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26 :新章/妖を狩る者達 −Part1,丑三つ時の激戦−[]:2016/10/23(日) 13:15:24.87 ID:ug9tkiLa0 - 244 名前:新章/妖を狩る者達 −Part1,丑三つ時の激戦−:2008/01/17(木) 12:27:31
○九十九乱蔵→かつて倒した悪霊・蘭陵王と再び対峙。東京タワーで戦っている ○玄角→乱蔵と共に蘭陵王に立ち向かう ○ヤン・カイルン→中国から蘭陵王を追い、日本へ ●蘭陵王→東京タワーで三人の退魔師と決戦。
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27 :新章/妖を狩る者達 −Part1,丑三つ時の激戦−[]:2016/10/23(日) 13:15:44.33 ID:ug9tkiLa0 - 【今回の新規登場】
○九十九乱蔵(九十九乱蔵 −闇狩り師−(石川賢版)) 身長2m、体重145kg。中国拳法を体得した妖魔封じを稼業とする「祟られ屋」。 通称「ミスター仙人」。美男とは言え無いが、笑うと堪らないほど人を惹きつける 魅力を持つ。「寸指破」や「八卦掌爆裂剣」、「羅王神流烈破竜剣」等の奥義を 体得している。 ○ヤン・カイルン(地獄先生ぬ〜べ〜) 中国人の霊符師。 霊符師としての能力は極めて高く、霊符だけで妖怪を退治する程の実力を持つ。 子供の頃に妖怪によって妹を殺された経験があり、その悲しみから妖怪に憎しみを 抱くようになり、鵺野鳴介達と敵対したが、改心し「悪い妖怪」を退治し続ける事を 決意した。 ○玄角(九十九乱蔵 −闇狩り師−(石川賢版)) 霊能力を持った修験行者。九十九乱蔵の知り合い。 武器は悪霊退治用の棍棒「玄角棒」。 ●蘭陵王(九十九乱蔵 −闇狩り師−(石川賢版)) 南北朝時代の中国の北斎という国の王。戦の時につけていた仮面を媒体に 現世に蘇ったが、九十九乱蔵によって倒された。
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29 :新章/妖を狩る者達 −Part1,丑三つ時の激戦−[]:2016/10/23(日) 13:16:15.72 ID:ug9tkiLa0 - 埼玉県・銀成市 とある書店 午後7:00
客「―――では、この本をお願いします」 コートを着た三十代くらいの男性が、書店のレジに向かい、 レジの店員に『ピンキー先生のクネクネヨガ道場』と表紙に書かれた本を手渡す。 レジに立つツインテールの少女は、顔立ちから察するに 高校生程度だと思われ、恐らくバイトで働いている事を推測させる。 沙織「はい。では千円ちょうどになります」 レジに立つ少女、銀成学園の1年生河井沙織は、男性客から千円札を受け取ると、 本を紙袋に包み、レシートと共に男性客に手渡す。 その後、男性客は一礼をし、レジを去っていった。 沙織「ありがとうございまーす。 ・・・ふぅ」 沙織は笑顔で客を見送ると、少々顔の表情に疲れを見せた。 六舛「大丈夫?沙織ちゃん」 疲れた表情を見せた沙織を気遣うように、同じくレジに立つ眼鏡をかけた 高校生程度の少年六舛孝二は声を彼女にかけた。 沙織「あっ・・・ だ、大丈夫ですよ、この程度」 沙織は、表情を持ち直し、そう返答する。 沙織「でも・・・」 沙織は、六舛の顔を不思議そうな顔で見る。
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30 :新章/妖を狩る者達 −Part1,丑三つ時の激戦−[]:2016/10/23(日) 13:16:34.58 ID:ug9tkiLa0 - 六舛「? ・・・何か顔についてる?」
六舛はそれに気付き、沙織に質問した。 沙織「意外ですね・・・ 六舛先輩がバイトをするなんて・・・」 六舛「あー、前はみんなバイトしてた中、俺だけやってなかったから。 何となく、やってみたくて」 彼らは、以前寄宿舎でクリスマスパーティをした事があるのだが、その際に理事長室に 飾ってあった大皿(古伊万里・推定30万円)を破損してしまった事があった。 それでその弁償代を全員でバイトで稼いで返済しようと計画したのだが、 何故か六舛のみバイトをしようとせず、部屋に篭りっきりだった。 実際は割れた大皿を修復するため、陶器の修復の練習をしていたのであったが・・・ 沙織「“何となく”・・・?」 六舛「うん」 沙織「・・・はあ」 そうこう言っている間に、六舛の立つレジの前に一人の男が近寄ってきた。 ???「店員さん、ちょっといいかな?」 六舛「はい?」 レジに立っていた六舛に話しかけてきた、その人物は・・・ ―――細身の身体にピッタリとフィットした、胸元から大きく股間近くまで開いた衣装。 ―――顔に装着したオレンジ色の蝶々の仮面。
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31 :新章/妖を狩る者達 −Part1,丑三つ時の激戦−[]:2016/10/23(日) 13:16:49.58 ID:ug9tkiLa0 - 紛れも無く、今この銀成市を中心に大きな話題となっている
謎の蝶人・パピヨン本人であった。 パピヨン「一週間前にここで3冊本を予約したが、届いているか?」 相変わらず尊大不遜な態度を取っているが、その雰囲気からか、どこか憎めない オーラを持ったパピヨンは、どうやら予約した本を取りに来たらしい。 六舛「えー、本のタイトルは?」 パピヨン「『驚異の昆虫世界』、『世界の怪虫・奇虫』という本だ。 民明書房の出版だが・・・ 届いてるか?」 六舛は、後ろの棚に体を反転させ、棚の「ハ行」と書かれた列に目を移し、 そこから、2冊のそこそこ厚い大判の本を取り出した。 六舛「これで間違いありませんか?」 六舛は、事務的にパピヨンに質問する。 パピヨン「そうそう、それそれ」 パピヨンも、目当ての本である事を確認すると、口元に笑みを浮かべ、 股間からニュッと五千円札を抜き出した。 六舛「はい。では合計四千二百円となります」 六舛はパピヨンの股間に入ってた生暖かい五千円札を物怖じせず受け取った。 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
