- 桃色四葉で百合萌え★3
705 :名無しさん@秘密の花園[sage]:2012/05/30(水) 05:06:37.18 ID:om/DqpeE - 赤紫好きです
「今日だけね」なんて言ってるけど手を出さなかったら出さなかったで不満がりそうな赤が可愛い
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721 :615-618続編 紫赤1/2[sage]:2012/05/30(水) 22:39:59.79 ID:om/DqpeE - 夏菜子の部屋に押し掛け、改めて告ってキスして抱きしめた後。
ホテル泊まりの時は、あーりんに鍵を渡す杏果を見習って、夏菜子に部屋の鍵を渡すことにしていた。 もちろん、あの夏菜子が「はい、そーですか」と素直に来るなんて思っていない。 玉さんだって、毎度夏菜子の部屋に行ってることだし。 でも「いつでも来てね」って意思表示の意味と、渡した時に目を白黒させる夏菜子を見たいがために、そうしていた。 今日も今日とて、鍵を渡す。 「夏菜子ぉ、高さんに抱きしめられたくなったら、いつでも来てね?」 「だからぁ、何度も言ってるけど、こんなのいらないから」 「まぁいいじゃん。持つだけ持ってってよ」 「ちょ…っ」 受け取ろうとしない夏菜子の手を取って、強引に握らせ持たせる。 やっぱり目を白黒させて慌てている。 あは、面白い。 「じゃあ高さん部屋行くからねぇ〜」 「〜〜〜っ」 何か言いたげな夏菜子はあえて無視して部屋に向かう。 あらかじめ鍵なしで入れるようにしてきた。 あとは、戻っていつも通り過ごすだけ。 まぁ、夏菜子が本当に来るとは思えないし、高さんはフツーにのんびりします。 そうだ、持ってきた貝柱カリカリしようっと。 ◇ ◇ ◇ お風呂に入り、貝柱もカリカリして、ベッドに入った。 しばらくして、もうすっかりウトウトして寝落ち寸前の頃。 腕の中に何かが入り込み、もぞもぞ動いた。 「…?」 目を閉じたまま、夢現状態で漂ってきたのは夏菜子の香り。 そして感じる誰かの体温。 ああ、ホントに来たんだ… 「……」 うっすら目を開けて確認する。 あたしの腕の中に潜り込むようにして、夏菜子が身体をくっつけている。 あたしが起きてる時はあんなに照れるクセに…こんなことするなんて可愛すぎでしょ。 目を閉じて、潜り込んできた身体をゆっくり抱きしめる。 こないだは結局、抱きしめて眠れなかったから、今日こそはだ。
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722 :615-618続編 紫赤2/2[sage]:2012/05/30(水) 22:41:47.57 ID:om/DqpeE -
「!…高城、起きてたの…?!」 「んーん…ウトウトしてたらなんかもぞもぞしたから…」 「っ」 「あー、待って、逃げない逃げない…」 逃げ出そうと身体を引いた夏菜子を抱き寄せる。 せっかく一緒に眠ろうと思ったのに、逃がすなんてもったいない。 抱きしめるあたしに諦めたのか、暴れることもなく、夏菜子は腕の中に納まった。 「…いつでも来てねって言ったでしょ?」 「そりゃ言ったけどさぁ…」 「…来てくれて嬉しいよ」 「っ…」 夏菜子が照れている気配がする。 目を開けてないから見えないけど、きっと顔真っ赤にしてるだろうな。 「高城のバカ…なんで起きてんだよぉ…」 「起きてなかったって…ほとんど寝てた…」 「そのまま寝ちゃえば良かったのに…」 「えぇ〜?そしたら夏菜子のこと抱きしめらんないじゃん…」 「だ…っ!そ、そーゆーのいらないし…っ!」 「人の腕の中もぐり込んどいて、抱きしめるなはないでしょ…」 「っ…」 夏菜子が言葉を詰まらせる。 自分がしたことの意味を、少しは理解したのかも知れない。 「夏菜子、好きだよぉ…」 「っ…高城サイアク…っ」 抱きしめた夏菜子の体温の心地よさに、再びウトウトする。 呟いた本音は憎まれ口で返されたけど、照れてるだけなのが分かっているから、気にしなかった。 「…今度は裸で抱き合って寝ようね…」 「は、だっ…ぬぁぁあああっ!」 「夏菜子うるさい…」 叫ぶ夏菜子の唇をキスで塞ぎ、大人しくさせる。 その後、本気で眠くなったので、小柄な身体の感触を確かめるように腕を強くし、思考を閉じた。 果たして、夏菜子が朝まで大人しく腕の中にいるのか… 起きてからのお楽しみです。
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