トップページ > レズ・百合萌え > 2012年05月30日 > TeiE6qNw

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名無しさん@秘密の花園
【ガスト】アトリエシリーズで百合 3

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【ガスト】アトリエシリーズで百合 3
357 :名無しさん@秘密の花園[sage]:2012/05/30(水) 23:43:00.81 ID:TeiE6qNw
最近の流れに乗ってメルケイss投下させていただきます。


【ガスト】アトリエシリーズで百合 3
358 :名無しさん@秘密の花園[sage]:2012/05/30(水) 23:48:03.24 ID:TeiE6qNw
「ねえ、ケイナ」
「なんですか、メルル?」

いつものようにアトリエをお掃除していたわたしはメルルに呼ばれて振り返ります。
するとわたしを見つめる美しい双眸が目に入り、ふいにメルルへの抑えきれない思いが湧き上がります。
しかし同時にやりきれない思いに身が裂けそうな気持ちになるのです。

「むー、やっぱり変だ」
「もう、メルルったら。突然どうしたんですか?」

どうにか普段通りこたえました。でもあの子は時々鋭いところがありますから、
この思いに気づかれたのではと気が気じゃありません。そう、わたしは従者だから、
メルルがほしいと独占欲をもつのはいけないことで、でもどうしてもこの思いだけは
押さえられなくて、毎晩毎晩枕を濡らしても一向おさまることはなくて、
メルルに会いたいけど会いたくなくて…

「ねえケイナ!大丈夫?」
突然肩を揺さぶられはっと現実に引き戻されます。どうやら思索にふけりすぎたようです。
心配してくれるのは嬉しいし、ずっとこのままでいたいけど気づかれてはいけませんから。
「大丈夫で…
「うそ」
メルルはそう言ってわたしが言い終わる前に、なんと抱き留めてきて、ドキドキして何も考えられなくなってしまいます。
「大丈夫ならなんで泣いてるの? ねえケイナ、何かあるんだったらわたしに頼ってくれていいんだよ。」
「うっ…メルルっ!、メルルっ…」
ああ気が付かないうちに涙が流れていたんだなぁとか、ついにばれちゃったなぁとか困ってるはずなのに、
でもやっぱりメルルが気づいてくれたのはうれしくて、取り留めもない思いを抱えメルルの胸の中で嗚咽してしまうのでした。





思い返せばわたしがメルルへの恋心に気が付いたのは、メルルの錬金術がきっかけでした。
仕方のないことですが、弟子入りしてからというものメルルと会う機会はかなり減ってしまいました。
お城から出て行ってわたしのいないアトリエに住み込んでしまいました。
身の回りの世話をしにアトリエに行っても採取に行っていて何日も会えないこともよくありました。
調合中には邪魔するわけにはいけません。そして錬金術を通じて、メルルにはたくさんの仲間ができました。
はじめは一緒に採取に出かけてましたがいつしかそうしたことも少なくなり、
寂しさで仕事が思うようにいかなくなったこともありました。そういう中でわたしはこの寂しさは、
むしろメルルを独占したい、わたしのものにしたいといったものだと気が付いて、
でもそれは従者失格だとも思って今の今まで悩んでいたのです。
【ガスト】アトリエシリーズで百合 3
359 :名無しさん@秘密の花園[sage]:2012/05/30(水) 23:50:03.87 ID:TeiE6qNw
泣いてしまったわたしを、メルルは優しくひざまくらしてくれました。
「ふふ、おちついた?なんだかこうしてると普段と逆で新鮮だよね、わたしって結構ケイナに甘えてたんだなぁ」
メルルは私の頭をなでながらそんな嬉しいことを言ってくれます。
「でもよかったぁ、ケイナってば最近わたし見るたび様子がおかしいし嫌われちゃったかと思って」
「そんなこと!」
つい語気を荒げてしまいます。メルルに気づかれているにしてもそんな風には思われたくないのです。
「友達なんだから、もっと頼ってくれてもいいんだからね」
友達、ト・モ・ダ・チ
恋人と言ってもらえなかったことよりも、むしろメルルが従者でなく対等なものとして見てくれることがうれしくて、
今まで悩んでいたことがばからしくなりました。ああ、もっと早くからこうしていればよかったのでしょう。
わたしは起き上がって、メルルをしっかりと見つめます。
「メルル」
「うん」
「わたし…メルルのことが大好きで仕方がないんです!」
「えっ?えええぇぇぇ!」
「わたしは従者なんだからいけないんだって、そう思ってたけど抑えられなくて…」
その言葉はさっきと同じように、突然抱き留められて止まってしまいました。
ふんわりとメルルのいいにおいがします。
「ねえケイナ」
「なんですか、メルル」
「わたしもドキドキしてるよね」
「ええ」
「わたしねケイナに告白されてすっごくドキドキしてね、ケイナがかわいくて思わず抱き着いちゃってね」
わたしは期待に胸を膨らませながら次の言葉を待ちます。
「ケイナ、わたしもケイナのことが大好き!」
わたしはうれしくて思いっきりメルルを抱きしめ返しました。
【ガスト】アトリエシリーズで百合 3
360 :名無しさん@秘密の花園[sage]:2012/05/30(水) 23:52:04.35 ID:TeiE6qNw
以上です、お粗末さまでした。
ケイナの正体ってなんなんだろうなぁとは考えたけど結局いい案は浮かびませんでした。
いったん気にしだすと気になって困りますね。


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