- 【ミミニャミ】ポップンミュージックの百合4.1【リエサナ】
125 :名無しさん@秘密の花園[sage]:2011/06/09(木) 14:17:23.26 ID:eUhfsQD8 - >>116
純情親子ほのぼの百合…とみせかけて 裏では>>118みたいなことになってるとは… このあと硝子がお母さんに呼ばれて寝室に行ってみたら 花びらが敷き詰められたベッドの上で下着姿のお母さんが(略 みたいな展開とかになってたりしたらどうしようw >>123 これがいま巷で話題の もしも学生ラクロス部の女子マネージャーが ドラブラブのガチレズビアン同人誌を読んだら っていうやつですね そりゃこれからの部員たちの活躍も(性的な意味で)気になりますが それ以上にレナエリカの続きが気になって仕方ないんですが! どこの委託業者で取り扱ってるんですか!
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- 【ミミニャミ】ポップンミュージックの百合4.1【リエサナ】
126 :名無しさん@秘密の花園[sage]:2011/06/09(木) 14:20:17.57 ID:eUhfsQD8 - 「チューンストリート、チューンストリート。コノ リニア ハ 銀河ノ最果テ 行キ デス」
自動アナウンスの流れるプラットホームに、電車に乗ってやって来た女の子が二人、降り立った。 「本当に…、あっと言う間…だったわね…」 白い服と赤い服、二人の女の子は、リニアモーターカーの感想を話しながら、順番に切符を自動改札へ通した。 そして、駅を一歩外に出ると、そこは煌めく太陽の下に広がる“タウン”の中心地だった。 まず目に飛び込んでくるのは、見渡す限り一面の、無数の施設。 カレーやピザと言った飲食店や、カラオケやクラブのような娯楽施設が軒を連ねている。 更に店舗以外にも、郵便局や病院を始めとする公共施設や、なぜか海や岩山や宇宙基地なんて物まで、この街には存在した。 三百六十度、どの方向を見渡しても、飽く事の無い、個性的な街の表情に、小豆色のドレスの娘は、踊りだす心が止まらない。 「ああっ、シャルロット…! 走ると…危ない…」 スタートダッシュを決めて駆け出す姿を見て、アイボリーのロングワンピースの少女、オフィーリアは、慌てて彼女を追いかけた。 タウンを駆ける二人の横を、様々な建築物が通り抜けていった。 その建物一つ取っても、雅を感じさせる和風の物や、西洋様式でゴージャスな物、見たこと無いような斬新なデザインもあった。 そして、建物の合間から、絶えることなく聞こえてくるのが、リズミカルな音楽だ。 ここには、ポップンミュージックのような音楽ゲームが何種類も、街のありとあらゆる場所に設置されていた。 他にも、ディスコやライブハウスに代表される、音楽関係の施設も多いこともある。 街全域を埋め尽くす、音楽の存在は、このタウンの一つのシンボルとなっていた。 「…この街は…、何でもあるのね…」 二人はタウンを軽く一巡りし終えて、今は公園のベンチで休憩を取っている所だ。 「ええ…、…ここは、とっても…、穏やか…」 この付近は、人工的な建造物が無い代わりに、森や花畑などの自然に囲まれている。 遠くの方からは、牧場に居るであろう動物の声が聞こえてきて、とても和やかに時が過ぎる空間になっている。 ねえ、今度はどこへ行こうかしら。 牧歌的な雰囲気を暫く満喫した後、女の子の一方が、頭に咲いた大きな花の髪飾りを揺らして、次の行き先の相談を持ちかけた。 ところが、地面まで届きそうな漆黒のロングヘアの彼女は、その場で固まったままで、頭の赤いリボンすら微動だにしない。 「……綺麗…」 相談の返答の代わりに聞こえてきたのは、そんな言葉。 不思議に思って、淡いエメラルドの髪を手で避けて、聞き耳を立ててみる。 「…オレンジの…、イシダタミ…」 微笑みながら口ずさんでいる彼女の、視線の先にあるのは、園内を一周ぐるりと敷き詰められた、まさにオレンジ色をした石畳。 そう、オフィーリアはさっきから、ずっと石畳の道路を眺めて、一人で楽しんでいたのだ。
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127 :名無しさん@秘密の花園[sage]:2011/06/09(木) 14:23:08.40 ID:eUhfsQD8 - 「…ハザマ…、…アミダクジ……」
