トップページ > なんでも実況J > 2016年10月23日 > ug9tkiLa0

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風吹けば名無し@無断転載禁止
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なろう作家「呂蒙の末裔たる超GOD悪人軍団…… タラバリョモウ!!」 [無断転載禁止]©2ch.net
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なろう作家「呂蒙の末裔たる超GOD悪人軍団…… タラバリョモウ!!」 [無断転載禁止]©2ch.net
1 :風吹けば名無し@無断転載禁止[]:2016/10/23(日) 01:55:49.54 ID:ug9tkiLa0
     日本海 某海域
 
 
 陽がとっくに落ちて久しく、半月の薄暗い輝きが煌々と照らす、深夜の海原―――――
 その何処か、海上に停泊している…… 否、“させられている”一隻の不審な船の甲板上を、
 煌々と仄かな輝きが照らし、その場に居る人間達の姿をくっきりと映し出している。
 
 甲板上には、変哲もない荒縄…… 恐らくは本来、漁業に属する用途を想定していたであろうそれで、
 全身を雁字搦めに固く縛り付けられ、指一本動かすことが出来ずにいる男達が転がされていた。
 男達の年齢は20代から50代ほどまで様々、揃いも揃って色褪せた作業着らしき衣服を身に纏っているが、
 明らかに殴打の痕と分かる青タンで顔を腫らし、抵抗する意欲すら奪われてしまった様だ。
 
 そして、男達にそのような仕打ちを貸したであろう人物の影が、同じく甲板上に二人ほど映し出されている。
 人影は二人共に女性…… それも、まだ高校にすら入学してるかどうか微妙な、10代前半の中学生といったくらいで
 そこそこ良い所の女子校を連想させる、臙脂色のジャンパースカートに青いリボンタイという制服姿に身を包んだ、
 本当に屈強な男性たちを叩きのめしたのはこの娘達なのか?と知らない人達が見れば問いたくなるような、
 一見すれば本当にか弱い少女達という外見だ。
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2 :風吹けば名無し@無断転載禁止[]:2016/10/23(日) 01:56:02.15 ID:ug9tkiLa0
 だが、見る者が見れば、彼女達が不審船の船員たちを“のして”しまったのは、十分当然な光景だと納得するだろう。
 何故ならば、彼女らは砂上の楼閣に築かれた仮初の平和に甘んじている、一般の女子学生などではない。
 そもそも、そんな一般人がこんな不審船に、それも乗員を締めあげる立場で存在する事自体が不自然だ。
 彼女らは“艦娘”。世界各国の海上交通路-シーレーン-を荒らしまわる異形の存在、深海棲艦に立ち向かうために
 かつて存在していた艦船の名を襲名し、それを模した兵装を抱えて海を縦横無尽に駆け巡る、
 選ばれた少女達にのみ名乗る事が許された、人類に勝利を齎す守護者たる者達である。
 
 ――――尤も、今現在彼女らが相手にしているのは、海を脅かす存在ではあっても、深海棲艦とはまた違う相手であった。
 違法操業の不審船…… 恐らくは日本国籍ではない近隣国の、ウニやアワビ、ズワイガニなどといった海産物を狙う
 密漁者が乗り込んだ漁船の類である。甲板上には網に掛った海の幸が、海水に塗れたままで転がされており、
 素人目にも密漁者達が現行犯…… 物的証拠を抑えられた上で拘束されていることが理解できるはずだ。
 ここ近年の剣桃太郎内閣以降で強化された法規制に基づくならば、国内において長期の懲役は免れないだろう。
 
 然るに、違法操業船の摘発というのも、海上の治安を守る艦娘としては立派なお仕事の一環ではあるのだが……
 それでも、彼らを締め上げた艦娘……駆逐艦級の兵装に身を纏った少女二人のうち片割れ、
 伸ばした黒髪の内側を桃色に染め上げるという、二色のカラーリングが印象的なアバンギャルドなヘアスタイルをした少女―――
 夕雲型4番艦駆逐艦「長波」の名を襲名した彼女は、甲板上の物的証拠をカメラに収めながらも
 やや不満げな表情を顔色にありありと浮かべている様子だ。
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3 :風吹けば名無し@無断転載禁止[]:2016/10/23(日) 01:56:21.52 ID:ug9tkiLa0
長波「……なぁ、夕雲ぉ」

夕雲「あらぁ、何ですか?」

 長波が物憂げな風に溜め息を吐いたのに対し、傍にいた僚艦にして、同じ夕雲型に属する姉妹艦ネームシップ……
 「夕雲」の名を冠する、長い髪を一本の三つ編みに纏めた少女は、そのやや大人びた端正な顔立ちに
 僅かながら心配げな表情を浮かべ、姉妹艦たる長波の問いかけに返答を返す。

長波「これでもあたしはさぁ、“深海棲艦”とか“霧の艦隊”みたいな侵略者連中の横暴から
    市井の人々の暮らしを守る、俗にいう“仮面ライダー”みたいな? そういうのっぽいことをしたくて艦娘になったんだけどなぁ」

 長波はそう漏らすと、ギッチリ荒縄で拘束されたまま、甲板に転がされた密漁者達の姿を眺める。
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4 :風吹けば名無し@無断転載禁止[]:2016/10/23(日) 01:56:43.11 ID:ug9tkiLa0
 隣国より領海侵犯してまで、海の幸による莫大な利益を狙ってきた彼ら……
 犯行現場を、哨戒任務中の長波と夕雲に見咎められ、現行犯で捕縛しまった訳だが、
 実のところ長波らの姿を視認した彼らは、当初はそれで操業を止めたりせず、
 むしろ船に備え付けられていた突撃銃-アサルトライフル-で威嚇射撃する等、彼女らに対して嘲笑うかのような態度を取っていたのだ。
 まるで、見た目通りの若い生娘が目撃したところを、恫喝して追い払うかの如く……
 
 当然ながら、業務妨害と判断された夕雲らに船へと乗り込まれ、船長以下全員が“のされて”しまった訳だが。
 どうも彼らは「艦娘」という存在の実態を深く理解していなかったらしく、彼女らは「海上艦」なのだから
 陸に上げてしまえば普通の娘に過ぎず、屈強な大人数名に刃向うことなど出来やしない……そう思ってた節もあったようだ。
 実際は、彼女ら艦娘はかつての大戦で海に沈んだ「艦」の力と記憶を背負っていると同時に、一人の人間で有る訳で、
 嚮導艦の愛あるシゴキのもと日々修練を重ね、演習や実戦を通じて死線も乗り越えてきた、一端の“兵隊”なのだ。
 お陰で、貴重な弾丸は不審船の動きを止めるための威嚇で僅かに使ったに留まり、あとは舐めて掛ってきた相手を
 腕っぷしと小柄な少女故のフットワークで追い詰め…… そして今に至るという訳だ。
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5 :風吹けば名無し@無断転載禁止[]:2016/10/23(日) 01:56:58.11 ID:ug9tkiLa0
 しかし、長波ら艦娘にとって、本来討つべき不倶戴天の敵は、海上交通網を荒らしまわる人外の異形・深海棲艦だ。
 更に言えば、ここ暫く彼女らは北方や南方など、深海棲艦と艦娘達が日夜拠点を争い拮抗している地域から離れ、
 こうして貨物船などの船舶を護衛する任務に従事するか、もしくは経済水域周辺にて哨戒任務に就くか、
 どちらか二択を日々繰り替えすだけの毎日を送っていたのだ。
 正直、彼女らが活動している地域は、新西暦189年現在で深海棲艦の類が頻発するような地域とはとても言えない。
 曲にも“艦船”としての力を振るえずに鬱屈していたところ、哨戒任務中に怪しげな影と遭遇する羽目になり
 久々に錆び付いた艤装に火を灯すことが出来るかと思えば、相手は深海棲艦では無く、たかが密漁者の漁船……

