- お嬢様「これが”さいぜりや”なんですのね!」ワイ「ハハハ」
3 :風吹けば名無し[]:2020/11/21(土) 13:49:44.70 ID:EGO/y1Ok0 - お嬢様「ワイさん、その、お願いがあるのですが……」
ワイ「んっ?」 お嬢様「私と交際していただきたいのですわ! 貴方のことをお慕いしておりますの!」 ワイ「……」 お嬢様「ワイさん?」 ワイ「すまんやで…ワイな、彼女おるんや」 ワイ「でも気持ちは嬉しかったで! 彼女おらんかったら、絶対喜んで付き合っとったわ!」 ワイ「それで……」 お嬢様「は?庶民が私を馬鹿にしてるの?」 ワイ「えっ…?」
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- お嬢様「これが”さいぜりや”なんですのね!」ワイ「ハハハ」
4 :風吹けば名無し[]:2020/11/21(土) 13:49:52.17 ID:EGO/y1Ok0 - ワイ「き、気持ちに応えられへんかったのはごめんやで」
ワイ「せやから…」 お嬢様「チッ、もういいわ」 お嬢様「こんな汚い、猿の集まってる外食にまで我慢して付き合ってたのが馬鹿らしい」 ワイ「お、お嬢さん……? 何を言ってるんや」 店員「小エビのカクテルサラダお持ちしまし…」 お嬢様「いらないわよそんな豚の餌!」ガッ バシャーンン 店員「ひいっ!」 ワイ「な、何をしとるんや!」
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- お嬢様「これが”さいぜりや”なんですのね!」ワイ「ハハハ」
5 :風吹けば名無し[]:2020/11/21(土) 13:50:01.06 ID:EGO/y1Ok0 - お嬢様「なんでこんな、皿に埃が、冷蔵庫に人が入ってそうな店で食べないといけないのよ」
お嬢様「味だって粘土に調味料を掛けたようなものばかりじゃない」 お嬢様「よく不味い上に不健康なものを喜んで口にできるものね」 ワイ「そ、そこまで言わんでもええやないか」 ワイ「じゃあなんでわざわざついてきたんや」 お嬢様「あの学校だとあなたは多少はマシだと思いましたから私の従者にしてさしあげようかと思いましたけど、もう結構ですわ」 お嬢様「私と馬鹿な庶民の娘なんかを比較してそっちを取るだなんて、本当に頭が悪いんですわね」 お嬢様「こんな馬鹿男でしたらこちらからお断りですわ!」 ワイ「……今は冷静やないんやろ」 ワイ「わかったで、店が気に入らんのなら先に出てくれや」 ワイ「会計するから待っといてくれや」
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- お嬢様「これが”さいぜりや”なんですのね!」ワイ「ハハハ」
7 :風吹けば名無し[]:2020/11/21(土) 13:50:39.43 ID:EGO/y1Ok0 - お嬢様「待つわけがないじゃないですの! 馬鹿じゃありませんの!」
ワイ「……」 ◆ ワイ「…会計終わったけど、やっぱりおらんなぁ」 ワイ「無理して付き合ってくれとったんやな」 女?「……」ジッ ワイ「なんやあの人?」 女?「……」スッ ワイ(……こっちじっと見てたけど、知らん人やなあ。気のせいか?)
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- お嬢様「これが”さいぜりや”なんですのね!」ワイ「ハハハ」
9 :風吹けば名無し[]:2020/11/21(土) 13:51:56.62 ID:EGO/y1Ok0 - 友「お嬢さん休みなんだ」
ワイ(昨日のせいやろか…) ワイ(このままけえへんかったりするんやろか…) 友「どうしたんだワイ?」 ワイ「いや…なんでもないで…あ」 ワイ「体調悪い気がするわ。四限出たら早退しよかな」 友「おいおいプレステ出たからってサボリじゃねえだろうなw」 ワイ「はは、そんなワケないやろ」
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- お嬢様「これが”さいぜりや”なんですのね!」ワイ「ハハハ」
10 :風吹けば名無し[]:2020/11/21(土) 13:53:12.91 ID:EGO/y1Ok0 - ワイ「はえ〜家おっきい…」
ワイ「アポとか取ってから来た方がよかったんやろうか」 ワイ「まあここまできたんやし…」ピンポーン メイド「どちら様でしょうか?」 ワイ「あ、あのう、お嬢さんの友達です…」 ワイ「学校休んでたんで、その、お見舞いに…」 メイド「……」 ワイ「駄目なら帰りますけど…えっと」 メイド「わかりました。お嬢様のご友人でしたら、お出迎えに向かいます。少々お待ちを」
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- お嬢様「これが”さいぜりや”なんですのね!」ワイ「ハハハ」
