トップページ > なんでも実況J > 2013年02月09日 > qlf8ZFSW

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風吹けば名無し
(1/57)
(2/57)
(3/57) 3球
(4/57) 4球
(5/57) 5球
(6/57) 5球
(8/57) 5球
(9/57) 5球
(10/57) 5球

その他48個すべて表示する
彼女「手つなご!」おれ「いや、校内じゃむりだし」
姉を性的な目線で見てる奴wwwwwww
お前らが初めて聴いたキャラソン挙げてけ
【悲報】四番一塁ユウイチ
常守朱ちゃんのぐうかわで多彩な表情wwwwwww
「おわかり?」が口癖の女の子wwwwwwwwww
名実況で打線組んだ
99%の確率で1000万円貰えるが1%の確率で死ぬボタン
18メートル÷時速150キロ=
.300 100盗塁できる犬欲しい?

その他9スレッドすべて表示する

書き込みレス一覧

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彼女「手つなご!」おれ「いや、校内じゃむりだし」
268 :風吹けば名無し[]:2013/02/09(土) 00:06:24.48 ID:qlf8ZFSW
ID:63otMDc8

>>39
ざんねんながらNGは読めなくなる”じゃなくて見えなくなる”なんだよなあ
姉を性的な目線で見てる奴wwwwwww
2 :風吹けば名無し[]:2013/02/09(土) 00:34:27.57 ID:qlf8ZFSW
以下好きなセカンド
お前らが初めて聴いたキャラソン挙げてけ
2 :風吹けば名無し[]:2013/02/09(土) 00:36:15.92 ID:qlf8ZFSW
照井くん!
【悲報】四番一塁ユウイチ
4 :風吹けば名無し[]:2013/02/09(土) 00:37:06.37 ID:qlf8ZFSW
ありえへん
常守朱ちゃんのぐうかわで多彩な表情wwwwwww
5 :風吹けば名無し[]:2013/02/09(土) 00:38:36.80 ID:qlf8ZFSW
以下好きなホームラン
「おわかり?」が口癖の女の子wwwwwwwwww
2 :風吹けば名無し[]:2013/02/09(土) 00:39:07.30 ID:qlf8ZFSW
あら^〜
名実況で打線組んだ
1 :風吹けば名無し[]:2013/02/09(土) 01:15:02.23 ID:qlf8ZFSW
1 右  生き返れ福留!
2 遊  甲子園は清原のためにあるのかー!
3 一  しっかりと踏め!しっかりと踏めよ!ちゃんと踏めよ!ホームイイイイン!!!
4 三  This is プロ野球! 
5 捕  これ以上の出来事はない大阪ドーム!
6 中  いい当たりだ!左中間へ飛んだ!!白球は、木村拓也へ。想いよ届け────
7 左  痛烈!一閃!
8 二  こーれもいくのか?こーれもいくのか?こーれもいったー!!
9 投  つないだ、つないだ!日本文理の夏はまだ終わらなあああああい!!
99%の確率で1000万円貰えるが1%の確率で死ぬボタン
175 :風吹けば名無し[]:2013/02/09(土) 01:30:13.46 ID:qlf8ZFSW
僕はなんjを研究しているジェームスです。よろしく
99%の確率で1000万円貰えるが1%の確率で死ぬボタン
176 :風吹けば名無し[]:2013/02/09(土) 01:30:30.36 ID:qlf8ZFSW
僕はなんjを研究しているジェームスです。よろしく
18メートル÷時速150キロ=
1 :風吹けば名無し[]:2013/02/09(土) 01:31:09.50 ID:qlf8ZFSW
約0.43秒
99%の確率で1000万円貰えるが1%の確率で死ぬボタン
179 :風吹けば名無し[]:2013/02/09(土) 01:31:24.84 ID:qlf8ZFSW
僕はなんjを研究しているジェームスです。よろしく
.300 100盗塁できる犬欲しい?
22 :風吹けば名無し[]:2013/02/09(土) 04:23:14.14 ID:qlf8ZFSW
ほーしい
新井の21球
1 :風吹けば名無し[]:2013/02/09(土) 05:28:41.92 ID:qlf8ZFSW
この物語はフィクションです
新井の21球
2 :(1/57)[]:2013/02/09(土) 05:29:31.17 ID:qlf8ZFSW
「新井、何しとんじゃ、はよう行かんかい」

 金本の声に、新井は顔を上げる。直前の記憶がはっきりしないが、あろう事か試合中にうたた寝をしてしまったらしい。
「すみません」
 新井は慌てて立ち上がり、バットを手にネクストバターズサークルへと走る。

