- 田村ゆかり×水樹奈々 Part8
35 :奈々ゆか[sage]:2012/11/20(火) 00:07:24.23 ID:CnPKJol9 - もう何回目になるだろう、奈々ちゃんと肌を合わせるのは。
数え切れないくらい身体を重ねても奈々ちゃんは私を初めて抱いた時と変わらず優しく触れてくれる。 優しい手で私に触れてくれるだけで私の身体は敏感に反応してしまうのは、私が奈々ちゃんを好きなんだ と改めて実感させてくれるもので正直ぶっちゃけ恥ずかしくて仕方ないけれど、 その証を見てへにゃっと笑う嬉しそうな奈々ちゃんの顔を見ると私が一生懸命言い訳という名の悪態を ついたって無駄なんだなと思う。きっと私がどんだけ奈々ちゃんを罵倒したって奈々ちゃんは嬉しそうな顔を してくれるのは分かる、だって好きってことだから。 ***
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36 :奈々ゆか[sage]:2012/11/20(火) 00:10:14.72 ID:CnPKJol9 - 「いつも」より少し遅い時間の私たちは、外で会うと色々な人の目があるからあまりゆっくりとお互いに触れ合えない。
それはこういう仕事をしている宿命だとさすがに分かっているから、どうのこうの思うつもりも言うつもりもない。 私は私のキャラを壊さずにそこにいればいい、共演が重なったりラジオにゲストに行ったり来たりただそれだけで 熱愛の噂が出たって「ゆかりも有名になったもんだよね」なんてちょっと茶化して言ってればいいだけの話。 だってそれは所詮噂であって真実は誰も語らない。誰も知らない。そう、当人である私と奈々ちゃん以外を除いて。 その噂を本気にしちゃう人もいるのは事実で、ちょっと嫌な事言われたり思われたりされたりする事もあるけど そんな事は私にとって大した事ではない。学生時代を思い返せば別にそんな辛くはない、だってあの頃と今の私は 同じゆかりであって違うゆかりだから。
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37 :奈々ゆか[sage]:2012/11/20(火) 00:12:16.28 ID:CnPKJol9 - 隣に奈々ちゃんがいる、それだけで私は周りの好奇の目から守られてる気になる。
「ちょっと飲みすぎちゃいましたかね……」 そう言って冷蔵庫からお水を出して私にすっと差し出してくれる。きっと奈々ちゃんの方がお酒弱くて今の発言の 飲みすぎたというのは私じゃないのに、こういう時でも私を最優先に考えてくれる優しいところがとても好き。 「ゆかりより奈々ちゃんの方が、でしょ? ゆかりそんな奈々ちゃんみたいに浴びるように飲んでないもん」 「あ、あはは……あっでもそんな! 浴びるようになんて飲んでないですよ! ちょっと……ちょっとだけです!」 「なんでもいいからお水飲んだら?」 上気している頬が気になる私は彼女の特有の言い訳を聞くより先に水分補給を促す。年上の余裕なんつって。 「あっ、そうですね」 パキ、とペットボトルキャップから開封の音を聞くが早いかゴクゴクと音が聞こえるくらい美味しそうに体内へ 水分を送る奈々ちゃんの姿を見てから、一息つくと同時にいつもの定位置であるベッドに腰掛ける。 500mlボトルの半分近くを一気に飲み干した奈々ちゃんは、忠犬のように私の隣に来て残りの水をくれた。
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38 :奈々ゆか[sage]:2012/11/20(火) 00:14:37.77 ID:CnPKJol9 - 「はい、どうぞゆかりさん」
「ん」 受け取ったものにそっと口をつけて奈々ちゃんのようにガブ飲みはしないけど 、結構な量の水を口に含んでいたのは思ってた以上に喉が渇いていたから。 お酒ってのは不思議で、水分のはずなのに飲めば飲むほど喉が渇いてくるのは何でなんだろう? そんな事を考えながら 口内にて少しだけ温度の上がった水をこくこくと喉に流し込む。いつも思うけどなんで奈々ちゃんの飲んだ後のお水は甘くなるんだろう? ゆかり的最大の謎。 「ゆかりさん? お酒回っちゃってないですか、大丈夫ですか?」 一点を集中して見ながら水を飲むもんだからか心配性の奈々ちゃんが私の顔を覗き込む。 相変わらずのお犬さまはまん丸お目々に私の顔を映し出す。お酒が入ってるからかちょっとだけ眠そうな私の顔。
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39 :奈々ゆか[sage]:2012/11/20(火) 00:16:42.40 ID:CnPKJol9 - 「もー奈々ちゃんは心配性だなぁ、大丈夫だってば」
