- 【朗報】セブンの豚バラ生姜炒め、ガチで生活の質を上げる
1 :風吹けば名無し[]:2020/01/15(水) 01:41:32.85 ID:rx3++7Qp0 - 豚バラ肉は栄養豊富で幸福感を齎してくれる上に、疲労を回復させる
おまけにお菓子に比べて脂肪になりにくく、満足度も高い 買い溜めして冷凍庫突っ込んでるだけで幸せになれる
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- 盲目の令嬢「……準備なさい」俺「は、はい!」
1 :風吹けば名無し[]:2020/01/15(水) 01:47:16.50 ID:rx3++7Qp0 - 令嬢「平民の猿を連れて歩かなければならなくなるなんて」ハァ
俺(なんで俺が、こんな目に……) 令嬢「うっ」ヨロッ 俺「し、失礼いたします!」バッ 俺「大丈夫でございますか!」 令嬢「……なぜ、石のある上を歩かせたのかしら?」ギロッ 俺「えっ、し、しかし、外ですし、そういうことも……」 令嬢「……」スッ 俺「て、鉄杖……?」 ガツッ、ドゴッ 俺「うぶっ!」 俺「お、お辞めください!」 令嬢「私は、公爵家の長女よ! 私の身体に傷でもつけたら、貴方はどう償うつもりだったのかしら!」ドゴッ、ドガッ 令嬢「貧民の老婆の手でも引いているつもりだったのかしら!」 令嬢「次やったら殺してやるわ!」 俺(こ、このままだと殺される……)ハァハァ
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- 盲目の令嬢「……準備なさい」俺「は、はい!」
2 :風吹けば名無し[]:2020/01/15(水) 01:47:44.74 ID:rx3++7Qp0 - 俺(……貴族の料理はやっぱり豪華だな)
令嬢「…………」 令嬢「口許まで運んで頂戴」 俺「そ、それもですか」 令嬢「…………」イラッ 俺「い、いえ! なんでもありません!」 俺(……こんなことまでさせて、恥ずかしくないのか?)チャカチャカ 俺(こいつら平民を人間だと思ってないから、そういう感情はないのかもしれんな) 俺(お高く留まりやがって。今フォークで突いてやったら、殺せるのに……) 令嬢「早くしなさい!」 俺「はっ、はい! 何からとりましょうか!」
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- 盲目の令嬢「……準備なさい」俺「は、はい!」
8 :風吹けば名無し[]:2020/01/15(水) 01:50:03.79 ID:rx3++7Qp0 - 令嬢「……取るのは遅いわ、間違えるわ、下に落とすわ」
令嬢「最低ね」ハァ 俺「……お粗末様でした」 令嬢「全部で八回だったわね」スッ 俺「え……れ、令嬢様?」 シュンッ、バンッ 俺「おぶっ! あがっ!」
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- 盲目の令嬢「……準備なさい」俺「は、はい!」
9 :風吹けば名無し[]:2020/01/15(水) 01:50:46.58 ID:rx3++7Qp0 - 令嬢「覚えの悪い猿だわ。ふぅ……殴るのにも、体力がいるのに」
俺(……頭、血が出てる。目も見えないのに、ブンブン振り回すから……)ゾッ 俺「……あ、あの、使用人の食事を取ってきても……」 令嬢「主の食事を滞らせておいて、自分の餌が気になるのかしら?」 俺「えっ」 俺「あの、それはどういう意味で……」 令嬢「わからないの? お前の今宵の食事はなしよ。当然でしょう?」 俺「は、はぁ!?」 令嬢「……」スッ 俺「い、いえ、なんでもございません……」
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- 盲目の令嬢「……準備なさい」俺「は、はい!」
10 :風吹けば名無し[]:2020/01/15(水) 01:52:02.23 ID:rx3++7Qp0 - メイド「大丈夫ですか、俺さん? こんな、怪我だらけで……」
俺「気を遣ってくれてありがとうございます」 俺「これくらい平気ですよ」ハハハ メイド「食事の時間以外令嬢様に付きっきりなのに、令嬢様の横暴で食事もまともに取れずに殴られっぱなしなんて……」 俺「……」 メイド「……大変でしょう。令嬢様は、サマエルと使用人の間で呼ばれているのですよ」 俺「それって、えっと……死の天使でしたっけ」 メイド「そうです。サマエルは、その罪によってモーセに目を潰されたのですよ」クスッ 俺「……聞かれるとまずいですよ」 メイド「このくらい、皆口にしていますよ」 メイド「それに、あの性格ですから。親族も令嬢様を遠ざけていますし、咎めて騒ぐ人はいませんよ」 俺「そんなものですか……」