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32 :新章/妖を狩る者達 −Part1,丑三つ時の激戦−[]:2016/10/23(日) 13:17:02.81 ID:ug9tkiLa0 - 沙織「六舛先輩・・・ なじんでる・・・(汗」
???「ちょっと・・・ いいかしら?」 不意に、沙織の前方から女性の声が聞こえた。 沙織「は、はい!」 沙織は我に返り、前方を振り向く。 そこにいたのは・・・ 沙織「あ・・・」 レジを挟んだ前方には、一人の女性がいた。 ただ・・・ その女性は、一人の客と言うには、少々不思議な雰囲気を纏っていた。 怪しげな裾の長い白い道士服のようなドレスに未を包み、店の中だというのに白い日傘を差しており、 その体は服を着ている上からも抜群のプロポーションである事が窺える。 ウェーブのかかった金髪を揺らしながら、その美しい女性は沙織に対して笑顔を浮かべていた。 ・・・最も、沙織自身は何故かその笑顔に底知れない胡散臭さを感じていたが・・・ 沙織「あの・・・ ご用件は・・・」 とりあえず、怪しいとはいえ客なので、沙織はその女性客に話しかけた。 女性客「本を予約したのですけど、届いてないかしら?」 沙織「えーと・・・、何という本でしょうか?」
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33 :新章/妖を狩る者達 −Part1,丑三つ時の激戦−[]:2016/10/23(日) 13:17:27.49 ID:ug9tkiLa0 - 沙織は内心、少々思索した。
何というか・・・ 笑顔に胡散臭さは感じるものの、その女性客の底知れない何か・・・ 女性はそこそこ・・・ というか非常に顔立ちの整った美人なのだが、それとはまた別の・・・ 同じく女性である沙織が見ても心を奪われてしまいそうな魅力とはまた違った 「何か」が感じられた。 沙織(こんなキレイな人が本の予約を・・・ まあ、予約しても変じゃないけど・・・ 一体どんな本だろ・・・ 料理の本とかかな・・・) ―――だが、その女性客の口から出た本の名前は、彼女の予想を100%裏切るタイトルだった。 女性客「『ウホッ!!いい男たち ヤマジュンパーフェクト』っていう本よ」 沙織「ブッ!!」 沙織は、レジに思いっきりズッこけた。 本の名前自体は始めて聞いたものだが、タイトルの「ウホッ」「いい男」のフレーズだけで、 どんな内容の本かは大方予想がついてしまった。そして恐らく当たっているだろう。 女性客「??? ・・・何か?」 沙織「・・・いえ、何でも・・・」 沙織は、精神と体を持ち直し、再び立ち上がる。 そして、レジを挟んだ前方に立つ女性客に、再び質問した。
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34 :新章/妖を狩る者達 −Part1,丑三つ時の激戦−[]:2016/10/23(日) 13:17:44.00 ID:ug9tkiLa0 - 沙織「お名前は・・・?」
紫「八雲紫(ゆかり)。紫よ」 沙織「あ、ハイ・・・ では今探しますので、少し待っててください・・・」 そう言って、沙織は体を反転させ、棚に目を移す。 沙織「えーと、『や』は・・・ ここかな・・・?」 沙織は棚の「ヤ行」と書かれた列から一冊のかなり分厚いA5判程度の大きさの本を取り出す。 沙織(・・・うわ〜) 沙織は本の表紙を見た瞬間、言葉を失った。 本の表紙には上半身裸の男性の振り向き姿が書かれており、『ウホッ!!いい男たち』と タイトルが大きく書かれている。正直、目の前の女性客・・・ 八雲紫と名乗った女性が見るには 似つかわしくないイメージの漫画だった。 沙織「・・・えー、五千円となります」 佐織がそう言うと、紫は袖の中から一万円札を取り出し、沙織に渡した。 沙織はそれを清算し、本を紙袋に入れ、機械からレシートと五千円札を取り出した。 沙織「・・・お釣です」 紫「フフッ♪ ありがとう、可愛い店員さん♪」 紫は、沙織に笑いかけた。 沙織「は・・・ はい・・・///」 その笑みに多少胡散臭さを感じながらも、沙織はそれに対し 照れながら笑みを浮かべ返した。 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
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35 :新章/妖を狩る者達 −Part1,丑三つ時の激戦−[]:2016/10/23(日) 13:17:58.20 ID:ug9tkiLa0 - 六舛「――またのご利用をお待ちしております」
一方その頃、パピヨンと六舛の方も本の精算を終えていた。 パピヨン「ああ、今後も、・・・ん?」 紫「あら?」 ふと、丁度本の精算を終え、レジから離れようとしたパピヨンと八雲紫の両者は、 偶然にも目を合わせてしまった。 パピヨン「・・・・・・」 紫「・・・・・・」 一瞬、両者の間に沈黙が流れる。 先に口を開いたのは、紫だった。 紫「・・・蝶人パピヨンだったかしら?私は八雲紫。 噂は聞いてるわ。中々素敵な格好じゃない。特にそのマスク」 紫は、そう言ってパピヨンに微笑みかける。 パピヨン「それはどうも」 パピヨンは笑みを浮かべ、そう返答した。 紫に対し胡散臭さは感じたものの、自分のマスクを「素敵」と呼ばれた事に対しては、 内心少々嬉しく感じた。
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36 :新章/妖を狩る者達 −Part1,丑三つ時の激戦−[]:2016/10/23(日) 13:18:13.55 ID:ug9tkiLa0 - 紫「それじゃ」
パピヨン「・・・ウム」 二人はお互いに別々の出入り口に向かい、店を後にした。 六舛「・・・沙織ちゃん、大丈夫?顔が赤いよ」 沙織「ハッ!? ・・・す、済みません、何か、ボーっとしちゃって・・・」 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
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38 :新章/妖を狩る者達 −Part1,丑三つ時の激戦−[]:2016/10/23(日) 13:18:29.62 ID:ug9tkiLa0 - 星が、寒さに震えるようにまたたく空の上。
