トップページ > なんでも実況J > 2020年11月22日 > CGeee45f0

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風吹けば名無し
海外の友人(美少女)「あのさぁジャップ」俺(うわ、逃げよう…)
女剣士「私は剣の名家、貴方のような貧民上がりには負けない」俺「どうだろうな」シュッ
女(本当は魔物)「ねえ、どうしてボクのことを教会に売ったんだい、ねぇ?」拘束された俺「……」
俺「くそう童貞捨てたい…」?「いいよ…」俺「この声は台所から!?」ガラッ
俺「くそう童貞捨てたい…」?「いいよ…」俺「この声は台所から!?」ガラッ
俺「くそう童貞捨てたい…」?「いいよ…」俺「この声は台所から!?」ガラ
後輩「先輩ったら本当にヘンタイさんですね」
11時までに書き込まれたレス10に対して牛丼並1個買ってくる
youtubeプレミアム「スマホでバックグラウンド再生できます、広告消せます、月1000円です」
盲目の令嬢「……準備なさい」俺「は、はい!」

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海外の友人(美少女)「あのさぁジャップ」俺(うわ、逃げよう…)
1 :風吹けば名無し[]:2020/11/22(日) 10:27:36.64 ID:CGeee45f0
海外の友人「おい、どこへ行くんだい? イエローモンキーにはどうせ交尾の相手もいないんだろう? ボクより大事な用事なんてあるのかい?」

俺「…お前には、関係ないだろ」バシッ

海外の友人「つっ!」

俺「今の内に…」

海外の友人「おい逃げるなよ! 敗戦民族の分際で!」ガシッ

海外の友人「お前らジャップは、肌は黄色くて背も低く、力で劣り、彫りも浅い! 生まれた瞬間から遺伝子単位でボク達に劣るアンダードッグなんだよ!」

海外の友人「裏切るなんて許さない。お前は死ぬまで僕の玩具なんだ、絶対に放さない」

海外の友人「さて、不相応にもボクから逃げようとしたアンダードッグには、ドッグだと自己認識させるためのお仕置きが必要だね…。今日は、少し痛くしてあげるよ」グググ
海外の友人(美少女)「あのさぁジャップ」俺(うわ、逃げよう…)
2 :風吹けば名無し[]:2020/11/22(日) 10:27:52.91 ID:CGeee45f0
海外の友人「ほら、早く脱ぎなよ。どうせ下は立ってるんだろう?」

俺「や、やめてくれ!」

海外の友人「君なんてさ、僕の玩具なんだよ」
海外の友人「イエローモンキーの粗末なものでも、帳型代わりには丁度いいからね。ほら、光栄に思いなよ!」

海外の友人「ただでさえSサイズの癖に、ハーフサイズじゃないか…使えない」イラッ
海外の友人「USAのマックにはLとキングサイズしかないんだよ」

俺「ゲホッ、ゲホ……」
海外の友人(美少女)「あのさぁジャップ」俺(うわ、逃げよう…)
3 :風吹けば名無し[]:2020/11/22(日) 10:28:00.30 ID:CGeee45f0
海外の友人「もう少し首を絞めたら、立つのかな? 人間は死にそうなときは子種を残そうと勃起するそうだけれど、イエローモンキーはどうなのかな!」グググ

俺「うぼごっ!」

海外の友人「ははは、どうだい? 苦しいかい?」
海外の友人「さっきさぁ、僕から逃げようとしていたよね? ジャップの分際でさぁ」

俺「そ、それは…」

海外の友人「そういうのが僕、一番ムカつくんだよね…!」ググッ

俺「あがぁっ!」

海外の友人「ははは! いいそそる顔をするじゃないかい」
海外の友人「つれない態度ばかり取らずにさぁ、歴史に倣って僕達も友好条約を結ぼうじゃないか」
海外の友人「もっとも、修好通商の不平等条約の方だけれどねえ!」グィッ

俺「うぐうっ!」
海外の友人(美少女)「あのさぁジャップ」俺(うわ、逃げよう…)
5 :風吹けば名無し[]:2020/11/22(日) 10:28:10.77 ID:CGeee45f0
海外の友人「アメリカは裁判大国でね」
海外の友人「君みたいなペコペコして誤魔化そうとする負け犬ジャップはさ、何されたって文句言えない国なんだよ」

海外の友人「それを僕が、飼って守ってあげようとしているんじゃないか?」
海外の友人「どうだい? 君みたいな劣等オスジャップにとっては、僕みたいな優性アメリカンガールに支配されるのはwin-winだと思わないかい?」グッ

俺「断る…」ハァハァ

海外の友人「へえ…」イラッ
海外の友人「僕はパパの転勤でついてきたのだけれどさ、君の父親と同じカンパニーに勤めているんだ。知っていたかい?」

俺「は…?」

海外の友人「内向的なジャップナードの君は、僕のことなんて知ろうともしていなかったから知らなかっただろう?」チッチッ

俺「そ、それがどうしたっていうんだ」
海外の友人(美少女)「あのさぁジャップ」俺(うわ、逃げよう…)
6 :風吹けば名無し[]:2020/11/22(日) 10:28:26.65 ID:CGeee45f0
海外の友人「もっといえば、君の父親のカンパニーは、僕のパパが元々勤めていたところのチルドレンカンパニーなのさ」

