トップページ > レズ・百合萌え > 2011年05月21日 > IKJoUxlD

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スイートプリキュア♪で百合6

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スイートプリキュア♪で百合6
378 :374[sage]:2011/05/21(土) 20:00:07.69 ID:IKJoUxlD
あばばば。寝落ちしたあげく仕事が長引きました…すいません
見直ししたらss投下します。たぶん22時ごろには…あまり過度な期待しない方向で
スイートプリキュア♪で百合6
383 :374[sage]:2011/05/21(土) 22:04:43.24 ID:IKJoUxlD
推古のつまりが粗探し

響→奏前提で割と聖歌先輩が出るお話。微エロ(申し訳程度)

Departure―1

 どんよりとにび色に染まる空と特有の土臭さを含んだ臭いに東山聖歌は以前よ
り鞄に放置していた折り畳み傘の存在を思いだしホッと安堵の息を吐いた。今朝
は録に天気予報など見もしなかったせいで早朝の天気を鵜呑みにしていたのだ。
「お日様が気持ちいい」
 朝言い放った自身の言葉を思いだしひとり苦笑する。ぱらぱらとついに降りだ
した雨に自身と同じ朝の天気を鵜呑みにした同級生達がうめき声を上げるなか聖
歌はHR終了を告げるチャイム共に鞄を片手に教室を後にした。
 放課後恒例のスイーツ部の活動も終わり器具の片付けをしていた聖歌はぼんや
りと時計を見上げる。時計の長針は6をさしておりハッと弾かれたように手を動
かす。些か気が抜けていたようである。部員達は先に部室を後にしており、そう
いえばお疲れ様でしたと言われたような気がする。
「ちょっとぼんやりしすぎかしら……」
 気を入れ直して調理器具を片付けた時に短針は5を刺しており慌てて聖歌は部
室に鍵をかけその場を後にした……、いやしようとした。
「あれ?」
 外はもう薄暗い為よくは見えないが、降りしきる雨の中にぼんやりと人影が映
る。傘も差さずに立ちすくむその姿に聖歌は鞄をひっ掴むと即座に部室を駆け出
した。
□■□■
 激しい雨音にまざり聴こえてきた荒い息遣いに思わず頭を上げる。次の瞬間、
体に打ち付けられていた雨音が遮られ視界に予期せぬ人物が立っていた。
「せーかせんぱい?」
「こんにちは、北条響さん」
 にこにこと人当たりの良い笑みにぽかんと響は口を開けるがだんだんと回転し
はじめた頭脳が慌てて口を動かした。
「先輩! 濡れちゃいますって!」
「いーのよ、たまには」
 何が良いのかさっぱり分からなかったが差し出された傘は確かに響を雨粒から
守りその代償に聖歌は打ち付ける水滴に身を晒していた。
 たまらず響は聖歌の手を引くように校舎へ駆け出す。ぐっしょりと濡れた制服
は当たり前のようにスポーツブラやショーツにまで及び響は不快感に顔をしかめ
た。
「うふふ、こんなに濡れたのなんて小学生以来だわ」
 何が楽しいのか響には理解出来ずにあーとかうーとか意味のなさないうめき声
をあげていると聖歌は手にしていた傘を折り畳むと突然響を抱き締めた。これに
は響も対処出来ず急速に頬に熱が籠るのを感じた。
「こんなに濡れて寒かったでしょ?」
スイートプリキュア♪で百合6
384 :374[sage]:2011/05/21(土) 22:07:00.28 ID:IKJoUxlD
 柔らかな声色と雨に晒されてなお消えない甘い香り。その香りと共に思い起こ
されるひとりの少女の面影に響は居心地悪そうに身動ぐ。
「ンッ……」
「!?」
 上方から聴こえてきた艶やかな声に響は身動ぎを止め硬直する。聖歌としては
ただ単にくすぐったかっただけなのだがその声は響の動きを抑制するには充分過
ぎた。
「北条さん……?」
「ふぁい!?」
 カチンコチンに固まりきっていた耳に囁かれるように届いた声に思わずすっと
んきょうな声を上げ響は聖歌から離れた。気のせいかやや残念そうに見える聖歌
