- 特撮@百合 第三話
730 :名無しさん@秘密の花園[sage]:2011/06/28(火) 20:46:40.97 ID:aMWfHE2p - 「たったたた・・・」
「ルカさんっ!!!大丈夫ですか!!??ごめんなさい・・・」 船に戻ってきて気が緩んでしまっていたのか、思わず零れた痛みの声に。 過剰に反応し俯いてしまったアイムに、ルカの表情が失態を露わにした。 (やっちゃった・・・) 胸の内でそう呟いて、大きく溜息を吐く。 もちろん、実際にはそんなことはなく、笑顔を浮かべて見せるルカ。 「アイム、大げさすぎ。ちょっと消毒が染みただけだって。」 なるべくいつも通りを装って、俯いてしまったアイムの頭を撫でる。 そうやってアイムが顔を上げてくれるまで、頭を優しく撫で続けること少し。 ゆっくりと顔を上げたアイムの瞳からは、ポロポロと涙が零れていて。 それに、焦ったのはルカだった。 「ちょっと、アイムっ!!!あんたやっぱりどっかケガしたの!!!」 さっきまで感じていた痛みなどどこ吹く風で、アイムの涙に痛みを持っていかれたルカ。 肩に手を置き、少し俯き加減のアイムを覗き込むようにして様子を伺えば。 アイムがフルフルと首を横に振った。 「え?なに?どっか痛いから泣いてるんじゃないの?」 ルカの問いに、こくこくと首を縦に振って頷いてみせるアイム。 「じゃあ、どうして泣いてるのよ?」 「だって・・・ルカさん・・・わたくしのせいで・・・」 「何?またその話?だから、あれはあたしが勝手にやったからで・・・」 ついさっきのこと。 ザンギャックとの戦いで、右肩を負傷したルカ。 軽いケガとは言えないものの、10日ほどしたら治るものだと感覚でルカはわかっていた。 そんなケガなら何度もしてきた。 だから、なんら問題なんてないのに。 「でも・・・ルカさんは、わたくしを庇って・・・」 「だーかーらー、庇うとかじゃなくて。仲間を助けるのは当たり前でしょう?」 何度もしたやりとりに、少しうんざりそうな表情を見せながらも。 ルカの瞳は優しくアイムを見つめる。 「ほっんとに、アイムは困った子なんだから。」 少し強引にアイムの顔を自分の胸に引き寄せたルカは、そう耳元で囁いて。 アイムの背中をポンポンと、優しく子どもをあやすように叩いた。
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- 特撮@百合 第三話
731 :名無しさん@秘密の花園[sage]:2011/06/28(火) 20:47:09.31 ID:aMWfHE2p - 『アイムいじめんじゃない・・・ってーのっ!!!』
アイムの背後から斬りかかろうとしていた刃の前に、自らの身を差しだしたルカ。 右肩に刃を受けながらも、そう叫べば。 相手に瀕死のダメージを与える攻撃をお見舞いした。 『大丈夫?アイム。』 『ルカさん・・・』 変身したままの状態では、表情もわからず。 元気そうなルカに、アイムも大きく頷いて。 ファイナルウェーブで敵を倒して、変身を解いたその時に。 アイムはもちろん、マーベラスたちもルカのケガの状態に気づいた。 そうして、『大丈夫だ』と言い張るルカに、船長命令を下したマーベラス。 宇宙最大のお宝探しは、マーベラスとジョウ、ハカセと2人のかわりの鳥・・・ナビィに任せ、 アイムに連れられゴーカイガレオンで治療を受けることになったルカ。 そして、今のこの状況に至る。 「ねぇ、アイム。」 返事はないけれど、ルカはかまわず言葉を続ける。 「あたしはアイムに背中を預けた。だから、あたしはアイムの背中を守る。」 何度となくそう言っているのに、ルカがケガをする度に自分のせいだと落ち込むアイム。 困ったものだと思いながら、ルカの手が優しくアイムの背を撫でた。 「同じ状況なら、同じこと・・・アイムだってするでしょう?」 ルカの問いに、小さく頷くアイム。 それに微笑んで、よしよしと今度は頭を撫でてやるルカ。 「なら、問題なし。まぁ、ドジって心配させたのは謝るから。」 少し恥ずかしそうな声がそう言って、アイムの耳元に囁く。 「・・・ごめん・・・」 微かな声だけれど、その言葉に。 自分を大切に思っていてくれていることが伝わって。 さらにアイムの瞳から涙がこぼれ落ちた。
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- 特撮@百合 第三話
