トップページ > なんでも実況J > 2020年11月21日 > EGO/y1Ok0

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道楽時計
風吹けば名無し
海外の友人(美少女)「あのさぁジャップ」俺(うわ、逃げよう…)
お嬢様「これが”さいぜりや”なんですのね!」ワイ「ハハハ」
お嬢様「これが”さいぜりや”なんですのね!」ワイ「ハハハ」
お嬢様「これが”さいぜりや”なんですのね!」ワイ「ハハハ」
海外の友人(美少女)「あのさぁジャップ」俺(うわ、逃げよう…)
お嬢様「これが”さいぜりや”なんですのね!」ワイ「ハハハ」
お嬢様「これが”さいぜりや”なんですのね!」ワイ「ハハハ」
俺「異世界来たァ! 処女奴隷ハーレム作り放題だぜえええ!」
盲目の令嬢「……準備なさい」俺「は、はい!」
女剣士「私は剣の名家、貴方のような貧民上がりには負けない」俺「どうだろうな」シュッ
盲目の令嬢「……準備なさい」俺「は、はい!」
オーク「グオオオオ!」剣士俺「ぐっ…このままだと…」聖女「大丈夫ですか!」バッ
海外の友人(美少女)「あのさぁジャップ」俺(うわ、逃げよう…)

書き込みレス一覧

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俺「異世界来たァ! 処女奴隷ハーレム作り放題だぜえええ!」
43 :風吹けば名無し[]:2020/11/21(土) 14:11:31.47 ID:EGO/y1Ok0
俺「お願いします!」

デブ「う〜ん、まずどういう病気なのかもしらんし」

俺「そ、それは……」

俺「コボルト腫瘍、マンドラゴラ病、ゴブリン疣、魔毒、ゼウス風邪、スライム赤痢……あとは、膣ゴレーム症……」

デブ「よくわかるね」

俺「こ、これは間違いないです!」
俺「異世界来たァ! 処女奴隷ハーレム作り放題だぜえええ!」
45 :風吹けば名無し[]:2020/11/21(土) 14:11:47.95 ID:EGO/y1Ok0
デブ「ま、私ならいけるね、付きっ切りでかかれば」

俺「ほ、本当ですか!」

デブ「五十万ゴールド」

俺「っ! か、返します! 払って見せます! すぐには用意できませんが……」

デブ「一日五十万ゴールド」

俺「……え?」

俺「そ、それは、何日掛かるんですか……? あの、目安とか……」

デブ「わかるわけないじゃんそんなの見てもないのに」
俺「異世界来たァ! 処女奴隷ハーレム作り放題だぜえええ!」
47 :風吹けば名無し[]:2020/11/21(土) 14:11:58.01 ID:EGO/y1Ok0
俺「一日に、五十万……」ブツブツ

デブ「三日以内に百万ゴールド用意出来たらとりあえず見てあげるわ」

俺(【聖剣】を売れば、行けるか……?)

デブ「勿論、チミが逃げられないように患者は私が預かるし、破れば死に至る、魔縛りの契約書も書いてもらうけどね」

俺「……わかりました、絶対に、用意してみせます」ザッザッ

デブ「ん、頑張ってね」

デブ「馬鹿な奴だ、何十日でも居座ってやる」ニチャア
俺「異世界来たァ! 処女奴隷ハーレム作り放題だぜえええ!」
48 :風吹けば名無し[]:2020/11/21(土) 14:12:20.12 ID:EGO/y1Ok0
―試練の洞窟・再奥地―
翡翠竜「ガアアアアア!」

キンキンキィン!

俺(さすがにA級モンスター、強すぎる……)

俺(だが、翡翠竜の角は、一本で三十万ゴールドになる。手っ取り早く集めるには、これしかない!)

俺「らああっ!」ブゥン

翡翠竜「ギッ」

俺「力を貸してくれ、【聖剣】!」

俺「俺はどうしようもないクズだったけど……初めて誰かを守りたいと、そう思えたんだ!」ザクッ

翡翠竜「ギャアアアアアアアッ!」

俺「……やった、のか?」ハァハァ
俺「異世界来たァ! 処女奴隷ハーレム作り放題だぜえええ!」
52 :風吹けば名無し[]:2020/11/21(土) 14:12:47.47 ID:EGO/y1Ok0
―当日―
俺「ごめん、ごめん……」ボロボロ

