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名無しさん@秘密の花園
【ガスト】アトリエシリーズで百合 2

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【ガスト】アトリエシリーズで百合 2
293 :名無しさん@秘密の花園[sage]:2011/08/08(月) 01:48:41.53 ID:j5j4DqgH
SS投下します。
トトリエ時代で(ロロナ+ミミ)×トトリ、他にモブの女性キャラあり。
【ガスト】アトリエシリーズで百合 2
294 :名無しさん@秘密の花園[sage]:2011/08/08(月) 01:51:53.47 ID:j5j4DqgH
「ひゃ〜……さぶ〜い!」
 船から降りた途端、ロロナは歯の根が合わない叫びを上げた。
 およそ視界の及ぶ限り、雪、雪、雪の銀世界。アランヤ村から遥か遠く。大海原を越えた先にある、北の大地。
「ううぅ……話には聞いてたけど本当に見渡す限り雪景色なんだねぇ……この冷え込みはシュテル高地以上だよ」
「先生、はいこれ。先生の分のマントです」
「ありがとうトトリちゃん。おおーあったかーい」
 寒冷地用にこしらえたトトリ特製の外套に身を包んだロロナは、そのぬくぬくっぷりに頬を緩ませる。
「それじゃあ行きましょうか。ミミちゃんも準備いい?」
「ええ。この近くじゃ滅多に魔物は出ないけど、油断は禁物よ」
「うん。あ、先生、雪が深いから注意して下さいね」
「はーい」
 トトリ、ロロナ、ミミの三人は、雪深い中を歩いていく。
「二人とも何度もここに来てるだけあって慣れてるねー」
「そうですね。これでもう四回目ですし。お父さんとマークさんのおかげで、片道にかかる時間も短くなりましたから」
「毎回付き合わされるこっちは、結構大変なんだけどねー」
 殿を歩いているミミが、ちょっぴりいじわるなことを言ったりするが、
「ごめんね。でもやっぱりミミちゃんがいてくれると一番安心だから」
「っ……ま、まあそうよね。こっちには強い魔物も多いし、私を頼りたくなるのは当然だわ」
 トトリの素直な返しでたちまち顔を真っ赤にしていた。
「トトリちゃん」
「はい?」
 後ろのミミには聞こえないように、ロロナはトトリの耳元でそっと囁く。
「本当はミミちゃんがいないと寂しいんでしょ?」
「! な、何言い出すんですか、そんなこと……」
「照れなくてもいいのに。寒いところでも二人は熱々だね♪」
「もうっ、先生ってば……」
 肌がこわばるような寒さの中だというのに、約二名が頬を赤く染めながら、三人はサクサクと雪の上を歩いていった。


【ガスト】アトリエシリーズで百合 2
295 :名無しさん@秘密の花園[sage]:2011/08/08(月) 01:56:00.54 ID:j5j4DqgH
 最果ての村――それが正式な名ではないが、人も寄り付かない極寒の地に忘れられたように存在している小さな村は、まさに最果てというに相応しいかもしれない。
「へえ……ここがピアニャちゃんの故郷かぁ」
 村の入り口で、ロロナが声を上げた。
「小さいけど、キレイなところだね」
「はい。住んでる人もみんな良い人ですよ」
 村人が親切なのはトトリとトトリの母親の功績があってこそ――とミミは思ったが、言わでものことだと口をつぐんだ。
「それでトトリちゃん、今日はどうするの?」
「もう時間が遅いですし、とりあえずピルカさんのところに挨拶に行って、明日から採取に出発しましょう」
「それじゃあ私は宿の交渉をしてくるわね」
「うん。お願いね、ミミちゃん」
「トトリちゃん、宿の交渉って?」
「この村は宿屋さんが無いから、普通のお家に泊めてもらうよう頼むんです」
「なるほどー」

 この村では両手の指で足りるほどしか家がない。そこでは血縁ではなく、同じ立場――塔の悪魔への生贄として捧げられた者達が、いつか来る終わりの時に怯えながら、お互い寄り添うように暮らしていた。
 もっとも、今ではその塔の悪魔も退治され、村にはかつてない明るい空気が満ちている。
 そしてその退治した張本人であるトトリ達は、いつ来ても歓迎ムード全開だ。ミミは宿を探すというより、うちに泊まってけという村人から引っ張りだこになりながら、ようやく今夜泊まるところを決めて、長老の家でトトリ達と合流した。
