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名無しさん@秘密の花園
【ネギま!】近衛木乃香・桜咲刹那百合専用スレ(13)

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【ネギま!】近衛木乃香・桜咲刹那百合専用スレ(13)
363 :名無しさん@秘密の花園[sage]:2011/04/07(木) 03:28:27.16 ID:fEHymasZ
こういう場に書き込みするの自体始めてなんですけど…
SS投稿します!

この板好きなんで!

“は”が“ゎ”になってるんですけど
気にしないで頂けるとありがたいです

すみません…

緊張するっ(>_<)

ちょっとシリアスなのかな…

2人が仲直りする前の設定です
【ネギま!】近衛木乃香・桜咲刹那百合専用スレ(13)
364 :名無しさん@秘密の花園[sage]:2011/04/07(木) 03:56:30.31 ID:fEHymasZ
「あ…。せっちゃん」
たまたま教室で2人きりになった時、お嬢様に話し掛けられたことがある。
それゎまだ、お嬢様と仲直りをしていない時だったため、私ゎいつものように、お嬢様を避けるように、した。
今教室から出るのゎ流石に避け過ぎだし、何か事務的な用だと困るため、席に座ったまま黙ってお嬢様に顔を向ける。
お嬢様が嬉しそうに微笑むと、私ゎ自分の欲に負けそうになるのを感じ、再び目を逸らしてしまった。
「みんな、行ってしもうたね」
何やら廊下で騒ぎがあり、騒ぎ事が大好きなこのクラスの人たちゎ皆廊下に出てしまった。
龍宮ゎ仕事のため今日ゎいない。

【ネギま!】近衛木乃香・桜咲刹那百合専用スレ(13)
365 :名無しさん@秘密の花園[sage]:2011/04/07(木) 03:58:54.42 ID:fEHymasZ
こういった騒ぎに参加しないのゎ私と、龍宮も同じで、いつもなら残るのゎ私たちだった。
たまに他に参加しない人もいるが、今回ゎ皆行ったようだ。
だからもちろん、お嬢様も行こうとしたのだけれど、私がここに1人で座り、残っているのを見てか、ここにいることにしたらしい。
無反応な私を少し気にしているようだったけれど、かまわず話しを続ける。
「せっちゃんと2人なんて久々やなぁ。なんや嬉しいわ」
事務的な話しでゎ、ないようだ。
そもそもお嬢様と事務的な話しをすることなんてないような気もするけれど。
まぁ、学校についての何かゎあるかもしれない。
「あんな、せっちゃん、うち‥」
「すみません」
これ以上ゎ無理だ、と判断した。

【ネギま!】近衛木乃香・桜咲刹那百合専用スレ(13)
366 :名無しさん@秘密の花園[sage]:2011/04/07(木) 03:59:49.00 ID:fEHymasZ
事務的内容でなかったとわかった時点で、お嬢様の話しを聞いてゎいけないと、咄嗟に思った。
これで聞いてしまえば、私が今まで我慢して避けてきた意味がなくなってしまうし、何らかの弾みで、私ゎ何かを喋ってしまいそうだったから。
もっと仲良くなりたいと、そう思ってしまうのが、怖かった。
一礼して、逃げるように教室から出ようと、ドアの前まで歩く。
「うち、せっちゃんに何か悪いことしたん?したんなら謝る!許して‥せっちゃん」
出て行こうとした私に、お嬢様ゎそう叫んだ。
何も、悪いことなどしてゎない。
しているはずもない。
むしろ貴方ゎ…。
身分も、何もかもが違うあなたと、私ゎ軽々しく喋ってゎいけないと思うから。
でもそんなことすら、言えない。
「いいえ、お嬢様ゎ、何も。‥失礼します」
「待って!せっちゃん!!せやったら‥せやったら何でうちを避けるん?」
何も答えずに出て行った私を、あの時お嬢様ゎどう思ったのだろう?
例え私がお嬢様に嫌われたとしても、私ゎかまわない。
【ネギま!】近衛木乃香・桜咲刹那百合専用スレ(13)
367 :名無しさん@秘密の花園[sage]:2011/04/07(木) 04:00:18.06 ID:fEHymasZ
お嬢様を守ることさえできれば、それでいい。
そう思った。
思おうと、した。
ドアを開け廊下に出ると、遠くから、戻って来るクラスメイト達が見え、半分くらいが教室に入るのを見送ってから、私も教室に戻った。
その時、お嬢様と目が合い、悲しげな表情を見せた彼女ゎ、答えを知りたいと、せがんでいるようだった。
淡々と過ぎていく時間。
授業中、何度かこちらを見る視線を感じたけれど、そちらに目を向けることなく、学校を終えた。

