- 魔法少女まどか☆マギカで百合萌え 32
595 :名無しさん@秘密の花園[sage]:2011/10/27(木) 15:04:42.12 ID:DBt5oIZG - 3.上条「家庭の事情で男として育てられてきたが、実は僕は‥!」
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- ゆるゆりでガチ百合
520 :名無しさん@秘密の花園[sage]:2011/10/27(木) 16:34:29.00 ID:DBt5oIZG - |\ /|
|\\ //| : ,> `´ ̄`´ < ′ . V V <おっぱい禁止!! . i{ ● ● }i 八 、_,_, 八 . / 个 . _ _ . 个 ', _/ il ,' '. li ',__
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- ゆるゆりでガチ百合
532 :名無しさん@秘密の花園[sage]:2011/10/27(木) 20:07:45.23 ID:DBt5oIZG - 安心シロ、ここまで俺の自演だから
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- 【MEIKO・ミク】VOCALOIDで百合5【リン・ルカ】
463 :名無しさん@秘密の花園[sage]:2011/10/27(木) 20:16:08.81 ID:DBt5oIZG - ハロウィンだから一本作ったら、あんまハロウィン関係ない感じのが出来た。
折角なので投下します。 >>262-267と同じ世界観だったりします。ネルミクです
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- 【MEIKO・ミク】VOCALOIDで百合5【リン・ルカ】
464 :神無月アキタトリック![sage]:2011/10/27(木) 20:17:02.65 ID:DBt5oIZG - 冬の足跡どころか、本気で凍える程の寒気が吹き荒れる、とある北国。
その地方では比較的都会的な街、その一角に建てられた、とある安普請のアパート。 その一室。 ―pipipipipi!! 薄暗い部屋に、甲高い着信音が鳴り響く。 「んだよ?今良い所なのに‥」 活気のない部屋の一室、 ノートPCの前で作業する手を一旦止め、面倒くさそうな声で自分の携帯電話に手を伸ばしたのは、 その部屋に住んでいる一人の少女。 輝きを抑えた金髪に、一本の長いサイドテールが特徴の、やや目つきの悪いボーカロイド(亜種)。 亞北ネル。 彼女は携帯に表示されたコールの送り主を確認すると、 「チッ」 と小さく舌を打ち、通話ボタンを押して電話に応えた。 「はい、もしもし。こちら亞北ネルの携帯ですが?」 『トリック・オア・トリート!!!ヤッフー!ネルちゃん元気?』 電話の主は、亞北ネルの親友にして悪友、 彼女の小さな誇りであり、大きな悩み種でもあるボーカロイド少女。 今をときめくアイドル、初音ミクその人であった。 「・・・最初に言っとくけど『お菓子をくれなきゃ悪戯しちゃうぞ、性的な意味で』ってネタは無しだかんね」 『ぬぁ!? どうしてボクの考えが先読みできるの、ネルちゃん!?』 「この時期に電話かけてくる時点であんたの考えは筒抜けなのよ」 『そっか、ボクとネルちゃんのハートはいつでも繋がっているもんね!!』 「流石に五年連続で同じ日に同じ話題振られ続ければ、テメーのとろけ切った思考も理解できるようになるわ!!」 初音ミクが親友でなかったら、ついでにアイドルでもなかったら、 とっくの昔に警察に突き出してるところだ。 まぁ、実際の彼女は力づくで事を起こそうとする程の度胸は持ち合わせていないので、 テンション高めに抱きついてくる程度で被害は収まっているのだが、 流石に毎年同じことをやられてはネルの気が持たない。 『まいっか!ということで次会ったら悪戯しちゃうんで、ヨロミク!!』 「うっぜぇな、その挨拶」 『フフフ、ボクに襲われたくなければ、次会う時までに砂糖とスパイスと素敵な物をいっぱい用意しておくことだね!!』 「可愛い幼稚園児三人組でも作りたいのかお前は?」 『フフフ、ネルちゃんとならいつでも子作り募集中だよ☆ミ』 「切るぞ、今忙しいから」 これ以上大した要件はなさそうだと判断し、ネルは電話越しに冷たく別れの言葉を贈る。
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- 【MEIKO・ミク】VOCALOIDで百合5【リン・ルカ】
