トップページ > なんでも実況J > 2020年11月22日 > CGeee45f0

書き込み順位&時間帯一覧

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使用した名前一覧書き込んだスレッド一覧
風吹けば名無し
海外の友人(美少女)「あのさぁジャップ」俺(うわ、逃げよう…)
女剣士「私は剣の名家、貴方のような貧民上がりには負けない」俺「どうだろうな」シュッ
女(本当は魔物)「ねえ、どうしてボクのことを教会に売ったんだい、ねぇ?」拘束された俺「……」
俺「くそう童貞捨てたい…」?「いいよ…」俺「この声は台所から!?」ガラッ
俺「くそう童貞捨てたい…」?「いいよ…」俺「この声は台所から!?」ガラッ
俺「くそう童貞捨てたい…」?「いいよ…」俺「この声は台所から!?」ガラ
後輩「先輩ったら本当にヘンタイさんですね」
11時までに書き込まれたレス10に対して牛丼並1個買ってくる
youtubeプレミアム「スマホでバックグラウンド再生できます、広告消せます、月1000円です」
盲目の令嬢「……準備なさい」俺「は、はい!」
盲目の令嬢「……準備なさい」俺「は、はい!」
友達「ごめん、箱を預かってくれ!」俺「はあ?」
お嬢様「これが”さいぜりや”なんですのね!」ワイ「ハハハ」
お嬢様「これが”さいぜりや”なんですのね!」ワイ「ハハハ」
お嬢様「これが”さいぜりや”なんですのね!」ワイ「ハハハ」

書き込みレス一覧

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盲目の令嬢「……準備なさい」俺「は、はい!」
253 :風吹けば名無し[]:2020/11/22(日) 12:28:55.46 ID:CGeee45f0
>>243
それがしつこいと言っとる
ここなんjやぞ
一覧でクソスレが視界に入るのは大災に遭ったのと同じだと思え
盲目の令嬢「……準備なさい」俺「は、はい!」
257 :風吹けば名無し[]:2020/11/22(日) 12:30:12.85 ID:CGeee45f0
>>251
まあせやな
でも声ナチュラルに調整するの、よくわからん上に面倒やねんな
十分動画に二時間くらいかかるし、意味わからん作業やし
盲目の令嬢「……準備なさい」俺「は、はい!」
261 :風吹けば名無し[]:2020/11/22(日) 12:31:11.85 ID:CGeee45f0
>>254
いっぱい転がっとるのはあるな
でもシチュボなんてありきたりな奴多いし、正直ワイなら勝てると思っとるんやろけどどうやろ?
盲目の令嬢「……準備なさい」俺「は、はい!」
266 :風吹けば名無し[]:2020/11/22(日) 12:32:14.65 ID:CGeee45f0
>>255
まあそうやな
でもSSスレ荒らしは異常者や
これでけははっきりと言える
盲目の令嬢「……準備なさい」俺「は、はい!」
271 :風吹けば名無し[]:2020/11/22(日) 12:33:48.27 ID:CGeee45f0
>>264
まあしゃあないかそれは
サイゼお嬢様と盲目お嬢様元に二本動画あげてみるわ
五本いったら全部声優に頼んでイラスト依頼するわ
盲目の令嬢「……準備なさい」俺「は、はい!」
273 :風吹けば名無し[]:2020/11/22(日) 12:34:45.44 ID:CGeee45f0
>>268
そうや
盲目の令嬢「……準備なさい」俺「は、はい!」
274 :風吹けば名無し[]:2020/11/22(日) 12:35:03.55 ID:CGeee45f0
>>272
ありがとうやで
友達「ごめん、箱を預かってくれ!」俺「はあ?」
1 :風吹けば名無し[]:2020/11/22(日) 12:42:29.54 ID:CGeee45f0
プルルルル プルルルル

俺「家電なんて珍しいな……」ガチャ

俺「どちら様ですか?」

友達『俺君……? 久し振り、僕が大学を辞めたきりだから、五年振りだね』ゼェゼェ

俺「は……?」
友達「ごめん、箱を預かってくれ!」俺「はあ?」
2 :風吹けば名無し[]:2020/11/22(日) 12:42:38.59 ID:CGeee45f0
俺「…………」