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- 盲目の令嬢「……準備なさい」俺「は、はい!」
11 :風吹けば名無し[]:2020/01/15(水) 01:52:20.41 ID:rx3++7Qp0 - メイド「あまりご一緒できる時間はありませんが……俺さんは丁寧で大人しくて、いい人ですね」ニコッ
俺「はは、あまり人馴れしていないだけですよ。田舎から出てきたもので」 メイド「またお時間合いましたら、お話しましょう」 俺「ええ、また……」 ドンッ、ドンッ 令嬢「遅い! 食事くらい、すぐに済ませなさい!」 俺「は、はい、すぐに!」 メイド「大変ですね」 メイド「妹様は、私達使用人にも優しく接してくださる、いいお方なのですが……」 俺「では、いつかまた」ドタドタ
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- 盲目の令嬢「……準備なさい」俺「は、はい!」
13 :風吹けば名無し[]:2020/01/15(水) 01:52:45.72 ID:rx3++7Qp0 - 令嬢「呼べばすぐ来るのね」フンッ
俺「さ、さぼっていたわけではありません」 俺「その、急いできただけで……」 令嬢「…………」スッ 俺「ひっ!」 令嬢「……まぁ、よいわ。今回は見逃してあげる」 俺(た、助かった……) 令嬢「私は光を失ったけれど、その代わり、耳はとてもいいの」 俺「えっ……」 令嬢「つまらない嘘は吐かないことね」 俺「…………」ゾオッ
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- 盲目の令嬢「……準備なさい」俺「は、はい!」
14 :風吹けば名無し[]:2020/01/15(水) 01:53:06.42 ID:rx3++7Qp0 - 令嬢「早く着替えさせて頂戴」
俺「……は、はい」ゴクッ スルスル 俺(陰口でも天使と叩かれるだけのことはある……綺麗だ) 俺(人の手を借りないと生きていけないから割り切ってるのかもしれないが……それでも、普通男にはさせないだろ) 俺(本当……俺達平民のことなんて、道具としか見てないんだな) 俺(…………)ソオッ 令嬢「早くしなさい。殺すわよ」 俺「ただっ、ただちに!」
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- 盲目の令嬢「……準備なさい」俺「は、はい!」
15 :風吹けば名無し[]:2020/01/15(水) 01:53:53.75 ID:rx3++7Qp0 - 俺「……こ、この位置で大丈夫でしょうか?」ソッ
令嬢「本当に中央なのでしょうね」 俺「……少し動かしますね」 令嬢「………」チッ 俺「ひっ!」ビクッ 俺「これで、毛布を被せて……終わりました。今日もお疲れ様でございました」 令嬢「…………」 俺(ぺっ、労いの言葉もなしかよ)
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- 盲目の令嬢「……準備なさい」俺「は、はい!」
16 :風吹けば名無し[]:2020/01/15(水) 01:54:16.58 ID:rx3++7Qp0 - 俺(これで六時間開放される……)フウ
俺(令嬢様が起きる一時間前から横にいろって、どう考えてもおかしいよなあ)ハァ メイド「俺さん、お勤めごくろうさまです」ニコッ 俺「メ、メイドさん! どうも……」 メイド「実は、俺さんとお話をしたいとおっしゃっている方がいまして。来てもらえませんか?」 俺「そ、そうなんですか? しかし、睡眠時間がその……」ハハ メイド「妹様です」 俺「え、えっ!?」 メイド「いつも、一時間早いのでしょう? そちらの件も、妹様から許可を出していただけるかと」 俺「わ、わかりました。しかし、なんで俺なんかを……」
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- 盲目の令嬢「……準備なさい」俺「は、はい!」
17 :風吹けば名無し[]:2020/01/15(水) 01:54:47.61 ID:rx3++7Qp0 - 妹「ありがとう、メイドちゃん」ニコニコ
メイド「い、いえ!」 妹「お話するのは初めてですね。俺さん」 俺「あ、あの、なぜ、俺なんかを……」 妹「……愚姉がいつも、迷惑をかけております」ペコッ 俺「そ、そんな、とんでもないです!」 俺(め、めっちゃいい人だ! なんで令嬢様と姉妹なんだ?)