その日仕事から帰ったのゎ夜の10時過ぎだった。
仕事を終えたばかりだというのに、簡単なものだったのか、疲れた表情のない龍宮と、仕事内容について話し合っていた。
ドアがノックされる。
帰ってきたばかりの私を気遣ってか、龍宮がドアのほうへ行く。
「来客なんて珍しいな」
ソファに腰掛け、独り言を呟いていると、龍宮が戻って来た。
「誰だったんだ?」
「お前に来客だ」
私の質問に答えず、ただそれだけ伝えると、元いたところに座る。
【ネギま!】近衛木乃香・桜咲刹那百合専用スレ(13)
368 :名無しさん@秘密の花園[sage]:2011/04/07(木) 04:00:41.82 ID:fEHymasZ
龍宮ゎ私よりも交友関係が多少なりとも広かったからまだわかるが、交友関係が全くと言っていいほどなかった自分に来客だと聞き、相当驚いたのを覚えている。
そして足早に閉められていたドアを開けると、そこにゎ少し俯いたお嬢様がいた。
「お、嬢様…」
「堪忍な、急に来たりして…」
部屋まで来られると、流石にあまり逃げ場がない。
どうしようか悩んでいると、お嬢様ゎそのまま話し続けた。
「うち、何でせっちゃんがうちのこと避けるんか、知りたいんよ…。うち、本当ゎ何かやったんやない?気ぃ遣わんといて…。話してぇな、せっちゃん…」
「すみません。お教えすることゎ、できません」
「ほな、やっぱりうち何や悪いこと‥」
「いえ、そういうことでゎありません」
「せやったら何で?」
「お教え、できません」
「やっぱりうち、何かやったんや…」
「ですから‥」
違うのだと、そうでゎなく、ただ教えられないだけなのだと、何度言えばわかってくれるのだろう、とため息をつく。
お嬢様ゎ知らなくていいこと、だから。
「せっちゃんと仲直りしたい」
【ネギま!】近衛木乃香・桜咲刹那百合専用スレ(13)
369 :名無しさん@秘密の花園[sage]:2011/04/07(木) 04:03:01.31 ID:fEHymasZ
そう言われても尚、私ゎ何も話せないでいた。
お嬢様が望むことだったのに、私ゎそれを叶えようなどと、思いもしなかった。
思えなかった。
その時、私ゎ一体どんな表情をしていたのか、自分でゎわからない。
少なくともお嬢様にとって、決して良い表情とゎ、言えなかったのだろう。
「うちのこと、嫌い?」
今にも泣き出しそうな声で、そう言われた。
心が何かに刺されたように痛む。
しかし胸を見ても、当たり前ながら何も刺さってなどいない。
ならばこの痛みゎ何なのか…。
その意味を知るのに、だいぶ時間がかかってしまったように思う。
「いいえ」

【ネギま!】近衛木乃香・桜咲刹那百合専用スレ(13)
370 :名無しさん@秘密の花園[sage]:2011/04/07(木) 04:03:20.74 ID:fEHymasZ
小さな声で否定した。
“いいえ、大好きです。何よりも大切です”と、そう言ってしまいそうになったのを、必死で堪える。
しかし、私の小さすぎた否定の声ゎ、お嬢様にゎ否定にゎ聞こえなかったようだった。
むしろ、小さすぎるそれゎ、肯定を表したようにも、聞こえたかもしれない。
床を捉えていた視界を上げると、お嬢様の目からゎ涙がこぼれ落ちていた。
さらに心をえぐられる。
目が合うと、袖で涙を拭い、笑顔をみせるお嬢様。
「あはは、堪忍な。ほな‥また明日」
そう言って、長かったように思えた数分間のお嬢様との会話ゎあっという間に終わった。
これで、よかったんだ。

【ネギま!】近衛木乃香・桜咲刹那百合専用スレ(13)
371 :名無しさん@秘密の花園[sage]:2011/04/07(木) 04:03:46.13 ID:fEHymasZ
ずきずきと痛む胸を押し殺すかのように、自分の服を掴み、握りしめた。
走り去るお嬢様の背中を見送ることさえできずに、私ゎそっとドアを閉めた。