女の子「……」

俺「百万ゴールドあれば、助けてあげられるはずだったのに……!」

俺「市場で足元を見られて、半分しか溜められなかった……!」

女の子「……」

俺「いつもさ、そうなんだ。前の世界でも、勉強とか必死に頑張っても、過去問もらってる奴らには敵わないし……部活だって、恋愛だって、何一つ上手く生きやしなかったんだ」
俺「異世界来たァ! 処女奴隷ハーレム作り放題だぜえええ!」
53 :風吹けば名無し[]:2020/11/21(土) 14:13:15.19 ID:EGO/y1Ok0
女の子「ありがとう……」ギュッ

俺「!」

女の子「俺さん、ありがとう……。私、あのまま生まれて来なければよかったって思いながら、死ぬところだった」

女の子「でも、俺さんのお陰で、私、すごく幸せだった」

俺「う、うう……」ガクッ

奴隷商人「キキ、旦那、邪魔するよ」
俺「異世界来たァ! 処女奴隷ハーレム作り放題だぜえええ!」
57 :風吹けば名無し[]:2020/11/21(土) 14:13:35.46 ID:EGO/y1Ok0
俺「お、お前は、あのときの……」

奴隷商人「随分ヘンな奴があちこち奔走してるって、噂になっててね」

奴隷商人「そういやお釣りを忘れたマヌケな人がいたなって、思い出したのさ」ドサッ

俺「!」

奴隷商人「七十五万ゴールドだ」

俺「な、なんで……!」

奴隷商人「ぼったくったって言われちゃ、看板に傷がつくのさ。アタシの店は、信用が売りなんでね」

俺「ど、奴隷商人さん!」ジワア
俺「異世界来たァ! 処女奴隷ハーレム作り放題だぜえええ!」
60 :風吹けば名無し[]:2020/11/21(土) 14:14:01.04 ID:EGO/y1Ok0
俺「ありがとうございます! これで、これで、この子を助けられます!」バッ

奴隷商人「甘いね」

俺「えっ」

奴隷商人「お前の頼ろうとしてる奴は、腕は確かだが、タカリで有名な奴さ」

俺「……そ、そんな。でも、腕は確かなんですよね?」

奴隷商人「馬鹿言うんじゃない。それじゃ、旦那が報われないさ」

奴隷商人「契約に私が付き添ってやる。引き受けるって言質は取ってるし、逃げるには旦那は奇人で有名すぎる」

奴隷商人「あの強欲怠惰にきっちり働かせてやろうじゃないか」

俺「ほ、本当ですか!」
俺「異世界来たァ! 処女奴隷ハーレム作り放題だぜえええ!」
71 :風吹けば名無し[]:2020/11/21(土) 14:14:53.21 ID:EGO/y1Ok0
俺「ありがとうございます、本当に」

奴隷商人「いいってことさ、惚れた弱みって奴だね」

俺「えっ……?」

奴隷商人「フフ、なんでもないよ」

女の子「…………」ジー


女侯爵の部下「クソ……あのガキ、【便所の穴】行きになった後の行方が追えない……!」
女侯爵の部下「このままじゃあ、私があの吸血侯爵に殺されてしまう」ゾオッ

俺(なんだ今の人、凄い怖い顔してたが……)
俺「異世界来たァ! 処女奴隷ハーレム作り放題だぜえええ!」
76 :風吹けば名無し[]:2020/11/21(土) 14:15:24.29 ID:EGO/y1Ok0
―宿屋二階―
俺「こ、この子を診てほしいんだ。約束の百万ゴールドもある……」

デブ「ほほう、やるじゃないか、チミ」ニマァ

デブ(罠にかかりやがって……ケツの毛まで毟って、自殺するまで搾り取ってやる)ニチャア

奴隷商人「アンタの注文通り、魔縛りの契約書を用意しておいてやったよ」 バンッ

デブ「な……最大、二百万ゴールド!?」

デブ「ち、違う、一日ごとに五十万ゴールドだ!」
俺「異世界来たァ! 処女奴隷ハーレム作り放題だぜえええ!」
80 :風吹けば名無し[]:2020/11/21(土) 14:15:42.27 ID:EGO/y1Ok0
奴隷商人「アンタの腕を見込んでも、妥当な値段だと思うがね」ハァ

デブ「な、何日拘束されるかわからないんだぞ! この私の時間を取るということの意味の重さがわかっておらんな!」

俺「……う」

奴隷商人「高名な白魔導士様が、随分と汚い商売やってるもんだね。洗えば他にもボロが出るんじゃないのかい?」ギロッ

デブ「ぐ……き、貴様!」

奴隷商人「受けてもらえるね」

デブ「……こ、このアマ……」
俺「異世界来たァ! 処女奴隷ハーレム作り放題だぜえええ!」
84 :風吹けば名無し[]:2020/11/21(土) 14:16:09.68 ID:EGO/y1Ok0
デブ「わ、わかった、引き受けよう……」ガクッ

