- 千歌「果南ちゃんとの生活」
14 :名無しで叶える物語(おにぎり)[sage]:2017/10/19(木) 00:02:58.25 ID:RVUMBPfM - 《翌日》
果南「行ってきます」 千歌「いってらっしゃい」 果南「今日はいっぱい魚獲ってくるから」 千歌「うん、楽しみにしてる」
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- 千歌「果南ちゃんとの生活」
15 :名無しで叶える物語(おにぎり)[sage]:2017/10/19(木) 00:05:26.57 ID:RVUMBPfM - 千歌「さて、私も木の実採ってこなきゃ」
男A「千歌ちゃん」 千歌「あ、男Aさん、おはようございます」 男A「あの話、考えてくれた?」
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16 :名無しで叶える物語(おにぎり)[sage]:2017/10/19(木) 00:07:26.74 ID:RVUMBPfM - 千歌「それは…」
男A「こんなこというのもなんだけど」 男A「僕はこの部族の長の息子だ」 男A「絶対キミに苦労はかけないよ」
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18 :名無しで叶える物語(おにぎり)[sage]:2017/10/19(木) 00:08:52.19 ID:RVUMBPfM - 千歌「……」
男A「いい返事を期待してるよ。じゃあね」 千歌「果南ちゃん」 千歌「私、どうしたら…」
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19 :名無しで叶える物語(おにぎり)[sage]:2017/10/19(木) 00:11:24.21 ID:RVUMBPfM - 果南「ふう、大漁大漁」
果南「今日も千歌を喜ばすことができそうでよかった」 男B「果南!」 果南「男Bさん、どうしたですか?」
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20 :名無しで叶える物語(おにぎり)[sage]:2017/10/19(木) 00:15:46.35 ID:RVUMBPfM - 男B「どうしたじゃないよ。早く俺と結婚してくれ」
果南「…こないだも言ったじゃないですか」 果南「私はまだ結婚する気は…」 男B「何故だ!?他に好きな男でもいるのか!?」
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21 :名無しで叶える物語(おにぎり)[sage]:2017/10/19(木) 00:16:19.81 ID:RVUMBPfM - 果南「別にいないですけど」
男B「じゃあなぜ!?」 果南「とにかく、結婚する気はありません」 男B「ガッデム!」
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22 :名無しで叶える物語(おにぎり)[sage]:2017/10/19(木) 00:17:36.74 ID:RVUMBPfM - 果南「ただいまー」
千歌「おかえり」 果南「ほら、今日もいっぱい獲れたよ」 千歌「わあ、おいしそう!」
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23 :名無しで叶える物語(おにぎり)[sage]:2017/10/19(木) 00:19:30.54 ID:RVUMBPfM - バチバチ
千歌「はふはふ」 果南「千歌ってば慌てて食べないの」 千歌「だっておいしいんだもん」 果南「ふふ、そう言われると獲ってきた甲斐があるよ」
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- 千歌「果南ちゃんとの生活」
24 :名無しで叶える物語(おにぎり)[sage]:2017/10/19(木) 00:21:52.41 ID:RVUMBPfM - 果南「最後の一匹だね」
千歌「果南ちゃんが食べなよ」 果南「え、いいの?」 千歌「うん、だって果南ちゃん魚大好きでしょ」 千歌「それに、チカもうお腹いっぱいだし」 果南「ありがと千歌」ハムハム
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26 :名無しで叶える物語(おにぎり)[sage]:2017/10/19(木) 00:28:16.89 ID:RVUMBPfM - 長「失礼するぞい」
千歌「長さま」 果南「どうしたんですか、こんな時間に」 長「お前たちに話があってな」
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27 :名無しで叶える物語(おにぎり)[sage]:2017/10/19(木) 00:42:32.98 ID:RVUMBPfM - 長「千歌、果南よ」
長「お前たちももう年頃の娘だ」 長「他の娘たちのように男を迎える気はないのか」 千歌・果南「……」
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28 :名無しで叶える物語(おにぎり)[sage]:2017/10/19(木) 00:43:12.00 ID:RVUMBPfM - 長「ないのだろうな」
長「わしには分かる」 長「お前たちは互いに好き合っているのだろう」 千歌・果南「!」
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29 :名無しで叶える物語(おにぎり)[sage]:2017/10/19(木) 00:43:44.79 ID:RVUMBPfM - 長「隠さず話してみい」
千歌「はい…」 果南「その通りです」 長「やはりな」
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30 :名無しで叶える物語(おにぎり)[sage]:2017/10/19(木) 00:44:21.48 ID:RVUMBPfM - 長「だが、女同士で夫婦になるなどこの方聞いたことがない」