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- 盲目の令嬢「……準備なさい」俺「は、はい!」
18 :風吹けば名無し[]:2020/01/15(水) 01:55:03.26 ID:rx3++7Qp0 - 妹「私が起こしてしまったので、朝遅く出る許可を出したといえば、父も母も、姉も、余計なことは言えませんよ」
俺「ありがたいです……」 妹「本題なのですが……俺さんはとても真面目で、仕事のできる人です」 妹「ここまで文句も大きな問題ごともなく姉に仕えていられる方は、本当に少ないんです」 俺「過分な評価ですよ。……正直、俺もいつまで続けられるか自信がなくて」 妹「そうでしょう。私はそのような人が、姉の横暴で潰されるのを見たくはないのです」 俺「え……」 妹「庭師の仕事を増やして、空きを作って差し上げます。俺さんがそちらへ入れるよう、手配してあげましょう」 俺「ほっ、本当ですか!?」
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- 盲目の令嬢「……準備なさい」俺「は、はい!」
21 :風吹けば名無し[]:2020/01/15(水) 01:55:32.66 ID:rx3++7Qp0 - 妹「今の仕事だと、まともに故郷にも帰れない上に、何の自由もありません」
妹「庭師の仕事も楽だとは言いませんが、今よりはきっとマシですよ。昼の食事も抜けられますし、お菓子の時間も設けております」 妹「夕食の頃にはその日の仕事はお終いです」 俺「め、女神様……!」 メイド「よかったですね、俺さん」ニコッ 妹「一週間ほど、どうにか堪えてください。その間に進めてみせます」 俺「ありがとうございます!」
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- 盲目の令嬢「……準備なさい」俺「は、はい!」
23 :風吹けば名無し[]:2020/01/15(水) 01:56:08.50 ID:rx3++7Qp0 - 令嬢「……何を考えているの?」
令嬢「いつも、六時前にはここで待っているのではなくて?」イライラ 俺(こういう日に限って早起きなんだよなあ)ハァ 令嬢「抜けていたわけではないわね。五時にもいなかったもの」 俺(……ほ、本当、こういう日に限って)
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- 盲目の令嬢「……準備なさい」俺「は、はい!」
25 :風吹けば名無し[]:2020/01/15(水) 01:56:32.26 ID:rx3++7Qp0 - 俺「じ、実は他の使用人が倒れたらしくて、穴埋めに入っておりました」
俺「妹様より、許可はいただいております」 令嬢「……お前は」 俺「…………」 令嬢「お前は私の世話係なのに、妹の言うことを聞くのね」ボソッ 俺(ば、バレてる!? いや、そんなはずは……)ドキッ 令嬢「早く連れて歩きなさい」 俺「はっ、はい!」
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- 盲目の令嬢「……準備なさい」俺「は、はい!」
34 :風吹けば名無し[]:2020/01/15(水) 01:58:28.74 ID:rx3++7Qp0 - ―三日後の夜―
妹「明日には父に提案できそうです」ニコニコ 俺「ありがとうございます!」 メイド「よかったですね、俺さん!」 妹「これであの腐れ女と離れられて、さぞ嬉しいことでしょう」ニマァ 俺「……あ、姉なのでしょう? そこまで言わなくても……」
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- 盲目の令嬢「……準備なさい」俺「は、はい!」
55 :風吹けば名無し[]:2020/01/15(水) 02:03:17.81 ID:rx3++7Qp0 - 妹「どうしたのですか?」
妹「ここまで貴方のために、私は準備も進めてきたのですよ?」 俺「それは貴方が気に食わないからですよ」 妹「なっ、なんてことを!」 メイド「お、俺さん!」 俺「俺のためではなく、姉の世話係を他所へやって嫌がらせするためでしょう?」 俺「実の姉が失明して、それを使用人と一緒に笑っているようなお方は信用できません」 妹「な、な、な……!」 俺「これまでお時間を割いていただいたのに、ご期待に沿えずに申し訳ございません」ペコッ 俺「それでは、明日も早いので」スッ 妹「…………酷く後悔することになるわよ」ボソッ 俺「…………」
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- 盲目の令嬢「……準備なさい」俺「は、はい!」