「色んな人に声かけられたけど、結局この前と同じとこに頼んだわ」
「分かった。それじゃ先生、行きましょうか」
 ミミが今夜の宿を頼んだ家は、村にある家屋の中では平均的な大きさだが、住人が二人しかいないのでトトリ達三人がお邪魔しても余裕があった。
「トトリちゃん、久しぶりー」
「こんにちは。またお世話になります」
「いらっしゃい。トトリさん達ならいつでも歓迎よ。自分の家だと思ってゆっくりしていってね」
 家主のお姉さん達は、気さくな笑みでトトリ達を迎えてくれた。二人とも美人で、雪国育ちらしい白く綺麗な肌をしている。
 年齢はトトリの姉と同じぐらいだろう。年齢だけではなく、一人は家事が得意な世話焼き女房で、もう一人は自由奔放な明るいお姉さんという、どことなくツェツィとメルヴィアを思い出すコンビだ。初めて会ったとき、トトリには他人と思えなかった。
【ガスト】アトリエシリーズで百合 2
296 :名無しさん@秘密の花園[sage]:2011/08/08(月) 02:00:17.90 ID:j5j4DqgH
「トトリさん達が来たなら、今日の夕飯は気合い入れないとね」
「ってことは、いつも私に食べさせてくれるごはんは気ぃ抜いてるんだ?」
「こーら。あげあし取らない」
 こんなやり取り一つも、トトリには何だか懐かしくて、自然と笑みがこぼれてしまう。
(何だかこっちにもお姉ちゃん達がいるみたい……)
 トトリにとってこの家は、故郷に近い温もりを感じられて、非常に居心地が良かった。
 日が沈む頃になって、心尽くしの暖かい食事を振る舞われた後、トトリ達は明日からの冒険に備えて早めに寝床に付いた。
 夜――村中が寝静まった頃。トトリはふと目を覚ました。すぐ横ではロロナとミミの二人が、毛布にくるまって小さな寝息を立てている。
 トトリは二人を起こさないように、足音を殺して部屋を出た。
 特別用事があるわけではない。ただ目が冴えてしまったので、外で星でも眺めようかと思ったのだ。
 この家に寝室は二つで、その一つにトトリ達が寝させてもらっていた。トトリが出てきた寝室のすぐ隣に、家主のお姉さん達の寝室がある。暖炉の温もりを通すために、部屋にはドアがなく、薄い布をかけて仕切ってあるだけだ。
(起こさないようにしないとね……)
 トトリは抜き足差し足忍び足で、音を立てないように気をつけて歩いていく。
 ――と、
「……ぃ……っ……」
(……声?)
 お姉さん達の部屋から、何か声が聞こえた。普通、起きているような時間ではない。それに、どこかくぐもったような声だった。
(もしかして、体調が悪いとか……? だったらお薬渡してあげないと……)
 心配になったトトリは、様子を確認しようと部屋に近付いた。
 入り口の傍で耳を澄ませると、やはり声が聞こえた。
(ちょっとだけ……中を)
 トトリは入り口に仕切り布にそっと指をかけ、中を覗き込んだ。
(……え?)
 それを見た直後、トトリは本気でわけがわからなく、頭が真っ白になった。
「…………っ!」
 そして次の瞬間、全てを理解して顔から火が出そうになった。
 部屋の中、ベッドの上で、家主のお姉さん二人が、裸で抱き合っていたのだ。小さな声で睦言を交わしながら。
(あ……あれって、エ、エッチなこと、してるんだよね……女の人同士で……)
 二人は唇を重ね、互いに愛撫を繰り返している。トトリは見てはいけないと思いながら、どうしても目が離せない。
【ガスト】アトリエシリーズで百合 2
297 :名無しさん@秘密の花園[sage]:2011/08/08(月) 02:03:57.61 ID:j5j4DqgH
(うわ……あんなに舌絡ませて……指も、あんな風に……しちゃうんだ……)
 人の情事を覗くという背徳感からか、トトリはいつになく興奮していた。眼前で繰り広げられていることを、頭の中で自分に置き換えたりしてしまう。
(私も……あんな風に……――ちゃんと……)
 想像の中で、トトリとその相手は一糸纏わぬ姿になって、家主のお姉さんと同じ行為を演じている。
(ダメ……こんなところで……ダメなのに……)
 トトリの体はどうしようもなく熱く、疼いてしまっていた。
(でも……でも……!)
