トップページ > なんでも実況J > 2020年10月12日 > KwxcZodf0

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使用した名前一覧書き込んだスレッド一覧
風吹けば名無し
バトル漫画描いてるけど感動させられる展開って限られてね?
バトル漫画描いてるけど感動させられる展開って限られてね?
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少女「パパもママも、どうせもう、帰って来ないもの」神父「……」
バトル漫画描いてるけど感動させられる展開って限られてね?
少女「パパもママも、どうせもう、帰って来ないもの」神父「……」
少女「パパもママも、どうせもう、帰って来ないもの」神父「……」
盲目の令嬢「……準備なさい」俺「は、はい!」
盲目の令嬢「……準備なさい」俺「は、はい!」
ヒキニートやが人寂しい

書き込みレス一覧

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少女「パパもママも、どうせもう、帰って来ないもの」神父「……」
10 :風吹けば名無し[]:2020/10/12(月) 18:46:48.43 ID:KwxcZodf0
神官「子供が家に残ってたのか……。クソ、神官長の座が掛かってるときに、こんな馬鹿ガキのせいで……」

少女「熱い……痛い……熱い……」

神官「もう長くないな……どうせ孤児なら、犯人を無理して捜すことはないか。幸い今は、邪教徒騒動の真っ只中……適当に儀式の痕跡だけ残しておけば、誤魔化せる……?」

神官「俺は呪術の知識も邪教対策で聞きかじった分はあるし……いける。いけるぞ……これなら……。これをこうして、それらしい術式を描いておけば……。よし、後はこのガキを殺すだけだ」

少女「あ、あああ……」ガクガク

神官「へ、へへへ……悪く思うな、お前が悪いんだぞクソガキめ」

神父「そっ、そこの貴様! 何をしている!」

神官「!?」
少女「パパもママも、どうせもう、帰って来ないもの」神父「……」
11 :風吹けば名無し[]:2020/10/12(月) 18:46:57.68 ID:KwxcZodf0
神父「ライトソード!」ブゥン

神官「違う! そうだ、このガキが例の邪教徒で……」

神父「この外道が!」ザスッ

神官「ぐああぁっ! あ、ああ……」バタッ

神父「はぁ……はぁ……少女ちゃん! 少女ちゃん!」

少女「よかった……神父さん。ママみたいに、私のこと見捨てたわけじゃなかったんだ……」

神父「し、しっかりしろ! おい!」

少女「ねぇ神父さん……なんだか、寒いの……手……握って……」バタッ

神父「う、嘘だろ……またいつもの冗談……お願いだから、少女ちゃん……目を……」

神父「あ、ああ、あ……」ガクッ
少女「パパもママも、どうせもう、帰って来ないもの」神父「……」
14 :風吹けば名無し[]:2020/10/12(月) 18:47:18.98 ID:KwxcZodf0
神父「なんて、なんて惨い……至近距離から、ファイアボールを……いったいなんで……どうして……」

神官「」

神父「こ、こいつ……異端審問で王都から来た神官……!」

村人「なんだ、凄い音がしたぞ!」
村人「神父様が血塗れじゃ!」
村人「い、いや違う……少女ちゃんの血だ! あれは!」

神父「み、みなさん……少女ちゃんが、少女ちゃんが……」

村人「あ! 王都の神官様も魔法で殺されている!」
村人「あれは……邪教の儀式の準備じゃ……」

神父「え……あ、ちが……」

村人「し、神父様が邪教徒だったのか! それで神官様を殺したんだぁ!」

神父「わわ、私では……私では……私は、私は……」ダッ

村人「に、逃げたぞ!」
村人「追うな! 殺されるぞ! 神官様の二の舞じゃ!」
少女「パパもママも、どうせもう、帰って来ないもの」神父「……」
22 :風吹けば名無し[]:2020/10/12(月) 18:48:32.35 ID:KwxcZodf0
神父「……昔の夢、か」

神父「そうか……あれから、七年経ったのか」

神父(動揺して逃げて……死に場所を求めて彷徨っていたのに……無様に生き延びてしまったのだな、私は)

神父(神よ……あなたはなぜ、あのような幼い子供にあんな仕打ちを……)