 満員の甲子園。相手は首位巨人。7回裏、点差は1点。1アウト、2塁ランナーは大和、打席には鳥谷。
 巨人先発内海が放ったチェンジアップは、外角低め一杯を突き、阿部のミットに納まったかのように見えた。
 しかし橘高の腕は上がらない。四球が宣告され、内海は不満げに舌打ちする。阿部はたいして気にもせず、ボールを返す。
 鳥谷は仏頂面で一塁へと小走りに駆ける。
「1アウト、1、2塁…か」新井はそう呟くと、右打席へ向かう。
新井の21球
3 :(2/57)[]:2013/02/09(土) 05:30:13.06 ID:qlf8ZFSW
1アウト、1、2塁。点差は1点。新井は心の中で何度も反芻する。1アウト、1、2塁。点差は1点。
「頼むぞー!!新井ー!」
 一塁側スタンドで一人のファンが絶叫するのを聞き、新井は息を飲んだ。
「ゲッツーだけは駄目だ」
 新井は思わず、そうつぶやいてしまい、慌てて首を振る。そんな事ではいけない。

 新井はバットを構え、マウンドと正対する。内海はよく知っている。何度となく対戦しているし、選手会で共に働く仲だ。
 しかし今シーズンは…だいぶ差をつけられてしまった。内海は最多勝を争っているが、新井はスタメンも怪しい。
 せめて気迫では負けないようにと、新井は内海を睨みつける。しかし内海は…薄笑いを浮かべた。

「そう来るか…」新井はつぶやく。内海が投球モーションに入る。
新井の21球
4 :(3/57) 3球[]:2013/02/09(土) 05:30:51.26 ID:qlf8ZFSW
初球。内海は堂々と、内角低めのストレートから入って来た。外した変化球と読んでいた新井は動けない。
 二球目。また膝元。今度は大きく外れるカーブ。新井のバットは空を切った。簡単に追い込まれてしまった。
 三球目。外に逃げるチェンジアップ…新井は見送る。橘高はボールを宣告する。

 さすがに三球勝負で来られる程、舐められてはいない。新井はつい、安堵してしまった。
 そしてそんな弱気な自分に嫌気が差し、俯く。こんな事では駄目だ…気持ちで負けてはいけない…
 気を取り直してバットを構える新井。集中しないと…そう考えた瞬間。新井の精神に、一筋の雑念が入り込む。

(いつから、こうなった?)
 一瞬。新井の脳裏に、広島でHR王を獲った時の歓声と声援が過ぎる。
新井の21球
7 :(4/57) 4球[]:2013/02/09(土) 05:31:28.39 ID:qlf8ZFSW
「ボール」
 橘高のコールに、新井はハッと震える。なんという事か。雑念に囚われ、一球、何もせず見逃してしまったのだ。
 四球目。内海が投げたのは外角低めに丁寧にコントロールされたフォークだった。正直、普段の新井なら振っていた。
 たまたま白昼夢に囚われていたせいで見逃す事が出来たが、それでいい訳はない。プロにあるまじき体たらくだ。

 マウンドを見ると、内海の表情から微笑みが消えていた。
 振ると思っていたのか。今の俺ならこれで振ると。新井の心中に炎が燃え上がる。なめるな。
 バットをピタリと構える新井。セットポジションから、投球モーションに入る内海。

 しかし、再び…新井の心中に、雑念が入り込んだ。
(ゲッツーだけは駄目だ…!)
新井の21球
8 :(5/57) 5球[]:2013/02/09(土) 05:32:07.58 ID:qlf8ZFSW
五球目。外角低め。
(やはりそこか…!)
 新井の渾身のスイングが唸る。バットが白球に向かい吸い込まれて行く…かのように見えた。
 しかし、白球は外角低めのストライクゾーンから、あらぬ方へと逃げてゆく。チェンジアップ…
 本能的にスイングをファールカットへと修正しようとする新井。しかし、そこにまた、雑念が襲う。
(セカンドゴロだけはだめだ)

