- 桃色四葉で百合萌え★6
508 :名無しさん@秘密の花園[sage]:2012/07/25(水) 00:58:19.33 ID:b/x78t7n - 緑も赤が好きなのに、黄が赤が好きだと公言している以上赤の家に泊まれるわけがない。
紫「杏果。浜松行くんだから、夏菜子の家行こうよ」 緑「れにちゃんなら、分かるでしょ」 紫「わかると言えば分かるけど。そういう遠慮というかは違うと思うよ」 緑「みんなは、夏菜子の家に泊まって、きゃあきゃあ言ってればいいのよ。あたしはそんなキャラじゃないし。それに、試験勉強だってあるし」 紫「杏果が、こんなふうに自分を後回しにするところって好きだよ。でも、やっぱり違うと思う」 りりりーん。 紫「あっ、あーりん。ごめん、高さん急にお腹痛くなっちゃって。ライブには間に合うように行きますよ。夏菜子にもよろしく言ってね」
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552 :名無しさん@秘密の花園[sage]:2012/07/25(水) 19:21:23.59 ID:b/x78t7n - 今日のヒーローインタビューは、イケメンさんと、まとめノフにメールしたID:un1+2u4WさんでOK?
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558 :名無しさん@秘密の花園[sage]:2012/07/25(水) 21:02:43.11 ID:b/x78t7n - もう、この人って、どうしてあたしにだけやさしいんだろ。
昨晩だってそうだ。浜松でのライブおわりに、夏菜子がメンバーに自宅泊まりを提案した。でも、残念、あたしは月曜日がテストだ。その日のうちに帰らなきゃ。 夏菜子には、十分説明したし、また、いつでも機会をつくるからって約束した。 でも、れにちゃんは、ドタキャンして、今、新幹線のあたしの隣にいる。 駅まで見送りに来てくれたんだって思っていたら、新幹線の切符ももっている。いつものあの顔じゅうの笑顔で。
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559 :名無しさん@秘密の花園[sage]:2012/07/25(水) 21:03:23.45 ID:b/x78t7n - 緑「ほら、みんな心配してるよ。今からでも夏菜子の家にいきなよ」
紫「ねえ、杏果はテストじゃなかったら、夏菜子の家に行ってた?」 緑「そりゃ、メンバーだし。東京で夏菜子が泊まるときには、うちにも来たことがあるし」 紫「高さんの前で、うそはやめようよ。夏菜子の家で、詩織と夏菜子のいちゃいちゃ、見てられないでしょ」 緑「そんなこと」 紫「あるでしょ。知っているんだから、杏果が夏菜子のこと好きなことくらい」 図星を指摘されると、人って言葉失うんだね。 紫「いくらテストって言っても、杏果だけ夏菜子の家に行かないって、変に思われるよ」 緑「だからって、れにまで行かないことも変だよ」 紫「夏菜子の家にいかないホントの理由、みんなにオープンにするわけいかないでしょ。だから、杏果はテストで行けない、私は自由人だからドタキャン」 緑「ごめんね。そして、ありがとう」 緑「で、さっきの話。なんでバレてるの?」 紫「歌だけじゃなくってお芝居もうまいのに、素の杏果って、ほんとわかりやすいから」 緑「みんな知っているの?」 紫「当事者の2人は全然気づいていないから、安心して」 緑「あーりんは?」 紫「わかんないけど、たぶん気づいていないと思うよ。私が、ずっと杏果のこと見ているから気づいたんだと思う」 えっ、ずっとあたしのこと見ていた?
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560 :名無しさん@秘密の花園[sage]:2012/07/25(水) 21:04:09.49 ID:b/x78t7n - みんなから遅れてメンバーになったあたしへの最初の言葉は今でも覚えている。
紫「お姉さんだと思ってくれていいよ。まあ、頼りがいがないだろうけど」 えへん虫にやられちゃったときもそうだった。夏菜子の「ありがとう」だけが印象に残っているかもしれないが、ファッションショーの司会では、あたしのセリフを全部言ってくれた。 リハーサルもしていないのに。 そして、空気椅子。いつものようにUSTやってて、あたしが入ってくると、れには自然に真ん中のほうをあけ、椅子のない左に寄ったのだ。 隣にいるのに気付かなかった自分を、カメラがまわっていても責めた。あたし自身、ものごころついたときからこの世界にいるから、カメラが回っているかどうか、心の片隅で意識して いる。でも、あのときはカメラは関係なかった。自然にあせった。自然に泣けた。 思い返している間に、れにちゃんは席をはずしていた。 紫「今、あーりんから電話があったので、高さんは急にお腹痛くなったので、先に東京帰るね、って言っておいた」 緑「ごめんね。ほんとに」 紫「いいの。ます寿司でも推され隊でも、杏果といっしょにいれるので楽しい。そして今も」 さりげなく、そんなことも言ってくれる。 夏菜子への気持ちは、あこがれかもしれない。自分にはない、人を魅きつけるオーラ。 れにへの気持ちって何だろ。戦友? チームメート? でも、こうしていっしょにいるときに感じる安らぎって、何だろ。 こういうのも好きって、いうんだろうか。 (おしまい)
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