11 :風吹けば名無し[]:2020/11/21(土) 13:53:26.49 ID:EGO/y1Ok0 - メイド「案内いたします」
ワイ「……」 メイド「何か?」 ワイ「いや、すごい美人さんだったんで驚いただけやで」タハハ メイド「はあ…」 ワイ「…昨日サイゼの前におらんかったか?」 メイド「申し訳ございませんが、よくわかりませんね」 ワイ「そ、そうか、スマンやで」
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- お嬢様「これが”さいぜりや”なんですのね!」ワイ「ハハハ」
13 :風吹けば名無し[]:2020/11/21(土) 13:53:38.41 ID:EGO/y1Ok0 - メイド「お嬢様、ご友人のワイ様が」
お嬢様「あ、あいつが来たの!? 入れないで頂戴、そんな奴!」 ワイ「はえ〜めっちゃ怒っとる…」 メイド「では、後で飲み物をお持ちいたします」 お嬢様「そいつが私に何をしたのか、貴女知ってるでしょ! 追い返して頂戴!」 ワイ「…だ、そうですが」 メイド「後で飲み物二つお運びいたしますね」 ワイ「あ、はい…帰るなと…」
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- お嬢様「これが”さいぜりや”なんですのね!」ワイ「ハハハ」
14 :風吹けば名無し[]:2020/11/21(土) 13:53:46.36 ID:EGO/y1Ok0 - ワイ「…えっと、学校休んでたから、心配で見に来たやで」ギィ
お嬢様「……」 ワイ「目赤いやん…泣いてたんか?」 お嬢様「貴方には関係ありませんわ!」バンッ ワイ「……お嬢さん」 お嬢様「もう庶民派振って学校の猿共に愛想振り撒くのもやめるわ!」 お嬢様「あんな汚らわしい、馬鹿ばかりのところ…!」 お嬢様「私立の高校に編入させてもらうことに決めたもの!」 お嬢様「母様が馬鹿だったのよ最初から! 私は嫌だって、あんなに言ったのに!」 ワイ「……」 お嬢様「フ、フン、失望したかしら! もうとっとと帰って頂戴! 帰りなさい! 帰れ、帰れ!」
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- お嬢様「これが”さいぜりや”なんですのね!」ワイ「ハハハ」
1 :道楽時計[]:2020/11/21(土) 13:58:15.10 ID:EGO/y1Ok0 - ワイ「ファミレスくらいで驚きすぎやろ」
ワイ「前のカップ麺の方が馴染みがないと思ってたわ」 お嬢様「だって、こんなの初めてなんですもの!」キラキラ お嬢様「外食ですが、あまり気を張らず、人目を気にせずにお食事ができるのは素晴らしいですわね!」 お嬢様「お食事っていうのは、本来こうあるべきなんですの」 ワイ「最初の頃はクラスで浮いてたお嬢さんも、最近は馴染んできてよかったで」ニコニコ お嬢様「ええ、あれこれお声を掛けていただいたワイさんには、感謝してもしきれませんわ!」
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- お嬢様「これが”さいぜりや”なんですのね!」ワイ「ハハハ」
2 :風吹けば名無し[]:2020/11/21(土) 13:58:21.85 ID:EGO/y1Ok0 - ワイ「確か母親の要望で今の高校なんやっけ?」
お嬢様「ええ、そうですわ」 お嬢様「母様は元々普通の家庭でしたし、母方の家族も一般人ですから」 お嬢様「あまりそちらの親戚筋の方と感性が乖離して欲しくなかったのだと思います」 ワイ「ええお母さんやん」 お嬢様「そうですわね、大好きな母様ですわ」 お嬢様「それで少し苦労したこともありましたけれど、今の高校のお陰でワイさんとお知り合うこともできましたし…」チラッ ワイ「んっ?」
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- お嬢様「これが”さいぜりや”なんですのね!」ワイ「ハハハ」
3 :風吹けば名無し[]:2020/11/21(土) 13:58:32.08 ID:EGO/y1Ok0 - お嬢様「ワイさん、その、お願いがあるのですが……」
ワイ「んっ?」 お嬢様「私と交際していただきたいのですわ! 貴方のことをお慕いしておりますの!」 ワイ「……」 お嬢様「ワイさん?」 ワイ「すまんやで…ワイな、彼女おるんや」 ワイ「でも気持ちは嬉しかったで! 彼女おらんかったら、絶対喜んで付き合っとったわ!」 ワイ「それで……」 お嬢様「は?庶民が私を馬鹿にしてるの?」 ワイ「えっ…?」
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- お嬢様「これが”さいぜりや”なんですのね!」ワイ「ハハハ」
