トップページ > レズ・百合萌え > 2011年03月22日 > EQzJnEeT

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名無しさん@わんこの花園
リリカルなのはで百合萌え(燃え)36い夜も二人でなら

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リリカルなのはで百合萌え(燃え)36い夜も二人でなら
893 :名無しさん@わんこの花園[sage]:2011/03/22(火) 01:48:35.66 ID:EQzJnEeT
遅くなってすみません。
長い上にいまいちな話ですが、生存報告を兼ねて投下します。
なのはワンと飼い主フェイトさんのおはなし。
魔法のペニバンが出てくるので、ペニバン苦手な人は要注意。
真剣に読んだら駄目な内容だと思うので、華麗なスルーをお願いします。

犬とは、犬耳尻尾のある人によく似ている生物。
発情期になると、耳や尻尾が隠せなくなり、思考能力が著しく下がる。そしてエッチをしたくなる。
なのはワンの場合は、症状が悪化すると飼い主フェイトさんのことしか考えられない甘えん坊になります。
今回は犬プレイというより幼児プレイかも。
異常に長く多分12レスぐらい借ります。



本日の仕事も終わり。さて、シャワーを浴びて着替えて帰ろう。
となのはが大きく伸びをしたとき、背中からぶっきらぼうな声がかかった。
「おいなのは、耳出てんぞ」
旧友であり同僚でもあるヴィータの言葉になのはが耳に触れる。
「んー、ふふっ、ヴィータちゃん耳もちっちゃくてかわいー」
「あたしじゃねえ!! おめーだ、お・め・えっ!!」
「えっ! あ、ありゃ……」
あたふたと己の頭に前足を伸ばし、茶色の柔らかな毛並みの耳を確認すると、
「あー、家まで持たなかったかー。ヴィータちゃん、ヴィヴィオのことお願いしていいかな? はやてちゃんには言ってあるから」
あっさりと言うなのはにヴィータは眉根を寄せた。
かなり規則正しい周期で訪れるなのはの発情期。
親としての役目を果たせないため、時期が近づくと、
八神家の家長を筆頭に親しい友人達が彼女の娘であるヴィヴィオを預かることになっている。
そのことに関しては問題ない。が、一つ懸念材料があった。
「………大丈夫なのかよ。アイツまだ帰ってきてねーんだろ?」
目に入れても痛くないほどになのはを可愛がっている飼い主フェイト。
発情期が始まる一週間も前から休暇をとっているのが常であったが、今回どうしても任務が終わらず今も次元の海の中。
血の涙を流しながら仕事をしている執務官の姿を思い浮かべながらヴィータが問うと、
「今夜中には帰ってきてくれるって言ってたから大丈夫♪ フェイトちゃん、約束は守るもん」
あっけらかんと言い放つなのはに少し……ほんの少しだけヴィータの小さな胸を小さな炎が焼く。
これほどまでに信頼と愛情を寄せられる執務官に対する嫉妬だ。
だがそんな感情を認めたくないヴィータは軽く首を振って鎮火すると、いつもの憎まれ口を叩く。
「ま、あたしはいいさ。お前と違って行儀のいいヴィヴィオを預かることに関してはな」
「えー、私だってそこまで無礼者じゃないですよー」
「なら人の体に無闇に触るな撫でるな抱きつくな!!」
「…………分かりました。努力します」
「ほう」
「ヴィータちゃんみたく許してくれる人以外に関してはね♪」
「あたしも許してねえぇぇぇえぇーーーー!!!!」
教導隊の更衣室にヴィータの絶叫が木霊した。
ヴィータのプライドは高い。だから、こんな年下の犬ごときに撫でられるのは本意ではないのだが、
かつては普通に生きることも許されなかった守護騎士に、無邪気に厚かましいほどにぬくもり与えてくれる主の友人を、
無碍にアイゼンでどつくのもはばかれるというものだ。
だから結果的にそこまで邪険にはしていないが、許しているわけではない。決して。
……とまあ、ごちゃごちゃと理由をくっつけてはいても本当に嫌なわけでもなく。
パタパタと感情を表すように振られているなのはの尻尾を見て、自分に付いていなくてよかったとこっそり思うヴィータだった。
リリカルなのはで百合萌え(燃え)36い夜も二人でなら
894 :名無しさん@わんこの花園[sage]:2011/03/22(火) 01:49:40.46 ID:EQzJnEeT