友達『……怒ってるのかな? そうだよね、だって……』

俺「いや、なんでお前、俺の名前知ってるんだよ」

友達『君の気持ちはわかる。でも、君にしか頼めないことだ。君しか信用できないんだ』

俺「だから誰だよ」

友達『ごめん、箱を預かってくれ!』

俺「はあ?」
友達「ごめん、箱を預かってくれ!」俺「はあ?」
3 :風吹けば名無し[]:2020/11/22(日) 12:42:47.23 ID:CGeee45f0
俺「いや、第一お前なんて知らな……」

友達『……どれくらいだろう? 半年、いや一年、箱を預かってほしい』

俺「だから……」

友達『お願いだ……。深夜の零時に、小学校前の公園に来てくれ!』

友達『変な時間に呼び出して、悪いとは思っているんだ! でも、その時間しかないんだ!』

俺「いや、意味がわからな……」

友達『お願いだ! 一分とも遅れずに来てほしい! 本当に僕には、どうにもならないんだ! この箱は……』

俺「…………」ガチャ

俺「なんだよ……ふざけた電話だな」
友達「ごめん、箱を預かってくれ!」俺「はあ?」
4 :風吹けば名無し[]:2020/11/22(日) 12:42:55.74 ID:CGeee45f0
俺(寝付けないな……もう、0時回ってるっていうのに)

俺「…………」

 友達『お願いだ! 一分とも遅れずに来てほしい! 本当に僕には、どうにもならないんだ! この箱は……』

俺(切羽詰まった様子だったな)

俺(いや、あいつがどうなったって、どうでもいいことだ)

俺(そう、どうでもいい……それに今からいったって、ついたころには1時近くだ)
友達「ごめん、箱を預かってくれ!」俺「はあ?」
5 :風吹けば名無し[]:2020/11/22(日) 12:43:07.43 ID:CGeee45f0
―公園・1時―
俺「来ちまった、か」ハァ

俺「いないじゃないか、クソ……こんな夜中に外出しやがって、うう、寒い」

俺「遅れたせいか? うう……まぁ、帰って寝るとするか」

俺「……懐かしいな。この公園、もう十年は着てなかったか」

俺「…………」

俺(そういえば昔、俺は、ここにタイムカプセルを埋めたっけ)
友達「ごめん、箱を預かってくれ!」俺「はあ?」
7 :風吹けば名無し[]:2020/11/22(日) 12:43:17.01 ID:CGeee45f0
俺(何人かで埋めて……成人式の日に掘り起こすって)タッタッ

俺(結局その頃は当時の友達と飲みに行って)タッ

俺(田舎の小学校なんてどうでもよくて)タッタッ

俺(きっとどうせ、誰も来ないだろうって)タッタッタ

俺「あった……飛び出し注意のポスターの前に…」

俺(掘り返した後がある……それも、すぐ最近に)
友達「ごめん、箱を預かってくれ!」俺「はあ?」
9 :風吹けば名無し[]:2020/11/22(日) 12:43:26.88 ID:CGeee45f0
俺「なんだ、これ。タイムカプセルじゃない……」

 それは よく俺が釣りに持っていくクーラーボックスくらいの大きさをしていた

 厚い布のカバーで覆われ その上からガムテープで 雑に雁字搦めにされていた
 まるでそれは包帯に包まれた木乃伊を連想させる
 一人深夜の公園にいる俺には それがどうにも不穏なものに思えた

 夜の冷気に混じり つぅんと目と鼻につく様な甘い匂いがする
 それがまた溜まらなく 俺を不安な気持ちに駆り立てるのだ

俺(これを預かってほしかったのか、あいつは……?)

俺(これは、持っていくべきじゃないんじゃないか? そもそもこんなでかいもの持って運ぶのは面倒だ)

俺「…………」
友達「ごめん、箱を預かってくれ!」俺「はあ?」
10 :風吹けば名無し[]:2020/11/22(日) 12:43:37.72 ID:CGeee45f0
俺「クソ、ここまで来ちまったんだ。持って帰るか」

俺(重……まぁ、持って帰れない重さじゃないか)

 ドンドン ドンドン

俺(今、箱が揺れた様な……気のせいか?)