パピヨンは、背中に赤く、炎のように燃える蝶の羽を輝かせ、空を優雅に飛んでいる。 手には、先程買った本を包んだ紙袋を抱えていた。 パピヨン(あの女・・・ 人間の匂いでは無かったな・・・ 恐らく妖怪、 もしくはそれに近い存在・・・ まあでも・・・ もう会う事はないだろう) そんな事を考えながら、パピヨンは何処へと飛んでいく。 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
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39 :新章/妖を狩る者達 −Part1,丑三つ時の激戦−[]:2016/10/23(日) 13:18:43.48 ID:ug9tkiLa0 - 冬真っ只中、空気が肌寒い季節。
人々の雑踏の渦巻く町の中を、八雲紫は歩いていた。 やはり人が多いとはいえ、彼女の服装は人ごみの中でも目立っていた。 紫(蝶人パピヨン・・・ やはり噂通り、人間じゃないみたいね・・・ 妖怪ではないようだけど・・・ もう会う事は無いわね・・・ さっさとDMC-デトロイト・メタル・シティ-の「魔界遊戯」買ってマヨヒガに帰るか・・・) そう思いつつ、紫は数10m先にあるCDショップに突き進む。 ブワッ・・・ 紫「ん・・・・・・?」 一瞬だったが、紫は銀成市から離れた東京の方向に、何か大きな“力”を感じ、立ち止まる。 紫「フフッ・・・、暇つぶしにはなりそうね・・・ じゃあさっさと買い物を済ませましょうか」 紫は口元に笑みを浮かべると、再びCDショップに向かい歩き始めた。 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
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41 :新章/妖を狩る者達 −Part1,丑三つ時の激戦−[]:2016/10/23(日) 13:18:58.24 ID:ug9tkiLa0 - 人を捨て“蝶人”へと生まれ変わった男、パピヨンこと“蝶野攻爵”
境界を操る神に等しい力を持った妖怪“八雲紫” 彼らが再び顔を合わせる事になるのは・・・ もう少し先の事である。
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42 :新章/妖を狩る者達 −Part1,丑三つ時の激戦−[]:2016/10/23(日) 13:19:10.51 ID:ug9tkiLa0 - 286 名前:新章/妖を狩る者達 −Part1,丑三つ時の激戦−:2008/01/31(木) 20:30:01
○六舛孝二、河井沙織→本屋でバイト中、パピヨン及び八雲紫と遭遇する △パピヨン→書店で八雲紫と邂逅。八雲紫の正体を感じ取る。 △八雲紫→書店でパピヨンと邂逅。東京方面に何らかの力を感じ取る。
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43 :新章/妖を狩る者達 −Part1,丑三つ時の激戦−[]:2016/10/23(日) 13:19:22.41 ID:ug9tkiLa0 - 【今回の新規登場】
○河井沙織(武装錬金) 銀成学園の1年生。1月13日生まれ。ツインテールが特徴。武藤まひろの友人。 通称「さーちゃん」。いつも元気で活発な少女。まひろのことを「まっぴー」と呼ぶ。 ホムンクルス調整体に銀成学園が襲撃された際は、恐怖で腰が抜けてしまった千里を 助けようとするなど勇気のある面も持っている。勉強は苦手。 ○六舛孝二(武装錬金) 銀成学園の2年生。1月25日生まれ。眼鏡を着用している。武藤カズキの友人。 「四バカ」の1人(ただ、カズキや岡倉と違って成績は優秀)。沈着冷静な性格だが 友情には熱く、銀成学園がLXEに襲撃された時は震洋と頭脳戦を繰り広げ、カズキと斗貴子を 援護した。また、かなり謎の多い一面(読唇術、声色の才能、「逆胴」に関する正確な知識等) を持ち、岡倉からも「オメー何モンだ!!」とよくツッコまれている。料理や美術品の扱いでも 意外な才能を持っている。
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44 :新章/妖を狩る者達 −Part1,丑三つ時の激戦−[]:2016/10/23(日) 13:19:34.84 ID:ug9tkiLa0 - △八雲紫(東方Project)
境界という境界をすべて操れる妖怪。二つ名は「幻想の境界」等。神隠しと呼ばれる現象は、 紫が境界に揺らぎを起こすために起こると言われる。胡散臭い風貌・信用できない・誰から 見ても心が読めない性格を持つ。普段は余り動かず一日に12時間の睡眠を取り、冬眠までする。 寝ている間のことは全て藍に任せっぱなし。「スキマ妖怪」とも呼ばれ「他に類を見ない “一人一種族”の妖怪」らしい。「妖怪の賢者」とも呼ばれている。また1200年以上前に記された 資料にも紫と思われる妖怪が登場し、博麗大結界の創造に協力しているなどの事実からも、 幻想郷でも最古参の妖怪の一人であると考えられる。計算能力に秀でているらしく、無間の底の 深さや北斗七星が北極星を食べるまでの時間ですら求めてしまえるらしい。かつては幻想郷の 妖怪を集めて月面戦争を引き起こしたが、返り討ちにあった事がある。外の世界から幻想郷に 流れ着く物品の管理もやっているらしい。故に幻想郷の外の世界も知っている。
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45 :新章/妖を狩る者達 −Part1,丑三つ時の激戦−[]:2016/10/23(日) 13:19:49.64 ID:ug9tkiLa0 - △パピヨン/蝶野攻爵(武装錬金)
蝶を模ったマスクと全身黒タイツを身に着けた「超人(蝶人)」。極めてハイテンションな性格。 元々は銀成学園の3年生だったが、原因不明の難病を患ったために身体が弱くなり、高祖父・爆爵の 残した研究ノートからホムンクルスの製造技術を手に入れ、自らを人間型ホムンクルスとすることで 命を永らえさせようとするが、幼生体が不完全だった為、不治の病を持つ不完全なホムンクルスとなった。 カズキに敗北後、バタフライに保護されLXEに加わるが、自ら離反。当所は世界を破壊し、ヴィクター化する事が 目的だったはずだが、カズキとの決着を最優先にしていくうちにその気はなくなったらしい。ホムンクルス化 以降は人間の名を捨て、自身が認めたカズキ以外からは本名を呼ばれることを好まない。カズキの事を 「偽善者」呼ばわりするが、心根では尊敬しており、「偽善者」と呼ぶのも彼なりの敬意の表現でもある。 人間時からIQ230の天才であり、僅か一ヶ月で完璧な「白い核鉄」を創り出すなど、天才ぶりを随所で発揮した。 なお、不完全なホムンクルスである為、食人衝動は一切無い。カズキとの決戦後は銀成市の蝶人パピヨンと して神出鬼没に活動しており(蝶野の財産の一部を相続してるらしく、資金面では不自由はない模様)、 その存在は都市伝説とまで化している(銀成市の人々にとっては「友達感覚」)。 6月26日生まれ。