4 :風吹けば名無し[]:2020/11/21(土) 13:58:39.89 ID:EGO/y1Ok0 - ワイ「き、気持ちに応えられへんかったのはごめんやで」
ワイ「せやから…」 お嬢様「チッ、もういいわ」 お嬢様「こんな汚い、猿の集まってる外食にまで我慢して付き合ってたのが馬鹿らしい」 ワイ「お、お嬢さん……? 何を言ってるんや」 店員「小エビのカクテルサラダお持ちしまし…」 お嬢様「いらないわよそんな豚の餌!」ガッ バシャーンン 店員「ひいっ!」 ワイ「な、何をしとるんや!」
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- お嬢様「これが”さいぜりや”なんですのね!」ワイ「ハハハ」
5 :風吹けば名無し[]:2020/11/21(土) 13:58:46.57 ID:EGO/y1Ok0 - お嬢様「なんでこんな、皿に埃が、冷蔵庫に人が入ってそうな店で食べないといけないのよ」
お嬢様「味だって粘土に調味料を掛けたようなものばかりじゃない」 お嬢様「よく不味い上に不健康なものを喜んで口にできるものね」 ワイ「そ、そこまで言わんでもええやないか」 ワイ「じゃあなんでわざわざついてきたんや」 お嬢様「あの学校だとあなたは多少はマシだと思いましたから私の従者にしてさしあげようかと思いましたけど、もう結構ですわ」 お嬢様「私と馬鹿な庶民の娘なんかを比較してそっちを取るだなんて、本当に頭が悪いんですわね」 お嬢様「こんな馬鹿男でしたらこちらからお断りですわ!」 ワイ「……今は冷静やないんやろ」 ワイ「わかったで、店が気に入らんのなら先に出てくれや」 ワイ「会計するから待っといてくれや」
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- お嬢様「これが”さいぜりや”なんですのね!」ワイ「ハハハ」
6 :風吹けば名無し[]:2020/11/21(土) 13:58:53.88 ID:EGO/y1Ok0 - お嬢様「待つわけがないじゃないですの! 馬鹿じゃありませんの!」
ワイ「……」 ◆ ワイ「…会計終わったけど、やっぱりおらんなぁ」 ワイ「無理して付き合ってくれとったんやな」 女?「……」ジッ ワイ「なんやあの人?」 女?「……」スッ ワイ(……こっちじっと見てたけど、知らん人やなあ。気のせいか?)
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- お嬢様「これが”さいぜりや”なんですのね!」ワイ「ハハハ」
7 :風吹けば名無し[]:2020/11/21(土) 13:59:25.71 ID:EGO/y1Ok0 - 友「お嬢さん休みなんだ」
ワイ(昨日のせいやろか…) ワイ(このままけえへんかったりするんやろか…) 友「どうしたんだワイ?」 ワイ「いや…なんでもないで…あ」 ワイ「体調悪い気がするわ。四限出たら早退しよかな」 友「おいおいプレステ出たからってサボリじゃねえだろうなw」 ワイ「はは、そんなワケないやろ」
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- お嬢様「これが”さいぜりや”なんですのね!」ワイ「ハハハ」
8 :風吹けば名無し[]:2020/11/21(土) 13:59:38.87 ID:EGO/y1Ok0 - ワイ「はえ〜家おっきい…」
ワイ「アポとか取ってから来た方がよかったんやろうか」 ワイ「まあここまできたんやし…」ピンポーン メイド「どちら様でしょうか?」 ワイ「あ、あのう、お嬢さんの友達です…」 ワイ「学校休んでたんで、その、お見舞いに…」 メイド「……」 ワイ「駄目なら帰りますけど…えっと」 メイド「わかりました。お嬢様のご友人でしたら、お出迎えに向かいます。少々お待ちを」
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- お嬢様「これが”さいぜりや”なんですのね!」ワイ「ハハハ」
9 :風吹けば名無し[]:2020/11/21(土) 13:59:45.83 ID:EGO/y1Ok0 - メイド「案内いたします」
ワイ「……」 メイド「何か?」 ワイ「いや、すごい美人さんだったんで驚いただけやで」タハハ メイド「はあ…」 ワイ「…昨日サイゼの前におらんかったか?」 メイド「申し訳ございませんが、よくわかりませんね」 ワイ「そ、そうか、スマンやで」
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- お嬢様「これが”さいぜりや”なんですのね!」ワイ「ハハハ」
10 :風吹けば名無し[]:2020/11/21(土) 13:59:59.74 ID:EGO/y1Ok0 - メイド「お嬢様、ご友人のワイ様が」
