トップページ > レズ・百合萌え > 2011年06月01日 > 75G76Ca9

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835
テイルズで百合萌え 2

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テイルズで百合萌え 2
838 :835[sage]:2011/06/01(水) 02:30:35.21 ID:75G76Ca9
>>836
将軍ありがとう。まさかそのネタで返されるとは思わなんだ。
いちばんいいssかどうかは計りかねるが投下させてもらうw

すみませんが数スレお借りします。
トリプルカノンノとあたま、カップリングぽくはなく4人でほのぼのしてる感じでえろなし。携帯で書いたのを携帯で投下するから、改行とか変な所あると思うがどうかご容赦。

次から投下はじめます。
テイルズで百合萌え 2
839 :835[sage]:2011/06/01(水) 02:32:09.85 ID:75G76Ca9
空の、バンエルティア号の浮くもっともっとうんと高いところから降る月や星の明かりは、どこまでも白くなめらかで、本でも読めそうなほどの殊更明るい穏やかな夜だった。

「カノンノ、寒くない?」
「うん、平気だよ。…ふふ、くっついてるとあったかいね」

そう言ってディセンダーにすり寄ったカノンノの頬を、風に揺れるディセンダーの細い髪がくすぐった。
空飛ぶ船の甲板は今夜はなんだか賑やかで、海風がすこしくらい強く吹いたとしても、
きゃっきゃと上がるかわいらしくかしましい笑い声はやみそうにない。
カノンノたち3人とディセンダーが、キールから借りた天体望遠鏡を持ち出して星を見ているのだ。
夜は冷えるから風邪をひかないように、と、ロックスが持たせてくれた大きな毛布に、
ディセンダーとカノンノを両側から挟むようにしてパスカとイアハート、
4人でくるまって甲板の縁にもたれて座っている。
彼女たちの手に握られたマグカップの、ロックス特製ホットチョコレートから上がる湯気が空に昇って、
まるで星々の間に溶けてゆくようだった。

「あ!カノンノ、彼女をひとりじめなんてずるいよ!」
「えっ、え?ひとりじめなんてしてないよう」
テイルズで百合萌え 2
840 :835[sage]:2011/06/01(水) 02:33:53.53 ID:75G76Ca9
隣に座る彼女の腕を、自分の腕で抱くようにして寄り添っていたカノンノを、
隣からイアハートがぎゅうっと抱きしめた。ディセンダーの細い腕が戸惑うカノンノの細い腕に抱かれ、
その腕にもまたイアハートの細い腕が回っている。イアハートからカノンノ、
カノンノからディセンダーに伝わった優しい衝撃で、彼女の手の中のホットチョコレートがちゃぷんとちいさく波打った。

「あっ、みんなずるい、わたしもぎゅーってするー」

今度はそう言ってパスカがディセンダーの左腕をぎゅうっと抱きしめた。
瞬間、彼女の華奢な肩からずり落ちてしまった毛布をかけてやろうと思ったディセンダーは、
両腕に従えたカノンノたちがあんまり一生懸命に自分の腕をぎゅうっとしてくるものだから動きたくても動けない。

「パスカ、毛布落ちちゃったよ」
「大丈夫よ、あなたにくっついてるから寒くないの」
「…そう?なら、いいんだけど」
「うん、あったかいね」
「みんなでずーっとこうしていられたらいいねー」

そう言って明るく笑ったイアハートの柔らかい声に誘われるようにして、甲板にまた甘やかな笑い声が満ちた。
テイルズで百合萌え 2
841 :835[sage]:2011/06/01(水) 02:37:04.88 ID:75G76Ca9
キールの天体望遠鏡なんてこうなったらもう飾りのようなもので、おしゃべりに夢中な4人は一向にレンズを覗こうとはしない。
と言うよりもはや、最初からそんなものなのだ。彼女たちにとっての夜空の鑑賞会は、
誰にも邪魔されず定期的に4人で過ごすための理由のようなもので、天体望遠鏡なんて実はあってもなくてもいい。
ただ時々、こうして4人で過ごしたい時に理由として拝借しているだけだった。

「みんなー、もう遅いから入っておいでー」

ホールへ続く扉が音を立てて開いたと思うと、明かりの漏れる室内からアンジュが手招きをしていた。
いつの間にかだいぶ時間が経っていたようで、アンジュの隣には心配そうにふよふよと浮くロックスも見える。
大方、風邪でもひいてやいないか、とか、その辺りを心配しているんだろうと思ったのは4人ともおなじだったようで、
ディセンダーもカノンノたちも肩をよせてちいさく笑った。

「お嬢さまがたー、聞いてるんですかー?」
「はーいはいはい、いま行きまーす」

ディセンダーがそうロックスに忙しなく答えると、パスカがマグカップをトレイにまとめ、
イアハートが毛布を器用にたたみ、カノンノが望遠鏡を丁寧に抱きかかえた。
カノンノの望遠鏡の端をディセンダーも支えるように持って、それぞれ空いた方の手を隣の人物とつなぐと、
くすくすと笑いながら4人はホールへ向かって行った。
なにもおかしなことなんてない、ただ、4人そろってこうしていられることが嬉しくてたまらない、
おそらくみんなそう思っているのだと、4人ともが考えていた。

星のきれいな、穏やかな夜だった。

おわり
テイルズで百合萌え 2
842 :835[sage]:2011/06/01(水) 02:38:26.57 ID:75G76Ca9
…大変おそまつさまでした。ありがとうございました。長くてごめん。

トリプルカノンノとあたまは、いつまでも末永く幸せに暮らすといいと思うんだぜ。

では、ただの名無しに戻ります。


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