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46 :新章/妖を狩る者達 −Part1,丑三つ時の激戦−[]:2016/10/23(日) 13:20:02.63 ID:ug9tkiLa0 - ◇ピンキー先生のクネクネヨガ道場(ハニ太郎です。)
ポプラ社から発行されている本。著者は漫画家のピンキー前嶋。 呼んでヨガを実践すれば肌がつるつるになるらしいが、真偽は不明。 ◇民明書房(魁!!男塾/天より高く/暁!!男塾) 東京神田神保町に所在する出版社。1926年(大正15年〜昭和元年)創業。 代表取締役は創業者でもある大河内民明丸。 ◇魔界遊戯(デトロイト・メタル・シティ) インディーズ界で人気を誇る悪魔系デスメタルバンド「デトロイト・メタル・シティ」 のファーストアルバム。「ヘルズ・コロシアム」「SATUGAI」等、全12曲収録。
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48 :新章/妖を狩る者達 −Part1,丑三つ時の激戦−[]:2016/10/23(日) 13:20:27.50 ID:ug9tkiLa0 - ――――本屋での邂逅より、およそ7時間後
午前2:00 東京都内・某所
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50 :新章/妖を狩る者達 −Part1,丑三つ時の激戦−[]:2016/10/23(日) 13:20:39.25 ID:ug9tkiLa0 - もぐもぐ・・・ むしゃむしゃ・・・
東京都内のどこかにそびえ立つ一般のマンション。 そのマンションのとある一室で、一人の背広姿の男が食事を摂っている。
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51 :新章/妖を狩る者達 −Part1,丑三つ時の激戦−[]:2016/10/23(日) 13:20:53.05 ID:ug9tkiLa0 - もぐもぐ・・・ もぐもぐ・・・
その男・・・ 個人経営の輸入雑貨の貿易商、井之頭五郎は、 作業用の机に向かいながら、発泡スチロール製の容器に入った牛丼を、黙々と食べ続けていた。 机の傍らには、容器の蓋が置かれており、表面には「キッチンがいなも」と表記されている。 五郎「うん、美味しい。味付けが中々いいな」 五郎は、弁当の味に満足すると、残りをさらに食べ続ける。
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52 :新章/妖を狩る者達 −Part1,丑三つ時の激戦−[]:2016/10/23(日) 13:21:04.98 ID:ug9tkiLa0 - 五郎「(偶々目に付いた弁当屋の店主が異星人だと知ったときは、少々ビックリしたが・・・
人柄も良かったし・・・ この味だ。選んで正解だったな・・・)」 彼・・・ 井之頭五郎は、取引の後や、時間の余った時、はたまた道に迷った時等に、よく散歩をする。 そういった時、彼は昼飯を食べ損ねていた等の理由で空腹を抱えている事が多く、そのまま行きずりの 良さそうな店に駆け込む事が多い。そして店に腰を落ち着けた後は、じっくりと店内の雰囲気や人の 様子を観察しており、単なる味覚だけではなく、五感で食事を楽しむのである。 残念ながら今回は、仕事の都合もあり、マンション自室へ持ち帰る事となってしまったが・・・ もぐもぐ・・・ もぐもぐ・・・
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53 :新章/妖を狩る者達 −Part1,丑三つ時の激戦−[]:2016/10/23(日) 13:21:18.29 ID:ug9tkiLa0 - そうしている内に、五郎は既に弁当を平らげてしまっていた。
五郎「(美味かった・・・ 何か、甘いものでもあればな・・・ そういえば、弁当屋の近くに「芋長」っていう和菓子屋があったな・・・ 今度、行ってみるか・・・) そんな事を考えてながら、五郎は窓の外を見渡す。 彼の在住しているマンションの部屋はそんなに高い部屋ではなかったが、 何とか東京タワーはビルの隙間から覗くことができた。 五郎「・・・・・・?」 一瞬、東京タワーの展望台付近で、強い光が光ったのを五郎は見逃さなかった。 一体何の光だろうかとも考えたが・・・ 五郎「・・・まぁ、気にするほどの事でもないか」 そう脳内で片付けると、五郎は食べ終わった弁当の容器を片付け始めた・・・ ◇ ◇ ◇ ◇
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54 :新章/妖を狩る者達 −Part1,丑三つ時の激戦−[]:2016/10/23(日) 13:21:36.94 ID:ug9tkiLa0 - 午前2:10 東京都内・東京タワー
玄角「おりゃあああ!!!」 玄角は、自慢の棍棒「玄角棒」を、蘭陵王に対し振りぬいた!! 蘭陵王「フンッ!!」 ガキィィン!!! すかさず、蘭陵王は手にした巨大な長刀を振るい、玄角の攻撃を受け止め・・・ 蘭陵王「・・・うおおおおおッ!!」 そのまま、玄角を長刀の一振りで叩き飛ばした!! 玄角「ぐおっ!!」 蘭陵王「フン・・・ その程度・・・
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55 :新章/妖を狩る者達 −Part1,丑三つ時の激戦−[]:2016/10/23(日) 13:21:50.29 ID:ug9tkiLa0 - カイルン「はあッ!!」