俺「え…」

海外の友人「チルドレンカンパニーの指導のために出向してきたわけさ。わかるかい?」
海外の友人「君の父親のボスの上、ビッグボスってわけだよ」

俺「そ、そんなはずは…!」
海外の友人(美少女)「あのさぁジャップ」俺(うわ、逃げよう…)
8 :風吹けば名無し[]:2020/11/22(日) 10:28:35.84 ID:CGeee45f0
海外の友人「あるよ」
海外の友人「国内資本だと言いたいんだろう? あのカンパニーは、昨年の企業買収で海外資本になったからね」

俺「そ、そんな…」

海外の友人「海外向けの方針に切り替える予定でね。僕のパパはその指導役なわけだよ」
海外の友人「第一に三分の一以上の負けジャップ社員をリストラする予定なのさ」
海外の友人「友人である君の父親だったから守ってあげるよう提言していたけれど、まさかそんな態度だとはねぇ」ハァ
海外の友人(美少女)「あのさぁジャップ」俺(うわ、逃げよう…)
9 :風吹けば名無し[]:2020/11/22(日) 10:28:45.00 ID:CGeee45f0
俺「お願い…します」

海外の友人「ん?聞こえないなあ」

俺「父親を守ってください…お願いします…」ボロボロ

海外の友人「チッチッチ、わかっていないなぁ。これだから察しの悪いジャップは」ハァ

俺「え…?」

海外の友人「いいかい?君はこう言うんだよ。その粗末なスモールサイズのモンキーテールで、どうかこの僕に奉仕させてくださいとねえ」

俺「う、うう…そ、それは…」

海外の友人「んん?言えないのかい?」

俺「こ、この俺の粗末なスモールサイズのモンキーテールで、奉仕させてください」ボロボロ

海外の友人「よしよし、よく言えたねえ。いい子だよジャップ。従順で人懐っこいドッグは大好きだ。だけれど、それ以外は保健所送りさ」
海外の友人(美少女)「あのさぁジャップ」俺(うわ、逃げよう…)
11 :風吹けば名無し[]:2020/11/22(日) 10:28:55.58 ID:CGeee45f0
海外の友人「ん…んん、んん!相変わらず、硬さだけは一丁前じゃないか」ハァハァ

俺「う、うう…」

海外の友人「どうしたんだいジャップ?本当に君はナイーブでノリが悪いなあ」ハァ
海外の友人「この歳までガールフレンドもいないチェリーだったんだろう?」
海外の友人「この僕とファックできて光栄じゃないかい」

パンッパンッ

俺「ううっ!」ビクンッ

海外の友人「ははは! ほらほら、しっかり感じてるんじゃないかい」
海外の友人「これだからジャップのシャイボーイはさぁ」
女剣士「私は剣の名家、貴方のような貧民上がりには負けない」俺「どうだろうな」シュッ
1 :風吹けば名無し[]:2020/11/22(日) 10:32:57.86 ID:CGeee45f0
キンキンキンキン!
俺「ついていける!」
女剣士「嘘…!」

俺(この日の士官学校の決闘祭のために半年、彼女の剣の流派を研究した甲斐があった)

女剣士「こんな試合、お父様も失望する…」
女剣士「この私が、貧民の我流剣士なんかに負けるわけには…!」ブワッ

審判(これは殺す気の一撃だ…!)ゾクッ
俺(来る、炎刀流奥義・絶炎華!)
俺「我流奥義、絶炎返し!」カァンッ

女剣士「う、そ….こんな、ことは…」ドサッ

審判「しょっ、勝負あり! 決勝戦、俺選手の勝利です!」
観客「うおおおおおお!」
女剣士「私は剣の名家、貴方のような貧民上がりには負けない」俺「どうだろうな」シュッ
2 :風吹けば名無し[]:2020/11/22(日) 10:33:08.13 ID:CGeee45f0
二年後…
友「士官学校、最後の決闘祭も大詰めだね」
友「三年連続俺君の優勝かなあ」

俺「どうだろうな。イケメンの奴、今年は実家絡みでとんでもない師匠を見つけてたみたいだ」
俺「俺でも勝てるかどうか…」

クラスメイト「おい、準決勝戦でイケメンが敗れたぞ!」
俺「!」
友「は、はぁ!? 何かの間違いだろ!」

俺「相手は…」
クラスメイト「女剣士って奴だよ。去年、決闘祭はベスト8まで勝ち残ってなかったはずだけど…」

俺「女剣士…!?」
俺(馬鹿な、あいつは俺に敗北してから士官学校に来なくなったはずだ…)
俺(てっきりショックで学校を辞めさせてしまったのかと心配していたが…)
女剣士「私は剣の名家、貴方のような貧民上がりには負けない」俺「どうだろうな」シュッ
3 :風吹けば名無し[]:2020/11/22(日) 10:33:15.35 ID:CGeee45f0
女剣士「ふ、ふふ…やっと、やっと貴方に再戦できる」ニヤ

俺「ど、どうしたんだ、その身体…」
俺(酷使しすぎてボロボロ…筋肉がむしろ貧相になっている。明らかなオーバーワークで身体を壊している!)