そして、高町家へと帰宅する道中。
ハンドルを握るヴィータの隣には本格的に発情し始めたなのはの姿。
もじもじと落ち着かなくすりあわせられる腿と時折漏れる熱い吐息。
某執務官であれば光の速さで襲いかかっている光景だが、流石の紳士ヴィータ。
この状態でなのはを独り帰すのは色々とヤバかった、ボディーガードを買って出てよかったと、
内心胸を撫で下ろしながら、あまり隣を気にしないようにして車を走らせる。
角を曲がって見えた高町家には明かりが灯っていない。フェイトはまだ帰宅しておらず、ヴィヴィオは既に八神家だ。
「着いたぞ」
「ん……ありがとう、ヴィータちゃん」
返ってくる返事もどうにも艶っぽくて落ち着かない。
なのはと一緒にいてこれほど居心地が悪く感じたこともなかったから、早々に退散するべきかとも思ったが、
「……へーきか? アイツが帰ってくるまで付いてなくて」
「うん」
頷くなのはになおも逡巡するヴィータ。
発情期であってもそうそう他人に遅れをとるようななのはではないが、管理局の中でも外でも名の売れている有名犬である。
この時期を狙って、何者かが計画的に犯行を企てている可能性も捨てきれない。
「ありがとう、ヴィータちゃん心配してくれて。本当は付いててもらってたほうが心強いんだけど……」
口は悪いが心優しい騎士に甘えてしまいそうな自分を叱咤しながらなのはは続ける。
「これから……もっとひどい状態になるから。見られたくないんだ」
「……そーかい。じゃ、あたしは帰るわ」
「ごめんね。ありがとう。今度美味しいアイス用意しておくからまた来てね」
「おう。ってこら! いつもアイスアイスって、あたしがアイス一つで動く安い女だと思っちゃいねーだろうな?」
「そんなことないよー。食べきれないくらいたっくさん用意しとくもの」
「そうか……数の問題じゃねー!!」
「にゃはは、分かってるよ。でもヴィータちゃん、アイス食べてる時が一番幸せそうだしなー。料理ははやてちゃんに敵わないし」
「……別にお前の料理だって捨てたもんじゃねーよ。もちろん、はやての料理は最高だけどな!」
「それなら、アイスと一緒にご飯も食べていってね。ハンバーグとかオムライスとかがいいのかな」
「おー」
やる気無さ気に返事をするヴィータだったが、ハンバーグと聞いてキラリと目が光っていた。
そんなヴィータに手を振って、すっかりいつもの調子に戻ったようななのはは家の中へと入って行く。
玄関の中へと消えて行く後姿を見送るとヴィータははやてに連絡を入れた。
「あー、ヴィータお疲れ。なのはちゃんどないな感じやった?」
目の前に映し出されたはやての笑顔を見てヴィータの顔に自然と笑みが浮かぶが、先程のなのはの姿を思い出して少し表情が曇る。
「あたしの前では強がってたけど、やっぱ結構辛そうだったよ」
「そーか……フェイトちゃんも超特急で向かっとるんやろうけど……」
「あのさ、はやて。今日帰り遅くなっても大丈夫かな? せっかくのはやての晩ご飯冷めちゃうけど……」
「えーよ。でも何かあったん?」
「……ちょっとアイツが帰ってくるまでここにいようかと……」
「ああ、そうしてくれると私も助かるなー。なのはちゃん独りにしとくんも心配やから」
「ほんと? それじゃ――」
目を輝かせるヴィータに頬を緩ませながらはやては相槌を打ち続ける。
なのはを陰から守ることなどヴィータにとって何の得にもならないというのに、そうしたくなるほど
なのはとの交友関係が上手くいっているということ、そしてヴィータの優しさが家族に向けるものだけに
留まっていないことは、主として、家族として本当に嬉しいことだった。


「ただいまー……」
一方その頃、なのはは誰もいない我が家の中へと声を掛けていた。
日頃の癖で掛けた声に返ってくるのは静寂のみ。
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895 :名無しさん@わんこの花園[sage]:2011/03/22(火) 01:50:11.62 ID:EQzJnEeT
急激に寂しさが押し寄せてきて、なのはの目に涙が浮かぶ。
なのはは強い。
彼女を知る者に聞けば十人が十人こう答えるであろう。
数々の偉業を成し遂げた歴戦の勇者、不屈のエース・オブ・エースが弱いはずがない。
だが、それも守るべきものがあってこそ。
誰かを守るためなら無限の強さを発揮するなのはであったが、自分自身を守ることはあまり得意ではなかった。
ヴィヴィオがいない。ヴィータがいない。そして、最大の心の拠り所であるフェイトがいない。
からっぽの家にひどく心細くなったなのはは、バッグを玄関に取り落とすと飼い主のぬくもりを求めてフェイトの部屋へと向かった。
部屋に入るなりころんとベッドの上に倒れ伏す。
枕にスリスリと頬ずりをしてフェイトを感じようとする。
だが、全然足りない。布団を頭から被ってみる。
ほんの少しだけ満たされた気分になるが、やはり足りない。
なのはにとって発情期とは幸せな記憶そのものだった。
体は苦しいほどに疼いても、フェイトの愛情を心と体でいっぱいに感じられるこの時期の訪れを心待ちにしていたぐらいだ。
だが、ここにフェイトはいない。
「う、ぁ……」
ついに嗚咽を堪えきれないほどに涙が溢れ出す。
寂しい心とは裏腹に体はフェイトの匂いに敏感に反応して熱くなる。
ひっきりなしにヒクヒクとフェイトを求めて蠢く秘所に手を伸ばし、
熱を持った体をまさぐり、フェイトを思い出してフェイトのやり方をなぞってみるが上手くいかない。
体に快楽はあるのにそれが心地いいとは感じられずますます辛くなるばかり。
「あ、あっ……」
泣きながらなのはは自慰を続ける。
けれど、グチョグチョに濡れそぼっている膣をどれだけ強くかき回しても絶頂を迎えることが出来ない。
「フェイト、ちゃん……フェイトちゃん……」
救いを求めるようになのははフェイトの名を呼び続ける。
ここに勇猛果敢な戦士はいない。
ただ、最愛の飼い主を求めて鳴き続ける犬がいるだけだった。