465 :神無月アキタトリック![sage]:2011/10/27(木) 20:17:46.74 ID:DBt5oIZG - 『あ、待って!!実はまだあるの!サプライズが!とっておきのサプライズが!!』
「あ? どうせまたアイドルらしからぬ変態的な発言して仕舞でしょ?」 「聞かねーよそんなもん」と、ネルは容赦なく通話を切ろうと、電源ボタンへ指を伸ばした。 『ああもう!!だからちょっと待ってってば!!』 ピンポーン♪ 突然、玄関の方から来客を示すインターフォンが鳴り響く。 「あ、何か客が来たみたい。誰だろうな、こんな時間に。それじゃ元気でね、ミク」 『だから待っ…』 これ以上の戯言に付き合う必要はないと、 ネルは死亡フラグみたいな台詞で一方的に通話を切り、 来客に応じる為に部屋を出てまっすぐ玄関に向かった。 (NHKの集金だったらどうしよう…、金あったかな?) そんなことを思いながら、ネルは玄関の鍵を開け、 戸を少し開けて来訪者を覗き見る。 と、同時に勢いよくその戸が開かれた。 「うお!?」 どうやら玄関前の来訪者がネルが扉の鍵を開けるのを見計らって、 思い切りノブを引っ張ったらしい。 人の家を訪ねるのにそんな不躾で乱暴な扉を開け方をしたのは、 「まったく、酷いよネルちゃん!突然電話切るなんて!!」 わざとらしくほっぺを膨らましてこれ見よがしに怒ってるように見せている、 亞北ネルがよく知る少女。 「み、み、ミク!!? あんた何でこんなとこに!!?」 思ってもみなかったゲストの襲来に、亞北ネルは目を丸くして玄関を後ずさる。 分厚いコートに、毛糸の帽子、ついでにマスクと伊達眼鏡、 寒さと人目に対して対策された完全武装な格好だったが、 ネルが彼女を見間違うはずがない。 さっきまで電話をしていたばかりの、初音ミク本人に相違なかった。 「だから言ったじゃん、サプライズがあるって」 ふふーんと、自慢げに顔を上げて、テレビで見れる笑顔のままネルに微笑む。
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- 【MEIKO・ミク】VOCALOIDで百合5【リン・ルカ】
466 :神無月アキタトリック![sage]:2011/10/27(木) 20:18:11.34 ID:DBt5oIZG - 「ちょっとだけ纏まった休みが久々にとれてね。折角だから会いに来ちゃった、ネルちゃんに」
「あ、私に?」 「うん♪」 歌うように返事をして、初音ミクは見知った顔で遠慮なく玄関に入り込む。 「という訳で、今日泊まるね、ここに♪」 「は!? 何言ってんのよ、突然!?」 「良いジャン良いジャン、別に初めてのことじゃないんだし。久々で少しワクワクするけどね!」 「・・・・・・・へ?」 ミクが、 泊まる‥? この家に? ミクが‥!? それは、 それは‥非常にまずい‥! 「それに、今ネルちゃんがどんな部屋に住んでるか興味あ 」 ―ドゴッ 故に、亞北ネルの行動は早かった。 彼女は、そのままヅカヅカと家の内部へはいり込もうとしていたミクに対し、 遠慮も容赦もない右ストレートを彼女の鳩尾へと叩き込んだのだ。 「ガハッ」 何が起こったかも分からぬうちに、 バトル漫画っぽいうめき声と共に初音ミクの意識は根の国の闇へと引きずり落とされた。 「恨むなよ、ミク。突然うちに押しかけてきたお前が悪いんだ」 意識を失ったミクを身体全体で支えながら、ネルは冷たい瞳を彼女へと向ける。 「取りあえず、部屋の掃除をしなきゃならない」
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- 【MEIKO・ミク】VOCALOIDで百合5【リン・ルカ】
467 :神無月アキタトリック![sage]:2011/10/27(木) 20:18:38.83 ID:DBt5oIZG - 「ちくしょう!ミクの奴!来るなら来るでちゃんと事前に連絡くらいしやがれよぅ!!」
その後も亞北ネルの行動は迅速だった。 気絶したミクを自身の布団の上に一旦寝かせると、 部屋に散乱した小物を手馴れた手つきで、手早く丁寧にタンスの奥へしまい始める。 初音ミクのCD、アルバム、ライブDVD・ブルーレイ、雑誌、 フィギュア、ねんどろいど、ドール、ぬいぐるみ、トレーディングカード、手鏡、 クッション、ストラップ、キーホルダー、ボールペン、クリアファイル、ピンバッジ、etcetc…。 「まだまだぁ!」 部屋の壁に貼られた初音ミクのポスター17枚、タペストリー3枚、カレンダー2枚、 天上に貼られたポスター1枚(特大)、 お風呂に貼ってあるちょっとエッチぃお風呂ポスターも忘れてはいけない。 「おっと、危ねぇ。本人隣に居るから気づかなかった!!」 