の表情に響は自身の鼓動がやけに耳につくのを感じていた。
「南野さんと何かあったの?」
「べっ、べつに何もないですよ?」
 あからさまな同様に聖歌は苦笑し響はポーカーフェイスとは無縁な自身を呪っ
た。しかし、聖歌はそれ以上は何も問い正さず響も言うべき言葉が見つからい。
雨音がただふたりの間を包む。
 くしゅんと可愛らしいくしゃみに響は驚いたようにうつ向いていた顔を上げる
。すると聖歌は恥ずかしげに頬をかいていた。あれだけ雨に濡れれば当然のよう
に体温は下がる。
 普段からアウトドア派な響は同級生の中でも体の丈夫さには自信があるが聖歌
はそうでもない。だてに姫呼ばわりされてるわけじゃないかと些か失礼な事を考
え響は思考を巡らせる。
「聖歌先輩、家に来ます?」
「えっ?」
 きょとんと呆けた年上の少女の姿に響は気恥ずかしさを覚え矢継ぎ早に口を動
かす。
「いやっ! 聖歌先輩が濡れちゃったのはあたしのせいで! えーと、聖歌先輩
の家よりあたしの家のが学校から近いし」
 尻すぼみに失速していく言葉に聖歌は口元に手を当て考える仕草を取る。数秒
の後にぱんっと聖歌は軽く両手を打ち鳴らした。
「そうね、滅多に無い北条さんからのお誘いだし受けちゃおうかしら」
「あっ、はぁ……」
 やけに嬉しそうな聖歌の声色に当の誘った本人は困惑気味に肯首した。
□■□■
 外観から予想出来るが北条邸は噂に違わぬ豪邸だと聖歌はぼんやりと感じた。
「パパ! あれ……、居ないのかな……?」
 どうやら響の父である団はまだ帰宅していないようだ。しょうがないなーと呟
き響は聖歌にここで待ってるように告げると濡れた足のまま爪先立ちで屋敷の奥
に引っ込んでいった。数分後、大きめのタオルを二枚手にした響が玄関口に立ち
往生していた聖歌にタオルを差し出す。
 短く礼を告げ多分に水気を含んだ髪をやんわりと拭き始める。いつもわしわし
と粗っぽく拭き上げる響も今回ばかりはそれに習い優しく己が髪を噴き上げた。
 主が帰宅したと言うのに随分と静かだと聖歌はあまり失礼にならない程度に屋
敷を見回す。用途不明な調度品や見るからに高価そうな装飾品の数々に改めて目
の前を歩く少女がお嬢様である事に気づく。
スイートプリキュア♪で百合6
385 :374[sage]:2011/05/21(土) 22:11:18.07 ID:IKJoUxlD
 階段を上がり響の私室に通された聖歌は着替えを手渡され響は外に出ていると
告げ部屋を後にした。パタンと扉が閉まる音を背に響は深くため息を吐いた。
「なにしてんだろ、あたし……」
 別段親しく無い先輩を家に上げるなど自分らしくないと思い響は苦笑する。幼
なじみが聞けばなんと言うだろう?
「また奏の事考えてる……」
 苦笑は嘲笑に変わりいつの間にか足下がふらついている。グラグラと歪む世界
と酷く鈍い体の感覚にマズイと思った時、響の意識は闇に呑まれた。
□■□■
 響から渡された着替え(まだ一度も着ていないだろう新品の学校指定のジャー
ジ)に袖を通し濡れた制服を畳んでいた聖歌の耳に飛び込んできたのは何かが倒
れ込むような音。不信に感じた聖歌が恐る恐ると言った風にドアの隙間から身を
乗り出せばそこには……
「北条さん!?」
 廊下に倒れ込んでいる人影は見間違いようが無く聖歌は慌てて響の元へ駆け寄
る。力無く投げ出された手足と荒い息づかい。苦し気に歪められた表情に聖歌は
響の額に手を伸ばし驚愕した。
「すごい熱……」
 あまり体力に自身がある方では無いがそうも言ってられない。聖歌は倒れ込ん
だ響の背中と膝下き手を入れ持ち上げる。人一人の重さは堪えるかと思ったが響
の体はまるで燃え尽きてしまったかのように軽く聖歌は否応なしに不安を掻き立
てられた。
 部屋に響を寝かせ些か気が引けたが洗面所から桶と数枚のタオルを調達すると
聖歌は急ぎ早に響の部屋へ戻った。ふと時計を見れば長針は当に9を回っていた
が聖歌もこうなってしまった以上は帰るに帰れない。しかし、幸いにも明日は休
日であり聖歌も帰る気は更々無かった。