「ストライク!バッターアウト!」
 橘高の声が響く。
「こンの…クソボケがぁぁぁぁ!」
 先ほどのファンの銅鑼声が追い掛ける。
新井の21球
10 :(6/57) 5球[]:2013/02/09(土) 05:32:40.17 ID:qlf8ZFSW
新井はとぼとぼとベンチに帰る。
「よしよし、最低限じゃ、なあ?」
 ネクストバッターズサークルへ向かう金本が、擦れ違いざまに遠慮一つなく声をかけて来る。
 最低限…そう。アウトを2つ取られるより、アウトを1つ取られる方がいい。
 新井は肩を落とす。頭上から降り注ぐ野次。
 辛い。
「辛いです…」
 新井はつい、そう呟いてしまった。慌てて辺りを見回す新井。しかし、その呟きは誰にも聞かれなかったようだ。
 その時だった。
新井の21球
11 :(6/57) 5球[]:2013/02/09(土) 05:33:04.71 ID:qlf8ZFSW
良太とマネージャーが、神妙な様相で新井の元に歩み寄って来た。
「…親父が倒れたって」
 良太はそう言って、マネージャーが持つ携帯電話を指差す。マネージャーはそれを、新井に手渡した。
 突然の事だった。新井は現実感を感じられないまま、携帯電話を受け取り耳元に当てて、言った。
「すみません…大事な試合中なので、手短に…」
『…お父さんが倒れました。原田病院に搬送されて、緊急処置を受けています。可能な限り早く来て下さい』
 新井は無言で、電話をマネージャーに返す。マネージャーは電話を引き継ぎ、何事か話してるようだった。
「…試合、見てる途中だったんだって…」
 良太が呟いた。
 新井はグラウンドに視線を移す。ブラゼルも歩いたようだ…自分と正対した時の内海には余裕も見えたのに…
 金本が打席へ向かって歩いて行く。2アウト満塁。声援が高まる…
新井の21球
12 :(8/57) 5球[]:2013/02/09(土) 05:33:35.93 ID:qlf8ZFSW
新井はベンチに座り込み、両掌に顔を埋めた。
 父は…自分がチャンスで三振した姿は見ていなかっただろう。けれども…
「俺は…親父が倒れてる時にも…チャンスで三振したのか…」
新井の21球
13 :(9/57) 5球[]:2013/02/09(土) 05:34:12.58 ID:qlf8ZFSW
 
「新井、何しとんじゃ、はよう行かんかい」

 聞き慣れた声に、新井はハッと、顔を上げる…それは…ベンチにどっかりと座り、かすかに顔だけ向けた金本の声だった。
「す…すみません、今行きます!」
 新井は慌てて傍らのグラブを探る…グラブ?金本さんがアウトなら交代だけど…その金本はマウンドに目を向けたままだ。
 マウンドには内海が居る。そして…打席には…鳥谷…
 新井はあわただしくベンチを見回す。戦況を見守る和田監督。次の打席に備えるブラゼル。声出しの合間に、関本と談笑する良太…
「ボサっとすんなや!」
 今度は顔も向けず、金本が怒鳴る。新井は慌てて、バットを手にネクストバッターズサークルへ走る。
新井の21球
14 :(10/57) 5球[]:2013/02/09(土) 05:34:44.71 ID:qlf8ZFSW
満員の甲子園。相手は首位巨人。7回裏、点差は1点。1アウト、2塁ランナーは大和、打席には鳥谷。
 巨人先発内海が放ったチェンジアップは、外角低め一杯を突き、阿部のミットに納まったかのように見えた。
 しかし橘高の腕は上がらない。四球が宣告され、内海は不満げに舌打ちする。阿部はたいして気にもせず、ボールを返す。
 鳥谷は仏頂面で一塁へと小走りに駆ける。
「1アウト、1、2塁…」新井はそう呟くと、右打席へ向かう。

 何が何だかわからない。自分は…長い白昼夢を見ていたのか。
 いや、他の説明などありはしない。なんたる事か。自分はそこまで落ちぶれたのか。
 しかし、父が急に倒れるなどという事が現実になるよりマシだ。新井はそう思い、苦笑いをしてバットを構える。
新井の21球
15 :(11/57) 5球[]:2013/02/09(土) 05:35:09.88 ID:qlf8ZFSW
 1アウト、1、2塁。点差は1点。新井は心の中で何度も反芻する。1アウト、1、2塁。点差は1点。
「頼むぞー!!新井ー!」
 一塁側スタンドで一人のファンが絶叫する。またか。新井はそう思った。いつもの事だ。これで凡退すれば声援は罵声に変わる。
「ゲッツーだけは駄目だ」
 新井は思わず、そうつぶやいてしまい、慌てて首を振る。そんな事ではいけない。

 新井はバットを構え、マウンドと正対する。内海はよく知っている。何度となく対戦しているし、選手会で共に働く仲だ。
 しかし今シーズンは…だいぶ差をつけられてしまった。内海は最多勝を争っているが、新井はスタメンも怪しい。
 せめて気迫では負けないようにと、新井は内海を睨みつける。しかし内海は…薄笑いを浮かべた。

「そう来るか…」新井はつぶやく。内海が投球モーションに入る。
新井の21球
16 :(11/57) 7球[]:2013/02/09(土) 05:35:45.10 ID:qlf8ZFSW
 初球。内海は堂々と、内角低めのストレートから入って来た。外した変化球と読んでいた新井は動けない。
(やれやれ…俺も舐められたもんだな…)
 新井は心中密かにそう思った。広島でホームラン王を争っていた頃には、どんな投手もまともにホームランコースになど投げて来ては
くれなかった。
 二球目。また膝元。今度は大きく外れるカーブ。新井のバットは空を切った。簡単に追い込まれてしまった。

