- 【SS】穂乃果「わ、私は……」 [無断転載禁止]©2ch.net
162 ：＠無断転載は禁止[]：2016/05/29(日) 12:26:02.42 ID:vBfn4Zxb - □□□□□□□□
崖下 川の近く
ﾊﾟﾗﾊﾟﾗ……
希「あいてて……」ﾑｸﾘ
希「なんとかPKで衝撃を和らげはしたけど……」ｽﾞｷｽﾞｷ
希「足折れてるね」ｽﾞｷｽﾞｷ
希「……しばらく待てば治るかな」
希「凛ちゃんと花陽ちゃん……大丈夫やろか」
希「早く迎えに行ってあげんと……」
……ｶﾞｻｯ
子狼1「ｶﾞﾙﾙﾙﾙ……」
子狼2「ｸﾞﾙﾙﾙﾙ……」
希「……狼？」
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163 ：＠無断転載は禁止[]：2016/05/29(日) 12:26:31.33 ID:vBfn4Zxb - 子狼1「ｶﾞﾙﾙﾙﾙ……」
希「……いや、ヴァナルガンドか」
子狼2「ｸﾞﾙﾙﾙ……」
希「あっ、もしかしてあの時のチビちゃん？」
希「ほらあのー、150年くらい前にも来た！」
希「それともあのチビちゃんの子供かな？」
子狼1「ｶﾞﾙﾙﾙﾙﾙ……」
希「いやー、あの子もお母さんかぁ、見逃してあげてよかったよ」
希「またこうして元気な子供を……」
子狼1「ｸﾞﾙﾙﾙｯ」ﾀﾞﾀﾞｯ
希「おっ、あそb」ﾄﾞｽｯ
子狼1「ｶﾞﾙﾙﾙ……ｯ」ｶﾞﾌﾞｯ…
ﾌﾞｼｭｯ……
希「あちゃ……右腕はやめて欲しいな」ﾌﾞｼｭｯ
希「痛いでしょうが」ﾌﾞﾝﾌﾞﾝ
子狼1「ｸﾞﾙﾙﾙｯ」ｶﾞｼﾞｶﾞｼﾞ
子狼2「ｶﾞｧｧｧｧｯ」ｶﾞﾌﾞｯ
希「両腕はもっとまずいよ」ﾌﾞﾝﾌﾞﾝ
希「痛いってば！」ﾌﾞﾝﾌﾞﾝ
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164 ：＠無断転載は禁止[]：2016/05/29(日) 12:27:57.20 ID:vBfn4Zxb - 子狼1「ｸﾞｼﾞｭﾙﾙﾙﾙ……ｯ」ｶﾞｼﾞｶﾞｼﾞ
子狼2「ｶﾞﾙﾙﾙﾙｯ」ｶﾞｼﾞｶﾞｼﾞ
希「あ……血が出てる」
希「……二匹とも、もう飲んじゃったか」
子狼1「ｸﾞｼﾞｭﾙﾙ……」ﾚﾛﾚﾛ
子狼2「ｸﾞﾙﾙ……」ﾍﾟﾛﾍﾟﾛ
希「キミたち、ただでさえ普通の狼より強いのに……それ以上ウチの血を飲んでどうするつもりよ」ｶﾞｼﾞｶﾞｼﾞ
希「あのヘビみたいになりたいん？」ﾄﾞｸﾄﾞｸ
希「死ねない、ってのもなかなか辛いと思うけどねー……」ﾄﾞｸﾄﾞｸ
子狼2「ｶﾞｼﾞｭﾙﾙﾙﾙﾙ……」ﾚﾛﾚﾛ
希「……ウチの血を飲んだ以上、あの時のチビちゃんみたいに見逃すことはできんね」
希「たぶんことりちゃんも、血を飲まなかったから見逃したんだろうし」
希「まだ子供のキミたちを殺しちゃうのは心苦しいけど……」
子狼1「ｸﾞﾙﾙﾙﾙﾙﾙ……」ﾍﾟﾛﾍﾟﾛ
希「仕方ないね、ウチらの役割は調整だから」
希「強すぎる魔物は、殺さなきゃ」ｸﾞｸﾞｸﾞ…
…………ｸﾞﾁｬｯ……ｸﾞﾁﾞｬｯｯ
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165 ：＠無断転載は禁止[]：2016/05/29(日) 12:31:03.38 ID:vBfn4Zxb - 子狼だったもの「」ｸﾞﾁｬｧ…
子狼だったもの「」ｸﾞﾁｬｧ…
希「………………ふぅ」
希「……ごめんね、できれば、殺したくなかった」
希「でもね、ウチはまだ死ねない」
希「穂乃果ちゃんに、この血を繋げなきゃ」
希「それが、ウチの……」
子狼だったもの「」
子狼だったもの「」
希「……よし、怪我が治るのを待って、花陽ちゃんと凛ちゃんのところに急ごう」
希「ヴィゾーヴニルにも襲われてたし……」
希「ヨルとヴィゾーヴニルに挟まれたら、ひとたまりもない」
希「今の2人じゃ……間違いなく勝てない」
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166 ：＠無断転載は禁止[]：2016/05/29(日) 12:32:02.47 ID:vBfn4Zxb - 〜〜〜〜〜〜〜
海未「……ほら、穂乃果、また同じところ間違えてますよ」
穂乃果「あちゃー、気をつけてたんだけどなー……」
「がんばれ、あと少しでできるよ！」
穂乃果「€+#+}*ちゃぁん……」
