- とある科学の超電磁砲/魔術の禁書目録で百合萌え 10
17 :フレンダの休日(1)[sage]:2011/06/28(火) 03:01:19.17 ID:aRYXnEyZ - 「あー、また買いすぎちゃったわけよ」
少女の名はフレンダ。暗部のアイテムのメンバーだが、昼は女子高生という顔もある。 今日は日曜で、このショッピングモールに買い物に来ていた。趣味らしい趣味のないフレンダにとって一番の楽しみは買い物だが、特に今日はストレスからか、いつにも増して衝動買いをしてしまっていた。 なにしろ最近の研究所侵入者排除の仕事で標的をしとめるのに失敗するし、(特にこれが悪いのだが)自分のしくじりのせいで麦野を怒らせてしまっているのが悩みの種だった。 (でもしょうがないと思うのよ。あんな短時間できれいさっぱり後片付けをして撤収なんて最初から出来るわけがないと思うし)。 今回の失敗はフレンダのミス、ということにされている。一応最低限のギャラは出たが、 麦野は怪我をするし、自分も結構痛い目にあった。 服だの靴だのが入った大きな紙袋をいくつも提げて、下りのエスカレータに乗る。 (今回はおかしな仕事だったわね) 結局標的は逃がしてしまったわけだが、麦野は失敗を認めず、わざと泳がせているのだ、と主張している。ほんとうのところは麦野は負けてしまったようなのだが、今のフレンダに詳しく聞き出す勇気はない。
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18 :フレンダの休日(2)[sage]:2011/06/28(火) 03:03:21.91 ID:aRYXnEyZ - 正直なところ、麦野に関してはちょっと反感さえ感じていた。もちろん表にはださないし、無能力者の自分がこうして活躍できる場を作ってくれた麦野に感謝している気持ちも
依然として強いのだが。 (まあ、アイテム以外が生きていけないし)そうは考えるのだが、そろそろアイテムを足抜けする時期なのかも、とも思う。 (麦野があっさり許してくれるかしらね・・・) やはりここでも出てくるのは麦野の名前だった。あんまり円満に済ませられることではないのかもしれない。 1階に下りようとしたとき、まずフレンダが彼女の顔に気づいた。服こそ常盤台の制服であるし、帽子もかぶっていなかったが、顔だけは見間違えるはずものない、研究所で追い詰めた女だった。 (あいつだ!)あまりのことに声にならない。 相手もすぐにフレンダに気づいた。最初は驚いた表情をしたが、すぐに厳しいものになった。向こうもこっちを覚えている。 (もう逃げるのは難しいわね・・・というか、逃げる? そんなみっともないことはできないわけよ) すぐに走って逃げれば逃げ切る自信があった。体力的な自信はある。それにこんな人ごみの中で電撃を使うような相手ではないことは確信できた。それにせっかく買った服などを全部捨てて逃げるのはもったいなさすぎる。
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19 :フレンダの休日(3)[sage]:2011/06/28(火) 03:05:40.33 ID:aRYXnEyZ - 「ここでことを荒立てるのはよくないと思うんだけど、どうかしら?」最初に口を開いたのはフレンダだった。
しばらく沈黙があったあと、相手が答えた。 「あんなことをしておいてタダで済むと思ってるの?」 「ここであなたの能力を使うのは関心しないわね。人が大勢いるし、怪我や迷惑掛けることになると思うけど。第三位さん」努めて冷静を装ってそういった。 「ジャッジメントやアンチスキルに連絡するのも意味がないと思うわよ。私は公式にはただの高校生だし、あなたが訴えたところで頭のおかしい人扱いされるだけだと思うわね」 これは確かだった。今日は暗部に関係するものは何も持っていないし、そもそもアンチスキルといったところで、自分は最終的にトラブルはもみ消すことができる組織に属しているのだ。
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20 :フレンダの休日(4)[sage]:2011/06/28(火) 03:07:41.16 ID:aRYXnEyZ - 相手もそれはわかっているのだろう。特に騒がずに言った。
「あたしはちょっと訊きたいことがあるの。ちょっとお話できないかしら」 「はぁ? 何を聞き出したいのか知らないけど、依頼主のことをバラすわけがないじゃない? それにあんたの「正義」なんてこれっぽっちも興味ないし」 と答えたものの、自分もこの常盤台の学生に興味があるのは事実だった。あの日麦野と何があったのか、こいつはそもそも何のために研究所を襲撃なんかしているのか。 「ちょっとだけなら相手してあげてもいいわよ。期待には応えられないと思うけど。立ち話もなんだわよね」 続く 新スレ+夜中なのでこっそり開始 フレ視点で、高校生という設定 エロほとんどなし予定 ついでに需要もないかもだが自己満足だ、というわけで興味ない人はスルーお願い。
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