732 :名無しさん@秘密の花園[sage]:2011/06/28(火) 20:47:45.19 ID:aMWfHE2p - 「ちょ・・・なんで泣くのよ、アイム。」
「だって・・・わたくし・・・ルカさんに守ってもらってばっかりで・・・」 「だから、それは違うって・・・」 「違いません。現に今まで一度も・・・ルカさんを守るような状況は、ありませんでした。」 「それは、それでいいじゃない。」 「よくありません。だったら、わたくしはルカさんに何を返せばいいんですか!?」 泣きながら、少しムキになったアイムは、まるで子どもみたいで。 ルカは困り果てながらも、そんなアイムを愛しく思う。 だから、ルカはアイムに答えをあげることにした。 「わかった。」 「え?」 顔を上げたアイムにルカはニッコリと笑ってみせる。 「アイムが、そこまであたしにお礼したいっていうなら、させてあげる。」 「ほんとうですかっ!!!」 泣いていた瞳が嬉しそうに輝くのを見て、ルカは笑顔で頷いた。 「とりあえず、最後まで手当て、してくれる?」 ルカが笑顔でそう言えば、アイムは大きく頷いて。 せっせと、ルカの傷の手当てを再開する。 包帯を巻き終え、薬などを片付ければ、期待に満ち溢れた表情でアイムはルカの隣に座った。 「できましたよ、ルカさん。さぁ、なんでも仰って下さい。」 一国のお嬢様たるオーラを持ちながらも、ルカに対してはどこか忠犬みたいな所も見えて。 ご主人の命令を待つ、かわいい忠犬にルカはニッコリと微笑んだ。
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- 特撮@百合 第三話
733 :名無しさん@秘密の花園[sage]:2011/06/28(火) 20:48:35.58 ID:aMWfHE2p -
「じゃあ、遠慮なく。」 「え・・・」 疑問に思う前に、アイムの瞳いっぱいにルカの笑顔が映りこんで。 そうかと思えば、自分の唇に唇が重なって。 驚きに目を見開くも、しばらくすれば、その瞳はうっとりとして閉じられて。 いとも容易く、そのソファへと押し倒された。 唇が離れる際に、少しだけ透明な細い糸が引いて、すぐに切れる。 少しだけ息の上がった状態になってしまったアイムの潤む瞳に。 ルカの悪戯っぽい笑みが映れば。 状況をなんとなく理解したアイムが、赤くなって慌てる。 「ちょ・・・ちょっとルカさん・・・な、何を・・・」 「ん?お礼してくれるんでしょう?」 「え・・・でも・・・そんな・・・ルカさん・・・ケガしてるのに・・・」 「大丈夫。」 身を起こそうとするアイムに覆い被さり、わざとアイムの耳元でそう囁くように言えば。 アイムの体が、ぴくりっと反応してみせる。 その反応に微笑んで、ルカはアイムの首筋に顔を埋めた。 「ちょ・・・ルカさ・・・んんっ!!!」 不意に首筋に生暖かい感触。 それがルカの舌であることを、アイムが理解するのには、少し時間がかかった。 「ルカさん・・・ダメ・・・ケガが・・・」 「うん。だから、アイムが頑張って。」 言われたことがわからずに、アイムの瞳がきょとんとする。 そんなかわいいアイムを見下ろし、額に口付けると、ルカは満面の笑みを浮かべて言った。 「アイムが頑張ってくれたら、問題ないから。」
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- 特撮@百合 第三話
734 :名無しさん@秘密の花園[sage]:2011/06/28(火) 20:49:10.79 ID:aMWfHE2p - ルカに後ろを向くように言われ、何をされるのかわかっていながらも素直に言うことを聞けば。
思った通り、背中のファスナーが下ろされて。 前を向くように促されれば、恥ずかしそうにしながらも言うことを聞くアイム。 ルカの笑顔に、次に自分がするべきことがわかったアイムは、自らその服を脱いでいく。 「アイム、マーベラスたちが帰ってきたら大変だから、上だけでいいよ。」 軽いノリで言ったルカの言葉に、アイムはその身を震わせて、周りを見渡した。 その怯える姿が可愛らしくて、ルカの笑みが深くなる。 「大丈夫だって。アイムのこんな姿、他の奴になんて見せたくないから。安心して。」 「ルカさん・・・」 「言ってるでしょう?アイムは私が守ってあげるから。」 その言葉に嬉しさを感じながら、ルカに抱きつくアイム。 だがしかし、そこでアイムは気づいてしまった。 「でしたら・・・その・・・このような場所で、今・・・しなくても・・・」 「ああ、それとこれとは話が別。」 顔を上げてこっちを見るアイムに、さらっとそう答えて、ルカは額に口づける。 かぁっと、赤くなるアイムに、気分をよくしたルカは、満面の笑みを浮かべた。 「アイムが悩んでるなら、それを取り除いてあげるのも、あたしの役目だからね。」 笑顔を浮かべたまま、心底楽しそうにそう言って。 ルカは、露わになったアイムの胸の谷間にソッと口づける。 と、アイムの口から零れた甘い吐息に、今度はそこに吸いついた。 「あっ・・・んん・・・」 アイムの両手が、ルカの服を強く握る。 谷間に咲いた赤い花に、再度口づけて、ルカは顔を上げた。