 犯罪者相手とはいえ、人類を守る為に得た艦娘としての力を、同じ人類に向けざるを得ないという矛盾のジレンマも合わさり
 生来武人かぶれな性分の長波は、その苛立ちを僚艦にして姉妹艦、戦友たる夕雲にも隠すことができずにいた。
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6 :風吹けば名無し@無断転載禁止[]:2016/10/23(日) 01:57:13.09 ID:ug9tkiLa0
長波「現実は毎日毎夜の鼠輸送に、暇が出来りゃ、こんなしがない密漁者やチンピラ退治に駆り出される日常。
    幼き日々に図書館で触れ、胸を驚かせたルンガ沖夜戦の再現なんて、夢のまた夢だ…… 正直やってらんねぇよなぁ、全く」
 
 そう言いながら長波は、漁船の甲板に転がされていた突撃銃……恐らくは軍隊辺りから横流しされたであろう
 95式自動歩槍をひょいと拾い上げると、自身の艤装を括り付けている紐に縛り付け、そのまま背負い込む。
 捕縛した海上犯罪者からの武器鹵獲…… そもそも彼らがこうした得物を持ち得ていること自体が違法な訳で、
 それを“没収”の名目で取り上げた所で何を咎められるだろうか。
 生来の武闘派故に行き場のない苛立ちを日々募らせている長波にとって、現状唯一のささやかな趣味でもあった。
 
 そうした不満を顔色にまで露骨に浮かべるにまで至って長波を見かねてか、
 夕雲は我儘な妹に手を焼く姉のような振る舞いで、温和な表情をとって彼女を窘める。
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8 :風吹けば名無し@無断転載禁止[]:2016/10/23(日) 01:57:25.75 ID:ug9tkiLa0
夕雲「まぁまぁ、そう言わないで…… これだって、立派な艦娘としてのお仕事じゃない。
    前線に出るだけが戦いじゃないですよ。こうやって小さなことでも海の治安を守って、深海棲艦と戦ってる皆が
    後方に安心して力を注げる土台を作ることも、私達が成すべき大事な任務じゃないかしら?」

長波「ケーッ! いや分かってはいるさ。いるからこそ、やりきれないんだよ全く……ふんぬっ」
 
 夕雲に正論をぶつけられてしまった長波は、バツの悪そうな表情を浮かべて頭をポリポリ掻くと、
 甲板に投げ出されている漁網に手を伸ばし、引っ掛かっている海栗-ウニ-(当然、密漁されたものだ……)をもぎ取り
 手にトゲが刺さるのも構わず器用に殻を割ると、ワタも取り除かず生殖巣を美味そうに齧り付いた。

長波「やっぱ海の幸は美味い…… ま、あとは野となれ山となれ-アフターフィールドマウンテン-、だぁ。ちゃっちゃと任務済ませて警備府-うち-に戻るぞー」

夕雲「ふふっ、長波さんは良い子ね。無事に帰ったら、夕雲が夜食でも作ってあげましょうか」
 
 温和な表情に姉の余裕を携えた夕雲の声に、さしもの長波も頬を綻ばせて機嫌を取り直したようだ。
 
長波「おう、いいねぇ。んじゃこの密漁者を、とっとと海上保安庁にでも付きだして……」
 
 
 
 
 ――――――次の瞬間、突然に大きく揺らいだ海面に翻弄され、船は大きく揺らぐ。
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9 :風吹けば名無し@無断転載禁止[]:2016/10/23(日) 01:57:40.71 ID:ug9tkiLa0
夕雲「……何!? いきなり海がこんなに揺れるなんて、まさか深海棲艦が」

長波「いや…… 何か違うぞ、これは」
 
 
 突然の海模様の変化に違和感を抱いた二人は、一瞬この事象の原因として“仇敵”らの存在を連想するも、
 彼女らが今まで関わってきた“それ”の起こす災害とは、本能的な感覚だが違和感が浮かび上がった。
 船舶や海岸線に牙を剥き、無残なまでに貪り食って荒らしまわる深海棲艦のやり口とは違う、例えるならば……
 一隻の船舶を集中的に狙った何者かが、船底を手で揺らして乗組員を攻撃しているかのような。
  
 そして異変から間髪入れず、海面から“黒い影”が一体飛びだし、甲板に縛られた船員に飛びかかる。

黒い影「―――――――――!!!(奇声)」

船員「?-ア-…… ????-ァァアア-――――!!」
 
長波「なっ……!?」
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11 :風吹けば名無し@無断転載禁止[]:2016/10/23(日) 01:57:52.79 ID:ug9tkiLa0
 長波らが反応するよりも早く、船員の頭は“黒い影”によって食い千切られ、首の断面より鮮血をシャワーのように噴出した。
 甲板に憮然と立ち聳える黒い影…… 月光の灯により鮮明に照らし出されたその姿が、長波と夕雲の眼に焼き付く。
 
 乱入者の正体、それは人型のフォルムをした、それでいて紛れもなく“異形”と形容できる類の存在であった。
 それだけの特徴で有れば、彼女らの“怨敵”とも共通してると言えなくもないが…… 外観は全くと言ってよい程異なる。
 その背丈はゆうに2メートルは越え、一糸纏わぬ体表には夥しいまでの“鱗”を生やし、首元には朱い“鰓”をパクパクさせ、
 手の指の間には“水かき”がある…… 俗な言い方をすれば「半魚人」という風袋の化け物であったのだ。
 
 両生類の如く出っ張りギョロギョロした眼球、青白い肌…… 何もかもが、“人類”という知的生命体に大して
 恐怖心と嫌悪を抱かせるかのように自然の摂理が仕向けたかのような、悍ましい異形の風貌。
 それらの、今どき三流ホラー映画ですら扱わないような、典型的とも言ってよい正真正銘の醜い“バケモノ”。
 それが今、二人の少女の前で、口元から生々しい鮮血を滴らせて、動物とも人間とも付かない咆哮をした。

半魚人「――――――――GRAAAAAAAAAR!!!!!」
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12 :風吹けば名無し@無断転載禁止[]:2016/10/23(日) 01:58:05.78 ID:ug9tkiLa0
 長波らは艦娘として、今は前線から外されているものの、これまで海上交通路-シーレーン-を荒らす異形の存在を相手に死線も潜り抜けた身であり、
 その相手には、当然ながら怪物染みた外観の持ち主…… 腐った魚が中途半端に手足や歯を生やした不格好なものや、
 フォルムこそ人間に酷似しながらも身体の一部が鉄塊に置き換わってたり、身体の一部が異常に肥大化してたりと
 文字通り“バケモノ”と形容して差し支えない見た目のものが多々存在し、彼女らもまた直接相対してきたのだ。
 