女剣士「二年間、貴方が、憎くて憎くて、仕方ありませんでした」

俺「あれは、正当な決闘で…!」

女剣士「私は父様の自慢の娘…貴族家の家督を継ぐはずだったのに!」
女剣士「決闘祭で我流の貧民相手に遅れを取って家の名に泥を塗ったと、家を追い出され…家名を失い…!」
女剣士「私の全てだった…人生そのものだった、炎刀流の使用さえ禁じられた!」

俺「そ、そこまで…!」
女剣士「私は剣の名家、貴方のような貧民上がりには負けない」俺「どうだろうな」シュッ
4 :風吹けば名無し[]:2020/11/22(日) 10:33:27.58 ID:CGeee45f0
女剣士「それもこれも、全てっ! 貴方が、あのような節操のない、卑劣な手段で私を負かしたせいで!」

俺「ひ、卑劣な手段…?」

女剣士「貴方は、私の炎刀流の奥義を破るためだけの技を半年掛けて編み出して、切磋し続けていた…!」
女剣士「あんな、あんな技…! 実力では私が勝っていた! だというのに!」
女剣士「あまりに陰険…!」

俺「…相手の技に対応した返し技を使うのが、卑怯だと?」
女剣士「ここは戦場じゃない! 学生が他の学ぶべきことを蔑ろにして、あんな技を覚えるなんて…!」

俺「俺は、貴女をそれだけ警戒して…同時に、尊敬していた」
女剣士「!」
俺「貴女の家がそれ程厳しいとは知らなかった、申し訳ないことをしたとも思う」
俺「だが、それ以上世迷言を吐いて失望させないでくれ」
女剣士「私は剣の名家、貴方のような貧民上がりには負けない」俺「どうだろうな」シュッ
5 :風吹けば名無し[]:2020/11/22(日) 10:33:48.25 ID:CGeee45f0
女剣士「…そうね、貴方と口論をしにしたわけじゃない」スッ
女剣士「始めましょうか」

俺「…そんな痛々しい身体で、試合なんてしていたら…取り返しのつかないことになるぞ」
女剣士「黙れ! 私は、とっくに引き返せないんだよ!」タァン
俺(以前より遥かに速い!)

キンキンキンキン!
キンキンキンキン!

俺「うぐっ…この立ち回りは!」
女剣士「どう? 決定打が、全く出せないでしょう?」ニマァ

女剣士「この二年間…ずっと、ずうっと貴方だけを観察し続けて、貴方だけを想い続けてきたの」
女剣士「今日この日の立ち合いのために」
女剣士「どれだけ、この日を恋い焦がれていたか…」ハァハァ
女剣士「まさか、卑怯とは言わないわよね?」ニコォ
俺「……」ゾクッ
女剣士「私は剣の名家、貴方のような貧民上がりには負けない」俺「どうだろうな」シュッ
6 :風吹けば名無し[]:2020/11/22(日) 10:33:57.34 ID:CGeee45f0
俺(ダメだ…このままだと、相手の剣筋に破綻なんか作れるわけがない!)
俺(女剣士は、俺よりも俺の剣筋に詳しい)ゾォッ

女剣士「…右手を上げる、下げて掬い上げようとする」ブツブツ
俺「う、動きを完全に読まれた!?」

女剣士「魔禁流奥義・天道貫」ゴウッ
ドスッ
俺「うぐっ、太腿を…!」

俺「お、俺の負け…」
女剣士「何を言っているの? まだ戦えるでしょう?」
俺「は…?」
女剣士「私は剣の名家、貴方のような貧民上がりには負けない」俺「どうだろうな」シュッ
7 :風吹けば名無し[]:2020/11/22(日) 10:34:06.01 ID:CGeee45f0
俺(確かに、足が動く…? 出血も、少ない…)
俺(いや、違う。きっちり重要な神経を削られてる)ゾクッ

俺(あいつは、ギリギリ決闘のストップが入らない外傷で抑えつつ、俺に後遺症を残して剣士生命を断つつもりだ!)

女剣士「気づいたみたいですね。もっとも、降参やストップが入ってもその前に殺して差し上げますが…」
女剣士「このまま甚ぶられてくれるのなら、全身麻痺で許してあげましょう…ふふ、ふふふふ…」
女剣士「責任を取って、生涯介護して差し上げますよ。夢絶たれた貴方が無様に生き続ける様を、一生横で嘲笑ってあげます」
女剣士「さあ、次は左腕の膝をいただきましょうか」
女剣士「私は剣の名家、貴方のような貧民上がりには負けない」俺「どうだろうな」シュッ
8 :風吹けば名無し[]:2020/11/22(日) 10:34:13.71 ID:CGeee45f0
俺(もう、降参しながら逃げて助けが入るのを期待するしか…)
俺(これ以上やられたら、俺の身体はもう一生戦場に立てなくなりかねない)

女剣士『決闘祭で我流の貧民相手に遅れを取って家の名に泥を塗ったと、家を追い出され…家名を失い…!』

俺(…いや、正面からやってやる)
俺(俺は悪いことをしたとは思っていない、だが…)
俺(それが、俺にできる償いだ)

女剣士「あなたの左腕、いただきます」ザシュッ

俺「うぐっ!」
俺(位置がわかっていたのに、対応できない!)
俺(これは、完全に俺を殺すための剣術だ!)