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- 特撮@百合 第三話
735 :名無しさん@秘密の花園[sage]:2011/06/28(火) 20:49:36.32 ID:aMWfHE2p - 「ねぇ、アイム。」
右手はなるべく使わないように、左手でアイムの背を撫で、名を呼ぶルカ。 声に誘われるように顔を上げるアイムの瞳は、すでに潤みきっていて。 ソファの肘置きに預けていた背を起こし、その目元に口づけるルカ。 擽ったそうに肩を竦めるアイムに、ルカがニッコリと微笑めば。 その笑顔に魅入り、アイムは目が離せなくなった。 「大好きよ。」 告げられた言葉が、アイムの心を包みこむ。 そうして、アイムの瞳からまた涙がこぼれ落ちるけれど。 その涙は、嬉しくて零れたもので。 その証拠に、アイムの顔にも、幸せそうな笑みが浮かんでいた。 腰に回した手に力をこめて、ルカにぎゅっと抱きつくアイム。 「私も。」 「私も?」 言わなくてもわかるだろうに、ルカの意地悪で優しい声が、その先を言って欲しいと促した。 だから、アイムはルカの胸に埋めた顔を上げて、満面の笑顔でそれに応える。 「大好きです。ルカさん。」
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- 特撮@百合 第三話
736 :名無しさん@秘密の花園[sage]:2011/06/28(火) 20:50:16.97 ID:aMWfHE2p - 「ル・・・ルカ・・・さ・・・」
「ほら、もうちょっと。がんばってアイム。」 ルカの声に頷きながら、アイムは必死で腰を動かす。 ソファの上に足を伸ばし、肘置きを背もたれに座るルカの両膝を跨いで。 膝立ちのアイムの体が小さく上下に動く。 スカートに隠れて何も見えない状態だけれど、その中では。 ルカの左の人さし指と中指がアイムの中に挿入されていた。 小さな上下の動きを繰り返すアイムの姿を確認して、ルカはまた、アイムの胸に吸いつく。 上も全部脱いでしまっては大変だろうと、肘の辺りまで服をずらされた状態で。 下着をたくし上げられ、動きが制限されているのをいいことに。 ルカの唇がしたい放題、アイムの胸を弄び。 両方ともに尖りきった尖端を交互に、舐めて、吸われて、甘噛みされて。 それだけでも、アイムの体は軽い絶頂を覚えるのだが。 完全にいくことはできない。 それを、理解した上でルカは言っていたのだ。 『アイムが頑張ってくれれば、問題ない』と。 「ルカ・・・さ・・・ん・・・ルカ・・・さんっ!!!」 イキたいのに、羞恥心が邪魔をして、うまくいかないアイム。 その瞳からポロポロと涙を零して、それでも、必死になんとかしようと頑張る。 そんな健気な姿に、イケナイとは思いながらも嗜虐心を擽られ、楽しんでしまうルカ。 本当は、左手を少し動かしてあげれば、それだけでいいのに。 アイムが必死で自分に応えようとしてくれる姿に。 もう少しと、その姿を眺めながら、アイムの胸を楽しむルカ。 「ルカ・・・さんっ・・・ごめっ・・・なっ・・・さっ・・・」 荒い呼吸に、途切れ途切れになる言葉。 それでも、自分に謝っているのがわかったルカは、アイムを見上げた。 「アイム?何謝ってるの?」 「だっ・・・て・・・うま・・・く・・・でき・・・な・・・」 ルカの期待に応えることができない自分が情けなくて、謝るアイムの姿に。 ルカは苦笑を浮かべる。 (まったく、このお嬢様は。ぜんぜんわかってないんだから・・・) 心の中で呟く言葉に、笑みが浮かぶ。 そういうアイムの姿が見たいから、ルカはただ焦らしているだけなのに。 (ほっんと、どこまでかわいけりゃ、気がすむのかしらね。) そんな、どうしようもなく可愛らしいアイムに微笑んで、ルカは尋ねた。
