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名無しさん@秘密の花園
田村ゆかり×水樹奈々 Part7

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田村ゆかり×水樹奈々 Part7
239 :名無しさん@秘密の花園[sage]:2011/06/13(月) 00:09:10.51 ID:GVClh+Se
「なっ!そんなんじゃないもんっ!」
「毎年別の人といちゃいちゃして、フラグ立てまくってる人に言われても説得力ないですし」

一度おへそを曲げてしまったお姫様は、構ってあげなくて拗ねてるけいたんより手ごわい。
せっかく密着してるのに視線を反らされムッとし、背中の腕の力をさらに強めた。

「ちょっ、離してよっ!」
「いやです!!絶対に離さないもん!!」
「放せコノヤロー!!わぁーん、おかあさん!奈々ちゃんに襲われる!!」
「そっ、そんなんじゃないですって!っちょ、ゆかりさんあんま暴れるとっ!?わあっ!」

予想通り暴れたゆかりさんを抑えきれず重力に負け、二人で盛大に床に倒れ込んだ。

「へうっ!」「あだっ、イっ…」

ふわっと柔らかいものに触れ、視界を開くとゆかりさんを押し倒した状態になっていた。
なんというか、この展開お約束ですよねー…ハハッ。
薄っすらと頬を染めるゆかりさんにどうしていいかわからずあたふたして体が動かなかった。

「早くどいてよ…」
「えっ、あっ………の、えっとぉ…」
「どくの?どかないの?」
「あの……いっ、いやです。どきません!ゆかりさんが私を信じてくれるまでどかないもん!」
「はっ?あんた小学生かっ!」
「なんとでも言ってくださいっ!」

お互いジーとにらめっこしている状態のまま硬直して、時間だけが過ぎて行く。
しびれを切らしグイッと肩を押されてもゆかりさんは非力だからびくともしない。

「そんなに言うなら、証明してみてよ!」
「へっ?」
「奈々ちゃんが浮気者じゃないってさっ。できるもんならね!」
田村ゆかり×水樹奈々 Part7
240 :名無しさん@秘密の花園[sage]:2011/06/13(月) 00:13:49.90 ID:GVClh+Se
その挑発するような口調にカチンときて、噛みつくように唇を重ねた。

「んふっ!」

二、三回啄ばむようなそれを送ってからゆかりさんが抗議の為に口を開きかけたその時、口腔へ舌を侵入させた。

「ん……ッ! ふっ……」
「あっ…んっ、」

夢中になってゆかりさんの中を荒し私のものを送り込む。
何度もゆかりさんの喉が動き、満足しかけたところで背中を叩かれ我に返り口内解放した。

「ハァハァ…うっ///」
「あっ、すいません///」

息も絶え絶えに、目を潤ませながら真っ赤になったウサギさんに理性が飛びそうになった。
ヤバいやり過ぎたかも///危うくこのままことに及んでしまいそうだった…。
たらり、と額に冷や汗が流れ出るのを感じとっさに体を起こす。

「あっ、ゆかりさ、」
「…っ!」
「すすすすすすいません!!!!」

自分の粗相についいきおいで土下座をしてしまったものの、空気が重い。
沈黙の中しばらくマヌケな状態で制止していた。
うぅ、…もういいかな?
屈んだ姿勢で頭を上げると、今にも泣きだしそうなゆかりさんと視線が交わり罪悪感がジワリと広がる。

「っ!ゆかりさん泣かないで?」
「別に泣いてなんていないもん。奈々ちゃんのバーカ、バーカ、バーカァ…」

言葉の語尾が徐々に力なくなってゆき、涙を隠すように俯いてしまった。
小さくなって震える肉の薄い背中をそっとさすり、思いを伝える。

「私はゆかりさんが一番好きなんですよ」
「…ほんと?」
「信じてください」
田村ゆかり×水樹奈々 Part7
241 :名無しさん@秘密の花園[sage]:2011/06/13(月) 00:18:08.29 ID:GVClh+Se
寂しげな顔に両手を添え、少し赤くなった茶色い瞳を除き見る。

「「んっ」」

お互い引き寄せられるように自然に唇を重ねた。

「気持ち伝わってないのかな?ってちょっと寂しくなります」
「………あのね、」
「はい」

何か言いたそうに、でもうまくできないみたいで視線が落ち着きなく宙をさまよう
私はただ穏やかな気持ちでゆかりさんの言葉を待つ。

「奈々ちゃん素敵だからさ、どんどん素敵になっていくからさ」
「ゆかりの見てないことで誰かにとられちゃうんじゃないかって…」

「そんなことっ!」

ゆかりさんにこんな顔をさせてしまう自分自身が情けなくて。
同時にその顔を歪めさせたいという醜い感情もどこかにあって。

「ゆかり全然素直じゃないし、気持ちもうまく言えないし面倒くさい奴だから」

「奈々ちゃんになんも返せてないし、迷惑ばっかかけてて…負担になってばかりで」

「だから、いつか呆れられちゃうんじゃないかなって…」

臆病者で甘えん坊な可愛い黒うさぎさんにはちゃんと言葉にしないと伝わないから。
ビクッと怯えるゆかりさんと静かにおでこを合わせた。

「私はゆかりさんに沢山のかけがえのないものをもらっているんですよ?」

「そりゃ、ゆかりさん難しいから凄く悩むこともありますけど」

「それ以上に幸せを温かい気持ちをゆかりさんはくれるんです」

「だから、自信持ってください」

「私はゆかりさんが大好きです」

ゆかりさんの不安を溶かすことができるように、言葉にありったけの気持ちを込めて。
目の前の大切な人にちゃんと届くように。
田村ゆかり×水樹奈々 Part7
242 :名無しさん@秘密の花園[sage]:2011/06/13(月) 00:21:42.67 ID:GVClh+Se
「うぅ、ななちゃん…うぇっ…」

ゆかりさんが落ち着くまでずっと静かに背中をさすっていた。
しばらく経って少し落ち着いたゆかりさんがバツが悪そうに頬を染めて口を開いた。

「あっ、あんね、なぁーちゃん…」
「はい」
「うっ、浮気しちゃ、ダメだよ///?」

上目遣いで瞳を潤ませて不安げにそんなことに言うものだから、耐えきれず
力の限りゆかりさんをぎゅっと腕に閉じ込めた。

「もおおおおおおおおおおお、ゆかりさん超可愛いっ!世界一かわいいいい」
「ううっ…///はっ、はなせぇー!!」
「こんなに可愛い恋人がいるのに浮気なんてするわけないじゃないですか!」
「なぁーちゃん、くっくるじぃ…」
「ゆかりさんこそ私以外にめろめろになっちゃだめですよ?」
「///ならんし。ゆかり意外と一途だし」
「はい」
「うぅ…///なんか、凄く負けた気がする///」
「たまにはいいじゃないですかっ!」
「むぅー///。だから、なぁーちゃん苦しいってばっ!」

心残りを感じつつ、ゆかりさんを解放しあるものを取りだした。

「仲直りしたところでですね!ジャン☆」
「はっ?」
「私、初日はゆかりさんの法被着て客席からばっちり応援してます。
 だから、二日目はゆかりさんもこの水樹半纏を着て、私に熱い視線を送ってくださいね☆」
「………アホか!ドヤ顔してんじゃねぇー!かえれっ!」
「いでっ」

ゆかりさんらしかぬ豪速で投げつけられたナネットさんは見事私に命中した。

FIN

待たせたのにこんな内容ですまんw
書き始めてくれた方本当にありがとう。


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