女剣士「次はどうしましょう? 右腕? 左足?」
女剣士「それとも、もう首の神経を削らせてもらいましょうか」ハァハァ
女剣士「私は剣の名家、貴方のような貧民上がりには負けない」俺「どうだろうな」シュッ
10 :風吹けば名無し[]:2020/11/22(日) 10:34:22.24 ID:CGeee45f0
俺(守りに徹しろ! 相手の剣筋を見極めろ!)

キンキンキンキンキンキンキンキンキンキンキンキン!

女剣士「まるで、二年前とは正反対の展開になりましたね!」
女剣士「貴方の剣術を探りながら迎え討とうとする私と、私の剣を研究してきた貴方!」
女剣士「結果もきっと、そうなるでしょうね!」

俺(落ち着け……奴の剣術に対して、俺の剣術が詰んでいるわけじゃあない)
俺(かといって、か細い隙を狙う余裕はない!)

俺「賭けに出させてもらうぞ!」バッ
俺「我流奥義・虎牙閃!」ギュンッ

女剣士「……」ニィッ
女剣士「前回の決着を忘れたようですね! 虎牙返し!」
女剣士「私は剣の名家、貴方のような貧民上がりには負けない」俺「どうだろうな」シュッ
11 :風吹けば名無し[]:2020/11/22(日) 10:34:33.10 ID:CGeee45f0
女剣士(勝った…勝った…勝った! 私が、私が、あの剣士に勝った…!)ハァハァ
女剣士「フフ、フフフフ…!」

俺「…我流奥義・猫崩れ」シュッ
女剣士「えっ…」
ドスッ
女剣士「…どうして? どうして?」ガクン

俺「…お前なら、虎牙閃を破ってくると思っていた」
俺「猫崩れは、俺がずっと前に、虎牙閃の直線的で読まれやすい弱点を補うために考えた技だ」
俺「途中から動きを分岐する。虎牙閃のように荒々しくなく、ふわりと動いて間合いを詰める」

俺「もっとも…今日まで、使う機会はなかったがな」
女剣士「私は剣の名家、貴方のような貧民上がりには負けない」俺「どうだろうな」シュッ
13 :風吹けば名無し[]:2020/11/22(日) 10:34:46.35 ID:CGeee45f0
女剣士「そんな…そんな、どうして、ここまでしたのに…どうして?」
俺「…戦術を、対策に絞り過ぎたからだ。だから動きを読まれる。俺は、弱みにはちゃんと補う術を用意している」

審判「しょ、勝利、俺! 士官学校決闘祭、三連覇だ!」

女剣士「どうして、どう、して…」ブツブツ

俺「……」
女剣士「私は剣の名家、貴方のような貧民上がりには負けない」俺「どうだろうな」シュッ
16 :風吹けば名無し[]:2020/11/22(日) 10:36:28.21 ID:CGeee45f0
三年後…王都にて
俺「任務を終えました。騎士長様」

騎士長「うむ、ご苦労だった。思っていたより、ずっと早くに戻ってきてくれるね、キミは」ニイ
騎士長 「さすがは士官学校、決闘祭三年連続優勝の快挙を果たした男だ」
騎士長「私でも、優勝は二年時に一度だけだったよ」

俺「……」

騎士長「…ふうむ、キミは影があるね」
俺「すいません、決闘祭には苦い思い出があって」
騎士長「ほう?」

俺「…三年たった今でも、行方不明のままなんです。決勝戦の相手が」
騎士長「……」
騎士長「…そうか、キミがいつも探しているのはその女か」
女剣士「私は剣の名家、貴方のような貧民上がりには負けない」俺「どうだろうな」シュッ
19 :風吹けば名無し[]:2020/11/22(日) 10:37:58.41 ID:CGeee45f0
俺「すいません、反応に困りますよね。こんな話」
騎士長「いや…優秀な部下の悩みだ。私も捜してみるさ」
俺「…ありがとうございます」

騎士長「と、ところで、その娘のことを気にかけているようだが…君のその、恋人か何かだったのかな?」
俺「え? いえ、特にそういうわけではありませんでしたが…」
騎士長「そ、そうかい」ゴホンッ
俺「……?」

騎士A「大変です騎士長様! 騎士Bが、死体で……例の殺人鬼に殺されたのかもしれません」バッ
騎士長「な、なんだと? まさか、あの騎士Bがやられるとは」

俺「何の話でしょうか?」
騎士長「お前が任務に出ている間に、王都に通り魔が現れたのだ…。被害は、既に十三人を超えている」
俺「なっ!」
騎士長「騎士Bまで殺されたとなれば…かなりのやり手だ。二人組でパトロールに当たった方が良さそうだな」
女剣士「私は剣の名家、貴方のような貧民上がりには負けない」俺「どうだろうな」シュッ
21 :風吹けば名無し[]:2020/11/22(日) 10:38:11.49 ID:CGeee45f0
騎士長「こんな遅くに出歩くな! 早く戻れ!」
街人「す、すいません!」