 しかし、目の前の「半魚人」はそれとは何かが違う…… 何と言えばいいのか、その怪物の「存在そのもの」が
 砂上の楼閣ほどしかない人類の“理性”に対し、根底から揺さぶりにかかってくるかのような……
 彼女らは脳裏でもその事実を上手く整理できないまま、そのような恐怖感に心を蝕まれつつある感触を味わっていた。
 
 
夕雲「……な、何これ」

長波「う…… うわああああああああああ!?」
 
 長波はその精神的恐慌を直に感じ取ってしまったか、すぐさま手元に装備していた12.7cm連装砲を構えると
 着弾補正云々を踏まえた計算もせずに発砲…… 半魚人に至近距離で榴弾を直撃させる。
 すぐさま、異形の半魚人は上半身を火達磨にし吹き飛ぶと、もんどりうって甲板上から転げ落ち、海中に落下する。
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13 :風吹けば名無し@無断転載禁止[]:2016/10/23(日) 01:58:19.11 ID:ug9tkiLa0
長波「ハァ…… ハァ…… な、なんだあの化け物、深海棲艦じゃあ…… ねぇよな!?
    撃っちゃったけど…… 船員殺しやがったし問題無い、よな。夕雲?」

夕雲「え、えぇ……」
 
 夕雲は冷や汗を流しつつ、同じ駆逐艦仲間の秋雲が持っていた米国のゲイ・ポルノに
 演出の一環でこのような半魚人の着ぐるみ怪獣が登場していたのを脳裏で一瞬連想するも、
 そんな下らないことを考えている場合でないと考え直し、長波に声をかける。

夕雲「と、とりあえず、この海域から急いで離れましょう。長波、船の操縦は問題無いわよね?
    急いで保安庁にでも合流して、ここでさっきの半魚人が出現したことを報告しないと……」

 そう夕雲が告げたと同時に…… 再び海が大きくうねり出し、船を揺らす。

長波「うわぁっ!! や、やっぱり只事じゃねぇぞオイ……
    でもさっきの半魚人はやっつけた筈だし、一体何が」

夕雲「ちょ、ちょっと長波、そんなに勇み足は」

 疑念を抱いた長波は甲板の縁に乗りだすと、海を覗き込み…… 目にした光景に絶句する。
 
長波「な…… 何だよ、これ」
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15 :風吹けば名無し@無断転載禁止[]:2016/10/23(日) 01:58:32.68 ID:ug9tkiLa0
 船を取り囲む海上には、先ほど海に叩きこんだ“半魚人”と同種であろう、異形の怪人が何匹も待ち構えており、
 鱗に覆われ、粘膜で滑った肌をてらつかせながら、その上半身を海面から付き出していた。
 彼らは一様にその醜い風貌を更に歪ませ、耳まで裂けた口からは名状しがたい、動物の鳴き声とも
 人間の唸り声とも取れない、非常に耳障りな“嘲笑”めいた雑音を不揃いで捲し立てている。
 
 また、それら半魚人に混じるかのように「巨大なザリガニ」と形容できるような怪生物も多数蠢いており、
 長波は一瞬の混乱を経て、その馬鹿でかい甲殻類が、過去に研修生時代に配布された資料に載っていた、
 かつて横須賀に出現し、市民や自衛隊を襲撃して甚大な被害を齎した「レガリス」と呼称される
 甲殻類の突然変異体であることを思いだす。
 
 
長波「(んな馬鹿な、レガリスは確か数年前に殲滅されたって…… 仮に生き残りが居たとしても、
     相模トラフを根城にしてた連中が、何で本土を隔てたこんな海域に……?)」

夕雲「何かしらこれ…… 悪質なバーサーがブラックバスに満足できず放流でもしたのかしら?酷い話ねぇ」

長波「夕雲、そんな冗談言ってる場合か…… ん?」
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16 :風吹けば名無し@無断転載禁止[]:2016/10/23(日) 01:58:46.30 ID:ug9tkiLa0
 続いて海面を除き込んだ夕雲の、本気とも冗談とも取れない神妙な表情から発せられた言葉に
 流石の長波も唖然とさせられてしまうが、そんな折、海面がにわかに異変を発する。
 半魚人の怪物やレガリスが、水面の一角をわざわざ避けるかのように移動し、結果生じた空白地帯……
 そこが急激に泡立つと同時に、海水が天に昇るかのように逆巻き、水の柱を月夜に造り上げた。
 
 ……そして、水柱が爆ぜると同時に、一体の人影が甲板上へと華麗に着地する。
 
 
人影「エ゛エ゛ッ…… エ゛エ゛エ゛ェッ」

夕雲「!? ……誰ですか、貴方!!」
 
 謎の人影が、口から猛禽類の鳴き声を連想させるような奇声を発しつつ、彼女らの眼前に立ちはだかると同時に、
 長波と夕雲はそれぞれ連装砲を構え、目の前の相手に照準を定めた。
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17 :風吹けば名無し@無断転載禁止[]:2016/10/23(日) 01:58:59.05 ID:ug9tkiLa0
 二人の艦娘の前に突如姿を現した、海中よりいでし影の正体…… それは、まごうことなき“異形の怪物”であった。
 尤も、先ほど相対した半魚人の生理的嫌悪を齎すものとはまた違う。
 その怪物はフォルムこそ人間でありながら、外見的特徴が指し示すのは決して霊長類の類ではなかった。
 夥しい棘を生やした赤黒い甲殻、異様に巨大かつ鋭利な刃を有した「ハサミ」そのものの形状をした片腕、
 そして明らかに人間とは違う、昆虫や甲殻類のような飛び出た眼球の風貌。
 これら特徴を兼ね備えた、言わば「カニの化け物」が、まるで三国志演義の映画に出てきても可笑しくはなさそうな
 絢爛豪華な装飾を施された古代中国風の鎧兜を着込み、堂々と目の前に立っているのは、まるで何かの冗談であった。
 
 カニと三国志をミックスした、一昔前の特撮番組に出て来そうな、見ようによっては滑稽な風貌の“怪人”……
 だがしかし、それが今先ほど目の前で海中より人間業とは思えない跳躍力を持ってして甲板に出現したという事実、
 また全身を海水で濡らした、リアルな質感をした甲殻類の生々しい肌が、目の前の相手がヒーローショーの着ぐるみではなく
 まごうことなき現実、自分達の怨敵と同じ“人類に仇名す怪物”であることを、長波と夕雲に知らしめた。
 
 ―――――そして、その腹部には中華風の鎧とはややミスマッチなデザインのベルトが装着されており、
 髑髏を象った様なバックルには、形を崩したアルファベットで「GOD」の文字が刻まれていた!!
 