76 :風吹けば名無し[]:2020/01/15(水) 02:07:53.24 ID:rx3++7Qp0 - 令嬢(私は光を失った代わりに、音が敏感になった)
令嬢(両親から厄介者扱いされていることも、使用人から嫌われていることも、妹が嫌いなことも知っている) 令嬢(あいつが最近、こそこそと妹と会ってることも知っている) 令嬢(失明した女の貰い手なんているはずもない) 令嬢(私は一生、この居心地の悪い牢獄の中で、なんとなく生きて、無意味に死ぬのだ) 俺「…………」ギィ 令嬢「……五分、遅れているわよ」 俺「起きていらしたのですね。申し訳ございません」スッ 令嬢「そんな眠そうな様子で無理に来るなんて、今日は使用人が怪我をしなかったようね」 俺「…………」 令嬢「……今日だけは見逃してあげるわ。朝の食事の時間まで、そこで寝ていなさい」
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- 盲目の令嬢「……準備なさい」俺「は、はい!」
104 :風吹けば名無し[]:2020/01/15(水) 02:15:48.03 ID:rx3++7Qp0 - 令嬢「……キャッ」ドンッ
俺「も、申し訳ございません」 俺(しまった! 壁に当たった!) 令嬢「こ、このっ!」 ドガッ、バシッ 俺「……さぞ、驚かれたことでしょう。申し訳ございません」 令嬢「な、何よ。気味が悪いわね」スッ 俺「……俺は、令嬢様の味方ですからね」 令嬢「…………」 令嬢「当然でしょう。主に牙を剥く世話係なんていらないわ」
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- 彡(゚)(゚)「なんjでSS書いたろ!」
1 :風吹けば名無し[]:2020/01/15(水) 02:19:44.61 ID:rx3++7Qp0 - 彡(゚)(゚)「みんな感想くれて嬉しいなあ」
彡(゚)(゚)「落ちやすいからレスもらいやすいんかもしれんな」 彡(゚)(゚)「完結したで!ありがとうな!」 彡(゚)(゚)「…アカン、またチヤホヤされたなってきた」 彡(゚)(゚)「せや、もう一回同じスレ建てたろ!」 彡(○)(○)「ファッ!?先のレス無造作に貼っていく荒らしが出てきたやんけ!」 彡(○)(○)「スレのまとめサイトのアドレス貼るのはアカンやろ!」 (。)(;) 彡「みんなおらんようになってもうた…どうしたらええんや?」 (^)(^) 彡「せや!わざと完走させんで途中で落としたろ!」 (^)(^) 彡「これやったら無限に立ててもオチバラされることも、完結スレのアドレス貼られることもないやん!」
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- 彡(゚)(゚)「なんjでSS書いたろ!」
1 :風吹けば名無し[]:2020/01/15(水) 07:18:10.51 ID:rx3++7Qp0 - 彡(゚)(゚)「みんな感想くれて嬉しいなあ」
彡(゚)(゚)「落ちやすいからレスもらいやすいんかもしれんな」 彡(゚)(゚)「完結したで!ありがとうな!」
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- 彡(゚)(゚)「なんjでSS書いたろ!」
2 :風吹けば名無し[]:2020/01/15(水) 07:18:47.60 ID:rx3++7Qp0 - 彡(゚)(゚)「…アカン、またチヤホヤされたなってきた」
彡(゚)(゚)「せや、もう一回同じスレ建てたろ!」 彡(○)(○)「ファッ!?先のレス無造作に貼っていく荒らしが出てきたやんけ!」 彡(○)(○)「完結したスレのまとめサイトのアドレス貼るのはアカンやろ!」
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- 彡(゚)(゚)「なんjでSS書いたろ!」
6 :風吹けば名無し[]:2020/01/15(水) 07:20:07.68 ID:rx3++7Qp0 - (。)(;) 彡「みんなおらんようになってもうた…どうしたらええんや?」
(^)(^) 彡「せや!わざと完走させんで途中で落としたろ!」 (^)(^) 彡「これやったら無限に立ててもオチバラされることも、完結スレのアドレス貼られることもないやん!」
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- 長谷川亮太「こんなクソな掲示板で人生ハードモードにしたくないんだわ、俺は」
30 :風吹けば名無し[]:2020/01/15(水) 07:48:47.92 ID:rx3++7Qp0 - オカンが言うには仕事なさすぎてゲーム実況者になった弁護士らしいねん
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- FF7のリメイクが年度越えて延期ってヤバくね?
