トップページ > レズ・百合萌え > 2011年05月24日 > SH82Myzs

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名無しさん@秘密の花園
魔法少女まどか☆マギカで百合萌え 22

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魔法少女まどか☆マギカで百合萌え 22
238 :名無しさん@秘密の花園[sage]:2011/05/24(火) 07:05:51.58 ID:SH82Myzs

そのことに気付いたのは本当に偶然だった。
正直言ってただの錯覚や気のせいだったのかもしれない。
でも、一度考えてしまうと、思い当たる事はいくらでも出てきて。
だから、私は彼女に聞くことを止められなかった。

「暁美さん、あなた……どうして何も変わらないの?」


―――そうね、いつかは話さなければと思っていた事だから―――
暁美さんはそう言って、帰り道ではなんだからと
私を自宅へ招き入れ、すべてを話してくれた。

魔法で身体の成長を止めた事。
戦い続けるという彼女の決意。
成長は足枷になるという理由。

それらを聴いた時、私は衝動のままに、彼女を押し倒していた。

「どうして、っ……」
なんでそこまでできるの

悔しかった。

自身の身体を道具と割り切れる彼女が。
そんな彼女に根付いてる「まどか」が。
彼女を引き留められないであろう私が。

魔法少女となり魂が抜かれたこの身体はゾンビのようなものなのかもしれない。
それでも、触れ合う身体はこんなにも暖かくて、私は彼女の身体が好きだった。

「まどか」の話は突拍子なかったけれど、話す彼女は真剣で、とても優しくて。
彼女の中で「まどか」の存在が揺らぐ事はないのだと強く実感できてしまって。

分かってる、今更私が何かを言ったところで何も変わらないって分かっている。
彼女はやると決めたらそれがどんなに辛い事でもやり遂げようとする人だから。
魔法少女まどか☆マギカで百合萌え 22
239 :名無しさん@秘密の花園[sage]:2011/05/24(火) 07:07:03.64 ID:SH82Myzs
何かを言いたかったはずなのに、何を言えばいいのかわからなくなって。
ただただ涙が溢れ出る。

そんな私を暁美さんは押しのけようともせず
逆に、そっと手をまわして―――

「……ふぇっ?」

抱き寄せられていた。

「まどかが消えてしまったって私が泣いてた時、巴さんは私を支えてくれたよね」
「まどかだけを追って過ちを繰り返してた時には忘れてたこと」
「私の周りには大切なものがたくさんあるって」
「巴さんが思い出させてくれたから」

「私はこれからもいろんなものを捨てていくのかもしれない」
「でもこうして私の為に泣いてくれる巴さんがいる」
「そんなあなたがいてくれたから、選べたの」
「何があっても私は私でいられるって」

「だから、ありがとう巴さん」

……ずるい、暁美さんは本当にずるい。
そんなことを言われたら何も言えなくなる。

そんなあなたと肩を並べる勇気は私にはなくて。
生きる事を願った私には、戦い続ける事がどういう事かわかるから。

だからせめて、一緒に居られる今だけは
あなたの傍にいさせてください。
魔法少女まどか☆マギカで百合萌え 22
240 :名無しさん@秘密の花園[sage]:2011/05/24(火) 07:09:31.12 ID:SH82Myzs
元々考えてたほむマミネタが上手くまとまらんから脱線して
改変後世界でのほむらの成長しないネタからマミほむ部分だけ切り取ったらこうなった。
ほむらさんが悟りきっててなんかやべぇ。


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