- 【ワイワイ】シャンシャン実況雑談【モグモグ】21パンダ
711 :以下、名無しにかわりましてVIPが実況します[sage]:2018/07/02(月) 13:06:53.74 ID:/tqQOOqj0 - 「小雅ちゃーん!こーんにーちはー!」
風の通りの良いようにと開け放った玄関から、小雅の仲良しさん達の声が揃って聞こえた。 「はーい!いらっしゃい、待ってたよ」 小雅がお出迎え…とは言っても狭い部屋、振り向いて立ち上がっただけだけれど、小雅はスキップでもしそうな喜びようだ。 お招きという形で遊びに来てもらうのは初めての事だから、嬉しくて楽しくてワクワクしているのだろう。 「おばちゃん、こんにちは!」 「こんにちはでしゅ!」 「二人ともいらっしゃい。あら、コトちゃんは大人色になってきたね」 「そうなの。もうすぐね、小雅ちゃんとシャン子ちゃんみたいに、白と黒がキレイに分かれるの」 「そうかあ、マレーバクさんは成長が早いんだねえ」 「おばちゃんあのね、シャンもね、ピンクだったんでしゅよ」 「そうだったね。シャン子ちゃんのピンクは見事で綺麗で、ニュースになったもんねえ」 「あいっ!えへへ」 「さあさあ二人とも、座って待っててね。おばちゃん、すぐに用意するから」 小雅に手伝いを頼もうとしたら、もう小雅はエプロンを着けて動き始めていた。 「シャン子ちゃんコトちゃん、はい、冷たいおしぼりだよ」 「わあー、気持ちいいでしゅ!」 「首に置いても気持ちいいんだよ、コトちゃん届く?」 「届かなーい」 「置いてあげるよ、おしぼり貸してごらん」 おもてなし気分とお姉さん気分で、いつも以上にシャン子ちゃん達のお世話をしている。 お手伝い、頼むほどの事じゃないわね。 子供達の笑い声と風鈴の音色に耳を傾けながら、スプーンとガラスの器をセットする。音を立てないように、そっと。
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- 【ワイワイ】シャンシャン実況雑談【モグモグ】21パンダ
712 :以下、名無しにかわりましてVIPが実況します[sage]:2018/07/02(月) 13:07:31.04 ID:/tqQOOqj0 - 「あ、母ちゃん、小雅が運ぶよ」
「これはガラスで重たいから母ちゃんが運ぶね、小雅はパンダちゃんを運んでくれる?」 「はーい!」 「パンダしゃん?小雅ちゃんちに赤ちゃん産まれたでしゅか?」 「ふふふ、違うよ。じゃじゃーんっ!」 私がそうして見せたように、小雅もかき氷機を箱から取り出して見せた。 「わあ可愛い!これなあに?」 「かき氷を作る機械だよ、このパンダちゃんの帽子を取ってね…」 「ああ小雅、帽子の裏のトゲトゲに気を付けて」 注意しながら、私は冷凍室からまあるい氷を取り出した。 「小雅いいかい?持って行くよ」 「うん!」 「あっ!それシャン知ってましゅ!氷でしゅ!」 「そうだよシャン子ちゃん、シャン子ちゃんちの氷と違って、リンゴは入ってないけどね」 「母ちゃん!小雅が回すよ!」 「はいはい、ここから交代ね」 氷をセットしてパンダちゃんに帽子を被せて、小雅へバトンタッチ。パンダちゃんのお腹の前へ、器をセットした。 「二人とも、いーい?見ててね、ここをくるくるってするとね…」 ガリッ!ガリガリガリガリッ! 「雪でしゅ!雪が降ってきたでしゅ!」 「すごーい!キラキラふわふわしてるー!」 「シャン子ちゃんとコトちゃんも回してみる?」 「うん!」 「じゃあ順番にね」 一人がハンドルを回し、一人がパンダちゃんを支え、一人が積もっていくかき氷を見守る。 自然とローテーションを組んで協力し合う姿に、子供達の新たな成長を感じた。
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- 【ワイワイ】シャンシャン実況雑談【モグモグ】21パンダ
713 :以下、名無しにかわりましてVIPが実況します[sage]:2018/07/02(月) 13:08:01.51 ID:/tqQOOqj0 - 小さな雪山が出揃ったところで、私と小雅は再びバトンタッチした。