 二球で追い込まれた悔しさの中に、一抹に過ぎる違和感。
(…なんだろう。これは経験した事があるぞ。それもそう昔じゃない。むしろ…ついさっきだ)
 さっきの…白昼夢だ。何故試合中にそんな物を見てしまったのか。それは恥ずかしい事ではある。
 だけど今観てる光景は…夢の中で、一度見たような気がするのだ。。
(あれは…予知夢?…いやいや…まさかなあ…)
 新井は密かに微笑む。
新井の21球
17 :(13/57) 8球[]:2013/02/09(土) 05:36:21.40 ID:qlf8ZFSW
三球目。外に逃げるチェンジアップ…
 さすがに三球勝負で来られる程、舐められてはいない。新井はつい、安堵してしまった。

 この感覚もデジャヴーがある。白昼夢で見たような。それは、新井の心中で確信に変わる。
 しかし、そんなまさか。そう思いながらも。新井は白昼夢の中で、三球目が逃げ球だった事に安堵した事を、鮮烈に覚えていた。
(まさかな…)新井は再びそう思った。
 だがあの白昼夢が、もしも、もしも予知夢なら。次は外角低めのフォークだ。新井はそう思った。難しい球だが、もしそこに
ドンピシャにくれば、裁けない球では無い。
 新井は、ヤマを張った。
新井の21球
18 :(14/57) 9球[]:2013/02/09(土) 05:36:59.32 ID:qlf8ZFSW
 四球目。内海が放ったボールは、外角へ流れて来る。これがフォークならギリギリ低く外れるボール球になる。打ちやすい球では無い。
しかし…ヤマ通りであれば、どうにでも処理出来る。
 新井は確信を持ってバットを振った。この球は落ちる。そう、この辺りに。
 重い感覚が、バットから掌へと伝わる。完璧に捉えた。

 打ち返された白球は、高々とライト方向に舞い上がる。
 完璧な当たりだった。
 ドライブのかかった打球が、ライトスタンドへと一直線に伸びる。
(やった!)
 新井の腕が天へと伸びる。これは行った。逆転スリーランだ。これが。これが四番の仕事だ。
新井の21球
19 :(15/57) 9球[]:2013/02/09(土) 05:37:32.39 ID:qlf8ZFSW
バットを捨て、新井は一塁へと軽やかに駆ける。巨人の一塁手はしわがれた陰嚢のような顔をさらにしかめ、スタンドを凝視していた。
(ざまーみろ!!)
 新井は内心思う。文句なしの逆転スリーランだ。
 歓声は否応なしに高まる。これが甲子園だ。順位で劣っていても、不調の四番でも。いいプレーをすれば大歓声を挙げてくれる。
 その代わり失敗すれば糞味噌だ。だけど、この時、この瞬間に、それは関係ない。
(やってやったぜ!)
 新井は心密かに叫びつつ、控え目なガッツポーズを取り、ベースを一周し、ホームへと向かう。

 ホームでブラゼルとタッチを交わし、ベンチへ向かう途中、すれ違う金本が呟いた。
「らしくないな。お前、あんなん打てたか?」
 アニキらしい祝福だなと、新井を苦笑いで答えた。確かに…予知夢の通りに打ったなんて、ちょっとずるいような気もする。
新井の21球
20 :(16/57) 9球[]:2013/02/09(土) 05:37:56.47 ID:qlf8ZFSW
逆転スリーランの後じゃ、さぞや祝福も痛かろう…そう思いながらベンチに戻る新井。しかし、待っていたのは控え目な祝福だった。
(あれ?なんだろう…)
「…良く打ったな」
 和田監督までも。控え目に、そう声を掛けて来ただけだった。何故だろう?打った瞬間、視界の端に入ったベンチの様子は、こうでは
無かったように思う。皆ベンチから身を乗り出して、白球の行方を見ていたはずだ。
 皆、自分に不満なのだろうか…或いはそう思われても仕方は無いか…今年の自分の成績は良くない。
 マウンドには巨人の内野手達が集まっている。コーチも出て来たようだ。時間には少し余裕があるだろう。
 気掛かりな事がある。普段、こういう事はしないようにはしているが。
 新井はベンチ裏に入り、マネージャーに声を掛け、携帯電話を借りた。
新井の21球
21 :(17/57) 9球[]:2013/02/09(土) 05:38:22.27 ID:qlf8ZFSW
 新井は故郷の父に電話を掛けた。
「もしもし?貴浩だけど…」
『…なんじゃ、試合中に…いかんじゃろ』
「ごめん…ちょっと気になる事があったから。親父、元気かな」
『元気に決まっておろうが。見てたぞ。ようあんな球打てたな…じゃが…大丈夫かのう、あれは』
「え?」
『ファンに当たったみたいじゃぞ…気がつかなかったか?』