俺「…出歩く人は減りませんね。本当に、危うい事態なのに」
騎士長「真剣に罰金でも課すべきだろうか」ハァ

ドサッ…

騎士長「…何の音だ?」
俺「俺が確認します」サッ
騎士長「馬鹿者、不用意に逸れるな!」

女剣士「禁魔流・羅刹」ガシュッ
騎士長「がっ!」

女剣士「あら…外れた。心臓を不意打ちで貫く技なのに」
女剣士「でも、その外傷じゃ無駄! 天道貫!」ザスッ
騎士長「あ、あ、あ…」ドサッ

女剣士「フ、フフ、首の神経を削ったわ。これで貴女ももう、動けないお人形さん」
女剣士「私は剣の名家、貴方のような貧民上がりには負けない」俺「どうだろうな」シュッ
24 :風吹けば名無し[]:2020/11/22(日) 10:38:59.86 ID:CGeee45f0
女剣士「羅刹! 羅刹!」ガシュッ、ガシュッ

俺「そんな不意打ち前提の技が当たるか!」ガンッ、ガンッ
ザクッ
俺(防ぎきれなかった…横っ腹、持っていかれた…)ガハッ

女剣士「ああ、あら、ごめんなさい、貴方の身体に傷をつけるつもりはなかったのに」ペロッ
俺(俺の血を、美味そうに舐めてやがる…)ゾッ
女剣士「貴方、私が思っていた程強くはなかったのね」シュッ
女剣士「手足落としで達磨にして、ずぅっと、生涯愛してあげるわ」ハァハァ

俺(不意打ちとはいえ、騎士長に致命傷を与えた剣の腕は、明らかに俺より数段上だ!)
俺(こいつは狂ってるが、俺と覚悟が違う!)
女剣士「私は剣の名家、貴方のような貧民上がりには負けない」俺「どうだろうな」シュッ
25 :風吹けば名無し[]:2020/11/22(日) 10:39:08.52 ID:CGeee45f0
女剣士「フフ、フフフフ、アハハハハ!」

俺「…ずっと、あれからお前のことを考えていた」

女剣士「あら、愛の告白? 嬉しいわねぇ」

俺「止めてやれなくて、悪かった」
俺「俺も、覚悟をする」
俺「被害者のためにも、騎士長ためにも、お前のためにも……ここで絶対に、お前を殺す!」

女剣士「その構え…」

俺「…我流奥義・虎牙閃」スッ
女剣士「私は剣の名家、貴方のような貧民上がりには負けない」俺「どうだろうな」シュッ
26 :風吹けば名無し[]:2020/11/22(日) 10:39:16.21 ID:CGeee45f0
女剣士「わざわざその技を仕掛けて来るなんてね」
女剣士「愛している貴方のことなら…私、なんでも知っているのよ」ペロッ

女剣士(とはいえ、猫崩しへの変化は、見てからは対応できない)
女剣士(勝負するなら、二分の一に賭けることになる)
女剣士(技量で勝ってる私は、下がって守りに徹して、この剣技の相手をしないのが正解だけど…)

女剣士「アハ、いいわ、乗ってあげる! 貴方の覚悟、逃げずに受け止めてあげる! 貴方と私、賭けに負けた方が死ぬことになるわ!」
女剣士「私は剣の名家、貴方のような貧民上がりには負けない」俺「どうだろうな」シュッ
29 :風吹けば名無し[]:2020/11/22(日) 10:39:34.98 ID:CGeee45f0
女剣士(あの人の性格上……一度猫崩しを見せている以上、ここはそのまま虎牙閃で突っ込んでくるはず…!)

俺「……」シュッ

女剣士(ほら来た! ここまで来て姿勢を変えていないということは、猫崩しに変化する気がないということっ!)ググッ

女剣士(なぜなら、ここまで来てしまったら、私の剣を避けられないから!)
ザシュッ

女剣士「アハ、私の勝ち……このまま追撃で……!」スカッ
女剣士「え……?」

俺「……猫崩し」ザクッ
女剣士「私は剣の名家、貴方のような貧民上がりには負けない」俺「どうだろうな」シュッ
30 :風吹けば名無し[]:2020/11/22(日) 10:39:39.53 ID:CGeee45f0
女剣士(確実に猫崩しを通すために、わざと私の攻撃を受けるまで引き付けてから変化した……?)

俺「…もう、剣を握れないだろう?」ゼェゼェ

女剣士「あ、ああ…」プルプル
女剣士「あが……」ドサッ

俺「決着が…着いたな…」ゼェゼェ
俺(この怪我…俺ももう、剣士をやってられないかもしれないな)

女剣士「勝てなかった…最後まで、勝てなかった…あれだけやったのに、全て、無意味に…」

俺「女剣士…」

女剣士「でもこれで! 貴方の心と身体に、一生消えない深い傷を残すことができた! ウフフ、アハハハ!」

俺「……」
女剣士「私は剣の名家、貴方のような貧民上がりには負けない」俺「どうだろうな」シュッ
32 :風吹けば名無し[]:2020/11/22(日) 10:40:00.16 ID:CGeee45f0
女剣士「見なさい! この首飾りの、骨の欠片…これ全部、私が殺してやった人間なのよ!」
女剣士「貴方と! 私で! 殺した数なの!」