少女『神父さん』

神父「少女ちゃん!」バッ

女「あ……と、急に声を掛けて申し訳ありません。神父さんの一人旅などあまり見かけないものでして、つい気になって……」

神父「こちらこそ、申し訳ございません……寝ぼけていたもので、知り合いと勘違いしてしまいまして……」

神父(よく見れば、全然違うな……。しかし、あの子が死んでいなければ……このくらいの歳か)ウルッ

女「し、神父さん?」
少女「パパもママも、どうせもう、帰って来ないもの」神父「……」
30 :風吹けば名無し[]:2020/10/12(月) 18:49:48.86 ID:KwxcZodf0
そこまで言わんでええやん
酷いわ
少女「パパもママも、どうせもう、帰って来ないもの」神父「……」
34 :風吹けば名無し[]:2020/10/12(月) 18:50:15.47 ID:KwxcZodf0
>>26
ほんまか?
ネームしかないけどちょっと貼ってええか?
少女「パパもママも、どうせもう、帰って来ないもの」神父「……」
51 :風吹けば名無し[]:2020/10/12(月) 18:52:05.10 ID:KwxcZodf0
>>32
相手は官職持ちやしな
状況証拠で殺したのは明らか
相手が邪教狩りに来てたのも知ってることで、儀式の準備も整っとる
流石に無理やろ
少女「パパもママも、どうせもう、帰って来ないもの」神父「……」
60 :風吹けば名無し[]:2020/10/12(月) 18:53:23.02 ID:KwxcZodf0
>>48
でもワイアルファポリスじゃもう勝たれへんわ…
ワイは負けたんや
なろうで負けて、カクヨムで負けて、アルファでも負けて、ユーチューブでも負けた
ワイにはもうなんjでSSを擦り続けるしかない
少女「パパもママも、どうせもう、帰って来ないもの」神父「……」
63 :風吹けば名無し[]:2020/10/12(月) 18:54:05.34 ID:KwxcZodf0
>>55
その子知らんわ
知名度じゃワイにはまだまだ及ばんようやな
少女「パパもママも、どうせもう、帰って来ないもの」神父「……」
66 :風吹けば名無し[]:2020/10/12(月) 18:54:26.43 ID:KwxcZodf0
神父「……昔の夢、か」

神父「そうか……あれから、七年経ったのか」

神父(動揺して逃げて……死に場所を求めて彷徨っていたのに……無様に生き延びてしまったのだな、私は)

神父(神よ……あなたはなぜ、あのような幼い子供にあんな仕打ちを……)

少女『神父さん』

神父「少女ちゃん!」バッ

女「あ……と、急に声を掛けて申し訳ありません。神父さんの一人旅などあまり見かけないものでして、つい気になって……」

神父「こちらこそ、申し訳ございません……寝ぼけていたもので、知り合いと勘違いしてしまいまして……」

神父(よく見れば、全然違うな……。しかし、あの子が死んでいなければ……このくらいの歳か)ウルッ

女「し、神父さん?」
少女「パパもママも、どうせもう、帰って来ないもの」神父「……」
68 :風吹けば名無し[]:2020/10/12(月) 18:54:34.93 ID:KwxcZodf0
女「落ち着きましたか?」

神父「え、ええ……なんとか」

女「そんなに似てるんですか?」

神父「え?」

女「その……少女ちゃんって子と」

神父「…………」

女「あ、あまり聞いてはいけないことでしたか?」アセアセ

神父「……そうやって慌てる仕草は、確かに似てるかもしれませんね」ニコッ
少女「パパもママも、どうせもう、帰って来ないもの」神父「……」
71 :風吹けば名無し[]:2020/10/12(月) 18:54:47.38 ID:KwxcZodf0
神父「あなたはどうして、女の身で一人旅を?」

女「……実は、復讐しなければならない相手がいまして。仇を追って、旅をしています」

神父「…………」

女「神父さんに話す話じゃ……ありませんでしたね。でも、止めないでください」

神父「……いえ、大切な人を殺された傷も痛みも……そうそう癒えるものではありませんから」

女「……神父さんにも、そのような過去が? そのとき……神父さんは、殺してやろうって……思いましたか?」

神父「…………」

神父「さぁ、どうでしょうね」

女「すいません、変なことを聞いてしまい。では、自分はこれで……」

神父「待ってください」

女「え?」

神父「一人旅は何かと大変でしょう。私に……お手伝いさせてもらえませんか?」

女「えっ……ええっ!?」
少女「パパもママも、どうせもう、帰って来ないもの」神父「……」
74 :風吹けば名無し[]:2020/10/12(月) 18:55:01.89 ID:KwxcZodf0
女「この辺りに、邪教徒の噂はありませんか?」