俺「えっと、今の時間……スマホスマホ、クソ、もう二時かよ」

俺(あれ、ポスターに何か、落書きされてる……?)

ポスター『絶対に開けないで。必ず取りに行きます。君の一番の友より』

俺「…………」
友達「ごめん、箱を預かってくれ!」俺「はあ?」
11 :風吹けば名無し[]:2020/11/22(日) 12:43:45.74 ID:CGeee45f0
俺「ふう……帰ってきた」

俺「電話の箱が、あの箱なのは間違いないだろうけど」

俺「そもそもあいつ、本当に俺の友達だったのか……?」

俺「……でも、あの場所はタイムカプセルの場所だったし」
友達「ごめん、箱を預かってくれ!」俺「はあ?」
13 :風吹けば名無し[]:2020/11/22(日) 12:43:51.94 ID:CGeee45f0
ピンポーン ピンポーン

俺「なんだ? 宅配便か?」

ピンポーン ピンポーン

俺「…………」

ピンポーン ピンポーン ピンポーン ピンポーン

俺「な、なんだこれ……」ゾッ

俺「インターフォンには……なんだ、このおっさん。全然知らないぞ……」
友達「ごめん、箱を預かってくれ!」俺「はあ?」
16 :風吹けば名無し[]:2020/11/22(日) 12:44:11.03 ID:CGeee45f0
俺「……諦めたのか」

ピンポーン

俺「うっ……」ビクッ

俺(アパートの玄関じゃなくて、部屋の前から鳴らしてる!)

俺(誰かが中に通しちまったんだ!)ダラダラ

ピンポーン ピンポーン ピンポーン ピンポーン
ピンポーン ピンポーン ピンポーン ピンポーン

俺「帰ってくれ……帰ってくれ……」
俺「なんで俺がこんなことに……!」
俺「あの箱のせいなのか?」

俺「……帰ってくれたか?」

ドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドン
ドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドン

俺「ひっ!」
友達「ごめん、箱を預かってくれ!」俺「はあ?」
17 :風吹けば名無し[]:2020/11/22(日) 12:44:28.23 ID:CGeee45f0
俺「とりあえず、この箱は押し入れにでも隠しておこう」
俺「見られたらまずいのかもしれない」

ガチャ

俺「えっ……」

中年「なんだ、開いてるじゃないか」
中年「どうしていない振りをしたんだ?」

俺「…………」
俺「し、知らない人だったから、その……」

中年「ふうん」
中年「俺はこういうもんだよ。中年っていう」

俺「け、警察……?」ジッ

中年「おっと、あんまり人に見せるもんじゃないから、これ」サッ

俺「す、すいません」
友達「ごめん、箱を預かってくれ!」俺「はあ?」
18 :風吹けば名無し[]:2020/11/22(日) 12:44:43.57 ID:CGeee45f0
中年「君さ、なにか変わったものを誰かからもらったり、拾ったりしていないかな?」

俺「か、変わったもの……?」
俺「…………」
俺「い、いえ、抽象的過ぎて、よくわからないです」

中年「……」
中年「本当に心当たりがないのか? 嘘を吐くと罪になるぞ」ギロッ

俺「そ、そんな脅す様な事を言っていいんですか」

中年「……」チッ
友達「ごめん、箱を預かってくれ!」俺「はあ?」
19 :風吹けば名無し[]:2020/11/22(日) 12:45:00.93 ID:CGeee45f0
俺「……あの、どうして俺のところに?」

中年「あのな、事件のことは無関係かもしれない人間には漏らせないから」

俺(な、なんだか段々態度悪くなってきたな)

俺「あ、あの、こういう聞き込みって、警察は二人組で行うんじゃないんですか?」

中年「は?」

俺「事件関係者だと、聞き込み相手が暴れるかもしれないからって」
俺「あの、ドラマで見ただけなんで、あれですけど……」ボソボソ

中年「ドラマの話に決まってるだろ、馬鹿か」

俺「で、ですよね……すいません」
友達「ごめん、箱を預かってくれ!」俺「はあ?」
21 :風吹けば名無し[]:2020/11/22(日) 12:45:22.30 ID:CGeee45f0
中年「本当に知らないんだな?」