ギリッとフェイトは歯噛みをする。
辛うじて法定速度を守りながら車を走らせていたフェイトだが、
なのはの発情期が始まったことをはやてから知らされて我を忘れそうだった。
(いいよね? パトランプ付けちゃってもいいよね?)
思わず執務官としての責を放り投げて職権乱用してしまいそうになるフェイト。
日頃は冷静沈着で『フェイトさんってクールで素敵……!』などと陰でファンに騒がれているフェイトであったが、
なのはのこととなると人が変わる。後先考えずに、一刻も早くなのはのもとへと辿り着きたいと気持ちは焦る。
だが、そんなフェイトを押しとどめたのははやての言葉だった。
『フェイトちゃん、なのはちゃんのこと一生守っていくんやろ? せやったら一時の感情に流されて、危ないことしたらあかんよ。
なのはちゃんやったら大丈夫。ヴィータが外で見張っててくれとるから、フェイトちゃんが行くまでちゃんと守ってくれる』
なのはの身に危険はない。この事実がなければきっと暴挙に出ていたことだろう。
(ありがとう、はやて、ヴィータ。でも急がないと……きっと、なのは苦しんでる!!)
友の厚意に感謝しながらも、なのはのことを考えると胸が焼け焦がれるように痛んだ。
無理矢理にアクセルを踏む足の強さを抑えて、フェイトは高町家への道を最短コースでひた走っていった。


「よーやくおでましかい……」
慣性を無視した角度で角を曲がってきた黒のスポーツカーを見てヴィータが呟く。
待っている時間がひどく長く感じられたヴィータだったが、時計を見ると日付の変わる二時間前。
なのはが言ったとおりフェイトは約束を守った。
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896 :名無しさん@わんこの花園[sage]:2011/03/22(火) 01:50:52.64 ID:EQzJnEeT
真のなのはの騎士が現れたのだから自分はもうお役御免だろう。
面と向かって礼を言われるのはどうにもむずがゆいと、
必死の形相で高町家に目を向けていてヴィータには気づかないフェイトに声をかける事なく車を発進させた。
我が家では、はやてがヴィータのために特別に夜食を用意して待っててくれている。
守るべきものを守った充足感を胸に、ヴィータは暖かい八神家へと帰っていくのだった。