蘭陵王「ヌッ!?」 カイルン「天道晴明地道安寧人道虚寧三才一体!!! 大炎焦熱符!!!」 蘭陵王が気を逸らした隙を突き、カイルンは、手に持っていた霊符を眼前の敵に撃ち放った!!! バッ!!! 放たれた霊符は炎を纏い、蘭陵王に向かって高速の速さで飛び交った!! 蘭陵王「ムオッ!?」 ゴオオオオオォォッ!!! 蘭陵王が霊符を打ち払う隙も無く、蘭陵王の体は紅蓮の炎に包まれた!! 蘭陵王「ぐおおおおおっ!!」 カイルン「蘭陵王!!貴様が滅ぼした村の人々は、それ以上の苦しみの中で死んでいった!! 今度は貴様がその苦しみを味わう番だ!覚悟して貰おう!!」
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56 :新章/妖を狩る者達 −Part1,丑三つ時の激戦−[]:2016/10/23(日) 13:22:02.61 ID:ug9tkiLa0 - ――――蘭陵王は、中国で復活した際に付近の農村を幾つか襲撃し、壊滅させていた。
襲撃された農村の住民達は女子供に至るまで皆殺しにされ、その骸はある者はそのまま 野晒しに、またある者は頭を潰され、酷いものは生きたまま生皮を剥がされ、数時間 苦しみながら死んでいった物まで散乱していた。 幼い頃に実の妹を妖怪に殺されたカイルンにとって、いや例えそのような経験が 無かったとしても、その光景は正常な思考の人間ならば、まさに眼を覆いたくなるような、 まさに“地獄絵図”と呼ぶものに相応しいものであったに違いない。 その後カイルンは蘭陵王を追い、再びこの日本に足を運んだのだった。 そこで自分と同じ妖怪退治を生業としており、過去に蘭陵王と戦った経験のある “祟られ屋”九十九乱蔵と知り合い、彼の知り合いの修験行者、玄角も含め、三人で 蘭陵王と戦い、今現在、ようやくこの東京タワーまで蘭陵王を追い詰めたのだった。 なお、カイルンは来日した当初はかつて戦った霊能力者、“鵺野鳴介”に協力を頼む事も 考えたが、乱蔵から彼が今現在日本国内で物議を醸している“スクランブルフォース”に 関わりの深い組織“ATP”に所属している事を知り、恐らく彼にとって状況的に厳しい かもしれないと考慮し、あえて連絡をしなかったという事情があった。
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57 :新章/妖を狩る者達 −Part1,丑三つ時の激戦−[]:2016/10/23(日) 13:22:17.62 ID:ug9tkiLa0 - 蘭陵王「おのれ・・・ これしきの炎ごときで・・・」
蘭陵王はそう言い、自分の体の炎を消し去るが、既にその体は所々焦がされていた。 乱蔵「蘭陵王・・・ もう終わりだ。観念して貰おうか」 九十九乱蔵は、手にした刀を蘭陵王に向け、その足を進める。 蘭陵王「ぬぐぅ・・・ わしは蘭陵王・・・ この世界の頂点に立つ男・・・ もう二度と貴様ごときには負けはせぬわ〜〜〜!!!!」 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!
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58 :新章/妖を狩る者達 −Part1,丑三つ時の激戦−[]:2016/10/23(日) 13:22:30.53 ID:ug9tkiLa0 - 蘭陵王は、手に持った長刀を上に掲げ、この穂先に禍々しい妖魔気を纏わせた!
乱蔵「カイルン、玄角・・・ 下がってくれ。奴との決着はこの俺がつける!!」 カイルン「解った・・・ だが、無理はするなよ」 乱蔵は剣を携え、蘭陵王に歩み寄っていく・・・
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59 :新章/妖を狩る者達 −Part1,丑三つ時の激戦−[]:2016/10/23(日) 13:22:42.05 ID:ug9tkiLa0 - ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・・・・
――――風が、音を立てて吹いている中、東京タワーで九十九乱蔵と蘭陵王の両者は対峙した。 蘭陵王「地獄に行けェェェ!!!乱蔵オォォォォ!!!!!」 乱蔵「蘭陵王オオォォォォォォ!!!!」 ドドドドドドドド!!!!! 九十九乱蔵と蘭陵王の両者は、自らの手にする獲物に気功及び妖魔気を帯びさせ、 猛烈な勢いで相手に向かって突撃していった!!!
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60 :新章/妖を狩る者達 −Part1,丑三つ時の激戦−[]:2016/10/23(日) 13:22:52.33 ID:ug9tkiLa0 - ザシュッ!!!
―――――そして、一瞬の内に決着は付いた。
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62 :新章/妖を狩る者達 −Part1,丑三つ時の激戦−[]:2016/10/23(日) 13:23:08.23 ID:ug9tkiLa0 - 乱蔵「・・・・・・」
蘭陵王「・・・・・・」 乱蔵と蘭陵王はつい数秒前まで、相手が立っていた位置にお互い背を向けて全く動かず武器を構えていた。 そして、カイルンと玄角はその光景を見守っている。 乱蔵と蘭陵王が動きを止めてから一分・・・ 二分と過ぎ・・・ ――――勝敗は、五分経過した時点で明らかとなった。
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64 :新章/妖を狩る者達 −Part1,丑三つ時の激戦−[]:2016/10/23(日) 13:23:21.61 ID:ug9tkiLa0 - 蘭陵王「グハアァッ!!」
バシュゥゥゥッ!! ――――蘭陵王の体に、左肩から斜め一直線に切り傷が走り、そこから赤い血が吹き出た。 グワオオオォォォォォ・・・・・・ それと同時に、彼の体は、切り傷を中心に黒い霧と化し崩れていった。 ――――誰が言うまでもない、闇狩り師・九十九乱蔵一行の勝利であった。
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65 :新章/妖を狩る者達 −Part1,丑三つ時の激戦−[]:2016/10/23(日) 13:23:47.72 ID:ug9tkiLa0 - 蘭陵王「負けん・・・ わしはまだ負けんぞおぉぉぉぉ!!!!