「ふわふわの氷が潰れないように、こうして少し高いところからね」 細く細く、カルピスを回しかけていく。うっとりと眺める小雅とシャン子ちゃん対して、コトちゃんは香りに反応した。 「おばちゃん、これ、とってもいい匂いがするね」 「マンゴーの香りだよ」 「やっぱり!ばあばのお家で食べた事あるよ。コト、マンゴー大好き」 さすが、マレーバクのお子さん。日本で産まれ育っても、きっと南国の果物に血が騒ぐのだろう。 「さあどうぞ、召し上がれ」 「頂きまーす!」 「あっシャン子ちゃん!そんなにお口いっぱいに入れちゃうと」 「んんんんーっ!頭がキーンってするでしゅー!」 「そう言おうとしたのに、シャン子ちゃんったら」 「でも美味しいでしゅ!シャンもマンゴー好きになったでしゅ」 「コトもかき氷、好きになったよ」 「シャンもお家で、かき氷作ってみたいでしゅねえ」 「シャン子ちゃんちの大きな氷は、パンダちゃんに入らないんじゃないかな」 「パパくらい大きなパンダちゃんがあれば作れましゅよ!」 「シャン子ちゃん頭いい!」 「ガリガリするのは、お兄さん達にお願いしよう!」 「お兄しゃん達なら、雪だるま作れるくらいガリガリできましゅよね!」 キャハハハハ!と弾む笑い声に、私もつられて笑ってしまう。かき氷に喜ぶ姿と、子供達らしい発想が微笑ましくて。 そして…ついつい、頭のてっぺんにハンドルを着けたリーさんと、それを交代で回すお兄さん達を想像してしまって。
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- 【ワイワイ】シャンシャン実況雑談【モグモグ】21パンダ
748 :以下、名無しにかわりましてVIPが実況します[sage]:2018/07/02(月) 18:53:39.82 ID:/tqQOOqj0 - >>717
タンタンさんトークありがとうございます! 「〜なの」の使い方がが難しくて私にはハードル高かったのです おばちゃまの味に喜ぶ小雅を想像してニヤニヤしております
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- 【ワイワイ】シャンシャン実況雑談【モグモグ】21パンダ
760 :以下、名無しにかわりましてVIPが実況します[sage]:2018/07/02(月) 21:33:45.83 ID:/tqQOOqj0 - >>749
コンコンコンッ。 「御免!」 玄関をノックする音と、低くて渋い男性の声。ドアは開けたままだけれど、その姿は隠れて見えない。 「はあい?どちら様でしょう?」 「こちらへワシの孫がお邪魔していると聞きましてな」 「えっ?もしかして貴方は」 「あっ!じいじ!じいじでしゅ!」 シャン子ちゃんがスプーンを握ったまま、しかも裸足で飛び出してしまった。 「待ってシャン子ちゃん!」 人違いだったら大変な事だわ、と私も慌てて後を追う。でもそれは一瞬の杞憂に終わった。 「おお!シャン子!シャン子おおおおー!」 「じいじー!じいじー!キャッキャッ」 声の主はシャン子ちゃんのお爺様。シャン子ちゃんを高い高いしては抱きしめ、高い高いしては抱きしめ。 目尻の下がりきったお顔は、すっかり好好爺。でも若々しくてお元気そうで何よりだ。 「ああ良かった、霊霊さんでしたか。ご無沙汰しております」 「こちらこそ、ワシの孫と息子夫婦が世話になっていながら、ご無沙汰してしまって申し訳ない」 「とんでもない、どうぞどうぞ、お上がりになって。外は暑かったでしょう。小雅、おしぼりを出してちょうだい」 「はーい!シャン子ちゃんのおじいちゃん、こんにちは!」 「こんにちは、小雅ちゃん。マレーバクのお嬢ちゃんは、初めましてだね。ワシ、シャン子のじいじです」 「こ、こんにちは…コトです…」 大人の男性のパンダを初めて見たコトちゃんは、少しびっくりしてしまったようだ。 でも霊霊さんの膝でくつろぐシャン子ちゃんを見て、すぐに打ち解けたみたい。さすが大家族の父、子供達の相手がお上手ね。
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