- 373系普通運用
18 :風吹けば名無し[]:2013/08/15(木) 00:09:11.72 ID:TQiXrzXi - 汽笛一声新橋を はや我汽車は離れたり 愛宕の山に入りのこる 月を旅路の友として
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19 :風吹けば名無し[]:2013/08/15(木) 00:09:21.17 ID:TQiXrzXi - 右は高輪泉岳寺 四十七士の墓どころ 雪は消えても消え残る 名は千載の後までも
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20 :風吹けば名無し[]:2013/08/15(木) 00:09:31.33 ID:TQiXrzXi - 窓より近く品川の 台場も見えて波白く 海のあなあたにうすがすむ 山は上総か房州か
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21 :風吹けば名無し[]:2013/08/15(木) 00:09:39.41 ID:TQiXrzXi - 梅に名をえし大森を すぐれば早も川崎の 大師河原は程近し 急げや電気の道すぐに
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22 :風吹けば名無し[]:2013/08/15(木) 00:09:47.25 ID:TQiXrzXi - 鶴見神奈川あとにして ゆけば横浜ステーション 湊を見れば百船の 煙は空をこがすまで
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23 :風吹けば名無し[]:2013/08/15(木) 00:09:55.67 ID:TQiXrzXi - 横須賀ゆきは乗替と 呼ばれておるる大船の つぎは鎌倉鶴が岡 源氏の古跡や尋ね見ん
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24 :風吹けば名無し[]:2013/08/15(木) 00:10:03.51 ID:TQiXrzXi - 八幡宮の石段に 立てる一木の大鴨脚樹 別当公暁のかくれしと 歴史にあるは此影よ
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25 :風吹けば名無し[]:2013/08/15(木) 00:10:12.00 ID:TQiXrzXi - ここに開きし頼朝が 幕府のあとは何かたぞ 松風さむく日は暮れて こたえぬ石碑は苔あおし
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27 :風吹けば名無し[]:2013/08/15(木) 00:10:20.09 ID:TQiXrzXi - 北は円覚建長寺 南は大仏星月夜 片瀬腰越江の島も ただ半日の道ぞかし
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28 :風吹けば名無し[]:2013/08/15(木) 00:10:28.07 ID:TQiXrzXi - 汽車より逗子をながめつつ はや横須賀に着きにけり 見よやドックに集まりし わが軍艦の壮大を
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29 :風吹けば名無し[]:2013/08/15(木) 00:10:35.86 ID:TQiXrzXi - 支線をあとに立ちかえり わたる相模の馬入川 海水浴に名を得たる 大磯みえて波すずし
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30 :風吹けば名無し[]:2013/08/15(木) 00:10:43.83 ID:TQiXrzXi - 国府津おるれば馬車ありて 酒匂小田原とおからず 箱根八里の山道も あれ見よ雲の間より
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31 :風吹けば名無し[]:2013/08/15(木) 00:10:51.68 ID:TQiXrzXi - いでてはくぐるトンネルの 前後は山北小山駅 今もわすれぬ鉄橋の 下ゆく水のおもしろさ
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32 :風吹けば名無し[]:2013/08/15(木) 00:10:59.61 ID:TQiXrzXi - はるかにみえし冨士の嶺は はや我そばに来たりたり 雪の冠雲の帯 いつもけだかき姿にて
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33 :風吹けば名無し[]:2013/08/15(木) 00:11:07.50 ID:TQiXrzXi - ここぞ御殿場夏ならば われも登山をこころみん 高さは一萬数千尺 十三州もただ一目
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34 :風吹けば名無し[]:2013/08/15(木) 00:11:15.49 ID:TQiXrzXi - 三嶋は近年ひらけたる 豆相線路のわかれみち 駅には此の地の名をえたる 官幣大社の宮居あり
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35 :風吹けば名無し[]:2013/08/15(木) 00:11:25.67 ID:TQiXrzXi - 沼津の海に聞こえたる 里は牛伏我入道 春は花さく桃のころ 夏はすずしき海のそば