わしは大英雄、蘭陵王だぁぁぁぁぁぁ!!!!!」 乱蔵「ムッ!」 体が黒い塵と化し崩れつつも、蘭陵王は武器を手に握り締め、 乱蔵の方向に体を向き直し、斬りかかろうとするが・・・ カイルン「真空斬!!!」 バシュッ! バシュッ! 蘭陵王「ぐおおっ!!」 その猛攻は、カイルンの放った霊符の斬撃によって止められる。 それと同時に、乱蔵は蘭陵王の方に体を向け直し、両手の掌で存在しない“球”を形作るかのよう構えた。 乱蔵「―――はああああぁぁぁぁぁ!!」 乱蔵は、掌と掌の間に気を集中させ――――
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66 :新章/妖を狩る者達 −Part1,丑三つ時の激戦−[]:2016/10/23(日) 13:23:58.80 ID:ug9tkiLa0 - 乱蔵「寸指破アアアァァァァァァ!!!!!」
ドワアアァァァ!!! ――――蘭陵王に向け、撃ち放った! 蘭陵王「ギャオオオオオ!!!」 寸指破の光に飲まれ、蘭陵王の姿は見えなくなる――――
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67 :新章/妖を狩る者達 −Part1,丑三つ時の激戦−[]:2016/10/23(日) 13:24:12.17 ID:ug9tkiLa0 - ――――数秒後、寸指破の光が静かに消え、蘭陵王の姿が光の中から浮き出た。
乱蔵「・・・・・・」 カイルン「・・・・・・」 玄角「・・・・・・」 ――――蘭陵王の身体は、乱蔵の寸指破を受けた箇所がそのまま吹き飛んで消えていた。 蘭陵王「乱・・・ ぞ・・・・・・」 ドドドドドドドド・・・・・・ その言葉を最後に、蘭陵王の身体は完全に黒い塵となり・・・・・・
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68 :新章/妖を狩る者達 −Part1,丑三つ時の激戦−[]:2016/10/23(日) 13:24:23.35 ID:ug9tkiLa0 - ――――数刻後、蘭陵王の姿は完全に消え去った。
それと同時に、彼が手にしていた長刀が音を立てて展望台に転げ落ちた。 カイルン「――――終わったな」 乱蔵「ああ、蘭陵王さえ倒せば後は・・・」
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71 :新章/妖を狩る者達 −Part1,丑三つ時の激戦−[]:2016/10/23(日) 13:24:40.26 ID:ug9tkiLa0 - パチ・・・ パチ・・・ パチ・・・
突如、乱蔵達の近くで、拍手らしき音が響いた。 玄角「!? ・・・なっ、何なんだ、この音は?」 乱蔵「拍手か・・・? だが、こんな場所で、一体誰が・・・」 突然夜空に響いた拍手の音に、驚く二人。 カイルン「!? ・・・強い妖気を感じる・・・ 二人とも気をつけろ!この近くに妖怪がいるぞ!それも強力な!」 乱蔵「何だって!?」 カイルンの言葉を二人が聞き取ると同時に、乱蔵と玄角は 自分達の後方に強力な妖気を感じ取り、とっさにその方向を振り向いた。 乱蔵「!! 奴は・・・」 そこには・・・ 拍手の主であると思われる一人の女性がいた。 その女性は、怪しげな裾の長い白い道士服のようなドレスに未を包み、白い日傘を差していた。 ウェーブのかかった金髪を揺らしながら、その女性は怪しい微笑を浮かべている。 外見自体は人間とそう変わらないが、人間との決定的な違いとして、 その女性は、単身で空を飛んでいたのである。 そして、その身体から発せられる妖気。 乱蔵、カイルン、玄角の三人は、彼女が妖怪である事を瞬時に確信した。
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72 :新章/妖を狩る者達 −Part1,丑三つ時の激戦−[]:2016/10/23(日) 13:25:01.49 ID:ug9tkiLa0 - ???「フフッ・・・ 中々面白かったわ」
カイルン「誰だお前は!?」 女性に対し、問いただすカイルン。 紫「私は“八雲紫”。お察しの通り妖怪よ」 そう言うと彼女は、乱蔵たちに向け、再び怪しい微笑を浮かべた・・・
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75 :新章/妖を狩る者達 −Part1,丑三つ時の激戦−[]:2016/10/23(日) 13:25:22.15 ID:ug9tkiLa0 - >>69
343 名前:新章/妖を狩る者達 −Part1,丑三つ時の激戦−・SSテスト:2008/03/11(火) 18:22:52 ○九十九乱蔵&ヤン・カイルン&玄角→苦戦の末、蘭陵王を倒す。 ●蘭陵王→乱蔵達に敗れ、撃破される。 △八雲紫→突如乱蔵達の前に姿を現す。目的は今の所不明。 ○井之頭五郎→マンションの自室で食事中。乱蔵達の戦闘を目撃(?)するが、特に気にならなかった模様。
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76 :新章/妖を狩る者達 −Part1,丑三つ時の激戦−[]:2016/10/23(日) 13:25:52.39 ID:ug9tkiLa0 - >>70
○井之頭五郎(孤独のグルメ) 輸入雑貨の貿易商を個人で営んでいる中年男性。普段は背広を着ている。自由な 生き方をモットーとし、そのため自分の店を構えるつもりはなく、結婚もしていない。 彼にとっての食事とは、他人に構わず、時間や社会に捉われずに、ほんの一時だけ 自分勝手になって幸福に空腹を満たす行為であり、そこには一種の癒しさえも包括している。 その為、己なりの食事に対する信念やポリシーを幾つも持っており、常にこれに則って 食事を楽しんでいる。自分の買わなかった方の弁当に入っていた干しアンズが美味そうだった 等々の細かい事柄にまで、いつまでもあれこれと悩み続ける小市民的な思考の持ち主である一方、 平和で静かな食事を邪魔する人間に対しては容赦がなく、そのような相手に対しては実力行使に よる制裁も厭わないという、極めて行動的な一面も持ち合わせている。喫煙者で全くの下戸。 高校まで古武術を習っていたため、実はかなりの筋肉質。