海未「そうですよ、この振り付けを克服するために今日はわざわざ集まったのですから」
「っていっても、私たち2年生だけだけど……」
穂乃果「だって、みんなここのステップできてるのに、穂乃果だけ……私が#〜'sの足を引っ張るのは嫌だし……」ﾀﾀｯ
穂乃果「……うーん」
海未「頑張りましょう、あと少しです」
「そうだよ、学校を守るんでしょ？」
海未「その通りです」
穂乃果「……うん、そうだったね」
穂乃果「目指すは……」
ーーーーー
ーーー
ー
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167 ：＠無断転載は禁止[]：2016/05/29(日) 12:32:34.56 ID:vBfn4Zxb - □□□□□□□□
崖下の森 海未
海未「………………ん」ﾊﾟﾁｯ
海未(おや……眠ってしまっていたのですか)
海未(少し休憩のつもりが……まだ昼間なのに)
海未(……おや？)
海未(いつ休憩なんてしたんでしょうか……ずっと穂乃果を捜していたので、休憩する暇なんてなかったような……)
海未「…………？？？」
海未(何か……不思議な力で眠らされていたような気分です)
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168 ：＠無断転載は禁止[]：2016/05/29(日) 12:33:37.78 ID:vBfn4Zxb - 海未「………………」ｻﾞｯｻﾞｯ
海未(穂乃果……どこにいるのですか)
海未(返事はないし……まるで森の木々が私の声を飲み込んでいるかのように、声が響きません)
海未(早く……探さないと)
海未「…………ん？」ｻﾞｯｻﾞｯ
海未「あれは……」
ﾓｸﾓｸ……ﾓｸﾓｸ……
海未「けむり……というより……湯気……？」
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169 ：＠無断転載は禁止[]：2016/05/29(日) 12:34:07.93 ID:vBfn4Zxb - 海未「川の近くからですね……」
海未(誰かが狼煙を上げているのでしょうか……)
海未(……もしかして)
海未「穂乃果！」
海未(急いで向かわないと……！)ｻﾞｻﾞｯ
……ﾊﾟｷｯ
海未「！？」ｸﾙｯ
海未(いま……足音が)
海未(音からして……2人？)
海未(いや……これは……4本足)
海未(魔物ですか)ｼﾞｬｷﾝ
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170 ：＠無断転載は禁止[]：2016/05/29(日) 12:34:55.63 ID:vBfn4Zxb - 海未「…………」ｿ-ｯ
「………………」ｻﾞｯｻﾞｯ
海未「………………！」ﾄﾞｸﾝｯ
海未「…………」ﾄﾞｸﾝﾄﾞｸﾝ
海未(み、見つかってませんよね……！？)ｻｻｯ
海未(咄嗟に木の裏に隠れましたが……あれは……)
海未(狼……！)ﾄﾞｸﾝｯ
海未(あんな大きな狼見たことありません……！)
海未(アレと戦っても、勝ち目なんてない……！)
海未(人間を襲うかどうかは知りませんが……見つからない方が身のためです)
「………………」ｻﾞｯｻﾞｯ
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171 ：＠無断転載は禁止[]：2016/05/29(日) 12:35:37.58 ID:vBfn4Zxb - 海未「…………」ﾄﾞｸﾝﾄﾞｸﾝ
「……………………」ｻﾞｯｻﾞｯ
海未「………………」ｸﾁﾓﾄｵｻｴ
海未(……狼はさっきの煙の方に歩いて行きました)ﾌｩ…
海未(もしあそこに穂乃果がいるとしたら……狼と鉢合わせすることになるかもしれません)
海未(それだけはなんとしても……！)
海未(迂回して先回りしなければ……！)ｻﾞｻﾞｯ
海未(穂乃果……待っててください！)
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172 ：＠無断転載は禁止[]：2016/05/29(日) 12:40:23.36 ID:vBfn4Zxb - □□□□□□□□
森 川のほとり
穂乃果「か、川だ……！」ﾖﾛﾖﾛ
真姫「やっとね……！」ﾖﾛﾖﾛ
絵里「長かったわね……」ﾎｯ
絵里「やっと水が飲めるわ……」