387 :風吹けば名無し[]:2020/01/15(水) 07:58:23.80 ID:rx3++7Qp0 - >>234
アマのレビュー見て決めるとかガイジやん
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- 盲目の令嬢「……準備なさい」俺「は、はい!」
1 :風吹けば名無し[]:2020/01/15(水) 20:18:17.26 ID:rx3++7Qp0 - 令嬢「平民の猿を連れて歩かなければならなくなるなんて」ハァ
俺(なんで俺が、こんな目に……) 令嬢「うっ」ヨロッ 俺「し、失礼いたします!」バッ 俺「大丈夫でございますか!」 令嬢「……なぜ、石のある上を歩かせたのかしら?」ギロッ 俺「えっ、し、しかし、外ですし、そういうことも……」 令嬢「……」スッ 俺「て、鉄杖……?」 ガツッ、ドゴッ 俺「うぶっ!」 俺「お、お辞めください!」 令嬢「私は、公爵家の長女よ! 私の身体に傷でもつけたら、貴方はどう償うつもりだったのかしら!」ドゴッ、ドガッ 令嬢「貧民の老婆の手でも引いているつもりだったのかしら!」 令嬢「次やったら殺してやるわ!」 俺(こ、このままだと殺される……)ハァハァ
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- 本命いる主人公に片思いしてる女キャラに親しい男キャラができたときの「あ、フラれて付き合うんだ」感
1 :風吹けば名無し[]:2020/01/15(水) 20:19:38.26 ID:rx3++7Qp0 - 展開読めすぎて面白くねえわ
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- 盲目の令嬢「……準備なさい」俺「は、はい!」
3 :風吹けば名無し[]:2020/01/15(水) 20:19:41.81 ID:rx3++7Qp0 - 俺(……貴族の料理はやっぱり豪華だな)
令嬢「…………」 令嬢「口許まで運んで頂戴」 俺「そ、それもですか」 令嬢「…………」イラッ 俺「い、いえ! なんでもありません!」 俺(……こんなことまでさせて、恥ずかしくないのか?)チャカチャカ 俺(こいつら平民を人間だと思ってないから、そういう感情はないのかもしれんな) 俺(お高く留まりやがって。今フォークで突いてやったら、殺せるのに……) 令嬢「早くしなさい!」 俺「はっ、はい! 何からとりましょうか!」
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- 盲目の令嬢「……準備なさい」俺「は、はい!」
5 :風吹けば名無し[]:2020/01/15(水) 20:20:56.84 ID:rx3++7Qp0 - 令嬢「……取るのは遅いわ、間違えるわ、下に落とすわ」
令嬢「最低ね」ハァ 俺「……お粗末様でした」 令嬢「全部で八回だったわね」スッ 俺「え……れ、令嬢様?」 シュンッ、バンッ 俺「おぶっ! あがっ!」
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- 盲目の令嬢「……準備なさい」俺「は、はい!」
9 :風吹けば名無し[]:2020/01/15(水) 20:21:42.78 ID:rx3++7Qp0 - 令嬢「覚えの悪い猿だわ。ふぅ……殴るのにも、体力がいるのに」
俺(……頭、血が出てる。目も見えないのに、ブンブン振り回すから……)ゾッ 俺「……あ、あの、使用人の食事を取ってきても……」 令嬢「主の食事を滞らせておいて、自分の餌が気になるのかしら?」 俺「えっ」 俺「あの、それはどういう意味で……」 令嬢「わからないの? お前の今宵の食事はなしよ。当然でしょう?」 俺「は、はぁ!?」 令嬢「……」スッ 俺「い、いえ、なんでもございません……」
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- 主人公「ここは?魔王を倒したはずなのに…」ヒロインに似た子「魔王に壊滅させられた並行世界です」
1 :風吹けば名無し[]:2020/01/15(水) 20:23:13.66 ID:rx3++7Qp0 - ヒロインに似た子「魔王はポータルを通して並行世界を移動できます」
ヒロインに似た子「恐らくは、魔王は貴方に敗れるのを恐れ、寸前でポータルを使い、貴方を別の世界に飛ばしたのです」 ヒロインに似た子「貴方の世界が二の舞にならないよう、協力してあげましょう」 ヒロインに似た子「まずこの世界で力を集めるのです」 俺「いい子やん……」 ―終盤― ヒロインに似た子「馬鹿め、最初から、この世界に散った私の力を、集めさせるのが目的だったのですよ!」 ヒロインに似た子「貴方にはここで死んでいただきます」 俺「う、嘘だろ……?」 ―戦闘終了― ヒロインに似た子「……ああ、ああ、この世界を救うまで、後一歩だったのに、なあ」 ヒロインに似た子「〇〇谷まで連れて行ってもらえませんか? そこに、この世界の貴方のお墓があるのです」 ヒロインに似た子「その力があれば、貴方は元の世界に戻り、貴方の世界を救うことができるはずですよ……」ニコッ 俺「」 ここから先を俺はプレイできないでいる