女の子「お、俺さ……」パァッ

俺「や、やった! やったあ!」ブワァ

奴隷商人「アンタもいい歳だろうに、そう人前で外聞なく泣きなさんな」

俺「だ、だって、俺もう、本当に駄目かと思ってて……! ぐすっ! お、お願いします! この子をお願いします!」バッ

デブ「……フン、魔縛りの契約を結んだんだ。手は抜かんよ」
俺「異世界来たァ! 処女奴隷ハーレム作り放題だぜえええ!」
88 :風吹けば名無し[]:2020/11/21(土) 14:16:39.87 ID:EGO/y1Ok0
―一週間後―
女の子「俺さん……」ヒョコッ

俺(顔色、よくなってる……)

◆◆
種族:ヒューマン
年齢:15
性格:健気、気弱
病気:なし
経験:2031人
特筆:将来の夢は俺さんのお嫁さん
◆◆

俺「よ、よかった……病気がなくなってる」ヘタッ

俺「う、うう〜」ヘタッ

女の子「お、俺さん!? 泣かないで!」オロオロ

俺「だ、だって……!」


デブ「…………」
俺「異世界来たァ! 処女奴隷ハーレム作り放題だぜえええ!」
89 :風吹けば名無し[]:2020/11/21(土) 14:16:55.09 ID:EGO/y1Ok0
俺「本当に、ありがとうございました。貴方がいなければ、あの子はどうなっていたか」

デブ「……まさか、本当に何の縁の所縁もない奴隷だったとはな」

俺「…………」

デブ(こんな人間が、まだこの国にいたとはな。それに引き換え、私は……)

デブ「一目惚れか、苦労する性分だな。ああ、安仕事を負っちまった。どこぞで幸せにでもなんでもなるがいい」フンッ

俺「……」

俺「そういうのとは、少し違うんです」

デブ「なに?」
俺「異世界来たァ! 処女奴隷ハーレム作り放題だぜえええ!」
95 :風吹けば名無し[]:2020/11/21(土) 14:17:20.44 ID:EGO/y1Ok0
俺「確かに最初は、適当に女を買いたくて奴隷市場をうろついてたんです」

俺「俺は本当にロクデナシで、何も考えてなくて、たまたま力を手にしても誰にも必要とされない奴で……」

デブ「…………」

俺「でもあの時、この子を純粋に、一人の人間として助けてあげたいって、思えたんです」

俺「こんなに人のために頑張ったのは、正直これが初めてです。救われたのは、俺の方だったかもしれません」

デブ「……そうか」

デブ「これからどうするんだ? やはり、あの子と結婚するつもり……」

俺「いやいや、まさか」

デブ「む?」
俺「異世界来たァ! 処女奴隷ハーレム作り放題だぜえええ!」
97 :風吹けば名無し[]:2020/11/21(土) 14:17:40.69 ID:EGO/y1Ok0
デブ「それはどういう……」

俺「……俺はもうおっさんですからね。娘くらいの歳の女の子に、恩を被せて結婚迫る様な真似はできませんよ」

デブ「し、しかし、あの子も慕って……」

俺「今は、そうでしょう」

俺「でもあの子も、目を開けてゆっくり周囲を見たら、もっと適した相手が見つかると思いますよ」

デブ「…………そんなものか」

デブ「お前、いい奴だな」

俺「……正直、色んな事は考えます。でも、今は、自分を卑下せずに真っ直ぐ生きてみたいって思えたんだ」
俺「異世界来たァ! 処女奴隷ハーレム作り放題だぜえええ!」
101 :風吹けば名無し[]:2020/11/21(土) 14:17:54.30 ID:EGO/y1Ok0
俺「こういうふうに、街を歩いたことはなかったな」

女の子「はい! あれもこれも、全部俺さんのお陰です!」

俺「……別に、そこまで気負わなくてもいいんだぞ」

槍使い「あ、お前は以前の」

俺「その節は助かったよ。おかげでこの子を助けることができた」

女の子「この方は……?」

俺「あの大柄の白魔導士を勧めてくれた人だ」

女の子「あ、ありがとうございました!」ペコッ

槍使い(か、可愛い……)ドキッ

俺(…………)
俺「異世界来たァ! 処女奴隷ハーレム作り放題だぜえええ!」
105 :風吹けば名無し[]:2020/11/21(土) 14:18:39.49 ID:EGO/y1Ok0
女侯爵の部下「……フ、フフ、ようやく見つけたぞ……」