 震える手が、下腹部に伸びていく。罪悪感と板挟みになりながら、指先は少しずつそこへ向かっていく。
 その時、
「……――っ!?」
 不意に誰かの手が、トトリの口をふさいでいた。
「しーっ……トトリちゃん、落ち着いて」
(ロロナ先生?)
 トトリの耳元で、ロロナは囁く。
「このまま静かに外に……ね?」
「……」
 逆らう理由はなかった。トトリはそのまま、ロロナと一緒に外へ出た。

 晴天の夜。常冬の澄んだ大気に映える星と月が、辺りを明るく照らしている。
「はい、トトリちゃんのマント」
「あ、ありがとうございます」
 暖房の効いている家を出たら、外は身を切るような寒さだった。
 村の薪割り場まで来たトトリとロロナは、大きな切り株の上に腰掛けた。
「あの……先生」
「大丈夫。誰にも言わないよ」
「……」
 トトリは頬を赤くしながら、ひとまずはホッとした。家主のお姉さん達のエッチを覗き見して、自分も一人でエッチなことをしようとしたなんて、人に知られたら死にたくなる恥ずかしさだ。
「別に気にすることないよ。トトリちゃんもお年頃で、そういう興味が湧くのも当たり前だし」
「いえ、あの……最初から、その……覗くつもりじゃなかったんです。変な声が聞こえたから、ひょっとして体調が悪いんじゃないかって思って、それで……」
「様子を見たら、ああいうことだったんだ」
「はい……」
 見た内容を思い出してしまったトトリは、耳まで真っ赤にして頷いた。
「びっくりしました……まさか、女の人同士であんなこと」
「そうかな? この村では自然なことじゃない?」
「自然……ですか?」
「この村には、女の人しかいないでしょ。だから、そういう感情も女同士で持つようにしかならないんだよ」
【ガスト】アトリエシリーズで百合 2
298 :名無しさん@秘密の花園[sage]:2011/08/08(月) 02:08:43.78 ID:j5j4DqgH
「そうなんでしょうか?」
「うん。何だかんだで、エッチなことって、食べたり寝たりするのと同じ、人間の根本的欲求だからね。トトリちゃんだってそうでしょ」
「え……!?」
 驚くトトリに、ロロナは顔を近付ける。
「さっき、すごく興奮してたよね」
「そ、それは、その……」
「あんなところで、オナニーしようとしてたでしょ」
「あう……」
「もじもじしてるトトリちゃん、すごく可愛かったよ」
「あの、ロロナ先生……?」
「トトリちゃん……ん」
「っ!?」
 不意打ちだった。ぐいと顔を寄せたロロナは、遠慮会釈なくトトリと唇を重ねていた。
「ん〜……♪」 
「〜〜っ! 〜〜っ!?」
 ロロナはたっぷり時間をかけてトトリの唇を吸い、ちょっぴり舌まで入れた。その瞳は微妙に熱っぽく潤んでいる。
「ロっ、ロロナ先生、何を――うわっ!」
 戸惑うトトリを、ロロナは強引に引き寄せ、抱き締めた。
「ちょっと先生! こんな――んんっ!?」
 トトリの言葉など聞く耳持たず、再び唇が重ねられる。今度は深く。ロロナの舌が入ってくる。火のように熱いそれが、トトリの口内をゆるゆるとまさぐる。
「んっ……んぁ……ぷはぁ……」
 ロロナが唇を離した。舌と舌との間に、銀色の糸が引かれている。
「トトリちゃんの……おいしい」
「〜っ!」
 バカなこと言ってないで放してください! と怒鳴りたいのだが、顔を真っ赤にしたトトリは言葉を忘れたかのように口をパクパクさせている。
 それを分かっているのかいないのか、ロロナはにんまり笑みを浮かべた。
「もういっかいしたいの? いいよ……」
 三度目。唇というか舌に吸い付くようなキスだった。
 唇を合わせながら、ロロナの両手はトトリの体をしっかり抱き締めて放さない。
 トトリが本気で力を込めれば、脱出はできるだろう。だが、錯乱しているのが半分。もう半分は、さっき覗いていた時の余韻もあって、重ねられている唇の柔らかさや肌の温もり、そういう感触を、茹だった頭の中で心地よいと感じてしまっている。
 つまるところ、トトリはなし崩し的に状況を受け入れつつあった。