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77 :新章/妖を狩る者達 −Part1,丑三つ時の激戦−[]:2016/10/23(日) 13:26:19.59 ID:ug9tkiLa0 - 午前2:19 東京都内・東京タワー
(ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・・・・) 星が、寒さに震えるようにまたたく寒空の下、乱蔵達は東京タワーの展望台にて 境界の妖怪・八雲紫と対峙していた。 乱蔵「・・・・・・・・・」 カイルン「・・・・・・・・・」 玄角「・・・・・・・・・」 紫「フフッ・・・・・・♪」 突然の来訪者に、驚きを隠せない乱蔵達。 だが、相手が妖怪だと解っている以上、各々の武器を構え、 いつ戦闘になっても迎撃できる体勢を取っていた。
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78 :新章/妖を狩る者達 −Part1,丑三つ時の激戦−[]:2016/10/23(日) 13:26:33.61 ID:ug9tkiLa0 - 乱蔵「八雲紫・・・ だったか?」
乱蔵は、紫に対し、口を開いた。 紫「ええ・・・ そうよ」 それに対し、紫も返答する。 乱蔵「――― 一つ質問するぞ、八雲紫。お前が俺たちの前に現れた理由は何だ?」 紫「あら?理由なんて聞いてどうするの?」 乱蔵「俺はこれまで、数えられないほどの悪霊や妖怪を相手にして、そして退治してきた。 ・・・・・・だから分かる。お前は俺が戦ってきた連中が足元にも及ばない程の妖気を放っている。 今俺達が束になって戦っても、万に一つも勝てるかどうかは分からない・・・」 カイルン「・・・・・・」 玄角「・・・・・・」 乱蔵は確信していた。そしてカイルンと玄角も分かっていたに違いない。 自分達が退治している妖怪・八雲紫の実力が、先ほど戦ってきた蘭陵王の比ではないという事を。 そして、この場で彼女と争えば、間違いなく、眼下の市外に被害が及ぶと言う事を・・・・・・ 紫「―――それで、何かしら?」 乱蔵「お前が俺達を狙っているのなら、応戦せざるをえないが・・・ それ以外の目的なら、どういう理由か言って貰いたい」
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80 :新章/妖を狩る者達 −Part1,丑三つ時の激戦−[]:2016/10/23(日) 13:26:49.78 ID:ug9tkiLa0 - 紫「・・・・・・」
乱蔵「・・・・・・」 カイルン「・・・・・・」 玄角「・・・・・・」 四人の間に、一瞬の沈黙が訪れる。 僅か数秒にも満たない間であったが、乱蔵達にとっては数分にも感じられた。 ―――そして、紫はその口を開いた。
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81 :新章/妖を狩る者達 −Part1,丑三つ時の激戦−[]:2016/10/23(日) 13:27:09.23 ID:ug9tkiLa0 - 紫「フフッ・・・ 少なくとも、あなた達を襲おうとは考えてないわ」
カイルン「―――じゃあ目的は何だ!言え!」 カイルンは激昂しかけながらも、紫に対し問い詰めた。 しかし紫はなんのこともなく、普通に返答を行った。 紫「そうね・・・ しいて言うなら、“面白そうだったから”かしら」 カイルン「面白そうだったから・・・ だと?」 カイルンの目に不信の色が移る。 元から彼は目の前の“八雲紫”と名乗る妖怪に対し胡散臭さを感じていたが、 今のあまりにも怪しい返答に不信感を募らざるを得なかった。 紫「ここ最近、こっちも色々と大変なのよ。変な連中がやってきて、 流石に幻想郷のバランスが崩れそうだったから、どっか遠い星に追い出したりして・・・ なんか、外もこっちも色々と面倒な事が起こりすぎてるのよ」 カイルン「変な連中? 幻想郷? 何の事だ、俺にはさっぱり・・・」 カイルンは、紫の言った単語に、さらに不信感を覚えたが――― 乱蔵「なに!?幻想郷だと? まさか貴様は幻想郷の妖怪か!?」 突如、乱蔵が驚いた様子で大声を上げた。 カイルン「なんだって!?、知ってるのか乱蔵!?」 乱蔵「ああ、聞いた事がある」
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82 :新章/妖を狩る者達 −Part1,丑三つ時の激戦−[]:2016/10/23(日) 13:27:22.42 ID:ug9tkiLa0 - 遥か昔、東の国にある人里離れた辺境の地に、「幻想郷」と呼ばれる土地が存在したと言われている。
幻想郷には様々な妖怪が多く住み着き、ここに迷い込んだら最後、妖怪に喰われてしまうとして恐れられていた為、 普通の人間は幻想郷には近づかなかったが、中には妖怪退治の為に幻想郷へ住み着く人間もいた。 そして千年以上の月日が流れ、明治時代の文明開化の過程で非科学的な事象は「迷信」として排除されていき、 幻想郷はそこに住み着いた妖怪達や一部の人間達の末裔と共に、強力な結界の中に封印されてしまった。 その後幻想郷の存在は人々から忘れ去られていったが、結界に封印された後も幻想郷には以前と変わらず 多くの妖怪たちと僅かな人間たちが住んでおり、結界によって幻想郷が閉鎖された為、外の世界とは異なる 精神・魔法中心の独自の文明を築き上げていったらしい。現在では妖怪たちは既に結界など容易に解けるように なっているらしいが、現在は逆に以前よりさらに強い力で結界を張り直して外部からの侵入を防いでいると 言われている。現在の幻想郷は、人間と妖怪とのバランスの関係により、昔に比べると妖怪が人間を食う事は ほぼ無くなっているらしいが、幻想郷全体の力と均衡を保つため、妖怪が人間を襲い、人間が妖怪を退治すると 言う関係はそのまま残っていると言われている。 なお、幻想郷が結界に封印される以前の描写は、筆者が自身で資料に書かれていた事柄を纏めたものであるが、 結界に封印された後の描写は、筆者が個人的に連絡を取ることができた人物からの証言に基づくものである。 その人物の詳細は、本人のプライバシー保護の為、某ゲームメーカー所属のゲーム開発者であること以外は 書けないが、現在でも稀に、外の世界の人間(我々の事である)が幻想郷に迷い込んでしまい事があるらしい。 民明書房刊 『決定版 世界の魔境・秘境』より