 新井は電話を持ったまま、傍らのマネージャーに尋ねる。
「ファンに当たった…?」
「…気がつかんでもしゃーない。飯を食ってた子供の頭に当たったらしい…試合、止まっとるで」
「ごめん、父さん、また」
新井の21球
22 :(18/57) 9球[]:2013/02/09(土) 05:38:56.56 ID:qlf8ZFSW
新井はそう言って電話を切り、中継映像を流しているモニタに駆け寄る。中継は、たまたま、新井のホームランがスタンドに飛び込む
シーンを再生していた。ラーメンを食べていて、ボールに気付くのが遅れた子供が、ボールを避けようと動いた先に…
「なんてこった…」
 そう鮮明では無い映像でも、打球が少年のこめかみの辺りを直撃しているのが、はっきりと見て取れた。
 映像が、スタンドの現在の中継へと切り替わる…父親らしき男性が、子供を抱き抱え絶叫している…
 素手で掴まれたかのような衝撃が、新井の心臓に走る。額か冷や汗がとめどなく流れる。息が詰まり、頭から血の気が引いて行く。
「お前は悪くない」
 マネージャーが呟く。しかし、新井は、頭を抱え、蹲る。
「ぼ、僕が…」
 あんな球をホームランにしたばかりに。理不尽な後悔が新井を襲う。
新井の21球
23 :(19/57) 9球[]:2013/02/09(土) 05:39:31.02 ID:qlf8ZFSW
「新井、何しとんじゃ、はよう行かんかい」

 聞き慣れた声に、新井はハッと、顔を上げる…それは…ベンチにどっかりと座り、かすかに顔だけ向けた金本の声だった。
新井の21球
25 :(20/57) 9球[]:2013/02/09(土) 05:40:10.80 ID:qlf8ZFSW
鼓動が一段と高まる。新井は慌しく辺りを見回す。
 そこはベンチ裏では無かった。7回裏のベンチ、満員の甲子園。相手は首位巨人。7回裏、点差は1点。1アウト、2塁ランナーは大和。
 マウンドには内海が居る。そして…打席には…鳥谷…
 戦況を見守る和田監督。次の打席に備えるブラゼル。声出しの合間に、関本と談笑する良太…
 何がなんだか、解らない。
「ボサっとすんなや!」
 今度は顔も向けず、金本が怒鳴る。新井はどうにか立ち上がる。
 一体何が起きているのか。さっきのも白昼夢なのか。しかし。
 父の声も、子供を抱え絶叫するファンの姿も、しっかり脳裏に焼きついている。

 新井は呆然とバットを手に取り、ネクストバッターズサークルに向かい、よろよろと走る。
新井の21球
26 :(21/57) 10球[]:2013/02/09(土) 05:40:46.99 ID:qlf8ZFSW
巨人先発内海が放ったチェンジアップは、外角低め一杯を突き、阿部のミットに納まったかのように見えた。
 しかし橘高の腕は上がらない。四球が宣告され、内海は不満げに舌打ちする。阿部はたいして気にもせず、ボールを返す。
 鳥谷は仏頂面で一塁へと小走りに駆ける。

「また…またこの状況…」新井は震えながらそう呟くと、右打席へ向かう。
 そして初球…内角低めのストレートが、ストライクゾーンを堂々と通過し、橘高がストライクをコールする。
新井の21球
27 :(22/57) 11球[]:2013/02/09(土) 05:41:24.49 ID:qlf8ZFSW
眩暈がした。冷や汗が止まらない。息が苦しい。鼓動が鳴り止まない。
 次はカーブ…来るな。カープ来るな。新井は目を見開いたまま、ただそう念じる。
 二球目。また膝元。今度は大きく内に外れるカーブ。新井は…バットを振る事が出来なかった。
 ボールは完全にコースを外れている。しかし。
「ストライク!」
 橘高のコールはストライクだった。さっきまでとは違う。新井は振っていない。振らなかったのではなく、振れなかったのだ。
 こんなに外れたボールがストライク…カウントは二球で2ストライクになった。振ってないのに、カウントは変わらない。

 冗談じゃない…新井は、そう思った。何が起きている!?一体自分はどうしてしまったのか?混乱と恐怖。新井は叫び出したい
衝動を必死に抑える。
 次の球は、外に逃げるチェンジアップだと言うのか…
新井の21球
28 :(23/57) 11球[]:2013/02/09(土) 05:41:50.54 ID:qlf8ZFSW
新井はようやく、息をひとつついた。それならば。それを振る。もう二回見たチェンジアップ。それはかなりいい球で、内海の
決め球の一つだ。この左腕のチェンジアップには、何回やられたか解らない。
 しかしこの三球目はそれほど手の届かない所を通ってる訳ではない。解っていれば打てない球では無い。
 新井はライトスタンドに目をやる。少年はあの中のどこかで、新井の打球は飛んで来ないと思って、ラーメンを食べているのか。
ライト側のあれは確か、新井の名を冠した尾道ラーメンのはずである。皮肉なものだ。
 何故か、少しだけ新井の気持ちが楽になった。そうしよう。新井は思った。新井ラーメンを食べている少年の為にも。
 ここは、新井らしい打撃をすればいいのだろう。新井ならこうなるという打撃だ。
 新井はちらりと巨人の二遊間を見る。藤村と坂本か。まあ、問題無いだろう。