穂乃果「水、飲んでも大丈夫なのかな？」ﾋﾟﾁｬﾋﾟﾁｬ
真姫「えぇ、ここは平気そうね」
絵里「今のうちに飲んでおきましょう」
絵里「もう半日くらい飲んでないし……」
穂乃果「うん、喉カラカラだよ」ﾋﾟﾁｬ…
真姫「体力がないといざってときも戦えないしね」
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- 千歌ちゃんの胸について大いに語るスレ [無断転載禁止]©2ch.net
8 ：＠無断転載は禁止[]：2016/05/29(日) 12:44:53.19 ID:vBfn4Zxb - あの細さであのサイズとかやばい
惚れる
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174 ：＠無断転載は禁止[]：2016/05/29(日) 12:45:30.03 ID:vBfn4Zxb - 絵里「……ところで、希はどうして集合場所を樹にしたのかしら」
穂乃果「あぁ、さっき話してた……」
穂乃果「どうして？」
絵里「いえ……さっきの崖上からまっすぐ進んでも、この川の上流に着いたわけだし、この川で落ち合うようにしたらよかったのに……って」
真姫「……たしかに」
穂乃果「そっちの方が早く出会えるよね」
穂乃果「あんなに遠い……樹より」
絵里「えぇ……何か理由でもあるのかしら？」
真姫「さぁ……」
穂乃果「……ん？」ﾋﾞｸｯ
絵里「……穂乃果？」
真姫「どうかした？」
穂乃果「今、なんか……近くに……」ｸﾙｯ
ﾓｸﾓｸ……
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175 ：＠無断転載は禁止[]：2016/05/29(日) 12:51:52.55 ID:vBfn4Zxb - 絵里「！」
真姫「煙……」
穂乃果「あれ……森の方から！」
ﾓｸﾓｸ……
絵里「さっきと、同じ……」
真姫「ってことは……」
穂乃果「う、海未ちゃん！？」
穂乃果「行かなきゃ！」ﾀﾀｯ
真姫「まっ、穂乃果！」
絵里「…………ん？」
真姫「絵里、早くしなきゃ穂乃果が1人で……」
絵里「…………」
真姫「……絵里？」
絵里「……あれは、海未なの？」
真姫「え？」
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176 ：＠無断転載は禁止[]：2016/05/29(日) 12:59:09.44 ID:vBfn4Zxb - 絵里「さっき……私たちは、崖下から煙を見つけたわよね？」
真姫「えぇ……そうね」
真姫「それがどうか………………」ﾋﾟﾀｯ
真姫「……おかしいわね」
絵里「えぇ……私は、てっきり助けを求めた穂乃果が狼煙でもあげたのかと思ったわ」
真姫「私もよ」
絵里「でも……穂乃果はそんな覚えない様子だった」
真姫「近くに海未がいたのだったら、狼と戦ってる音で気付くはず……」
真姫「あの距離ならなおさら」
絵里「でも……穂乃果は海未と出会っていないわ」
絵里「……ということは」
真姫「あの煙は、海未のものではない……」
絵里「…………」
真姫「…………」
真姫「……穂乃果っ」ﾀﾀｯ
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178 ：＠無断転載は禁止[]：2016/05/29(日) 13:06:00.71 ID:vBfn4Zxb - 絵里「…………」ﾋﾟﾀｯ
絵里(……ん？)
絵里(謎の煙、海未……)
絵里(何か……忘れている気が……)ｽﾞｷｯ
絵里「うっ……」ｽﾞｷｽﾞｷ
絵里(頭痛が……)ｽﾞｷｽﾞｷ
真姫「絵里、早く！」
絵里「え……えぇ、今行くわ」ﾀﾀｯ
絵里(何かしら……今の……なんというか)
絵里(……デジャヴ？)
ー
ーーー
ーーーーー
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179 ：＠無断転載は禁止[]：2016/05/29(日) 13:14:37.33 ID:vBfn4Zxb - □□□□□□□□
森 煙？のあった場所
穂乃果「あ、あれ……」ｾﾞｪｾﾞｪ
穂乃果「何もない……」
真姫「ほ、穂乃果゛……」ｾﾞｪｾﾞｪ
絵里「いつの間にか煙も消えてる……何だったのかしら」
穂乃果「海未ちゃんかと思ったんだけど……見間違えだったかな」