 
タラバリョモウ「エ゛エ゛エ゛エ゛エ゛ッ…… この度はお初にお目にかかる、“艦娘”の小娘どもよ。
         わしこそはディバイン・ショッカー麾下、三国時代にて関羽雲長の首を取った呉の猛将、
         呂蒙の末裔たる超GOD悪人軍団…… タラバリョモウ!!」
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18 :風吹けば名無し@無断転載禁止[]:2016/10/23(日) 01:59:10.73 ID:ug9tkiLa0
 異形の怪人が、流暢な日本語で自らの名を明かしたと同時に、つい先程まで静けさを保っていた水面より、
 急に「ジャーン! ジャーン! ジャーン!」と、まるで銅鑼を鳴らしたかのような音が鳴り響きだした。
 まさか、あの半魚人の怪物か何かに、わざわざ担がせて用意したとでも言うのだろうか……
 長波らは訝しむも、目の前の怪物が三国志の武将の化身とでも言うのであれば、自らの勇猛さを演出する手段として
 そういった手法を重要視するのも、ある意味では“然り”なのかもしれないと自然と結論づく。

長波「タラバリョモウ…… って、ディバイン・ショッカーだと!?」
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19 :風吹けば名無し@無断転載禁止[]:2016/10/23(日) 01:59:22.72 ID:ug9tkiLa0
 艦娘の少女達はその性質上、実戦においては基本的に…… というより、ほぼ完全に“水上戦”に特化した存在であり、
 深海棲艦等といった海棲種の侵略者-インベーダー-に対する掃討作戦、若しくは輸送船護衛などを主としている。
 故に、それ以外の敵性勢力と遭遇する事は皆無ではないとはいえ、決して多くはないのだが……
 よりにもよって、侵略者ランキングの中でも危険度Aの筆頭格として名高い代名詞、“ディバイン・ショッカー”と鉢合わせてしまった事に
 さしもの勇猛な駆逐艦、長波と夕雲も運命の急転に対して驚愕を隠すことができずにいた。
 
 彼女達が在籍している鎮守府内においてもTVの電波は繋がっており、また一部の者を除いて非番時以外の使用が
 制限されているとはいえ、携帯電話やスマートフォン等の類を私的に所持している艦娘は少なくはない。
 故に、地球圏を荒らしまわるテロ勢力の代表格、ディバイン・ショッカーが引き起こす惨事などに纏わる話題、
 それに対抗する勢力などに関する情報についても、上辺だけが大抵とはいえ彼女らもある程度は理解していた。
 また、長波らがかつて肩を並べて海を駆けた戦友の中にも、両親がディバイン・ショッカー傘下の怪人に惨殺されてしまい、
 頼れる身よりも無かったが故、日銭を得る為に適性のあった艦娘の道を選んだと語ってくれた娘がいた憶えがあった。
 彼女はそれから程なくして、輸送船を守る中での激戦で海の藻屑となり、今は鎮守府裏に墓標のみが遺されるのみだが……
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20 :風吹けば名無し@無断転載禁止[]:2016/10/23(日) 01:59:35.05 ID:ug9tkiLa0
タラバリョモウ「ゲゲゲッ、その通り…… ディバイン・ショッカーの栄光ある未来を担う“新世代”にして、
         ゆくゆくはGOD機関、ひいてはショッカー正規軍の邪将の座に就くであろう、このわしタラバリョモウの名……
         鉄底海峡の残骸になる前に、しかと憶えておくが良い!! ゴボゴボッ、ゴボッ!!」

長波「げぇっ!」
 
 そう言うと同時に、タラバリョモウはその口元より、粘液状の泡立ったゲルを吐き出すと、長波らに向かって噴射する。
 咄嗟の判断で転がるような姿勢で不意打ちを避けた彼女らであったが、対象を見失った液体はそのまま後方……
 甲板上に括り付けられていた船員の一人に、頭上から浴びせられる格好で降りかかる事となった。
 
船員「????-アァアア-、??-マーマ-――――!!」
 
 タラバリョモウが口から放った泡状ゲルの正体は、どうやら強力な硫酸系の溶解液だったようだ……
 まともに全身に浴びてしまった密漁者は、哀れ身体中から煙を上げながら、その皮膚が泥人形の如く崩れ落ち、
 数秒も経たない内に、砕け散った白骨とそれにこびり付いた衣服の残骸だけが、僅かに視認できる残骸へと成り果ててしまった。
 幸運にも溶解攻撃を浴びずに済んだ他の船員達は、自分達のすぐ傍で行われた惨劇を目の当たりにして絶叫、失禁してしまう。

船員「?-ア-…… ???-アアア-」

長波「なっ…… て、手前…… 何て事しやがるんだ!!」
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21 :風吹けば名無し@無断転載禁止[]:2016/10/23(日) 01:59:50.43 ID:ug9tkiLa0
 なんたる非道…… 彼らは元より領海を荒らす密漁者、いわば“悪人”の範疇で、口が裂けても罪なき人間とは言えぬが
 そうであってもその罪は法で裁かれるべき範疇であり、ここまでの仕打ちをされる謂れはない!
 長波らも、人の命を木端程度にも思わぬ怪人の亜逆に対し、憤りを隠すことができなかった。
 
長波「この外道……! 夕雲、急いで鎮守府に通信を、援軍を呼ばないと!」

夕雲「それが、さっきからやってるけど駄目みたい…… 何これ、“チャフ”の類でも撒かれたのかしら」
 
 切迫した表情を浮かべながらも夕雲は、眼前のタラバリョモウに対して鋭い視線を投げかける。
 人間とはかけ離れた顔付きながらも、その目の動きや口元の仕草から、相手が彼女らを『嘲笑って』いることは明白だ。
 実際、電波妨害によって仲間達との連絡は遮断され、目の前の怪人もつい先ほど殺人兵器を披露したばかりで、
 かつ、船外の水面には敵の配下と思しき怪物どもがびっしりと…… 言うまでもなく、窮地に置かれているのは自分達だ。
 
タラバリョモウ「ハハハ、威勢がいいのは口だけか?小娘どもめが…… では、こちらから行くぞ!!」
 
 タラバリョモウは哄笑すると共に駆け出し、片腕の鋭利なハサミを振りかざして長波達を仕留めるべく狙いを定めた。

長波「ク……ソがぁ!!」
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22 :風吹けば名無し@無断転載禁止[]:2016/10/23(日) 02:00:03.99 ID:ug9tkiLa0
 長波はあまりの急な事態に目が据わりながらも、12.7cm連装砲の砲塔をタラバリョモウに定めて迎撃する。
 ……が、明らかに至近距離での攻撃を食らいながらも、タラバリョモウの甲殻は着弾した弾丸をものともせず、
 硝煙の煙を上げながらも依然、その速度を全く下げることなく、猛然と眼前の艦娘達に襲い掛かってきた!

長波「う……! なんてバケモンだよ、オィ……」

 咄嗟の判断で、タラバリョモウの一閃が振り翳される直前に、長波は地面を蹴って転がるような形で攻撃を回避する。
 ……言うまでもなく、海上においてはその推進力で彼女達を支えてくれる両脚の主機も、
 船の甲板上という、文字通り「地の足のついた」戦場においては本来の用途を発揮することなど叶わず、
 単なる「普通の靴と履き心地が大して変わらない、鉄製のスニーカー」でしかない。
 故に、このときタラバリョモウの猛攻からギリギリ命を繋いだのは、一重に艦娘“長波”として訓練や実戦を熟してきた
 一人の少女としての実力の結実であるとも言えたが……
 
 長波がギリギリ避けたハサミの一閃は、彼女の背後に控えていた船体の壁を易々と切り裂き、粉々の残骸へと変えた。
 恐らくは軽合金かFRPの類であろう建材に刻まれた、鋭利な切断面を目にした長波は、獲物を討ち漏らしながらも
 変わらずその視線を自身に向けている怪物…… タラバリョモウに対して精一杯の“睨み”を投げつけた。
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23 :風吹けば名無し@無断転載禁止[]:2016/10/23(日) 02:00:18.16 ID:ug9tkiLa0
タラバリョモウ「フン…… 生意気な小娘がぁ、さっさと切り刻んで半魚人どもの餌にして…… むっ!」

