- 「ルシファー!貴様の命もここまでだ!」
60 :名無しさん[]:2012/02/05(日) 00:37:24.82 ID:dBC+W0yb - 「あの人は一体…?」
「ああ、あいつは私の部下だ。前にも言ったが、政界を支配するために あらかじめ送り込んでおいたのだ。」 「そうなんだ。他にもこの世界にはルシファーの仲間がいるの?」 「ああ、この国だけでも後11人程いるはずだ。資金集めはやつらに 頼んだが、多分それだけでは足りないだろう。一旦万魔殿に戻る としよう。」 「うん。わかった。」 ー万魔殿 宝物庫ー 「す、すごい…これ全部ルシファーの物なの!?」 「そうだ。他にもこの部屋と同じ大きさの部屋が後、100部屋ほどある が見ていくか?」 「うん!後で見せてね!それにしても…この部屋一つでいくらぐらい になるの?」 「さあ…考えた事もないが1,000億はあるだろう。」 「い、1,000億!?それが100部屋…ゼロの数がわからないよ!でも、 これだけのお金があれば大丈夫だね。」 「そうだな。…ああ、そうそう欲しい物があれば何でも持っていっても いいぞ。」 「い、いいの!?ほ、本当に?本当の本当の本当にいいの!? 「ああ、本当だ。」 「やったー!どれにしようかな?ワクワクウキウキ♪」
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- 「ルシファー!貴様の命もここまでだ!」
61 :名無しさん[]:2012/02/05(日) 01:24:53.29 ID:dBC+W0yb - 「そ、それじゃ、このネックレスと指輪と髪飾りもらっていい?」
「ん?それだけでいいのか?もっと他にも色々あるというのに。」 「うん。髪飾りはお母さんに、指輪はお父さんにあげるんだ。」 「そうか。まぁ欲しくなったらいつでも来ていいぞ。」 「ありがとう。それじゃ今日はそろそろ帰るね。」 「ああ、わかった。またな。」 「またね!明日は他の宝物庫も見せてね。バイバイ。」 ー勇者の家ー 「ただいま!」 「お帰り。今日も遅くまで一体どこに行っていたの?」 「うふふっ。秘密だよ。後、今日はお父さんとお母さんにプレゼントが あるんだ!」 「一体何をくれるのくれるのかしら?」 「楽しみだなぁ。」 「はい。父さんには指輪。お母さんにはネックレス。どう?気に入った?」 「…貴方、いつも一体どこに行っているの?何か変な事をしている んじゃないでしょうね?」 「そ、そんな事してないよ!」 「じゃあどこに行っていたのか正直にいいなさい!」 「うわあああああぁぁぁぁ!!!」
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- 「ルシファー!貴様の命もここまでだ!」
62 :名無しさん[]:2012/02/05(日) 09:14:03.57 ID:dBC+W0yb - おはよう。今日も続き書きますね。
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- 「ルシファー!貴様の命もここまでだ!」
63 :名無しさん[]:2012/02/05(日) 10:10:23.07 ID:dBC+W0yb - −万魔殿ー
「…っていう事があったんだよ。」 「それは災難だったな。で、何て言ったんだ?」 「いや、何とか上手く誤魔化せたよ。別に、僕は悪い事なんてしてない のになぁ…」 「まぁ世界の支配を望む私に、力を貸している時点で悪い事はしていない と、言い切れない気もするがな。」 「ルシファーは悪くないよ。だって、ちゃんとこの世界の事を考えて いるもん。」 「それは、お前との契約があるからだ。」 「でも、ルシファーって凄く強いんでしょ?多分、僕なんて一瞬で 倒せるぐらい。」 「そんな事は無い。お前は十分強い。今まで見てきた世界の中で 最も強い人間だろう。」 「…でも、ルシファーはそれよりも、もっと強いんでしょ? それなのに、わざわざ契約を守るなんて。」 「お前と私が本気で戦えば、どうなるかは分かりきっているだろう。 前にも言っているが、私はこの世界が欲しいのだ。緑溢れる この世界がな。それを最も残して手に入れる方法を、私は やっているだけだ。」
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- 「ルシファー!貴様の命もここまでだ!」
64 :名無しさん[]:2012/02/05(日) 11:36:42.31 ID:dBC+W0yb - −火の国城下町 噴水広場ー