お嬢様「あ、あいつが来たの!? 入れないで頂戴、そんな奴!」 ワイ「はえ〜めっちゃ怒っとる…」 メイド「では、後で飲み物をお持ちいたします」 お嬢様「そいつが私に何をしたのか、貴女知ってるでしょ! 追い返して頂戴!」 ワイ「…だ、そうですが」 メイド「後で飲み物二つお運びいたしますね」 ワイ「あ、はい…帰るなと…」
|
- お嬢様「これが”さいぜりや”なんですのね!」ワイ「ハハハ」
11 :風吹けば名無し[]:2020/11/21(土) 14:00:41.17 ID:EGO/y1Ok0 - ワイ「…えっと、学校休んでたから、心配で見に来たやで」ギィ
お嬢様「……」 ワイ「目赤いやん…泣いてたんか?」 お嬢様「貴方には関係ありませんわ!」バンッ ワイ「……お嬢さん」 お嬢様「もう庶民派振って学校の猿共に愛想振り撒くのもやめるわ!」 お嬢様「あんな汚らわしい、馬鹿ばかりのところ…!」 お嬢様「私立の高校に編入させてもらうことに決めたもの!」 お嬢様「母様が馬鹿だったのよ最初から! 私は嫌だって、あんなに言ったのに!」 ワイ「……」 お嬢様「フ、フン、失望したかしら! もうとっとと帰って頂戴! 帰りなさい! 帰れ、帰れ!」
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- お嬢様「これが”さいぜりや”なんですのね!」ワイ「ハハハ」
12 :風吹けば名無し[]:2020/11/21(土) 14:00:49.16 ID:EGO/y1Ok0 - ワイ「…してへんで」
お嬢様「そんなわけないでしょ!」 ワイ「すまんかったやで、無理ばっかりさせて」 ワイ「ラーメン二郎に付き合わせてもうたこともあったな」 お嬢様「…あの時は本当に馬鹿なんだと思ってたわ」 ワイ「急に今までと全然違う環境に放り込まれて辛かったんやな」 お嬢様「……」 お嬢様「う、うう……」グスッ
|
- お嬢様「これが”さいぜりや”なんですのね!」ワイ「ハハハ」
13 :風吹けば名無し[]:2020/11/21(土) 14:01:01.23 ID:EGO/y1Ok0 - ワイ「でも凄い身勝手なこと言うけどな、無理してまでワイみたいな奴に合わせてくれとったのは嬉しいで」
お嬢様「……」 ワイ「これからも友達でいてくれへんか?」 ワイ「あんな別れ方寂しいやん」 ワイ「ワイ、頑張ってバイトしてええ店いけるように努力するわ」 お嬢様「……なんでそうやって、諦めさせてくれないのよ」ボソッ ワイ「なんか言ったか?」 お嬢様「…条件があるわ」 ワイ「な、なんや?」 お嬢様「彼女と別れてちょうだい」 ワイ「え……」
|
- 俺「異世界来たァ! 処女奴隷ハーレム作り放題だぜえええ!」
1 :道楽時計[]:2020/11/21(土) 14:02:42.96 ID:EGO/y1Ok0 - 俺「異世界に来てから早一か月、か」
俺「大体街の仕組みは覚えたし、技術水準も確認した」 俺「神様からもらった【ステータス】と【聖剣】の奇跡で生活も安定してきたし、そろそろ処女奴隷一号でも買い漁るとするか!」 俺「来た来た、奴隷市場…」 俺「ヒヒ、あっちこっちに裸の女がいやがるぜ」
|
- 俺「異世界来たァ! 処女奴隷ハーレム作り放題だぜえええ!」
2 :風吹けば名無し[]:2020/11/21(土) 14:02:50.74 ID:EGO/y1Ok0 - 俺(俺の【ステータス】の奇跡は、設定を弄れば、相手の好きな詳細を見れる)
俺(性格から才能、病気から性体験までなんでも暴ける) 俺「ハハハハ! もっと金ができたら奴隷トレーダーで儲けるのも悪くないかもしれないな! 株みたいに!」 俺「……今の持ち金は八十万ゴールド、綺麗どころの性奴隷は簡単に二百万ゴールドくらいに乗っちまうからな」 俺「なんとか安くて優良な奴を当てておきたい。最悪多少ブスでもいいか、また売ればいいだけだし」
|
- 俺「異世界来たァ! 処女奴隷ハーレム作り放題だぜえええ!」
3 :風吹けば名無し[]:2020/11/21(土) 14:02:58.22 ID:EGO/y1Ok0 - 奴隷商人「キキ、旦那、初顔ですかい?」
俺「あ、ああ、わかるのか?」 奴隷商人「ええ、この場になれてないってウブな顔だ」 奴隷商人「安くしときますぜ、今後仲良くやっていくためにもね」ニマァ 俺(……不気味な奴だな) 俺(まぁ、ボラれることはないか。俺の【ステータス】に、都内市場価値をセット……これで確実に足許を見られないで済む)
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- 俺「異世界来たァ! 処女奴隷ハーレム作り放題だぜえええ!」
4 :風吹けば名無し[]:2020/11/21(土) 14:03:07.55 ID:EGO/y1Ok0 - 奴隷商人「この子はどうですかい? 耳長ですよ」