女侯爵の部下「これで私の首も繋がる」

女侯爵の部下「しかし……まさか、【聖剣】持ちの護衛付きとはな」チッ

女侯爵の部下「使える部下を集めて、折を見て囲んでしまうか」

女侯爵の部下「……女侯爵様の領地から外れては、下手に兵やら暗殺やらは使えなくなる」

女侯爵の部下「気取られる前に、【聖剣】持ちを殺し、あの女を女侯爵様に引き渡さねば!」
俺「異世界来たァ! 処女奴隷ハーレム作り放題だぜえええ!」
109 :風吹けば名無し[]:2020/11/21(土) 14:19:09.82 ID:EGO/y1Ok0
女の子「…………」

俺「どうした? 浮かない顔をして」

女の子「実は、あの方からその、また二人で食事を取らないかと誘われてしまいまして……」

俺「槍使いの奴か。いいじゃないか、ハンサムだし、根がいい奴なのは保証する。年齢だってお前と近い」

俺「そこらの冒険者みたいに荒くれ者じゃなく、教養がある。文字の読み書きだってできる」

女の子「でも……」
俺「異世界来たァ! 処女奴隷ハーレム作り放題だぜえええ!」
110 :風吹けば名無し[]:2020/11/21(土) 14:19:20.50 ID:EGO/y1Ok0
俺「それに、実は遠方の貴族の長男だというじゃないか」

俺「今は家との連絡は断って冒険者として生きているようだが、いずれ元の鞘に戻るかもしれない」

女の子「わ、私は、俺さんが……」

俺「食事くらい一緒に行ってやれ。それとも、槍使いは嫌いか?」

女の子「そうじゃ、ないけれど……」
俺「異世界来たァ! 処女奴隷ハーレム作り放題だぜえええ!」
112 :風吹けば名無し[]:2020/11/21(土) 14:19:30.10 ID:EGO/y1Ok0
俺「最近はどうだ?」

槍使い「あ、ああ、実はその、贈り物をしたいんだが……好きなものか何か、わからないだろうか?」

俺「そういえば、装飾品屋をよく羨ましそうに見ているな……」

俺「あいつは緑色が好きなんだ。上手く見繕ってやれ」

槍使い「か、感謝する、お義父さん!」バッ

俺「誰がお義父さんだ誰が!」
俺「異世界来たァ! 処女奴隷ハーレム作り放題だぜえええ!」
114 :風吹けば名無し[]:2020/11/21(土) 14:19:51.89 ID:EGO/y1Ok0
槍使い「で、でも、いいんですか? その……」

俺「別に俺が止める理由はないだろう。父親でさえないんだからな」ハア

俺「……ただ、お前があいつを傷つけることがあったら、絶対に許さないからな。手を出すつもりなら、責任はきっちり取ってもらう」ジャキ

槍使い「わ、わかっている!」

俺「欲を言えば、冒険者なんていつ死ぬかわからない仕事はやめて、貴族に戻ってほしいんだがな」

槍使い「…………」
俺「異世界来たァ! 処女奴隷ハーレム作り放題だぜえええ!」
118 :風吹けば名無し[]:2020/11/21(土) 14:20:15.24 ID:EGO/y1Ok0
女の子「か、かわいい……ですか?」

俺「ああ、よく似合ってるよ」

女の子「えへへへ……」

俺「槍使いからもらったのか?」

女の子「はい!」

女の子「それから、実は……その……」

俺「…………」

俺「プロポーズでもされたか?」

女の子「っ!!」

俺(あいつもせっかちな奴だな)ニマッ
俺「異世界来たァ! 処女奴隷ハーレム作り放題だぜえええ!」
120 :風吹けば名無し[]:2020/11/21(土) 14:20:23.74 ID:EGO/y1Ok0
俺(幸せ……だな)

俺(まさか、俺がこんな気持ちに浸れる時が来るなんて、思ってもみなかった)クスッ

俺「……!」ピクッ

女の子「俺さん?」

俺「……お前、今日は槍使いの奴に泊めてもらえ」

女の子「え? そ、そんな……」カアッ

俺「いいか? これは冗談なんかじゃない、真っ直ぐ表通りまで行って振り返るな」
俺「異世界来たァ! 処女奴隷ハーレム作り放題だぜえええ!」
121 :風吹けば名無し[]:2020/11/21(土) 14:20:32.66 ID:EGO/y1Ok0
女の子「お、俺さん……? は、はい!」ダッ