 そう言いかけたタラバリョモウを背後から襲ったのは、夕雲が自身の得物より発した弾丸の連撃。
 硝煙に塗れながらも意に介さずという風情で憮然とする怪人は、真剣な表情で砲塔の照準を構え、
 場の空気が変わる“チャンス”を狙っている少女を一瞥すると、やや苛立ちを含んだ声を吐き出す。

夕雲「ハァ…… ハァ……」

タラバリョモウ「フン、ウザったい連中めがぁ…… どうあっても、このわしの怒りを焚き付けようというのか? いいだろう……
         望み通り、貴様らの両手両足を切り刻んで達磨にし、甕-カメ-に詰め込んでからアポロガイスト様に献上してくれるわぁ!!
         まずはそこの目障りな連中から片づけてやる…… 行け!!」

 タラバリョモウが合図したと同時に、甲板の縁より巨大なザリガニの容姿をした甲殻類…… “レガリス”が2匹ほど這い上がり、
 未だ縛られて身動きできずにいる密漁者達を、手当たり次第ハサミで切り刻み、その身体を貪り喰い始めた。

船員「?????-アアアアア-!!」
 
長波「!! こ、この外道……」
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24 :風吹けば名無し@無断転載禁止[]:2016/10/23(日) 02:00:30.98 ID:ug9tkiLa0
夕雲「だ、駄目ぇ!!」

 夕雲は絶叫すると同時に、手にした連装砲の照準をタラバリョモウより逸らし、密漁者達を蹂躙するレガリスへと掃射した。
 数秒もせずに船員たちのほぼ全員を食い荒らしていたレガリス達は、榴弾を受けてその頭部や腕などを吹き飛ばされ、
 甲板上にその屍を晒して無色透明の体液を垂れ流す事となった。

夕雲「ハァ…… ハァ……」

 夕雲が掃射を止めた時点で、レガリスの捕食を逃れることができた船員は見る限り二人ほど……
 他の者は全身を貪り食われて、もはや人間の原型すら留めぬ残骸に成り果ててしまっていた。
 本来なら生きて裁きを受けさせるべきだった人間を、ただ無惨に蹂躙されてしまったという無力感を前に
 苦々しい表情を浮かべる夕雲であったが、その僅かな一瞬の隙を見のがす様なタラバリョモウではなかった。
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25 :風吹けば名無し@無断転載禁止[]:2016/10/23(日) 02:00:48.13 ID:ug9tkiLa0
タラバリョモウ「たぁかが薄汚い盗っ人風情を気にかけて助けようとする…… それが貴様らの命取りよ!!」

 タラバリョモウが振り翳した巨大なハサミの一閃は、容赦なく夕雲に向けて振り下ろされる。

夕雲「あ…… あああああ!!!」
 
長波「ゆ、夕雲ぉぉぉぉ!!!!!」
 
 慟哭する長波の幼さを残した顔に、真っ赤な鮮血が飛び散った―――――――
 
 
 
 
  ◇    ◇    ◇    ◇
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26 :風吹けば名無し@無断転載禁止[]:2016/10/23(日) 02:01:01.35 ID:ug9tkiLa0
     日本海 某海域
 
 
 長波達がタラバリョモウと遭遇した地点から、殆ど離れていない海域……
 そこの上空、海面を見下ろすような高度にて制止している、“人型”の影がそこにあった。
 
 類まれなる夜目の持ち主でなくとも、雲が晴れて月光が射せば、その姿を視認できるであろう。
 背中に生やした二対の翼、そしてそれに刻まれた蟒蛇の頭を連想させる毒々しい模様、
 そして頭に触角を生やし、顔の上半分を複眼で覆った異形の風貌……
 まるで毒蛾を擬人化したかのような姿を有した怪人の腹部には、髑髏の意匠を持ったバックル、
 タラバリョモウが巻いていたものと同じそれが巻かれていた。
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28 :風吹けば名無し@無断転載禁止[]:2016/10/23(日) 02:01:12.83 ID:ug9tkiLa0
蛾の怪人「テロテロテロテロ…… ゲゲッ」
 
