- 【MEIKO・ミク】VOCALOIDで百合5【リン・ルカ】
172 :名無しさん@秘密の花園[sage]:2011/07/18(月) 07:55:19.56 ID:u3QvVFJY - TVカメラ邪魔
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- 【MEIKO・ミク】VOCALOIDで百合5【リン・ルカ】
173 : ◆6m6FGrAhpA [sage]:2011/07/18(月) 22:01:24.10 ID:u3QvVFJY - 初めて書いたネギトロです。ルカ×ミクでミク視線です。
『涙とファーストキス』 「嫌よ! 女同士なんて!」 私は今日、失恋した。そして、友情まで壊れてしまった。 私が嫌な子なら。それが原因ならしかたないよね。でも。 なんで女の子が女の子好きになっちゃいけないんだろ? 何故それだけで嫌われなきゃいけないの? ---- なんでだろ、涙の一粒も出てこない。ココロが枯れちゃったみたいに。 どこをどう歩いたかも覚えていない。 それでも我が家にたどり着いたのには、ちょっと苦笑してしまったけれど。 それでも、もうこんな時間。みんなに顔合わせづらいな。 「ミク?」 思っているそばから、パジャマ姿のルカちゃんに捕まっちゃった。 「こんな時間までどうしたの? 心配してたのよ」 「ごめんなさい。私……」 なんて言えばいいんだろう? みんなに能天気に「告白する!」なんて宣言しちゃったし。 振られる可能性何も考えないなんて莫迦みたいよね。 「何も言わないで。何があったかだいたい解るわ」 「ルカちゃん……」 「こんなときは思いっきり泣いちゃうほうがいいわ。嫌な事なんてそれで忘れちゃいなさい」 何か返事するよりも早く、ルカちゃんの胸に抱きしめられてた。 すっごく安心しちゃったというか。 お母さんに抱かれるってこんな感じなのかな。 振られたことよりも、優しくされたことで大泣きしちゃった。 「落ち着いた?」 「うん。ルカちゃん、ごめんね。涙でぐしょぐしょ」 「気にしないで。着替えればいいだけよ」 脱ぎ出したルカちゃんに目が釘付けになってしまった。 なんて綺麗なの……。 「どうしたの?」 そのままこっち向かないでよ! 胸おっきいのは解ってるけど! 形いいとか、つんと上向いてるとか! 腰細過ぎとか! オーバーヒートしそうになって、慌てて視線をそらすけど。私キョドリすぎだよ! 「?」 「ル、ルカちゃん。早く着て」 「早く来て?」 「ち、ちが。早く着替えて! 裸で迫ってこないでぇ!!」 うう、完全にからかわれてるよ。
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174 : ◆6m6FGrAhpA [sage]:2011/07/18(月) 22:02:28.30 ID:u3QvVFJY - 「そんな慌てなくたって。女の子同士なんだし」
「だから私は女の子が好きなんで……」 「あら? 私もミクのお相手になれるの?」 ルカちゃんは新しいパジャマを羽織ったまま、前を止めてない。裸よりさらにエロい。 ぜーったいわざとやってるでしょ? 「……ルカちゃん、前留めて。ねえ、私からかって楽しい?」 「からかうなんて心外ね。好きでもない相手にこんなことしないわ」 「え?」 ルカちゃんの真面目な顔。吸い寄せられるように、視線をはずすことができないじゃない。 「初めて会った時から、ずっと好きだったのよ」 初めて会った時って? 2年以上も前から? 「ダメだな。私って」 「どうして?」 「ルカちゃんの気持ちに全然気づけなかったし」 ちょっと胸が痛い。 「彼女にそんな気がないことにも気づけなかった」 「恋は盲目っていうじゃない? 私もミクのダメなところなんて見えないわ」 ルカちゃんが悪戯っ子のような顔して笑ってる。 やばい、なんか来る?! 「私から見たミクは……言うまでもなく可愛くてもちろん美人よ。声も可愛いし。スタイル最高だし。大きさの問題じゃないわ。要はバランス! 脚も細くて素敵!」 ちょっと? なにこの誉め殺し!? 「髪も素敵よ。綺麗だしツインテールもすごく可愛いけど、たまにおろした時の色っぽさは眩暈がしそう」 「ちょっと、ルカちゃ」 「それから性格も。誰にも優しいし表裏ないし何に対しても常に前向きで、だから貴女はいつもキラキラしてて」 「ストップ!ストップ!!」 やっと遮ったけど。なんか、振られたことよりダメージ大きいよ……。 「ミク? どうしたの?」 「そんなに誉められたら恥ずかしいよぉ」 またルカちゃん、真面目な顔に。 ずるい。また目を逸らせなくなるよ。 耳まで真っ赤なのが判るのが余計恥ずかしい。 「全部本当のことよ。百万言費やしても足りないけどね。だから、あとこれだけ伝えるわ。貴女を愛してる」 当然続くであろう言葉なんだろうけど。そんな大切なことすぐに応えられないよ。
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175 : ◆6m6FGrAhpA [sage]:2011/07/18(月) 22:03:22.24 ID:u3QvVFJY - 「ルカちゃん、今日はいろんなことありすぎて頭パンクしそう」
「そうね、2年以上待ってたんだもの。返事はもう1時間ぐらい待つわ」 「猶予1時間だけ!?」 ルカちゃんは微笑んでる。 うん、わかるよ。気持ちには気づけなかったけど、ずっと一緒にいたんだもの。 そんなわがまま言う人じゃない。 辛いこと忘れさせようとして、そんなこと言ってくれてるんでしょう? 考えるまでもないじゃない。 ルカちゃんみたいな素敵な人が、こんなに私を想ってくれるんだもの。 「ルカちゃん、ありがとう。私もルカちゃんが好き」 「あ、ごめんなさい。ちょっとまって」 ウェットティッシュ? なんで手拭いてるの? 「緊張で手のひら汗まみれよ。恥ずかしい」 「えー? クールなルカちゃんがそんなこと」 「買い被りよ」 そう言いつつ、ルカちゃんは私を抱きしめる。 「ルカちゃん? 不意打ちはないんじゃない?」 「小心者だから勢いが必要なの」 もちろん嫌じゃないよ。でも。 さっきはあんなに安心できたのに。変だな。 「ねえ。さっきは抱きしめてもらって安心したの。お母さんの胸にいるみたいで」 「あら。お母さんは酷いわ」 「ゴメンゴメン。でも今は、すっごいドキドキする」 「恋人同士でなら当たり前じゃない?」 そうか、恋人……って?! 「恋人ってことは、あんなことやこんなこと?!」 「貴女がお望みなら」 「え、あの。いきなりはちょっと……」 「そう。でもこれは頂いておくわ」 「!」 ---- 告白して失恋して告白されてファーストキスと、忙しい一日でした。 とっても幸せだから別にいいけどね! 以上です。 誰かを悪者にするのも嫌だったんで、ミク振った子は不明ってことでよろしく。
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