俺「……エルフか、美人だが」 エルフ「……」ギロッ ◆◆ 種族:エルフ 年齢:215 性格:人間嫌い 病気:マンドラゴラ病 経験:258人 特筆:魔力高 市場価値:400万ゴールド ◆◆ 俺「ひぇっ」 奴隷商人「どです? んんー、390万ゴールドくらいで?」 俺「うーん……悪いが、あまり金も持ってないもので」 奴隷商人「なんだ、そうかい。もう少し手頃なのを見繕ってあげようかね」 俺(……いきなりハードなもの見せられちまった、嫌な背景がありあり想像できる)
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- 俺「異世界来たァ! 処女奴隷ハーレム作り放題だぜえええ!」
7 :風吹けば名無し[]:2020/11/21(土) 14:03:27.34 ID:EGO/y1Ok0 - 俺(……処女、いないなあ。テンション下がるわ)ハァ
俺(俺の処女性奴隷ハーレムの夢が) 奴隷商人「どの子もお気に召しませんでしたか……ムム。ではまた、御機会があれば」 俺「その奥の子、まだよく見てなかったな。そいつはいくらだ?」 根暗そうな女の子「……」 奴隷商人「あ、旦那、それはその……」 ◆◆ 種族:ヒューマン 年齢:15 性格:心神喪失状態 病気:コボルト腫瘍、マンドラゴラ病、ゴブリン疣、魔毒、膣ゴレーム症、ゼウス風邪、スライム赤痢 経験:2031人 特筆:将来の夢は優しいお嫁さん 市場価値:20ゴールド ◆◆ 俺「」
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- 俺「異世界来たァ! 処女奴隷ハーレム作り放題だぜえええ!」
8 :風吹けば名無し[]:2020/11/21(土) 14:03:45.03 ID:EGO/y1Ok0 - 女の子「…………」
俺「こ、この子は……」 奴隷商人「へへへ……下取りで、得意先様から押し付けられちゃった娘で」 奴隷商人「ほら、左目の周りとか凄いでしょ? 脱いだらもっと酷いですよ」 俺「どうするんですか……?」 奴隷商人「まあ……ここまで酷いと、何もしなくても来週には死ぬでしょうね」 俺「…………」
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- 俺「異世界来たァ! 処女奴隷ハーレム作り放題だぜえええ!」
10 :風吹けば名無し[]:2020/11/21(土) 14:03:55.05 ID:EGO/y1Ok0 - 奴隷商人「拷問好きのお客さんなら買われるかもしれませんね。殺しても惜しくないわけだし」
俺「拷問好きの」 奴隷商人「そういう人に他の子と抱き合わせか、五万ゴールドくらいで捌こうかなと」 俺「買います」 奴隷商人「……え?」 俺「買いますと、言ったんだ。売り物なんだろ」 奴隷商人「旦那……? いやぁ、でも、止めておいた方がいいですよ? 新入りにこんなの掴ませたなんて噂が広がると、私も……」 ジャラッ 俺「八十万ゴールドある。これで文句ないだろ」
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- 俺「異世界来たァ! 処女奴隷ハーレム作り放題だぜえええ!」
14 :風吹けば名無し[]:2020/11/21(土) 14:04:50.00 ID:EGO/y1Ok0 - 俺「ふう……どうにか急ぎで、予備のポーションが売れてよかった」
俺「パンを切って、野菜とハムを挟んで、ゆで卵スライスを加えて……香辛料はまだあるな」 俺「よし、即席サンドだ! 俺のこっちでの好物なんだけど」 女の子「…………」 俺(ダメ……か)オドオド 女の子「…………」モグモグ 俺「……!」パアッ
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- 俺「異世界来たァ! 処女奴隷ハーレム作り放題だぜえええ!」
15 :風吹けば名無し[]:2020/11/21(土) 14:04:58.24 ID:EGO/y1Ok0 - 俺(……しかし、食べ方、綺麗だな。こっちの世界では珍しいぞ。この子、教育のしっかりしている家で育ったのかもしれない)
女の子「…………」 俺「なぁ、もしかして貴族の家柄とか……」 女の子「……!」ビクッ 俺「そんなわけないか」 女の子「い、嫌ッ! 嫌ッ!」 俺「お、おい、どうしたんだ!」 女の子「やだぁ! 嫌だ、やだぁ! やめて! やめてください!」
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- 俺「異世界来たァ! 処女奴隷ハーレム作り放題だぜえええ!」
17 :風吹けば名無し[]:2020/11/21(土) 14:05:15.66 ID:EGO/y1Ok0 - 女の子「ごめんなさい! ごめんなさい! 生まれてきてごめんなさい!」ガクガク