俺「……出て来いよ」

女侯爵の部下「おや、よく気が付きましたねぇ。私達に気付いていて逃げないなんて、大したものですよ」バッ

俺「達……?」

兵A「俺達には気づいてなかったのか」クク
兵B「残念だったなぁ、おっさん。これも仕事だから、恨まないでくれよ」ニヤニヤ

俺(……十人!)
俺「異世界来たァ! 処女奴隷ハーレム作り放題だぜえええ!」
129 :風吹けば名無し[]:2020/11/21(土) 14:21:09.63 ID:EGO/y1Ok0
女侯爵の部下「いかに【聖剣】持ちとは言え、精鋭兵十人を相手にはできないでしょう」クク

俺(武器も防具も、整ってる。手入れもされてる)

俺(……冒険者やゴロツキじゃない、貴族の兵だ!)ツー

俺「お前ら、何が狙いだ!」

女侯爵の部下「貴方がいけないんですよ。余計なガキに色欲を出すから、厄介ごとに巻き込まれるのです」ニイ

俺「余計な、ガキ……?」
俺「異世界来たァ! 処女奴隷ハーレム作り放題だぜえええ!」
139 :風吹けば名無し[]:2020/11/21(土) 14:22:03.35 ID:EGO/y1Ok0
女侯爵の部下「とっとと殺してしまえ! こいつさえ片付ければ、あの小娘はどうとでもなる!」

兵A「任せてください!」サッ
兵B「油断はしませんよ、確実に仕留めてやります!」シュンッ

 ブンッ

兵A「がぁっ!」
兵B「ぐぼ……お、俺の足! 脚がァ!」

俺「……あいつを殺させるつもりはない。死ぬ覚悟がある奴だけ掛かってこい」ジャキンッ

女侯爵の部下「なんだと…?」
俺「異世界来たァ! 処女奴隷ハーレム作り放題だぜえええ!」
140 :風吹けば名無し[]:2020/11/21(土) 14:22:11.79 ID:EGO/y1Ok0
俺「…………」ハァハァ

女侯爵の部下「なんだと……? 精鋭兵十人が、敗れたのか……?」

女侯爵の部下「私は、夢でも見ているのか……?」

俺(さすがに、体力が続かない……血もかなり流した)ゼェゼエ

俺「どうする? お前はやらないのか?」

女侯爵の部下「う、うぐ……や、やってやる! 貴様も既に死にかけじゃないか! やってやるぞおっ!」シャキン

俺「…………」ギロッ

女侯爵の部下「うっ、うわあああああっ!」ダッ

俺(いった、か……)

俺(……随分、きな臭いことになってきたな)
俺「異世界来たァ! 処女奴隷ハーレム作り放題だぜえええ!」
146 :風吹けば名無し[]:2020/11/21(土) 14:22:51.61 ID:EGO/y1Ok0
女の子「俺さん、大丈夫ですか?」オロオロ

俺「……ああ、手当してもらったおかげで随分よくなったよ」

俺「今日、明日はこのまま寝させてもらうけどな」

俺「悪いな、ゴロツキがいたから根性直してやろうと思ったら、このザマだよ」ハッ

女の子「……危険なことは、しないでくださいね。俺さんがいなくなったら私、どうすればいいのか……」グスッ

槍使い「…………」

俺「いたのか、お前」

槍使い「少し、俺さんと二人で話したいことがある。席を外してくれ」

女の子「え……? わ、わかりました」ペコッ
俺「異世界来たァ! 処女奴隷ハーレム作り放題だぜえええ!」
148 :風吹けば名無し[]:2020/11/21(土) 14:23:12.18 ID:EGO/y1Ok0
槍使い「どういうことだ?」

俺「…………」

槍使い「竜種を一人で仕留めたS級冒険者の貴方が、たかだかゴロツキ相手に苦戦するとは思えないのだが」

俺「……お前、あいつのこと好きか?」

槍使い「え……? あ、ああ、そりゃあもう!」ダンッ

俺「命を懸けて、持ってるもん全部放り出して守れって言われて、頷けるか?」

槍使い「え……?」
俺「異世界来たァ! 処女奴隷ハーレム作り放題だぜえええ!」
151 :風吹けば名無し[]:2020/11/21(土) 14:23:37.73 ID:EGO/y1Ok0
俺「……無茶なこと言っちまったな、忘れてくれ」

槍使い「…………で、できる」

俺「!」

槍使い「できるって言ったんだ! やってやるさ! 俺のことを見縊ってくれるな!」グッ

俺「……」

槍使い「……」フーフーッ

俺「そっか、ありがとうな」ニコッ

槍使い「あ、ああ! 礼には及ばんともさ!」
俺「異世界来たァ! 処女奴隷ハーレム作り放題だぜえええ!」
153 :風吹けば名無し[]:2020/11/21(土) 14:23:57.02 ID:EGO/y1Ok0
俺「……あいつは、多分だが、貴族か、それに準ずる権力持ちに狙われている」