酒場の店主「さぁ……オレは聞いたことねぇなぁ」

女「……そう、ですか」

神父(女さんの仇は、邪教徒ですか……)

神父(…………)

神父(……嫌なことを、思い出しましたね)

女「今回もまた、成果なし……か」ハァ

神父「他に特徴は、何かないのですか?」

女「ありません……けど、これで充分ですよ」

神父「それはなぜ?」

女「奴が、殺人を何とも思わない異常者だからです……。絶対に、奴が通った後には血の道が残っているはずなんです」
少女「パパもママも、どうせもう、帰って来ないもの」神父「……」
81 :風吹けば名無し[]:2020/10/12(月) 18:55:57.19 ID:KwxcZodf0
神父「かれこれ……もう、半年になりましたね」

女「まさか、ここまで何の手掛かりもないなんて……」

神父「…………」

女「神父さんには、これ以上付き合わせられませんよ」

神父「あなたも……復讐以外の道を、捜してみては?」

女「っ! そんなこと……できませんよ……。親の死を忘れて、のうのうと生きるなんて……そんなの私は……!」

女「それに今も! アイツは色んな人を殺してるに決まってる!」

神父(親の仇だったのか……)

女「アイツを殺して……それから、それからようやく自分の人生が始まるんです!」

女「私はそう決心して生きて来て、もう七年になります……。今更、曲げるつもりはありません。例え、神父さんの言葉であろうと……」

神父(…………?)

女「神父さん?」

神父「なな、ねん……?」
少女「パパもママも、どうせもう、帰って来ないもの」神父「……」
83 :風吹けば名無し[]:2020/10/12(月) 18:56:08.95 ID:KwxcZodf0
女「神父さん、顔色が悪いですよ? 大丈夫ですか?」