俺「お、落ち着け! 安心しろ! 俺は絶対に酷いことなんてしないから! な?」ギュッ 女の子「ごめんなさい、ごめんなさい……」ガクガク 俺「ここにはお前に酷いことする奴は一人もいない! 俺がそんなことさせない! だから大丈夫だ!」 女の子「……うう、うう……」 俺(よ、よし、落ち着いてきたか……)ナデナデ 俺「…………」 奴隷商人『まあ……ここまで酷いと、何もしなくても来週には死ぬでしょうね』 俺(お、俺が……俺が、どうにかしてあげないと)
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- 俺「異世界来たァ! 処女奴隷ハーレム作り放題だぜえええ!」
18 :風吹けば名無し[]:2020/11/21(土) 14:05:33.34 ID:EGO/y1Ok0 - ―ある豪邸―
女侯爵「どうかしら、例の娘?」 部下「は……奴隷市場に売られ、その後、娼館へ流れ着いたようです」 部下「その後、性病が発覚して、貧民街の最低位の娼館、通称【便所穴】に落とされたようですな」 部下「死ぬより辛い目に遭われたことかと」 女侯爵「ホホホ、それでいいわ。あんな泥棒猫の娘、当然の末路ね」 女侯爵「ねぇ、これでわかったでしょう? 貴方は、私だけ見ていればいいの」ギロ 夫「……」 女侯爵「何か言いたいことがありそうねぇ? 別にいいわよ、また夜遊びしても」 部下(恐ろしいお人だ……夫の妾を拷問死させ、その子供まで地獄に突き落とすとは)ゾオッ 部下(民衆から吸血侯爵と恐れられるだけはある)
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- 俺「異世界来たァ! 処女奴隷ハーレム作り放題だぜえええ!」
19 :風吹けば名無し[]:2020/11/21(土) 14:05:43.00 ID:EGO/y1Ok0 - 女侯爵「……で、今その娘はどうなってるの?」
部下「え……? い、いえ、【便所穴】に落とされ、死んだのでは?」 女侯爵「確認していないの? とんだ無能ね」ギロッ 部下「しし、しかし! 死んだにきまっています!」 女侯爵「万が一ってこともあるでしょうがああああ! あのゲロブスの娘が生きているかもしれないと思うと、気が気じゃないのよおおお!」バンッ 部下「ももも、申し訳ございません!」 女侯爵「いいことを考えたわ。娼館に連絡して、死体を取り返しなさい。あの人に見せつけてあげるわ」ニマア 部下「は、はは、はいい!」
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- 俺「異世界来たァ! 処女奴隷ハーレム作り放題だぜえええ!」
21 :風吹けば名無し[]:2020/11/21(土) 14:05:59.49 ID:EGO/y1Ok0 - ―冒険者の酒場―
俺「……そういや、昼飯も後回しにしたまま、まだだったんだよな。もう夕刻か」グウ 俺「あーあ、全財産渡したのは馬鹿だったなぁ」ポリポリ 剣士「あの感じ悪いオッサンいるじゃん」 槍使い「ああ、強そうだったから誘ったら鼻で笑いやがった奴だな。誰に対してもあんな調子だとよ」 剣士「なんか頼んで回ってるみたいだが……馬鹿にされてるみたいだな」 槍使い「だろうよ、いいザマだ」
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- 俺「異世界来たァ! 処女奴隷ハーレム作り放題だぜえええ!」
23 :風吹けば名無し[]:2020/11/21(土) 14:06:24.72 ID:EGO/y1Ok0 - 俺「な、なぁ、アンタ、以前はその、悪かった」バッ
剣士「うわ、こっち来たwww笑うわwww」 剣士「アンタじゃなくて、剣士さんだが?」 槍使い「おい、止めとけ、こいつ短気でクズだって……」 俺「す、すまない、剣士さん、その、訊きたいことがあるんだ」バッ 剣士「wwww」 槍使い「…………」
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- 俺「異世界来たァ! 処女奴隷ハーレム作り放題だぜえええ!」
25 :風吹けば名無し[]:2020/11/21(土) 14:06:37.88 ID:EGO/y1Ok0 - 俺「白魔導士を、探してるんだ……それも、最低でもB級以上の」
俺「もう時間がなくて、遠出して会いに行く猶予はないんだ」 俺「頼む、噂でもいい、何か知っていることがあったら……!」 剣士「知るかよそんなの! この都市に、そう都合よくB級の凄腕白魔導士がいるわけないだろバカかよ」 俺「……そう、ですよね」 槍使い「……貧民街に、仙人と呼ばれている白魔導士の男がいるらしい」 剣士「おい、お前……!」 槍使い「キナ臭い話だがな、行くなら気を付けろ」 俺「ありがとう、ございます。行ってみます」ペコッ