千歌「はい…」 長「部のためにも、ここは男を迎えて子孫を増やす気はないか?」 果南「……」
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- 千歌「果南ちゃんとの生活」
31 :名無しで叶える物語(おにぎり)[sage]:2017/10/19(木) 00:45:02.25 ID:RVUMBPfM - 果南「私は…」
果南「ありません」 長「ふむ。千歌よ、お主はどうだ」 千歌「私も、ありません」
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39 :名無しで叶える物語(おにぎり)[sage]:2017/10/19(木) 21:54:21.19 ID:RVUMBPfM - 長「あい分かった」
長「千歌、そして果南よ」 長「お前たちには…」 長「この部を出て行ってもらう」 長「異端がいると部全体に悪影響が及ぶ」 長「分かってくれるな」 果南「…分かりました」 千歌「明日、出て行きます」
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- 千歌「果南ちゃんとの生活」
40 :名無しで叶える物語(おにぎり)[sage]:2017/10/19(木) 21:55:06.61 ID:RVUMBPfM - 《翌朝》
果南「チカ、もう朝だよ」 千歌「うん、おはよう」 果南「おはよう。さ、支度しよう」 千歌「うん…」 果南「うーっと、絶好のお出かけ日和だね」 千歌「そうだね」 果南「これからは誰にもわずらわされることなく暮らせるね」 千歌「うん!」
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- 千歌「果南ちゃんとの生活」
41 :名無しで叶える物語(おにぎり)[sage]:2017/10/19(木) 21:56:03.92 ID:RVUMBPfM - 果南「さて、まずは遠くに行かなくちゃね」
千歌「どうして?」 果南「部の近くにいたんじゃ、出て行った意味がないでしょ?」 千歌「あ、そっか」 千歌「私たち、本当に追い出されたんだよね」 果南「不安?」 千歌「果南ちゃんは不安じゃないの?」 果南「もちろん不安もあるよ。でも、楽しみもあるかな」 果南「誰の目も気にせず千歌と暮らせるからさ」
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- 千歌「果南ちゃんとの生活」
42 :名無しで叶える物語(おにぎり)[sage]:2017/10/19(木) 21:56:48.75 ID:RVUMBPfM - 果南「せめてもの手向けに長が狩り道具もくれたから」
果南「飢える心配もなし」 果南「それに、何があっても」 果南「千歌は私が守るから」 千歌「果南ちゃん…」 ギュ 果南「わわ、急にどうしたのチカ?」 千歌「えへへ、抱きつきたい気分なのだ」
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44 :名無しで叶える物語(おにぎり)[sage]:2017/10/19(木) 23:34:05.99 ID:RVUMBPfM - 《夜》
ホー ホー 果南「今日はこの辺で寝ようか」 千歌「はあ、もうクタクタ」 果南「ふふ、そのうちお家も作ろうね」 千歌「でも野宿なんて初めてかも」 千歌「果南ちゃん、星がきれいだね」 果南「そうだね」 千歌「でもちょっと寒いかも」 果南「それじゃあ」 ギュ 果南「抱き合って温まろうか」 千歌「わ///」 果南「いや?」 千歌「いやじゃないけど、ちょっと恥ずかしいな」 果南「誰も見てないよ」 千歌「だって、こういうこと初めてだから」 果南「あはは、じゃあ毎日こうやって寝る?」 千歌「うーん、考えとく」 果南「ふふ、分かった」
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45 :名無しで叶える物語(おにぎり)[sage]:2017/10/19(木) 23:42:07.13 ID:RVUMBPfM - 《数日後》
果南「ふう、今日のマンモスは手ごわかったな」 ズルズル 果南「おっも」 果南「チカー、今帰った――」 果南「!」 果南「家が荒らされてる!」 果南「千歌!」
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46 :名無しで叶える物語(おにぎり)[sage]:2017/10/19(木) 23:45:27.43 ID:RVUMBPfM - 千歌「……」
果南「千歌、大丈夫!?しっかりして」 千歌「ん…」 千歌「あ、果南ちゃん」 果南「何があったの?」 千歌「違う部族の人が突然襲ってきて」 千歌「ごめんね果南ちゃん」 千歌「今まで集めた食糧、全部とられちゃった」 果南「いいよそんなのは!」 果南「千歌は大丈夫なの!?」 千歌「私は頭をぶたれただけだから」 千歌「平気だよ」
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- 千歌「果南ちゃんとの生活」
47 :名無しで叶える物語(おにぎり)[sage]:2017/10/19(木) 23:54:05.23 ID:RVUMBPfM - 果南(しかしこの日を境に、千歌の体調は日に日におかしくなっていった)
千歌「この木の実固いなあ」 果南「もっと力を込めて割れば大丈夫だよ」 千歌「ふん」バキ 果南「ね、割れたでしょ」 千歌「うん――」 フラ 千歌「あ……」ドサ 果南「千歌!?どうしたの!?」 千歌「えへへ、ちょっとめまいが」 果南「大丈夫?」 千歌「うん、平気だよ。さ、ご飯にしよう」
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48 :名無しで叶える物語(おにぎり)[sage]:2017/10/19(木) 23:57:27.07 ID:RVUMBPfM - ビョオオオ
千歌「冬が来たね」 果南「うん」 千歌「寒い」 果南「大丈夫、千歌?」 果南「もっと火の近くに寄って」 千歌「うん」ガタガタ 果南「温めるね」ハグ 千歌「ありがとう果南ちゃん」
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