神父「……え、ええ」

神父「あなたの仇は、父親ですか?」

女「……はい」

女「あまり話したいことではありませんけど……ここまで付き合ってもらっておいて、事情も話さないのは、あんまりですよね」

女「私の父は……王都の神官でした。邪教の噂の聞きつけて、小さな村へと向かったんです」

神父「…………」

女「その先で……小さな女の子を庇って邪教徒に殺されたと……そう聞かされました。父が命懸けで庇ったその女の子も、殺されてしまったそうです」

神父「…………」

女「実は神父さんに声を掛けたのも……一人旅の神父さんなのが引っ掛かって、気になって声を掛けたんです」

神父「…………」

女「でも神父さん、凄くいい人だって、少し話してすぐにわかったから……。挙句の果てには、神父なのに復讐の旅についてくるなんて」クスッ
少女「パパもママも、どうせもう、帰って来ないもの」神父「……」
97 :風吹けば名無し[]:2020/10/12(月) 18:57:54.71 ID:KwxcZodf0
>>79
ワイ結構頑張ったで
なろうテンプレに合わせて十万文字書き溜めして投稿したりもしとったで
でもあかんかったんや
少女「パパもママも、どうせもう、帰って来ないもの」神父「……」
105 :風吹けば名無し[]:2020/10/12(月) 18:58:58.65 ID:KwxcZodf0
>>88
架空の国やしええやろ
あの辺翻訳ガバガバやから色んな国の色んな形式がごっちゃやで
貴族とか宗教とか
少女「パパもママも、どうせもう、帰って来ないもの」神父「……」
112 :風吹けば名無し[]:2020/10/12(月) 18:59:48.26 ID:KwxcZodf0
>>90
地の文までがっつり掲示板であったら絶対誰も読まんやろ
ましてや流れの早いなんjやで
少女「パパもママも、どうせもう、帰って来ないもの」神父「……」
121 :風吹けば名無し[]:2020/10/12(月) 19:00:55.23 ID:KwxcZodf0
>>107
学のない君にはなじみのない話やったね
聞き流してくれや
少女「パパもママも、どうせもう、帰って来ないもの」神父「……」
127 :風吹けば名無し[]:2020/10/12(月) 19:01:54.69 ID:KwxcZodf0
>>115
書き溜めしとったときはやってたで勿論
レスバせえへんかったら50くらいで落ちるやん
ワイは知っとるんや
少女「パパもママも、どうせもう、帰って来ないもの」神父「……」
132 :風吹けば名無し[]:2020/10/12(月) 19:02:49.35 ID:KwxcZodf0
>>117
地の文あったら読まれへんからSSでなんjでやっとるんやん
何が言いたいんや?
少女「パパもママも、どうせもう、帰って来ないもの」神父「……」
139 :風吹けば名無し[]:2020/10/12(月) 19:04:04.04 ID:KwxcZodf0
>>136
ワイがいつ本気じゃなかったなんか言ったんや
素人はだまっとれ
少女「パパもママも、どうせもう、帰って来ないもの」神父「……」
142 :風吹けば名無し[]:2020/10/12(月) 19:04:40.33 ID:KwxcZodf0
>>135
わかったスレタイの最後に【SS】っていれるわ
それでええやろ
少女「パパもママも、どうせもう、帰って来ないもの」神父「……」
148 :風吹けば名無し[]:2020/10/12(月) 19:05:22.72 ID:KwxcZodf0
>>144
はえ〜
いつの間にか出世したんやなあ
少女「パパもママも、どうせもう、帰って来ないもの」神父「……」
150 :風吹けば名無し[]:2020/10/12(月) 19:05:50.40 ID:KwxcZodf0
>>147
してないで
アカンか?
少女「パパもママも、どうせもう、帰って来ないもの」神父「……」
156 :風吹けば名無し[]:2020/10/12(月) 19:06:29.84 ID:KwxcZodf0
>>149
君話の流れ読めてないで
落ち着いて読み返しや
少女「パパもママも、どうせもう、帰って来ないもの」神父「……」
164 :風吹けば名無し[]:2020/10/12(月) 19:07:23.88 ID:KwxcZodf0
>>151
SSで付けるっていっとるやろ
それで嫌がらせしてるつもりやったんか
かわいすぎるやろ
ワイはアホが一匹増えても「お、やっとるやっとる」しか思わんで
少女「パパもママも、どうせもう、帰って来ないもの」神父「……」
170 :風吹けば名無し[]:2020/10/12(月) 19:08:13.48 ID:KwxcZodf0
>>160
本物やぞ
ツイッタ―呟いてもええで
過去作の細かい質問でも一瞬で答えたるわ
少女「パパもママも、どうせもう、帰って来ないもの」神父「……」
177 :風吹けば名無し[]:2020/10/12(月) 19:10:02.18 ID:KwxcZodf0
>>171
だから【SS】で付けるっていうとるから、【SS】でNGしたらええやろ
アホやなあ
盲目の令嬢「……準備なさい」俺「は、はい!」
1 :風吹けば名無し[]:2020/10/12(月) 19:15:21.24 ID:KwxcZodf0
令嬢「平民の猿を連れて歩かなければならなくなるなんて」ハァ

俺(なんで俺が、こんな目に……)

令嬢「うっ」ヨロッ

俺「し、失礼いたします!」バッ
俺「大丈夫でございますか!」

令嬢「……なぜ、石のある上を歩かせたのかしら?」ギロッ

俺「えっ、し、しかし、外ですし、そういうことも……」

令嬢「……」スッ

俺「て、鉄杖……?」

 ガツッ、ドゴッ

俺「うぶっ!」
俺「お、お辞めください!」

令嬢「私は、公爵家の長女よ! 私の身体に傷でもつけたら、貴方はどう償うつもりだったのかしら!」ドゴッ、ドガッ
令嬢「貧民の老婆の手でも引いているつもりだったのかしら!」
令嬢「次やったら殺してやるわ!」

俺(こ、このままだと殺される……)ハァハァ
盲目の令嬢「……準備なさい」俺「は、はい!」
2 :風吹けば名無し[]:2020/10/12(月) 19:15:36.13 ID:KwxcZodf0
俺(……貴族の料理はやっぱり豪華だな)

令嬢「…………」
令嬢「口許まで運んで頂戴」

俺「そ、それもですか」

令嬢「…………」イラッ

俺「い、いえ! なんでもありません!」

俺(……こんなことまでさせて、恥ずかしくないのか?)チャカチャカ
俺(こいつら平民を人間だと思ってないから、そういう感情はないのかもしれんな)