俺「し、知らないも何も、よくわかりません……」
俺「人から何かもらったことなら、よく考えれば思い出せるかもしれませんが……」

中年「はぁ、もういいよ」スッ

俺(う、上手く誤魔化せたか……)ホッ

中年「…………」ジロッ

俺「……そ、それでは、さようなら」
俺(俺の反応を見てたのか?)ゾッ

中年「……嘘吐きめが」ボソッ

俺「えっ……」

ガチャン

俺「…………」
友達「ごめん、箱を預かってくれ!」俺「はあ?」
24 :風吹けば名無し[]:2020/11/22(日) 12:46:44.06 ID:CGeee45f0
俺「どうしたらいいんだこの箱……」
俺「ネットで調べるにも、あまりに情報がなさすぎるし……」

俺「小学校の頃の同級生の誰かだったんだよな?」
俺「声だけだと、どうにも判断できなかったが……」

俺「なんで俺なんかに……」

俺「…………」コンコンコン

箱「…………」

俺「何の反応もない……一回、変な物音が鳴った気がしたんだが」
俺「気のせいだった、わけないんだがなあ……」
友達「ごめん、箱を預かってくれ!」俺「はあ?」
25 :風吹けば名無し[]:2020/11/22(日) 12:46:53.03 ID:CGeee45f0
俺「……そもそも、俺にこれを渡す必要があったのか?」

俺「ネット掲示板で聞いてみるか……」

俺「『変なクーラーボックス拾ったんだが、中身は何だと思う?』っと……」

『知るかカス』

俺「ごもっとも……」

『交番に届けろ定期』

俺「説明するの難しいなあ……」

『元あった場所に置いてくる』

俺「それ何が解決するんだよ」
友達「ごめん、箱を預かってくれ!」俺「はあ?」
26 :風吹けば名無し[]:2020/11/22(日) 12:47:06.29 ID:CGeee45f0
『開けろ』
『開けろ』
『開けろ』

俺「……う〜ん、開けるか」
俺「あれ、これ同じIDの奴だな」

『開けろ』 『開けろ』 『開けろ』
『開けろ』 『開けろ』 『開けろ』
『開けろ』 『開けろ』 『開けろ』
『めっちゃ開けろって書いてる奴いて草』
『開けろ』 『開けろ』 『開けろ』
『おめーこええよwww』
『開けろ』 『開けろ』 『開けろ』
『開けろ』 『開けろ』 『開けろ』

俺「…………」
友達「ごめん、箱を預かってくれ!」俺「はあ?」
27 :風吹けば名無し[]:2020/11/22(日) 12:47:23.91 ID:CGeee45f0
俺「これヤバい奴なんじゃ……」
俺「ちょっと掲示板怖いから放っておくか」

『1消えた?』
『開けろ』 『開けろ』 『開けろ』
『アルミホイルとか好きそう』
『開けろ』 『開けろ』 『開けろ』
『これツールだろ』
『開けろ』 『開けろ』 『開けろ』

俺「…………」

『開けろよ。〇〇小学校卒業の二十六歳、〒**-**、〇〇県、○○区、**-**の俺』

俺「……は?」

『開けろ。開けないと後悔させる』
友達「ごめん、箱を預かってくれ!」俺「はあ?」
28 :風吹けば名無し[]:2020/11/22(日) 12:47:43.90 ID:CGeee45f0
俺「ど、どういうことだよ! なんで俺の住所が……」

俺「ま、前の変な警察か?」

俺「なんで、こんな……」
俺「ど、どうしたら……」

俺「……箱、開けるか?」
俺「俺が何に巻き込まれているのかもわかるかもしれない」
友達「ごめん、箱を預かってくれ!」俺「はあ?」
33 :風吹けば名無し[]:2020/11/22(日) 12:48:19.55 ID:CGeee45f0
俺「本当に、厳重だな……」ビリビリビリビr
俺「カッターが必要だな、これ」ハァ

