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名無しさん@秘密の花園
桃色四葉で百合萌え★3

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桃色四葉で百合萌え★3
712 :名無しさん@秘密の花園[sage]:2012/05/30(水) 11:41:35.49 ID:B13cG/dt
(緑桃)



ライブ会場に向かう車の中で振り付けの復習をしていると、開いていたノートの上に左隣から携帯を置かれた。画面はメール作成画面で、なに?とイヤホンを外して隣を見る。
けど、隣に座る彼女はイヤホンをつけたまま窓の外に視線を向けている。なんなの、一体。仕方なく携帯を見ると何か文が入力されてるのに気付いた。


『ももかはあーりんのこと、本当に好き?』


は?なに、これ。
わけがわからなくて隣の彼女をもう一度見るけど、やっぱりこっちは向いてくれない。
とりあえず返事がいるだろうと、私は自分の携帯を取り出してメール作成画面に返事を入力して、隣の彼女の膝の上に置いた。


『もちろん大好きだよ。でも急にどうしたの?』

ようやく窓の外から視線を外したあーりん。その横顔からはなんの感情も読み取れない。私の携帯を手に取ってじっと画面を眺めていて、何を思ってるのかまったく分からない。
あーりんは私のノートの上に置いてた自分の携帯を取ってまた文を入力していく。
……このやりとり、ちょっとめんどくさいけど、車内である事を考えると、一番いい方法だよね。それに文とかなら私も恥ずかしがらずに「好きだよ」って伝えられるし。


『本当に好き?』

返ってきたのは、私の質問に答えてない問いかけだった。……ほんとになんなの?
あーりんはどこか怒ったような表情でこっちを見ていた。……なんで怒ってんのか見当がつかない。


『好きだってば。ね、ほんとにどうしたの?』
一緒に返ってきた自分の携帯にこう打って、あーりんに見せる。あーりんは唇を尖らせた。


『ももかがあーりんのこと好きだっていう証拠みせてよ』

桃色四葉で百合萌え★3
713 :名無しさん@秘密の花園[sage]:2012/05/30(水) 11:42:43.59 ID:B13cG/dt
……はい?なにこの無茶ぶり。

と、私が呆気に取られてても、あーりんは至って真剣な目で私を見つめてくる。いつものおふざけじゃないみたいで、どうしようか、と悩む。
あーりんって、たまに深く考えすぎるとこがあるんだよね。そして欲張りでワガママ。好きって言葉だけじゃ中々満足してくれない。

今回はなんだろう。車内で隣同士にいるのに、私が全然相手しなかったからかな。……いやでも、今日はライブだよ?復習しておきたいじゃん?確認しておきたいじゃん?
……けど、考えれば考えるほどこれが原因っぽい。確かにあーりんに全然構ってなかったもんね。仕方ない、と私はため息をひとつ。


あーりんがずっと付けっ放しにしてるイヤホンを乱暴に外し、胸ぐらを掴んで自分の方に引き寄せた。もちろん怒ってるわけじゃなくて、こうでもしないとあーりんに届かないんだ、情けないけど。

一気に縮まった距離にあーりんは少し驚いてるみたいで、内心小さくガッツポーズをとる私。
その勢いで貪るようなキスをしてやった。すぐ近くには皆いるのに、大胆だなぁと自分からやっておいてぼんやり思う。一応、助手席に隠れるようにしたからバレてはないと……思いたい。
口の中が唾液でいっぱいになり、しまいにはあーりんの顎に垂れ始めた頃にようやく唇を離してあーりんを見ると、少し息が上がっているみたいで「ざまーみろ」と思う。
いつも私をヘタレだビビりだって馬鹿にしてるからその仕返しみたいなものだ。


「大好きだって言うの、信じてくれた?」
掴んだ胸ぐらを離す前にそう囁いてやると、珍しく顔を真っ赤にしたあーりんが見れた。……たぶん、私も赤いんだろうけど。


『ずるいよ、そんなの』
耳まで赤くしたあーりんは、最後にそう表示させて、照れ隠しのように自分のノートを開いた。






その日のライブのセトリにはオレンジノートが入ってたんだけど、久しぶりにハイタッチを失敗してしまったのは余談としておこうかな。


おわり


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