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- 特撮@百合 第三話
737 :名無しさん@秘密の花園[sage]:2011/06/28(火) 20:51:01.13 ID:aMWfHE2p -
「アイム、イキたい?」 問われた言葉に、何度も何度も首を縦に振って頷いて、固く閉じていた瞳を開く。 潤んだ瞳にぼやけるルカを、見下ろす形で真っ直ぐに見つめて。 アイムはルカにお願いをした。 「イキたいです・・・ルカさん・・・」 そう言ったアイムの艶めいた姿に、一瞬目を奪われるルカ。 ジッと見つめる潤んだ瞳に、ルカは優しく微笑んだ。 「しょうがないなぁ。じゃあ、イかせてあげるから。アイムもちゃんと頑張ってね。」 言って、ゆっくりと顔を近づけて行けば、同じようにアイムも顔を近づけてくる。 額がぶつかるその距離で、アイムの唇を奪うと同時に。 ルカは、アイムの中で動きを止めていた指を、一気に奥まで押し込んだ。 思わぬ快感に背を反らせ、大きな喘ぎを零すアイム。 かまわずルカが指の挿入を繰り返せば、それに合わせて勝手にアイムの腰も動き出す。 「アイム、ちゃんとできてるよ。」 「・・・ルカしゃ・・・ルカ・・・さ・・・」 喘ぎ混じりのアイムの声は、もはや何を言ってるのかもわからないけれど。 自分の名前が呼ばれていることだけはわかるルカは。 それが嬉しくて、その動きをさらに強めた。 もともと、ギリギリの状態で焦らされていたアイムの体は、あっと言う間に絶頂を迎え。 アイムの声にならない声を最後に、力を失った体がルカの方に倒れ込む。 その瞬間、ルカの内にこもっていた火照りも軽い絶頂を迎えた。 船内に響く、2人の熱のこもった荒い呼吸。 お互いの呼吸が落ち着けば、互いに顔を見合わせて。 何の言葉も交わすことなく、ただ微笑みあってキスをした。
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- 特撮@百合 第三話
738 :名無しさん@秘密の花園[sage]:2011/06/28(火) 20:51:33.36 ID:aMWfHE2p - 「本当に、これでよろしかったのですか?ルカさん。」
「ん〜?」 服装も整え、その他の処理も終え、いつもと変わらぬ船内で。 さっきまでの情事が嘘のような穏やかな時間が流れる中。 アイムの膝枕で、くつろぎタイムのルカ。 そんなルカの髪を撫でながら、アイムが言った言葉に、ルカは笑みを零す。 「いいの、いいの。あたしも気持ち良かったし、アイムも・・・」 ルカのその口をアイムの手が塞ぐ。 アイムの叱りつけるような視線に、笑みを浮かべて頷けば、その手をどけてくれる。 「いまさら、恥ずかしがらなくても。2人だけなんだし。」 「ルカさんは、もう少し恥じらいをもたれるべきです。」 「さっきまで、あんなに・・・」 「ルカさんっ!!!」 めったに聞かない大声で名を呼ばれて、少し驚けば。 アイム自身もそれに驚いたのか、呆然とルカ見つめる。 少しの沈黙が訪れて、先に笑い出したのはルカ。 それにつられるように、アイムも笑い出した。 一頻り、2人で笑い終えると、また穏やかな時が流れ出す。 「ねぇ、アイム。」 「なんですか?ルカさん。」 「もし、アイムがあたしを守ってケガした時はさ。」 「はい。」 「あたしが、頑張ってあげるからね。」 ニッコリ笑ったルカがさらりとそんなことを言えば、アイムは少し首を傾げて。 からかうように、ルカがアイムと同じしぐさをして見せれば。 その言葉の意味を、やっと理解できたアイムが頬を赤く染める。 その様子に満足そうに頷いて、ルカは左手を伸ばしアイムの赤く染まった頬を撫でた。 「だから、これからも、あたしの背中をよろしくね。アイム。」 優しいルカの笑顔の言葉に、アイムは瞳にうっすら涙を浮かべながら。 「かしこまりました。ルカさん。」 嬉しそうにニッコリと笑って、そう返した。
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- 特撮@百合 第三話
739 :名無しさん@秘密の花園[sage]:2011/06/28(火) 20:55:50.87 ID:aMWfHE2p - 以上です。捏造しまくりで申し訳ないです。
好き過ぎてやってしまいました。 長文のお目汚し失礼致しました。
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