俺(お高く留まりやがって。今フォークで突いてやったら、殺せるのに……)

令嬢「早くしなさい!」

俺「はっ、はい! 何からとりましょうか!」
盲目の令嬢「……準備なさい」俺「は、はい!」
3 :風吹けば名無し[]:2020/10/12(月) 19:15:49.81 ID:KwxcZodf0
令嬢「……取るのは遅いわ、間違えるわ、下に落とすわ」
令嬢「最低ね」ハァ

俺「……お粗末様でした」

令嬢「全部で八回だったわね」スッ

俺「え……れ、令嬢様?」

シュンッ、バンッ

俺「おぶっ! あがっ!」
盲目の令嬢「……準備なさい」俺「は、はい!」
4 :風吹けば名無し[]:2020/10/12(月) 19:15:58.89 ID:KwxcZodf0
メイド「大丈夫ですか、俺さん? こんな、怪我だらけで……」

俺「気を遣ってくれてありがとうございます」
俺「これくらい平気ですよ」ハハハ

メイド「食事の時間以外令嬢様に付きっきりなのに、令嬢様の横暴で食事もまともに取れずに殴られっぱなしなんて……」

俺「……」

メイド「……大変でしょう。令嬢様は、サマエルと使用人の間で呼ばれているのですよ」

俺「それって、えっと……死の天使でしたっけ」
盲目の令嬢「……準備なさい」俺「は、はい!」
5 :風吹けば名無し[]:2020/10/12(月) 19:16:07.51 ID:KwxcZodf0
メイド「そうです。サマエルは、その罪によってモーセに目を潰されたのですよ」クスッ

俺「……聞かれるとまずいですよ」

メイド「このくらい、皆口にしていますよ」
メイド「それに、あの性格ですから。親族も令嬢様を遠ざけていますし、咎めて騒ぐ人はいませんよ」

俺「そんなものですか……」
盲目の令嬢「……準備なさい」俺「は、はい!」
6 :風吹けば名無し[]:2020/10/12(月) 19:16:16.12 ID:KwxcZodf0
メイド「あまりご一緒できる時間はありませんが……俺さんは丁寧で大人しくて、いい人ですね」ニコッ

俺「はは、あまり人馴れしていないだけですよ。田舎から出てきたもので」

メイド「またお時間合いましたら、お話しましょう」

俺「ええ、また……」
盲目の令嬢「……準備なさい」俺「は、はい!」
7 :風吹けば名無し[]:2020/10/12(月) 19:16:29.20 ID:KwxcZodf0
ドンッ、ドンッ

令嬢「遅い! 食事くらい、すぐに済ませなさい!」

俺「は、はい、すぐに!」

メイド「大変ですね」
メイド「妹様は、私達使用人にも優しく接してくださる、いいお方なのですが……」

俺「では、いつかまた」ドタドタ
盲目の令嬢「……準備なさい」俺「は、はい!」
10 :風吹けば名無し[]:2020/10/12(月) 19:16:37.90 ID:KwxcZodf0
令嬢「呼べばすぐ来るのね」フンッ

俺「さ、さぼっていたわけではありません」
俺「その、急いできただけで……」

令嬢「…………」スッ

俺「ひっ!」

令嬢「……まぁ、よいわ。今回は見逃してあげる」

俺(た、助かった……)
盲目の令嬢「……準備なさい」俺「は、はい!」
12 :風吹けば名無し[]:2020/10/12(月) 19:16:44.26 ID:KwxcZodf0
令嬢「私は光を失ったけれど、その代わり、耳はとてもいいの」

俺「えっ……」

令嬢「つまらない嘘は吐かないことね」

俺「…………」ゾオッ
盲目の令嬢「……準備なさい」俺「は、はい!」
16 :風吹けば名無し[]:2020/10/12(月) 19:17:04.59 ID:KwxcZodf0
令嬢「早く着替えさせて頂戴」

俺「……は、はい」ゴクッ
スルスル
俺(陰口でも天使と叩かれるだけのことはある……綺麗だ)

俺(人の手を借りないと生きていけないから割り切ってるのかもしれないが……それでも、普通男にはさせないだろ)
俺(本当……俺達平民のことなんて、道具としか見てないんだな)