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- 俺「異世界来たァ! 処女奴隷ハーレム作り放題だぜえええ!」
26 :風吹けば名無し[]:2020/11/21(土) 14:07:08.09 ID:EGO/y1Ok0 - ―翌日―
女の子「ごほ、ごほ」 俺「わ、悪い、連れ回して……。背負おうか?」 「見ろよ、あいつ、病持ち連れてるぜ」 「あの目、魔毒の症状じゃないか? よく触れるわ……」 「あんな汚物、表に出すなよなぁ、非常識だなあ」 女の子「…………」 俺「うるせぇぞテメエらぁ! お前達に、この子の何がわかる!」 女の子「!」 「おいおいあいつ、目に涙浮かんでんぞ」 「ビビってんじゃねぇか。無理するなよ雌犬の飼い主さん」
|
- 盲目の令嬢「……準備なさい」俺「は、はい!」
1 :道楽時計[]:2020/11/21(土) 14:07:44.97 ID:EGO/y1Ok0 - 令嬢「平民の猿を連れて歩かなければならなくなるなんて」ハァ
俺(なんで俺が、こんな目に……) 令嬢「うっ」ヨロッ 俺「し、失礼いたします!」バッ 俺「大丈夫でございますか!」 令嬢「……なぜ、石のある上を歩かせたのかしら?」ギロッ 俺「えっ、し、しかし、外ですし、そういうことも……」 令嬢「……」スッ 俺「て、鉄杖……?」 ガツッ、ドゴッ 俺「うぶっ!」 俺「お、お辞めください!」 令嬢「私は、公爵家の長女よ! 私の身体に傷でもつけたら、貴方はどう償うつもりだったのかしら!」ドゴッ、ドガッ 令嬢「貧民の老婆の手でも引いているつもりだったのかしら!」 令嬢「次やったら殺してやるわ!」 俺(こ、このままだと殺される……)ハァハァ
|
- 俺「異世界来たァ! 処女奴隷ハーレム作り放題だぜえええ!」
29 :風吹けば名無し[]:2020/11/21(土) 14:07:47.49 ID:EGO/y1Ok0 - ―貧民街―
俺(噂通りの、小汚い、変わった頭の形の爺さんだ……) 俺「あなたが、仙人さんですか……?」 浮浪者「よーお、貴族の遣いが頼みに来るね。そんなこと言って」カカカ 浮浪者「そっちの子が病持ちか」ジロッ 女の子「…………」 浮浪者「で、ゼニは持ってるか?」 俺「う……その、金目のものなら……」 浮浪者「ほーう」
|
- 俺「異世界来たァ! 処女奴隷ハーレム作り放題だぜえええ!」
30 :風吹けば名無し[]:2020/11/21(土) 14:08:03.06 ID:EGO/y1Ok0 - 俺(足りるか……? 大したものは持っていない)
俺(相場を確かめるべきだったか……) 俺(いや、その前に、こいつが本物かどうか確かめておいた方がいい。確認事項を【ステータス】にセットして……) ◆◆ 種族:ヒューマン 年齢:64 性格:狡猾 技能:【ペテン:B】【カリスマ:C】 ◆◆ 俺「なっ!」
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- 盲目の令嬢「……準備なさい」俺「は、はい!」
3 :風吹けば名無し[]:2020/11/21(土) 14:08:35.13 ID:EGO/y1Ok0 - 俺(……貴族の料理はやっぱり豪華だな)
令嬢「…………」 令嬢「口許まで運んで頂戴」 俺「そ、それもですか」 令嬢「…………」イラッ 俺「い、いえ! なんでもありません!」 俺(……こんなことまでさせて、恥ずかしくないのか?)チャカチャカ 俺(こいつら平民を人間だと思ってないから、そういう感情はないのかもしれんな) 俺(お高く留まりやがって。今フォークで突いてやったら、殺せるのに……) 令嬢「早くしなさい!」 俺「はっ、はい! 何からとりましょうか!」
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- 俺「異世界来たァ! 処女奴隷ハーレム作り放題だぜえええ!」
34 :風吹けば名無し[]:2020/11/21(土) 14:08:50.29 ID:EGO/y1Ok0 - 浮浪者「どうしたか?」
俺「か、帰らせてもらう! この子には時間がないんだよ!」 浮浪者「はぁ……お前ら、出番だ」 孤児A「…………」ザッ 孤児B「…………」ザッ 孤児C「…………」ザッ 女の子「……!」ギュッ 俺「……なんの、つもりだ?」 浮浪者「ゼニ持ってる、わざわざ病気の治療のために暢気にこんなとこ入り込むお貴族様にはわからんか?」 浮浪者「噂でカモ呼び込んで、身ぐるみはがすんだよ。こんなふうにな」ギロッ 浮浪者「お前ら仕事や、どっちも殴り殺せ。女も犯すんじゃないぞ、あれは汚物の塊だ」
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- 俺「異世界来たァ! 処女奴隷ハーレム作り放題だぜえええ!」