女剣士「そこの騎士長さんも、貴方が人生を奪ったようなものなのよ!」
女剣士「もう首から下が動かないの!」
女剣士「あの人…ずぅっと生き地獄を味わい続けるのよ! アハ、アハハハハ!」

俺「…そうだ、俺の罪だ。そして、ここで終わらせる」ジャキン

女剣士「…………」ポタ
女剣士「……早く、殺して。お願い、貴方の手で……」

俺「…………」
女剣士「私は剣の名家、貴方のような貧民上がりには負けない」俺「どうだろうな」シュッ
34 :風吹けば名無し[]:2020/11/22(日) 10:40:19.00 ID:CGeee45f0
女剣士「もっと、別の場所で会えたら…」

俺「…一年の頃、名家の天才剣士がいるって聞いて…ずっと憧れで、目標にしていたんだ」
俺「そうでもなったら…わざわざ奥義返しなんて、編み出すもんか…」

女剣士「…そっか、両想いだったんだ」ニコ
女剣士「…………」
女剣士「……お願い」

俺「……」シュッ

ザクッ
女剣士「私は剣の名家、貴方のような貧民上がりには負けない」俺「どうだろうな」シュッ
36 :風吹けば名無し[]:2020/11/22(日) 10:40:54.51 ID:CGeee45f0
女剣士「…………」

俺「…………」ハァハァ
俺(なんで、俺は外した……! 決めただろ、覚悟……!)ギュッ

騎士「騎士長様!」
騎士「奴が殺人鬼か! 大丈夫かっ! 俺!」

俺「うっ…」

女剣士「……臆病者」ボソッ
女剣士「…………」ガンッ

俺「ガハッ!」
俺(蹴飛ばされた……!)ゲホッ
女剣士「私は剣の名家、貴方のような貧民上がりには負けない」俺「どうだろうな」シュッ
37 :風吹けば名無し[]:2020/11/22(日) 10:41:06.08 ID:CGeee45f0
女剣士「……」ヨロ、ヨロ
女剣士「…………」チラッ

俺「…………」

騎士「逃げるぞ! 追えっ!」

女剣士「…………」バッ

俺(騎士長様……すいません……女剣士……ごめん……)ポタポタ
女剣士「私は剣の名家、貴方のような貧民上がりには負けない」俺「どうだろうな」シュッ
38 :風吹けば名無し[]:2020/11/22(日) 10:41:18.93 ID:CGeee45f0
―一週間後―
騎士C「あれが、犯罪者と前騎士長様の仇を逃がした奴か…」
騎士D「おい、止めろ」

俺「…………」

騎士C「事実だろうがっ! あいつはあの時、あのアマを殺せてた!」
騎士C「それを……!」

騎士C「お前、聞こえてるんだろ! 何とか言えよ!」ガッ

俺「…………」

騎士C「何か言ってみろよおっ!」ボロボロ
騎士C「知ってるんだろ? 騎士長様は今、ベッドに寝た切りで……」ウッ、ウウ

俺「…………」

騎士D「…怪我人相手だ、止めろ」
女剣士「私は剣の名家、貴方のような貧民上がりには負けない」俺「どうだろうな」シュッ
41 :風吹けば名無し[]:2020/11/22(日) 10:42:09.26 ID:CGeee45f0
―半年後―
騎士D「そろそろ復帰したらどうだ? 元天才騎士よ」

俺「…………」

騎士D「いい加減にしろ! 何もしないお前を庇っているのも、もううんざりなんだよ!」ドンッ

俺「もう……以前のように動かないんだ、俺の腕」
俺「天道貫に、ほとんどやられてる。左手の握力は未だに元の半分以下だよ」プランプラン
女剣士「私は剣の名家、貴方のような貧民上がりには負けない」俺「どうだろうな」シュッ
43 :風吹けば名無し[]:2020/11/22(日) 10:42:19.75 ID:CGeee45f0
騎士D「それを言い訳にしているだけだろうが!」ガッ

俺「…………」

騎士D「……お前、酒臭いぞ」

俺「いいだろ? どうせ何もしないんだから」

騎士D「なっ…!」

俺「もうクビにしてくれ」

俺「あの殺人鬼も、しばらくは暴れてたけど、もうすっかりなんだろ?」
俺(多分…俺が出てこなかったからだろうな)

騎士D「この、クズが!」ガンッ

俺「うぐっ!」
女剣士「私は剣の名家、貴方のような貧民上がりには負けない」俺「どうだろうな」シュッ
45 :風吹けば名無し[]:2020/11/22(日) 10:42:30.36 ID:CGeee45f0
―二年後・廃棄街の闘技場―
司会「さあ、賭けた賭けた!」
司会「今日の試合は無敗の剣士俺ェ! そして、正体不明の仮面男!」
司会「夢のドリームマッチだあああ!」

観衆「うおおおおお!」
観衆「当然、俺に賭けるぞお! あいつが負けるところは想像できねぇからなあ!」

俺「…………」フラフラッ

仮面男「テメェが、百連勝剣士か。近くで見るのは初めてだな」
女剣士「私は剣の名家、貴方のような貧民上がりには負けない」俺「どうだろうな」シュッ
46 :風吹けば名無し[]:2020/11/22(日) 10:42:41.74 ID:CGeee45f0
仮面男「おい、何か言ってみたら…」