 繰り返し唇を合わせながら、ロロナの手はトトリの外套の下をまさぐる。レオタードごしに、小振りだが張りのある乳房を撫で回す。
「えへへ……トトリちゃんのおっぱい、かわいいよ」
 ロロナが手の平に軽く力を込めた。
「ひゃっ……ちょっと先生……」
【ガスト】アトリエシリーズで百合 2
299 :名無しさん@秘密の花園[sage]:2011/08/08(月) 02:12:51.68 ID:j5j4DqgH
「大丈夫。痛くしないからね」
 子供をあやすような口調でそんなことを言いながら、ロロナはトトリの首筋に口づけた。
「あっ、んっ……」
「トトリちゃん……敏感だね」
「そんなこと――ぁ」
 首筋に吸い付くロロナの感触に、トトリは声を漏らしてしまう。
 あとはもう、ロロナにされるがままに――

「――何をしてるんですか」

 不意に響いた鋭い声に、二人は動きを止めた。
「……ミミちゃん?」
 月明かりの下。雪の上に立って、ミミは二人を見ていた。いや、睨みつけていた。丸腰だったが、もし槍を持っていれば今にも突きかからんばかりの剣幕だった。
 ふと夜中に目を覚ましてみると、同じ部屋で寝ていたはずの二人がいない。心配になって――というのは建て前で、仲良しな師弟二人でいなくなっていることに色々想像を働かせて焼き餅を焼きながら、ミミは村の中を探し歩いていた。
 そして見つけた二人は、ミミの想像の斜め上な行為をしていたというわけだ。
「あの……ミミちゃん、これは、その……」
 しどろもどろなトトリを黙殺し、ミミはロロナに目をやる。「何をしてるんですか、ロロナさん」
「トトリちゃんにエッチなことしてたの」
 ロロナがケロリと答えた途端、ミミの目つきがさらに鋭くなる。
「あ……あなたは……弟子に対してそんな、破廉恥な……!」
「ダメ?」
「ダメに決まってるじゃないですか! そんなの!」
「どうして?」
「どうしてって……あなたは先生で、トトリは弟子で……だから」
「それじゃあダメな理由にはならないよ、ミミちゃん」
「なっ……」
「私はトトリちゃんの先生だけど、トトリちゃんのことが好きだもん」
「えぇ……!?」
 驚きの声を上げたのは、ロロナに抱き締められたままのトトリだ。
「それにトトリちゃんも嫌がってないし。ね?」
「え……あ……」
 それは事実だが、ミミの目の前で認めることはできなかった。
「そんな……そんなことで――」
「ミミちゃんもトトリちゃんのこと好きなの?」
「……っ!」
 ロロナから突然の問い掛けに、ミミは言葉を詰まらせる。
「ねえ? ミミちゃんもトトリちゃんが好きだから、私がこういうことしてるの、嫌なんじゃないの?」
「そっ……あ……っ」
「違うの? だったらトトリちゃんは私がもらっちゃうよ」
 ロロナはミミに見せつけるように、トトリに顔を寄せ、そのまま唇を――
【ガスト】アトリエシリーズで百合 2
300 :名無しさん@秘密の花園[sage]:2011/08/08(月) 02:17:38.07 ID:j5j4DqgH
「――ダメっ!!」
 悲鳴のようなミミの叫びが、夜空に吸い込まれた。
「ダメ……私の……私のトトリを……とらないで……お願い……」
 ミミは泣いていた。涙をこぼしながら、懇願するような目をロロナとトトリに向けていた。
「……ミミちゃんは、トトリちゃんが好きなんだね?」
「……」
 ミミは無言で頷く。
「じゃあ、そのことをちゃんと伝えてあげて。はい」
「あ……」
 ロロナはトトリを手放し、自由にした。
 立ち上がったトトリは、ミミと向き合った。
「……トトリ」
「は、はい」
 涙を拭ったミミは、真っ直ぐトトリを見つめて、言った。
「好きよ。他の誰よりも、あんたのことが、好き」
「――っ」
 その告白を聞いて、トトリの体は火がついたみたいに熱くなった。
 自覚がなかったわけではないが、真正面からミミの、そして自分のそういう気持ちに向き合うのは初めてだった。
 ここに至って、逃げたり誤魔化したりはできない。深呼吸をして、トトリは口を開いた。