 月しか見る者がいない海面を見下ろしながら、怪奇な鳴き声を出した蛾の怪人、
 ディバイン・ショッカー所属の超GOD悪人軍団・ドクガテロリストは、その翼より輝く鱗粉…… 否、
 月光の輝きをも乱反射する電波欺瞞紙-チャフ-の銀粉を撒き散らしつつ、その姿を夜の闇に溶け込ませて消えた。
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29 :風吹けば名無し@無断転載禁止[]:2016/10/23(日) 02:01:35.78 ID:ug9tkiLa0
137 名前:新章/【閑話休題】静かなる前哨戦・SSテスト:2015/08/16(日) 23:10:57
○長波&夕雲→哨戒任務中に発見した密漁者を捕縛していた最中、タラバリョモウ率いる海棲怪物軍団に遭遇。
          必死に抵抗するも、激戦の末にタラバリョモウによって夕雲が“斬られて”しまう。
●タラバリョモウ→長波&夕雲を襲撃、その獰猛さを持ってして彼女らを襲撃する。
●ドクガテロリスト→不審船から少し離れた海域より、電波妨害でタラバリョモウを支援していた模様。
●レガリス→“深きものども-ディープ・ワンズ-”共々、原理は不明ながらタラバリョモウの戦力として使役されている模様。
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30 :風吹けば名無し@無断転載禁止[]:2016/10/23(日) 02:01:49.16 ID:ug9tkiLa0
【今回の新規登場】
○夕雲型4番艦駆逐艦 長波(艦隊これくしょん -艦これ-)
大日本帝国海軍、夕雲型4番艦駆逐艦「長波」をモデルとした艦娘。 CV:竹達彩奈
史実上の「長波」はルンガ沖夜戦において、田中頼三司令官座乗の第二水雷戦隊旗艦として指揮を取り
戦隊から一隻損失艦を出しながらも、戦隊で敵の重巡を撃沈1隻、大破3隻という武勲を残した歴戦の艦船である。
勝気かつ威勢のよい男勝りな性格の持ち主だが、その一方周囲の仲間達をしっかり見ている
面倒見の良さを持ち合わせており、年頃の女の子らしさも残したお転婆娘。
田中頼三少将にたいして経緯を抱いている一方、提督とも非常にフランクな関係を築いている。
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31 :風吹けば名無し@無断転載禁止[]:2016/10/23(日) 02:02:02.54 ID:ug9tkiLa0
○夕雲型1番艦駆逐艦 夕雲(艦隊これくしょん -艦これ-)
大日本帝国海軍、夕雲型1番艦駆逐艦「夕雲」をモデルとした艦娘。 CV:竹達彩奈
史実上の「夕雲」は旧日本海軍の最終量産型艦隊駆逐艦である夕雲型のネームシップであり、
ミッドウェー海戦やケ号作戦、キスカ島撤退作戦などに参加し、第二次ベララベラ海戦にて奮戦の末に
撃沈されるまで、常に最前線の戦場で戦い続けてきた艦歴を有する。
一見小悪魔的な雰囲気を醸し出しながらも、その本質は非常に面倒見の良い心配性な少女で
夕雲型の妹達のみならず提督に対しても母性的に振る舞う器量の持ち主でもある。
なろう作家「呂蒙の末裔たる超GOD悪人軍団…… タラバリョモウ!!」 [無断転載禁止]©2ch.net
33 :風吹けば名無し@無断転載禁止[]:2016/10/23(日) 02:02:15.44 ID:ug9tkiLa0
●超GOD悪人軍団・タラバリョモウ(仮面ライダーX/半オリジナル)
新世代怪人育成プロジェクトのもと誕生した、GOD悪人軍団の系譜を引くDショッカー新世代怪人。
極寒のオホーツク海で採取されたタラバガニを素体とした改造人間であり、
三国時代に蜀軍の関羽雲長を討ち取った呉の武将・呂蒙の末裔を名乗る。
北方海域での活動を念頭に調整されており、甲殻類由来の堅牢な装甲、鋭利なハサミが武器。
ショッカー正規軍の水雷戦隊部隊を率いて日本海・東シナ海の商船・漁船を襲撃、
日本経済に打撃を与える任務を目的としている。
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35 :風吹けば名無し@無断転載禁止[]:2016/10/23(日) 02:02:26.51 ID:ug9tkiLa0
●超GOD悪人軍団・ドクガテロリスト(仮面ライダーX/半オリジナル)
新世代怪人育成プロジェクトのもと誕生した、GOD悪人軍団の系譜を引くDショッカー新世代怪人。
Dショッカー地下帝国軍の傘下組織に所属する「とあるテロリスト」を素体に、沖縄県与那国島で採取されたヨナグニサンを
組み合わせた改造人間。巨大な翼を羽ばたかせることで、レーダーや精密機械を狂わせる金属チャフや、
起爆性の鱗粉などを撒き散らすことができ、改造人間である対仮面ライダーを想定した新世代怪人でもある。
改造素体となった「とあるテロリスト」が一体誰なのか、その正体は現時点で詳細不明。
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37 :風吹けば名無し@無断転載禁止[]:2016/10/23(日) 02:02:39.12 ID:ug9tkiLa0
●サガミ・レガリス(海の底)
相模トラフの冷水湧出域で発見された新種の甲殻類で、名前は研究者が便宜上用意した通称のもの。
ザリガニやイセエビを連想させる容姿の生物で、元々は全長2cmに満たなかったものが、深海探査船により
捕獲された個体が事故で沿岸域に流出してしまい、結果豊富な栄養を得た事で3m規模の巨大生物に変貌した。
実在するテッポウエビ種の甲殻類同様、女王の個体を中心にして生態を営む真社会性生物である。
拳銃程度の攻撃であれば易々跳ね返す甲殻を有し、過去に横須賀に大群が上陸、その獰猛さを持ってして
海岸近辺の自衛隊や市民に対して大きな人的被害を齎している。
唐澤貴洋のマウスの謎 [無断転載禁止]©2ch.net
29 :風吹けば名無し@無断転載禁止[]:2016/10/23(日) 02:07:24.85 ID:ug9tkiLa0
カメラさんにマウスを注視させることでもっとガイジな行動を隠してるだけやぞ
唐澤貴洋のマウスの謎 [無断転載禁止]©2ch.net
40 :風吹けば名無し@無断転載禁止[]:2016/10/23(日) 02:09:14.66 ID:ug9tkiLa0
親族に名前を間違えられる悲運の弟
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50 :風吹けば名無し@無断転載禁止[]:2016/10/23(日) 02:10:33.20 ID:ug9tkiLa0
>>37
自分と元カノのID使ってさらに無能弁護士紹介するとか反省してないな
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4 :風吹けば名無し@無断転載禁止[]:2016/10/23(日) 13:09:56.56 ID:ug9tkiLa0
特に誰かに目撃されるという事も無く私達は無事提督の自室に着いた。
「汚い部屋だが勘弁してくれ。とりあえずベッドにでも腰掛けてて。」
汚い部屋と形容したがそこまでの汚部屋という訳でもなくそれなりに整理はされている。提督は奥で軍服を脱いでいる。
これからする事を考えると少し不安だが後はなるに任せるしかあるまい。

「…初霜。もうそちらは大丈夫かな?」
「準備」を終え私の隣に座った提督はそう尋ねてくる。
「…はい、準備万端ですよ。」
その言葉を合図に提督は私を自室のベッドに押し倒した。
鍵はかけてあるし、提督の自室なら執務室の様に急に誰かが入って来るという事も無いだろう。

怖い

だが、同時に提督と一つになりたいという願望が心に浮かぶ。

結局私はその願望に忠実になる事にした。
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5 :風吹けば名無し@無断転載禁止[]:2016/10/23(日) 13:10:15.78 ID:ug9tkiLa0
提督の唇と私の唇が重なり合う。彼はフレンチキスで済ますつもりだったのだろうがそうはさせない。
私は腕を回して提督の体を半ば強引に抱き寄せる。彼は一見優男な印象をうけるが腐っても軍人である。
体はがっしりとしている。私の様な小娘一人抱きついたくらいでバランスを崩す事は無かったが、彼は私の行動に驚いたのだろう。
一瞬ひるんだ彼の口内に私はやや強引に舌をねじ込み蹂躙を開始する。
ここまで戦況は提督の有利だったがここらで多少反撃してもいいだろう。
一瞬ひるんだ提督もすぐに我に帰り迎撃を開始する。
舌を激しく絡ませながら提督は器用に私の服のボタンを外し、ブラをずらして小ぶりな乳房をあらわにする。
そのまま提督は唇を離し左指で左の乳首を、舌先で右の乳首の愛撫を始めた。
先程まで海上で訓練していたし、あまり良い香りはしていないだろうな…と思うがそれは仕方が無い。
それに火薬の匂いなどは既に体に染み付いていて今更洗って落ちる物でもない。
少なくとも重油と火薬と潮の混ざり合った香りが世間一般で言う少女の香りと間逆の物である事は確かだろう。
でも存外提督は特に嫌な顔はしていないのでこれはこれで興奮してくれているのかもしれない。
そんなくだらない事を考えているうちにも提督の愛撫は激しくなってくる。
「んっ、うん、あっ…」
自分でするのとは全く違う感覚に私の嬌声は自然大きくなる。
提督は攻め手を休めず残った右手の指を私の秘部に進出させる。ショーツの中に手を入れ触られてビクンと体が跳ねた。
他人に触られるのは当然初めての事であるので反応も大きくなる。
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6 :風吹けば名無し@無断転載禁止[]:2016/10/23(日) 13:10:30.92 ID:ug9tkiLa0
「初霜、弄るぞ。」
「はい…提督…初めてなので優しく…」
「了解。」
提督はそう言われた通りゆっくりと私の秘部を触る。割れ目に沿って指を転がし、弄り、確実に私に快楽を与えてくる。
秘部からは早くも愛液が染み出し卑猥にクチュクチュと音を立てていた。
「うっ、ああっ、提督…」
「濡れてきてるな。中に挿れても大丈夫かな…?」
そう言って提督は中指を立てて秘部への挿入を始める。
「待って、心の準備が…」
私も年頃の少女なので何度か自分でした事はあるが、怖くて膣内にまで指を挿れた事は無かった。
「…肩の力を抜いて、怖かったら目をつぶっておくと良い。」
「はっ、はい…っ、あぁっ、うぅん…」
提督の指が私の膣内に侵入して来た。初めての異物感に戸惑うが、やがてそれは快楽と興奮へと変化していく。
「ああっ…はぁ…提督、気持ち良いです。」
「それは良かった。痛かったらどうしようかと思ったよ。」
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7 :風吹けば名無し@無断転載禁止[]:2016/10/23(日) 13:10:44.90 ID:ug9tkiLa0
しばらく提督の愛撫を受けて快楽と興奮を高ぶらせていた私だが、そろそろ体が火照ってきてしまった。
それに提督の単装砲も興奮して巨大化しており発砲許可を今か今かと待っている様にも見える。
「…提督そろそろお願いします。」
「ああ。その前に初霜も服脱ごうか。多分汚れるだろうし。」
提督に言われて私も服を脱ぐ。