 新井は、三球目のチェンジアップを待ち構える。
新井の21球
29 :(24/57) 12球[]:2013/02/09(土) 05:42:29.99 ID:qlf8ZFSW
 内海がセットアップから、鋭く腕を振った。
 白球は新井の読み…というよりは経験の通り、外角へと流れて来る。これでいい。
 新井はスイングに入る。さっきまでは見逃していた球だ。ツーナッシングからの三球目、自分は四番、セオリーでは振らないが、
今は関係ない。この球を。セカンドゴロにする。新井はそう決めていた。
 最悪だ。最悪だが、今の自分らしい打撃だろう。今この時にも新井ラーメンを食べている、ライトスタンドのファンの少年も、
多分新井ならそんなものだろうと思っている打撃。それをやる。
 新井のバットが、軌道修正しながら白球へと吸い込まれて行く…

 新井の手首に、重い感覚が伝わる。打者としての本能が、それを強く押し返す。
 痛烈な打撃音が響いた。
新井の21球
30 :(25/57) 12球[]:2013/02/09(土) 05:43:09.62 ID:qlf8ZFSW
 それは、チェンジアップでは無かった。外角低めへ、148km、内海の渾身のストレート。バットはそれを、スイートスポットで確実に
捉えていた。新井が意図した事ではない。打者としての本能がそうさせてしまった。
 新井の意思より僅かに早めのインパクト。打球は真っ直ぐに跳ね返る。たった今リリースを終えた…内海に向かい。痛烈なピッチャー
返しが。グラブを出して防ごうとする内海。しかしドライブのかかった打球は…グラブをすり抜け…内海の左胸に着弾した。
新井の21球
32 :(26/57) 12球[]:2013/02/09(土) 05:43:37.29 ID:qlf8ZFSW
 マスクを飛ばし駆け出す阿部。転々と三塁方向へ転がる白球。のけぞり、崩れ落ちる内海。
 一瞬、本能的に一塁へ駆け出した新井の脚が止まる。
 転々と転がる白球に駆け寄る、巨人三塁手村田。
「何やってるんだ、新井!走れ!」
 絶叫する一塁コーチ。しかし、新井は動けなかった。
 球の行方に構わず、内海に駆け寄る阿部。仰向けにマウンドに倒れた内海。
 内海の心臓の辺りを捉えた後、転々と転がった球を拾い上げる村田。球は二塁、一塁と転送される。事も無げにダブルプレーが成立する。
「担架!担架!」
 阿部が叫ぶ。橘高がようやくタイムを宣告しプレーを止めた。新井はマウンドへと駆け出す。
新井の21球
33 :(27/57) 12球[]:2013/02/09(土) 05:44:02.21 ID:qlf8ZFSW
「内海…諦めるな!内海!気をしっかり持て!」
 阿部の叫びは悲痛そのものだった。スラッガーの強烈な打球が不幸にも心臓を直撃したのだ。
 顔面蒼白。マウンドに駆け寄ったものの。新井は動けなかった。何故?何故こうなった?
 自分が、二球目のカーブを見逃したからだ。サインが変わったのだ。アンパイアはそれでもあのくそボールをストライクと宣告したが、
阿部はそういうのをきちんと織り込んで、三球目のサインを変えたのだ。
 内海が咳き込む。その口元から、鮮血が溢れる。
「内海さん、7回終わったし、交代した方がいいんじゃないスか?」
 坂本がニヤニヤ笑いながら近づいて来る。
「黙れ!」
 阿部が一喝した。
新井の21球
34 :(28/57) 12球[]:2013/02/09(土) 05:44:39.87 ID:qlf8ZFSW
「うわああああああああああ!」
 新井は叫んだ。
「ああああああああああああ!」
 そして頭を抱え、蹲る。
 これは一体何だ?何が起きている!?誰が!?誰がこんな事をしているのか??
 内海の顔面から血の気が引いて行く。青ざめた内海は、虚ろな目で新井を見つめ、呟いた。
「あ…会長…高野連の奴ら…何て言ってました…?」
「内海ィィ!!しっかりしろォォ!俺が!俺が解るか!?意識を保て内海ィィ!」
 鬼の阿部が、茫々と涙を流しながら泣き叫ぶ。ようやく状況を理解した坂本も、ベンチに向かって怒鳴る。
「ドクター!早く!ドクター!!」
 新井の意識が闇へと落ちる。
新井の21球
36 :(29/57) 12球[]:2013/02/09(土) 05:45:04.12 ID:qlf8ZFSW
「辛いです…カープが好きだから…」
 それは偽らざる新井の本心だった。誰にも理解して貰えない事くらい、新井にも解っていた。
 その後で何が起こるか。それが解らない新井でも無い。
 移籍元年の成績は酷い物だった。カープファンは勿論、阪神ファンも、新井を責めた。もう広島球場で大声援を受けていた打撃のヒーロー
はどこにも居ない。居るのは期待外れの裏切り者。首脳陣や優しい一部のファンがどう言おうと、自分でそう思う事をやめられない。
 二年目からは、とにかく試合に出た。どこが痛もうと、何に迷おうと。成績は奮わない。奮わないが、出ない方がマシという程でもない。
 迷い、苦しみながら、それでも打ち、守り続けた。その日々こそが辛かった。ままならぬ打撃、野次…そして選手会の仕事。
 全ては自分に課せられたペナルティと割り切り、辛いと思える日々を、なんとか明るく乗り越えて来た。
 良い事もあったし、楽しい時もあった。それなりに、誇りに思える事もあった。
 それでも。いつも心のどこかに。辛い、という言葉は付き纏った。チャンスで打席に立つ時。劣勢の試合を見つめる時。