俺(…………)ソオッ

令嬢「早くしなさい。殺すわよ」

俺「ただっ、ただちに!」
盲目の令嬢「……準備なさい」俺「は、はい!」
20 :風吹けば名無し[]:2020/10/12(月) 19:17:21.88 ID:KwxcZodf0
俺「……こ、この位置で大丈夫でしょうか?」ソッ

令嬢「本当に中央なのでしょうね」

俺「……少し動かしますね」

令嬢「………」チッ

俺「ひっ!」ビクッ

俺「これで、毛布を被せて……終わりました。今日もお疲れ様でございました」

令嬢「…………」

俺(ぺっ、労いの言葉もなしかよ)
盲目の令嬢「……準備なさい」俺「は、はい!」
21 :風吹けば名無し[]:2020/10/12(月) 19:17:37.45 ID:KwxcZodf0
俺(これで六時間開放される……)フウ
俺(令嬢様が起きる一時間前から横にいろって、どう考えてもおかしいよなあ)ハァ

メイド「俺さん、お勤めごくろうさまです」ニコッ

俺「メ、メイドさん! どうも……」

メイド「実は、俺さんとお話をしたいとおっしゃっている方がいまして。来てもらえませんか?」

俺「そ、そうなんですか? しかし、睡眠時間がその……」ハハ

メイド「妹様です」

俺「え、えっ!?」

メイド「いつも、一時間早いのでしょう? そちらの件も、妹様から許可を出していただけるかと」

俺「わ、わかりました。しかし、なんで俺なんかを……」
盲目の令嬢「……準備なさい」俺「は、はい!」
23 :風吹けば名無し[]:2020/10/12(月) 19:17:49.49 ID:KwxcZodf0
妹「ありがとう、メイドちゃん」ニコニコ

メイド「い、いえ!」

妹「お話するのは初めてですね。俺さん」

俺「あ、あの、なぜ、俺なんかを……」

妹「……愚姉がいつも、迷惑をかけております」ペコッ

俺「そ、そんな、とんでもないです!」
俺(め、めっちゃいい人だ! なんで令嬢様と姉妹なんだ?)
盲目の令嬢「……準備なさい」俺「は、はい!」
29 :風吹けば名無し[]:2020/10/12(月) 19:18:05.20 ID:KwxcZodf0
妹「私が起こしてしまったので、朝遅く出る許可を出したといえば、父も母も、姉も、余計なことは言えませんよ」

俺「ありがたいです……」

妹「本題なのですが……俺さんはとても真面目で、仕事のできる人です」
妹「ここまで文句も大きな問題ごともなく姉に仕えていられる方は、本当に少ないんです」

俺「過分な評価ですよ。……正直、俺もいつまで続けられるか自信がなくて」

妹「そうでしょう。私はそのような人が、姉の横暴で潰されるのを見たくはないのです」

俺「え……」

妹「庭師の仕事を増やして、空きを作って差し上げます。俺さんがそちらへ入れるよう、手配してあげましょう」

俺「ほっ、本当ですか!?」
盲目の令嬢「……準備なさい」俺「は、はい!」
34 :風吹けば名無し[]:2020/10/12(月) 19:18:28.04 ID:KwxcZodf0
妹「今の仕事だと、まともに故郷にも帰れない上に、何の自由もありません」
妹「庭師の仕事も楽だとは言いませんが、今よりはきっとマシですよ。昼の食事も抜けられますし、お菓子の時間も設けております」
妹「夕食の頃にはその日の仕事はお終いです」

俺「め、女神様……!」

メイド「よかったですね、俺さん」ニコッ

妹「一週間ほど、どうにか堪えてください。その間に進めてみせます」

俺「ありがとうございます!」
盲目の令嬢「……準備なさい」俺「は、はい!」
43 :風吹けば名無し[]:2020/10/12(月) 19:19:49.90 ID:KwxcZodf0
令嬢「……何を考えているの?」
令嬢「いつも、六時前にはここで待っているのではなくて?」イライラ

俺(こういう日に限って早起きなんだよなあ)ハァ

令嬢「抜けていたわけではないわね。五時にもいなかったもの」

俺(……ほ、本当、こういう日に限って)