「なのは!!」
フェイトは我が家に飛び込むなりなのはの名を叫ぶ。
脱いだまま揃えられていない靴。床に転がっているバッグ。
これだけでも発情に苦しむなのはの姿が見えるようだった。
探索魔法を使うまでもない。
なのはのことなら犬以上に鼻の利くフェイトはまっすぐに自分の部屋へと駆け込んでいった。
「ッ……なのはっ!!」
こんもりと膨らんだベッドに声をかけながら近づいていくと、
「……ふぇいとちゃん……」
くぐもった涙声がその中から聞こえてきてフェイトの目にも涙が浮かんだ。
どれほど寂しい思いをさせてしまったのだろう。泣き出したい気持ちを堪えて穏やかに声をかける。
「うん、私だよ。ただいま、なのは」
「うっ、あ……うくっ……フェイト、ちゃん……フェイトちゃんっ」
ベッドの上で身を起こしたなのははフェイトに抱きついてポロポロと涙を零す。
「ごめん、なのは。待たせてごめん……」
フェイトはしっかりと愛しいぬくもりを受け止めて、宥めるようにその背を撫でる。
なのはの体は熱く、自慰をしていたことがすぐに分かるほどに服は乱れている。
むせ返るほどの雌の匂いが、普段なら即座に押し倒してしまいそうなほどにフェイトを誘っていた。
だが今、フェイトにとって何よりも重要な事実はなのはが泣いているということ。
涙を止めて、早く大好きな笑顔をみせて欲しかった。
乱れた髪をゆっくりと梳いて整え、ハンカチで顔をそっと拭っていく。が、なのはの涙は止まらない。
フェイトが帰ってきたことで完全に気が緩んでしまったのだろう。
ただただフェイトにしがみついて涙を流すなのはに、すぐハンカチもぐしょ濡れになり、用を成さなくなってしまった。
離したらフェイトが消えてしまうのではないか、と怯える強さで抱きついてくるなのはをフェイトは抱きしめ、優しく囁いた。
「大丈夫だよ、どこにも行ったりしないから。なのは、私はここにいるから」
「フェイトちゃん……」
ほんの少しだけなのはの体のこわばりが緩んだが、それでも涙は止まらない。
「……なのは、お風呂入ろう?」
すぐに涙を洗い流せるように、少しでも気持ちがほぐれるようにとのフェイトの提案に、
コクリと頷いたなのはだったが、あまり意味は理解していない。
フェイトの側にいたい、ということ以外ほとんど考えられなくなっていた。
親コアラにしがみつく子コアラのようにフェイトから離れないなのはを抱えたまま湯船の準備をし、
服を脱いだりするのはなかなか大変な作業だが、なのはが可愛くて可愛くて仕方ないフェイトには苦労のうちに入らない。
そして、ようやく風呂場へと入ったもののやはりなのははフェイトに抱きついている。
これでは体を洗うのもままならない。体は軽く流すだけにして湯船に浸かった。
そのうちに、温かい湯のおかげだろうか、少しずつなのはの表情が和らいでくる。
「フェイトちゃん……」
「うん、なのは」
まだ少し心細げにフェイトを呼ぶなのはの目を見てしっかりと応えると、なのはの顔に笑顔が浮かんだ。
それを見てフェイトの表情も弛む。
「フェイトちゃん、フェイトちゃん……ん、ちゅ……」
「あ、なのは……ん……」
フェイトの唇を軽く啄んでくるなのはにフェイトも同じように返す。
子供じみたバードキス。それがどうしてこれほどまでに気持ちいいのだろう。
リリカルなのはで百合萌え(燃え)36い夜も二人でなら
897 :名無しさん@わんこの花園[sage]:2011/03/22(火) 01:51:18.15 ID:EQzJnEeT
激しい快感はなくとも互いの心は満たされていく。
じゃれ合うように唇を合わせてしばらく、もっとフェイトを感じたくて、
なのはは次第に首筋から下へと唇を這わせていき、ぷっくりと膨らんだ乳首を口で捕らえた。
「ん、なのは……」
「んくっ、ちゅう……フェイトちゃん……」
仔犬のようにちゅうちゅうとフェイトの乳を吸うなのはにフェイトは母犬になったような優しい気持ちになる。
犬耳に湯水が入ってしまわないように毛繕いをするようになのはの頭を優しく撫でる。
(ああ、もう……好きだなぁ……)
なのはが可愛くて愛しくてどうしようもない気持ちを胸に、甘えるように吸いつくなのはをフェイトはただ受け止める。
濡れた髪に口づけ、なのはの思うがままにさせようとしたフェイトだったが、
「あっ……!」
ふとした拍子に高い声が上がり、慌てて口を閉じる。
が、もう遅い。フェイトを見上げるなのはの瞳には愉しげな光が浮かんでいた。
ただフェイトの乳を吸い上げていただけだったなのはの動きが変わる。
吸っていた乳首をそのまま舌先でコロコロと転がした。
「ふぁっ……なのはっ……!」
「んくっ、んっちゅ……フェイトちゃん……」
敏感に反応するフェイトに気を良くして更に続ける。
フェイトの乳首に軽くチュッとくちづけて、揺れる乳房をふにふにと握って、
その度に身を震わせるフェイトの表情を見つめながらなのはは胸を責める。
普段であればこのまま悦んで責められてしまうフェイトだが、
「……もう、いたずらっこなんだから……駄目だよ、今日はなのはが気持ちよくならないと」
嬉しそうなため息をついて左手をなのはのなだらかな背に伸ばす。
「っ……あっ、フェイトちゃん……」
風呂のせいだけではない熱い体を抱き寄せるとそれだけでなのはは高い声を上げる。
発情期を迎えて敏感になった体をフェイトが撫ぜていくとしなやかな体を跳ねさせる。
「んっ、ぁっ…あっ、にゃっ、あぁ……」
「ふふ、鳴き声が猫みたいだよなのは」
「ふにゃ……ぁ……」
フェイトの愛撫にすっかり大人しくなったなのは。
ちょっとだけ拗ねたようにフェイトの目を見つめる。
そんな表情も愛おしくて、キュッと抱き寄せ、その頬にくちづけながら愛撫を続ける。
手を下に伸ばし湯の中でピンと伸びている尻尾に触れると、
「にゃっ、あっ、ふぁああっ……! あっ、フェイトちゃんっ……」
「……は……なのは……」
びくびくと体を跳ねさせ、暴れるなのは。
そんな彼女をそっと抑えながらもフェイトは熱い息を漏らす。
互いの柔らかな体が触れ合い、胸がこすれあい、愛撫している側のフェイトも感じていた。
なのはの甘く高い声を耳元で聞き、壊れそうなほどに高鳴る鼓動。
衝動に衝き動かされてフェイトは尻尾より更に下に手をずらすと、ぬるぬるとした、湯とは違う液体に包まれる。
愛液をかき分けズッと指をなのはの膣内へと潜り込ませていく。
「あっ、あああっ!!」
待ち望んでいた刺激を受けてなのはは敏感に反応する。
悲鳴のような声を上げ、きつくフェイトにしがみついた。
絶頂が間近に迫っているのを感じて一気にフェイトは責め立てていく。
「ああっ、フェイトちゃん!」
「なのは、いいよ。イッて」
フェイトの言葉を受けて、クリトリスを強く擦られて、なのはは一際強くフェイトにしがみつく。
そして、ビックんと大きく体を震わせた。
「ふぁああぁあっ……!」
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898 :名無しさん@わんこの花園[sage]:2011/03/22(火) 01:51:55.14 ID:EQzJnEeT
絶頂を迎え力の抜けたなのはをフェイトは優しく抱きしめ問いかける。
「なのは、大丈夫?」
返事の代わりになのはは甘えるようにフェイトに頬ずりをした。
大分落ち着いたようだが、これだけでは収まるまい。
二人とも髪が長いため洗うのも乾かすのも時間がかかる。きちんと洗うのは後にして、風呂を上がることにした。
入ったときと同様になのははフェイトに抱きついている。
フェイトも離れたくなかったために好きにさせていたが、落ち着きを取り戻した分、体を拭いたりするのには協力的だ。
なのはを甘やかすのが大好きなフェイトは、普段からこれくらい色々させてくれたらいいのにとこっそり考えていた。