真姫「でも、全員が同時に見間違えなん……」ﾋﾟﾀｯ
絵里「……真姫？」
穂乃果「どうかしたの？」
真姫「あっ……あ、あれ……」ﾕﾋﾞｻｼ
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180 ：＠無断転載は禁止[]：2016/05/29(日) 13:21:41.40 ID:vBfn4Zxb - 真姫「木の、根元の……」
穂乃果「木の根もt…………ひっ！」
絵里「あれは……」
子狼だったもの「「」」
穂乃果「うっ……」ﾌﾗｯ
真姫「ほ、穂乃果」ｶﾞｼｯ
穂乃果「ご……ごめん」
絵里「2人は少し離れてて」
真姫「わかったわ」
絵里「これは……狼の……子供？」
絵里「ぺっちゃんこね……何があったらこんなことに……」
真姫「近くに押しつぶされるようなものなんて落ちてないし……」
穂乃果「で、でもまさか、この狼から湯気が出たってことはないよね……」
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181 ：＠無断転載は禁止[]：2016/05/29(日) 13:25:45.57 ID:vBfn4Zxb - 絵里「ん？狼……？」
真姫「……そういえば、さっきも」
絵里「えぇ……大きな狼がいたわね」
穂乃果「……も、もしかして」
穂乃果「あの狼の子供とか……？」
真姫「まさかね……」
絵里「でも、そうだったら危ないわね」
絵里「帰ってくる前に、ここから……」ｸﾙｯ
｢ｸﾞﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙ…………ｯ」ﾋﾟｷﾋﾟｷ
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182 ：＠無断転載は禁止[]：2016/05/29(日) 13:33:45.33 ID:vBfn4Zxb - 穂乃果「…………！」
真姫「さっ……さっきの狼……！」
絵里「まずいわね……死体ごと見つかってる……！」
穂乃果「こ……これは……！」ｱｾｱｾ
｢ｸﾞﾙﾙﾙ……ｯ｣ﾊﾟｷｯ…
絵里「話が通じる相手じゃないわよ……！」ｻｻｯ
絵里(今、狼から1番近いのは私……)
絵里(槍を構えて……いつでも対応できるよう……)
ｻﾞｻﾞｯ
絵里「！？」
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183 ：＠無断転載は禁止[]：2016/05/29(日) 13:37:44.16 ID:vBfn4Zxb - ｢ｶﾞﾙﾙﾙｯ」ｻﾞｯｻﾞｯ
絵里(横を通り抜けられた……！)
絵里(狙われてるのは私じゃなくて……2人！？)
穂乃果「わ、わわ……っ」ｵﾛｯ
真姫「……っ」
真姫(銃を向け……っ間に合わない！)
｢ｶﾞﾙﾙﾙﾙﾙｯ｣ｻﾞｯｻﾞｯ
穂乃果(まっ…まずい……！)
穂乃果(お願い！ スっ……スローモー……ッ！)ｷﾞｭｯ
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184 ：＠無断転載は禁止[]：2016/05/29(日) 13:38:42.65 ID:vBfn4Zxb -
穂乃果『…………………………！』
穂乃果『……………………よし』ﾎｯ
穂乃果(今回はうまくいった……！)
穂乃果(まずは……真姫ちゃんを絵里ちゃんのところに！)ｶﾞｼｯ
穂乃果(背負って……っと)ﾖﾛｯ
穂乃果『真姫ちゃん……背、高いね……っ』ﾖﾛﾖﾛ
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185 ：＠無断転載は禁止[]：2016/05/29(日) 13:39:39.30 ID:vBfn4Zxb -
真姫『… … … … ！』
穂乃果(狼はほとんど動かない……真姫ちゃんの弾に比べたらなんてことないね！)
穂乃果『よい……しょっ』ﾄｽｯ
穂乃果(真姫ちゃんを降ろして……)
穂乃果(武器を……)ｽｶｯ…
穂乃果『…………！』
穂乃果(しまった……柄しかないんだった……！)
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186 ：＠無断転載は禁止[]：2016/05/29(日) 13:40:29.93 ID:vBfn4Zxb -