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83 :新章/妖を狩る者達 −Part1,丑三つ時の激戦−[]:2016/10/23(日) 13:27:41.46 ID:ug9tkiLa0 - 紫「―――へえ、幻想郷の事を知ってるの。少し驚いたわ。
驚いたついでに折角だから一つ、ニュースを教えてあげるわ。 さっき私が言った変な連中って言うのは、幻魔の事よ。 連中が、再び動き出そうとしてるわよ」 玄角「“幻魔”? 一体なんだそりゃ? 新種の妖怪か?」 玄角は、紫の言った言葉を理解できなかった。だが――― カイルン「何だって!? 幻魔だと!? 奴らがまた動き出していると言うのか!?」 カイルンは、紫の言葉に、表情を引きつらせて戦慄していた。 その表情に、玄角も困惑を隠せなかった。 玄角「お、おい!その幻魔ってやつも何だよ!?」 玄角は、近くにいた乱蔵に困惑しながらも問いただした。 乱蔵「―――玄角、半年前にパリで起きた事件を知っているか」 玄角「確か・・・ 凱旋門付近を中心に、無数のバケモンが現れて、パリの住民が虐殺された事件だったっけか? 新聞やネットの情報じゃ、事態を解決するために軍隊や対外治安総局の他にも、 「シャッセール」とか言う対特殊犯罪組織まで出動して、何とかバケモンを全滅させたとか・・・」 乱蔵「ああ、その時現れた怪物こそ、幻魔と呼ばれる妖物だ。 日本でも、平安時代から戦国時代を中心に暴れまわっていたらしい。 実際に会ったことは無いが、雲斎先生に当時の文献を見せて貰った事があるぜ」
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84 :新章/妖を狩る者達 −Part1,丑三つ時の激戦−[]:2016/10/23(日) 13:27:53.42 ID:ug9tkiLa0 - 数百年前の戦国時代、この国では織田信長や武田信玄を始めとする数多の武将が覇権を争っていた。
だがその裏で“幻魔”と呼ばれる怪物が戦乱の世で戦火を煽っていた事は殆ど知られていない。 この幻魔に関する文献は現在は殆ど残っておらず、つい最近まで歴史の闇に葬られていたが、 つい半年前、パリに突如無数の怪物の軍勢が現れると言う事件が発生し、その際出現した怪物が、 巻物に載っていた“幻魔”に酷似しているという情報が、とある神社からの匿名の連絡で発表された。 それに便乗するかのように、当時の“幻魔”の絵姿を映した資料が続々と各地の仏閣から発表されたが、 その実像は未だ分からない事も多く、またパリ側も現地に出現した“幻魔”に関する情報は、 一部を除き一般には公表されていないため、事件は知っていても“幻魔”の事は知らない者が大多数である。 余談ではあるが、先のパリの事件において、日本の戦国時代の甲冑を着た侍が幻魔と戦っていたと言う 突拍子も無い噂が現地で都市伝説レベルで語られているが、“黄泉還り”等の人知を超えた怪奇現象が 多発している中、戦国時代の侍が時空を超えて現代に現れたとしても何の不思議も無いと思われる。 民明書房刊 『戦国時代暗黒史』より
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85 :新章/妖を狩る者達 −Part1,丑三つ時の激戦−[]:2016/10/23(日) 13:28:15.98 ID:ug9tkiLa0 - 紫「・・・それじゃ、そろそろおいとまするわ」
ブワアアァァッ!!! 紫がそう言うのに合わせるかのように、突如彼女の背後に巨大な空間の裂け目が現れた。 空間の裂け目の中は赤や紫、黒色等の色が混ざっており、大きな目らしきものも見える。 裂け目・・・ “スキマ”と称されるそれは、そのまま彼女の体を包むように飲み込んだ。 カイルン「待て、八雲紫! お前は今回の事件をどこまで知っているんだ! 答えろ!」 丁度紫はスキマ隙間から頭部だけが見える状態になっていた。 彼女はそのまま乱蔵達に対し、こう言った。 紫「―――“アンゴルモアの大王”に気をつけることね」 紫はそう言うとクスリ、と怪しい笑みを浮かべ、頭部をスキマの中に沈め・・・ 乱蔵「おい、待て!」 ――――乱蔵が問いかけた頃には、既に紫はスキマもろとも虚空にその姿を消していた。 カイルン「くそっ・・・・・・」 乱蔵「・・・・・・」 玄角「・・・・・・」 ――――乱蔵達は、東京タワーの展望台に、つい先程まで八雲紫が存在していた 虚空を見上げながら、その場に立ち尽くしていた。
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86 :新章/妖を狩る者達 −Part1,丑三つ時の激戦−[]:2016/10/23(日) 13:28:30.19 ID:ug9tkiLa0 - 午前4:00 東京都内・東京タワー
戦いを終えた乱蔵達は、東京タワーの展望台から、タワーの根元の地面に降り立っていた。 カイルン「乱蔵・・・ あの妖怪の女の言った言葉・・・ どう思う?」 カイルンは、乱蔵に問いかけた。 乱蔵「さあ、どうだろうな・・・ ただ、今の状況じゃ謎が多すぎる。 一旦どこかで落ち着いて、話を纏めよう」 カイルン「そうだな―――」
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87 :新章/妖を狩る者達 −Part1,丑三つ時の激戦−[]:2016/10/23(日) 13:28:45.05 ID:ug9tkiLa0 - 乱蔵「玄角」
玄角「な、何だよ、いきなり」 乱蔵は、腰のポケットから一枚の紙切れを玄角に渡した。 乱蔵「雲斎先生の住所が書いてある。先生の所に言って、 今回あった事を伝えてくれないか。何か解るかも知れない」 雲斎先生とは、乱蔵の師匠であり、退魔師としても一流の能力を持った 真壁雲斎の事である。 玄角「・・・解ったぜ。俺も、何か嫌な予感がするぜ。 会うついでに、“幻想郷”や“幻魔”について色々聞いてくるぜ」 そう言うと、玄角はとっとと駅の方向に向かっていった。
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