ちょっとうんざりしたような声を出しつつ笑って彼女の頭を撫でる。 「すっ……すみません、えへへ」 撫でられて嬉しかったのか、それとも私の具合が悪くないのが分かったのが嬉しかったのか判断しかねるけど、 幸せそうに笑う奈々ちゃんにあと少しだけ残ってるペットボトルを渡す。 「前も思ったけど、奈々ちゃんの飲んだ後に水飲むとすごく甘く感じるんだけどなんで?」 「えっ? 何でって言われましても、私は普通にお水の味だなーと思って飲んでるから分からないですよ」 「えー嘘だぁ! じゃあそれちょっと飲んでみてよ」 顎でくいっと奈々ちゃんの手にするペットボトルを指す。 「えええ? いやまあ飲みますけど、でも多分そんな甘いなんて事ないと思いますよ?」 「いいからー!」 眉毛を八の字にしてもうしょうがないなーなんて顔する奈々ちゃんは、ゆかりのお犬さまだからゆかりの要望にはちゃんと応えてくれる。 「ん、ん?」 「……ん? 何?」 不思議そうな顔をしてペットボトルから口を離す。 「なんか……これ味変わったような……?」 「変わったってどんな?」 「んん? んー……なんか甘い……気がする」 「でしょ!?」
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40 :奈々ゆか[sage]:2012/11/20(火) 00:18:49.91 ID:CnPKJol9 - どうにもこうにも納得いかなそうな顔で残り少ないペットボトル水を上から下から眺める奈々ちゃんの頭の上には、
クエスチョンマークがたくさんぽこぽこ浮いては消えを繰り返している気がする。 そのうちクエスチョンマークの中の一つがエクスクラメーションマークに変化したのが見えた。 「あっ! もしかしたら」 「あーーーーーーーっ!」 言葉を紡いだと思ったら残りの水をぐいっと一気に口に含んだ。 「ふむ……」 「まだゆかり飲みたかったのに! 奈々ちゃんのバカ! バカー!」 一口で飲むには少々量が多かったのかほっぺがパンパンになるくらい水を口に含んでいる奈々ちゃんに どっかの芸人さんみたいに腕をぐるぐる、ぽこすかと叩くために回すとそれはその対象に掴まれてしまった。 「ふふふふん」 「何言ってんのかわかんない! 奈々ちゃんの」 バカ、と言おうと口を開いたら頭には手、背中にはベッドの感触、そして唇には少し硬くて生ぬるくて水気を含んだものが触れる。 ──何だろ、コレ?
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41 :奈々ゆか[sage]:2012/11/20(火) 00:23:03.47 ID:CnPKJol9 - 思うより先にぬるりとしたものが私の唇の間に割って入ってくる。それと同時にとぷっと液体が流れ込んできた。
予測されるものは多分さっき奈々ちゃんが口に含んだゆかりの欲しかった水。 むせ込まないように奈々ちゃんは舌を自分の口内に戻してゆかりの口に入ってくる水分量を調節してくれている。 それでも私が飲み込まない限りそれは私の口内の容量を埋めていくだけで、 それに気づいてない奈々ちゃんはゆっくり確実に私の口に水を流し込むのをやめない。 ぼんやりとした頭で流れ込まれて溜まっていく奈々ちゃん味の水を味わっていたら、口の端から流れ出てきた。 つうっと流れていくその感覚で反射的に甘いそれを飲み込む。意識せずに飲み込んだから空気も一緒に流れて 思いっきり喉奥からゴクッて音が鳴った。ちょっと恥ずかしい。 こうやって飲むのって味わうとかよりも先に喉の渇きを潤したい時の飲み方だし、 あとで色々と困るからあんまり好きじゃないんだけど状況が状況だから何とも言えない。 今飲まなかったらもっと溢れてベッドがびしょ濡れになっちゃうだろうし。 はっ、と軽い息をついて顔をあげた奈々ちゃんは、まだまだお酒が抜けないだろう赤い頬がもっと赤く染まっていた。 「ゆかりさん、それ甘く感じます?」 まだ少し口内に水が残っているため、頭を縦に数回振る。やっぱり甘いと思うよ、奈々ちゃん。
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42 :奈々ゆか[sage]:2012/11/20(火) 00:25:12.84 ID:CnPKJol9 - すみません、忍法帖が低い?ので連投に時間がかかってしまいました。
個人的タイムアウトなので一旦ここで区切ります。 結構長めなので、スレ消費過ぎる気もしますのでろだを探して近日中にまたアップします。 お付き合いありがとうございました。
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45 :42[sage]:2012/11/20(火) 08:30:48.11 ID:CnPKJol9 - 夜の書き込みが途中になってしまい、失礼致しました。
ここに書き込んだ分も含めてアップ致しましたが修行中なのでリンク禁止らしくて、 お手間おかけしますがお暇がある方は以下を貼り付けてどうぞ。 //www1.axfc.net/uploader/so/2683104 続きは近いうちに書けたらいいなあと思っております。 >>43 >>44 レスどうもありがとうございます。
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