「あ、あの、えっと……わ、わ、私も、ミミちゃんのこと……好き……だよ」
 これ以上ないくらいに照れながら、トトリもミミに気持ちを伝えた。
「トトリ――」
「二人ともストップ」
 何か言おうとしたミミを、ロロナが横から止めた。
「続きは戻ってからにしよう。ずっと外にいたら風邪ひいちゃうよ」
 確かに、だいぶ体も冷えている。三人は宿へ戻ることにした。


「あの……ロロナ先生? 続きって、何でこの続きなんですか?」
 部屋に戻った途端、ロロナはベッドの上でトトリに抱き付いて、さっき外でしていたのと同じような状態になっていた。
「だってものすごく中途半端なとこで止められたんだもん。トトリちゃんも途中だったから色々不満でしょ?」
「それは……」
「だっ、ダメですロロナさんっ!」
「ミミちゃん、しーっ。隣のお姉さん達起きちゃう」
「あ……」
 人の家だということを思い出し、ミミは声のトーンを落とす。
「ロロナさん、さっき私がトトリに告白したの見てたでしょう」
「うん。私もトトリちゃん好きだから、おあいこだね」
「なっ……!」
「それにトトリちゃんだって私とエッチするの同意だったし」
「……トトリ。そうなの?」
 氷のようなミミの声。トトリは怯えながらも、嘘はつけなかった。
「その……なし崩しに同意みたくなっちゃったというか」
「ふーん……」
【ガスト】アトリエシリーズで百合 2
301 :名無しさん@秘密の花園[sage]:2011/08/08(月) 02:22:01.36 ID:j5j4DqgH
「ねえミミちゃん。ミミちゃんも一緒にエッチしない?」
「な、何言い出すんですか先生?」
「私とミミちゃんとでトトリちゃんを可愛がってあげたら、平等でしょ?」
「……確かに、そうかもしれませんね」
「ええぇ……ミミちゃんまで何言ってるの?」
「よし。決まりだね」
「あの、先生……さっきから私の意思が無視されてるような」
「まあまあ。三人でするのも楽しいよ? 私も昔、くーちゃんりおちゃんと――ゴホン。とにかく始めよ」
「ロロナさん。一応、一緒にすることに同意しますけど、あくまでトトリは私のものですからね」
「はいはい。それじゃあミミちゃん、トトリちゃん緊張してるみたいだから、まずは優しくキスしてあげて」
 ロロナはトトリを後ろから抱き締めた。つまり、動けなくした。
「トトリ……」
「え、あの、ミミちゃん……あ」
 ミミの唇が、トトリのそれと重なる。
 ロロナのキスに比べたら、ぎこちなく、まだどこか遠慮があった。しかしトトリは、ミミにキスされていると思うだけで、頭の芯が熱くなっていた。
「トトリちゃんてば、キスだけですごくドキドキしてる……妬けちゃうなー」
「あっ、んっ……先生、やっ……」
 ロロナは後ろから、トトリのレオタードの下に手を潜らせていた。小さなトトリの胸をもみしだき、指先で乳首を弄ぶ。
「あっ、あっ……」
「ほら、ミミちゃん。もっとトトリちゃんをドキドキさせなきゃ。舌とか入れちゃっていいよ」
 ロロナの言うとおり、ミミはもう一度トトリに口づけた。そのまま、少しずつ舌を入れていく。
「んっ……ふ、ぁ……トトリぃ……んっ」
 ミミは何度もキスをして、舌を絡ませる。そのたびにトトリの肌は、上気したように熱くなっていく。
「トトリちゃん、感じてきてるね……乳首もビンビンに立ってるよ」
 耳元で囁くと、ロロナはそのままトトリの耳の後ろにキスをした。
「あっ……! ん、っ……ぁ」
 後ろからはロロナに胸を揉まれ耳の回りを攻められ、前からはミミに繰り返しキスされる。最初は戸惑いの方が勝っていたトトリも、二人の与える快感に呑まれてきた。
 ロロナはトトリのレオタードをはだけさせ、微かに汗ばんだ肌を露わにさせる。
「トトリ……キレイよ……んん」
 ミミはトトリの胸元に口づけた。それから舌先で転がすように薄桃色の先端を舐め回す。
「あっ、んっ……ふぁっ、あっ」
 乳首に軽く歯を立てると、トトリは高い声を上げた。