俺「よし、これで……」ガッガッ
俺「……接着剤流し込まれてるな、クソ」ガツッガッッ

俺(本当に、開けていいんだろうか)
俺(まるで開けたら、誰かが得をするような書き方だった気がするぞ)

俺「いや、考えるな! とにかく開ける!」ガッ
友達「ごめん、箱を預かってくれ!」俺「はあ?」
42 :風吹けば名無し[]:2020/11/22(日) 12:50:07.23 ID:CGeee45f0
ピンポーン

俺「ひっ!」ビクッ

俺「……」ソッ

女「…………」

俺「な、なんだ、会社の後輩か」ホッ

俺「今開けるぞ……と、箱は押し入れに入れておかないとな」
友達「ごめん、箱を預かってくれ!」俺「はあ?」
46 :風吹けば名無し[]:2020/11/22(日) 12:50:19.04 ID:CGeee45f0
女「近く寄ったんで、せっかくなので先輩の家に飲みに来ました」ケラケラ

俺「せめて事前に連絡しろよ……」ハァ

女「今晩泊ってっていいっすか!」バンバン

俺「枕を叩くな、そして女友達は泊めん」シッシッ

女「えー……ケチっすう」ブーブー
友達「ごめん、箱を預かってくれ!」俺「はあ?」
59 :風吹けば名無し[]:2020/11/22(日) 12:52:25.06 ID:CGeee45f0
女「ん? 何すかこの粉?」

俺「あ…」
俺(接着剤削った奴か)

俺「箪笥の裏掃除したら散らばったんだよ。ちょっと掃除機かけるから下がってろ」

女「うーっす」ビシッ
女「冷蔵庫漁っておきますね!」

俺「やめろ」
友達「ごめん、箱を預かってくれ!」俺「はあ?」
60 :風吹けば名無し[]:2020/11/22(日) 12:52:36.44 ID:CGeee45f0
俺「ツマミはないぞ」

女「こんなこともあろうかと、じゃがりこいっぱい買っておきました!」
女「あい、お土産っす。好きなだけ食べていいっすよ!」

俺「……どうも」ボリボリ
俺「……」

女「どうしたんっすか? 深刻な顔して」

俺「……実はさ、変な箱もらったんだよね」

女「え? 箱っすか?」
友達「ごめん、箱を預かってくれ!」俺「はあ?」
61 :風吹けば名無し[]:2020/11/22(日) 12:52:36.76 ID:CGeee45f0
俺「ツマミはないぞ」

女「こんなこともあろうかと、じゃがりこいっぱい買っておきました!」
女「あい、お土産っす。好きなだけ食べていいっすよ!」

俺「……どうも」ボリボリ
俺「……」

女「どうしたんっすか? 深刻な顔して」

俺「……実はさ、変な箱もらったんだよね」

女「え? 箱っすか?」
友達「ごめん、箱を預かってくれ!」俺「はあ?」
62 :風吹けば名無し[]:2020/11/22(日) 12:52:46.48 ID:CGeee45f0
俺「一人で開けるの怖いから、ちょっと一緒に開けてくれないか?」

女「なんかちょっと色々よくわからないんっすけど」
女「……え、先輩ちょっとビビリすぎません?」クスッ

俺「な、なんでもいいだろ?」

女「ビービリ、ビビリ! 先輩ビビリ!」

俺「……もういい、後で一人で開ける」

女「冗談っすよお! 手伝いますって!」
友達「ごめん、箱を預かってくれ!」俺「はあ?」
65 :風吹けば名無し[]:2020/11/22(日) 12:53:07.16 ID:CGeee45f0
女「で……先輩、その箱はどこに隠してるんっすか?」

俺「あ、ああ、今は、押し入れにある」

女「なるほど、じゃあ早く開けましょうか!」

俺「……あれ?」
俺「ああ、うん、そういう話だったよな?」

女「おおっ! この箱ですね!」ユッサユッサ

俺「なんだ、この違和感……?」

俺「つっ!」ズキッ
俺「頭痛……?」
俺「急に、吐き気が……」
友達「ごめん、箱を預かってくれ!」俺「はあ?」
80 :風吹けば名無し[]:2020/11/22(日) 12:56:04.06 ID:CGeee45f0
友達『この箱だけは、なんとしても守り抜かないと駄目なんだ!』
友達『僕達だけの問題じゃない!』
俺『ああ、わかってる!』