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- 本命いる主人公に片思いしてる女キャラに親しい男キャラができたときの「あ、フラれて付き合うんだ」感
1 :風吹けば名無し[]:2020/01/15(水) 20:24:58.32 ID:rx3++7Qp0 - 展開読めすぎて面白くねえわ
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- 盲目の令嬢「……準備なさい」俺「は、はい!」
1 :風吹けば名無し[]:2020/01/15(水) 20:26:17.47 ID:rx3++7Qp0 - 令嬢「平民の猿を連れて歩かなければならなくなるなんて」ハァ
俺(なんで俺が、こんな目に……) 令嬢「うっ」ヨロッ 俺「し、失礼いたします!」バッ 俺「大丈夫でございますか!」 令嬢「……なぜ、石のある上を歩かせたのかしら?」ギロッ 俺「えっ、し、しかし、外ですし、そういうことも……」 令嬢「……」スッ 俺「て、鉄杖……?」 ガツッ、ドゴッ 俺「うぶっ!」 俺「お、お辞めください!」 令嬢「私は、公爵家の長女よ! 私の身体に傷でもつけたら、貴方はどう償うつもりだったのかしら!」ドゴッ、ドガッ 令嬢「貧民の老婆の手でも引いているつもりだったのかしら!」 令嬢「次やったら殺してやるわ!」 俺(こ、このままだと殺される……)ハァハァ
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- 盲目の令嬢「……準備なさい」俺「は、はい!」
2 :風吹けば名無し[]:2020/01/15(水) 20:26:54.31 ID:rx3++7Qp0 - 俺(……貴族の料理はやっぱり豪華だな)
令嬢「…………」 令嬢「口許まで運んで頂戴」 俺「そ、それもですか」 令嬢「…………」イラッ 俺「い、いえ! なんでもありません!」 俺(……こんなことまでさせて、恥ずかしくないのか?)チャカチャカ 俺(こいつら平民を人間だと思ってないから、そういう感情はないのかもしれんな) 俺(お高く留まりやがって。今フォークで突いてやったら、殺せるのに……) 令嬢「早くしなさい!」 俺「はっ、はい! 何からとりましょうか!」
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- 主人公「ここは?魔王を倒したはずなのに…」ヒロインに似た子「魔王に壊滅させられた並行世界です」
1 :風吹けば名無し[]:2020/01/15(水) 20:26:58.82 ID:rx3++7Qp0 - ヒロインに似た子「魔王はポータルを通して並行世界を移動できます」
ヒロインに似た子「恐らくは、魔王は貴方に敗れるのを恐れ、寸前でポータルを使い、貴方を別の世界に飛ばしたのです」 ヒロインに似た子「貴方の世界が二の舞にならないよう、協力してあげましょう」 ヒロインに似た子「まずこの世界で力を集めるのです」 俺「いい子やん……」 ―終盤― ヒロインに似た子「馬鹿め、最初から、この世界に散った私の力を、集めさせるのが目的だったのですよ!」 ヒロインに似た子「貴方にはここで死んでいただきます」 俺「う、嘘だろ……?」 ―戦闘終了― ヒロインに似た子「……ああ、ああ、この世界を救うまで、後一歩だったのに、なあ」 ヒロインに似た子「〇〇谷まで連れて行ってもらえませんか? そこに、この世界の貴方のお墓があるのです」 ヒロインに似た子「その力があれば、貴方は元の世界に戻り、貴方の世界を救うことができるはずですよ……」ニコッ 俺「」 ここから先を俺はプレイできないでいる
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- 盲目の令嬢「……準備なさい」俺「は、はい!」
4 :風吹けば名無し[]:2020/01/15(水) 20:27:16.79 ID:rx3++7Qp0 - 令嬢「……取るのは遅いわ、間違えるわ、下に落とすわ」
令嬢「最低ね」ハァ 俺「……お粗末様でした」 令嬢「全部で八回だったわね」スッ 俺「え……れ、令嬢様?」 シュンッ、バンッ 俺「おぶっ! あがっ!」
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- 盲目の令嬢「……準備なさい」俺「は、はい!」
5 :風吹けば名無し[]:2020/01/15(水) 20:27:53.08 ID:rx3++7Qp0 - 嬢「覚えの悪い猿だわ。ふぅ……殴るのにも、体力がいるのに」
俺(……頭、血が出てる。目も見えないのに、ブンブン振り回すから……)ゾッ 俺「……あ、あの、使用人の食事を取ってきても……」 令嬢「主の食事を滞らせておいて、自分の餌が気になるのかしら?」 俺「えっ」 俺「あの、それはどういう意味で……」 令嬢「わからないの? お前の今宵の食事はなしよ。当然でしょう?」 俺「は、はぁ!?」 令嬢「……」スッ 俺「い、いえ、なんでもございません……」
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- 盲目の令嬢「……準備なさい」俺「は、はい!」
7 :風吹けば名無し[]:2020/01/15(水) 20:28:15.38 ID:rx3++7Qp0 - メイド「大丈夫ですか、俺さん? こんな、怪我だらけで……」