相変わらずぶつぶつ呟く、その姿に、シャルロットも困ってしまった。 なぜなら自分は、この場で地面をじっと見つめるよりも、この街のいろんな場所へ、早く出かけてみたかったからだ。 こんな石畳より、あっちこっち行った方が、もっと楽しいのに。 赤のドレスの娘がオレンジ色の模様を見ながら、そう愚痴をこぼしそうになった、その時。 黒い何かが、目の前をさっと横切った。 えっ、と思って、その何かが通り過ぎた方を見る。 すると、確かに小さくて黒い、動物みたいな妖精みたいな生き物が、石畳の上をトコトコ歩いている。 シャルロットは正体を見極めようと、ベンチから一歩近寄った。 その気配を相手も感じ取ったのか、こちらを振り向いた。 不意に、二人(一人と一匹?)の目が合った。 次の瞬間、黒い生き物は、慌てて逃げるように走り出した。 娘も反射的に、生き物を追って駆け出した。 待って、待ってー。 ドレスの裾を持ち上げ、再びタウンを走り回ったが、相手との距離は中々縮まない。 黒い生き物は、体が小さい割には、とてもすばしっこかった。 あたかも、待てと言われて待つ人なんて居ない、と言わんばかりに、逆に差を広げていく。 そしてとうとう、ひと際大きな建物のある、大通りの交差点の辺りで、完全に見失ってしまった。 左を見て、右を見て、前を見て、念のため今来た道も見たが、どこを見回しても、もうあの姿は見つけられなかった。 代わりに見つけたのは、通りの先の方にあった、リニアの駅舎。 なんだ、最初の場所に、戻ってしまったわね。 そう話し掛けようとして、いつも傍らに居る少女が、そこに居ない事に初めて気付く。 広い広い街の真ん中で、赤い服の女の子は、白い服の女の子と、はぐれてしまったと知ったのだった。 どうしましょう、きっと心配しているわ。 今更になって、後悔の念に駆られる。 街を訪れた時のウキウキワクワクから一転、もの悲しい気持ちが胸を締め付けた。 すっかり沈み込んだ心に釣られて項垂れると、涙が溢れそうになった。 ポーーーーン…。 丁度その時、軽快なチャイムが辺り一面に鳴り響いた。 シャルロットが思わず、音の聞こえた方を見上げると、そこには建っていたのは交差点に面した、巨大な塔。 その壁面に取り付けられた文字盤が、時刻を知らせる合図だった。
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128 :名無しさん@秘密の花園[sage]:2011/06/09(木) 14:26:00.57 ID:eUhfsQD8 - 「……おれんちの…みずたまり…、…ひんやり……」
空の色が、もうすっかり黄色から赤くなりかけた頃、白い服の少女は、まだ公園に居た。 幾何学模様を形作る石畳と少女の、その間に、もう一人の女の子が割って入った。 「どこに居たのって…、ずっとここよ。…私も、シャルロットも…」 何とオフィーリアは、地面に夢中になるあまり、シャルロットが居なくなったとは、全く気が付いていなかった。 自分を心配してなかった事に、もうっ、と、つい襟首の下を軽く突いてしまった。 だが、原因となった自身の軽はずみな行いを考えると、彼女をそれ以上責めはできなかった。 ともあれ、団体行動なら真っ先に迷子になりそうな二人には、何か対策を講じる必要があった。 「…うん…? シャルロット…?」 例えばこんな風に、自分の指と相手の指をしっかり組んで、離れないよう手を繋ぐ、といった具合だ。 「…え? …あっ、……ちょ…ま……??」 二人をしっかり結びつけると、赤のドレスと白のワンピースは、もう一度タウンを走り出した。 「…急に、いったい…どうしたの…?」 やっと手を離してくれる頃には、オフィーリアは息を切らしそうになっていた。 二人が辿り着いたのは、この街の中で最も大きな建物の前だ。 とりあえず呼吸を整えようと、すうっと一息、大きく吸い込んで、深呼吸をした。 ポーーーーン…。 丁度その時、塔に取り付けられた大時計が、時刻を告げる合図を鳴らした。 すると、どうだろう、今まで只の壁だと思っていた塔の外壁から、小窓のような穴が次々開いた。 中から小人のような人形が、何人も出てきて、文字盤をぐるりと囲う。 どこからともなく、小気味良いリズムで、音楽が流れてくる。 その音のタイミングに合わせて、小人の人形達も、まるで踊るかのように動き出した。 「…すごい、…素敵…」 塔に組み込まれていた、からくり時計を見て、オフィーリアは驚き感動した。 しかし実は、ダンスをしていたのは小人だけではなかった。 大きな塔のたもと、道幅の広い通りが重なり交錯する街角。 穏やかな曲に乗せて、小豆色のドレスを着た娘は、小人達と共に、くるくる回っていた。 交差点で踊る彼女の姿は、さながら、都会の喧騒の中で、アスファルトの狭間から芽吹き大輪を咲かせる、一輪の花のようだった。 その様子は、アイボリーのワンピースを着た少女だけでなく、通り掛かった多くの人々の目を奪った。