更に、ミクを寝かせた布団の隣に当たり前のように置いてあった抱き枕(裏面全裸)を、 押し入れの奥の奥へと封印する。 もちろん傷一つ付かないよう、丁寧に丁寧にだ。 「これで全部‥、じゃなかった!これが一番駄目だ!」 ネルは慌ててスリープモードになり画面が真っ暗になっていたPCを起動させる。 PCゲームが起動中であったようで、 画面にはアニメに出てくるようなキャラクターの姿と、各種ウィンドウが配置されていた。 そのゲーム中のキャラクターは、翠髪ツインテール貧乳の可愛らしい女の子で、 ついでに、全裸でベッドに仰向けになって画面先に向かい誘うように両手を伸ばしていた。 「セーブ、セーブと」 このゲームが成人男性向けシュミレーションゲームであることは言うまでもない。 「あ、壁紙も変えとかないとね」 ゲームを終了させたネルは、 マウスをカチャカチャと動かしながら、画面いっぱいにアップに表示された初音ミクの壁紙を、 ネットで拾ったおもしろ画像(秘境グンマー)へと差し替える。 そしてPCの電源を切り、キョロキョロと部屋を見回して、見落としたグッズがないかと念入りにチェックする。 「よし‥完璧だな。ふー、終わったー!」 ちょっとした一大労働を終えた清々しい笑顔で、ネルは部屋に腰を落とした。 今回みたいに事前の連絡なしでミクが来訪するのは久しぶりのことなので、 すっかり油断してしまっていた。 (一昔前と比べてミクグッズも増えてきたし、今度同じことやられたら流石にアウトかもしれない‥) (その時、私はどうしたら‥) (・・・・・・) (スタンガンっていくらくらいかな・・?)
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- 【MEIKO・ミク】VOCALOIDで百合5【リン・ルカ】
468 :神無月アキタトリック![sage]:2011/10/27(木) 20:19:23.71 ID:DBt5oIZG - 「ま、先のことはおいおい考えるとして、おい、ミクー。もう起きて良いよー」
取りあえず眠らせておいた相方を起こそうと、ネルはミクの身体を揺らした。 「おい、ミクー!ミクー!みっくみくー!!」 「・・・・・・むにゃむにゃ」 「おーい!!ミクってば!!」 しかし、ミクが目を覚ます様子はない。 「ていうか‥熟睡してやがるのか?」 人気アイドルという職業上、彼女の日々の忙しさを推して測るのはさして難しいことではない。 それなのに、休みが取れたからといって、こんな地方都市まで遠出してきたのだから、 その疲労は並大抵のものではないのだろう。 「ま、それじゃぁ寝かせておいてやるか。流石に晩飯時までにゃ起きるでしょ」 やれやれ仕方ネーナとネルは首を振るが、その表情は決して悪い気分ではなさそうだった。 「取りあえず、コートと帽子脱がして毛布かけてあげよっか‥」 そう思い、ネルはミクを起こさないよう慎重に、彼女の衣服に手を伸ばす。 コートにかけられたボタンを、一つずつはずしていく。 「・・・・・・しかし、このシチュ・・・」 ボタンをはずし終えたら、今度はコートを脱がさなければならない。 彼女の身体に負担をかけないようゆっくりと、丁寧に、 服を 脱がして いく。 「・・・・・・・・・・」 (まるで、さっきやってたエロゲーみたいだな・・) 「・・・・・・・ニヘ」 (って!!なに笑ってんだ、私は!?) 口から零れそうになった涎をとっさに呑みこみ、これ以上変な考えが広まる前にと、 彼女はいそいそとミクのコートを脱がした。 「よし、これでOK。ミッションコンプリート!!」 妙な汗を沢山かきながらも、無事ミクのコートと帽子を脱がし終えたネルは、 取りあえずそれらをハンガーにかけてカーテンのレースに引っかけておく。
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- 【MEIKO・ミク】VOCALOIDで百合5【リン・ルカ】
469 :神無月アキタトリック![sage]:2011/10/27(木) 20:20:03.66 ID:DBt5oIZG - 「よし、それじゃぁ後は‥、えっとその‥」