俺「相手は、街中で兵を嗾けることもいとわない連中だ」

槍使い「な……!」

俺「実家に帰って貴族に戻って、正式にあいつを娶ってやってくれ」バッ

槍使い「お、俺があの子を……」

俺「そうすれば、連中も手出しはしづらくなるはずだ」

俺「……もっとも、もしかしたら以降も何かの嫌がらせを受けるかもしれないがな」

槍使い「…………」

俺「さすがに……呑めないか」

槍使い「わ、わかった! やってみせる!」
俺「異世界来たァ! 処女奴隷ハーレム作り放題だぜえええ!」
155 :風吹けば名無し[]:2020/11/21(土) 14:24:24.64 ID:EGO/y1Ok0
―天魔の塔・再奥地―
紅緋竜「ギャオオオオ!」
翡翠竜「ガァアアアアア!」
蒼碧竜「グオオオオオオオ!」

長髪の男「アァ、つまんねぇ、なぁ」
ザンッ、ドサァ!

紅緋竜「ギオッ!?」

長髪「おっ、綺麗に腕が落ちたか」

長髪「デカくて頑丈ってだけで、トロ臭いし、魔物の中じゃマシってだけで頭も悪い」

長髪「人間と違って、信念や意地って奴も持ち合わせてねぇ。もう慣れちまったし、暇潰しにもならないか」

長髪「違うんだよなあ、俺の求めた闘いって奴はよお」ハァ

蒼碧竜「オ、オオ……」ブルッ

長髪「どうした? 竜って奴は、世界最強の種族なんだろ? もっとどっしり構えようぜ、興醒めだ」
俺「異世界来たァ! 処女奴隷ハーレム作り放題だぜえええ!」
173 :風吹けば名無し[]:2020/11/21(土) 14:25:54.59 ID:EGO/y1Ok0
―ある酒場―
長髪「……またテメェか、辛気臭い面見せんなよ」

女侯爵の部下「……たまには仕事をしたらどうか、筆頭騎士様」

長髪「つまんねぇんだよ。頼まれたから名前貸してやってるだけ感謝してくれや」

長髪「俺は名声も金もいらねンだわ」

女侯爵の部下「……竜種を屠れるS級冒険者を一人、殺してほしい」

長髪「……」ニマァ

長髪「いいねェ……そういうのを、待ってたんだよ」
俺「異世界来たァ! 処女奴隷ハーレム作り放題だぜえええ!」
178 :風吹けば名無し[]:2020/11/21(土) 14:26:46.20 ID:EGO/y1Ok0
槍使い「よし、このままとっとと別領地まで逃げるぞ!」

俺「お前……思い切りがいいな。この短期間でよく、こんな一級品の馬車まで……」

女の子「ど、どうして、こんな……」オドオド

俺(恐らく、彼女にとって貴族関係はトラウマだ。言わない方がいい)

俺(ここで槍使いの親の領有地まで逃げられれば、何も問題はない……!)グッ
俺「異世界来たァ! 処女奴隷ハーレム作り放題だぜえええ!」
181 :風吹けば名無し[]:2020/11/21(土) 14:27:20.89 ID:EGO/y1Ok0
御者「あ、あの、後ろから付けて来る野盗団が……!」

槍使い「馬鹿な奴だ。ここには俺さんもいるっていうのに」スッ

俺「……いや、野盗じゃない」

槍使い「えっ」

女侯爵の部下「フ、フフ……借りを返させてもらうぞ俺ェ……」

俺「やはり、奴か……!」

俺(来るなら、領地境で僻地のここしかないと思っていた……)グッ
俺「異世界来たァ! 処女奴隷ハーレム作り放題だぜえええ!」
183 :風吹けば名無し[]:2020/11/21(土) 14:27:45.79 ID:EGO/y1Ok0
俺「ちょっと待ってろ……騎乗兵くらい、片付けてやる。俺を降ろせ」

槍使い「そ、それはいくらなんでも……」

俺「ふんっ!」タン
ズサササササササァ!

槍使い「そ、そのまま跳んだ!?」

女の子「俺さん!?」

俺「来い! 全員ぶっ飛ばしてやる!」

俺(前の戦いで、精鋭は削ったはずだ。恐らく、雑兵の類……!)