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129 :名無しさん@秘密の花園[sage]:2011/06/09(木) 14:29:10.43 ID:eUhfsQD8 - やがて、時報代わりの演奏が、終わりを迎えた。
人形は塔の中へ引っ込み、シャルロットはドレスのスカートを摘んで、軽くお辞儀した。 続いて、娘を取り囲むギャラリーからは、惜しみない拍手が沸き起こった。 「…シャルロットは、本当に…ダンスが上手ね…」 すかさずオフィーリアが歩み寄って、彼女の頭を撫でながら、踊りを褒めた。 嬉しくなったシャルロットは、うっとりとした表情で、両手を頬に当ててみせた。 そして、その内の一方の手で少女の手を取ると、ぎゅうっと強く握った。 「…えっ…ええっ…? …また…? …ええー…??」 足を留めていた人々が、また目的地に向かって歩き出すように、二人も次の場所へ向かって駆けて行った。 タウンを暖色に染めていた夕暮れも、そろそろ店じまいして、夜という蒼いシャッターを閉めかける。 「上から…見ると、こうなって…いるのね…」 今日一日、様々な出来事があった街を、二人は上空から見下ろしていた。 「…ええ、雲の上に…居るみたい」 と言っても、実際に雲の上から見てるのではない。 この場所は、沢山のゴンドラが輪舞曲を回り続ける、遊園地の乗り物の中だ。 「……あら…?」 眼下に広がる大きなタウンの、その向こうに、黒髪のロングヘアの少女が、ある物を見つけた。 「…同じ色。…ほら…」 指で示した方向を、赤いドレスの娘も見てみると、また明日、と言って立ち去る直前の、黄金色の眩しい太陽。 その周りの空は、綺麗なオレンジ、一色に塗り潰されている。 「ね…、石畳みたい…」 少女が一心不乱に見つめていた、オレンジの道路と、同じ色をした、夕焼け空。 娘は、なんとなく、ちょっとだけ、石畳の良さが分かった様な気がした。 でもね? 今度来るときは、あなたと、私で、一緒に。 もっと、いろんなところに行きましょう。 地面を見てるだけじゃなくてね。 ゴンドラの中から西日を眺めている、赤と白の服の、女の子達の顔と瞳は、夕日と同じ色に輝いていた。 ちなみに、娘が彼女を捜している途中で、自分と同じ色の服を着た三つ編みの子から、遊園地のこの乗り物について教えてもらったのは、少女にはまだ内緒である。
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130 :名無しさん@秘密の花園[sage]:2011/06/09(木) 14:30:59.44 ID:eUhfsQD8 - これからタウンモードで起こった事をありのままに話すぜ!
と思ったらもう話し終わってたんだ… 何を言ってるのかわかんねーと思うが(以下略 ちゅーことでチューンスト女子に絶賛浮気中の自分も、タウンモードで嫁達に再会しては、会話を楽しんでおります。 魅力を再発見して惚れ直したり、えっそんなことを?みたいな意外な一面が見られたり… シリーズを重ね大勢増えたキャラクターは、決して過去のものではないと感じました。 何百ものキャラにメッセージを設定するというのは、相当な物量であるのは想像に難くありません。 はい今から五百人近い人に、一人ひとり違うセリフ考えてくださいとか言われたら、自分なら無理ですって泣きながら訴えます。 それをちゃんとキャラの性格や背景に沿うように、タウンを訪れた人として不自然のないようにしてあるのが、凄い。 素晴らしい。賞賛に値します。大変よくできました。 だがしかしオフィーリアのセリフあれはないと思うんだwww でもって、あんなオフィだったのでこんなオフィにしかなりませんでしたw そういう事ですので、シャルロットがタウンをはじめてのおつかい的に大冒険する感じに。 おつかいのあとは彼女をシチュー引き回しもとい連れ回しの刑に処して執行完了ですv オフィとシャルの話を書くのは久しぶりだったので、以前の設定とかノリとか再現できるか… と、心配でしたが、そんなこと全く気にする必要はなかったみたいで、ホッと一安心。 とりあえず自分は、今もこの二人が好きなんだなあと、再認識しました。 そして最後の、デートの締めは、夕暮れの観覧車だよ! あれれ前にもこのネタやったかなぁ、と思って過去ログ見返したら、やっぱり前にリエさなでやってました。 昼や夜とは趣の異なる街の風景や、沈み行く陽の位置でわかる時間の経過、それに夕焼けに染まった同乗者。 見所がいっぱいあってオススメだから、良い子のみんなも是非一度試してみてね!
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