バスタオルだけ身につけて、お姫様抱っこでなのはの部屋に向かおうとしたフェイトだったが、
なのはは首を振り、フェイトの部屋を指さす。
「私の部屋がいいの?」
辛い思いをさせてしまった部屋に戻るのは気が引けた。
だが、なのはは頷きそっとフェイトに口づける。
よりフェイトを感じられる場所に行きたいのだという意思表示。
それを受けて、フェイトは自分の部屋に向かうことにした。

「これ、使ったほうがいいよね」
なのはをベッドに横たえ、フェイトが取り出したのはなのはとともに作った魔法のペニスバンド。
使わずとも、時間を掛けて愛しあえばいずれは発情も収まる。
ただ、今回の発情のように症状がひどい場合は、絶頂時に直接魔力を注ぎ込めるこれを使った方が早く楽になるだろう。
なのはも頷き、フェイトの腰にそれを取り付け、ぺろりと舌を這わせた。
「あっ……なのはっ、だ、駄目だよ」
クリトリスと刺激が連動しているため、快楽で背筋がぞくんと震える。
魔力が漏れてしまいそうになり、慌ててフェイトはなのはを押しとどめた。
風呂のフェイト乳に続き、お気に入りのおもちゃを取り上げられたなのはは不満顔。
「えっと……ちゃんとなのはと一つになって、なのはの中に出したいんだ。それされるとすぐにイッちゃいそうだから……」
素直に本当のことを伝えると、なのはは笑顔になる。
フェイトと一つになりたいというのはなのはも同じだった。
そして、フェイトの上になり、モノを自分の秘所にあてがう。
「っ……!」
熱い媚肉に触れ、クチュっと愛液が絡み、放出してしまわないようにフェイトは歯を食いしばる。
そんなフェイトを嬉しそうな顔で見ながらなのははゆっくりと腰を落としていった。
「なのは、あつ、い……」
溶けてしまうかのような熱い膣内がフェイトを包みこみ、それでいてきつく締め付ける。
やっとの思いで声を出すフェイト。
フェイトが感じている姿を見てなのはの箍が外れる。
「フェイトちゃんっ、あ、ああ」
フェイトが気持ちよくなるように、自分も気持ちよくなるように、腰を揺り動かす。
「なのはっ……すごい、気持ちいい……」
ここまで来たらどうせ長持ちはしない。
少しでもなのはを感じさせるように目の前で揺れている胸に触れ、その先端に吸い付いた。
「ひあっ、やっ、ああっ、ふぁあ」
「んくっ、は、なのはぁ……」
更にきつく絞めつけてくるなのはを突き上げ、乳首ぎゅっとひねる。
互いに絶頂は近い。
ただただ、お互いを感じることだけを考えて一緒に登りつめていく。
そして、最奥をグリグリと擦った時、
「ああっ、あああっ、フェイトちゃん……!」
「なのはっ……っ!」
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899 :名無しさん@わんこの花園[sage]:2011/03/22(火) 01:52:24.15 ID:EQzJnEeT
ドクンとなのはの中にフェイトの魔力が流れこんでいく。
想いの全てが届くようにとぎゅっと抱き合って。
気持ちと魔力を分けあっていく。

「はぁ……まだ、したい?」
呼吸を少しだけ整えなのはに尋ねる。
フェイトには充足感があるが、早めに終わってしまったためにもう少しだけ続けたかった。
なのはの方も同じで、潤んだ瞳で見つめ返し、口づけで答える。
そして、再度腰を動かそうとしたが、
「なのは、今度はあっち向いて……」
フェイトは繋がったままなのはに背を向けさせる。
いわゆる背面座位。
尻尾がフェイトの腹部に当たり、少しくすぐったい。
「フェイトちゃん……」
フェイトが見えなくなったことで、少し不安そうな声を上げるなのは。
「ん、ごめんね。ちゃんとここに居るから」
手を前に回してしっかりと抱きしめる。
「ゆっくりしよう。もっとなのはと繋がっていたいから」
「ん……」
さっきのペースで続けていたらまたすぐにイッてしまう。
発情を抑えるためだけでなく、ただなのはを愛するためにもっと長く。
主導権を握れるこの体位を選んだ。
「ごめんね、寂しい思いさせて。でも、ちゃんといるから。不安に思わないで」
「フェイトちゃん……」
「うん、なのは……」
名前を呼び合いながらゆっくりと腰を回すように動かす。
膣奥や手前のポイントを擦りなのはの感じるところを刺激すると、
焦れたようになのはも動こうとするがフェイトがしっかりと押さえているため動けない。
胸を揉み、太ももを撫でるフェイトの腕を握り、身を預けるように背中にもたれかかった。
「いい子だ。私に任せて、なのは」
「うん、フェイトちゃん」
「あ……話せる?」
「なんとか。でも、もっとフェイトちゃんが欲しくておかしくなりそうで……」
普段はフェイトに対しても遠慮することのあるなのは。
そのなのはの本心から求められてフェイトの胸が熱くなる。
「全部あげるから。じっとしてて」
「うん」
頷くと安心したように力を抜いた。
それでも、膣の締め付けはきつくフェイトの口からも喘ぎ声が漏れる。
なのはを感じたくて、感じさせたくて苦行に近い快楽に耐える。
「っ……なのは、遅れてごめん。苦しませて、ごめんね」
「んっ、は……いいよ。ちゃんと来てくれたから。いつだってフェイトちゃんは守ってくれるもの」
「うん、なのはは私が必ず守るから」
「信じてる……」
喘ぎ声混じりの睦事。
いつでも互いに嘘はつかないけれど、これは間違いなく真実で。
これほどまでに想われていることを再確認して、更になのはのことが愛しくなる。
だから、
「なのは、愛してるよ……」
心の命ずるままに愛を囁くとなのははビクリと体を震わせた。
リリカルなのはで百合萌え(燃え)36い夜も二人でなら
900 :名無しさん@わんこの花園[sage]:2011/03/22(火) 01:52:50.96 ID:EQzJnEeT
「ぁ……あっ……」
「んっ、きつ………イッちゃったかな。でもまだ大丈夫だよね」
うねるように締め付けてくる秘所を更に刺激する。
脇腹に触れ、首筋を舐め、クリトリスを撫でていく。
フェイトの全てに感じ易くなっている体はその度に跳ねる。
「フェイトちゃんっ……お願い、フェイトちゃんもっ」
「……うん、私ももう……」
なのはに応えてフェイトはベッドのスプリングを利用してなのはを突き上げる。
激しく動くフェイトを膣内で体の全てで感じてなのはは満たされていく。
心も体もフェイトでいっぱいになり、そして
「あっ、ああっ……フェイトちゃん!!」
「はぁ、ああ、イクよ……なのはっ」
「うんっ、フェイトちゃん! フェイトちゃん……!!」
「ああっ……!」
最奥に先端を押し付けながらフェイトは絶頂に達する。
愛情の全てを与えるようにぎゅっとなのはを抱いて。
フェイトの魔力が流れこむ度になのはは幸せそうな表情を浮かべていた。