俺「……これは、いつの記憶だ?」
俺「確かに俺は、あいつを知っている……?」

中年『……』バンバン
俺『友っ!』
友達『まさか、銃なんて持ってたとはね』ハァハァ
友達『いいかい、君だけでも逃げ遂せるんだ。頼んだよ』

俺「なんだ、この記憶、この感覚……」

俺『それを返せよ!』
女『じゃあ、開け/るっすよ」

俺「!」
俺「返せよっ!」バッ

女「きゃあっ」ドタッ
友達「ごめん、箱を預かってくれ!」俺「はあ?」
87 :風吹けば名無し[]:2020/11/22(日) 12:56:34.01 ID:CGeee45f0
俺(よくわからないが、あいつに箱は渡しちゃ駄目だ…)
俺(俺がこれを持って逃げる!)ダッ

女「先輩! どうしたんっすか! 先輩!」
女「先輩ってば!」

女「…………」
女「チッ」


俺「とにかく、アパートからは出ないと…!」
友達「ごめん、箱を預かってくれ!」俺「はあ?」
92 :風吹けば名無し[]:2020/11/22(日) 12:56:52.38 ID:CGeee45f0
俺「どうにか街に逃げた……」ゼイゼイ

俺「でもこんなの、どうしたらいいんだ」
俺「職場で女に顔は合わせるし……」

俺「そもそも、なんであいつが危険だと思ったのかがわからねえ」
俺「なんだか、あの箱を開けようとしたら変なデジャブというか、記憶が……」

中年「…………」ダッ

俺「に、偽警官!」
俺「クソッ!」ダッ
友達「ごめん、箱を預かってくれ!」俺「はあ?」
94 :風吹けば名無し[]:2020/11/22(日) 12:57:13.12 ID:CGeee45f0
俺「クソ、こんな箱持ったままじゃ逃げ切れない!」

俺「誰か、あの男を邪魔してくれ! 誰か!」

「何の騒ぎだ?」
「喧嘩だろ」
「ドラマの撮影?」

中年「…………」ズンズンズン

俺「駄目だ、どんどん距離が近くなってくる……」
友達「ごめん、箱を預かってくれ!」俺「はあ?」
96 :風吹けば名無し[]:2020/11/22(日) 12:57:38.82 ID:CGeee45f0
俺「はぁ、はぁ……もう、走れない」ヨロヨロ

中年「その箱を渡せ」
中年「それがお前の為にもなる」

俺「じゃあなんで、あの時アイツを撃った!」

中年「……? 何の話だ」

俺「お前みたいな奴、信じられるか」

中年「いいから寄越せ!」バッ

俺「うぐっ!」ドサッ
友達「ごめん、箱を預かってくれ!」俺「はあ?」
97 :風吹けば名無し[]:2020/11/22(日) 12:57:55.08 ID:CGeee45f0
中年「邪魔だ!」ゴッ

俺「うぐっ……!」

中年「ようやく回収できた……」ヒョイ

俺「うわぁああああ!」バッ
ゴンッ

中年「ぐはっ!」

俺「や、やった、奪い返した……!」

中年「チッ!」スチャッ

俺「け、拳銃!? 本当に持ってたのか!」
友達「ごめん、箱を預かってくれ!」俺「はあ?」
100 :風吹けば名無し[]:2020/11/22(日) 12:59:12.73 ID:CGeee45f0
「おい、拳銃だぞ!」
「お、玩具だろ……まさか」

中年「……チッ、野次馬め」

俺「う、うう、ううう……」

中年「置いてその場を去れ!」

俺「うわああああ!」ダッ

中年「馬鹿野郎が……!」

バンバンッ

俺「あがっ!」
友達「ごめん、箱を預かってくれ!」俺「はあ?」
108 :風吹けば名無し[]:2020/11/22(日) 13:00:27.29 ID:CGeee45f0
「本当に撃ったぞ!」
「橋から落ちた!」「逃げろおお!」
「誰か助けろ!」「警察と救急車を!」