「ごめんなさいね……」
 ブレザーは脱いでいたが依然として濡れた制服を纏う響に聖歌は一瞬躊躇した
ものの肌に張り付いていた制服を脱がしにかかる。バクバクとやたら煩い自身の
鼓動を自覚しつつ聖歌はその手を止めない。
ブレザーは脱いでいたが依然として濡れた制服を纏う響に聖歌は一瞬躊躇した
ものの肌に張り付いていた制服を脱がしにかかる。バクバクとやたら煩い自身の
鼓動を自覚しつつ聖歌はその手を止めない。
 私立アリア学園中学校において北条響は上級生や下級生に置いても名の知れた
少女だ。天性の運動神経を持つ響はひとつの場所に留まらずスケットとしてその
才を遺憾無く発揮する姿は多くの人の感心を集めた。そんな鍛えぬかれた少女の
下着を残した裸体は聖歌の感心を強く引いた。
「綺麗……」
 些か胸は薄いがしなやかな手足と細い腰。かといって女性としての柔らかな肉
付きも死んではおらず、正に理想とも言える肉体美。
 どうかしてると聖歌は頭の隅で警告を鳴らす自身の理性を理解しつつもその手
は艶かしく響の裸体をなぞる。時折ぴくんと背を反らし熱い吐息を漏らす姿は聖
歌の内に存在する嗜虐心を否応なしに刺激する。
「かな……で……」
「っ……!」
 切な気な声に弾かれたように聖歌は動きを止める。きつく閉じられた瞳から頬
を一筋の滴が伝い、聖歌は深い罪悪感と後悔に駆られた。
スイートプリキュア♪で百合6
386 :374[sage]:2011/05/21(土) 22:14:28.15 ID:IKJoUxlD
 あまり誉められた事では無かったが聖歌はクローゼットから響のパジャマを見
付け出すと四苦八苦しながらなんとかそれを着せる事に成功した。
「なんだかどっと疲れたわ……」
 ほんのりと額に汗を光らせ聖歌はベッドの橋に上半身を預け瞳を閉じる。
 聖歌が北条響と言う存在を認識したのは今から一年ほど前。新入生としてスイ
ーツ部に入部してきた南野奏に何かとちょっかいをかけたがる少女。ふたりの言
い争いは絶えず笑い合う姿など見たことも無い。それでもほぼ毎日奏にお菓子を
ねだる響の姿は聖歌には健気に映った。
「悲しいわね、気持ちが伝わらないのも……」
「そう……ですね」
「!」
 単なる一人言に返ってきた相づちに聖歌はビクリと跳ねる。重なる視線はほん
の一瞬、深い悲しみに染まる響の表情に聖歌は顔を反らす事しか出来なかった。
「聖歌先輩があたしを運んでくれたんですね……。情けないな、自分の家で倒れ
るなんて」
 自嘲気味な声色に返す言葉が見付からずふたりの間をかけ時計が時を刻む音が
包む。永遠に続くかと思われた沈黙だったが意外と早く静寂は撃ち破られる。
「奏が……、王子先輩に告白するって……」
「えっ?」
 うつ向きあからさまに震えている声色に聖歌はただ続きを待つことしか出来な
い。絞り出すような声は普段は目にする事の出来ない北条響の弱さだった。
「あたし……、奏の告白を王子先輩が断ればいいって思ってしまった。ともだち
っ! なのに……」
 口にする言葉の一字一句が鋭い鋭い破片となり響の心をズタズタに切り裂いて
いく。遂には大粒の涙を流し許しを乞う姿に聖歌はたまらず響をかき抱いた。
 しゃくり上げ声をあげる響の頭をまるで幼い子をあやすように撫でる。
「北条さんは南野さんが本当に大切なのね……」
 強い思いが故に伝えられない気持ち。そんなの悲しすぎるでは無いか……。
 抱き締めていた体を離し涙に濡れ艶かしく光る唇に指を這わせ、聖歌は己のソ
レを重ね合わせた。
 技巧も何も無いただ重ね合わせただけの幼稚な口付け。大した抵抗も見せずた
だ涙に濡れた響の瞳はどこか暗い輝きを秘めた聖歌の視線とかち合う。
「今だけは何も考えなくていい。私を……、見て」
かせんぱい……」
 押し寄せる温もりに響は聖歌の背中に腕を回した。

とりあえず前編。改稿つぶしたらえらくよみにくくなってしまいました。
お目汚し失礼しました


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