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36 :風吹けば名無し[]:2013/08/15(木) 00:11:35.79 ID:TQiXrzXi - 鳥の羽音におどろきし 平家の話は昔に 今は汽車ゆく富士川を 下るは身延の帰り舟
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37 :風吹けば名無し[]:2013/08/15(木) 00:11:43.76 ID:TQiXrzXi - 世に名も高き興津鯛 鐘の音ひびく清見寺 清水につづく江尻より ゆけば程なき久能山
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38 :風吹けば名無し[]:2013/08/15(木) 00:11:51.89 ID:TQiXrzXi - 三保の松原田子の浦 さかさにうつる冨士の嶺を 波にながむる舟人は 夏も冬とや思うらん
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39 :風吹けば名無し[]:2013/08/15(木) 00:12:00.12 ID:TQiXrzXi - 駿州一の大都会 静岡いでて安部川を わたればここぞ宇津の谷の 山きりぬきし洞の道
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40 :風吹けば名無し[]:2013/08/15(木) 00:12:08.85 ID:TQiXrzXi - 鞘より抜けておのづから 草なぎはらいし御剣の 御威は千代に燃ゆる火の 焼津の原はここなれや
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41 :風吹けば名無し[]:2013/08/15(木) 00:12:16.80 ID:TQiXrzXi - 春さく花の藤枝も すぎて島田の大井川 むかしは人を肩にのせ わたりし話も夢のあと
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42 :風吹けば名無し[]:2013/08/15(木) 00:12:25.44 ID:TQiXrzXi - いつしか又も暗となる 世界は夜かトンネルか 小夜の中山夜泣石 問えども知らぬよその空
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43 :風吹けば名無し[]:2013/08/15(木) 00:12:37.23 ID:TQiXrzXi - 掛川袋井中泉 いつしかあとに早なりて さかまき来る天龍の 川瀬の波に雪ぞちる
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44 :風吹けば名無し[]:2013/08/15(木) 00:12:45.05 ID:TQiXrzXi - この水上にありと聞く 諏訪の湖水の冬げしき 雪と氷の懸橋を わたるは神か里人か
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45 :風吹けば名無し[]:2013/08/15(木) 00:12:52.98 ID:TQiXrzXi - 琴ひく風の浜松も 菜種に蝶の舞阪も うしろに走る愉快さを うたうか磯の波のこえ
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46 :風吹けば名無し[]:2013/08/15(木) 00:13:01.84 ID:TQiXrzXi - 煙を水に横たえて わたる浜名の橋の上 たもと涼しく吹く風に 夏ものこらずなりにけり
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47 :風吹けば名無し[]:2013/08/15(木) 00:13:12.25 ID:TQiXrzXi - 左は入海しずかにて 空には冨士の雪しろし 右は遠州洋ちかく 山なす波ぞ砕けちる
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48 :風吹けば名無し[]:2013/08/15(木) 00:13:20.18 ID:TQiXrzXi - 豊橋おりて乗る汽車は これぞ豊川稲荷道 東海道にてすぐれたる 海のながめは蒲郡
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49 :風吹けば名無し[]:2013/08/15(木) 00:13:30.07 ID:TQiXrzXi - 見よや徳川家康の おこりし土地の岡崎を 矢矧の橋に残れるは 藤吉郎のものがたり
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50 :風吹けば名無し[]:2013/08/15(木) 00:13:37.94 ID:TQiXrzXi - 鳴海しぼりの産地なる 鳴海に近き大高を 下りておよそ一里半 ゆけば昔の桶狭間
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51 :風吹けば名無し[]:2013/08/15(木) 00:13:45.76 ID:TQiXrzXi - めぐみ熱田の御やしろは 三種の神器の一つなる その草薙の神つるぎ あおげや同胞四千萬
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52 :風吹けば名無し[]:2013/08/15(木) 00:13:54.73 ID:TQiXrzXi - 名たかき金の鯱は 名古屋の城の光なり 地震のはなしまだ消えぬ 岐阜の鵜飼もみてゆかん