 ケースからバットを引き抜く時…常に心のどこかに感じていた躊躇。新井は気付いていなかった。それが深く降り積もっていた事を…
新井の21球
39 :(30/57) 12球[]:2013/02/09(土) 05:45:37.95 ID:qlf8ZFSW
「新井、何しとんじゃ、はよう行かんかい」
 聞き慣れた声に、新井はハッと、顔を上げる…それは…ベンチにどっかりと座り、かすかに顔だけ向けた金本の声だった。
 息が詰まる。呼吸が出来ない。脂汗がとめどなく額から落ちる。新井は慌しく辺りを見回す。
 そこはマウンドでは無かった。7回裏のベンチ、満員の甲子園。相手は首位巨人。7回裏、点差は1点。1アウト、2塁ランナーは大和。
 マウンドには内海が居る。そして…打席には…鳥谷…
 戦況を見守る和田監督。次の打席に備えるブラゼル。声出しの合間に、関本と談笑する良太…

 新井はよろよろと立ち上がり、バットを手にし、ネクストバッターズサークルへと向かう。
新井の21球
41 :(31/57) 13球[]:2013/02/09(土) 05:46:06.91 ID:qlf8ZFSW
巨人先発内海が放ったチェンジアップは、外角低め一杯を突き、阿部のミットに納まったかのように見えた。
 しかし橘高の腕は上がらない。四球が宣告され、内海は不満げに舌打ちする。阿部はたいして気にもせず、ボールを返す。
 鳥谷は仏頂面で一塁へと小走りに駆ける。
 1アウト、1、2塁。点差は1点。新井は心の中で何度も反芻する。1アウト、1、2塁。点差は1点。
「頼むぞー!!新井ー!」
 一塁側スタンドで一人のファンが絶叫する。とめどなく流れる冷や汗が目に入り、全てがまともに見えない。
「ゲッツーだけは駄目だ」
 新井は反射的にそうつぶやき…そう呟いた自分に驚き、震え上がる。こんな時にまでゲッツーを警戒しているのか…
 新井はバットを構え、マウンドと正対する。内海だ。内海がロージンをつけている。平然と。
 新井はぼんやりと内海を見つめる。ついさっき、死にかけていたはずの内海が…平然と薄笑いを浮かべている…
 内海が投球モーションに入る。初球。内海は堂々と、内角低めのストレートから入って来た。橘高がストライクをコールする。
新井の21球
42 :(32/57) 15球[]:2013/02/09(土) 05:46:50.88 ID:qlf8ZFSW
 そして二球目。膝元に大きく外れるカーブ。しかし、橘高のコールはストライク。
 最早新井にまともな打者としての思考は無かった。その前は外れるチェンジアップ。しかし、二球目を見逃した時はストライクゾーンの
ストレート。見逃せば三振。三振したら父が倒れた。打てばピッチャー返し。内海が死ぬ。
 しかし最初の三振の時はカウントが違ったし球も違った。打つにしろ解っていればピッチャー返しにならない球も打てるはず。
 だけど次は本当に外角低めのストレートか?解らない。今の自分には全く解らない。読めない。そんな事を考えられる状況じゃない。
 このバットを振ったら…次はどうなるんだ?誰が?
 新井は辛うじてバットを構える。手が震える。目の焦点が合わない。振れない。しかし、振らないと…