穂乃果『どっ……どうすれば……！』
穂乃果(こっちが何もしなければ……今度こそやられる……！)ｿﾞﾜｧ
穂乃果『何か……！』ｷｮﾛｷｮﾛ
絵里『… … … … … … … ！』
穂乃果『！！』ﾊｯ
穂乃果(絵里ちゃんの予備の槍！)
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187 ：＠無断転載は禁止[]：2016/05/29(日) 13:41:48.90 ID:vBfn4Zxb -
穂乃果(そっか……絵里ちゃんは槍を投げたりもするから予備が二本もあるんだ……！)
穂乃果(……両腰に槍なんかあって、邪魔じゃないのかなぁ)
穂乃果『……って、そんなことより今は！』ｶﾞｻｯ
穂乃果『絵里ちゃん……お借りしますっ』ｶﾞﾁｬｶﾞﾁｬ
穂乃果(うう……取りにくい！)ｶﾞﾁｬｶﾞﾁｬ
穂乃果(急げ……急げ……！)ｶﾞﾁｬｯ
穂乃果『…………とれたっ』ｼｬｷﾝｯ
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188 ：＠無断転載は禁止[]：2016/05/29(日) 13:42:40.03 ID:vBfn4Zxb -
『………………ｸﾞ ﾙ ﾙ ﾙ』
穂乃果(まだ終わらないね……)
穂乃果『よし……！』ﾀﾞﾀﾞｯ
穂乃果(さっき木から飛び降りた時の感触からして、多分ちゃんとした槍を使ったところで私の力じゃ刃は通らない……)
穂乃果(でも……殺しちゃうわけじゃなくて、足止めしたいだけなら、他にも！)
穂乃果(体の柔らかいところ……例えば……)
穂乃果『……目ん玉とか！』ｼｭｯ
『ﾙ ﾙ ﾙ ﾙ ………………』
穂乃果『………………っ』ﾋﾟﾀｯ
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189 ：＠無断転載は禁止[]：2016/05/29(日) 13:43:08.83 ID:vBfn4Zxb -
穂乃果(この狼……今私たちを襲ってるのは、怒ってるからなんだよね)
穂乃果(……その怒ってる理由ってのは、多分……子供を殺されたと思ってるから)
穂乃果(そう考えると……なんだか)
『…………………………』
穂乃果『………………』
穂乃果(なんだか、可哀想に……)ｸﾞﾗｯ
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190 ：＠無断転載は禁止[]：2016/05/29(日) 13:52:10.00 ID:vBfn4Zxb -
穂乃果「……………………」ﾌﾗｯ
穂乃果「…………あ」
｢ｸﾞﾙﾙﾙﾙﾙﾙｯ｣ｻﾞｯｻﾞｯ
穂乃果「やば……」ｽﾃﾝｯ
真姫「いづっ…………って、穂乃果！」
絵里「……っ！」
穂乃果(絵里ちゃんたちと離れすぎた……絵里ちゃんも間に合わない！)ﾌﾗﾌﾗ
「ｸﾞﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙｯ」ｻﾞｻﾞｯ
穂乃果(向かってくる……！)
穂乃果(やばい…………っ)
ﾊﾟｼｭﾝｯ
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191 ：＠無断転載は禁止[]：2016/05/29(日) 13:57:31.70 ID:vBfn4Zxb - ｢ｶﾞｧｧｯ……｣ﾖﾛｯ…
穂乃果「！！」
穂乃果(弓が飛んできた……後ろ足に当たったから、ちょっとふらついてる！)ﾌﾗﾌﾗ
穂乃果「いまのっ……うちにッ」ｻｻｻｯ
穂乃果(少しでも距離をとる……！)
穂乃果「……！」ｷﾞｭｯ
ﾊﾟｼｭﾝｯ
｢ｧｶﾞｯ……｣ﾖﾛｯ
穂乃果(今のうちに起き上がらないと……！)
穂乃果「………………」ｶｸﾝｯ
穂乃果(だめ……力が……)
真姫「スローモーの反動……！？」
穂乃果「ぁ…………」
ーーーーー
ーーー
ー
|
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192 ：＠無断転載は禁止[]：2016/05/29(日) 14:16:12.59 ID:vBfn4Zxb - ーーーーーーーーー
穂乃果『ん…………』
穂乃果(いつもの……夢)
『だっ……大丈夫だった……？』
穂乃果『あ……えっと』
穂乃果『さっき……治してくれた？』
『な、治したというか……あれは……』