「スー・・、スー・・、むにゃむにゃzzzz…」 「えぇと、そのー・・・・」 しかし、無理にコートを脱がせた弊害か、 寝ているミクの服装、厚めの上着とズボンという出で立ちだったのだが、 それが、ところどころめくれて、はしたない感じになっていた。 「・・・・風邪引くとアレだし、直しといたほうが良いよな・・」 「さすがにパンツまでは見えてないけど、その、女の子としてああいう格好はどうかと思うしな」 ネルはとろんとした目つきで、まるで花の香りに引き寄せられる蝶のようにふらふらと、 ミクの眠る布団の上へに辿り着き、 「・・・・・・」 衣服を直す様子など少しも見せず、ミクの身体に触れない様に、 だがあとほんの一押しで身体全体が彼女を包み込んでしまう程近々と、 四つん這いになって彼女の顔に自分の顔を近づけてみた。 「スー・・、スー・・」 「ミク」 頬に、彼女の吐息が直接触れくすぐったい。 その感触は、ミクのどの身体の部位が直接肌に触れるよりも心地よくそそられる。 そう、ネルは思った。 「たく、お前が悪いんだぞ。いくらなんでも無防備過ぎ・・」 「いや、そういえば寝かせたのは私か。ま、なんでもいいか」 ネルは普段決して他人に見せることのないような恍惚とした艶めかしい、同時に意地の悪そうな顔で笑うと、 「そういえばハロウィンだっけ?私に『悪戯しちゃうぞ♪』なんて言ってたけどさ」 「“性的”って、本当に意味分かって言ってんのかよ?」 その唇を、彼女の首筋へそっと近づける。 「本当なら、この程度じゃ、済まされないんだよ?」
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- 【MEIKO・ミク】VOCALOIDで百合5【リン・ルカ】
470 :神無月アキタトリック![sage]:2011/10/27(木) 20:21:27.82 ID:DBt5oIZG - 「むにゃむにゃ・・・て、あれ?」
初音ミクが目を覚ました時、時刻は既に夕食時を軽く回っていた。 「なんで私寝てるんだっけ? ここ何処だっけ?」 自分を囲む見覚えのない貧相な部屋に違和感を覚えながら、 寝ぼけ眼できょろきょろと辺りを見渡す。 「取りあえず、凄く良い夢を見た気がするにゃー」 そしてさっきまで見ていた夢を思い出してか、 彼女は良く分かっていないような、パッーとした笑顔で微笑んだ。 「よう、やっとお目覚めか、ミク」 「は!ネルちゃん!? そっか思い出した!ここはネルちゃんの家!」 「そうそう、その通り」 「たしかネルちゃん家に着いた途端、何故かネルちゃんに殴られて・・!」 「落ち着け初音ミク。お前はまだ記憶の混乱を残している」 「いやいやいや!誤魔化されないよ!?いくらなんでも問答無用で殴り掛かるのはヒドイヨ!」 「それには海より深い事情があってだね・・・と言おうと思ったが、お前を殴り飛ばすのに深い事情とか全然必要ないか」 「え?なにそれこわい」 「取りあえず顔洗って来いよ。そんでどっかに飯食いに行こうぜ」 「ネルちゃんとご飯? わーい、賛成!!」 「それじゃ、洗面所へ直行しなさい」 「はーい!」 元気よく返事したミクは、鼻歌混じりに廊下へ駈け出して行った。
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- 【MEIKO・ミク】VOCALOIDで百合5【リン・ルカ】
471 :神無月アキタトリック![sage]:2011/10/27(木) 20:22:09.16 ID:DBt5oIZG - 「ふー、ミクがアホの子で助かった・・」
容易に強引に事態を誤魔化すことに成功したネルは小さくため息を吐く。 そして芸能界にいながらあのお人好しさで良く生き残っていられるなと感心する。 周りに良い人が多い、ということなのだろうか。 「って、あああああ!!!」 ネルがそんな考えを浮かべていると、 突然廊下の奥、洗面所の方からミクの叫び声が聞こえてきた。 「ちょっとネルちゃん!? ネルちゃんでしょ、これやったの!!」 そして、可愛い怒声がネルに向かって放たれる。 「あー、ちゃんと気づいたみたいだな」 「額に『肉』って!額に『肉』って!! なんでこんな有り触れた悪戯したの!!?可愛くない!!」 「今日はハロウィンでしょ!なのにお前お菓子持ってなかったじゃん!」 「トリックオアトリートは私の専売特許なのに!!」 「だから今年は私からしたんだよ。安心しろ、水性だから洗えば落ちる」 「ヒドイヨ!ネルちゃん!!せめて性的な悪戯してよ!!もう恥ずかしいなぁ!!」 プンプン怒った声のまま、洗面台の方から水が流れる音が聞こえた。 どうやら、ネルを問い詰めるより先に顔の落書きを消すことを優先したらしい。 顔を真赤にして泣きそうになりながら、ごしごしと顔を洗うミクの姿を想像して、ネルはくすくすと微笑む。 そして、ミクが居る洗面台があるであろう方向へ顔を向け、 「それもやったつーの・・。洗っても消えない奴をね・・・」 ミクに聞こえないようこっそりひっそりと、 恥ずかしさを抑え込むようなはにかんだ笑顔で、ネルは笑った。 〜fin〜
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