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53 :風吹けば名無し[]:2013/08/15(木) 00:14:03.82 ID:TQiXrzXi - 父やしないし養老の 瀧は今なお大垣を 三里へだてて流れたり 孝子の名誉ともろともに
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54 :風吹けば名無し[]:2013/08/15(木) 00:14:12.16 ID:TQiXrzXi - 天下の旗は徳川に 帰せしいくさの関が原 草むす屍いまもなお 吹くか伊吹の山おろし
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55 :風吹けば名無し[]:2013/08/15(木) 00:14:20.58 ID:TQiXrzXi - 山はうしろに立ち去りて 前に来るは琵琶の海 ほとりに沿いし米原は 北陸道の分岐線
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56 :風吹けば名無し[]:2013/08/15(木) 00:14:28.49 ID:TQiXrzXi - 彦根に立てる井伊の城 草津にひさぐ姥が餅 かわる名所も名物も 旅の徒然のうさはらし
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57 :風吹けば名無し[]:2013/08/15(木) 00:14:36.14 ID:TQiXrzXi - いよいよ近く馴れくるは 近江の海の波のいろ その八景も居ながらに 見てゆく旅楽しさよ
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58 :風吹けば名無し[]:2013/08/15(木) 00:14:43.92 ID:TQiXrzXi - 瀬田の長橋右に見て ゆけば石山観世音 紫式部が筆のあと のこすはここよ月の夜に
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59 :風吹けば名無し[]:2013/08/15(木) 00:14:51.82 ID:TQiXrzXi - 粟津の松にこととへば こたえがおなる風の声 朝日将軍義仲の ほろびし深田は何かたぞ
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60 :風吹けば名無し[]:2013/08/15(木) 00:15:00.52 ID:TQiXrzXi - 比良の高嶺は雪ならで 花なす雲にかくれたり 矢走にいそぐ舟の帆も みえてにぎあう波の上
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61 :風吹けば名無し[]:2013/08/15(木) 00:15:09.71 ID:TQiXrzXi - 堅田におつる雁がねの たえまに響く三井の鐘 夕ぐれさむき唐崎の 松にや雨のかかるらん
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62 :風吹けば名無し[]:2013/08/15(木) 00:15:17.53 ID:TQiXrzXi - むかしながらの山ざくら におうところや志賀の里 都のあとは知らねども 逢坂山はそのままに
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63 :風吹けば名無し[]:2013/08/15(木) 00:15:25.43 ID:TQiXrzXi - 大石良雄が山科の その隠家はあともなし 赤き鳥居の神さびて 立つは伏見の稲荷山
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64 :風吹けば名無し[]:2013/08/15(木) 00:15:33.40 ID:TQiXrzXi - 東寺の塔を左にて とまれば七条ステーション 京都京都と呼びたつる 駅夫のこえも勇ましや
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65 :風吹けば名無し[]:2013/08/15(木) 00:15:41.47 ID:TQiXrzXi - ここは桓武のみかどより 千有余年の都の地 今も雲井の空たかく あおぐ清涼紫宸殿
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66 :風吹けば名無し[]:2013/08/15(木) 00:15:49.79 ID:TQiXrzXi - 東に立てる東山 西に聳ゆる嵐山 かれとこれとの麓ゆく 水は加茂川桂川
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67 :風吹けば名無し[]:2013/08/15(木) 00:16:00.14 ID:TQiXrzXi - 祇園清水知恩院 吉田黒谷真如堂 ながれも清き水上に 君がよまもる加茂の宮
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68 :風吹けば名無し[]:2013/08/15(木) 00:16:07.53 ID:TQiXrzXi - 夏は納涼の四条橋 冬は雪見の銀閣寺 桜は春の嵯峨御室 紅葉は秋の高雄山
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