35 :風吹けば名無し[]:2020/11/21(土) 14:09:06.46 ID:EGO/y1Ok0 - 浮浪者「叩き殺せ、毒女の血は浴びるなよ。穢れるぞ」
孤児A「……」バッ 女の子「きゃぁぁぁっ!」 俺「ぐっ!」バッ グサッ 孤児A「……」ニイ 女の子「お、俺さん!」オドオド 俺「だ、大丈夫だ、浅い……。はは、初めて名前呼んでくれたな」ヨロッ
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- 盲目の令嬢「……準備なさい」俺「は、はい!」
5 :風吹けば名無し[]:2020/11/21(土) 14:09:20.27 ID:EGO/y1Ok0 - 令嬢「……取るのは遅いわ、間違えるわ、下に落とすわ」
令嬢「最低ね」ハァ 俺「……お粗末様でした」 令嬢「全部で八回だったわね」スッ 俺「え……れ、令嬢様?」 シュンッ、バンッ 俺「おぶっ! あがっ!」
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- 盲目の令嬢「……準備なさい」俺「は、はい!」
6 :風吹けば名無し[]:2020/11/21(土) 14:09:38.82 ID:EGO/y1Ok0 - メイド「大丈夫ですか、俺さん? こんな、怪我だらけで……」
俺「気を遣ってくれてありがとうございます」 俺「これくらい平気ですよ」ハハハ メイド「食事の時間以外令嬢様に付きっきりなのに、令嬢様の横暴で食事もまともに取れずに殴られっぱなしなんて……」 俺「……」 メイド「……大変でしょう。令嬢様は、サマエルと使用人の間で呼ばれているのですよ」 俺「それって、えっと……死の天使でしたっけ」
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- 俺「異世界来たァ! 処女奴隷ハーレム作り放題だぜえええ!」
37 :風吹けば名無し[]:2020/11/21(土) 14:10:01.07 ID:EGO/y1Ok0 - 孤児B「……」シュン
俺「……【聖剣】の奇跡」カンッ 浮浪者「な、なんだあの剣は!」 俺「神様からもらった……俺だけが自在に出し入れ可能な【聖剣】だ」ギロ 浮浪者「ううっ」 俺「はぁっ!」ズパァツ 孤児B「がぁっ! う、腕が!」 孤児A・孤児C「!」 俺「退け……ここから先は、殺すぞ。俺は本気だ」 浮浪者「うう、うぐう……」
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- 俺「異世界来たァ! 処女奴隷ハーレム作り放題だぜえええ!」
38 :風吹けば名無し[]:2020/11/21(土) 14:10:11.29 ID:EGO/y1Ok0 - 女の子「俺さん、俺さん、死なないでください!」ボロボロ
俺「大丈夫だ……これくらい、なんてことない」ゼエゼェ 俺「悪かったな、下調べが甘くて、とんでもないところに連れてきてしまった」 俺(……無駄に日数を使ってしまった)ギリ 俺「この子には……もう、時間がないっていうのに」
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- 俺「異世界来たァ! 処女奴隷ハーレム作り放題だぜえええ!」
39 :風吹けば名無し[]:2020/11/21(土) 14:10:28.06 ID:EGO/y1Ok0 - ―冒険者の酒場―
俺「どうしよう……どうしよう……あれからいくら探しても、一向に見つからない……」ガリガリ 槍使い「……なぁ、オッサンよ」 俺「お前は……」 槍使い「悪い、以前、とんでもないデマを教えてしまったようだな」 俺「いや……噂でいいから教えてくれと言ったのは俺だ」 槍使い「あれから俺も、調べてみた。都市長が、隠し子の治療のために極秘で白魔導士を読んでいたらしい」 槍使い「これは、恐らく間違いない」 俺「ほ、本当か!」ガタッ
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- 俺「異世界来たァ! 処女奴隷ハーレム作り放題だぜえええ!」
41 :風吹けば名無し[]:2020/11/21(土) 14:10:47.05 ID:EGO/y1Ok0 - ―宿屋二階―
デブ「なんだね、チミ。私は忙しいのだがね」 俺(身なりがいい……そうだ、真っ当な白魔導士なら、かなり金を持ってないとおかしいんだ) ◆◆ 種族:ヒューマン 年齢:45 性格:傲慢、怠惰 技能:【白魔導:A】 ◆◆ 俺(ま、間違いない、本物だ! ありがとう、槍使い……!)ジワッ 俺「お、お願いです! 病気の治療をしてほしい子がいるんです!」バッ デブ「はー、どっから話が漏れたのか」ハナホジー
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