魔力の放出を終え、なのはの中から去ろうとするフェイトだったが、それを拒むようになのははフェイトに抱きついた。
(そろそろ抜かないと私もう魔力が……)
フェイトの頭の片隅に僅かばかり残っていた理性だったが、
「えっとね……その……やっと頭がはっきりしてきたから、今度はいつものなのはでフェイトちゃん感じたくて……。
それにさっきの言葉とかずっと優しくしてくれたこととか、凄く嬉しかったのに何もしてあげられてないから、
私ももっとフェイトちゃんのこと愛したいんだ……」
もじもじと恥ずかしげにフェイトを求めるなのはにあっさり吹き飛ばされた。
「なのはっ!」
「んっ、あんっ……フェイトちゃん……」
なのはを抱きしめてフェイトは腰を揺り動かしていった――



リリカルなのはで百合萌え(燃え)36い夜も二人でなら
901 :名無しさん@わんこの花園[sage]:2011/03/22(火) 01:53:26.43 ID:EQzJnEeT
なのはが発情期を迎えた夜から二日後の早朝。
「ただいまー!」
「お邪魔するよー」
「失礼する」
高町家の玄関を開き、明るい声を上げるのはこの家の娘のヴィヴィオ。
後に続くのは保護者役を務めていたはやて、お供のシグナムである。
だが、返事がない。
物音すらなく、返ってくるのは静寂のみ。
お互いに顔を見合わせながらも勝手知ったる高町家へと上がりこんでいった。

そして、三人が見たものは、
「ふぇ、フェイトちゃん!?」
「テスタロッサ!! なんたることだ。嗚呼……我が好敵手よ……」
居間のソファの上でミイラと化していたフェイトだった。
膝の上にはなのはが頭を乗せ、寄り添い眠っている。
愕然と声を発するはやてとシグナム。そして、
「そ、そんなっ……フェイトママ!! フェイトママーーー!!!!」
ヴィヴィオの悲痛な叫び声が居間に吸い込まれていった。
シグナムは深い溜息をつくと、全ての原因である魔性の犬を成敗すべくレヴァンティンを取り出した。


――事が終わった後、八神はやては語った。、
生気の欠片もないフェイトの顔には何故か幸せそうな笑みが浮かんでいた、と。



おわり
リリカルなのはで百合萌え(燃え)36い夜も二人でなら
902 :名無しさん@わんこの花園[sage]:2011/03/22(火) 01:53:46.25 ID:EQzJnEeT



・・

・・・


「生きてるよ!? はやて、変なナレーション入れないで!! もう、ヴィヴィオまで悪ノリして……」
ヴィヴィオの叫びで目を覚ましたフェイトは、目の前に立っている三人の姿を見て、夢現に聞いていた声が夢でないことを知り声を上げた。
確かに魔力はすっからかんで疲れ果てている。
そのせいで、今朝方訪れる予定だったヴィヴィオたちを待つ間に眠ってしまっていたが、ミイラにはなっていない。
フェイトがなのはを遺して死ぬはずないのだ。
慌てるフェイトにたしなめられて、いたずらに成功したヴィヴィオは笑顔を浮かべながら謝る。
「えへへ、ごめんなさーい」
「シグナムも。早くレヴァンティンをしまってください」
「む、しかしせっかくだから一合……」
「お願いですからしまってください」
「……致し方あるまい」
フェイトの頼みに渋々レヴァンティンを納めるシグナム。
うとうとしていたフェイトを見たはやてに命ぜられて打った小芝居だったが、本気で闘いたかったバトルマニアであった。
「いやー、ここに来るまでほんまにあんなストーリーが展開されるんやないかと気が気でなかったんよ」
心底安心した顔でいうはやて。実際にはなのはを退治することなど考えられないが、
フェイトがミイラになっている可能性はここに来るまでの間ずっと捨て切れていなかった。
それもそのはず、
「だってほら、フェイトちゃんからの定時連絡あれやったから」
「ああ……うん。ごめん。余裕なくて」
フェイトからの定時連絡。
理性を無くしたなのはと共にいるのは危険だろう、ということで
何かあれば即駆けつけられるようにとはやてが課したものだったが、その中身といえば、