『うっ……』
穂乃果『ちょっ……大丈夫！？』
『ごめん……思い出しちゃって』
穂乃果『思いだした、って……』
『さ、さっきの……』
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193 ：＠無断転載は禁止[]：2016/05/29(日) 14:17:40.50 ID:vBfn4Zxb - 『さっきも……ここに来たよね……？』
『目は覚めなかったみたいだけど……』
穂乃果『あ、やっぱり来てたんだ』
穂乃果『落ちた時の怪我、治してくれてありがと！』
『そ、それはいいんだけど……』
『さっきのは、どっ……どう見ても……』
穂乃果『……え？』
『どう見ても、死んでたよ……？』
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194 ：＠無断転載は禁止[]：2016/05/29(日) 14:18:45.13 ID:vBfn4Zxb - 穂乃果『…………え』
『焦って、怪我を治そうとしたら治るには治ったけど……』
『なっ……中身は見えてたし……生きてるようには……』
穂乃果『わっ……私は、死んでたの……？』
穂乃果(たしかに、あの高さから落ちて足が折れただけー、ってものおかしいけど……)
穂乃果(…………たしかに、死んでもおかしくないような高さだった)
穂乃果『……じゃあ、あなたが生き返らせてくれたのかな？』
『え？』
穂乃果『どう見ても死んじゃってた私を、一生懸命治そうとしてくれたんでしょ？』
穂乃果『ありがとう！』
『どっ……どういたしまして』
『まっ……まあ、生きていればそれでいいよね！』
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195 ：＠無断転載は禁止[]：2016/05/29(日) 14:19:21.25 ID:vBfn4Zxb - 『でも……やっぱり不思議だよね』
穂乃果『ん？』
『突然シュワシュワーって出てきて、また同じように消えちゃうだけでも不思議なのに』
『死んじゃうくらいの怪我でも治したら生き返ったり』
穂乃果『あ……その、シュワシュワーってのは何なの？』
『あの……いつも、何もないところから出てくるとき』
穂乃果『…………』
『突然一箇所に空気が集まるみたいになって、そこから……』
穂乃果『…………』ﾌﾗｯ
『……あ、今みたいな』
穂乃果『い、今みたいって……』ｷｨｨｨﾝ
穂乃果(み、耳鳴りが……)
穂乃果(いつも、みたいに、意識が……)
ー
ーーー
ーーーーー
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- 【SS】穂乃果「わ、私は……」 [無断転載禁止]©2ch.net
196 ：＠無断転載は禁止[]：2016/05/29(日) 14:28:02.15 ID:vBfn4Zxb - 今日はここまでで……
また時間が空いたら更新します。
次はほとんど戦闘シーン。
いつものです
https://i.imgur.com/Baanyok.png
|
- 完結したSSをあげたりするスレ4 [無断転載禁止]©2ch.net
473 ：＠無断転載は禁止[]：2016/05/29(日) 22:12:23.44 ID:vBfn4Zxb - >>471
そういえば最近はやわ銀がやってくれてたのか
ありがとう
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- 【悲報】μ's、早ければ5月31日にも自力優勝消滅 [無断転載禁止]©2ch.net
2 ：名無しで叶える物語(茸)＠無断転載は禁止[sage]：2016/05/29(日) 23:02:24.38 ID:vBfn4Zxb - 大正義A-RISEがいるから仕方がないね
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- 【悲報】アイドル研究部、生徒会とズブズブ [無断転載禁止]©2ch.net
7 ：名無しで叶える物語(茸)＠無断転載は禁止[sage]：2016/05/29(日) 23:53:06.22 ID:vBfn4Zxb - ズブズブ定期
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