俺「気を遣ってくれてありがとうございます」 俺「これくらい平気ですよ」ハハハ メイド「食事の時間以外令嬢様に付きっきりなのに、令嬢様の横暴で食事もまともに取れずに殴られっぱなしなんて……」 俺「……」 メイド「……大変でしょう。令嬢様は、サマエルと使用人の間で呼ばれているのですよ」 俺「それって、えっと……死の天使でしたっけ」 メイド「そうです。サマエルは、その罪によってモーセに目を潰されたのですよ」クスッ 俺「……聞かれるとまずいですよ」 メイド「このくらい、皆口にしていますよ」 メイド「それに、あの性格ですから。親族も令嬢様を遠ざけていますし、咎めて騒ぐ人はいませんよ」 俺「そんなものですか……」
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- 盲目の令嬢「……準備なさい」俺「は、はい!」
11 :風吹けば名無し[]:2020/01/15(水) 20:28:58.05 ID:rx3++7Qp0 - メイド「あまりご一緒できる時間はありませんが……俺さんは丁寧で大人しくて、いい人ですね」ニコッ
俺「はは、あまり人馴れしていないだけですよ。田舎から出てきたもので」 メイド「またお時間合いましたら、お話しましょう」 俺「ええ、また……」 ドンッ、ドンッ 令嬢「遅い! 食事くらい、すぐに済ませなさい!」 俺「は、はい、すぐに!」 メイド「大変ですね」 メイド「妹様は、私達使用人にも優しく接してくださる、いいお方なのですが……」 俺「では、いつかまた」ドタドタ
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- 盲目の令嬢「……準備なさい」俺「は、はい!」
13 :風吹けば名無し[]:2020/01/15(水) 20:29:54.47 ID:rx3++7Qp0 - 令嬢「呼べばすぐ来るのね」フンッ
俺「さ、さぼっていたわけではありません」 俺「その、急いできただけで……」 令嬢「…………」スッ 俺「ひっ!」 令嬢「……まぁ、よいわ。今回は見逃してあげる」 俺(た、助かった……) 令嬢「私は光を失ったけれど、その代わり、耳はとてもいいの」 俺「えっ……」 令嬢「つまらない嘘は吐かないことね」 俺「…………」ゾオッ
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- 盲目の令嬢「……準備なさい」俺「は、はい!」
15 :風吹けば名無し[]:2020/01/15(水) 20:30:52.90 ID:rx3++7Qp0 - 令嬢「早く着替えさせて頂戴」
俺「……は、はい」ゴクッ スルスル 俺(陰口でも天使と叩かれるだけのことはある……綺麗だ) 俺(人の手を借りないと生きていけないから割り切ってるのかもしれないが……それでも、普通男にはさせないだろ) 俺(本当……俺達平民のことなんて、道具としか見てないんだな) 俺(…………)ソオッ 令嬢「早くしなさい。殺すわよ」 俺「ただっ、ただちに!」
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- 盲目の令嬢「……準備なさい」俺「は、はい!」
21 :風吹けば名無し[]:2020/01/15(水) 20:32:29.74 ID:rx3++7Qp0 - 俺「……こ、この位置で大丈夫でしょうか?」ソッ
令嬢「本当に中央なのでしょうね」 俺「……少し動かしますね」 令嬢「………」チッ 俺「ひっ!」ビクッ 俺「これで、毛布を被せて……終わりました。今日もお疲れ様でございました」 令嬢「…………」 俺(ぺっ、労いの言葉もなしかよ)
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- 盲目の令嬢「……準備なさい」俺「は、はい!」
28 :風吹けば名無し[]:2020/01/15(水) 20:33:52.23 ID:rx3++7Qp0 - 俺(これで六時間開放される……)フウ
俺(令嬢様が起きる一時間前から横にいろって、どう考えてもおかしいよなあ)ハァ メイド「俺さん、お勤めごくろうさまです」ニコッ 俺「メ、メイドさん! どうも……」 メイド「実は、俺さんとお話をしたいとおっしゃっている方がいまして。来てもらえませんか?」 俺「そ、そうなんですか? しかし、睡眠時間がその……」ハハ メイド「妹様です」 俺「え、えっ!?」 メイド「いつも、一時間早いのでしょう? そちらの件も、妹様から許可を出していただけるかと」 俺「わ、わかりました。しかし、なんで俺なんかを……」
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- 盲目の令嬢「……準備なさい」俺「は、はい!」
33 :風吹けば名無し[]:2020/01/15(水) 20:35:19.39 ID:rx3++7Qp0 - 妹「ありがとう、メイドちゃん」ニコニコ
メイド「い、いえ!」 妹「お話するのは初めてですね。俺さん」 俺「あ、あの、なぜ、俺なんかを……」 妹「……愚姉がいつも、迷惑をかけております」ペコッ 俺「そ、そんな、とんでもないです!」 俺(め、めっちゃいい人だ! なんで令嬢様と姉妹なんだ?)