俺(俺……撃たれて、落ちたのか)

俺(意識が、霞む……)

俺(箱……俺、まだ抱えてるのか……)

俺(箱にも、銃弾が当たってる……)

俺(ああ、俺、もう、死ぬんだ……)
友達「ごめん、箱を預かってくれ!」俺「はあ?」
111 :風吹けば名無し[]:2020/11/22(日) 13:00:53.63 ID:CGeee45f0
俺(橋の上から、中年野郎がこっちを見てやがる)

俺(結局あいつら箱、回収できなかったじゃねえか)

俺「ざまあ、見やがれ……」

俺(最後に箱、開けられねえかな……)

俺(自分の死因くらいは知っておきたい……)

俺(駄目だ……力、入らない……もう、目も……)
友達「ごめん、箱を預かってくれ!」俺「はあ?」
117 :風吹けば名無し[]:2020/11/22(日) 13:02:18.23 ID:CGeee45f0
俺(あ、箱が、手から離れる……)

プルルル プルルルル……

俺(なんだ、これ……箱が鳴ってる?)

俺(違う、これはただの幻聴で……)

プルルル プルルルル……

プルルル プルルルル……

俺(…………)

俺(……)

俺(…)
友達「ごめん、箱を預かってくれ!」俺「はあ?」
120 :風吹けば名無し[]:2020/11/22(日) 13:02:45.62 ID:CGeee45f0
プルルルル プルルルル

俺「家電……?」

俺「最近掛かってきたような気もするな」

俺「いや、気のせいか。最近はスマホばっからだからな」ガチャ

俺「どちら様ですか?」

友達『俺君……? 久し振り、僕が大学を辞めたきりだから、五年振りだね』ゼェゼェ

俺「ああ、えっと……」
俺「悪い、誰だっけ。すぐそこまで出てるんだけど、思い出せなくてな」
友達「ごめん、箱を預かってくれ!」俺「はあ?」
122 :風吹けば名無し[]:2020/11/22(日) 13:03:18.53 ID:CGeee45f0
友達『……僕が、わかるのかい?』

俺「え?」

友達『いや……なんでもないよ』
友達『あのね……君にしか頼めないことがあるんだ。君しか信用できないんだ』

俺「え……?」

友達『ごめん、箱を預かってくれ!』

俺「箱……?」
友達「ごめん、箱を預かってくれ!」俺「はあ?」
123 :風吹けば名無し[]:2020/11/22(日) 13:03:27.62 ID:CGeee45f0
友達『……どれくらいだろう? 半年、いや一年、箱を預かってほしい』

俺「え、まあいいけど……」

友達『深夜の零時に、小学校前の公園に来てくれ!』
友達『変な時間に呼び出して、悪いとは思っているんだ! でも、その時間しかないんだ!』

俺「それくらいはいいよ。わかった、公園に行く」

友達『お願いだ! 一分とも遅れずに来てほしい! 本当に僕には、どうにもならないんだ! この箱は……本当に、大切なもなんだ!』
友達『詳しくは会ったときに説明するよ!』

俺「あ、ああ、大変そうだな」
友達「ごめん、箱を預かってくれ!」俺「はあ?」
125 :風吹けば名無し[]:2020/11/22(日) 13:03:54.08 ID:CGeee45f0
友達『う……あいつが、そこまで来てる』
友達『ごめん! また現地で話そう!』

俺「お、おう」
俺「ところでお前、名前なんだっけ……」
ガチャ
俺「切れちまった……」

俺「よくわからないし、正直面倒臭いが……きっちり行ってやるか」
友達「ごめん、箱を預かってくれ!」俺「はあ?」
128 :風吹けば名無し[]:2020/11/22(日) 13:04:35.27 ID:CGeee45f0
―公園・11時30分―
俺「うう、寒い……」

俺「予定より早くに出過ぎたな」

俺「後三十分ここで待つのって無理だろ」

俺「コンビニでも行くか……?」

パァン、パァン

俺「えっ……」
俺「これ、銃声……?」

俺「い、いや、そんなわけないか」
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