「ここに来るはずなんだが…」 「誰を待っているの?」 「昨日ここで会った、ダンダリオンという男がいただろう。 あいつに今日の昼、ここまで来るように言ったのだが …おそいな。もう30分も経ったというのに。」 「ルシファー様!遅れてすみません!」 「だからその名前を大声で呼ぶな。遅いぞ。何をしていたんだ?」 「す、すみません。寝坊しました…」 「今何時だかわかった上で言っているのか?…まぁそんな事は いいだろう。金は用意出来たのか?」 「はい。ちゃんとありますのでついて来てください。」 ー路地裏の酒場ー 「ここです。」 「なかなか、趣のある酒場だな。」 「えへへ。そうでしょ。結構常連さんも多いんですよ。」 「この町にはよく来るけど、こんな店があるなんて知らなかったよ。」 「まぁ、大通りから一本外れたところにですからね。でも、それなりに お客様も来てくれるんですよ。」 「完全にこの町になじんでるな。」 「でも、ルシファー様自ら来てくださるなんて光栄です。その上、 お役に立てるなんて…こんな事もあろうかとコツコツ貯めて いた…あ、あれ?ない!どこに行ったんだろう!?」
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- いろんな意味で気になるCM
10 :名無しさん[]:2012/02/05(日) 11:54:46.09 ID:dBC+W0yb - 個人的にシオノギのcmが凄いと思った。
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- 「ルシファー!貴様の命もここまでだ!」
66 :名無しさん[]:2012/02/05(日) 13:11:57.91 ID:dBC+W0yb - 65 ありがとう。続き書きますね
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- 「ルシファー!貴様の命もここまでだ!」
68 :名無しさん[]:2012/02/05(日) 13:48:45.52 ID:dBC+W0yb - 67 ありがとう。そう言ってもらえると凄く嬉しいです。
「どうしたんだ?」 「あ、あの…お金が…その…あの」 「盗まれたのか?」 「え、ええ。あ、あははははは…」 「…仕方ない。その盗まれた金を探すか。」 「すみません。本当にすみません…全部では無いのですが、カウンターの 下に置きっぱなしだった物が盗まれてしまいました…」 「何故そんなで、ところに置きっぱなしにしたんだ?」 「その、昨日ルシファー様に頼まれたお金を用意していたのですが、 最後の一袋をしまおうとした直前に、常連のお客様が来て 慌ててカウンターの下に隠したんです。その後は常連のお客様 と夜遅くまずっと飲んでて、そのまま寝てしまったんです。」 「…ではその常連の客とやらが、一番あやしいな。」 「いえ、今日朝、というか昼に起きた時はまだお金はあったので 多分違うと思います。…それに、今日慌てて家を出た為、鍵を かけるのを忘れてしまったんです。あはは…」 「…それでは誰が盗みに入ったのか、ないか。」 「本当にすみません…」 「仕方ない。その犯人を見た人がいるか、地道に聞き込むしかなさそう だな。」
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- 「ルシファー!貴様の命もここまでだ!」
69 :名無しさん[]:2012/02/05(日) 15:08:42.88 ID:dBC+W0yb - 少し用事があるので出かけてきますね。
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- 「ルシファー!貴様の命もここまでだ!」
70 :名無しさん[]:2012/02/05(日) 17:58:40.23 ID:dBC+W0yb - ただいま。またつづきかきますね。
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- 「ルシファー!貴様の命もここまでだ!」
72 :名無しさん[]:2012/02/05(日) 19:36:50.42 ID:dBC+W0yb - 「そうだね。それじゃ手分けしてみんなで探そう。分担はどうしようか?」