部屋に戻ると、無表情な龍宮が、話しを聞いていたのか、それとも私を見て悟ったのか、「すまない」と謝ってきた。
「何故謝る?」
手にゎ銃があり、いつものように手入れをしているようだった。
「近衛だと、言ったほうがよかったのかもしれないと思ってな」
無表情なそれからゎ、心から謝っているようにゎ見えなかったが、それでも私ゎ何も言えずにいた。
お嬢様だと知らされていたら、きっと私ゎ扉を開けなかっただろう。
そして、こうして胸が痛むことも、きっとなかった。
【ネギま!】近衛木乃香・桜咲刹那百合専用スレ(13)
372 :名無しさん@秘密の花園[sage]:2011/04/07(木) 04:04:04.97 ID:fEHymasZ
「顔でも洗え」
そう言われて初めて気づく。
いつの間にか自分の目からゎ涙が溢れていた。
それがどういう意味なのか、わからずに戸惑う。
「ふ‥ふふ…」
涙を流しながら何故か私ゎ笑っていた。
声にならずに、息だけで、笑っていた。
「どうした?」
私にもわからなかった。
何故私の胸が痛むのか。
何故私の目から涙がこぼれたのか。
何故私が、笑っているのか。
もう何もかもがわからずに、余計、笑った。
「刹那…」
涙で視界ゎぼやけていたけれど、先程まで無表情だった龍宮の顔ゎ、どこか悲しげだった気がする。

【ネギま!】近衛木乃香・桜咲刹那百合専用スレ(13)
373 :名無しさん@秘密の花園[sage]:2011/04/07(木) 04:04:23.99 ID:fEHymasZ
するとそれを見た私ゎ、どこか、落ち着いた気も、した。
洗面所に行き、冷たい水で顔を洗う。
目を瞑ると、お嬢様が張り付いたように思い浮かぶ。
お嬢様の、泣いている姿が。
そうして、再び痛み出す心を癒したいと願うかのように、少しでも和らげたいと、ずっと笑顔でいて欲しい大切な人の涙を、洗い流してしまいたいと、そう思って、さらに冷たくした水を顔につける。
息すら出来ないくらいに、勢いよく水を顔につける。
苦しくなって止めると、そこら中に水が飛び散っていることに気づき、勢いよくやり過ぎたと、タオルを手にとってそれらを拭く。
ふと見た鏡に映っていた私ゎ、それゎそれゎ醜かった。

【ネギま!】近衛木乃香・桜咲刹那百合専用スレ(13)
374 :名無しさん@秘密の花園[sage]:2011/04/07(木) 04:04:41.31 ID:fEHymasZ
「私ゎ何を、やっているんだろう…」
顔についていた水が一気に首をつたい、服の中へ流れていく。
しばらくそこに突っ立ったまま、私ゎ自分の過ちに気づけずに、ただ無意味に自分に問う。
お嬢様の側にいないことが正しいのだという過ちに気づけずに、1人でゎ到底答えがわかりそうにないことを、問う。

翌日、お嬢様をさりげなく見ていたけれど、何ら変わった様子もなく過ごしていたようで、ホッとした。
いつもと変わらない、お嬢様の、笑顔。


【ネギま!】近衛木乃香・桜咲刹那百合専用スレ(13)
375 :名無しさん@秘密の花園[sage]:2011/04/07(木) 04:05:00.83 ID:fEHymasZ
しかし明日菜さんゎ言う。
「木乃香、前よりも幸せそう」
「え?」
「刹那さんといられるのがよっぽと嬉しいのねー、まったく」
呆れたように言う明日菜さんゎ、それでも私よりお嬢様をちゃんと見ているようで、私がまだまだ未熟だということを思い知らされる。

今なら言えるよ、このちゃん。
「せっちゃん、うちのこと好き?」
「は‥はい。好k‥大好き、です」
そう言うと嬉しそうに笑顔を見せる貴方をもっと見たくて、恥ずかしくて、格好よくゎ言えないけれど、ちゃんと、言うよ。
「何よりも、大切です」
【ネギま!】近衛木乃香・桜咲刹那百合専用スレ(13)
376 :名無しさん@秘密の花園[sage]:2011/04/07(木) 06:02:18.82 ID:fEHymasZ
駄文ですみません…

緊張しすぎて手汗がハンパないや…

いやホント、すみませんでした…


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