【ガスト】アトリエシリーズで百合 2
302 :名無しさん@秘密の花園[sage]:2011/08/08(月) 02:27:14.45 ID:j5j4DqgH
「トトリちゃん、やっぱり敏感だね……可愛い……もう食べちゃいたいくらい」
 後ろから抱き締めたまま、ロロナはトトリにキスをする。先ほどよりもっと激しく舌を絡ませる。
「ふ……んっ……ちゅ……」
「あの……ロロナさん。私も、トトリを抱き締めたいです」
「ん……いいよ。その前に、服全部脱いじゃおっか」
 ロロナとミミは着ていたものを全て脱ぎ、生まれたままの姿になった。さすがに肌寒いが、どうせすぐに温まるだろう。
 トトリのレオタードも全て脱がせて、ロロナはまた後ろからトトリを抱き締める。
「はい、ミミちゃん。トトリちゃんをぎゅってしてあげて」
 ロロナはさっきより腕を緩めて、ミミが前から抱きやすいようにしてあげた。
 ミミは腕を回して、トトリの体をぎゅっと抱き締める。
「ああ……トトリの体……すごく暖かい」
「ミミちゃんも……暖かくて、気持ちいいよ……」
 前後からミミとロロナに抱かれたトトリは、興奮を通り越して、意識がふわふわとしてきた。
「トトリ……もっと、してあげるから……ん」
 キスをしながら強く抱き締めると、ミミとトトリの乳首がこすれ合う。
「あっ……あっ……ミミちゃん……先生ぇ……私、何だか、変……体の中が……じんじんして、すごく切なくて……」
「トトリちゃん、イきそうなんだ。それじゃあ、このままイかせてあげるね」
 ロロナはトトリの首筋にキスすると、トトリのお尻に手を伸ばし、後ろから秘部へと指を這わせる。十分潤んでいたそこに軽く触れるだけで、トトリは全身を震わせた。
「せ、先生、そこは……」
「力を抜いて。怖くないからね……ミミちゃんも、トトリちゃんのアソコ、触ってあげて」
「はい……」
 ミミがトトリのそこに触れた。指先を浅く潜らせると、熱い蜜の滴る感触があった。
「っ……ぁ」
「トトリ、大丈夫? 痛くない?」
「うん……平気……もっと、深くしていいよ。先生も……」
 ロロナとミミの指が、トトリのそこへ同時に触れる。
 蜜に潤んだそこを刺激されるたび、快感がトトリの体を熱くしていき、その熱がさらに快感を高めていく。
「あっ、んっ……先生っ……ミミちゃんっ……んあっ、あっ」
 二人に愛撫されながら、トトリは昂ぶっていく。やがて強い快感が全身を貫き、トトリは最初の頂に達した。
【ガスト】アトリエシリーズで百合 2
303 :名無しさん@秘密の花園[sage]:2011/08/08(月) 02:30:36.85 ID:j5j4DqgH
「はぁ……はぁ……」
「トトリちゃん、イっちゃったみたいだね」
「は……はい」
「そっか……でも、お楽しみはこれからだよ。ねえ、ミミちゃん?」
「そうね……少なくとも私は、もっともっとトトリを愛してあげたいわ」
「え……あの、さすがにきついというか……せめて、休憩させてほしいんですけど」
「もちろんいいよ。しっかり休憩して二ラウンド目に備えてね。エリキシル剤飲んどく?」
「あ、はい。いただきます」
 この状況が嫌ではないし、どちらかといえば嬉しいのだが、
(体が二つ欲しいって、つまりこういうことなのかなぁ……)
 心の中で、トトリは大きなため息をついていた。

 翌日。予定していた出発が延期されたのは、言うまでもない。


(おわり)
【ガスト】アトリエシリーズで百合 2
304 :名無しさん@秘密の花園[sage]:2011/08/08(月) 02:35:25.20 ID:j5j4DqgH
以上。読んでくれた人、ありがとう。
ピアニャの故郷って百合的にすごく美味しい設定だよなーっということに今さら気付いて書いてみた。
メルルでピアニャが出てこなかったのは本当に残念。と言いながらこのSSにもピアニャ不在だったりする。


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