「そうですね。では私は火の城の方に聞き込みにいきますね。」 「そうか。ならば私は噴水広場で聞き込む事にしよう。」 「わかった。じゃ僕は大通りで聞き込むね。1時間後にまたここに集まる って事でいいかな?」 「ああ、わかった。1時間後だな。」 「わかりました。それでは。」 ー火の国城下町 大通りー 「あ、パン屋のおばさん!」 「おや、今日もパンを買いにきてくれたのかい?今、ちょうど 焼きあがったところなんだよ。」 「ごめんね。今日はちょっと違う用事で来たんだ。」 「あら、そうなのかい?おばさんに出来ることがあったら遠慮 しないで、何でも言っておくれよ。」 「ありがとう。今日の昼ぐらいにそこの裏路地から、様子の おかしい人が出て来たりしなかった?」 「様子のおかしい人ねぇ…ああ、ついさっき随分と重そうな 袋を抱えた男が、そこから出てきたよ。」 「それだ!その男はどっちに向かったの!?」 「その男なら火の城の方に歩いて行ったよ。」 「ありがとう!次はちゃんとパンを買いにくるね!」 「ああ、いつでもおいで。待ってるよ。」
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- 「ルシファー!貴様の命もここまでだ!」
73 :名無しさん[]:2012/02/05(日) 21:02:29.13 ID:dBC+W0yb - ー火の城ー
「あ、ダンダリオンさん!」 「おや、そんなに急いで一体どうしたんですか?」 「事情は後で説明するね。それより今、重そうな袋を抱えた男がこっちに 来なかった?」 「大きな袋を抱えた男ですか…あ、あの男性も大きな袋を背負っていますが。」 「あっ、あいつは…」 袋を背負った男は勇者と目が合うと、急に走りだし裏路地に入っていった。 「待て!…相変わらず足が早いな…ダンダリオンさん、追いかけましょう!」 「あっちょっと…置いていかないでくださいよー!」 ー火の国城下町 噴水広場ー 「くそ…人が多すぎてどこにいるのかわからないよ…」 「はぁはぁ…ちょっと足が早すぎやしませんか?」 「おお、二人ともこんなところで何をしているんだ?」 「あ、ルッシー!こっちに重そうな袋を抱えた男が来なかった?」 「何だその呼び方は。まあいい。重そうな袋か…もしかして、あそこに いる男か?」 「あ!あいつだ。追いかけなきゃ!」 「まぁ待て。あの男を捕まえればいいんだな。」 ルシファーが男を睨みつけると男は急に千鳥足になり、そのまま 地面に倒れた。 「たっ…倒れちゃったけど大丈夫なの?」 「ああ、眠っているだけだ。今のうちに捕まえるぞ。」 ルシファーのあだ名を付けたいのだが、何かいいのがあったら 書いてくれるとありがたい。無い場合はルッシーでいきます。 あんまり変わってるのはやめてねw
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- 「ルシファー!貴様の命もここまでだ!」
74 :名無しさん[]:2012/02/05(日) 21:41:14.30 ID:dBC+W0yb - お風呂入って来ますね。出て来たら続き書きます。
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- 「ルシファー!貴様の命もここまでだ!」
75 :名無しさん[]:2012/02/05(日) 22:29:29.64 ID:dBC+W0yb - ふぅーすっきり。続き書きますね。
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- 「ルシファー!貴様の命もここまでだ!」
76 :名無しさん[]:2012/02/05(日) 23:20:19.84 ID:dBC+W0yb - 「やっぱりこいつか…」
「ん?この男の事を知っているのか?」 「うん。この前火の城に行った時、大臣が昔絵が盗まれた事が あったって言ってたでしょ。こいつがその絵を盗んだ犯人なんだ。」 「なるほど。だから貴方の顔を見た時、すぐに逃げ出したんですね。」 「そうだったのか。で、この男が金を盗んだ犯人なのか?」 「うん。昼間裏路地から出てくるところを、パン屋のおばさんが 見てたんだ。」 「そうだったのですか。まぁ何にしてもこの袋の 中身をみればわかる事ですね。…ありました!ありましたよ! 良かったー!」 「取り戻せてよかったな。次からこういう事は無いようにしろよ。」 「はい!ありがとうございます!」 「あれ?何かまだ色々入ってるよ。」 「本当だ。この男、他にも盗みをやっていたようですね。何々… ダイヤの指輪に金のブレスレット、後ルビーとサファイアのはいった 首飾りまで出てきましたよ!まだまだたくさんありますよ。 一体どうしましょう?」 「仕方ない。どこから盗んだのか吐かせて一つ一つ持ち主に返すと しよう。」
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