俺「……騎士長、ですか?」

仮面男「はあ?」

俺「ごめんなさい、ごめんなさい…」
俺「俺のせいで、こんな…」

仮面男「おい、何言ってやがる。別人だ」

俺「違う、のか…?」

仮面男(なんだ、妙だぞ)
女剣士「私は剣の名家、貴方のような貧民上がりには負けない」俺「どうだろうな」シュッ
47 :風吹けば名無し[]:2020/11/22(日) 10:42:55.10 ID:CGeee45f0
俺「女剣士…? そうか、お前か」

仮面男「は?」

俺「会いたかった…ずっとだ。ごめんな、ごめん…」

仮面男「お前…ヤクやってやがんな」チッ
仮面男「命懸けの試合前にトリップかよ」
仮面男「こんなのが裏闘技場の無敗剣士? 悪い冗談…」

俺「今度こそ殺してやるからな、安心しろ」ギロッ

仮面男「!」ゾオッ
女剣士「私は剣の名家、貴方のような貧民上がりには負けない」俺「どうだろうな」シュッ
49 :風吹けば名無し[]:2020/11/22(日) 10:43:23.79 ID:CGeee45f0
仮面男(こいつはまずい! 俺の本能が訴えてやがる!)
仮面男(癪だが、守りに入る! 近づかれたら、下がりながら牽制して、まずは様子を見る!)

 ザンッ

仮面男「いつ、近付いて……あ……」

俺「…………」

司会「しょ、勝者! 俺!」

観衆「うおおおっ! マジで強すぎるだろアイツ!」
観衆「ヤベッ! 倍率低すぎwwwwま、確実に勝てるもんなwwww」
観衆「ここ数戦、明らかになんか鬼神がついてるよな。来たばっかりのときとは段違いだ」

?「…ふむ、噂に聞いていた以上だな」
女剣士「私は剣の名家、貴方のような貧民上がりには負けない」俺「どうだろうな」シュッ
51 :風吹けば名無し[]:2020/11/22(日) 10:44:24.72 ID:CGeee45f0
司会「さすが俺様です。貴方こそ、最強の剣士に相応しい」

俺「……それより、アレをくれ、報酬をくれ、なあ。残りが少ない」ガタガタ

司会「わかっていますよ。はい…ゴブリンパウダーです」ニヤッ

俺「…………」スースー

女勇者「薬漬けにして強引に戦わせるなんて…あまりに酷い」

司会「なっ! だ、誰だ」

女勇者「キミ達の行いは、ボクが許さないよ」ジャキン

司会「馬鹿な! 護衛の奴らがあれだけいたのに、たった一人に突破されたのか!?」
女剣士「私は剣の名家、貴方のような貧民上がりには負けない」俺「どうだろうな」シュッ
57 :風吹けば名無し[]:2020/11/22(日) 10:45:07.23 ID:CGeee45f0
司会「こ、こいつはうちのスターだ! 手放すわけには…!」

女勇者「なら、力づくでもらっていくよ。ボクも、その人の力が必要なんだ」

司会「う、うぐ…!」

俺「…止めてくれ」

女勇者「今のキミは、薬物に依存しているだけだ! 少し遠ざけて、聖水で毒抜きを続ければ…!」

俺「アレがないと、俺は駄目なんだ…。罪悪感に押し潰されて、何もできなくなる」ガタガタ
俺「もう、俺は何もしたくないんだ…」
俺「ゴブリンパウダーだけが、俺に全てを忘れさせてくれる…お願いだ、止めてくれ…帰ってくれ…」
女(本当は魔物)「ねえ、どうしてボクのことを教会に売ったんだい、ねぇ?」拘束された俺「……」
1 :風吹けば名無し[]:2020/11/22(日) 10:51:27.48 ID:CGeee45f0
女(本当は魔物)「ねえ、どうしてボクのことを教会に売ったんだい、ねぇ?」

拘束された俺「……」

女「死んじゃったよ。まだ二歳になったばかりの、ボク達の娘、あいつらに殺されちゃったよ、ねぇ? どうして、こんなことができたんだい…?」

女「ボクが人間じゃないから? 嫌になったの? 人間の子の方がよかったの?」

俺「……」

女「っ! 黙ってないで、答えろよ! 殺してやる、殺してやる……この、最悪の裏切りものが!」ガッ

女「楽に殺さない……ボク達の、ボクの娘がどんな目に遭ったか、君の身体に刻んでやる!」ボロボロ
女(本当は魔物)「ねえ、どうしてボクのことを教会に売ったんだい、ねぇ?」拘束された俺「……」
3 :風吹けば名無し[]:2020/11/22(日) 10:51:42.22 ID:CGeee45f0
女「あんなに、愛してたのに! 愛してたのに! 愛してたのに!」ザクッザクッ

俺「が、あがっ! あがぁ!」

女「全部上手く行ってたのに! 幸せだったのに! キミが、全部、壊したんだ!」ザクッザクッ

俺「お、おあ、あぶ……」

女「何考えてるんだよ! まったく理解できない!」
女(本当は魔物)「ねえ、どうしてボクのことを教会に売ったんだい、ねぇ?」拘束された俺「……」
4 :風吹けば名無し[]:2020/11/22(日) 10:51:58.90 ID:CGeee45f0
女「はは、あはははは! もう、二度と歩けないねぇ! こんな足になっちゃあさぁ!」