07:00 はやて、おはよう。ヴィヴィオは元気にしてるかな? いつも面倒みてくれてありがとう。こっちは大丈夫だよ。
    今度直接言うけれど、ヴィータにもありがとうって伝えておいてほしいな。
12:00 大丈夫。なのはの可愛さに頭がおかしくなってるけどまだ大丈夫。
19:00 生きてる
24:00 ぶじ

後半、どれだけ余裕がなかったのだと突っ込みたくなるような内容に心配して焦れるはやてだったが、
約束通り連絡自体はあったために緊急出動するわけにもいかず、朝を待って高町家に訪れたのだった。
「こんなん寄こされたら余計心配になるよー。で、なのはちゃん今は落ち着いとるんよね?」
「まだ側に付いてないと駄目だけれど、落ち着いてるとは思う」
と言いながらフェイトが膝の上ですやすやと眠っているなのはの頬を軽くなでると、なのははうっすらと目を開ける。
そして、自分を撫でてくれるご主人様の手に気づくと、嬉しそうに目を細めてその指をぺろぺろと舐めだした。
「な、なのはっ、みんな見てるから……」
慌てるフェイトに、きょとん、と首を傾げるなのは。
ゆらりと首を動かしヴィヴィオ、はやて、シグナムを視界に入れて数秒。
ばね仕掛けのおもちゃのようにフェイトの上から跳ね起きた。
「あ、あうっ……えっとこれはそのあの……」
「気にせんでええよー。わりと見慣れた感じの光景やし」
「全くです」
リリカルなのはで百合萌え(燃え)36い夜も二人でなら
903 :名無しさん@わんこの花園[sage]:2011/03/22(火) 02:01:44.50 ID:EQzJnEeT
「ヴィヴィオ的にも日常茶飯事です」
珍しくうろたえるなのはに平然と受け答える三人衆。
日頃は無自覚にイチャついている一人と一匹は目を見合わせて首を傾げる。
「そ、そーかな?」
「ど、どうだろう?」
と視線を交わしているうちに恥ずかしさだけではなく頬を赤く染めていくのだったが、
完全になのフェイ空間に突入する前にはやてが声をかけた。
「ほんなら私ご飯作るなー。イチャイチャするんはえーけど、ちゃんと食べんと倒れるよ」
「あっ、ありがとうはやてちゃん。私もお手伝いするね」
「えーよえーよ。まだフェイトちゃんの側におった方がええんやし、
なのはちゃんがこっち来たら、ご飯作っとる間、フェイトちゃんがなのはちゃん不足でお預け状態になるからなー」
「………………そんなことないよ、はやて」
「その間はなんやー、ってなわけで台所お借りするなー……っとその前に」
立ち上がり台所へと向かおうとしたはやてだったが、ふと思いついたようになのはの前に立つと、
ちょうお駄賃もらうなーと頭を撫で始めた。
「ん〜、相変わらずえー撫で心地やー」
「……えへへ、ありがとう、はやてちゃん」
大好きなご主人様とは違うが優しい手の感触になのはは笑顔を浮かべる。
とそこにヴィヴィオが飛び込んできた。
「あー、ずるいですはやてさん! ヴィヴィオも! ヴィヴィオもー!!」
ここぞとばかりにひたすらなのはの頭+犬耳を小さな手で撫で回すヴィヴィオを見て、はやては不思議そうに首を傾げる。
そして、からかい気味にニヤリと笑った。
「ヴィヴィオはいつでも撫でられるんやから、そんな一生懸命撫でんでもええんやないの? やっぱ、お母さんが側におらんで寂しかったんかなー?」
「べ、別に寂しかったとかじゃないですけどね! うちの母は家の中でもあまり耳を見せてくれないもので……」
言い訳がましく述べるヴィヴィオに、はやては、そうなん? となのはに目を向ける。
「だってヴィヴィオすぐにこうして撫でてくるから……そうなると宿題にも集中できないし、それに母としての威厳がですね……」
「しゅ、宿題はちゃんとやってるよ! ……マルチタスクで……」
「もう片方の処理に気を取られて通常の倍は時間がかかるものを、母はマルチタスクとは認めません」
「む〜、この鬼軍曹めー」
不満そうに口を尖らせながらもヴィヴィオはなのはの頭を撫でる手は止めない。
なのはにしても口ではなんのかんのと言っても尻尾はふりふりと左右に揺れている。
仲の良い親子である。
そんな光景を、あまり表情を変えないながらも微笑ましげな瞳で見つめるシグナムにはやてが声をかける。
「シグナムも撫でさせてもらったらどうや?」
「いえ、私は」
「ふわっふわで気持ちいーですよ! シグナムさん!」
「む……ふわふわ……」
ヴィヴィオの誘惑にかなり揺れているシグナムだったが、飼い主フェイトに遠慮しているようだ。
だがその当の飼い主をちらりと見ると、
「まさかシグナム。私の可愛いなのはを撫でたくないなんて言うんですか?」
むしろ撫でないほうが不服だと言わんばかりだった。
まあ、愛犬を可愛がられると嬉しくなるのはフェイトに限ったことではない。飼い主のサガだ。
こうまで言われてはシグナムに断る理由はなかった。すっとなのはの頭に手を伸ばし、
「……ほう……これは……」
ふむ、なるほど……などと小声で呟きながらシグナムは撫で続ける。
無骨な気質からは意外なほどな繊細さでそっと。なのはも気持ち良さそうに耳を下げている。
そしてかなり長い時間なのはを堪能すると一言。
「テスタロッサ、ザフィーラとトレードしないか?」
「しません!」
「ふっ、冗談だ」
リリカルなのはで百合萌え(燃え)36い夜も二人でなら
904 :名無しさん@わんこの花園[sage]:2011/03/22(火) 02:02:30.71 ID:EQzJnEeT
即答するフェイトに対してニヒルに笑うとあっさりと手を引っ込めた。
長い時を共に過ごしてきた仲間を本気で交換する気も、それをフェイトが受け入れるとも思っていなかったが、
折を見てまた撫でさせてもらおうと密かに心に決めたシグナムだった。

