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579 :Joe2(山口県)[sage]:2017/07/04(火) 21:47:58.09 ID:WKweC7rG - >>540
>つまり「精神科」医学は、常にカネと権力のある側を「正常」とし、 >それに同調できない者を「異常」として「治療」「矯正」する。 長年、その根にあるものを精神病理学の病理と呼んできた。 精神病理学は分裂病を起源として生まれ、それを到達としてきたが、 精神分裂病の定義はこれまで成されてないし、 これからも定義されることは原理的にないことを多くの研究者らも認めている。 要するに、定義不能をαとし、Ωとして精神病理学は生まれ、 それを土台に利権を肥大化しつつ精神医療・薬品業界が営業している。 これに丸乗りするか、否定して精神医療から脱却するかの 人間性が問われており、それが民度の分かれ目ということ。 世界的には、イタリアのトリエステで始まった精神保健革命によって、 軽重に関わらず精神病を社会で支えるシステムが確立されてきた。 1978年、イタリア国会は精神病院の完全廃止ための法律、180号(バザーリア法)を制定し、 人々から市民権を剥奪してきた精神病棟への隔離政策を止めた。 精神病院を完全に廃止することの代わりに行ったのは、精神医療の重点を 患者一人一人の苦悩や生活上の困難の解消を目的とする社会支援に移行し、 そのために地域単位の精神保健センターのネットワークを構築したこと。 そこでの基本方針は、患者の人生へのダメージを徹底して回避することであり、 患者と医師の関係を対等にした上で、自己決定権と自由意志の尊重を重視してきた。 この方針転換でのポイントは、前述のように精神病の認定には曖昧な点が多いから、 かつて集団の都合によるレッテル貼りで個人を抑圧してきたことを反省し、それまでの 認定・治療という精神病の扱いを二の次にして、生活支援を優先したことだ。 今に続く世界的な精神医療改革の決定に根拠を与えたのは、 どんな重い精神疾患の人々も在宅で支えられることが実証されたことだが、 それを可能にしたのは60年代から続けられたトリエステの精神科医フランコ・バザーリアと 彼の指導による若い医師ら、財政・政治的に支えた行政代表の努力だったと伝えられている。 それが精神病院の完全廃止へ向けて国民世論と政治を動かしたという。 その結果、今日WHOが「持続可能な推奨モデル」と認定するに至った精神医療の原則は、 精神的に悩む人を病棟に隔離せず、個人の人生の実現のための支援を行うことだ。
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