女「怖いかい? 痛いかい?」

女「教会の見世物にされて殺されたあの子の恐怖は、こんなもんじゃない!」

俺「やめて、もう、やめ……」

女「こっ、殺してやる! どこまで馬鹿にしやがって!」ざくっ

俺「がは!」
女(本当は魔物)「ねえ、どうしてボクのことを教会に売ったんだい、ねぇ?」拘束された俺「……」
5 :風吹けば名無し[]:2020/11/22(日) 10:52:08.05 ID:CGeee45f0
女「楽には殺さないよ……」

女「臆病なキミが、自ら死を望むまで……いや、そうなったってすぐには殺さない!」

女「あんなに愛してたんだよボクは! キミもそうじゃなかったのか! 答えろよ!」

俺「許してください……」ガタガタ

俺「お願いします、許してください……」ガタガタ

女「……こんな卑劣な男に靡いた、自分が許せないよ」
女(本当は魔物)「ねえ、どうしてボクのことを教会に売ったんだい、ねぇ?」拘束された俺「……」
7 :風吹けば名無し[]:2020/11/22(日) 10:52:29.67 ID:CGeee45f0
女「両手も折っちゃおうか? なくていいよね、こんなゴミ」スッ

俺「やめで! やめで!」
ゴギゴギゴギゴイ
俺「あああああああああああ!」

女「すごいね、あはは! 初めてみたでしょ? 肉が雑巾みたいになるところ!」

俺「あああああ! ああああああ!」バタバタ

女「動かないでよ。うっかり殺しそうになるし、殺したくなるだろ?」ギュ

俺「いやだあああ! いやだああああ!」

女「次は逆の手だよ。よく見るんだよ、自分はもうどこにも逃げられないし、何かを成すこともできないようになるんだとね!」

ゴギゴギゴギゴギ

俺「ひぎぃぃぃぃああああ!」
女(本当は魔物)「ねえ、どうしてボクのことを教会に売ったんだい、ねぇ?」拘束された俺「……」
8 :風吹けば名無し[]:2020/11/22(日) 10:52:42.67 ID:CGeee45f0
女「…………」コロコロ

女「ボクは元々親人派で、人食いは忌避してたんだけど、美味しいね、君の目玉」

俺「…………」ガクガクガクガク

女「もう両手足なくなって、目も見えなくなっちゃったね、よしよし」

女「で、どうしてボクを裏切ったのかな?」

俺「…………」

女「ふー……三日後に来るね。ここには誰も来れないよ」ギィ

俺「ま、待って! 待って!」

女「その間に追っ手に殺されたら、ふふ、君はそこで餓死だね。お似合いの死に様だ。それも悪くないかもしれない」バタン
女(本当は魔物)「ねえ、どうしてボクのことを教会に売ったんだい、ねぇ?」拘束された俺「……」
10 :風吹けば名無し[]:2020/11/22(日) 10:53:29.49 ID:CGeee45f0
―一週間後―
女「はぁ、はぁ……ごほっごほっ!」

俺「……」カヒューカヒュー

女「ふふ、危なかった。教会の奴らに見つかってね、あと一歩で死ぬところだった」

女「……よく、生きていてくれたね」ギュッ

俺「!?」

女「……キミの好きな、ボクの特性スープを作ってあげるよ。あり合わせになっちゃうから、ちょっとくらいは多めにみてほしいけどね」

俺「?? ??」
女(本当は魔物)「ねえ、どうしてボクのことを教会に売ったんだい、ねぇ?」拘束された俺「……」
11 :風吹けば名無し[]:2020/11/22(日) 10:54:18.30 ID:CGeee45f0
女「美味しいかな?」

俺「…………」コクコク

女「そっか……よかった。ふふ、出会ったばかりの頃を思い出すよ、なんだか」ナデナデ

俺「…………」

女「離れて、殺されかけて思ったときは、もう一度キミに会いたい、それだけだったよ」

女「どうやらボクは、裏切られて殺されて、自分の娘を失っても、それでもキミを想い続けるくらいには、キミのことを愛しているらしい」

俺「お、女……!」ヨロッ

女「……でもボクは、やっぱりキミを許せそうにない。ボクだけならまだしも、娘を殺したのは絶対に許せない。だからボクは教会から逃げながら、キミを連れて介護しながら、拷問し続けようと思う」ハァハァ

俺「!?」
女(本当は魔物)「ねえ、どうしてボクのことを教会に売ったんだい、ねぇ?」拘束された俺「……」
14 :風吹けば名無し[]:2020/11/22(日) 10:56:11.10 ID:CGeee45f0
>>12
村の権力者の娘と仲良くなったからやで
女(本当は魔物)「ねえ、どうしてボクのことを教会に売ったんだい、ねぇ?」拘束された俺「……」
18 :風吹けば名無し[]:2020/11/22(日) 10:58:23.73 ID:CGeee45f0
>>15
そんなに伸びへんかったからここまでや
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