女侯爵の部下「フ、フフフ……」
俺「異世界来たァ! 処女奴隷ハーレム作り放題だぜえええ!」
184 :風吹けば名無し[]:2020/11/21(土) 14:28:06.62 ID:EGO/y1Ok0
俺「……」

騎乗兵A「馬鹿め、踏み殺してや……」

俺「……」シュンッ

騎乗兵A「え、消え……」
馬「ヒイイインッ!」ドサァッ

騎乗兵B「い、一瞬で回避して、馬の脚を斬り飛ばした!?」
騎乗兵C「こ、これがS級冒険者の動き……!」

槍使い「よ、よし! 馬車を止めてくれ! 俺も参戦する!」

御者「は、はい!」

俺「決着をつけてやるよ、小悪党」ギロッ

女侯爵の部下「…………」
俺「異世界来たァ! 処女奴隷ハーレム作り放題だぜえええ!」
191 :風吹けば名無し[]:2020/11/21(土) 14:28:39.23 ID:EGO/y1Ok0
騎乗兵B「ぐああああああっ!」ドサッ

俺「さあ、次はどいつだ! 同時か!」

長髪「なんだ……こンなもんかよ」ヒョイ

俺「なんだアイツ、馬を降りて……」

キィイイイン!

俺「ぐ、お、重い……!? 嘘だろ、聖剣のステータス補正があるんだぞ!?」

長髪「ま、期待し過ぎただけで上玉か」
俺「異世界来たァ! 処女奴隷ハーレム作り放題だぜえええ!」
196 :風吹けば名無し[]:2020/11/21(土) 14:29:08.09 ID:EGO/y1Ok0
槍使い「はああああっ!」ドスッ

騎乗兵D「こ、こいつ……!」

槍使い「そんなもんかよ……へへ……」ゼェゼェ

女侯爵の部下「そこそこやると思ったら、伯爵家の放蕩息子か」ププッ

槍使い「部下がやられてるのに、随分余裕……」

ドゴォオオオン!

槍使い「な、俺さんが地面に叩きつけられて……!」

長髪「はあ…ただの武器の加護頼みかよ」

長髪「ま、40点、てとこか。人間にしちゃあいい反応と力だが、技量がカスなンだわ」
俺「異世界来たァ! 処女奴隷ハーレム作り放題だぜえええ!」
207 :風吹けば名無し[]:2020/11/21(土) 14:30:05.48 ID:EGO/y1Ok0
槍使い「俺さんっ!」

女侯爵の部下「ハハハハハ! 長髪に勝てるわけないだろうが!」

女侯爵の部下「こいつは剣聖の称号を持つ、この国の……いや、世界最強の剣士だぞ!」

長髪「で、そいつもついでに斬ればいいのか?」

槍使い「く、くそっ!」ダッ

長髪「やれやれ……力量の差もわかんねえのか。こんな小僧くらい、そっちで処理しろよな」シュッ

キイイイン!

俺「…………」ゼェゼェ

槍使い「お、俺さん!」

槍使い「生きてたんですね! そいつは、二人掛かりで……!」

俺「馬鹿野郎が! とっとと馬車に戻って逃げろ!」

槍使い「えっ……」
俺「異世界来たァ! 処女奴隷ハーレム作り放題だぜえええ!」
211 :風吹けば名無し[]:2020/11/21(土) 14:30:54.05 ID:EGO/y1Ok0
槍使い「そ、そんな……俺さんだって、全然歯が立っていないじゃないか! 一人じゃ……」

俺「お前なんかいても変わるわけねえだろうが自惚れるな!」

槍使い「そ、そんなことはやってみないとわからないだろうが!」

俺「ふざけたこと言ってるんじゃねえ! お前が死んだら、誰がこいつらからあの子を守る! 誰があの子を幸せにする!」

槍使い「え……」

槍使い「お、俺さん、それ……そんな、あの子になんて説明すれば……」ジワッ

女侯爵の部下「おい長髪、早く俺とそこの雑魚を片付けて、馬車を襲え!」

長髪「へいへい……」シュッ

俺「速く行けぇっ!」
俺「異世界来たァ! 処女奴隷ハーレム作り放題だぜえええ!」
216 :風吹けば名無し[]:2020/11/21(土) 14:31:31.11 ID:EGO/y1Ok0
俺「あああああああああっ!」シュッシュッシュ