俺「じ、実は他の使用人が倒れたらしくて、穴埋めに入っておりました」
俺「妹様より、許可はいただいております」

令嬢「……お前は」

俺「…………」

令嬢「お前は私の世話係なのに、妹の言うことを聞くのね」

俺(ば、バレてる!? いや、そんなはずは……)ドキッ

令嬢「早く連れて歩きなさい」

俺「はっ、はい!」
盲目の令嬢「……準備なさい」俺「は、はい!」
56 :風吹けば名無し[]:2020/10/12(月) 19:20:37.54 ID:KwxcZodf0
―三日後の夜―
妹「明日には父に提案できそうです」ニコニコ

俺「ありがとうございます!」

メイド「よかったですね、俺さん!」

妹「これであの腐れ女と離れられて、さぞ嬉しいことでしょう」ニマァ

俺「……あ、姉なのでしょう? そこまで言わなくても……」
盲目の令嬢「……準備なさい」俺「は、はい!」
58 :風吹けば名無し[]:2020/10/12(月) 19:20:49.31 ID:KwxcZodf0
妹「元々嫌いだったのですよ。目が見えなくなる前から、高慢で、我が儘で」
妹「その癖に天才肌で、美人で……散々甘やかされて、人の気持ちなど考えたこともないというような、そういう女でした」

俺「は、ははは……」

妹「私も姉の尻拭いをさせられ、その上に姉と比べられ、お前はダメだとよく言われたものです」

俺「…………」

妹「そうしたら……フフッ、目が見えなくなって、あのザマで……!」
妹「ずっと何かに怯えてるみたいに、周囲の物に必死に当たり散らして、ああ、お可愛いことで」フフッ

妹「元々捻じ曲がっていた性格が、ああも悪化するなんて!」
妹「そのうち、捻じ切れてしまうかもしれませんね。なんて」
盲目の令嬢「……準備なさい」俺「は、はい!」
62 :風吹けば名無し[]:2020/10/12(月) 19:21:18.35 ID:KwxcZodf0
妹「サマエルとはよく言ったものですよ、フフ」

妹「神様が見ていたのでしょう。あの性悪から、視力を奪っていったのです」

俺「…………」

メイド「本当、苦労かけられましたよね俺さん」
メイド「先に俺さんが死んじゃうんじゃないかと、ずっとハラハラしていました」

俺「……お、俺は……」

俺「…………」

俺(情なんてないだろ……! あんな奴……!)

妹「どうしました?」

俺「お願いします……庭師の仕事、お願いします!」

妹「フフフ……」ニコニコ

俺(……本当に、よかったのか?)ギュッ
盲目の令嬢「……準備なさい」俺「は、はい!」
67 :風吹けば名無し[]:2020/10/12(月) 19:21:41.10 ID:KwxcZodf0
盲目の令嬢「……私を待たせて、何様のつもりかしら?」イライラ
盲目の令嬢「本当に使えないわね」

俺「申し訳ございませんお嬢様」

盲目の令嬢「次からしっかり……」

俺「明日からは、別の人が世話係になりましたので」

盲目の令嬢「え……?」

俺「もう鈍くて覚えの悪い俺に苛立つこともありませんよ、よかったですね」

盲目の令嬢「え……? あ、え……?」

俺「そういうことですから……」

盲目の令嬢「あ……」ツウ
盲目の令嬢「ち、違う……これ、涙じゃなくて……あ……」
盲目の令嬢「……準備なさい」俺「は、はい!」
1 :風吹けば名無し[]:2020/10/12(月) 19:24:43.46 ID:KwxcZodf0
令嬢「平民の猿を連れて歩かなければならなくなるなんて」ハァ

俺(なんで俺が、こんな目に……)

令嬢「うっ」ヨロッ

俺「し、失礼いたします!」バッ
俺「大丈夫でございますか!」

令嬢「……なぜ、石のある上を歩かせたのかしら?」ギロッ

俺「えっ、し、しかし、外ですし、そういうことも……」

令嬢「……」スッ

俺「て、鉄杖……?」

 ガツッ、ドゴッ

俺「うぶっ!」
俺「お、お辞めください!」

令嬢「私は、公爵家の長女よ! 私の身体に傷でもつけたら、貴方はどう償うつもりだったのかしら!」ドゴッ、ドガッ
令嬢「貧民の老婆の手でも引いているつもりだったのかしら!」
令嬢「次やったら殺してやるわ!」

俺(こ、このままだと殺される……)ハァハァ
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