 衰弱した新井の目の前を…内海の三球目が通過した。
新井の21球
43 :(33/57) 15球[]:2013/02/09(土) 05:47:19.09 ID:qlf8ZFSW
新井はますます蒼ざめる。考える事も動く事も出来ぬまま、新井はそれを見逃してしまった。内海の渾身のストレート、外角低めの直球。
「さ…三振…」新井は呻く。しかし。橘高のコールはボールだった!
 有り得ない。こんなコースはインドでもストライクだろう。三球目、外角低め、ストレート。ついさっき、ピッチャー返しにしてしまった
ボールだ。コーナーを突いてはいるが、こんなのはケニアでもストライクだ。
 何故これで終わらない!?
「とっとと構えろ!」
 橘高が催促する。新井のバットは、だらしなくぶら下げられたままだった。内海も焦れている。
新井の21球
44 :(34/57) 15球[]:2013/02/09(土) 05:47:46.73 ID:qlf8ZFSW
「う…打てません」
 新井は。バッターボックスから後ずさりして出た。
「おい!遅延行為かそれは!」
 橘高が苛立って叫ぶ。助け舟を出してくれたのは意外にも阿部だった。
「どっか痛いんですか?ベンチ呼びます?」
 橘高が催促するまでもなく。異変を感じ取ったヘッドコーチの有田が、バッターボックスに駆けて来る。
新井の21球
45 :(35/57) 15球[]:2013/02/09(土) 05:48:11.68 ID:qlf8ZFSW
「なんや新井。どこか痛めたか?いや…お前随分顔色が悪いぞ?いや、ええよ、ええ。変われ」
 有田は直立不動で脂汗を流す新井を見て、心配そうにそう言った。少し遅れて打撃コーチの片岡もやって来る。
「新井君、駄目か?とにかく変えましょう」
 片岡はベンチの方に振り返り、腕で×印を作る。ベンチの和田は頷き、傍らの良太に声を掛ける。
「審判、新井良太で」
 有田はそれだけ言った。橘高は一応ベンチの和田に確認を取る。ベンチから少しだけ出て来た和田が頷く。
「さあ、戻ろう…どうした?えらい顔色やでホンマ…まあ、ええよ、ええ。奥で聞くから」
 新井は青ざめた顔で、有田に促されるまま、打席を放棄し、ベンチへと戻る。

「どうしたの?まあ、後は任せてよ」
 バッターボックスへと向かう良太が、擦れ違い様にそう声を掛けた。
新井の21球
46 :(36/57) 15球[]:2013/02/09(土) 05:49:04.22 ID:qlf8ZFSW
 当たり前の言葉。しかしそれを聞いた瞬間、ずっと俯いていた新井は、顔を跳ね上げた。
「待って下さい!やっぱり自分が打ちます!」
「もう交代は完了しとる!」
 有田はそう言って、グラウンドに留まろうとする新井を強引にベンチに押し込む。新井だって解っている。もう交代は完了してしまった。
これはもう良太の打席だ。
 耐え難い痛みに、新井は頭を抱える。鼻や顎から汗が滴り落ちる。グラウンドを正視出来ない。トレーナーが駆け寄って来て何か言って
いるが、全く聞こえない。
 胸騒ぎが止まらない。打てないと言って下げてもらった自分。そんな事で救われるのか?全くそうなる気がしない。これまで起きた事を
考えれば。我侭を言って下がった所で、何も変わる気がしない。
 新井は必死で顔を上げた。ただ顔を上げるだけ。それが何故こんなにも辛いのか。理不尽だ。理不尽過ぎる。新井の目に涙が浮かぶ。

セットポジションから放たれた内海のストレートが不自然に浮き…外角を読んで踏み込んでいた良太の頭部に、吸い込まれて行く…
新井の21球
47 :(37/57) 15球[]:2013/02/09(土) 05:50:38.02 ID:qlf8ZFSW
「ああ…ああああ…」
 新井の顎がだらしなく下がる。唾液が口元から零れる。
 飛び出して行く阪神ベンチの面々。騒然となる観客。ヘルメットを弾き飛ばされ、良太は回りながら昏倒する。巨人ベンチからも選手や
コーチ、監督が飛び出して来る。
 茫然自失の内海に、橘高は派手なジェスチャーで危険球退場を宣告する。ネクストバッターズサークルから駆け出し、ラインを超えて
内海に迫ろうとするブラゼル。それを押し留める阿部。
 ホーム付近はたちまち殺到した両軍選手で入り乱れる。片岡コーチが大きく手を振って、ドクターを急かす。
 新井は。一歩も動けなかった。足がすくんで動かない。ホームになど行けない。自分のせいでこうなった弟の顔など見たら…気が狂う!
 これは夢だ。悪い夢だ。夢でなければどう説明をつけるのか。こんな事があっていい訳が無い。
 自分が何をした?誰がこうしている?何がいけないんだ?誰のせいなんだ!?新井はその場に蹲る。両膝に顔を埋め、頭を掻き毟る。
 覚めてくれ!夢なら覚めてくれ!新井はそう念じ続ける。
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