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- 盲目の令嬢「……準備なさい」俺「は、はい!」
37 :風吹けば名無し[]:2020/01/15(水) 20:36:00.81 ID:rx3++7Qp0 - 妹「私が起こしてしまったので、朝遅く出る許可を出したといえば、父も母も、姉も、余計なことは言えませんよ」
俺「ありがたいです……」 妹「本題なのですが……俺さんはとても真面目で、仕事のできる人です」 妹「ここまで文句も大きな問題ごともなく姉に仕えていられる方は、本当に少ないんです」 俺「過分な評価ですよ。……正直、俺もいつまで続けられるか自信がなくて」 妹「そうでしょう。私はそのような人が、姉の横暴で潰されるのを見たくはないのです」 俺「え……」 妹「庭師の仕事を増やして、空きを作って差し上げます。俺さんがそちらへ入れるよう、手配してあげましょう」 俺「ほっ、本当ですか!?」
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- 主人公「ここは?魔王を倒したはずなのに…」ヒロインに似た子「魔王に壊滅させられた並行世界です」
1 :風吹けば名無し[]:2020/01/15(水) 20:36:06.53 ID:rx3++7Qp0 - ヒロインに似た子「魔王はポータルを通して並行世界を移動できます」
ヒロインに似た子「恐らくは、魔王は貴方に敗れるのを恐れ、寸前でポータルを使い、貴方を別の世界に飛ばしたのです」 ヒロインに似た子「貴方の世界が二の舞にならないよう、協力してあげましょう」 ヒロインに似た子「まずこの世界で力を集めるのです」 俺「いい子やん……」 ―終盤― ヒロインに似た子「馬鹿め、最初から、この世界に散った私の力を、集めさせるのが目的だったのですよ!」 ヒロインに似た子「貴方にはここで死んでいただきます」 俺「う、嘘だろ……?」 ―戦闘終了― ヒロインに似た子「……ああ、ああ、この世界を救うまで、後一歩だったのに、なあ」 ヒロインに似た子「〇〇谷まで連れて行ってもらえませんか? そこに、この世界の貴方のお墓があるのです」 ヒロインに似た子「その力があれば、貴方は元の世界に戻り、貴方の世界を救うことができるはずですよ……」ニコッ 俺「」 ここから先を俺はプレイできないでいる
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- 盲目の令嬢「……準備なさい」俺「は、はい!」
43 :風吹けば名無し[]:2020/01/15(水) 20:37:52.39 ID:rx3++7Qp0 - 妹「今の仕事だと、まともに故郷にも帰れない上に、何の自由もありません」
妹「庭師の仕事も楽だとは言いませんが、今よりはきっとマシですよ。昼の食事も抜けられますし、お菓子の時間も設けております」 妹「夕食の頃にはその日の仕事はお終いです」 俺「め、女神様……!」 メイド「よかったですね、俺さん」ニコッ 妹「一週間ほど、どうにか堪えてください。その間に進めてみせます」 俺「ありがとうございます!」
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- 盲目の令嬢「……準備なさい」俺「は、はい!」
47 :風吹けば名無し[]:2020/01/15(水) 20:38:48.22 ID:rx3++7Qp0 - 令嬢「……何を考えているの?」
令嬢「いつも、六時前にはここで待っているのではなくて?」イライラ 俺(こういう日に限って早起きなんだよなあ)ハァ 令嬢「抜けていたわけではないわね。五時にもいなかったもの」 俺(……ほ、本当、こういう日に限って)
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- 盲目の令嬢「……準備なさい」俺「は、はい!」
48 :風吹けば名無し[]:2020/01/15(水) 20:39:39.83 ID:rx3++7Qp0 - 俺「じ、実は他の使用人が倒れたらしくて、穴埋めに入っておりました」
俺「妹様より、許可はいただいております」 令嬢「……お前は」 俺「…………」 令嬢「お前は私の世話係なのに、妹の言うことを聞くのね」ボソッ 俺(ば、バレてる!? いや、そんなはずは……)ドキッ 令嬢「早く連れて歩きなさい」 俺「はっ、はい!」
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