「あ、あの、あんまりジロジロ見られると恥ずかしいです。」
「ああ、すまん。初霜が綺麗でつい、な。」
そう言って提督は目を逸らす。今更裸を見られて恥ずかしいも何も無いが服を脱いでる所をねっとり視姦されるのはあまり気分の良い物ではない。

服を脱ぎ終え戦闘を再開する。戦況はこちらの不利だが、まぁこちらは「初陣」だし仕方が無い。
「初霜…もう我慢出来そうに無い。中に入れるぞ。」
「はい。」
そう言って提督は私を押し倒した格好のままで秘部に巨大化した「単装砲」を押し当ててきた。
お互いから分泌された粘液同士が絡み合ってヌチャヌチャと音を立てる。これが私の中に入る事を考えるとなんとも複雑な気分になった。
しばらく粘液同士を絡ませていた提督だったが意を決したのか、ついに肉棒を膣内に挿入してきた。
そして提督は挿入させた勢いのまま私の処女膜を貫く。
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9 :風吹けば名無し@無断転載禁止[]:2016/10/23(日) 13:11:07.43 ID:ug9tkiLa0
「ぐっ…くぅっ…痛っ…」
「…すまん、もっと優しくするべきだった。」
「…大丈夫、こんなの戦場での負傷に比べたら…っうん…」
私の秘部からは先程から赤い血が愛液と交じり合って垂れている。初めての時は気持ちよくなれないとは聞いて覚悟はしていたが、
なかなかきつい物がある。だからといって提督に余計な気遣いをして欲しくは無い。
「あっ…くっ…提督…私は大丈夫だから…提督の好きに動いて。」
「だが…」
「いいから…すぐに慣れると思います…だから…」
「…初霜。」
そう言うと提督は私を強く抱きしめてキスをしてくれた。
「無理をするなって言ったろう?」
「…提督、心配しないでください。私はこうして提督と一緒になれて嬉しいんです。
だからこれくらい大丈夫です。続けてください…お願いします…」
「…分かった。俺も出来るだけ痛くないようにする。」
「お願いします。」
そう言って提督は行為を再開した。肉体同士がぶつかる音が室内に響く。
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10 :風吹けば名無し@無断転載禁止[]:2016/10/23(日) 13:11:38.31 ID:ug9tkiLa0
>>1
初めは痛いだけだったがやがて慣れてきたのかその痛みも多少和らいできた。
その代わりに提督のモノが私の中を動くたびに膣内で痛みより快楽が占める比率が大きくなってくる。

「うぅっ…あぁ…提督…気持ちいいです。」
「俺もだ…」
「良かった…提督も私で気持ちよくなってるんですね…っうん!」
「…正直言うと、もうこっちも余裕が無くなってきた。」
ピストン運動を続けながら提督が呟く。正直こちらも限界が近づいている。
「私も…イキそう…提督、今日私安全日なんです。だから…中にっ!」
「初霜っ…もう限界だ…」
「はい。提督、いつでも…どうぞ。」
「うっ…くうっ…」
提督はそのまま私の中に精液を発射した。熱いドロリとした精液が私の子宮に注がれていくのが分かる。
「イクっ…イっちゃう…」
殆ど同じタイミングで私も達してしまった。はぁはぁという二人の荒い呼吸が室内に響いた。
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11 :風吹けば名無し@無断転載禁止[]:2016/10/23(日) 13:11:53.19 ID:ug9tkiLa0
>>2
「…もし直撃したら責任は取らせてもらう。」
抱き合いながら提督が呟く。
「…はい…その心構え、立派だと思います。」
「男としてそれくらいは…な。」
上官が部下を孕ませたとあれば色々と問題になるだろうがその時はその時と開き直る事にした。
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13 :風吹けば名無し@無断転載禁止[]:2016/10/23(日) 13:12:11.58 ID:ug9tkiLa0
>>3
「初霜に渡したい物がある。」
事後、しばらくベッドの中で私は提督と抱き合っていたが、
提督はそう言ってベットを離れ机の中から一つの小さな箱を取り出し私に手渡してきた。
「なんですかこれ?」
「開けてくれれば分かる。」
恐る恐る箱を開けると中には指輪が入っていた。埋め込んである宝石はトパーズだろうか?
「ええっと、これは…いくら何でも気が早すぎませんか…?」
「…そう言われても仕方が無いだろうな。だがそれは結婚指輪じゃないんだ。」
「と、言いますと?」
提督が語ってくれた話をまとめるとこういう事だった。
何でも少し前に軍で、ある程度錬度が高い艦娘を対象にした強化計画が発動されたらしい。
艦娘の能力にはある程度リミッターが掛けられているがそれを一定値解除してより艦娘を強化する事がその計画だ。
だが安全の為に掛けられたリミッターを外したのでは艦娘にも負担が掛かるし、なにより本末転倒である。
そこで艦娘に無理の無い範囲で安全にリミッターを解除するのがこの指輪の効果らしい。
提督が艦娘に指輪を渡す様を結婚に例えて「ケッコンカッコカリ」などと呼ばれているそうだ。
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15 :風吹けば名無し@無断転載禁止[]:2016/10/23(日) 13:12:33.00 ID:ug9tkiLa0
>>8
「そういう事だからこの機会にと俺は君への告白に至ったわけだ。」
「何故今に告白なのかと思ったらそういう事があったんですか…」
「君への思いは本気だぞ。」
「それくらい提督を見てれば分かりますよ。馬鹿にしないで下さい、私はこう見えても提督より年上なんですよ。」
私の生まれは1933年。今年で81歳である。艦娘の歳の数え方がそれで良いのかどうかは知らないが。
「それはそうと是非とも指輪を受け取ってくれないか?」
「もちろんです、ありがとうございます。ところでこの宝石も元々ついていたものですか?」
受け取った指輪を色々な角度から見ながら私は尋ねる。
「いや、それは俺の注文だ。金に関しては心配するな。それくらいの蓄えはあるし軍隊生活じゃ特に使う機会も無いしな。」
「でも加工しても指輪の効果って大丈夫なんですか?」
「その指輪を作った技術部の連中に頼んでしてもらった物だから安心してくれ…
艦娘の誕生日って起工日と進水日と就役日のどれにあたるか分からなかったから
初霜の進水日の11月の誕生石であるトパーズを選ばせてもらった。問題無かったかな?」
私の進水日は11月4日である。正直人間で言う誕生日がその三つの日のどれにあたるかは私も分からない。
「…それに関しては問題ありません。それにしてもトパーズですか…」
トパーズの石言葉は誠実、友情、そして「潔白」。汚された私の名誉の事を思うと偶然と言えばそれまでだろうが悪くない意味を持つ石だ。
エッチしたい軽巡洋艦 [無断転載禁止]©2ch.net
16 :風吹けば名無し@無断転載禁止[]:2016/10/23(日) 13:12:45.36 ID:ug9tkiLa0
「トパーズは嫌いだったか?」
「…いえ、大好きです。」
「それは良かった。早速つけてみてくれないか?」
言われた通り指輪を左手の薬指につける。大きさはぴったりである。そして同時に力が湧いてくるような気がした。
「どうですか?」
「うん、似合ってる。初霜は可愛いな。」
面と向かってそんな事を言われると照れてしまう。
私はお返しとばかりに提督に口付けした。
エッチしたい軽巡洋艦 [無断転載禁止]©2ch.net
19 :新章/妖を狩る者達 −Part1,丑三つ時の激戦−[]:2016/10/23(日) 13:13:44.22 ID:ug9tkiLa0
 日本の首都、東京の中央にそびえ立つ数百mはあろう巨大な赤いタワー・・・
 言わずと知れた、日本の象徴ともいえる建造物、日本電波塔、通称“東京タワー”である。
 戦後日本の復興の象徴とも言えるそのタワーは、かつて数多の大怪獣や侵略者に
 よって何回も倒壊し、最近でも壊されはしなかったものの、大魔王ガノンが付近で
 暴れ回る等、ある意味一種の心霊スポットではないかとも思わせてしまう程の災難が
 降りかかる建造物である。