長髪「へえ、まだそんな気力があるのか」ニイ

槍使い「すいません……俺さん、すいません!」ダッ

女侯爵の部下「クッ! くそ、なら私が直々に、あの駄目貴族も馬車も始末してやる!」バッ

俺「ぐっ……!」

長髪「……おめ、無粋なンだわ」ザンッ

女侯爵の部下「えっ……ど、どうして私が、斬られ……?」

俺「なっ……」
俺「異世界来たァ! 処女奴隷ハーレム作り放題だぜえええ!」
231 :風吹けば名無し[]:2020/11/21(土) 14:32:37.42 ID:EGO/y1Ok0
俺「な、何のつもりだ!」

長髪「これでよそ見しなくていいだろ?」ククク

長髪「シンプルでいいじゃねェか。お前が俺を殺れれば、馬車は無事だ」

長髪「だが、俺が勝てば、あの馬車の奴は追いついて全員殺してやる」

長髪「もっと本気を出せよ。久々に楽しめそうなンだわ、お前」ニイイイ

俺(こいつ……狂ってやがる)ゾオオ
俺「異世界来たァ! 処女奴隷ハーレム作り放題だぜえええ!」
269 :風吹けば名無し[]:2020/11/21(土) 14:34:55.17 ID:EGO/y1Ok0
長髪「どうしたァ!? そんなもんかぁあああ!?」

キィンキィン!
ガッ!

俺「ぐはっ!」

俺(速さも、力の、俺の方が……いや、聖剣の加護の方が勝ってる……)

俺(でも……動きが尽く読まれてるんだ……)

俺(俺みたいな紛い物じゃ、こんな本物の化け物には勝てないのか……?)

長髪「どうしたァ! 終わりじゃねぇだろおおお! オメェが死んだら、全員惨殺してやるぞおおお! どうしたああああ!」

キンキンキンキン!

俺(いや、そんなこと考えてる場合じゃない。勝つしかないんだ!)
俺「異世界来たァ! 処女奴隷ハーレム作り放題だぜえええ!」
286 :風吹けば名無し[]:2020/11/21(土) 14:35:49.68 ID:EGO/y1Ok0
俺「頼む……聖剣……俺の全部を投げ出していい……」

俺「だからっ! こいつにだけは勝たせてくれっ!」ザンッ

長髪「……おっと」スッ

長髪「俺が避けることになるとはな。今のはそれなり……」ポタッ

長髪「……ア、血……?」
俺「異世界来たァ! 処女奴隷ハーレム作り放題だぜえええ!」
294 :風吹けば名無し[]:2020/11/21(土) 14:36:46.56 ID:EGO/y1Ok0
俺「掠り傷だが……ようやく当たった……」ゼェゼェ

長髪(こいつ、戦いの中で、急成長してやがる……)

俺「勝負はここから……」

長髪「いい、いいねェ……60点をくれてやる」ニィィィ

俺「っ!」ゾクッ

長髪「これでようやく、俺も本気で戦える」

俺「……は?」

長髪「ここからは一切手ェ抜かねぇから、すぐ死ぬんじゃねえぞ」
俺「異世界来たァ! 処女奴隷ハーレム作り放題だぜえええ!」
322 :風吹けば名無し[]:2020/11/21(土) 14:38:45.95 ID:EGO/y1Ok0
俺「あああああああああっ!!」

キンキンキンキンキンキンキンキンキンキン!

長髪(この感覚だ……)

長髪(アア、ずっと忘れていた)

長髪(ひ弱な雑魚共への一方的な狩りじゃあねぇ)

長髪(魔物みたいな抜け殻相手じゃねェ)

長髪(信念と意地の伴った相手との、ホンモノの命の奪い合い)ニィィィ
俺「異世界来たァ! 処女奴隷ハーレム作り放題だぜえええ!」
336 :風吹けば名無し[]:2020/11/21(土) 14:39:47.97 ID:EGO/y1Ok0
俺「…………」ゼェゼェ

キンキンキンッ!

長髪「わかってんだろ、もう」

長髪「オメェは凄い速さで成長してやがるが……」

長髪「俺に会うのが十年早かったンだわ」ザシュッ

俺「ぐはっ!」
俺「異世界来たァ! 処女奴隷ハーレム作り放題だぜえええ!」
367 :風吹けば名無し[]:2020/11/21(土) 14:42:24.81 ID:EGO/y1Ok0
俺(ここで……負けられないんだ……!)

俺(俺の、命に代えても……!)

俺「うおおおおおおおおおおおおっ!」

長髪(自棄の猛進……じゃなくて、勢いで俺を背後の崖に叩き落とすのが狙いか)チラッ

長髪「有利な場所に誘導しようって考えは悪くなかったが……ンな手で俺をヤレると本気で……」ガッ

俺(剣を弾かれたっ!)

長髪「思ってたのかァ!」ザクッ
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