- 【アトリエシリーズ】ロロナのアトリエで百合
963 :名無しさん@秘密の花園[sage]:2011/07/17(日) 09:48:32.11 ID:BDuFpoNL - >>941
ご期待にそえるかわからないができましたぜ
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- 【アトリエシリーズ】ロロナのアトリエで百合
964 :名無しさん@秘密の花園[sage]:2011/07/17(日) 09:53:36.61 ID:BDuFpoNL - 「……さて、午前の仕事は一段落ってとこね。ちょっと早いけど混む前に食堂に――」
「くーちゃーん!」 「わわっ!? なによこの子――って、ロロナじゃない」 「うん! ロロナだよー」 「まだ元に戻ってなかったのね……ところで何でここに? アールズのトトリの所にいたんじゃなかったの?」 「あのね、くーちゃんにあいたくなったの。だからトラベルゲートつかってあいにきたんだー」 「ふ、ふーん、そう……私に会いたくて、ね」 「くーちゃんくーちゃん、これ!」 「あら、美味しそうなパイね」 「くーちゃんにたべてほしくてつくってきたの。アールズめいさんのキノコたっぷりのキノコパイ。どーぞめしあがれ♪」 「ぐはっ……(可愛すぎる……! トトリはこんな可愛いロロナと一つ屋根の下なんて、なんという役得……こっちに戻ってきたら山ほど仕事押し付けてやる)」 「? くーちゃんどうしたの?」 「なんでもないわよ。それじゃこのパイ早速いただくわね……ん……! これ、すごく美味しいわ!」 「ほんと!? やったぁ!」 「さすが名高いアールズのキノコね。それにも増して、相変わらずロロナのパイ作りの見事なこと」 「えへへ……くーちゃんがよろこんでくれてうれしいな」 「嬉しいのはこっちよ。今日は会いに来てくれて本当に嬉しかったわ。ロロナがいなくなってから毎日寂しくて寂しくて仕方なくて……こっちの仕事がなければ今すぐにでもアールズに飛んでいきたいのに…… それにしても、ありのままのロロナが一番だけど、こんなちっちゃ可愛くなったロロナがわざわざ私のためにパイを作って会いに来てくれたなんて、もう抱きしめてキスしたいぐらい……って、ちょっ、何!? さっきから私何言ってるの!?」 「そっかー……くーちゃん、さびしくさせてごめんね」 「あなたが謝ることじゃないわよ。でも本当に謝意を示したいなら、今夜はうちに泊まって一緒にお風呂に入って一緒のベッドで――ってまた! どうなってるのこれ!?」 「おとまりするの? んー、ロロナすーくんといっしょにきてるから、すーくんがいいっていったらいいよ」 「本当!? それだったら問題ないわ。あの白いのがなんと言おうが許可させるから。あ、いや、それよりもロロナ。このパイ、何かおかしくない? さっきから、意思と無関係に言葉が……」
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- 【アトリエシリーズ】ロロナのアトリエで百合
965 :名無しさん@秘密の花園[sage]:2011/07/17(日) 09:58:43.83 ID:BDuFpoNL - 「え? ふつーにおいしいキノコばっかりたくさんつかったパイだよ」
「いやでもどう考えてもこれは……」 「おい君、一人で走っていったりしてはダメじゃないか」 「あ。すーくん」 「ああちょっとそこの騎士煩い! ロロナのパイ食べてから何かおかしいんだけど心当たりない!?」 「む? このパイに入っているのは、もしやピュアトリフでは?」 「ピュアトリフ? 何よそれ?」 「このキノコを食べると、嘘がつけなくなり、己の心の中にある願望を全てさらけ出してしまうそうだ」 「な……!」 「私も以前、少量だが口にしたことがあってな。味は良いのだが……その日は騎士団員勧誘に異常なほど熱が入って、あやうく不審者扱いされるところだった」 「あんたの話はどうでもいいわよ! それより解毒剤とかは?」 「無い。自然に効果が切れるのを待つしかない、とメルル姫はおっしゃっていた」 「そんな……それじゃあ効果が切れるまで、私がロロナにお揃いの服着せてお出かけしたいこととか、おでこにチューしたいこととか、思うさま抱きしめて感触やら匂いやら何から何まで堪能したいこととか、全部――ってぎゃあああ!?」 「落ち着きたまえ。私は席を外しておく。先ほどの発言も、聞かなかったことにする。騎士の名にかけて」 「ううう……」 「くーちゃん……ごめんね。ロロナ、しらなかったから」 「いいわよ。悪気じゃなかったんだから、ロロナは気にしなくても……本当はキスの一つもお詫びに欲しいところだけど。ってまた……」 「くーちゃん」 「ん?」 「ちゅーしていいよ」 「え……!?」 「ちゅーだけじゃなくて、ほかのことも、していいよ」 「な、な、な……」 「ロロナも、くーちゃんのためなら、はずかしいことでも、なんでもしてあげる」 「……――っ!」
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- 【アトリエシリーズ】ロロナのアトリエで百合
966 :名無しさん@秘密の花園[sage]:2011/07/17(日) 10:04:36.86 ID:BDuFpoNL - 「こんちはー! 仕事終わったんで報告に――って、ステルクさん?」
「メルヴィアか。久しぶりだな」 「うわぁ何年かぶりですね。いつの間にこっちに戻ってたんです?」 「いや、戻ったわけではない。明日にはアールズに帰る」 「ふぅん……ところで、何でステルクさんが受け付けやってるんです? 新人の冒険者が怖くて近付けないんじゃ」 「人手が足りないそうでな……やむを得ず手伝っている」 「クーデリアさんは?」 「鼻血の出し過ぎ――あ、いや、体調不良で倒れてな。自宅で休養を取っている」 「あー、最近本当に忙しそうだったから……後でお見舞い行っとこうかな」 「いや……それは野暮だろう。今日は、二人きりにさせてやってくれ」 「くーちゃん、おねつはかったー?」 「ええ、微熱がある程度……あのさロロナ。もう大丈夫だから、そんなに気合い入れて看病してくれなくても」 「だーめ! きょうはロロナがつきっきりだから、くーちゃんはおやすみなの!」 「むぅ……仕事が山積みなのに」 「くーちゃん、リンゴとオレンジどっちがいい?」 「えっと……じゃあリンゴで」 「わかったー」 (……まあ、これはこれで幸せだからいいか) 終わり
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