 それでも東京タワーは壊されては再建され続け、今日もネオン等の光を
 放ちながら、眠らない町「東京」を静に見下ろしていた・・・・・・




 ――――深夜午前2:00、草木も眠る丑三つ時。
エッチしたい軽巡洋艦 [無断転載禁止]©2ch.net
20 :新章/妖を狩る者達 −Part1,丑三つ時の激戦−[]:2016/10/23(日) 13:13:56.61 ID:ug9tkiLa0
???「・・・爆裂ゥゥゥゥゥ!!寸指破アアアァァァァァァ!!!」

 突如、東京タワーに、一筋の光が走った!


 光が収まった後、東京タワーの大展望台の天井に、四人の男が空中から降り立つ。
 その内一人は非常に巨大で古代中国の武将のような外見をしており、手には巨大な
 長刀を持っている。その体からは、どことなく妖気のようなものが感じ取れた。

 それ以外の3人の男は、その武将の前に立ち塞がるかのように並んで立っていた。
 一人は武将姿の男に負けず大柄な体格をしており、恐らく2m位はあるだろう。
 手には中国風の刀を握り、構えている。
 もう一人の男は、中国の道士のような服装をしており、手に数枚の札を持っている。
 そして、その2人の傍らに、手に棍棒のような武器を持った修験行者が構えていた。
 身長は大柄な男の半分程度といったところか。

 姿格好は違う四人だが、その衣服は部分的に傷ついており、
 少し前から激しい戦いを行っていたことが素人目にも解る状態だった。
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21 :新章/妖を狩る者達 −Part1,丑三つ時の激戦−[]:2016/10/23(日) 13:14:15.62 ID:ug9tkiLa0
蘭陵王「フッフッフ・・・・・・」

 武将の姿の男・・・ 南北朝時代の中国の北斎という国の王であり、この現代に
 悪霊として復活した男「蘭陵王」は、巨大な長刀を構えながら、眼前の
 三人に対し、不敵な笑いを見せた。

乱蔵「・・・復活しても、相変わらずのようだな、蘭陵王!!」
 大柄な男・・・ 祟られ屋「九十九乱蔵」は、蘭陵王に向けて大声で言った。

玄角「・・・だが、それもここで終わりだ!!」
 霊能力を持った修験行者「玄角」も、続けて蘭陵王に向けて叫ぶ。

カイルン「・・・貴様のお陰で、中国では罪のない人々が大勢殺された。
      だが、もはや逃げ場はない!!」

 道士服を着た中国出身の霊符師「ヤン・カイルン」はそう言うと、
 手に持っていた文字の書かれた霊符を蘭陵王に向けて放った!!

カイルン「天道晴明地道安寧人道虚寧!!!
      真空斬!!!」

 真空斬とは、霊符の力によりカマイタチを発生させ、相手を切り刻む技である。
 放たれた霊符は蘭陵王の体に向かって行き、彼の周辺に群がる。
 そして、蘭陵王に向けてカマイタチを放つが・・・

蘭陵王「フンッ!!」

 バシュッ! バシュッ!
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22 :新章/妖を狩る者達 −Part1,丑三つ時の激戦−[]:2016/10/23(日) 13:14:31.70 ID:ug9tkiLa0
 蘭陵王は、持っていた長刀を振るうと、
 自分に向かってきたカマイタチを霊符もろとも叩き落とした!!

カイルン「・・・やはり、一筋縄ではいかないか」
 カイルンは、苦い顔で蘭陵王を睨む。

蘭陵王「フハハハハ!!中国から遥々わしを追ってきたようだが、その程度か?
    言っておくが、わしは以前のわしとは違うぞ!!
    ハッハッハッハ!!!」

 蘭陵王は、勝ち誇ったかのように、彼らに向けて笑い声を放つ。


カイルン「くっ・・・ 奴め、中国で戦ったときより格段に強くなっている・・・」
玄角「復活して時間がたって、本来の力を取り戻してるって事か・・・」

 そう呟く二人。だが・・・
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23 :新章/妖を狩る者達 −Part1,丑三つ時の激戦−[]:2016/10/23(日) 13:14:44.87 ID:ug9tkiLa0
乱蔵「・・・いや、まだ勝機はある」
玄角「ほ、本当か?」

 玄角は目を丸くして乱蔵を見る。

乱蔵「さっきの寸指破もギリギリで避けられたが・・・ 完全に見切った訳じゃなさそうだ」

 乱蔵は、蘭陵王に目を向ける。
 見ると、蘭陵王は先の寸指破を完全に避けられなかったらしく、
 体の部分部分に焦げ痕らしきものが見える。

乱蔵「ただ闇雲に攻撃するんじゃ駄目だ・・・ 三人で連携して隙を作るんだ」
カイルン「・・・それしか無い様だな」

 三人は、それぞれ蘭陵王に向け構え直す。そして・・・
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24 :新章/妖を狩る者達 −Part1,丑三つ時の激戦−[]:2016/10/23(日) 13:14:57.36 ID:ug9tkiLa0
乱蔵「・・・・・・行くぞ!!」

 バッ!

 乱蔵は、刀を蘭陵王に向け、飛びかかった!!

カイルン「ハアッ!!」
玄角「おりゃあああ!!」

 乱蔵に合わせ、カイルンと玄角も各々の武器を手に蘭陵王に飛びかかる!!

蘭陵王「ムオッ!?」

 それに合わせ、蘭陵王も彼らに向けて武器を向けた!!


乱蔵・カイルン・玄角「うおおおおおおおおおおお!!!!」
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25 :新章/妖を狩る者達 −Part1,丑三つ時の激戦−[]:2016/10/23(日) 13:15:07.68 ID:ug9tkiLa0
   新章/妖を狩る者達 −Part1,丑三つ時の激戦−







 ―――――夜は、まだ長い。
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