！」
13 ：名無しで叶える物語(神宮)[sage]：2018/01/16(火) 21:00:31.74 ID:dMvzXXio - 千歌「そうっ！ 魚の名前の漢字クイズ！」
曜「梨子ちゃんも、内浦に引っ越してきたからには、魚の名前の漢字くらい、わからないとね」
梨子「んー……」
曜「……おやおや、梨子ちゃん。早速わからないのかな？｣ﾆﾔﾆﾔ
梨子「ううん、違うの。その逆。すぐにわかっちゃった｣ﾌﾌｯ
|
- 千歌「漢字クイズしよーよ、梨子ちゃん！」
14 ：名無しで叶える物語(神宮)[sage]：2018/01/16(火) 21:03:24.29 ID:dMvzXXio - 曜「ほう、それじゃあ正解をどうぞ！」
梨子「正解は……『いわし』」
曜「ファイナルアンサー？」
梨子「……ファイナル、アンサー」
曜「……」
曜「正解っ！」
千歌「流石に溜めなかったね、曜ちゃん」
曜「まあ、まだ最初だしね」
|
- 千歌「漢字クイズしよーよ、梨子ちゃん！」
15 ：名無しで叶える物語(神宮)[sage]：2018/01/16(火) 21:09:28.50 ID:dMvzXXio - 千歌「魚編に、弱い、って書いて『いわし』」
曜「名前はとっても貧相だけど、栄養がたくさん詰まった魚なんだよね」
千歌「うん。なんでも『海のお米』って呼ばれるくらい、栄養価が豊富らしいよ」
梨子「それは知らなかった。初耳だよ」
曜「愛知県の名古屋港水族館では、何万匹の鰯が群れで泳ぐ『マイワシのトルネード』が観れるんだって」
梨子「へぇ、それはきっと壮観なんだろうなあ……」
千歌「三津シーでもやってほしいよね」
曜「三津シーの規模では無理だよ。せいぜい鰯十数匹泳がせるのが限界だよ」
|
- 千歌「漢字クイズしよーよ、梨子ちゃん！」
17 ：名無しで叶える物語(神宮)[sage]：2018/01/16(火) 21:12:27.39 ID:dMvzXXio - 曜「続いて、第二問！デデンッ！」
千歌「このフリップに書かれた漢字は、なんて読むのでしょーか？」
鯖
梨子「魚編に、青……」
千歌「これもまだ簡単な方だよねー」
曜「読んで字のごとくだしね」
|
- 千歌「漢字クイズしよーよ、梨子ちゃん！」
18 ：名無しで叶える物語(神宮)[sage]：2018/01/16(火) 21:15:44.35 ID:dMvzXXio - 梨子「ふふっ、わかりましたっ」
曜「では、それじゃあ正解をどうぞ！」
梨子「正解は……『さば』」
曜「ファイナルアンサー？」
梨子「ファイナル、アンサー」
曜「……」
曜「正解っ！」
千歌「これもまだ溜めない！」
曜「簡単な問題だしね」
|
- 千歌「漢字クイズしよーよ、梨子ちゃん！」
19 ：名無しで叶える物語(神宮)[sage]：2018/01/16(火) 21:22:17.41 ID:dMvzXXio - 千歌「魚編に、青い、って書いて『さば』」
曜「青魚の代表みたいな魚だしね」
千歌「どうでもいいけど、フランス語の『サヴァ』って、どういう意味か知ってる？」
梨子「確か……挨拶みたいな意味だったような……」
千歌「その通り、『やぁ！』って気軽に挨拶する意味らしいよ」
曜「じゃあ、もしフランス人が鯖を見て『サヴァ』『サヴァ』って言ってたら……鯖に挨拶してるのかな？」
千歌「普通に『サバ』『サバ』って名前言ってるだけじゃない？」
|
- 千歌「漢字クイズしよーよ、梨子ちゃん！」
20 ：名無しで叶える物語(神宮)[sage]：2018/01/16(火) 21:25:22.05 ID:dMvzXXio - 曜「続いて、第三問！ デデンッ！」
千歌「このフリップに書かれた漢字は、なんて読むのでしょーか？」
鰹
梨子「魚編に、堅い……」
曜「ほーんのちょっと、難しくなるよー？」
梨子「梨子ちゃん、わっかるかなー？」
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- 千歌「漢字クイズしよーよ、梨子ちゃん！」
21 ：名無しで叶える物語(神宮)[sage]：2018/01/16(火) 21:25:51.51 ID:dMvzXXio - 間違えた
千歌「梨子ちゃん、わっかるかなー？」
|
- 千歌「漢字クイズしよーよ、梨子ちゃん！」
22 ：名無しで叶える物語(神宮)[sage]：2018/01/16(火) 21:28:24.25 ID:dMvzXXio - 梨子「んー、なんだったかなあ……」
千歌「おやおや、わかんないー？」
梨子「ちょっと、出てこないかなあ……」
千歌「それでは、ヒントを出してあげましょー！」
梨子「あ、ヒントくれるんだ……」
曜「今から再現するやり取りに、ヒントが隠されてるから、よく考えて、ピンと来てね？」
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- 千歌「漢字クイズしよーよ、梨子ちゃん！」
23 ：名無しで叶える物語(神宮)[sage]：2018/01/16(火) 21:32:17.57 ID:dMvzXXio - 千歌「それじゃあ、ヒント出しまーす」
曜「『ガラガラガラ』」
曜「『おーい、磯野ー！ 野球しようぜー！』」
千歌「『おう、中島ー！』」
ようちか「……はいっ」
梨子「い、今のがヒント……？」
千歌「比較的わかりやすいヒントだと思うなー」
梨子「最初の『ガラガラガラ』って効果音は何……？」
曜「玄関開ける効果音だよ」
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