そして、三人が台所へと消えると、さて今度は私の番だとフェイトがなのはの頭を撫でようとする。
だが、そのフェイトの手を
なのはは ひらりと かわした
ふぇいとは しょっくのあまり こうちょくした
固まったまま動かないフェイトに慌ててなのはは弁解する。
「い、いやなわけじゃないんだよ! もちろん! でもね……フェイトちゃんに撫でられると……気持ちよくなっちゃうから」
最後は消え入りそうな声で恥ずかしそうに言うなのはにフェイトは復活する。
なのはの言う『気持ちいい』は、皆に撫でられている時のものとは明らかに違う意味だ。
「あとで、ならいい?」
「う、うん……あとで……」
今すぐに抱きしめたい衝動を堪えて、寄り添ってくるなのはの頭にコツンと自分の頭を当てるフェイト。
撫でられないのは残念だが、それだけなのはにとってフェイトがトクベツなのだと感じられて、
胸がむずがゆくて涙が出そうなくらいに幸せだった。

そんな二人を眺めている台所のはやて。
「しっかしまあお得な子たちやねー。ああして幸せそうにしてるの見ると振り回されるのもえーかなって気になってくるよ」
なのはとフェイトが無事であるように手配をし、色々と気を揉んでいたはやてだったが、
友の幸せいっぱいの笑顔を見て呆れながらも満たされた笑顔を浮かべる。
「ええ。ですが、我ら守護騎士、貴女がそうして笑顔でいられることが何よりも大切だということをお忘れなく。
あまり寝ていないのでしょう? テスタロッサほどではありませんが、お顔の色がよろしくありません」
「んー、まあなー。でも大丈夫! なんやここに来たらえっらい元気になってきたし。心配してくれてありがとうな、シグナム」
「いえ、当然のことですから」
軽くガッツポーズをするはやてを慈しむように見つめるシグナム。
そして台所での手伝いを買ってでたヴィヴィオが声を上げる。
「ヴィヴィオもはやてさんの笑顔大好きですよ!」
「おー、なんやー、ヴィヴィオ? うちの子になってくれるんか?」
「あ、いえそれはその……八神さんちは本当に楽しいんですが……わたしはここの子ですから!」
「あはは、分かっとるよー。んじゃ、そんなヴィヴィオに一つ指令を下します」
「はい! なんでしょう?」
「ママたちのところに行ってちょう邪魔してきて。あのままやと胸がいっぱいで空腹中枢麻痺しそうやし」
「イエッサー!」
敬礼して、はやての指令を受けたヴィヴィオは母二人のところへと飛び込んでいく。
ラブラブ過ぎてご飯がのどを通らない、というのはなのはとフェイトに関してはありえない話ではない。
だが、本当の目的は日頃忙しい母が休みの時くらいは、目一杯ヴィヴィオに甘えさせてあげたいというはやての心遣いだ。
ヴィヴィオが加わって、家族の揃った高町家の面々は更に幸せなオーラを発している。
それを見てまた笑顔を浮かべて、
「さー、シグナムには手伝ってもらうよー。野菜切っといてなー」
「はい、主はやて」
なのはの笑顔を見てフェイトが笑って。その両親のもとでヴィヴィオがすくすくと育って。
見守るはやてとヴォルケンズもまた笑顔になる。
そんな幸せの連鎖がいつまでも続きますようにと願いながら、夜天の主は料理の腕を振るうのだった。




おわり
リリカルなのはで百合萌え(燃え)36い夜も二人でなら
905 :名無しさん@わんこの花園[sage]:2011/03/22(火) 02:03:39.34 ID:EQzJnEeT
本当に終わりです。
片方の続きは書くか分かりませんが、即命に関わるところにいるわけではないので、時間があれば書きます。
楽しみにしてくれてた人が無事に読んでくれることを願います。


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